JP2002161945A - 回転体の駆動機構及び画像形成装置 - Google Patents

回転体の駆動機構及び画像形成装置

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JP2002161945A
JP2002161945A JP2000357430A JP2000357430A JP2002161945A JP 2002161945 A JP2002161945 A JP 2002161945A JP 2000357430 A JP2000357430 A JP 2000357430A JP 2000357430 A JP2000357430 A JP 2000357430A JP 2002161945 A JP2002161945 A JP 2002161945A
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flywheel
rotating body
rotation
shaft
driving mechanism
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JP2000357430A
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English (en)
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Hiroyuki Abe
宏幸 阿部
Yasuyuki Shindo
泰之 進藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡易な機構で、比較的小型のフライホイ
ールを用いても必要な慣性モーメントを得ることができ
るとともに、回転体の軸の振動を防止する回転体の駆動
機構及びこれを有する画像形成装置の提供。 【解決手段】軸を中心に回転する回転体と、軸上に配設
され回転体と一体に回転する回転部材と、軸に関し対称
に配設されたフライホイールと、回転部材から駆動力を
得てフライホイールに伝達しフライホイールを回転駆動
する駆動力伝達機構とを有する回転体の駆動機構及びこ
れを有する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体等の回転
体の駆動機構及びこれを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、電子写真複写機、ファクシ
ミリ等の画像形成装置には、像担持体等の回転体が備え
られているが、高画質の画像形成を行うにはかかる回転
体の回転を高精度で一定に保つ必要があるため、従来、
回転体と一体に回転するフライホイールを用いた回転体
の駆動機構が知られている。フライホイールは、その回
転の慣性エネルギーにより、かかる回転体の速度変動を
防止することで回転を安定化させるものである。
【0003】ここで、慣性エネルギーKEは、慣性モー
メントをJ、角速度をωとした場合、KE=1/2×J
ω2と表せる。また、慣性モーメントは、フライホイー
ルの回転軸からその微小部分の質量dmまでの距離をr
とすると、J=∫dm2dmで表される。このように、
慣性モーメントは半径の二乗に比例するため、回転体駆
動系のギヤやプーリの精度及び回転体に対する種々の負
荷変動に対応するべく、フライホイールの外径は大きく
することが望ましい。
【0004】しかし、フライホイールの外径を大きくす
ると、装置が大型化するとともに、フライホイールその
ものの重量が大きくなるためフライホイールを支持する
ための軸やその周辺の構造の剛性を高める必要があり、
また保守性にも問題があった。
【0005】そこで、フライホイールを用いた構造にお
いて、特開平10−288915号公報等において開示
されているように、感光体ドラムの軸に配設した大径の
摩擦車に、フライホイールに駆動力を伝達する小径の摩
擦車を当接させ従動回転させることで、フライホイール
の回転速度を大きくし、比較的小型のフライホイールで
あっても必要な慣性モーメントを得るようにした構成が
提案されている。
【0006】図5にそのような機構の一例を示す。この
例では、像担持体としての感光体ドラム(以下、「感光
体」という。)101を回転体として備えている。感光
体101は、図示しないピンにより軸1と一体化され、
軸1を中心に回転する。軸1は感光体101の両端部に
おいて支持板3に対し軸受4を介して回転自在に支持さ
れている。軸1はまた、駆動源たるモータ5を支持する
