JPH09173946A - スピンコーティング装置 - Google Patents

スピンコーティング装置

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JPH09173946A
JPH09173946A JP7350109A JP35010995A JPH09173946A JP H09173946 A JPH09173946 A JP H09173946A JP 7350109 A JP7350109 A JP 7350109A JP 35010995 A JP35010995 A JP 35010995A JP H09173946 A JPH09173946 A JP H09173946A
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JP
Japan
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substrate
spin coating
coating material
gear
rotary table
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Application number
JP7350109A
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English (en)
Inventor
Kazunori Omori
一則 大森
Kazuhiko Osada
和彦 長田
Hiroyuki Kosaka
浩之 小坂
Goroku Kitsuta
五六 橘田
Kazumi Kuriyama
和己 栗山
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Pioneer Video Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Video Corp
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Priority to US08/766,591 priority patent/US5766354A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/02Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface
    • B05C11/08Spreading liquid or other fluent material by manipulating the work, e.g. tilting
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/261Preparing a master, e.g. exposing photoresist, electroforming

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトレジスト等の塗布剤を基板の全面に渡
って膜厚を均一にすること。 【解決手段】 スピンドルモータと、スピンドルモータ
の回転シャフトに取付けられた回転テーブルと、回転テ
ーブル上に坦持された基板と、基板上に塗布剤を滴下せ
しめる塗布剤供給手段とを有するスピンコーティング装
置であって、基板は、その回転中心軸が重力方向に対し
て所定角度傾斜した状態に保たれて回転せしめられるよ
うにしたスピンコーティング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上にフォトレジス
ト等の塗布剤をコーティングするのに用いられるスピン
コーティング装置に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】レーザディスク、コンパクトディスク等
の光ディスクは、図5に示すように鏡面処理されたガラ
ス基板1上にフォトレジスト2を塗布した後、情報信号
に応じて強度変調されたレーザ光をフォトレジスト2面
上に当てて露光し、現像することによって情報信号に応
じたピットを形成し、このピット上をNi等の導電膜3
により覆うことにより、マスターディスクを作成してい
る。
【0005】このフォトレジスト2層は、約0.1〜
0.2μの厚さにスピンコートされるので、フォトレジ
スト2層の厚さがそのままピットの深さとなり、その深
さが信号の再生に大きな影響を与えるため、記録全面に
渡ってフォトレジスト2の厚さが均一であることが要求
される。
【0006】
【0003】図6(a)はフォトレジストをガラス基板
に塗布するのに用いられる従来のスピンコーティング装
置を示している。このスピンコーティング装置は、鏡面
処理されたガラス基板1を坦持してスピンドルモータ4
によって回転駆動される回転テーブル5を有している。
回転テーブル5の周辺には作業域を囲むようにスピナー
ボックス6が設けられており、このスピナーボックス6
