JPH09171327A - 画像形成装置の像担持体の駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置の像担持体の駆動装置および画像形成装置

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JPH09171327A
JPH09171327A JP8152630A JP15263096A JPH09171327A JP H09171327 A JPH09171327 A JP H09171327A JP 8152630 A JP8152630 A JP 8152630A JP 15263096 A JP15263096 A JP 15263096A JP H09171327 A JPH09171327 A JP H09171327A
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豊 野上
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真一 金谷
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貴彦 龍崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって確実に像担持体の移動速度の
安定化を図ることができ、廉価で像担持体等の交換も容
易な駆動装置を提供する。 【解決手段】 駆動装置は、回転する感光体ドラム4の
被駆動軸14と、被駆動軸14を駆動回転する駆動モー
タ5および歯車機構と、ホイール回転軸19を中心に回
転し、被駆動軸14の回転を安定化させるフライホイー
ル20とを備える。被駆動軸14と直結された回転軸1
1には、大径のプーリ18が取り付けられており、ホイ
ール回転軸19には、小径のプーリ21が取り付けられ
ている。これらのプーリ18,21には、エンドレスベ
ルト22が巻回され、回転軸11からホイール回転軸1
9へ駆動力を伝達すると共に、フライホイール20の角
速度を被駆動軸14の角速度よりも大きくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置の感光体ドラム等の像
担持体を駆動する駆動装置および画像形成装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式を利用す
る画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体の表面
を帯電器で一様に帯電し、レーザ光による光電効果を利
用して、形成すべき画像に対応した潜像を帯電した表面
上に書き込み、この潜像に現像器からトナーを転移させ
て顕像化する。そして、このトナー像を直接的または間
接的に紙やOHPシート等の画像形成対象に転写する。
【0003】前記のレーザ光の直径は、例えば60μm
程度であり、このレーザ光が像担持体の走行方向と直交
する方向に走査されて、潜像が形成される。この場合、
像担持体が一定速度で走行すれば、潜像の書込み線の間
隔は一定であるが、例えば振動等により像担持体の走行
速度が不安定になると、潜像の書込み線の間隔には疎密
が発生する。そして、これに起因してトナー像にも濃度
むらが発生し、画像品質を低下させてしまう。さらに、
カラー画像形成装置では、複数色のトナー像を積層して
発色させているが、各トナー像の濃度むらがあると、カ
ラー像も所望の色調にならなくなる。
【0004】このような像担持体の回転数の不安定化の
態様としては、回転中心軸の取付け精度の誤差による周
期的振動がある。また、特にカラー画像形成装置では、
移動可能な現像器、転写器やクリーニングブレードを設
けることがあるが、これらは、像担持体に接触・退避さ
せると、瞬間的な像担持体の減速・加速を誘発する。ま
た、画像を形成するシートを通じてシートの搬送ロール
の速度変動が伝達されたり、像担持体に接触している現
像器の現像ロールの速度変動が伝達されたりすることに
よっても、像担持体の振動が生ずる。さらに、像担持体
を歯車で駆動する場合、歯車のバックラッシュによる瞬
間的な回転速度の変動による周期の短い振動もある。
【0005】そこで、像担持体の速度を安定化させるた
めに、一般的には、像担持体の回転軸にフライホイール
を取り付け、慣性モーメントを増大させることが行われ
ている。また、特開平1−193888号公報に開示さ
れた技術では、感光体ドラムの端部のフランジの重量を
大きくし、フライホイールと同様の役割を果たさせてい
る。
【0006】さらに、近年では、フライホイールによる
速度の安定化効果を向上させるため、フライホイールの
角速度を像担持体の角速度よりも大きくすることが提案
されている。これは、慣性による運動エネルギ(以下、
「慣性エネルギ」とする)Eが、次式のようになるから
である。 E=Jω2/2 ここで、ωは角速度、Jは慣性モーメントである。通
常、慣性モーメントJは半径の2乗に比例するから、フ
ライホイールを大径にすれば、慣性エネルギEも大きく
なる。しかし、それでは重量が大きくなり支持機構が大
型・高額になる上、フライホイールを設ける大きなスペ
ースが必要となって装置が大型化し、像担持体の取付け
・交換もやりにくくなる。そこで、角速度ωを大きくす
ることにより、慣性エネルギEをωの2乗に比例するよ
うに大きくする方が有利である。
【0007】このため、特開平4−75065号公報で
は、感光体ドラムの表面に小径の摩擦ロールを接触さ
せ、この摩擦ロールと同軸にフライホイールを取り付け
る技術が開示されている。ここでは、小径の摩擦ロール
により、フライホイールを回転させると同時に、フライ
ホイールの角速度を感光体ドラムの角速度よりも大きく
している。しかし、このような摩擦車方式の駆動力伝達
を行った場合には、摩擦ロールと感光体ドラムの汚れや
摩耗により、両者の間に滑りが生じ、フライホイールに
よる回転安定化機能を損なってしまう。しかも、画像形
成装置では、浮遊トナーの存在等の環境的理由により、
短期間でこのような不具合が生じてしまう。
【0008】特開平1−282567号公報の技術で
は、中空の感光体ドラムの内部に、フライホイールと同
機能の円柱状の慣性体を設け、遊星歯車機構により、感
光体ドラムの駆動力をフライホイールに伝達すると同時
に、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度よ
りも大きくしている。また、特開平4−258967号
公報に開示されたような像担持体の駆動系統の歯車列の
途中にフライホイールを配置する装置も提案されてい
る。しかし、遊星歯車機構を含め、フライホイールと像
担持体との間で歯車式の駆動力伝達を行った場合には、
歯車のバックラッシュの存在により、微小時間中に回転
速度の上昇・下降が繰り返される。従って、フライホイ
ールで回転安定化させようとしているにもかかわらず、
その目的を十分に達成できず、阻害することすら考えら
れる。
【0009】また、特開平1−282567号公報の技
術では、感光体ドラムの内部に遊星歯車機構を設けてい
るが、これでは、部品の製造価格が高くなる。感光体ド
ラムのような像担持体は、表面の感光層の劣化により交
換する必要が生じるが、その度に歯車類を廃棄するのは
好ましくない。また、感光体ドラムの交換のたびに遊星
歯車機構をなす多数の歯車を付け替えるのでは、手間が
かかって煩雑である。
【0010】さらに、感光体ドラムの回転軸などに複数
のダイナミックダンパを取り付ける技術も提案されてい
る。ダイナミックダンパは、慣性錘となる部分とゴムな
どの粘弾性部とを備え、錘による慣性モーメントに加え
て、粘弾性部により、振動減衰を行う。しかし、ダイナ
ミックダンパで振動減衰可能な周波数帯域は限られてい
る。特開平6−264970号公報の技術では、複数ダ
イナミックダンパを設けることにより、振動減衰可能な
帯域を広くしようとしている。しかし、これでは、高額
になる上、像担持体などの取付け・交換もやりにくくな
る。
【0011】本発明は、前記の課題を考慮してなされた
ものであり、長期にわたって確実に像担持体の移動速度
の安定化を図ることができ、廉価で像担持体等の交換も
容易な駆動装置およびこれを用いた画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る画像形成装置の像担持体の駆動装置に
あっては、回転して像担持体を移動させる第1の回転軸
と、前記第1の回転軸を駆動回転する駆動手段と、第2
の回転軸を中心に回転し、前記第1の回転軸の回転を安
定化させるフライホイールと、前記第1の回転軸に連動
される第1のプーリと、前記第1のプーリの径以下の小
径を有しており、前記第2の回転軸に取り付けられた第
2のプーリと、これらのプーリに巻回された摩擦式巻掛
け伝動手段とを備え、前記第1の回転軸から第2の回転
軸へ駆動力を伝達すると共に、前記フライホイールの角
速度を前記第1の回転軸の角速度以上としたことを特徴
