JPH11171038A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置Info
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- JPH11171038A JPH11171038A JP33740797A JP33740797A JPH11171038A JP H11171038 A JPH11171038 A JP H11171038A JP 33740797 A JP33740797 A JP 33740797A JP 33740797 A JP33740797 A JP 33740797A JP H11171038 A JPH11171038 A JP H11171038A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- driving
- turning
- motor
- force
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は搬送速度が所定以上であるときに旋
回操作された場合、旋回動作を規制することを課題とす
る。 【解決手段】 搬送装置1は、台車2に駆動輪7,8を
駆動する駆動部11を有する。駆動部11は、左側の駆
動輪7を駆動する駆動モータ12と、右側の駆動輪8を
駆動する駆動モータ13とが設けられている。駆動モー
タ12,13には、夫々駆動輪7,8の速度を検出する
回転数検出器14,15と、駆動輪8,11にブレーキ
力を作用させる電磁ブレーキ16,17が一体的に設け
られている。制御装置20は、操作者が操作ハンドル5
を操作したときの操作力(前後方向,旋回方向)を操作
力検出部6a,6bで検出し、この検出された操作力の
大きさに応じた駆動トルクを演算すると共に、搬送速度
が予め設定された所定以上の速度であるときは、アラー
ムを発信して旋回動作を規制する。
回操作された場合、旋回動作を規制することを課題とす
る。 【解決手段】 搬送装置1は、台車2に駆動輪7,8を
駆動する駆動部11を有する。駆動部11は、左側の駆
動輪7を駆動する駆動モータ12と、右側の駆動輪8を
駆動する駆動モータ13とが設けられている。駆動モー
タ12,13には、夫々駆動輪7,8の速度を検出する
回転数検出器14,15と、駆動輪8,11にブレーキ
力を作用させる電磁ブレーキ16,17が一体的に設け
られている。制御装置20は、操作者が操作ハンドル5
を操作したときの操作力(前後方向,旋回方向)を操作
力検出部6a,6bで検出し、この検出された操作力の
大きさに応じた駆動トルクを演算すると共に、搬送速度
が予め設定された所定以上の速度であるときは、アラー
ムを発信して旋回動作を規制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送装置に係り、特
に操作者の押圧操作に応じて台車を駆動させてパワーア
シストするよう構成された搬送装置の改良に関する。
に操作者の押圧操作に応じて台車を駆動させてパワーア
シストするよう構成された搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、荷物等を搬送する際に操作者の
押圧操作に応じて台車を駆動させてパワーアシストする
搬送装置の開発が進められている。この種の搬送装置で
は、荷物が載置される台車に車輪を駆動するモータ及び
モータを回転させるバッテリ、モータの駆動トルクを制
御する制御装置などが搭載されている。また、操作者が
把持して搬送装置を操作する操作ハンドルの把持部に
は、操作者の操作力を検出するための力センサが設けら
れている。そして、制御装置は力センサからの出力信号
に応じてモータに供給される電圧を制御するようになっ
ている。尚、力センサとしては、例えば把持部の変位量
を検出するトルクセンサ、あるいは歪ゲージ等が使用さ
れる。
押圧操作に応じて台車を駆動させてパワーアシストする
搬送装置の開発が進められている。この種の搬送装置で
は、荷物が載置される台車に車輪を駆動するモータ及び
モータを回転させるバッテリ、モータの駆動トルクを制
御する制御装置などが搭載されている。また、操作者が
把持して搬送装置を操作する操作ハンドルの把持部に
は、操作者の操作力を検出するための力センサが設けら
れている。そして、制御装置は力センサからの出力信号
に応じてモータに供給される電圧を制御するようになっ
ている。尚、力センサとしては、例えば把持部の変位量
を検出するトルクセンサ、あるいは歪ゲージ等が使用さ
れる。
【0003】そのため、例えば台車に重い荷物が積載さ
れた場合には、把持部の力センサを強く押圧することに
よりモータの駆動トルクが増大されて操作者の労力が軽
減される。また、台車に積載された荷物が比較的軽い場
合には、把持部の力センサを軽い力で押圧することによ
りモータの駆動トルクが軽減されるように制御される。
このように、力センサへの押圧力を加減することによ
り、搬送装置は荷物の重量に関係なく、一定の速度で荷
物を搬送することができる。
れた場合には、把持部の力センサを強く押圧することに
よりモータの駆動トルクが増大されて操作者の労力が軽
減される。また、台車に積載された荷物が比較的軽い場
合には、把持部の力センサを軽い力で押圧することによ
りモータの駆動トルクが軽減されるように制御される。
このように、力センサへの押圧力を加減することによ
り、搬送装置は荷物の重量に関係なく、一定の速度で荷
物を搬送することができる。
【0004】このように構成されたパワーアシスト機能
を有する搬送装置においては、あらかじめ設定された倍
率で駆動モータを駆動するため、例えば操作者が押して
いる力と同じ仕事量をモータがすることで、操作者の負
担が半分になる。そして、搬送装置の中には、速度が所