の上方には案内管7が配設されている。案内管7は、図
示せぬ供給源から供給される液状のフォトレジスト剤を
ガラス基板1上のほぼ内周部にノズル8を介して滴下さ
れる。回転するガラス基板1面上に滴下された、フォト
レジスト剤は回転する時に生じる遠心力によって内周部
から外周部に向かって徐々に広がりガラス基板1面上の
全体を覆うことになる。そして、ガラス基板1に塗布さ
れたフォトレジスト剤は加熱乾燥され、これによりガラ
ス基板1にフォトレジスト層が形成された光ディスク用
原盤が得られる。
【0007】
【0004】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
ピンコーティング装置では、ガラス基板1の回転中心付
近で遠心力の作用が働かなくなるので、その部分のフォ
トレジスト剤の流動状態が不安定になり、図6(b)又
は(c)に示すように、内外周での膜厚差が大きくなっ
たり、中央部だけが盛上がった状態になり、ガラス基板
1の全面に渡って膜厚を均一にすることが困難であっ
た。
【0009】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、塗布剤(フォトレジスト剤)の膜厚を全面に
渡って均一にすることができるスピンコーティング装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【0005】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、請求項1記載のスピンコーティング装
置は、スピンドルモータと、スピンドルモータの回転シ
ャフトに取付けられた回転テーブルと、回転テーブル上
に坦持された基板と、基板上に塗布剤を滴下せしめる塗
布剤供給手段とを有するスピンコーティング装置であっ
て、基板は、その回転中心軸が重力方向に対して所定角
度傾斜した状態に保たれて回転せしめられることを特徴
とする。
【0012】
【0006】また、請求項2記載のスピンコーティング
装置は、請求項1のスピンコーティング装置において、
塗布剤は、基板の回転中心近傍に滴下されることを特徴
とする。
【0013】
【0007】また、請求項3記載のスピンコーティング
装置は、請求項1又は2に記載のスピンコーティング装
置において、基板は、塗布剤が滴下される表面は中心穴
のない平面であり、真空吸着により回転テーブルに固定
されていることを特徴とする。
【0014】
【0008】また、請求項4記載のスピンコーティング
装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のスピンコー
ティング装置において、基板の回転中心軸の重力方向に
対する傾斜角を調整する手段を有することを特徴とす
る。
【0015】
【0009】
【0016】
【作用】スピンドルモータと、スピンドルモータの回転
シャフトに取付けられた回転テーブルと、回転テーブル
上に坦持された基板と、基板上に塗布剤を滴下せしめる
塗布剤供給手段とを有するスピンコーティング装置であ
って、基板は、その回転中心軸が重力方向に対して所定
角度傾斜した状態に保たれて回転せしめられるように構
成したので、基板の中心部に滴下された塗布剤は自重に
よって中心部から外周部に向かって拡散し、中心部に塗
布剤が溜まることがないので基板の全面に塗布すること
が可能なスピンコーティング装置が得られる。
【0017】
【0010】
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例におけるスピンコー
ティング装置の全体を示した構成図である。尚、従来例
と同一の部分には同一の符号を付してある。
【0019】図1において、スピンドルモータ4の回転
シャフトに取付けられた回転テーブル5及びスピンドル
モータ4の本体に取付けられたスピナーボックス6等か
ら構成されるスピンコーティング装置が操作盤9上に固
着されている。この操作盤9には、傾斜角を調整する手
段としての半円状の歯車盤10が設けられ、この歯車盤
10には小形の歯車11が歯合されている。この歯車1
1は、図示せぬパルスモータで駆動され、歯車11が回
転すると歯車盤10は歯車11の回転速度よりも減速さ
れ、少しづつ移動することになり、歯車盤10に固着さ
れた操作盤9は固定軸12を支点にして傾斜される。即
ち、操作盤9上に固着されたスピンコーティング装置は
操作盤9が傾くことによって、回転テーブル5自体を必
要とする傾斜角度に設定することができ、よって回転テ
ーブル上に坦持されたガラス基板1はその回転中心軸が
重力方向に対して所定角度θだけ傾斜した状態に保たれ
て回転せしめられることになる。
【0020】
【0011】このスピンコーティング装置は外側ボック
ス13に収められ、更に外側ボックス13の上部には塗
布剤供給手段としての図示せぬ塗布剤供給装置から案内
管7を通して供給され、案内管7の先端に設けられたノ
ズル8の先端から回転テーブル5の中央部に塗布剤が滴
下される。また、回転テーブル5には図示せぬ小さな穴
が数ヵ所設けられていて、図示せぬ真空吸着装置によっ