としている。
【0013】この構成では、まず、第1の回転軸と別の
第2の回転軸にフライホイールを取り付けることによっ
て、第1の回転軸から離間した位置にフライホイールを
設けることができる。そして、像担持体を交換する場合
には、第1の回転軸と第1のプーリとの連動機構を解除
すればよく、多数の歯車を付け替えたりする必要はな
い。また、使用条件によっては、摩擦式巻掛け伝動手段
をプーリから取り外す必要も発生することもあろうが、
その場合にも、着脱作業は極めて容易である。また、第
1のプーリと第2のプーリに弾性体である摩擦式巻掛け
伝動手段を巻回したことにより、駆動装置を振動系とし
てみた場合に、ほぼ二自由度を有することが、本発明者
たちにより発見された。ほぼ二自由度の振動系は、ダイ
ナミックダンパを駆動装置に取り付けた場合と同様であ
るが、本発明による駆動装置では、ダイナミックダンパ
よりも振動減衰周波数帯域を広くすることができ、より
効果的な振動減衰を行うことができる。また、第1の回
転軸から第2の回転軸への駆動力の伝達を第1および第
2のプーリならびに摩擦式巻掛け伝動手段(例えばエン
ドレスベルト)で行わせている。従って、例えば歯車伝
達機構、歯付きベルトと歯付きプーリ、チェーンとスプ
ロケットのような伝達機構と比較すると、噛み合い時の
振動や、歯車のバックラッシュ間の振動のような振動は
起こる余地がなく、第1の回転軸の角速度、ひいては像
担持体の周速度を確実に安定化することが可能である。
さらに、プーリおよびエンドレスベルトのような摩擦式
巻掛け伝動手段は、摩耗や汚れ等によって、大きな駆動
力伝達に供すると滑りを生ずることはあるが、摩擦車式
の伝動手段よりも、伝達駆動力を大きくすることができ
るから、摩擦係数が低下しても長期間の使用に耐えるこ
とが可能である。また、プーリおよび摩擦式巻掛け伝動
手段は、製造費用を大きく上昇させることもない。
【0014】また、前記第2のプーリは、前記第1のプ
ーリよりも小径であり、前記フライホイールの角速度を
前記第1の回転軸の角速度よりも大きいと好ましい。こ
の場合には、フライホイールの角速度を第1の回転軸の
角速度より大きくすることで、フライホイールが小さい
場合であっても、慣性エネルギの増大を図ることが可能
であり、外乱による像担持体の回転数の不安定化を抑制
することができる。
【0015】なお、前記第1および第2のプーリが、樹
脂を主体に形成されており、前記エンドレスベルトが、
表層がゴムで形成されている場合、前記第2のプーリの
径は、前記第1のプーリの径の1/8より大きいことが
好ましい。これは、第2のプーリの外周面とエンドレス
ベルトとの接触面積を大きくとり、両者の間の滑りを防
止するためである。また、前記第2のプーリの径は、前
記第1のプーリの径の1/7以上であるとさらに好まし
い。
【0016】また、上記構成において、前記第1の回転
軸は、噛み合い式伝動機構を介して前記駆動手段により
連動されるようにされており、前記駆動手段の回転周波
数および前記噛み合い式伝動機構の噛み合いにより発生
する振動の周波数のうち、前記像担持体の周速度をPmm
/sとしたときに、少なくともPHzに最も近い振動の周
波数が、前記駆動装置により振動が減衰される周波数帯
域にあるとよい。これによれば、目視で認識しやすい画
像欠陥を招きやすい周波数の振動を確実に減衰すること
が可能である。噛み合い式伝動機構としては、歯車伝達
機構が普通であるが、例えば歯付きベルトと歯付きプー
リ、チェーンとスプロケットのような伝動機構も考えら
れる。この場合において、前記駆動装置がほぼ二自由度
の振動系をなし、これにより実質的に二つの固有振動数
を有しており、前記固有振動数付近にそれぞれ振動が増
幅される周波数帯域があり、これらの振動が増幅される
周波数帯域の間に、振動が減衰される一つの周波数帯域
があって、前記駆動手段の回転周波数および前記噛み合
い式伝動機構の噛み合いにより発生する振動の周波数
が、この振動が減衰される周波数帯域にあるようにする
とよい。あるいは、前記駆動装置がほぼ二自由度の振動
系をなし、これにより実質的に二つの固有振動数を有し
ており、前記固有振動数付近にそれぞれ振動が増幅され
る周波数帯域があり、これらの振動が増幅される周波数
帯域の間に、振動が減衰される第1の周波数帯域があ
り、高い方の前記振動が増幅される周波数帯域より高い
周波数に、振動が減衰される第2の周波数帯域があっ
て、前記駆動手段の回転周波数が、前記振動が減衰され
る第1の周波数帯域にあり、前記噛み合い式伝動機構の
噛み合いにより発生する振動の周波数が、前記振動が減
衰される第2の周波数帯域にあるようにしてもよい。
【0017】また、前記画像形成装置には、回転軸に支
持されて移動し、前記像担持体の表面上に形成された像
が転写される中間転写体が設けられている場合には、前
記中間転写体の回転軸が、前記第2の回転軸に連動され
るようにするとよい。また、前記画像形成装置には、回
転軸に支持されて移動し、表面に像が形成されて、前記
像担持体の表面上に像を転写する先行像担持体が設けら
れている場合には、前記先行像担持体の回転軸が、前記
第2の回転軸に連動されるようにしてもよい。これらの
場合には、一つのフライホイールで、像担持体の移動速
度の安定化を図るだけでなく、中間転写体または先行像
担持体の移動速度の安定化をも図ることが可能であり、
効率的である。
【0018】また、本発明に係る画像形成装置は、回転
して像担持体を移動させる第1の回転軸と、前記第1の
回転軸を駆動回転する駆動手段と、第2の回転軸を中心
に回転し、前記第1の回転軸の回転を安定化させるフラ
イホイールと、前記第1の回転軸に連動される第1のプ
ーリと、前記第1のプーリの径以下の径を有しており、
前記第2の回転軸に取り付けられた第2のプーリと、こ
れらのプーリに巻回された摩擦式巻掛け伝動手段とを備
え、前記第1の回転軸から第2の回転軸へ駆動力を伝達
すると共に、前記フライホイールの角速度を前記第1の
回転軸の角速度以上としたことを特徴とする。この場合
にあっても、前記第2のプーリは、前記第1のプーリよ
りも小径であり、前記フライホイールの角速度を前記第
1の回転軸の角速度よりも大きいと好ましい。
【0019】また、この画像形成装置において、カバー
と、前記カバーに沿って垂直方向にシートを搬送するシ
ート搬送手段とを備え、前記像担持体が前記シート搬送
手段によって搬送される途中のシートに画像を形成する
ように前記カバーの近傍に配置されていると好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 (1) 第1実施形態 A.実施形態の構成 まず、図1は本発明の第1実施形態を示す平面図であ
る。同図において、符号1〜3は、画像形成装置のフレ
ームを示す。フレーム1〜3は、互いに平行に配置され
ている。フレーム1,2の間には、円筒状の感光体ドラ
ム(像担持体)4が配置されている。感光体ドラム4の
周囲には、感光体ドラム4の表面上に像を形成し、その
像をシートに転写するための各種の手段が配置されてい
るが、図1においては省略する。
【0021】さて、フレーム3には、感光体ドラム4を
駆動するための駆動モータ(駆動手段)5が固定されて
いる。この駆動モータ5としては、好ましくは、サーボ
モータまたはステッピングモータが使用される。駆動モ
ータ5の回転軸には、小歯車6が固定されており、この
小歯車6が大歯車7に噛み合わせられている。大歯車7
は、小歯車8と共に、フレーム2,3に回転自在に支持
された回転軸10に固定されている。そして、小歯車8
は、大歯車9に噛み合わせられている。大歯車9は、フ
レーム2,3に回転自在に支持された回転軸11に固定
されており、回転軸11の端部には、軸継手12が固定
されている。
【0022】一方、感光体ドラム4の回転中心となる被
駆動軸(第1の回転軸)14の端部には、軸継手13が
固定されており、この軸継手13が軸継手12に取り付
けられている。このようにして、駆動モータ5が駆動回
転されると、歯車6〜9によって回転速度が減速されて
伝達されながら回転軸11が回転され、軸継手12,1
3により被駆動軸14も回転されるようになっている。
なお、回転軸11は、歯付きベルトと歯付きプーリ、チ
ェーンとスプロケットなどを介して駆動モータ5によっ
て回転されるようにしてもよいが、実施形態の駆動装置
を振動系と考えた場合の固有振動数を特定容易なものと
する観点から、歯車6〜9を介して回転されるものが好
ましい。ベルトやチェーンを使用すると、振動系の剛性
が、ベルトやチェーンに与える張力次第で変化するから
である。さらに、回転軸11には、プーリ(第1のプー
リ)18が固定されている。なお、符号15,16,1
7は、被駆動軸14および回転軸11をフレーム1〜3
で回転自在に支持するための軸受を示す。
【0023】また、前記の構成要素と離間した位置にお
いて、フレーム2,3には、ホイール回転軸(第2の回
転軸)19が支持されている。このホイール回転軸19