定以上になるとアシスト比率が減少し、ある速度に達す
るとモータが停止してアシスト比率がゼロとなるように
駆動モータを制御する速度リミット機能が設けられたも
のもある。
を有する搬送装置においては、あらかじめ設定された倍
率で駆動モータを駆動するため、例えば操作者が押して
いる力と同じ仕事量をモータがすることで、操作者の負
担が半分になる。そして、搬送装置の中には、速度が所
定以上になるとアシスト比率が減少し、ある速度に達す
るとモータが停止してアシスト比率がゼロとなるように
駆動モータを制御する速度リミット機能が設けられたも
のもある。
【0005】このようなバワーアシスト式の搬送装置で
は、台車の左右両側に駆動輪が設けられ、各駆動輪を駆
動する駆動用モータを2台以上有する構成とした場合、
直線走行時は左右の駆動用モータの駆動トルクが同じに
なるように駆動用モータを制御し、例えば台車を旋回動
作させるときに、左右の駆動輪のうち内輪側を駆動する
モータの駆動トルクを小さくすることにより旋回動作を
行うようにモータ制御を行っている。
は、台車の左右両側に駆動輪が設けられ、各駆動輪を駆
動する駆動用モータを2台以上有する構成とした場合、
直線走行時は左右の駆動用モータの駆動トルクが同じに
なるように駆動用モータを制御し、例えば台車を旋回動
作させるときに、左右の駆動輪のうち内輪側を駆動する
モータの駆動トルクを小さくすることにより旋回動作を
行うようにモータ制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のパワーアシスト付き搬送装置では、操作ハンド
ルの把持部に加えられた操作力を力センサにより検出し
て駆動用モータの駆動トルクを制御しているため、例え
ば旋回動作する場合でも搬送速度に拘わらず左右の駆動
輪のうち内輪側を駆動するモータの駆動トルクを小さく
して旋回動作するようになっている。
た従来のパワーアシスト付き搬送装置では、操作ハンド
ルの把持部に加えられた操作力を力センサにより検出し
て駆動用モータの駆動トルクを制御しているため、例え
ば旋回動作する場合でも搬送速度に拘わらず左右の駆動
輪のうち内輪側を駆動するモータの駆動トルクを小さく
して旋回動作するようになっている。
【0007】そのため、搬送装置が比較的速い速度で走
行している状態で旋回操作が行われると、搬送装置に搭
載された荷物が遠心力により倒れたり、あるいは荷物が
落下したり、あるいは液体が容器から溢れたりするおそ
れがある。また、前述した速度リミット機能が設けられ
た搬送装置の場合、搬送装置の速度がある速度に達する
とモータが停止してそれ以上速度が上がらないようにし
ているが、旋回操作されると、そのまま旋回してまうた
め、上記のような問題が生ずる。
行している状態で旋回操作が行われると、搬送装置に搭
載された荷物が遠心力により倒れたり、あるいは荷物が
落下したり、あるいは液体が容器から溢れたりするおそ
れがある。また、前述した速度リミット機能が設けられ
た搬送装置の場合、搬送装置の速度がある速度に達する
とモータが停止してそれ以上速度が上がらないようにし
ているが、旋回操作されると、そのまま旋回してまうた
め、上記のような問題が生ずる。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解決した搬送
装置を提供することを目的とする。
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。本発明は、台車の底部両側に設けられた車輪
と、該台車を走行させるために操作される操作部と、該
操作部に設けられ操作力を検出する一対の操作力検出手
段と、前記両側の車輪を個別に駆動する一対のモータ
と、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、前記操
作力検出手段で検出された力の方向と大きさに応じて前
記一対のモータの駆動力を制御し、旋回操作時には前記
一対の操作力検出手段の出力差に基づいて前記一対のモ
ータの駆動力差を発生させる制御手段とからなる搬送装
置において、前記速度検出手段に検出された速度が所定
以上となったとき旋回動作を規制する旋回動作規制手段
と、を備えなることを特徴とするものである。
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。本発明は、台車の底部両側に設けられた車輪
と、該台車を走行させるために操作される操作部と、該
操作部に設けられ操作力を検出する一対の操作力検出手
段と、前記両側の車輪を個別に駆動する一対のモータ
と、前記台車の速度を検出する速度検出手段と、前記操
作力検出手段で検出された力の方向と大きさに応じて前
記一対のモータの駆動力を制御し、旋回操作時には前記
一対の操作力検出手段の出力差に基づいて前記一対のモ
ータの駆動力差を発生させる制御手段とからなる搬送装
置において、前記速度検出手段に検出された速度が所定
以上となったとき旋回動作を規制する旋回動作規制手段
と、を備えなることを特徴とするものである。
【0010】従って、本発明によれば、速度検出手段に
検出された速度が所定以上となったとき旋回動作を規制
するため、所定以上の高い速度で旋回動作させないよう
にして搬送中の荷物が倒れたり、落下することを防止で
きる。そのため、旋回する前に減速して安全な速度で旋
回操作された場合には、搬送中の荷物が倒れたり、落下
するおそれがないので、旋回動作が規制されず、そのま
ま旋回することができる。
検出された速度が所定以上となったとき旋回動作を規制
するため、所定以上の高い速度で旋回動作させないよう
にして搬送中の荷物が倒れたり、落下することを防止で
きる。そのため、旋回する前に減速して安全な速度で旋
回操作された場合には、搬送中の荷物が倒れたり、落下
するおそれがないので、旋回動作が規制されず、そのま