て、回転テーブル5上に坦持されたガラス基板1を吸引
し、坦持している。尚、ガラス基板は塗布剤が滴下され
る表面が中心穴のない平面となっている。
【0021】
【0012】上述のスピンコーティング装置を用いて、
ガラス基板の回転中心軸の重力方向に対する傾斜角度θ
を0°〜35°の間で変化させて、直径220mmのガ
ラス基板上にフォトレジストを滴下してフォトレジスト
層を形成し、その膜厚分布をエリプソメータにより測定
した。
【0022】膜厚の測定点は図2(a)に示すようにガ
ラス基板の円周方向に沿った0°、90°、180°、
270°の各角度に対し、夫々半径20、30、40、
50、60mmの計20のポイントとした。図2(b)
にその測定結果を示す。
【0023】
【0013】図2(b)の測定結果から、装置の傾き
(傾斜角度θ)と半径方向の膜厚バラツキ変化(即ち、
円周方向の各角度0°、90°、180°、270°で
の半径20〜60mmの膜厚の最大値と最小値との差
(膜厚MAX−MIN))との関係をグラフ化したもの
を図3に示す。図3から明らかなように装置の傾き(傾
斜角度θ)を大きくしていくと半径方向の膜厚バラツキ
変化が減少していく。
【0024】
【0014】また、図2(b)の測定結果から装置の傾
き(傾斜角度θ)と円周方向の膜厚バラツキ変化(即
ち、各半径20、30、40、50、60mmでの円周
方向の角度0°、90°、180°、270°のポイン
トの膜厚の最大値と最小値の差(膜厚MAX−MI
N))との関係をグラフ化したものを図4に示す。
【0025】図4から明らかなように装置の傾きを大き
くしていくと円周方向の膜厚バラツキ変化が30°まで
は増加傾向にあるが、30°より大きくなると減少傾向
になる。
【0026】
【0015】以上のことから、基板の回転中心軸を重力
方向に対して塗布剤を滴下することにより半径方向の膜
厚バラツキ変化を減少させることができる。これは、ス
ピンコートする際、遠心力が作用しない基板中心部の塗
布剤が自重により必ず外周に向かって流れていくことに
起因するものと考えられる。即ち、本発明によれば、塗
布剤が、ある場合には滞留し、ある場合には流れるとい
った不安定な状態となる領域がなくなり、それによって
塗布剤の膜厚のバラツキを減少させることが可能とな
る。
【0027】
【0016】尚、スピンコーティング装置の傾斜角度
は、塗布剤の粘度、回転テーブル4の回転速度等に応じ
て適宜設定すれば良い。
【0028】また、本発明の実施例において、ガラス基
板にフォトレジスト剤を塗布する方法として説明したが
フォトレジスト剤の塗布に限定されるものではない。
【0029】
【0017】
【0030】
【発明の効果】上述したように、基板上に塗布剤をスピ
ンコーティング装置を用いてコーティングする場合、基
板の回転中心軸を重力方向に対して所定角度傾斜した状
態に保たれて回転せしめることによって基板の中央部に
滴下された塗布剤(フォトレジスト剤)は自重で外周部
の方向に流出されるので、塗布剤の膜厚を全面に渡って
均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるスピンコーティング装置
の全体を示した構成図。
【図2】角傾斜角に対し、所定の半径及び円周方向の位
置の膜厚を測定した結果を示す図。
【図3】ガラス基板の傾斜角度と半径方向の塗布剤の膜
厚のバラツキ変化の関係を示す図。
【図4】ガラス基板の傾斜角度と円周方向の塗布剤のバ
ラツキ変化の関係を示す図。
【図5】光ディスク用原盤の製造工程を示す図。
【図6】従来例におけるスピンコーティング装置の構造
図。
【符号の説明】
1・・・ガラス基板 2・・・フォトレジスト 3・・・導電膜 4・・・スピンドルモータ 5・・・回転テーブル 6・・・スピナーボックス 7・・・案内管 8・・・ノズル 9・・・操作盤 10・・歯車盤 11・・歯車 12・・固定軸 13・・外側ボックス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上にフォトレジス
ト等の塗布剤をコーティングするのに用いられるスピン
コーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザディスク、コンパクトディスク等
の光ディスクは、図5に示すように鏡面処理されたガラ
ス基板1上にフォトレジスト2を塗布した後、情報信号
に応じて強度変調されたレーザ光をフォトレジスト2面
上に当てて露光し、現像することによって情報信号に応
じたピットを形成し、このピット上をNi等の導電膜3
により覆うことにより、マスターディスクを作成してい
る。このフォトレジスト2層は、約0.1〜0.2μの
厚さにスピンコートされるので、フォトレジスト2層の
厚さがそのままピットの深さとなり、その深さが信号の
再生に大きな影響を与えるため、記録全面に渡ってフォ
トレジスト2の厚さが均一であることが要求される。
【0003】図6(a)はフォトレジストをガラス基板
に塗布するのに用いられる従来のスピンコーティング装
置を示している。このスピンコーティング装置は、鏡面