には、感光体ドラム4の回転速度を安定化するためのフ
ライホイール20が固定されている。さらに、ホイール
回転軸19の端部には、プーリ(第2のプーリ)21が
固定されている。プーリ21の径は、プーリ18の径以
下であり、さらに好ましくは、プーリ21は、前記のプ
ーリ18よりも小径になされている。
【0024】そして、ホイール回転軸19およびプーリ
18にエンドレスベルト(摩擦式巻掛け伝動手段)22
が巻回されている。なお、符号23,24は、ホイール
回転軸19をフレーム2,3で回転自在に支持するため
の軸受を示す。エンドレスベルト22としては、駆動力
を加えても伸びの少ないステンレススチール、ガラス繊
維、カーボン繊維等を芯材とし、摩擦係数の高い材料で
表面層を形成したものがよい。ここでは、エンドレスベ
ルト22としてフラットベルトが使用される。エンドレ
スベルト22の材料については、さらに後述する。ま
た、プーリ18,21は、金属または樹脂で形成されて
いるが、摩擦係数を高めるために、それらの周面を粗く
処理したり、周面にウレタンエラストマーのような摩擦
係数の高い素材を薄く層として形成したりすると好まし
い。
【0025】なお、ここでは、フラットベルト状のエン
ドレスベルト22を摩擦式巻掛け伝動手段として、プー
リ18,21間の動力伝達に利用しているが、Vベルト
を利用してもよい。また、エンドレスベルトの代わりに
ループ状にしたロープやケーブルを使用することも可能
である。このような変更は、後述する他の実施形態につ
いても同様に行うことができる。
【0026】図2は、前記の実施形態の変更例を示す。
ここでは、感光体ドラム4を挟んでフライホイール20
を歯車6〜9とは反対側に配置している。そして、プー
リ18を被駆動軸14に直接取り付けている。なお、符
号23a,24aは、ホイール回動軸19を支持する軸
受23,24が取り付けられたフレームを示す。
【0027】B.実施形態の作用 さて、前記のように、駆動モータ5が駆動回転される
と、歯車6〜9によって回転速度が減速されて伝達され
ながら回転軸11が回転される。これにより、回転軸1
1に固定されたプーリ18も回転され、同時に、軸継手
12,13により被駆動軸14も回転され、感光体ドラ
ム4も回転される。また、エンドレスベルト22によ
り、プーリ18の駆動力がプーリ21に伝達されてプー
リ21も回転され、これによりプーリ21と同軸上のフ
ライホイール20も回転される。
【0028】ここで、プーリ18の半径をR1とし、プ
ーリ21の半径をR2とする。R2は、R1よりも小さく
されている。従って、回転軸11、被駆動軸14および
感光体ドラム4の角速度よりも、ホイール回転軸19お
よびフライホイール20の角速度が大きくされている。
感光体ドラム4の角速度をω1とし、フライホイール2
0の角速度をω2とすれば、ω2=ω11/R2である。
フライホイール20の慣性エネルギEは、次式のように
表すことができる。 E = Jω2 2/2 = J(ω11/R22/2 なお、Jはフライホイール20の慣性モーメントであ
る。
【0029】次に、フライホイール20をホイール回転
軸19ではなく、回転軸11に取り付けたと仮定する
と、その場合の慣性エネルギEiは、次式のようにな
る。 Ei = Jω1 2/2 従って、本実施形態のように、フライホイール20を取
り付けた場合には、回転軸11に取り付けた場合より
も、慣性エネルギを(R1/R22倍大きくすることが
できる。なお、前記より明らかなように、増速比R1
2は、1よりも大きな数であり、この増速比を例えば
3倍にすれば、慣性エネルギは9倍になる。
【0030】フライホイール20の慣性モーメントJ
は、数式1で表される。なお、dMは微小部分の重量で
ある。
【数1】 数式1によると、前記とは別に、フライホイール20を
ホイール回転軸19ではなく、回転軸11に直接取り付
けたとしても、フライホイール20の半径R2を大きく
すれば、その2乗にほぼ比例して慣性エネルギも大きく
なる。この場合、半径R2を3倍にすれば、慣性エネル
ギは9倍にすることができる。しかし、この場合には、
フライホイール20の重量が大きくなり支持機構が大型
・高額になる上、大径のフライホイールを設ける大きな
スペースが必要となって装置が大型化してしまう。
【0031】これに対して、本実施形態のように、角速
度を大きくすることにより、慣性エネルギを大きくする
場合にあっては、フライホイール20は小さい半径でよ
く、その重量も小さくて済むから、軸受16,17は簡
単で小さいものでよく、フレーム2,3の剛性を高める
必要もない。また、フライホイール20を設けるスペー
スも小さくて済み、装置の大型化を招かない。
【0032】ここでは、回転軸11からホイール回転軸
19への駆動力の伝達を摩擦力を利用したプーリ18,
21およびエンドレスベルト22で行わせている。従っ
て、例えば歯車伝達機構、歯付きベルトと歯付きプー
リ、チェーンとスプロケットのような伝達機構と比較す
ると、噛み合い時の振動や、歯車のバックラッシュ間の
振動のような振動は起こる余地がなく、回転軸11の角
速度、ひいては感光体ドラム4の周速度を確実に安定化
することが可能である。
【0033】また、プーリ18,21やエンドレスベル
ト22は、摩耗や汚れ等によって、大きな駆動力伝達に
供すると滑りを生ずることはあるが、摩擦車式の伝動手
段よりも、伝達駆動力を大きくすることができるから、
摩擦係数が低下しても長期間の使用に耐えることが可能
である。すなわち、摩擦車式の伝動手段では、伝達力F
は、接触圧P、摩擦係数μとすると、F=μPとなる。
従って、摩擦係数が低下すると、それに比例して伝達力
も低下する。しかし、エンドレスベルト式の伝動手段で
は、ベルトの張力をT、ベルトとプーリとの摩擦係数を
μ、プーリへのベルトの巻掛け角度をθとすると、伝達
力Fは、eのμθ乗にTを乗じた値になる。これによれ
ば、摩擦係数μの減少により伝達力Fは、指数関数的に
減少するが、巻掛け角度θの上昇により、指数関数的に
伝達力Fは上昇する。従って、摩擦係数が低下したとき
に伝達力が低下しないように、プーリへのベルトの巻掛
け角度をθをあらかじめ大きく設定しておけば、長期間
の使用に耐えることができるのである。このように、本
実施形態は、摩耗および汚れに対して、性能が安定して
いる。
【0034】また、プーリやエンドレスベルト22は、
製造費用を大きく上昇させることもない。さらに、本実
施形態では、感光体ドラム4の被駆動軸14と、回転軸
11とは、軸継手12,13とで連結されており、感光
体ドラム4の表面の感光層の劣化等により、感光体ドラ
ム4を交換する場合には、軸継手12,13の連結を解
除すればよく、多数の歯車を付け替えたりする必要はな
い。また、この場合には、プーリ18,21およびエン
ドレスベルト22の付替なども必要としない。なお、摩
耗や汚れ等によっては、感光体ドラム4と別に、エンド
レスベルト22をプーリ18,21から取り外す必要も
発生することもあろうが、その場合にも、軸継手12,
13の連結を解除すれば、着脱作業は極めて容易であ
る。
【0035】なお、図1においては、プーリ18は、大
歯車9よりも感光体ドラム4に近い位置に配置されてい
る。また、図2においては、プーリ18は、感光体ドラ
ム4よりも大歯車9から離間させられている。これに対
して、プーリ18を大歯車9よりも感光体ドラム4から
離間させてしまうと、フライホイール20でプーリ18
の回転数が安定させたとしても、回転軸11の捩れによ
り、大歯車9や感光体ドラム4の回転による振動が抑え
られなくなってしまう。しかし、図1または図2のよう
な配置であれば、フライホイール20の回転安定機能を
損なわないで済む。
【0036】上述のように、本実施形態では、フライホ
イール20の慣性エネルギを利用して、感光体ドラム4
の振動を抑制するものであり、慣性エネルギによる感光
体ドラム4の振動の抑制は、外乱に対しては効果的に働
く。しかし、振動の発生および減衰に関しては、他にも
種々の要因がある。特に、感光体ドラム4の駆動装置を
振動系として捉えると、駆動装置自信が振動の増幅およ
び減衰を行うことに着目する必要がある。以下、さらに
効果的な振動減衰のための留意点について説明する。
【0037】まず、図3および図4は、振動減衰措置を
なんら施さず、モータ5から歯車6〜9を介して感光体
ドラム4を駆動した場合の振動試験結果を示す。図3
は、各周波数ごとの振動に起因する感光体ドラム4の振
動のゲインを振動増減特性として示し、図4は、高速フ
ーリエ変換により解析した感光体ドラム4の速度変動ス
ペクトルを示す。なお、Vは感光体ドラムの平均周速度
であり、ΔVは周速度のずれである。
【0038】この場合の駆動装置の系全体の固有振動数
nは、数式2で表される。
【数2】 ここで、k1は歯車6〜9の剛性などにより定まる系の
バネ定数、J1は主に感光体ドラム4により定まる系の
慣性モーメントである。図3に示すように、固有振動数
nの付近では、振動の増幅が引き起こされる。
【0039】また、図4に符号P1〜P4で示すよう