ための、支持板3の外側面に固定されたモータ取付板6
に対しても、軸受7により回転自在に支持されている。
なお支持板3及び軸受4に関して、図5においては、モ
ータ取付板6を配設した側のみを示している。
【0007】モータ5の軸8は、支持板3とモータ取付
板6との間に進入し、その先端部に駆動プーリ9が固定
されている。軸1の、支持板3とモータ取付板6との間
には、図示しないピンにより従動プーリ11が固定さ
れ、従動プーリ11と駆動プーリ9との間にはタイミン
グベルト12が巻き掛けられている。軸1の、モータ取
付板6を挟んで従動プーリ11の反対側には、図示しな
いピンにより、摩擦車13が固定されている。軸1はま
た、摩擦車13を挟んだモータ取付板6の反対側におい
て、支持板2に対し、軸受10を介して回転自在に支持
されている。
【0008】摩擦車13の周面には、摩擦車13より小
径の摩擦車41が当接し、摩擦車13に従動回転するよ
うになっている。摩擦車41の軸42は、両端部を、モ
ータ取付板6に配設された軸受43と支持板2に配設さ
れた軸受け44に回転自在に支持されている。軸42に
は、摩擦車41と支持板2との間で、図示しないピンに
より、比較的小型のフライホイール14が固定されてい
る。しかして、感光体101はモータ5により回転駆動
されるが、この時フライホイール14が感光体101の
回転の角速度よりも大きな角速度で回転駆動されること
により、フライホイール14は比較的小径であるも、大
型化したと同等の慣性モーメントを得て、感光体101
の回転の安定性が図られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成においては、回転体の軸とフライホイールの軸とが
非同軸上にあるため、回転体の軸に振動が生じやすくな
り、画像劣化の原因となるという問題がある。すなわ
ち、フライホイールを回転体の軸と同じ軸上に配設した
場合には、フライホイールの慣性エネルギーが大きいこ
とにより、回転体の軸の振動を抑制するが、フライホイ
ールを回転体の軸と異なる軸に配設した場合には、回転
体の軸自身の持つ慣性エネルギーがフライホイールの慣
性エネルギーより遙かに小さいため、振動に弱くなって
しまうのである。
【0010】また、フライホイールを回転体の軸と非同
軸上に配設すると、フライホイールの回転が感光体の軸
の回転に連動していることにより、感光体の軸に対して
非対称な応力が加わり、回転軸のぶれを生じて画像劣化
の原因となったり、経時劣化の原因となったりする問題
がある。
【0011】一方、重いフライホイールを使用する場合
にはその回転始動時において大きなトルクが必要となる
ため、特開平11−231723号公報及び特開平5−
216380号公報により、回転開始時のモーターの負
荷を低減するための技術が提案されているが、前者には
フライホイール自体の構造が複雑化するという問題があ
り、後者には回転伝達力の制御機構が複雑化してコスト
が高くなるという問題がある。
【0012】本発明は、比較的簡易な機構で、比較的小
型のフライホイールを用いても必要な慣性モーメントを
得ることができるとともに、回転体の軸の振動を防止す
る回転体の駆動機構及びこれを有する画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、軸を中心に回転する回転体
と、上記軸上に配設され上記回転体と一体に回転する回
転部材と、上記軸に関し対称に配設されたフライホイー
ルと、上記回転部材から駆動力を得て上記フライホイー
ルに伝達し同フライホイールを回転駆動する駆動力伝達
機構とを有する回転体の駆動機構にある。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
転体の駆動機構において、上記駆動力伝達機構は、上記
フライホイールの回転の角速度と上記回転部材の回転の
角速度とが異なるよう上記回転部材の駆動力を上記フラ
イホイールに伝達することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の回
転体の駆動機構において、上記駆動力伝達機構は、上記
フライホイールの回転の角速度が上記回転部材の回転の
角速度より大きくなるよう上記回転部材の駆動力を上記
フライホイールに伝達することを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上記
フライホイールは上記軸上に回転自在に支持されている
ことを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上記