ま旋回することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明の搬送装置の一実施
例の斜視図である。また、図2は搬送装置の駆動部の構
成を説明するための横断面図である。図1に示されるよ
うに、搬送装置1は、台車2に搭載された本体3の後面
に複数の引出し4が設けられている。また、本体3の後
面上部には、操作部としての操作ハンドル5が横架され
ている。この操作ハンドル5の左右端部には、操作力を
検出する一対の操作力検出部6a,6bが設けられてい
る。この操作力検出部6a,6bは、僅かな把持力で反
応する歪みゲージよりなる力センサが操作力検出手段と
して設けられている。
例について説明する。図1は本発明の搬送装置の一実施
例の斜視図である。また、図2は搬送装置の駆動部の構
成を説明するための横断面図である。図1に示されるよ
うに、搬送装置1は、台車2に搭載された本体3の後面
に複数の引出し4が設けられている。また、本体3の後
面上部には、操作部としての操作ハンドル5が横架され
ている。この操作ハンドル5の左右端部には、操作力を
検出する一対の操作力検出部6a,6bが設けられてい
る。この操作力検出部6a,6bは、僅かな把持力で反
応する歪みゲージよりなる力センサが操作力検出手段と
して設けられている。
【0012】また、台車2は、底部の左右両側に一対の
駆動輪7,8と一対の自在キャスタ9,10が設けられ
ている。さらに、台車2の駆動輪7,8と自在キャスタ
9,10との間には、駆動輪7,8を駆動する駆動部1
1が設けられている。図2に示されるように、駆動部1
1は、左側の駆動輪7を駆動する駆動モータ12と、右
側の駆動輪8を駆動する駆動モータ13とが設けられて
いる。駆動モータ12,13には、夫々駆動輪7,8の
回転数すなわち速度を検出する回転数検出器(速度検出
手段)14,15と、駆動輪7,8にブレーキ力を作用
させる電磁ブレーキ16,17が一体的に設けられてい
る。また、回転数検出器14,15として、例えばロー
タリエンコーダ等が用いられる。
駆動輪7,8と一対の自在キャスタ9,10が設けられ
ている。さらに、台車2の駆動輪7,8と自在キャスタ
9,10との間には、駆動輪7,8を駆動する駆動部1
1が設けられている。図2に示されるように、駆動部1
1は、左側の駆動輪7を駆動する駆動モータ12と、右
側の駆動輪8を駆動する駆動モータ13とが設けられて
いる。駆動モータ12,13には、夫々駆動輪7,8の
回転数すなわち速度を検出する回転数検出器(速度検出
手段)14,15と、駆動輪7,8にブレーキ力を作用
させる電磁ブレーキ16,17が一体的に設けられてい
る。また、回転数検出器14,15として、例えばロー
タリエンコーダ等が用いられる。
【0013】尚、駆動モータ12と駆動モータ13との
間隔が狭い場合、あるいは駆動モータ12と駆動モータ
13との間に他の部品や装置を設ける必要がある場合に
は、回転数検出器14,15及び電磁ブレーキ16,1
7は、駆動モータ12,13の側方あるいは上方等に取
り付けることも可能である。また、駆動部11は、駆動
モータ12,13に電圧を印加して駆動するモータドラ
イバ18,19と、モータドライバ18,19に操作力
の大きさ及び方向に応じた制御信号を供給する制御装置
20と、電源供給を行うバッテリ21とを有する。
間隔が狭い場合、あるいは駆動モータ12と駆動モータ
13との間に他の部品や装置を設ける必要がある場合に
は、回転数検出器14,15及び電磁ブレーキ16,1
7は、駆動モータ12,13の側方あるいは上方等に取
り付けることも可能である。また、駆動部11は、駆動
モータ12,13に電圧を印加して駆動するモータドラ
イバ18,19と、モータドライバ18,19に操作力
の大きさ及び方向に応じた制御信号を供給する制御装置
20と、電源供給を行うバッテリ21とを有する。
【0014】駆動モータ12,13の出力軸は、一端が
駆動輪7,8に結合されると共に、他端が回転数検出器
14,15及び電磁ブレーキ16,17に直結されてい
る。また、バッテリ21は、プラグ付きコード(図示せ
ず)により家庭用電源l00Vで充電される。電磁ブレ
ーキ16,17は、電磁式のブレーキであり,所定の電
圧(例えば24V)が印加されることによって、ブレー
キがかかるよう励磁作動式になっている。
駆動輪7,8に結合されると共に、他端が回転数検出器
14,15及び電磁ブレーキ16,17に直結されてい
る。また、バッテリ21は、プラグ付きコード(図示せ
ず)により家庭用電源l00Vで充電される。電磁ブレ
ーキ16,17は、電磁式のブレーキであり,所定の電
圧(例えば24V)が印加されることによって、ブレー
キがかかるよう励磁作動式になっている。
【0015】モータドライバ18,19は、制御装置2
0から出力された指令に応じて駆動モータ12,13の
トルク制御するものであり、制御装置20内の演算装置
が算出したトルク指令に従い左右の駆動モータ12,1
3を駆動する。また、上記電磁ブレーキ16,17は、
励磁作動のため万が一バッテリ21が所定の性能を発揮
せず、制御装置20が動作しない場合にはブレーキ解除
となるため、搬送装置1を動かすことが可能である。
0から出力された指令に応じて駆動モータ12,13の
トルク制御するものであり、制御装置20内の演算装置
が算出したトルク指令に従い左右の駆動モータ12,1
3を駆動する。また、上記電磁ブレーキ16,17は、
励磁作動のため万が一バッテリ21が所定の性能を発揮
せず、制御装置20が動作しない場合にはブレーキ解除
となるため、搬送装置1を動かすことが可能である。
【0016】また、自在キャスタ7,8は、本実施例の
場合、舵取りの役目をする。また、搬送装置1は、制御
装置20が動作していないときに傾斜のある場所に一時
的に停止させる場合を考えて機械的なブレーキ装置(図
示せず)を装備している。制御装置20のメモリには、