に、この駆動装置系では、いくつかの振動ピークが発生
する。ピークP1は、モータ5の回転に起因するもので
あり、モータ5の回転数に一致している。ピークP2,
P3は、歯車の噛み合いにより発生するものであり、ピ
ークP4は、中間歯車7,8の回転に起因するものであ
る。その他、図示されていないが、感光体ドラム4の回
転に起因するピークが図4の範囲よりも低い周波数で現
れる。
【0040】図5は、径が数10mmで周速度が100
ないし数100mm/sの通常の感光体ドラムの場合の
目視による画像ずれの認識のしやすさを概略的に示すグ
ラフである。一般には、周波数がかなり高い場合、シー
ト上に現れる画像のずれは小さくなって認識しにくくな
り、逆に、周波数がかなり低い場合にも、画像のずれ
は、シートの走行方向への画像全体としての伸縮となっ
て現れるので認識しにくくなる。そして、図4に示す周
波数帯域で、画像ずれが発生すると、最も目視によって
使用者にずれとして認識されることになる。経験則とし
ては、最終的に形成された画像の上で、1mmおきに画像
のずれが発生すると、これが欠陥として最も目立ちやす
い。すなわち、感光体ドラム4の周速度をPmm/sとする
と、PHzの周波数の振動が、最も目視で認識しやすい
画像ずれを招くといわれている。図5に対応して、振動
レベルΔV/Vを抑制したい目標値を図4にプロットす
ると、おおよそ点線のようになる。
【0041】図3および図4から明らかなように、なん
ら振動減衰対策を採っていないこの駆動装置系では、最
も抑制したい周波数帯域の振動減衰が十分に行われてい
ない。なお、ピークP3での振動レベルは、減衰されて
いるが、これは、図3に示す振動減衰域に偶然、ピーク
P3が入っているからに過ぎない。
【0042】次に、図6および図7は、感光体ドラム4
の被駆動軸14に直接フライホイールを取り付けた場合
の振動試験結果を示す。この場合の駆動装置の系全体の
固有振動数fnは、数式3で表される。
【数3】 ここで、J2はフライホイールの慣性モーメントであ
る。このように慣性モーメントJ2が加わることによ
り、図6に示すように、固有振動数fnは、図3の場合
よりも低い周波数に遷移し、これに伴って減衰域も低い
周波数帯域に遷移する。従って、図7に示すように、ピ
ークP1〜P3での振動レベルが低減されている。数式
3からは、慣性モーメントJ2を大きくすればするほ
ど、固有振動数fnを低くすることができ、広い帯域に
わたって振動を減衰させることができるのが明らかであ
る。しかし、このことは、フライホイールの大きさの増
大につながり、その場合の不利益は上述の通りである。
【0043】図8および図9は、上記したダイナミック
ダンパを感光体ドラム4の被駆動軸14に直接取り付け
た場合の振動試験結果を示す。この場合の駆動装置の系
全体の固有振動数fnは、二自由度系の振動の一般式か
ら数式4で表される。
【数4】 ここで、J2はダイナミックダンパの慣性モーメントで
あり、k2はダイナミックダンパの剛性により定まるそ
のバネ定数である。
【0044】図8より明らかなように、この駆動装置の
系では、二つの固有振動数fn1とfn2、およびこれらに
伴う二つの振動増幅域が発生する。これは、数式4中の
±の符号によるものである。二つの増幅域の間には、振
動減衰域がみられるが、その減衰域は極めて狭い。ま
た、高い方の増幅域よりも高い周波数でも、振動減衰域
がみられるが、この帯域に関しては、画像のずれが元々
さほど問題とならない。従って、ダイナミックダンパの
みを用いたこの駆動装置でも振動減衰効果は、あまり十
分ではない。
【0045】次に、図10および図11は、図1および
図2に示す本発明に係る駆動装置の振動試験結果を示
す。この場合の駆動装置の系全体の固有振動数fnも、
数式4で表される。なぜならば、プーリ18,21の周
囲に弾性体であるエンドレスベルト22を巻回すること
によって、ダイナミックダンパに近似した新たな振動部
分が生じ、本発明に係る駆動装置が二自由度の振動系と
なるからである。なお、本発明に係る駆動装置の場合、
数式4のk2はエンドレスベルト22、プーリ18,2
1、フライホイール20などで構成される振動系のバネ
定数であり、J2は同振動系の慣性モーメントである。
2は次式で与えられる。 J2=J(R1/R22 ここで、Jはフライホイール20の慣性モーメントであ
り、R1はプーリ18の半径、R2はプーリ21の半径で
ある。
【0046】図10に示すように、この駆動装置の系で
も、二つの固有振動数fn1とfn2、およびこれらに伴う
二つの振動増幅域が発生する。しかし、本発明によれ
ば、増速比R1/R2を大きくとることにより、数式4の
慣性モーメントJ2を大きくすることができ、これによ
って、固有振動数fn1を低くすることができる。また、
バネ定数k2を大きくすることにより、固有振動数fn2
を高くすることができる。すなわち、図10に示す減衰
域を広げることが可能である。そして、発生する振動の
周波数が、全てこの減衰域にあるようにできれば、振動
減衰を確実に行うことが可能となると考えられる。ま
た、実際の使用においては、画像のずれが目視で認識で
きる程度まで振動を減衰すれば十分であるから、かなり
低い周波数、例えば1Hz前後の周波数については、こ
の減衰域に入っていなくてもよい(図5参照)。
【0047】また、増幅域と、発生する振動の周波数と
が合致しなければ、実際の使用上では、問題はない。例
えば、図10には示さないが、高い方の増幅域以上の周
波数では、別の減衰域が生ずるため、歯車の噛み合いに
よって生ずる周波数をその減衰域に入るようにすればよ
い。このような歯車の噛み合いによって生ずる周波数
は、歯数の設定によって変更することができる。
【0048】次に、どのようにして、二つの固有振動数
n1とfn2を調節することができるか説明する。まず、
図12ないし図15は、数式4の変数k1,J1,k2,J2
をそれぞれ変更して固有振動数fn1とfn2を実測した結
果を示すグラフである。これらの図から、k1が大きく
なると、fn1はわずかに上昇するだけであるが、fn2
かなり上昇し、J1が大きくなると、fn1はほとんど変
化しないが、fn2は小さい値になることが分かる。ま
た、k2が大きくなると、fn1はわずかに上昇するだけ
であるが、fn2はかなり上昇し、J2が大きくなると、
n1は小さくなり、fn2はほとんど変化しないことが分
かる。この結果は、数式4の計算値にも対応する。
【0049】図16は、数式4の変数k1,J1,k2,J2
に影響を与えると考えられる諸要因を示す。ここで、バ
ネ定数k1および慣性モーメントJ1は、変更不可能では
ないが、実際には、ほとんど変化させることはできな
い。つまり、バネ定数k1については、動力伝達の目的
上、歯車にはある程度の剛性が不可欠であり、支持の仕
方も限定されている。もし歯車に肉抜きを形成したとし
ても、10%程度しか剛性は変更できない。また、慣性
モーメントJ1については、感光体ドラム4の径や重量
は、画像形成装置の処理速度や使用するモータ5のトル
クなどをあらかじめ定めてしまうと、変更することはほ
とんどできなくなってしまう。
【0050】これに対して、バネ定数k2および慣性モ
ーメントJ2には、変更可能な要因が多い。従って、バ
ネ定数k2を大きくして、周波数fn2を上昇させ、慣性
モーメントJ2を大きくして、周波数fn1を小さくすれ
ば、減衰域を広げることが可能である。ただし、慣性モ
ーメントJ2の要因中、フライホイール22の慣性モー
メントJを大きくするのは、フライホイール22の重量
増大につながり好ましくないので、増速比R1/R2を増
大するのがよい。次に、これらの要因についての実験結
果を図面を参照しながら説明する。
【0051】図17および図18は、プーリ18,21
に巻回されたエンドレスベルト22の張力を変更して、
振動減衰特性を調べた実験結果を示す。両実験での他の
パラメータは、それぞれ表1および表2に掲げる。
【表1】
【0052】
【表2】 図17および図18において、f01は、図10の低い方
の振動増幅域と減衰域との間のゲインが0dBとなる周
波数であり、f02は、高い方の増幅域と減衰域との間の
ゲインが0dBとなる周波数である。つまり、周波数f
01とf02との間が減衰域となる。
【0053】また、図19および図20は、エンドレス
ベルト22の幅を変更したときの振動減衰特性を調べた
結果を示す。両実験での他のパラメータは、それぞれ表
3および表4に掲げる。
【表3】
【0054】
【表4】 図17ないし図20より明らかなように、エンドレスベ
ルト22の張力および幅を増やせば、バネ定数k2が上
昇することによって、周波数fn1,f01はほとんど変化
しなかったが、周波数f02,fn2はかなり上昇した。
【0055】次に、図21は、プーリ18,21の軸間
距離を変更し、エンドレスベルト22の長さを変更した
ときの振動減衰特性を調べた結果を示す。この実験での
他のパラメータは、表5に掲げる。
【表5】 エンドレスベルト22の長さを小さくすれば、プーリ1