処理されたガラス基板1を坦持してスピンドルモータ4
によって回転駆動される回転テーブル5を有している。
回転テーブル5の周辺には作業域を囲むようにスピナー
ボックス6が設けられており、このスピナーボックス6
の上方には案内管7が配設されている。案内管7は、図
示せぬ供給源から供給される液状のフォトレジスト剤を
ガラス基板1上のほぼ内周部にノズル8を介して滴下さ
れる。回転するガラス基板1面上に滴下された、フォト
レジスト剤は回転する時に生じる遠心力によって内周部
から外周部に向かって徐々に広がりガラス基板1面上の
全体を覆うことになる。そして、ガラス基板1に塗布さ
れたフォトレジスト剤は加熱乾燥され、これによりガラ
ス基板1にフォトレジスト層が形成された光ディスク用
原盤が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
ピンコーティング装置では、ガラス基板1の回転中心付
近で遠心力の作用が働かなくなるので、その部分のフォ
トレジスト剤の流動状態が不安定になり、図6(b)又
は(c)に示すように、内外周での膜厚差が大きくなっ
たり、中央部だけが盛上がった状態になり、ガラス基板
1の全面に渡って膜厚を均一にすることが困難であっ
た。本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであ
り、塗布剤(フォトレジスト剤)の膜厚を全面に渡って
均一にすることができるスピンコーティング装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、請求項1記載のスピンコーティング装
置は、スピンドルモータと、スピンドルモータの回転シ
ャフトに取付けられた回転テーブルと、回転テーブル上
に坦持された基板と、基板上に塗布剤を滴下せしめる塗
布剤供給手段とを有するスピンコーティング装置であっ
て、基板は、その回転中心軸が重力方向に対して所定角
度傾斜した状態に保たれて回転せしめられることを特徴
とする。
【0006】また、請求項2記載のスピンコーティング
装置は、請求項1のスピンコーティング装置において、
塗布剤は、基板の回転中心近傍に滴下されることを特徴
とする。
【0007】また、請求項3記載のスピンコーティング
装置は、請求項1又は2に記載のスピンコーティング装
置において、基板は、塗布剤が滴下される表面は中心穴
のない平面であり、真空吸着により回転テーブルに固定
されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載のスピンコーティング
装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のスピンコー
ティング装置において、基板の回転中心軸の重力方向に
対する傾斜角を調整する手段を有することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】スピンドルモータと、スピンドルモータの回転
シャフトに取付けられた回転テーブルと、回転テーブル
上に坦持された基板と、基板上に塗布剤を滴下せしめる
塗布剤供給手段とを有するスピンコーティング装置であ
って、基板は、その回転中心軸が重力方向に対して所定
角度傾斜した状態に保たれて回転せしめられるように構
成したので、基板の中心部に滴下された塗布剤は自重に
よって中心部から外周部に向かって拡散し、中心部に塗
布剤が溜まることがないので基板の全面に塗布すること
が可能なスピンコーティング装置が得られる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の実施例におけるスピンコー
ティング装置の全体を示した構成図である。尚、従来例
と同一の部分には同一の符号を付してある。図1におい
て、スピンドルモータ4の回転シャフトに取付けられた
回転テーブル5及びスピンドルモータ4の本体に取付け
られたスピナーボックス6等から構成されるスピンコー
ティング装置が操作盤9上に固着されている。この操作
盤9には、傾斜角を調整する手段としての半円状の歯車
盤10が設けられ、この歯車盤10には小形の歯車11
が歯合されている。この歯車11は、図示せぬパルスモ
ータで駆動され、歯車11が回転すると歯車盤10は歯
車11の回転速度よりも減速され、少しづつ移動するこ
とになり、歯車盤10に固着された操作盤9は固定軸1
2を支点にして傾斜される。即ち、操作盤9上に固着さ
れたスピンコーティング装置は操作盤9が傾くことによ
って、回転テーブル5自体を必要とする傾斜角度に設定
することができ、よって回転テーブル上に坦持されたガ
ラス基板1はその回転中心軸が重力方向に対して所定角
度θだけ傾斜した状態に保たれて回転せしめられること
になる。
【0011】このスピンコーティング装置は外側ボック
ス13に収められ、更に外側ボックス13の上部には塗
布剤供給手段としての図示せぬ塗布剤供給装置から案内
管7を通して供給され、案内管7の先端に設けられたノ
ズル8の先端から回転テーブル5の中央部に塗布剤が滴
下される。また、回転テーブル5には図示せぬ小さな穴
が数ヵ所設けられていて、図示せぬ真空吸着装置によっ
