JPH09171408A - 搬送システムにおける自走台車の制御方法 - Google Patents

搬送システムにおける自走台車の制御方法

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JPH09171408A
JPH09171408A JP7348194A JP34819495A JPH09171408A JP H09171408 A JPH09171408 A JP H09171408A JP 7348194 A JP7348194 A JP 7348194A JP 34819495 A JP34819495 A JP 34819495A JP H09171408 A JPH09171408 A JP H09171408A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】 積載重量に応じて自走台車の駆動源を制
御する方法を提供する。 【解決手段】 モ−タとその制御部を具備して軌条Rに
載架された自走台車Cの重量を、軌条R上において任意
に設定,変更可能な基準重量を超えているか否かを検出
し、基準重量を超えている台車Cは、台車Cに具備した
制御部に発走禁止の指令信号を外部制御部から与える。
自走台車Cが基準重量を検出する検出部Wpは、台車Cを
載せた軌条ユニットrの下にロ−ドセルRcを配設すると
共に、検出部Wpの基準重量の検出レベルを変更できるよ
うにして形成して、基準重量を超えないと検出された自
走台車Cは、その重量が予め設定された複数の重量レベ
ルと比較されて、台車Cの荷物の積載状態を空載,中間
積載,多積載等の複数の積載レベルに分類し、分類され
た積載レベルに応じて台車モ−タの加,減速制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ビルの複
数階に亘り、水平平面内と垂直面内とに敷設した軌条
に、書類や部品等の適宜の荷物を積載して出発地から目
的地へその荷物を搬送する自走台車を架装して成る搬送
システムにおける自走台車の制御、とりわけ、自走台車
の積載重量を検出して、その検出重量に見合うように自
走台車の走行状態を制御する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軌条に架装した自走台車を使用する自動
搬送システムは、オフィス内での書類等、病院内でのカ
ルテや医薬品等、工場内での部品,製品等を出発地から
目的地まで無人で自動搬送できるところから、各方面に
おいて多用されている。
【0003】また、この種の搬送システムの自走台車
は、通常、敷設された軌条の上に複数台が配置されて走
行させられる関係上、個々の台車ごとにその行先、荷物
の発信元(発送元)、その台車の番号等のデ−タを自走
台車に内蔵した制御部のメモリに設定して保持させるこ
とにより自動走行させるように形成されているが、しば
しば問題になるのは過積載に起因するトラブルである。
【0004】即ち、自走台車は、水平面内の軌条上を走
行するばかりでなく、垂直面内に敷設された軌条を上昇
走行したり、或は、降下走行するため、過積載である
と、自走台車のモ−タが過熱したり、該モ−タの制御回
路が過電流のため焼損されてしまうおそれがあるのみな
らず、暴走事故をも惹起しかねないからである。
【0005】上記のような問題点に鑑み、従来は荷物の
積卸ステ−ションにおいて、そのステ−ションを形成す
る軌条ユニットごと自走台車を秤量できるように構成し
ておき、過積載を未然に防止する方策が採られている
が、この手法は作業員が秤量した台車をスタ−トさせれ
ば過積載であっても走行可能であったため、上記問題点
の根本的解決にはなっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
み、荷物の積卸ステ−ション等適宜箇所で自走台車の積
載重量を予め検出するようにし、過積載の場合その台車
の走行を不能にすると共に、許容された積載重量内の場
合には、積載重量の大きさに応じて自走台車の駆動源の
駆動状態を最適な状態に制御することが可能な搬送シス
テムにおける自走台車の制御方法を提供することを課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明制御方法の構成の一つは、
モ−タとその制御部を具備して軌条に載架された自走台
車の重量を、前記軌条上において任意に設定,変更可能
な基準重量を超えているか否かを検出し、前記基準重量
を超えている台車については、当該台車に具備した制御
部に発走禁止の指令信号を外部制御部から与えることを
特徴とするものである。
【0008】また、自走台車が基準重量を超えるか否か
を検出する検出部は、前記台車を載せた軌条ユニットの
下にロ−ドセルを配設すると共に、前記検出部の基準重
量の検出レベルを変更できるように形成しておき、前記
基準重量を超えないと検出された自走台車については、
その重量が予め設定された複数の重量レベルと比較され
て、当該台車の荷物の積載状態を空載,中間積載,多積
載等の複数の積載レベルに分類し、分類された積載レベ
ルに応じて台車モ−タの加,減速制御を行うことを特徴
とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に図に拠り本発明方法の実施形
態の一例について説明する。図1は本発明制御方法に使
用する自走台車の積載重量測定部の概略構成を示す正面
図、図2は本発明制御方法の一例の機能ブロック図であ
る。
【0010】図1において、Rは自走台車による搬送シ
ステムにおける本線軌条、rは該軌条Rにおける適宜の
場所での中間を、後述する台車Cが乗る程度の長さに切
断し荷物の積卸ステ−ションとして形成した軌条ユニッ
トで、ここでは上部に自走台車Cが位置したとき、該当
台車C等の自重を含んだ積載重量の検出ができるように
形成されている。即ち、図1に略示したように、軌条ユ
ニットrは、そのユニット側に一体に垂下して設けたガ
イドポストGを、支持フレ−ムFに設けたカラ−Bに挿
通して支持させることにより、上下動可能に配置される
と共に、前記フレ−ムFの上面と軌条ユニットrの下面
の間に、ロ−ドセルRcを軌条ユニットrの側からの縦荷
重を受けるように配設することによって、重量検出部Wp
の一例に形成されており、該ロ−ドセルRcは、前記軌条
ユニットrを通して自走台車Cによる縦荷重を受けるこ
とにより電気信号を出力する。図において、Wは台車C
の走行輪、Pは台車に載せた荷物容器、Kは該容器Pの
蓋である。
【0011】前記重量検出部Wpのロ−ドセルRcは、ここ
ではそれに加わる圧力、即ち、縦荷重に比例した電気信
号を出力するタイプのものを用いているが、このロ−ド
セルRcを具備した重量検出部Wpに接続された外部制御部
Ocは、その検出回路Pu側に、前記ロ−ドセルRcから入力
する信号(電気又は電流)の大きさに対応し重量検出信
号を複数レベルの重量に分けて出力するレンジ切換回路
CRを具備している。ここで、前記レンジ切換回路CRにお
ける複数レベルの重量は、一例として、自走台車Cの容
器Pが空載状態での前記ロ−ドセルRcの出力(ロ−ドセ
ルRcは、容器Pが空でも軌条ユニットrや台車Cの自重
等により電気信号が生じる)、前記容器Pが許容重量内
で満載状態における前記セルRcの出力、前記許容範囲を
超えた積載重量に対する出力、空載と許容重量限界との
中間重量に対応した出力という具合に、ここでは、一例
として4種類の基準重量に対する検出出力が得られるよ
うに設定されている。どの基準重量によってロ−ドセル
Rcの出力を検出するかは、前記外部制御部Ocに設けたレ
ンジ切換回路CRがこの制御部Ocの検出回路Puにより自動
切換えされることにより決められる。また、基準重量の
切換レンジ数を上記例よりも多くするか、或は、少なく
するかは、本発明においては任意である。
【0012】本発明制御方法では、前記重量検出部Wpに
より検出される台車Cの積載荷重の大きさにより、外部
制御部Ocから自走台車Cの制御部Mcに制御信号が供給さ
れて、その台車Cの走行状態を制御するので、以下その
制御例について図2により説明する。
【0013】まず、自走台車Cに荷物を積み込んで走行
させるに先立ち、当該台車Cを軌条ユニットrの上に位
置付ける。そして、この軌条ユニットrの下に配置され
た重量検出部Wpのレンジを、最大許容重量(又は限界重
量)にセットして前記検出部Wpの検出出力を得る。
【0014】検出出力が限界重量を超えている旨の信号
が重量検出部Wpに検出されると、それが外部制御部Ocか
ら台車Cのモ−タMの制御部Mcに供給され、制御回路Mc
ではその出力を受けてモ−タMを起動させない回路が形
成され、前記モ−タMを起動させない、即ち、自走台車
Cのスタ−トが出来ない状態を作る。なお、この実施例
では、容器Pの蓋Kが閉じられているか否かを蓋センサ
Ksで検出し、未閉状態のときも制御部Mcにモ−タMを起
動させない回路が形成されるようにされている。
【0015】一方、重量の検出出力が限界重量内である
ことが重量検出部Wpに検出されたときは、外部制御部Oc
からその旨の信号が走行輪Wの駆動モ−タMの制御回路
Mcに供給されるので、その制御回路Mcではモ−タMの起
動を許容する回路状態が形成される。このとき、重量検
出部Wpでは、レンジ切換回路CRが検出レンジを自動的に
順次切換え、検出重量が限界重量又は中間重量若しくは
空載重量のいずれかに近いのかが外部制御部Ocの検出部
Puにおいて判別される。このようにするのは、本発明で
は積載重量の大小に応じて当該台車Cの加,減パタ−ン
をモ−タ制御部Mcに予め設定しておき、台車Cの上昇走
行や下降走行において、モ−タMにかかる負荷が過負荷
とならないようにモ−タMの駆動回路Dcを制御する目的
があるからである。
【0016】他方、自走台車Cの自重込みの積載荷重の
大小によって、モ−タ制御部Mcにおいて当該台車Cの加
減速パタ−ンが選択され、そのパタ−ンにより駆動回路
Dcが制御されるとき、本発明ではその加,減パタ−ンに
より駆動制御されて走行している台車Cの速度を常時検
出して、走行速度が過大又は過小にならないようにする
制御も併行して実行する。即ち、積載重量に見合うよう
に予め設定した加,減速パタ−ンにより台車Cのモ−タ
Mを駆動制御するとしても、当該台車Cの上昇走行時と
下降走行時には、その重量が加・加速度又は減・加速度
としてモ−タMに作用するため、そのときの速度を検出