9,21に支持される部分の割合が大きくなる。すなわ
ちバネ定数k2が上昇するため、周波数f02,fn2はわず
かではあるが上昇した。
【0056】図22は、エンドレスベルト22の材質を
変更したときの振動減衰特性を調べた結果を示す。この
実験での他のパラメータは、表6に掲げる。
【表6】 図22中、ケブラー芯体とあるのは、ケブラー繊維を芯
体とし表層をゴムとしたベルトを表し、ガラス芯体とあ
るのは、ガラス繊維を芯体とし表層をゴムとしたゴムベ
ルトを表す。ガラス繊維を用いる方が、剛性を上昇させ
ることができるため、周波数f02,fn2は大きくするこ
とができる。
【0057】図23は、プーリ18,21の材質を変更
したときの振動減衰特性を調べた結果を示す。この実験
は、アルミニウム、ガラス繊維強化樹脂、樹脂の3種類
の材質について行った。この実験での他のパラメータ
は、表7に掲げる。
【表7】 この実験結果から、プーリ18,21の材質が剛的であ
ればあるほど、系全体の剛性を上昇させることができる
ため、周波数f02,fn2は大きくすることができるのが
分かる。
【0058】次に、図24は、感光体ドラム4の軸14
の直径を変更したときの振動減衰特性を調べた結果を示
す。この実験での他のパラメータは、表8に掲げる。
【表8】 軸14の直径を大きくすることにより、バネ定数k2
上昇するため、周波数fn1,f01はほとんど変化しなか
ったが、周波数f02,fn2はかなり上昇した。
【0059】さらに、図25は、感光体ドラム4側のプ
ーリ18の直径を変更したときの振動減衰特性を調べた
結果を示す。ここでは、プーリ18の直径(2R1)の
変更に伴いプーリ21の直径(2R2)も変更し、増速
比R1/R2を一定に維持した。この実験でのパラメータ
は、表9に掲げる。
【表9】 図25からは、プーリ18,21の直径を大きくする
と、周波数fn1,f01はほとんど変化しないが、周波数
02,fn2はかなり上昇することが明らかであった。こ
の理由の一つとしては、プーリ18,21の直径を大き
くすると、同じ長さのエンドレスベルト22では、支持
を受ける部分の割合が大きくなりバネ定数k2が高まる
ことが考えられる。また、直径が大きい分、プーリ1
8,21上でのエンドレスベルト22の同じ大きさの伸
びに対しては、プーリ18,21の回転角が小さくて済
む。このことは、同じ励振力に対する変位が小さくなる
ことにつながり、従って、バネ定数k2が上昇したとも
考えられる。なお、以上の系のバネ定数k2を変更する
実験(図17〜図25)においては、プーリ18の直径
の変更が、周波数f02,fn2に及ぼす影響が最も大きか
った。
【0060】次に、図26は、増速比R1/R2を変更し
たときの振動減衰特性の計算結果を示す。ここでは、感
光体ドラム4側のプーリ18の直径(2R1)を100
mmとし、フライホイール20側のプーリ21の直径
(2R2)を変更することにより、増速比R1/R2を変
更した。この計算での他のパラメータは、表10に掲げ
る。
【表10】
【0061】増速比R1/R2を大きくすることにより、
フライホイール20の慣性モーメントJが一定であって
も、系の慣性モーメントJ1が増大するため、周波数f
01,fn1はかなり減少する。ただし、周波数fn2,f02
の影響はほとんどない。減衰域を広げるためには、周波
数f01は小さいほど望ましいが、実際の使用において
は、画像のずれが目視で認識できる程度まで振動を減衰
すれば十分であるから、かなり低い周波数、例えば1H
z前後の周波数については、減衰域に入っていなくても
よい。ただし、画像形成装置で一般に使用するモータ5
の回転数は、約15Hzから30Hz(15rpsから3
0rps)程度であるから、約15Hz程度の周波数は減
衰できることが好ましい。このため、表10に掲げる条
件の下では、増速比R1/R2は4倍以上であることが望
ましい。
【0062】次に、図27は、増速比R1/R2を変更し
たときの外乱に対する振動減衰特性を調べた結果を示
す。ここでも、感光体ドラム4側のプーリ18の直径
(2R1)を100mmとし、フライホイール20側の
プーリ21の直径(2R2)を変更することにより、増
速比R1/R2を変更した。そして、ある一定の衝撃力を
感光体ドラム4に与えたときの最大の速度変動を計測し
た。この実験での他のパラメータは、表11に掲げる。
【表11】
【0063】図27より、増速比R1/R2が7までは、
増速比が大きいほど、外乱に対する抑制効果が大きくな
ることが分かる。これは、数式4の変数が変わることに
よるものというよりも、むしろ上述の慣性エネルギ増大
による効果によるものと考えられる。上述の通り、画像
形成装置では、移動可能な現像器、転写器やクリーニン
グブレードを設けることがあるが、これらは、像担持体
に接触・退避させると、瞬間的な像担持体の減速・加速
を誘発する。また、画像を形成するシートを通じてシー
トの搬送ロールの速度変動が伝達されたり、像担持体に
接触している現像器の現像ロールの速度変動が伝達され
たりすることによっても、像担持体の振動が生ずる。こ
のような外乱振動に対しても、増速比R1/R2が大きい
ほど、外乱に対する抑制効果が大きくなることが確認さ
れた。
【0064】ただし、増速比R1/R2が8のときは、そ
の抑制効果は低下する。その理由は、小さい方のプーリ
であるフライホイール20側のプーリ21の周面とエン
ドレスベルト22との間の接触面積が小さくなり、両者
の間で滑りが発生しやすくなるためであると考えられ
る。従って、R1/R2は、8未満であると好ましく、7
以下であるとさらに好ましい。すなわち、プーリ19,
21が、樹脂を主体に形成されており、エンドレスベル
ト22が、表層がゴムで形成されている場合、プーリ2
1の径は、プーリ19の径の1/8より大きいことが好
ましく、1/7以上であるとさらに好ましい。
【0065】以上のように各種パラメータの変更により
振動減衰域を調節することが可能であることが実証され
た。図28は、上記実験結果から減衰域を広げるのに好
適なパラメータ(最善のものまたは経済的観点から次善
のもの)を選択し、振動減衰特性を計測した実験結果を
示す。パラメータは、表12に掲げる。
【表12】
【0066】図28の実験での周波数fn1は11.3Hz、
01は13.8Hz、f02は141Hz、fn2は176Hzであっ
た。すなわち、二つの増幅域の間の減衰域として、13.8
〜176Hzをとることができた。また、表12のパラメ
ータを用いる駆動装置4において、高速フーリエ変換に
より感光体ドラム4の速度変動スペクトルを解析した。
表13は、この駆動装置4で大きく発生する周波数を求
めるものである。感光体ドラム4の直径は、84mmとし
た。
【表13】
【0067】表13に示すように、感光体ドラム4に
は、0.267、0.8、14.4、38.4、115.2Hzの周波数の振動
が大きく加わるおそれがある。図29は、なんらの振動
減衰対策も採らない場合の速度変動スペクトルを示して
おり、これらの周波数に対応したピークが発生した。こ
こで感光体ドラム4の直径が84mmであるから、その回
転数0.267rps(表13参照)より、感光体ドラム4の周
速度は70.4mm/sとなる。上述の感光体ドラム4の周
速度をPmm/sとすると、PHzの周波数の振動が、最も
目視で認識しやすい画像ずれを招くという経験則からい
えば、少なくとも70Hz付近、表13では、これに最
も近い38.4Hzの周波数の振動が、減衰帯域内にあるの
が望ましい。図28の結果より、表12のパラメータを
選択したときの減衰域は13.8〜176Hzであるから、表
13の38.4Hzの周波数だけではなく、14.4、115.2Hz
の周波数の振動も低減可能であることが見込まれる。図
30は、表12のパラメータを用いて、本発明の実施形
態の駆動装置で振動減衰を行った場合の速度変動スペク
トルを示す。図30より明らかなように、減衰域である
13.8〜176Hz内にある振動が大幅に減衰された。な
お、0.267、0.8Hz付近の周波数域での振動は、減衰で
きないが、これは、目視では画像のずれにあまり影響が
ない。以上のようにして、目視により画像に影響を与え
るすべての周波数において、大きく発生するおそれのあ
る振動を抑制することが可能であった。
【0068】ところで、このように増幅域と増幅域の間
の減衰域(f01〜f02)に、目視で認識できる画像ずれ
を起こす周波数のすべてを入れるだけではなく、これ以
外にも振動減衰を行う方策がある。図31を参照して、
これについて説明する。図31において、三角形記号
は、目視で画像のずれが確認できる振動発生周波数を示
す。ここでは、29.1、38.68、116.04、232.08Hzが大
きく振動するおそれがある振動発生周波数であって、そ
のうち29.1Hzがモータ5の回転周波数(29.1rps)で
あり、他は歯車6〜9の噛み合いにより発生する周波数
である。この場合、図31に示すように、駆動装置の振
動増減特性を設定してもよい。すなわち、高い方の固有