後述するように操作力検出部6a,6bにより検出され
た操作力の大きさ及び方向に応じた制御信号を生成する
制御プログラムと、回転数検出器14,15により検出
された駆動輪7,8の回転速度が所定以上となったとき
旋回動作を規制する旋回動作規制制御プログラム(旋回
動作規制手段)が格納されている。
場合、舵取りの役目をする。また、搬送装置1は、制御
装置20が動作していないときに傾斜のある場所に一時
的に停止させる場合を考えて機械的なブレーキ装置(図
示せず)を装備している。制御装置20のメモリには、
後述するように操作力検出部6a,6bにより検出され
た操作力の大きさ及び方向に応じた制御信号を生成する
制御プログラムと、回転数検出器14,15により検出
された駆動輪7,8の回転速度が所定以上となったとき
旋回動作を規制する旋回動作規制制御プログラム(旋回
動作規制手段)が格納されている。
【0017】すなわち、制御装置20は、操作者が操作
ハンドル5を操作したときの操作力(前後方向,旋回方
向)を操作力検出部6a,6bで検出し、この検出され
た操作力の大きさに応じた駆動トルクを演算すると共
に、搬送速度が予め設定された所定以上の速度であると
きは、後述するようにアラームを発信して旋回動作を規
制する。
ハンドル5を操作したときの操作力(前後方向,旋回方
向)を操作力検出部6a,6bで検出し、この検出され
た操作力の大きさに応じた駆動トルクを演算すると共
に、搬送速度が予め設定された所定以上の速度であると
きは、後述するようにアラームを発信して旋回動作を規
制する。
【0018】従って、操作者は、旋回操作する前に搬送
装置1の走行速度を減速させる。そして、搬送装置1の
走行速度が予め設定された所定以下の速度であるとき
は、内輪側の駆動力が小さくなるように駆動モータ1
2,13の駆動トルクを制御して旋回動作を可能とす
る。尚、操作力検出部6a,6bは、例えば歪みゲージ
(図示せず)を前後、左右の4方向に貼り付けた力セン
サにより構成されている。よって、荷重変化によるひず
みゲージの微小変化は、制御装置20内に設けられたセ
ンサ回路によって増幅された電圧として出力される。
装置1の走行速度を減速させる。そして、搬送装置1の
走行速度が予め設定された所定以下の速度であるとき
は、内輪側の駆動力が小さくなるように駆動モータ1
2,13の駆動トルクを制御して旋回動作を可能とす
る。尚、操作力検出部6a,6bは、例えば歪みゲージ
(図示せず)を前後、左右の4方向に貼り付けた力セン
サにより構成されている。よって、荷重変化によるひず
みゲージの微小変化は、制御装置20内に設けられたセ
ンサ回路によって増幅された電圧として出力される。
【0019】図3は操作ハンドル5の構成を拡大して示
す平面図である。図3に示されるように、操作ハンドル
5は、操作力検出部6a,6bが設けられた把持部5a
と、把持部5aの両側から本体3側に延在して本体3の
後面に結合された腕部5b,5cとからなる。また、把
持部5aの中央には、操作パネル22が取り付けられて
いる。
す平面図である。図3に示されるように、操作ハンドル
5は、操作力検出部6a,6bが設けられた把持部5a
と、把持部5aの両側から本体3側に延在して本体3の
後面に結合された腕部5b,5cとからなる。また、把
持部5aの中央には、操作パネル22が取り付けられて
いる。
【0020】操作パネル22には、電源スイッチ23
と、旋回規制解除スイッチ24と、旋回規制速度設定ス
イッチ25とが配設されている。操作者は、搬送装置1
を使用する場合、先ず、電源スイッチ23をオンに操作
した後、旋回規制解除スイッチ24をオン又はオフに操
作して旋回規制制御をオン又はオフに切り替える。旋回
規制解除スイッチ24がオンである場合には、旋回動作
可能な速度が予め設定された所定速度に制限され、この
所定速度を越えたときの旋回動作が規制される。しか
し、旋回規制解除スイッチ24がオフとされた場合に
は、速度による旋回規制制御が解除される。
と、旋回規制解除スイッチ24と、旋回規制速度設定ス
イッチ25とが配設されている。操作者は、搬送装置1
を使用する場合、先ず、電源スイッチ23をオンに操作
した後、旋回規制解除スイッチ24をオン又はオフに操
作して旋回規制制御をオン又はオフに切り替える。旋回
規制解除スイッチ24がオンである場合には、旋回動作
可能な速度が予め設定された所定速度に制限され、この
所定速度を越えたときの旋回動作が規制される。しか
し、旋回規制解除スイッチ24がオフとされた場合に
は、速度による旋回規制制御が解除される。
【0021】また、旋回規制速度設定スイッチ25のつ
まみを回動操作することにより旋回規制速度を任意の速
度に調整して設定することができる。従って、搬送装置
1に搭載される被搬送物の種類に応じた最適な速度を設
定する。例えば、液体、ガラス、食器、あるいは調理さ
れた料理など壊れやすい品物を搬送する場合には、旋回
規制速度を比較的低い速度に設定する。
まみを回動操作することにより旋回規制速度を任意の速
度に調整して設定することができる。従って、搬送装置
1に搭載される被搬送物の種類に応じた最適な速度を設
定する。例えば、液体、ガラス、食器、あるいは調理さ
れた料理など壊れやすい品物を搬送する場合には、旋回
規制速度を比較的低い速度に設定する。
【0022】図4は各センサから出力された信号を処理
する回路を説明するためのブロック図である。図4に示
されるように、操作力検出部6a,6bから出力された
操作力の信号は、アンプ27で増幅された後、A/D変
換器28でデジタル信号に変換される。そして、演算装
置29は、A/D変換器28から出力された信号に基づ
いて演算を行い、モータ制御量を算出する。演算装置2
9から出力されたモータ制御量は、D/A変換器30で
アナログ信号に変換されてモータドライバ18,19に
供給される。その結果、モータドライバ18,19は、