て、回転テーブル5上に坦持されたガラス基板1を吸引
し、坦持している。尚、ガラス基板は塗布剤が滴下され
る表面が中心穴のない平面となっている。
【0012】上述のスピンコーティング装置を用いて、
ガラス基板の回転中心軸の重力方向に対する傾斜角度θ
を0゜〜35゜の間で変化させて、直径220mmのガ
ラス基板上にフォトレジストを滴下してフォトレジスト
層を形成し、その膜厚分布をエリプソメータにより測定
した。膜厚の測定点は図2(a)に示すようにガラス基
板の円周方向に沿った0゜、90゜、180゜、270
゜の各角度に対し、夫々半径20、30、40、50、
60mmの計20のポイントとした。図2(b)にその
測定結果を示す。
【0013】図2(b)の測定結果から、装置の傾き
(傾斜角度θ)と半径方向の膜厚バラツキ変化(即ち、
円周方向の各角度0゜、90゜、180゜、270゜で
の半径20〜60mmの膜厚の最大値と最小値との差
(膜厚MAX−MIN))との関係をグラフ化したもの
を図3に示す。図3から明らかなように装置の傾き(傾
斜角度θ)を大きくしていくと半径方向の膜厚バラツキ
変化が減少していく。
【0014】また、図2(b)の測定結果から装置の傾
き(傾斜角度θ)と円周方向の膜厚バラツキ変化(即
ち、各半径20、30、40、50、60mmでの円周
方向の角度0゜、90゜、180゜、270゜のポイン
トの膜厚の最大値と最小値の差(膜厚MAX−MI
N))との関係をグラフ化したものを図4に示す。図4
から明らかなように装置の傾きを大きくしていくと円周
方向の膜厚バラツキ変化が30゜までは増加傾向にある
が、30゜より大きくなると減少傾向になる。
【0015】以上のことから、基板の回転中心軸を重力
方向に対して塗布剤を滴下することにより半径方向の膜
厚バラツキ変化を減少させることができる。これは、ス
ピンコートする際、遠心力が作用しない基板中心部の塗
布剤が自重により必ず外周に向かって流れていくことに
起因するものと考えられる。即ち、本発明によれば、塗
布剤が、ある場合には滞留し、ある場合には流れるとい
った不安定な状態となる領域がなくなり、それによって
塗布剤の膜厚のバラツキを減少させることが可能とな
る。
【0016】尚、スピンコーティング装置の傾斜角度
は、塗布剤の粘度、回転テーブル4の回転速度等に応じ
て適宜設定すれば良い。また、本発明の実施例におい
て、ガラス基板にフォトレジスト剤を塗布する方法とし
て説明したがフォトレジスト剤の塗布に限定されるもの
ではない。
【0017】
【発明の効果】上述したように、基板上に塗布剤をスピ
ンコーティング装置を用いてコーティングする場合、基
板の回転中心軸を重力方向に対して所定角度傾斜した状
態に保たれて回転せしめることによって基板の中央部に
滴下された塗布剤(フォトレジスト剤)は自重で外周部
の方向に流出されるので、塗布剤の膜厚を全面に渡って
均一にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 浩之 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内 (72)発明者 橘田 五六 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内 (72)発明者 栗山 和己 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータと、 前記スピンドルモータの回転シャフトに取付けられた回
    転テーブルと、 前記回転テーブル上に坦持された基板と、 前記基板上に塗布剤を滴下せしめる塗布剤供給手段とを
    有するスピンコーティング装置であって、 前記基板は、その回転中心軸が重力方向に対して所定角
    度傾斜した状態に保たれて回転せしめられることを特徴
    とするスピンコーティング装置。
  2. 【請求項2】 前記塗布剤は、前記基板の回転中心近傍
    に滴下されることを特徴とする請求項1記載のスピンコ
    ーティング装置。
  3. 【請求項3】 前記基板は、前記塗布剤が滴下される表
    面は中心穴のない平面であり、 真空吸着により前記回転テーブルに固定されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のスピンコーティン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 前記基板の回転中心軸の重力方向に対す
    る傾斜角を調整する手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のスピンコーティング装
    置。
JP7350109A 1995-12-22 1995-12-22 スピンコーティング装置 Pending JPH09173946A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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