振動数fn2付近の高い方の増幅域を、最も高い発生周波
数232.08Hzよりも高くするのではなく、最も高い発生
周波数232.08Hzとその次に高い周波数116.04Hzの間
に設定する。このように設定することで、29.1、38.6
8、116.04Hzの周波数の振動は、f01〜f02の減衰域
に入って減衰される一方で、232.08Hzの周波数の振動
は、fn2付近の高い方の増幅域より高い減衰域に入って
減衰されることになる。従って、駆動装置の系全体で
は、画像の目視に影響する振動は減衰されることにな
る。なお、感光体ドラム4の直径は84mm、その回転数
は0.267rpsとした(この回転数自体は低いために、画像
のずれには目視上影響がほとんどないので、図31に三
角形記号で表示していない)。従って、感光体ドラム4
の周速度は70.4mm/sとなり、経験則上、少なくとも
70Hz付近、これに最も近い38.68Hzの周波数の振
動が、減衰帯域内にあるのが望ましい。上述の通り、3
8.68Hzの周波数だけでなく、29.1、116.04Hzの周波
数の振動も減衰されており、この目的は達成されてい
る。
【0069】図31では、固有振動数fn1,fn2だけで
なく、さらに別の固有振動数fn3が発生している。これ
は、継手12,13の弾性により発生したものと考えら
れる。この固有振動数fn3は、数式2に感光体ドラム4
の慣性モーメントをJ1として、継手12,13のバネ
定数をk1として代入すると求められる。ただし、固有
振動数fn3付近の増幅域のゲインは小さく、これ以上の
周波数には、また減衰域がある。
【0070】次に、図32は、別の駆動装置における振
動増減特性を示す。上述の通り、1つの画像形成装置内
では、バネ定数k1および慣性モーメントJ1は、ほとん
ど変化させることはできないが、全く異なる仕様の画像
形成装置については、バネ定数k1および慣性モーメン
トJ1は、別個のものとなり、減衰域を広げるのも容易
となる場合がある。特に、慣性モーメントJ1は、感光
体ドラム4の直径を小さくすることにより、著しく減少
する。図32は、このような例を示すものである。
【0071】図32においても、三角形記号は、目視で
画像のずれが確認できる振動発生周波数(15.14、32.98
5、48.95、92.47、106.98、155.93、296.86Hz)を示
す。ここでは、32.985Hzがモータ5の回転周波数であ
り、15.14Hzが中間の軸10の回転周波数であり、他
は歯車6〜9の噛み合いにより発生する周波数である。
感光体ドラム4の直径は30mm、その回転数は1.84rps
とした(この回転数自体は低いために、画像のずれには
目視上影響がほとんどないので、図32に三角形記号で
表示していない)。従って、感光体ドラム4の周速度は
173mm/sとなり、経験則上、少なくとも173Hz付
近、これに最も近い155.93Hzの周波数の振動が、減衰
帯域内にあるのが望ましい。図32において、周波数f
01は6.9Hzであり、周波数f02は510Hzである。
従って、155.93Hzの周波数だけでなく、上記の大きく
振動するおそれがある振動発生周波数は、全てf01〜f
02の減衰域に入り、駆動装置の系全体では、画像の目視
に影響する振動は減衰されることになる。なお、図32
でも、継手12,13の弾性により発生したものと考え
られる別の固有振動数fn3が発生している。
【0072】なお、上述の実施形態においては、感光体
ドラム4の軸14に結合された回転軸11が、駆動モー
タ5により歯車6〜9からなる歯車伝動機構を介して駆
動される。このように、ほぼ剛体である歯車を使用する
ことは、上述のように、振動系の剛性(主にバネ定数k
1)の特定を容易にする観点から好ましいものである
が、その他の伝動機構を介して回転軸11を駆動しても
よい。また、駆動モータ5で直接感光体ドラム4の軸1
4を回転させてもよい。もし、感光体ドラム4の軸を噛
み合い式伝動機構(例えば、歯付きベルトと歯付きプー
リ、チェーンとスプロケット)を介して回転させる場
合、歯車同士の場合と同様に、噛み合いに起因する周波
数の振動が発生する。しかし、この場合にあっても、本
発明によれば、上述と同様の方策によって、そのような
噛み合いに起因する振動を低減することができる。
【0073】(2) 第2実施形態 次に、図33は、本発明に係る第2実施形態の画像形成
装置の像担持体の駆動装置を示す平面図である。同図に
示すように、本実施形態では、フライホイール20を支
持するホイール回転軸19で中間転写ベルト(中間転写
体)25を連動するようにしている。
【0074】すなわち、中間転写ベルト25は、ロール
26およびその他のロールに巻回されて走行するように
なっており、ロール26のロール軸(回転軸)27の端
部には、軸継手28が固定されている。また、ホイール
回転軸19の端部には、軸継手29が固定されている。
そして、軸継手28,29は、互いに連結されている。
なお、符号30は、ロール軸27をフレーム1で回転自
在に支持するための軸受を示す。
【0075】この場合には、一つのフライホイール20
で、感光体ドラム4の回転速度の安定化を図るだけでな
く、中間転写ベルト25の走行速度の安定化をも図るこ
とが可能であり、効率的である。なお、同図に示すロー
ル26は、中間転写ベルト25に駆動力を与える駆動ロ
ールであってもよいし、中間転写ベルト25を支持して
走行させるが駆動力を与えない従動ロールであってもよ
い。前者の場合には、単一の駆動モータ5で感光体ドラ
ム4と中間転写ベルト25が駆動され、後者の場合に
は、他の駆動ロールで中間転写ベルト25が走行させら
れる。また、変更例として、図2に示すようなエンドレ
スベルト22やプーリ19,21の配置も可能である。
【0076】(3) 応用例 A.応用例1 図34は、実施形態が応用可能な画像形成装置の一例を
示す。同図に示すように、感光体ドラム4と、中間転写
ベルト25とは、互いに接触させられて、それぞれ矢印
方向に回転または走行可能になされている。感光体ドラ
ム4の周囲には、感光体ドラム4の表面を帯電させる帯
電器31、帯電された表面を露光して潜像を形成する露
光器32、潜像にトナーを供給し現像する現像ユニット
33、感光体ドラム4上の残留トナー等を清掃するクリ
ーナ34が配置されている。
【0077】現像ユニット33は、ブラック(B)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー
をそれぞれ感光体ドラム4に供給する現像器33B,3
3Y,33M,33Cを備えた回転式のユニットであ
る。感光体ドラム4は、いずれかの現像器によりトナー
像が供給されながら、このトナー像を中間転写ベルト2
5に転写させる。カラー像を形成する場合には、感光体
ドラム4と中間転写ベルト25を駆動しながら、以上の
4色のトナー像を中間転写ベルト25上で積層させる。
【0078】中間転写ベルト25は、ロール35,36
に巻回されており、また支持板38に支持され、これら
のロール35,36、支持板38の周囲を走行するよう
になっている。なお、ここでロール35が駆動ロールと
され、ロール36が従動ロールとされる。また、感光体
ドラム4と中間転写ベルト25との接触位置において、
中間転写ベルト25の内部には、バイアス転写ロール3
7が配置されており、このバイアス転写ロール37の発
生する電界により、前記のように感光体ドラム4上のト
ナーが中間転写ベルト25に転写されるようになってい
る。
【0079】また、中間転写ベルト25の周囲には、中
間転写ベルト25上の残留トナーを清掃する移動可能な
クリーナ39およびバイアス転写ロール40が配置され
ている。中間転写ベルト25とバイアス転写ロール40
とは、接触可能になされ、両者の間には、用紙トレー4
1または手差しトレー42からシートSが搬送されてく
るようになっている。このシートS上には、バイアス転
写ロール40の発生する電界により、中間転写ベルト2
5上のトナーが転写されるようになっている。なお、ト
ナーの転写後、シートSは、定着器43に搬送され、こ
こで加熱および加圧されてトナーがシートS上に定着
し、さらに排出トレー44にシートSが排出されるよう
になっている。
【0080】この画像形成装置においては、第1実施形
態の駆動装置のように、まず、感光体ドラム4のみの回
転を安定化させることが可能である。また、駆動ロール
35の軸と回転軸11とを連結し、中間転写ベルト25
のみの走行を安定化させることも可能である。さらに、
第2実施形態のように、感光体ドラム4の回転を安定化
させながら、中間転写ベルト25の走行をも安定化させ
るようにすることも可能である。この場合、駆動ロール
35と従動ロール36のいずれが図33のロール26で
あってもよい。あるいは、この逆に、図33の回転軸1
1と、ロール35または36を連結して、回転軸11で
中間転写ベルト25の走行を安定化させ、ホイール回転
軸19に感光体ドラム4の被駆動軸14を連結して感光