演算装置29からの指令値に応じて駆動モータ12,1
3を駆動制御する。
する回路を説明するためのブロック図である。図4に示
されるように、操作力検出部6a,6bから出力された
操作力の信号は、アンプ27で増幅された後、A/D変
換器28でデジタル信号に変換される。そして、演算装
置29は、A/D変換器28から出力された信号に基づ
いて演算を行い、モータ制御量を算出する。演算装置2
9から出力されたモータ制御量は、D/A変換器30で
アナログ信号に変換されてモータドライバ18,19に
供給される。その結果、モータドライバ18,19は、
演算装置29からの指令値に応じて駆動モータ12,1
3を駆動制御する。
【0023】また、回転数検出器14,15が駆動輪
7,8の回転数すなわち速度を検出すると、検出された
速度信号がA/D変換器28を介して演算装置29に供
給される。そして、演算装置29は、駆動モータ12,
13の駆動量に対する速度を認識する。図5は制御装置
20が実行するアイドラ処理の手順を示すPADであ
る。尚、この演算処理は、例えば10msec毎に実行
される。
7,8の回転数すなわち速度を検出すると、検出された
速度信号がA/D変換器28を介して演算装置29に供
給される。そして、演算装置29は、駆動モータ12,
13の駆動量に対する速度を認識する。図5は制御装置
20が実行するアイドラ処理の手順を示すPADであ
る。尚、この演算処理は、例えば10msec毎に実行
される。
【0024】図5に示されるように、制御装置20は、
ステップS1(以下「ステップ」を省略する)におい
て、電源スイッチ23がオンに操作されると(S1)、
駆動モータ12,13及びモータドライバ18,19及
び制御装置20の電源が入る(S2)。その後、システ
ムの初期化を行う(S3)。次のS4では、0.01秒
毎のタイマ割り込みによってS5のモータ・ブレーキ制
御を電源スイッチ23がオフに操作されるまで実行す
る。
ステップS1(以下「ステップ」を省略する)におい
て、電源スイッチ23がオンに操作されると(S1)、
駆動モータ12,13及びモータドライバ18,19及
び制御装置20の電源が入る(S2)。その後、システ
ムの初期化を行う(S3)。次のS4では、0.01秒
毎のタイマ割り込みによってS5のモータ・ブレーキ制
御を電源スイッチ23がオフに操作されるまで実行す
る。
【0025】ここで、上記S5のモータ・ブレーキ制御
処理の手順について説明する。図6及び図7はモータ・
ブレーキ制御処理の手順を説明するためのPADであ
る。図6に示されるように、先ず、制御装置20に内蔵
されているA/D変換器28によって操作力センサ値、
速度(左右の駆動モータ12,13の回転数)、左右モ
ータトルク実効値をA/D変換する(S6)。
処理の手順について説明する。図6及び図7はモータ・
ブレーキ制御処理の手順を説明するためのPADであ
る。図6に示されるように、先ず、制御装置20に内蔵
されているA/D変換器28によって操作力センサ値、
速度(左右の駆動モータ12,13の回転数)、左右モ
ータトルク実効値をA/D変換する(S6)。
【0026】尚、A/D変換の手順については、後述す
るS60〜S63で説明する。次のS7では、操作ハン
ドル5に設けられた操作力検出部6a,6bから出力さ
れた操作力の信号状態をチェックする。本実施例では、
操作者の手が操作力検出部6a,6bを握っていないと
きは、操作力検出部6a,6bからの出力がオフの状態
にあるものとする。
るS60〜S63で説明する。次のS7では、操作ハン
ドル5に設けられた操作力検出部6a,6bから出力さ
れた操作力の信号状態をチェックする。本実施例では、
操作者の手が操作力検出部6a,6bを握っていないと
きは、操作力検出部6a,6bからの出力がオフの状態
にあるものとする。
【0027】もしS7において、操作力検出部6a,6
bからの出力がオフであるときは、そのときのモータ回
転数を回転数検出器14,15から読み込み(S8)、
速度を演算する(S9)。そして、速度がゼロであるか
どうかを判断する(S10)。そして、速度がゼロなら
ば駆動モータ12,13に接続されている電磁ブレーキ
16,17を作動させる(S11)。この電磁ブレーキ
16,17は、搬送装置1が例えば坂路の途中にあった
としてもその位置に停止状態に保持されるのに十分な制
動トルクをもっているものとする。
bからの出力がオフであるときは、そのときのモータ回
転数を回転数検出器14,15から読み込み(S8)、
速度を演算する(S9)。そして、速度がゼロであるか
どうかを判断する(S10)。そして、速度がゼロなら
ば駆動モータ12,13に接続されている電磁ブレーキ
16,17を作動させる(S11)。この電磁ブレーキ
16,17は、搬送装置1が例えば坂路の途中にあった
としてもその位置に停止状態に保持されるのに十分な制
動トルクをもっているものとする。
【0028】上記S11において、速度が検出された場
合、速度VL,VR がゼロになるまでモータトルクの指令
値を減速定数αずつ減らして搬送装置1が自然に減速す
るように制御する(S12,S13)。そして、演算さ
れたモータトルクの指令値をD/A変換器30でアナロ
グ信号に変換する(S14)。また、S11において、
速度がマイナス方向、つまり逆方向に進んでいる場合も
同様に速度がゼロになるまでモータトルクの指令値を減
速定数αずつ増やして搬送装置1が自然に減速するよう
に制御する(S15,S16)。そして、演算されたモ
ータトルクの指令値をD/A変換器30でアナログ信号
に変換する(S17)。
合、速度VL,VR がゼロになるまでモータトルクの指令
値を減速定数αずつ減らして搬送装置1が自然に減速す
るように制御する(S12,S13)。そして、演算さ
れたモータトルクの指令値をD/A変換器30でアナロ
グ信号に変換する(S14)。また、S11において、