フライホイールは、上記軸に関し対称に配設された別の
複数の軸にそれぞれ支持された複数のフライホイールを
有することを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上記
回転部材は、上記フライホイールとは別のフライホイー
ルであることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上記
回転部材は、摩擦ローラであることを特徴とする。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上記
駆動力伝達機構は、上記回転部材に従動回転する摩擦ロ
ーラを有することを特徴とする。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項8記載の回
転体の駆動機構において、上記駆動力伝達機構に備えら
れた上記摩擦ローラを上記回転部材に対して接離する駆
動力断続機構を有することを特徴とする。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、上
記フライホイールの径は、上記回転体の径よりも小さい
ことを特徴とする回転体の駆動機構。
【0023】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか1つに記載の回転体の駆動機構において、
上記回転体は像担持体であることを特徴とする。
【0024】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11の何れか1つに記載の回転体の駆動機構を有する画
像形成装置にある。
【0025】
【実施例】図1に本発明を適用した画像形成装置を示
す。画像形成装置100は、矢印A方向に軸1を中心に
回転駆動される回転体である像担持体としての感光体ド
ラム(以下、「感光体」という。)101と、感光体1
01を帯電する帯電手段としての帯電装置102と、帯
電後の感光体101に潜像を形成するレーザー光103
を発して光走査を行う露光手段としての図示しない露光
装置と、露光後の感光体101上の潜像を現像する現像
手段としての現像装置104と、現像によって得られた
感光体101上のトナー像を用紙Pに転写する転写手段
としての転写装置105と、転写後の感光体101上を
クリーニングするクリーニング手段としてのクリーニン
グ装置106と、帯電装置102で帯電を行う前に除電
を行う除電手段としての図示しない除電装置105と、
感光体101と転写装置104との対向部に向けて所定
のタイミングで用紙Pを搬送するレジストローラ107
と、トナー像が転写された用紙Pを案内する案内手段と
してのガイド板108と、ガイド板108によって案内
された用紙Pの定着を行う定着手段としての定着装置1
09とを有している。
【0026】帯電装置102に備えられた帯電ローラ1
02a、現像装置104に備えられた現像ローラ104
a、転写装置105に備えられた転写ローラ105a、
クリーニング装置106に備えられたファーブラシ10
6aはそれぞれ、B方向、C方向、D方向、E方向に回
転する。B方向、C方向、D方向は何れも感光体101
との対向位置においてA方向と同じ方向に移動する方向
であり、E方向は感光体101との対向位置でA方向と
逆の方向に移動する方向である。
【0027】クリーニング装置106は、ファーブラシ
106aにより感光体101の表面に残留付着している
トナーや、微細な紙粉などを除去するものである。定着
装置109は、F方向に回転駆動される加熱ローラ10
9aとこれに圧接するとともに従動する加圧ローラ10
9bとを有し、加熱ローラ109aに内蔵された図示し
ない加熱源による加熱と、加圧ローラ109bによる加
圧とで、用紙P上のトナー像を用紙Pに融着し、定着す
るものである。
【0028】図2に示すように、画像形成装置100
は、感光体101の回転を高精度で一定に保つための回
転体の駆動機構110を備えている。この回転体の駆動
機構110において、図5に示した従来の機構と同様の
構成については適宜、図示を省略したり同じ符号を付し
たり説明を省略したりする。感光体101は、軸1と一
体化されており、軸1を中心に回転する。軸1には、回
転部材としての摩擦ローラである摩擦車13が固定され
ている。摩擦車13は軸1上に固設されていることで感
光体101と一体に回転する。軸1には、ボールベアリ
ング45を介して鉄製のフライホイール46が回転自在
に配設されている。フライホイール46は、軸1上に配