体ドラム4の走行を安定化させることも可能である。こ
の場合には、中間転写ベルト25を像担持体、感光体ド
ラム4を先行像担持体と考えることができる。
【0081】B.応用例2 図35は、実施形態が応用可能な画像形成装置の他の例
を示す。この例は、図34の例の感光体ドラム4を感光
体ベルト45で置き換え、中間転写ベルト25を中間転
写ドラム46で置き換えたものであり、感光体ベルト4
5の表面上に固定式の現像ユニット33からトナー像を
積層し、これを一旦、中間転写ドラム46上に転写し、
さらにシートに転写するものである。
【0082】感光体ベルト45は、ロール47,48,
49および支持板50に支持され、これらの周囲を走行
する。ロール47は、駆動ロール、ロール48,49は
従動ロールである。感光体ベルト45の周囲には、感光
体ドラム4の表面を帯電させる帯電器31、帯電された
表面を露光して潜像を形成する露光器32、潜像にトナ
ーを供給し現像する現像ユニット33、感光体ドラム4
上の残留トナー等を清掃するクリーナ34が配置されて
いる。
【0083】中間転写ドラム46内には、図示しない転
写コロトロンが配置されており、このコロトロンの発生
する電界の作用により、感光体ベルト45から中間転写
ドラム46にトナー像が転写される。また、中間転写ド
ラム46に接触可能に、バイアス転写ロール40が配置
されており、両者の間には、用紙トレー41からシート
が搬送されてくるようになっている。このシート上に
は、バイアス転写ロール40の発生する電界により、中
間転写ドラム46上のトナーが転写されるようになって
いる。なお、トナーの転写後、シートSは、定着器43
に搬送され、ここで加熱および加圧されてトナーがシー
トS上に定着し、さらに排出トレー44にシートSが排
出されるようになっている。
【0084】この画像形成装置においても、第1実施形
態の駆動装置により、まず、中間転写ドラム46のみの
回転を安定化させることが可能である。また、駆動ロー
ル47の軸と回転軸11とを連結し、感光体ベルト45
のみの走行を安定化させることも可能である。さらに、
第2実施形態の駆動装置において、回転軸11と駆動ロ
ール47の軸とを連結し、感光体ベルト45の走行を安
定化させながら、ホイール回転軸19と中間転写ドラム
46の軸とを連結し、中間転写ドラム46の回転をも安
定化させるようにすることも可能である。あるいは、こ
の逆に、図33の回転軸11と中間転写ドラム46の軸
とを連結して、中間転写ドラム46の回転を安定化さ
せ、さらにホイール回転軸19にロール47,48,4
9のいずれかを連結して、ホイール回転軸19で感光体
ベルト45の走行を安定化させることも可能である。こ
の場合には、中間転写ドラム46を像担持体、感光体ベ
ルト45を先行像担持体と考えることができる。また、
この場合、駆動ロール47と従動ロール48,49のい
ずれが図2のロール26であってもよい。
【0085】C.応用例3 図36は、実施形態が応用可能な画像形成装置のさらに
他の例を示す。この例において、感光体ドラム4の周囲
には、感光体ドラム4の表面を帯電させる帯電器31、
帯電された表面を露光して潜像を形成する露光器32、
潜像にトナーを供給し現像する単色用の現像ユニット3
3、バイアス転写ロール40、および感光体ドラム4上
の残留トナー等を清掃するクリーナ34が配置されてい
る。
【0086】また、感光体ドラム4とバイアス転写ロー
ル40とは、接触可能になされ、両者の間には、用紙ト
レー41からシートSが搬送されてくるようになってい
る。このシートS上には、バイアス転写ロール40の発
生する電界により、感光体ドラム4上のトナーが直接転
写される。そして、トナーの転写後、シートSは、定着
器43に搬送され、ここで加熱および加圧されてトナー
がシートS上に定着し、さらに排出トレー44にシート
Sが排出されるようになっている。図示のように、用紙
トレー41から排出トレー44に至るシートSの搬送路
は、ほぼ垂直にシートSを搬送するようになっている。
【0087】図において、符号53は、画像形成装置の
フロントカバーを示す。このフロントカバー53は、画
像形成装置のキャビネットに枢軸54を介して回動可能
に取り付けられており、平常時は、キャビネットに止め
られているが、シートSが詰まった時などには、これを
除去するために、開かれるようになっている。このため
シートSの搬送路は、このフロントカバー53を開くと
露出するようになっており、搬送路の一部をなす感光体
ドラム4は、フロントカバー53の近傍に配置されてい
る。
【0088】このような構成では、仮想線で示すよう
に、フライホイールFを感光体ドラム4の軸14に直接
取り付けたのでは、フロントカバー53の形状を特殊な
ものにしない限り、大径のフライホイールFのため、フ
ロントカバー53が閉められなくなってしまう。しか
し、本発明のように、プーリ19,21でフライホイー
ル20の慣性エネルギを感光体ドラム4に伝達する構成
とすれば、そのような不具合を避けることが可能であ
る。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体の移動速度を確実に安定化することが可能であ
る。さらに、摩耗や汚れ等によって、摩擦係数が低下し
ても長期間の使用に耐えることが可能である。また、製
造費用を大きく上昇させることもない。さらに像担持体
等の交換も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の画像形成装置の
像担持体の駆動装置を示す平面図である。
【図2】 第1実施形態の変形例を示す平面図である。
【図3】 振動減衰措置をなんら施さず、モータから歯
車を介して像担持体を駆動した場合の各周波数ごとの振
動増減特性を示すグラフである。
【図4】 図3と同条件で、高速フーリエ変換により解
析した像担持体の速度変動スペクトルを示すグラフであ
る。
【図5】 通常の像担持体の場合の目視による画像ずれ
の認識のしやすさを概略的に示すグラフである。
【図6】 像担持体の回転軸にフライホイールを取り付
けた場合の各周波数ごとの振動増減特性を示すグラフで
ある。
【図7】 図6と同条件で、高速フーリエ変換により解
析した像担持体の速度変動スペクトルを示すグラフであ
る。
【図8】 像担持体の回転軸にダイナミックダンパを取
り付けた場合の各周波数ごとの振動増減特性を示すグラ
フである。
【図9】 図8と同条件で、高速フーリエ変換により解
析した像担持体の速度変動スペクトルを示すグラフであ
る。
【図10】 本発明に係る第1実施形態の場合の各周波
数ごとの振動増減特性を示すグラフである。
【図11】 図10と同条件で、高速フーリエ変換によ
り解析した像担持体の速度変動スペクトルを示すグラフ
である。
【図12】 本発明の第1実施形態における振動理論式
の変数の一つと、同式で導かれる固有振動数の関係を示
すグラフである。
【図13】 同式の変数の他の一つと、同式で導かれる
固有振動数の関係を示すグラフである。
【図14】 同式の変数の他の一つと、同式で導かれる
固有振動数の関係を示すグラフである。
【図15】 同式の変数の他の一つと、同式で導かれる
固有振動数の関係を示すグラフである。
【図16】 同式の変数の要因を示す図表である。
【図17】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の張力を変更したときの固有振動数などの相違を調べた
実験結果を示すグラフである。
【図18】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の張力を変更したときの固有振動数などの相違を調べた
他の実験結果を示すグラフである。
【図19】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の幅を変更したときの固有振動数などの相違を調べた実
験結果を示すグラフである。
【図20】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の幅を変更したときの固有振動数などの相違を調べた他
の実験結果を示すグラフである。
【図21】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の長さを変更したときの固有振動数などの相違を調べた
実験結果を示すグラフである。
【図22】 第1実施形態において、エンドレスベルト
の材質を変更したときの固有振動数などの相違を調べた
実験結果を示すグラフである。
【図23】 第1実施形態において、プーリの材質を変
更したときの固有振動数などの相違を調べた実験結果を
示すグラフである。
【図24】 第1実施形態において、像担持体の軸の直
径を変更したときの固有振動数などの相違を調べた実験
結果を示すグラフである。
【図25】 第1実施形態において、プーリの直径を変
更したときの固有振動数などの相違を調べた実験結果を
示すグラフである。
【図26】 第1実施形態において、プーリによる増速