速度がマイナス方向、つまり逆方向に進んでいる場合も
同様に速度がゼロになるまでモータトルクの指令値を減
速定数αずつ増やして搬送装置1が自然に減速するよう
に制御する(S15,S16)。そして、演算されたモ
ータトルクの指令値をD/A変換器30でアナログ信号
に変換する(S17)。
【0029】一方、S7において、操作力検出部6a,
6bからの出力がオンであるときは、すなわち、操作者
の手が操作力検出部6a,6bを把持しているときには
「動作中」と判断するため電磁ブレーキ16,17を解
除し(S18)、左右の駆動モータ12,13の回転数
を入力する(S19)。続いて、この回転数から搬送速
度を演算する(S20)。そして、この速度が予め設定
された旋回危険速度VD より高い場合は、アラーム(旋
回動作規制手段)を発信して操作者に速度オーバである
ことを報知する(S21,S22)。操作者は、このア
ラームにより搬送速度が旋回危険速度VD を越えている
ことを認識できると共に、減速操作を行う。
6bからの出力がオンであるときは、すなわち、操作者
の手が操作力検出部6a,6bを把持しているときには
「動作中」と判断するため電磁ブレーキ16,17を解
除し(S18)、左右の駆動モータ12,13の回転数
を入力する(S19)。続いて、この回転数から搬送速
度を演算する(S20)。そして、この速度が予め設定
された旋回危険速度VD より高い場合は、アラーム(旋
回動作規制手段)を発信して操作者に速度オーバである
ことを報知する(S21,S22)。操作者は、このア
ラームにより搬送速度が旋回危険速度VD を越えている
ことを認識できると共に、減速操作を行う。
【0030】また、S20で演算された搬送速度が旋回
危険速度VD 以下であるときは、アラームを停止させる
(S23)。次に操作力検出部6a,6bで検出した操
作力の値XL , XR を入力する(S24)。続いて、こ
の左右の操作力XL ,XR の差C=|XL −XR |(絶
対値)をとる(S25)。図7に示されるように、この
操作力差Cの値が所定値以下(例えば、C≦1kgf )で
あった場合(S26)、操作力検出部6a,6bの固体
差を考慮して今行われている動作が「直線搬送状態」と
みなす。
危険速度VD 以下であるときは、アラームを停止させる
(S23)。次に操作力検出部6a,6bで検出した操
作力の値XL , XR を入力する(S24)。続いて、こ
の左右の操作力XL ,XR の差C=|XL −XR |(絶
対値)をとる(S25)。図7に示されるように、この
操作力差Cの値が所定値以下(例えば、C≦1kgf )で
あった場合(S26)、操作力検出部6a,6bの固体
差を考慮して今行われている動作が「直線搬送状態」と
みなす。
【0031】「直線搬送状態」の場合、左右の操作力X
を平均化し(S27)、現在の左右の実行トルクと前回
の処理で算出した指令値の差を求め、これを補正値とす
る(S28,S29)。次にトルク指令値Tを演算する
(S30)。アシスト率係数をBとしたとき、Tは次式
で表せる。 T=X×B … (1) この(1)式により演算されたトルク指令値Tの値を判
断して動作状態が「前進」か「後進」かを判断する(S
31)。そして、前進のときはT>αであり、そのとき
の左右のモータトルク指令値ML ,MR はT−αとする
(S32)。
を平均化し(S27)、現在の左右の実行トルクと前回
の処理で算出した指令値の差を求め、これを補正値とす
る(S28,S29)。次にトルク指令値Tを演算する
(S30)。アシスト率係数をBとしたとき、Tは次式
で表せる。 T=X×B … (1) この(1)式により演算されたトルク指令値Tの値を判
断して動作状態が「前進」か「後進」かを判断する(S
31)。そして、前進のときはT>αであり、そのとき
の左右のモータトルク指令値ML ,MR はT−αとする
(S32)。
【0032】また、後進のときはT<(−α)であり、
そのときの左右のモータトルク指令値ML ,MR はT+
αとなる(S33)。さらに、搬送装置1がわずかな力
で敏感に反応しないように「不感帯域」を設ける。この
ときの判断は、T<α、かつT>(−α)のときであ
り、この条件にあるときはモータトルク指令値ML ,M
R をゼロにする(S34)。
そのときの左右のモータトルク指令値ML ,MR はT+
αとなる(S33)。さらに、搬送装置1がわずかな力
で敏感に反応しないように「不感帯域」を設ける。この
ときの判断は、T<α、かつT>(−α)のときであ
り、この条件にあるときはモータトルク指令値ML ,M
R をゼロにする(S34)。
【0033】最終的に、この場合は直進性を良くするた
め、左右の駆動モータ12,13に与えるモータトルク
指令値ML ,MR を同じ値とする。このモータトルク指
令値ML ,MR には、前述したトルク補正値βを加える
(S35)。このように、上記S31で各条件(T>
α、−α≦T≦α、T<−α)に応じて前進か後進に分
類され、演算されたモータトルク指令値ML ,MR をD
/A変換器30でアナログ信号に変換する(S36)。
め、左右の駆動モータ12,13に与えるモータトルク
指令値ML ,MR を同じ値とする。このモータトルク指
令値ML ,MR には、前述したトルク補正値βを加える
(S35)。このように、上記S31で各条件(T>
α、−α≦T≦α、T<−α)に応じて前進か後進に分
類され、演算されたモータトルク指令値ML ,MR をD
/A変換器30でアナログ信号に変換する(S36)。
【0034】ここで、上記S32〜S36の処理を「処
理1」とする。また、上記S26において、操作力差C
の値が所定値以上(例えば、C>1kgf )であった場
合、今行われている動作が「旋回動作」とみなす。そし
て、アラームが発信されているかどうかをチェックする
(S37)。S37でアラームが発信されている場合