設されていることにより、軸1に関して対称に配設され
た状態となっている。フライホイール46は、本体48
と、本体48より小径の摩擦車部47とを有している。
【0029】摩擦車13の外周面には、摩擦車13から
回転駆動力を得てフライホイール46に伝達し、このフ
ライホイール46を回転駆動するための駆動力伝達手段
49を構成する摩擦ローラとしての摩擦車41が当接し
ている。駆動力伝達手段49は、摩擦車41の他に、摩
擦車41を固定支持した軸42、摩擦車41と支持板2
との間で軸42に固設された摩擦車50、摩擦車50と
摩擦車部47との間に掛け渡されたタイミングベルト5
1と、軸42をモータ取付板6に対して回転自在に支持
する軸受43と、軸42を支持板2に対して回転自在に
支持する軸受44とを有している。摩擦車41、50は
軸42を中心に回転する。
【0030】摩擦車13、摩擦車41、摩擦車50、摩
擦車部47、本体48の外径はそれぞれ、20cm、4
cm、16cm、4cm、20cmとされている。しか
して、感光体101がモータ5により回転駆動される
と、例えば、感光体101の回転数が毎分40回転すな
わち40rpmであるとき、摩擦車13の回転数は40
rpmであり、摩擦車13と摩擦車41との間の相互間
に滑りが生じないとして摩擦車41、50の回転数は2
00rpmとなり、摩擦車部47、本体48の回転数は
800rpmとなる。つまり、フライホイール46の回
転数は、回転体101の回転数の20倍となる。このよ
うに、駆動力伝達手段49は、フライホイール46の回
転の角速度が摩擦車13の回転の角速度より大きくなる
よう、摩擦車13の回転駆動力をフライホイール46に
伝達するものである。また、回転体の慣性エネルギーは
その角速度の2乗に比例するので、フライホイール46
と同じ重さと構造のフライホイールを軸1に単に固定し
た場合の構造に比して、フライホイール46の慣性エネ
ルギーは400倍となり、その慣性モーメントは大幅に
増加されている。
【0031】したがって例えば、単に軸1に固定したフ
ライホイールが、外径60cm、厚さ4cmものである
とすると、これと同じ材質で同じ慣性エネルギーを得る
には、フライホイール46は、その厚さを1cmとした
場合、外径を19cmとすれば良く、このときの重さは
1/40となる。よって、フライホイール46の慣性エ
ネルギーは、摩擦車部47、本体48の厚さや外径を適
宜選択すること、摩擦車13、摩擦車41、摩擦車50
の外径を適宜選択すること等により、自由に設定するこ
とができる。
【0032】そして、フライホイール46の外径を感光
体101の外径と同じかそれ以下にすれば、それ自体に
より画像形成装置100を小型化することができると共
に、画像形成装置100内部のレイアウトの自由度が向
上し、またこれによっても画像形成装置100を小型化
することができる。このことは、軸1上に配設されてい
る回転部材としての摩擦車13についても同様である。
また、フライホイール46が従来のフライホイールに比
して小さく軽いことで、始動時のモータ5の負荷を低減
することができ、モータ5として小型のものを用いるこ
とができる。
【0033】図3に示すように、回転体の駆動機構11
0は、摩擦車41を、摩擦車13に対して接離する駆動
力断続機構52を備えている。駆動力断続機構52は、
摩擦車と摩擦車50とを挟むようにして軸42を回転自
在に支持するコの字状の支持部材53と、支持部材53
の端部56に対向する位置に配設され回転の位相によっ
て端部56に接離する偏心カム54と、偏心カム54を
固定支持する回転軸55と、回転軸55を回転駆動する
図示しない駆動手段としてのモータと、軸42と端部5
6との間に配設され支持部材53を回転自在に支持する
支持軸57とを有している。
【0034】かかる構成により、偏心カム54の小径部
が端部56に対向し偏心カムと端部56とが離間してい
るときには、タイミングベルト51の張力等により、摩
擦車41は摩擦車13に対して当接し、これら摩擦車1
3、41の間で駆動力の伝達が行われるが、偏心カム5
4の大径部が端部56に対向し偏心カムと端部56とが
当接しているときには、タイミングベルト51の張力等
に抗して、軸42を僅かに撓ませ、摩擦車41を摩擦車
13に対してわずかに離間させ、摩擦車13から摩擦車
41への駆動力の伝達を断つ。そして、感光体101の
回転始動時に摩擦車41を摩擦車13から離間させ、感
光体101の回転数が安定したとき、或いは同回転数が
ある程度の回転数まで上がったときに、摩擦車41を摩
擦車13に当接させ、フライホイール46の駆動を行う