比を変更したときの固有振動数などの相違を調べた実験
結果を示すグラフである。
【図27】 第1実施形態において、プーリによる増速
比を変更したときの外乱振動による像担持体の速度変動
を調べた実験結果を示すグラフである。
【図28】 上記実験結果から振動減衰周波数帯域を広
げるのに好適なパラメータを選択した場合の各周波数ご
との振動増減特性を示すグラフである。
【図29】 図28に示す振動減衰を適用しようとす
る、振動減衰措置をなんら施さない駆動装置の各周波数
ごとの振動減衰特性を示すグラフである。
【図30】 図29の駆動装置に図28に示す振動減衰
を適用した場合の高速フーリエ変換により解析した像担
持体の速度変動スペクトルを示すグラフである。
【図31】 第1実施形態の変更例に係る駆動装置の各
周波数ごとの振動増減特性を示すグラフである。
【図32】 第1実施形態の他の変更例に係る駆動装置
の各周波数ごとの振動増減特性を示すグラフである。
【図33】 本発明に係る第2実施形態の画像形成装置
の像担持体の駆動装置を示す平面図である。
【図34】 実施形態の応用例を示す側面図である。
【図35】 他の応用例を示す側面図である。
【図36】 さらに他の応用例を示す側面図である。
【符号の説明】
4 感光体ドラム(像担持体、先行像担持体)、5 駆
動モータ(駆動手段)、12,13 軸継手、14 被
駆動軸(第1の回転軸)、18 プーリ(第1のプー
リ)、19 ホイール回転軸(第2の回転軸)、20
フライホイール、21 プーリ(第2のプーリ)、22
エンドレスベルト(摩擦式巻掛け伝動手段)、25
中間転写ベルト(中間転写体、像担持体)、26 ロー
ル、27ロール軸(回転軸)、28,29 軸継手、4
5 感光体ベルト(像担持体、先行像担持体)、46
中間転写ドラム(中間転写体、像担持体)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転して像担持体を移動させる第1の回
    転軸と、 前記第1の回転軸を駆動回転する駆動手段と、 第2の回転軸を中心に回転し、前記第1の回転軸の回転
    を安定化させるフライホイールと、 前記第1の回転軸に連動される第1のプーリと、 前記第1のプーリの径以下の径を有しており、前記第2
    の回転軸に取り付けられた第2のプーリと、 これらのプーリに巻回された摩擦式巻掛け伝動手段とを
    備え、 前記第1の回転軸から第2の回転軸へ駆動力を伝達する
    と共に、前記フライホイールの角速度を前記第1の回転
    軸の角速度以上としたことを特徴とする画像形成装置の
    像担持体の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のプーリは、前記第1のプーリ
    よりも小径であり、前記フライホイールの角速度を前記
    第1の回転軸の角速度よりも大きいことを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のプーリは、樹脂を
    主体に形成されており、前記エンドレスベルトは、表層
    がゴムで形成されており、前記第2のプーリの径は、前
    記第1のプーリの径の1/8より大きいことを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置の像担持体の駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2のプーリの径は、前記第1のプ
    ーリの径の1/7以上であることを特徴とする請求項3
    に記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の回転軸は、噛み合い式伝動機
    構を介して前記駆動手段により連動されるようにされて
    おり、前記駆動手段の回転周波数および前記噛み合い式
    伝動機構の噛み合いにより発生する振動の周波数のう
    ち、前記像担持体の周速度をPmm/sとしたときに、少な
    くともPHzに最も近い振動の周波数が、前記駆動装置
    により振動が減衰される周波数帯域にあることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成装置の像担持体
    の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置がほぼ二自由度の振動系を
    なし、これにより実質的に二つの固有振動数を有してお
    り、前記固有振動数付近にそれぞれ振動が増幅される周
    波数帯域があり、これらの振動が増幅される周波数帯域
    の間に、振動が減衰される一つの周波数帯域があって、 前記駆動手段の回転周波数および前記噛み合い式伝動機
    構の噛み合いにより発生する振動の周波数が、この振動
    が減衰される周波数帯域にあることを特徴とする請求項
    5に記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置がほぼ二自由度の振動系を
    なし、これにより実質的に二つの固有振動数を有してお
    り、前記固有振動数付近にそれぞれ振動が増幅される周
    波数帯域があり、これらの振動が増幅される周波数帯域
    の間に、振動が減衰される第1の周波数帯域があり、高
    い方の前記振動が増幅される周波数帯域より高い周波数
    に、振動が減衰される第2の周波数帯域があって、 前記駆動手段の回転周波数が、前記振動が減衰される第
    1の周波数帯域にあり、前記噛み合い式伝動機構の噛み
    合いにより発生する振動の周波数が、前記振動が減衰さ
    れる第2の周波数帯域にあることを特徴とする請求項5
    に記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成装置には、回転軸に支持さ
    れて移動し、前記像担持体の表面上に形成された像が転
    写される中間転写体が設けられ、 前記中間転写体の回転軸が、前記第2の回転軸に連動さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置には、回転軸に支持さ
    れて移動し、表面に像が形成されて、前記像担持体の表
    面上に像を転写する先行像担持体が設けられ、 前記先行像担持体の回転軸が、前記第2の回転軸に連動
    されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の画像形成装置の像担持体の駆動装置。
  10. 【請求項10】 回転して像担持体を移動させる第1の
    回転軸と、 前記第1の回転軸を駆動回転する駆動手段と、 第2の回転軸を中心に回転し、前記第1の回転軸の回転
    を安定化させるフライホイールと、 前記第1の回転軸に連動される第1のプーリと、 前記第1のプーリの径以下の径を有しており、前記第2
    の回転軸に取り付けられた第2のプーリと、 これらのプーリに巻回された摩擦式巻掛け伝動手段とを
    備え、 前記第1の回転軸から第2の回転軸へ駆動力を伝達する
    と共に、前記フライホイールの角速度を前記第1の回転
    軸の角速度以上としたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のプーリは、前記第1のプー
    リよりも小径であり、前記フライホイールの角速度を前
    記第1の回転軸の角速度よりも大きいことを特徴とする
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 回転軸に支持されて移動し、前記像担
    持体の表面上に形成された像が転写される中間転写体を
    備え、 前記中間転写体の回転軸が、前記第2の回転軸に連動さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項10または11
    に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 回転軸に支持されて移動し、表面に像
    が形成されて、前記像担持体の表面上に像を転写する先
    行像担持体を備え、 前記先行像担持体の回転軸が、前記第2の回転軸に連動
    されるようにしたことを特徴とする請求項10または1
    1に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 カバーと、前記カバーに沿って垂直方
    向にシートを搬送するシート搬送手段とを備え、 前記像担持体が前記シート搬送手段によって搬送される
    途中のシートに画像を形成するように前記カバーの近傍
    に配置されていることを特徴とする請求項10または1
    1に記載の画像形成装置。
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