して適正速度に補正する制御をすることが、より安定し
た自走台車Cの走行を実現する上で望ましいからであ
る。
【0017】このため、本発明ではモ−タM、又は、そ
れに連結された走行輪Wまでの間の走行駆動系の中の適
宜の回転軸に、エンコ−ダ、或は、タコジェネレ−タの
ように回転に比例した信号を生成する回転センサSを配
置し、この検出信号を台車速度に変換して、その速度を
モ−タ制御部Mcにおいてチェックすることにより、走行
速度の適正化を図る制御を行うようにしている。例え
ば、中間重量の積載量に見合った加,減速パタ−ンによ
り自走台車Cを走行させていても、その台車Cが軌条R
を上昇走行するとき、或は、逆に下降走行するときに
は、モ−タMに荷重の加速度の作用が加わるため、前記
加減速パタ−ン通りの走行態様に乱れが生じ易い。本発
明はこの乱れが生じているか否かを回転センサSにより
常時検出しているので、前記加減速パタ−ンにおける走
行駆動系の回転に乱れが生じたことを前記センサSが検
出すると、制御部Mcはその乱れを解消する側に加,減速
パタ−ンを補正するように作動する。
【0018】具体的には、台車モ−タMが直流モ−タで
あれば、そのモ−タMに印加する駆動電圧を駆動回路Dc
において制御して前記加,減速パタ−ンを実現するが、
予め設定した加,減速パタ−ンの実現を単に優先させる
と、前記モ−タMに過電圧が印加されるおそれがあるの
で、モ−タの回転数と印加電圧の検出によってかかる不
都合の生じることがないようにしている。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、モ−タと
その制御部を具備して軌条に載架された自走台車の重量
を、前記軌条上において任意に設定,変更可能な基準重
量を超えているか否かを検出し、前記基準重量を超えて
いる台車については、当該台車に具備した制御部に発走
禁止の指令信号を外部制御部から与えることによりトラ
ブルの原因になり易い過積載台車の発走を自動的に未然
に阻止するので、過積載に起因したトラブルが発生しな
い。
【0020】また、本発明では自走台車が基準重量を超
えるか否かを検出する検出部を、前記台車を載せた軌条
ユニットの下にロ−ドセルを配設すると共に、前記検出
部の基準重量の検出レベルを変更できるようにして形成
し、この検出部において前記基準重量を超えないと検出
された自走台車については、予め設定されている複数の
レベルの重量を超えるか否かを検出して、当該台車の荷
物積載状態を、例えば、空載,中間積載,多積載等の複
数の積載レベルに分類し、分類された積載レベルに応じ
て台車モ−タの加,減速制御を行うことにより、積載荷
重の大きさに見合った走行状態の制御を行うので、複数
の自走台車が走行させられる搬送システム上で、各台車
に走行トラブルの生じない円滑な走行を実現できること
となり、搬送システム全体の円滑かつ安全な運行を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制御方法に使用する自走台車の積載重量
測定部の概略構成を示す正面図。
【図2】本発明制御方法の一例の機能ブロック図。
【符号の説明】
R 軌条 r 軌条ユニット C 台車 F 支持フレ−ム Rc ロ−ドセル Wp 重量検出部 M モ−タ Mc 制御回路 S 回転センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ−タとその制御部を具備して軌条に載
    架された自走台車の重量を、前記軌条上において任意に
    設定,変更可能な基準重量を超えているか否かを検出
    し、前記基準重量を超えている台車については、当該台
    車に具備した制御部に発走禁止の指令信号を外部制御部
    から与えることを特徴とする搬送システムにおける自走
    台車の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の制御において、自走台車が基
    準重量を超えるか否かを検出する検出部は、前記台車を
    載せた軌条ユニットの下にロ−ドセルを配設すると共
    に、前記検出部の基準重量の検出レベルを変更できるよ
    うに形成しておき、前記基準重量を超えないと検出され
    た自走台車については、その重量が予め設定された複数
    の重量レベルと比較されて、当該台車の荷物の積載状態
    を空載,中間積載,多積載等の複数の積載レベルに分類
    し、分類された積載レベルに応じて台車モ−タの加,減
    速制御を行うことを特徴とする搬送システムにおける自
    走台車の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の制御においては、台車モ−タ
    から走行輪までの走行駆動系内のいずれかの回転軸にそ
    の回転数に見合った電気信号を生成する回転センサを配
    置しておき、該回転センサにより得られる台車の速度情
    報を加味して台車モ−タの加,減速制御を行う搬送シス
    テムにおける自走台車の制御方法。
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