ことで、回転体101の回転始動時及びフライホイール
46の回転始動時のモータ5の負荷を低減することがで
きる。
【0035】なお、図3においては、駆動力が伝達され
る状態を示しているが、この状態において、摩擦車13
が矢印Gで示す方向に回転駆動されると、摩擦車41、
50はH方向に回転し、タイミングベルト51を矢印I
方向に移動させ、フライホイール46は矢印J方向に回
転駆動される。なおG方向は、図1における感光体10
1の回転方向であるA方向と同一の方向である。フライ
ホイール46が所定の回転数で回転駆動されている状態
で、これによる回転の慣性エネルギーは、感光体101
の回転を高精度で一定に保つに充分な大きさを持ってい
る。
【0036】画像形成装置100は以上のような構成で
あるので、帯電装置102による帯電工程によって帯電
された感光体101は矢印A方向の回転によりレーザ光
103による露光工程における潜像形成、現像装置10
4による現像工程、転写装置105による転写工程、ク
リーニング装置106によるクリーニング工程、除電装
置による除電工程を経て再び帯電工程に移る。転写工程
によって用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置1
09における転写工程によって用紙P上に定着される。
トナー像を定着された用紙Pは、機外に排出される。
【0037】これら画像形成工程において、フライホイ
ール46による回転の慣性エネルギーは、感光体101
の回転を高精度で一定に保ち、感光体101の回転の安
定が図られているため、画像のずれや、ぶれを生じるこ
となく高画質の画像形成が行われる。またフライホイー
ル46は軸1上に配設され、軸1に対し対称に配設され
ているので、フライホイール46の回転が軸1の回転に
連動しているも、軸1の振動やぶれが防止され、これに
よっても高画質の画像形成が行われる。
【0038】フライホイール46を軸1に対し対称に配
設する構成は、フライホイール46を軸1上に配設する
構成に限らず、図4に示すように、軸1に関し対称に配
設された、軸1とは別の複数の軸42、42’で、それ
ぞれ、フライホイール58、58’を支持する構成であ
っても良い。図4に示す構成では、図2に示した摩擦車
50、タイミングベルト51、フライホイール46に代
えて、軸42上にフライホイール58を固定配設し、軸
1に関し、軸42、軸受43、44,摩擦車41、フラ
イホイール58と対称な位置に、これらと同様の構成で
ある軸42’、軸受43’、44’,摩擦車41’、フ
ライホイール58’を配設している。かかる構成におい
ては、駆動力伝達手段49は、摩擦車41の他、軸4
2、軸受43、44とを有している。また、摩擦車4
1’、軸42’、軸受43’、44’は、駆動力伝達手
段49’を構成している。
【0039】このように、軸1に関し対称に複数のフラ
イホイールを配設することにより、これらフライホイー
ルの回転が軸1の回転に連動しているも、軸1の振動や
ぶれが相殺されることで防止され、高画質の画像形成が
担保される。図4に示したのは、フライホイールが2つ
の場合であるが、軸1に対称に配設するのであれば、3
つ以上のフライホイールを配設しても良い。
【0040】以上本発明の実施例を説明したが、回転体
としては、感光体ドラムに限らず、ベルト状の感光体を
巻き掛けられこれを駆動するための駆動ローラや、その
他、回転を安定的に行うべきローラを適用することがで
きる。図2に示した場合において、摩擦車13と摩擦車
41との間での駆動力の伝達は、これらを当接させるの
ではなく、これらに掛け渡されたタイミングベルトによ
って行っても良い。
【0041】上記の実施例においては、回転部材を何れ
も、摩擦車13として説明したが、回転部材は摩擦車で
なく、フライホイールであっても良い。この場合には、
回転体の回転が、さらに高精度で一定に保たれる。な
お、回転始動時のモータへの負荷を考慮し、回転部材と
は別の構成として備えられたフライホイール46または
フライホイール58、58’により十分な慣性エネルギ
ーが得られるのであれば、回転部材は摩擦車であること
が望ましい。フライホイール58、58’、回転部材と
してのフライホイール13も、フライホイール46と同
様、その径は小さい方が望ましい。特にフライホイール
13の径を、感光体101の径より小さくすれば、フラ
イホイール46の径をそのようにした場合と同様の効果
を得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、軸を中心に回転する回転体