は、この速度は旋回規制速度設定スイッチ25により設
定された旋回規制速度を越えているとの判断から、左右
の操作力Xを平均化し(S38)、減速トルク指令値T
を演算する(S39)。そして、上記S32〜S36の
処理と同様な「処理1」を実行する。
理1」とする。また、上記S26において、操作力差C
の値が所定値以上(例えば、C>1kgf )であった場
合、今行われている動作が「旋回動作」とみなす。そし
て、アラームが発信されているかどうかをチェックする
(S37)。S37でアラームが発信されている場合
は、この速度は旋回規制速度設定スイッチ25により設
定された旋回規制速度を越えているとの判断から、左右
の操作力Xを平均化し(S38)、減速トルク指令値T
を演算する(S39)。そして、上記S32〜S36の
処理と同様な「処理1」を実行する。
【0035】操作者は、アラームにより搬送速度が旋回
危険速度VD を越えていることを認識できると共に、減
速操作を行う。このように、旋回操作された場合、搬送
装置1の走行速度が予め設定された旋回規制速度を越え
ているか否かを判定し、走行速度が旋回規制速度を越え
ている場合には、アラームを発信して操作者に報知する
ため、速度オーバのまま旋回動作することを防止でき
る。
危険速度VD を越えていることを認識できると共に、減
速操作を行う。このように、旋回操作された場合、搬送
装置1の走行速度が予め設定された旋回規制速度を越え
ているか否かを判定し、走行速度が旋回規制速度を越え
ている場合には、アラームを発信して操作者に報知する
ため、速度オーバのまま旋回動作することを防止でき
る。
【0036】また、上記S37でアラームが発信されて
いない場合は、以下のようにして旋回動作を行う。ま
ず、左右夫々の操作力XL , XR から夫々のモータに対
する指令トルクTL ,TR を演算する(S41,S4
2)。この指令トルクTL ,TRに基づいて前述したS
31〜S34と同様に、各条件(TL ,TR >α、−α
≦TL ,TR ≦α、TL ,TR <−α)に応じて旋回方
向に応じたモータトルク指令値ML ,MR を演算する
(S43〜S48)。
いない場合は、以下のようにして旋回動作を行う。ま
ず、左右夫々の操作力XL , XR から夫々のモータに対
する指令トルクTL ,TR を演算する(S41,S4
2)。この指令トルクTL ,TRに基づいて前述したS
31〜S34と同様に、各条件(TL ,TR >α、−α
≦TL ,TR ≦α、TL ,TR <−α)に応じて旋回方
向に応じたモータトルク指令値ML ,MR を演算する
(S43〜S48)。
【0037】そして、左旋回のときは左右の駆動モータ
12,13に与えるモータトルク指令値ML ,MR に差
をもたせるため、上記S43〜S48で演算された左側
のモータトルク指令値ML にトルク補正値βと係数aを
掛けたモータトルク指令値を求める(S49)。また、
右旋回のときは左右の駆動モータ12,13に与えるモ
ータトルク指令値ML ,MR に差をもたせるため、上記
S43〜S48で演算された右側のモータトルク指令値
MR にトルク補正値βと係数aを掛けたモータトルク指
令値を求める(S50)。
12,13に与えるモータトルク指令値ML ,MR に差
をもたせるため、上記S43〜S48で演算された左側
のモータトルク指令値ML にトルク補正値βと係数aを
掛けたモータトルク指令値を求める(S49)。また、
右旋回のときは左右の駆動モータ12,13に与えるモ
ータトルク指令値ML ,MR に差をもたせるため、上記
S43〜S48で演算された右側のモータトルク指令値
MR にトルク補正値βと係数aを掛けたモータトルク指
令値を求める(S50)。
【0038】このように、上記S43で各条件(TL ,
TR >α、−α≦TL ,TR ≦α、TL ,TR <−α)
に応じて旋回方向が左旋回か右旋回に分類され、演算さ
れたモータトルク指令値ML ,MR をD/A変換器30
でアナログ信号に変換する(S51)。図8は上記S6
のA/D変換処理の手順を示すPADである。
TR >α、−α≦TL ,TR ≦α、TL ,TR <−α)
に応じて旋回方向が左旋回か右旋回に分類され、演算さ
れたモータトルク指令値ML ,MR をD/A変換器30
でアナログ信号に変換する(S51)。図8は上記S6
のA/D変換処理の手順を示すPADである。
【0039】図8に示されるように、S60のA/D変
換処理は、先ず、操作力検出部6a,6bで検出した操
作力の値XL , XR をデジタル値に変換する(S6
1)。続いて、左右の駆動モータ12,13の回転数R
L , RR をデジタル値に変換する(S62)。続いて、
左右の駆動輪7,8へ伝達される実測トルクML0,MR0
をデジタル値に変換する(S63)。
換処理は、先ず、操作力検出部6a,6bで検出した操
作力の値XL , XR をデジタル値に変換する(S6
1)。続いて、左右の駆動モータ12,13の回転数R
L , RR をデジタル値に変換する(S62)。続いて、
左右の駆動輪7,8へ伝達される実測トルクML0,MR0
をデジタル値に変換する(S63)。
【0040】図9は上記S14,S17,S36,S5
1のD/A変換処理の手順を示すPADである。図9に
示されるように、S64のD/A変換処理は、先ず左側
のモータトルク指令値ML をアナログ信号に変換する
(S65)。続いて、右側のモータトルク指令値MR を
アナログ信号に変換する(S66)。
1のD/A変換処理の手順を示すPADである。図9に
示されるように、S64のD/A変換処理は、先ず左側
のモータトルク指令値ML をアナログ信号に変換する
(S65)。続いて、右側のモータトルク指令値MR を
アナログ信号に変換する(S66)。
【0041】尚、上記実施例では、搬送装置1の速度が
予め設定された旋回危険速度VD より高い場合は、アラ