と、上記軸上に配設され上記回転体と一体に回転する回
転部材と、上記軸に関し対称に配設されたフライホイー
ルと、上記回転部材から駆動力を得て上記フライホイー
ルに伝達し同フライホイールを回転駆動する駆動力伝達
機構とを有する回転体の駆動機構にあるので、比較的簡
易な構成で、比較的小型のフライホイールを用いても必
要な慣性モーメントを得ることができるとともに、回転
体の軸の振動を防止して、その経時劣化を防止でき、且
つ回転体の回転を高精度で一定に保つことができる回転
体の駆動機構を提供することができる。
【0043】駆動力伝達機構が、フライホイールの回転
の角速度と回転部材の回転の角速度とが異なるよう回転
部材の駆動力をフライホイールに伝達することとすれ
ば、フライホイールの回転駆動に要する回転負荷を軽減
することが可能な回転体の駆動機構を提供することがで
きる。
【0044】駆動力伝達機構が、フライホイールの回転
の角速度が回転部材の回転の角速度より大きくなるよう
回転部材の駆動力をフライホイールに伝達することとす
れば、比較的小型のフライホイールを用いても必要な慣
性モーメントを得ることができ、回転体の回転をより高
精度で一定に保つことができる回転体の駆動機構を提供
することができる。
【0045】フライホイールが回転体の軸上に回転自在
に支持されていることとすれば、フライホイールの支持
機構が簡易になるとともに、フライホイール自身の回転
により回転体の軸の回転の安定性を向上し、回転体の軸
の経時劣化を防止できるとともに、回転体の回転をさら
に高精度で一定に保つことができる回転体の駆動機構を
提供することができる。
【0046】フライホイールが、回転体の軸に関し対称
に配設された別の複数の軸にそれぞれ支持された複数の
フライホイールを有することとすれば、回転体の軸の振
動破れを各フライホイールにより相殺することで、比較
的簡易な構成で、回転体の軸の回転の安定性を向上し、
回転体の軸の経時劣化を防止できるとともに、回転体の
回転を高精度で一定に保つことができる回転体の駆動機
構を提供することができる。
【0047】回転部材が、フライホイールとは別のフラ
イホイールであることとすれば、回転体の軸の回転の安
定性をさらに向上し、回転体の回転をさらに高精度で一
定に保つことができる回転体の駆動機構を提供すること
ができる。
【0048】回転部材が、摩擦ローラであることとすれ
ば、回転部材の回転駆動に要する回転負荷を軽減するこ
とができる回転体の駆動機構を提供することができる。
【0049】駆動力伝達機構が、回転部材に従動回転す
る摩擦ローラを有することとすれば、比較的簡易な構成
で回転部材の回転駆動力を回転体に伝達することでき回
転体の駆動機構を提供することができる。
【0050】駆動力伝達機構に備えられた摩擦ローラを
回転体に対して接離する駆動力断続機構を有することと
すれば、フライホイールの回転駆動に要する回転負荷、
特に回転始動時の回転負荷を軽減することが可能な回転
体の駆動機構を提供することができる。
【0051】フライホイールの径が、回転体の径よりも
小さいこととすれば、その機構全体を小型化できる回転
体の駆動機構を提供することができる。
【0052】回転体が像担持体であることとすれば、フ
ライホイールにより回転体の軸の振動やぶれを防止して
回転体の回転を高精度で一定に安定して保つことによ
り、高品質の画像形成に寄与することができる回転体の
駆動機構を提供することができる。
【0053】本発明は、かかる回転体の駆動機構を有す
る画像形成装置にあるので、フライホイールにより回転
体の軸の振動やぶれを防止して回転体の回転を高精度一
定に安定して保つことができ、高品質の画像形成を行う
ことができるとともに、経時劣化を防止して長寿命とす
ることで、ユーザーの信頼性の高い画像形成装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置を示す模式図で
ある。
【図2】図1に示した画像形成装置に備えられた、本発
明を適用した回転体の駆動機構を示す要部の側断面図で
ある。
【図3】図2に示した回転体の駆動手段に備えられた、
駆動力断続機構を示す正断面図である。
【図4】本発明を適用した別の回転体の駆動機構を示す
要部の側断面図である。
【図5】従来の回転体の駆動機構を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 軸 13 回転部材、別のフライホイール、摩擦ローラ 41、41’ 回転部材に従動回転する摩擦ローラ 42、42’ 別の複数の軸 49 駆動力伝達手段 52 駆動力断続機構 58、58’ 複数のフライホイール 100 画像形成装置 101 回転体、像担持体 110 回転体の駆動機構