ーム(旋回動作規制手段)を発信して操作者に速度オー
バであることを報知する構成を一例として説明したが、
これに限らず、例えばアラームを発信する代わりに駆動
モータ12,13を回生ブレーキとして使用すると共に
駆動モータ12,13で発電された電力を別個に配設し
た抵抗により放熱させて搬送装置1の速度を旋回危険速
度VD 以下まで減速させることもできる。
予め設定された旋回危険速度VD より高い場合は、アラ
ーム(旋回動作規制手段)を発信して操作者に速度オー
バであることを報知する構成を一例として説明したが、
これに限らず、例えばアラームを発信する代わりに駆動
モータ12,13を回生ブレーキとして使用すると共に
駆動モータ12,13で発電された電力を別個に配設し
た抵抗により放熱させて搬送装置1の速度を旋回危険速
度VD 以下まで減速させることもできる。
【0042】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、速度検出
手段に検出された速度が所定以上となったとき旋回動作
を規制するため、所定以上の高い速度で旋回動作させな
いようにして搬送中の荷物が倒れたり、落下することを
防止できる。そのため、旋回する前に減速して安全な速
度で旋回操作された場合には、搬送中の荷物が倒れた
り、落下するおそれがないので、旋回動作が規制され
ず、そのまま旋回することができる。よって、被搬送物
が壊れやすいもの、あるいは倒れやすいもの等搬送に神
経を使う場合でも、操作者は被搬送物の状態に神経を使
わなくても安全に搬送することができる。
手段に検出された速度が所定以上となったとき旋回動作
を規制するため、所定以上の高い速度で旋回動作させな
いようにして搬送中の荷物が倒れたり、落下することを
防止できる。そのため、旋回する前に減速して安全な速
度で旋回操作された場合には、搬送中の荷物が倒れた
り、落下するおそれがないので、旋回動作が規制され
ず、そのまま旋回することができる。よって、被搬送物
が壊れやすいもの、あるいは倒れやすいもの等搬送に神
経を使う場合でも、操作者は被搬送物の状態に神経を使
わなくても安全に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる搬送装置の一実施例の斜視図であ
る。
る。
【図2】搬送装置の駆動部の構成を説明するための横断
面図である。
面図である。
【図3】操作ハンドルの構成を拡大して示す平面図であ
る。
る。
【図4】各センサから出力された信号を処理する回路を
説明するためのブロック図である。
説明するためのブロック図である。
【図5】制御装置が実行するアイドラ処理の手順を示す
PADである。
PADである。
【図6】モータ・ブレーキ制御処理の手順を説明するた
めのPADである。
めのPADである。
【図7】図6に続いて実行されるモータ・ブレーキ制御
処理の手順を説明するためのPADである。
処理の手順を説明するためのPADである。
【図8】A/D変換処理の手順を示すPADである。
【図9】D/A変換処理の手順を示すPADである。
【符号の説明】 1 搬送装置 2 台車 3 本体 5 操作ハンドル 6a,6b 操作力検出部 7,8 駆動輪 9,10 自在キャスタ 11 駆動部 12,13 駆動モータ 14,15 回転数検出器 16,17 電磁ブレーキ 18,19 モータドライバ 20 制御装置 22 操作パネル 23 電源スイッチ 24 旋回規制解除スイッチ 25 旋回規制速度設定スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 台車の底部両側に設けられた車輪と、 該台車を走行させるために操作される操作部と、 該操作部に設けられ操作力を検出する一対の操作力検出
手段と、 前記両側の車輪を個別に駆動する一対のモータと、 前記台車の速度を検出する速度検出手段と、 前記操作力検出手段で検出された力の方向と大きさに応
じて前記一対のモータの駆動力を制御し、旋回操作時に
は前記一対の操作力検出手段の出力差に基づいて前記一
対のモータの駆動力差を発生させる制御手段とからなる
搬送装置において、 前記速度検出手段に検出された速度が所定以上となった
とき旋回動作を規制する旋回動作規制手段と、 を備えなることを特徴とする搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33740797A JPH11171038A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33740797A JPH11171038A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11171038A true JPH11171038A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18308351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33740797A Pending JPH11171038A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11171038A (ja) |
Cited By (11)
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---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-12-08 JP JP33740797A patent/JPH11171038A/ja active Pending
Cited By (13)
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