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸を中心に回転する回転体と、上記軸上に
    配設され上記回転体と一体に回転する回転部材と、上記
    軸に関し対称に配設されたフライホイールと、上記回転
    部材から駆動力を得て上記フライホイールに伝達し同フ
    ライホイールを回転駆動する駆動力伝達機構とを有する
    ことを特徴とする回転体の駆動機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転体の駆動機構におい
    て、上記駆動力伝達機構は、上記フライホイールの回転
    の角速度と上記回転部材の回転の角速度とが異なるよう
    上記回転部材の駆動力を上記フライホイールに伝達する
    ことを特徴とする回転体の駆動機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の回転体の駆動機構におい
    て、上記駆動力伝達機構は、上記フライホイールの回転
    の角速度が上記回転部材の回転の角速度より大きくなる
    よう上記回転部材の駆動力を上記フライホイールに伝達
    することを特徴とする回転体の駆動機構。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1つに記載の回
    転体の駆動機構において、上記フライホイールは上記軸
    上に回転自在に支持されていることを特徴とする回転体
    の駆動機構。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の回
    転体の駆動機構において、上記フライホイールは、上記
    軸に関し対称に配設された別の複数の軸にそれぞれ支持
    された複数のフライホイールを有することを特徴とする
    回転体の駆動機構。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載の回
    転体の駆動機構において、上記回転部材は、上記フライ
    ホイールとは別のフライホイールであることを特徴とす
    る回転体の駆動機構。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5の何れか1つに記載の回
    転体の駆動機構において、上記回転部材は、摩擦ローラ
    であることを特徴とする回転体の駆動機構。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載の回
    転体の駆動機構において、上記駆動力伝達機構は、上記
    回転部材に従動回転する摩擦ローラを有することを特徴
    とする回転体の駆動機構。
  9. 【請求項9】請求項8記載の回転体の駆動機構におい
    て、上記駆動力伝達機構に備えられた上記摩擦ローラを
    上記回転部材に対して接離する駆動力断続機構を有する
    ことを特徴とする回転体の駆動機構。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    回転体の駆動機構において、上記フライホイールの径
    は、上記回転体の径よりも小さいことを特徴とする回転
    体の駆動機構。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の何れか1つに記載
    の回転体の駆動機構において、上記回転体は像担持体で
    あることを特徴とする回転体の駆動機構。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11の何れか1つに記載
    の回転体の駆動機構を有する画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130563B2 (en) 2005-03-18 2006-10-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for producing images
JP2009134144A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011242472A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Ricoh Co Ltd 像担持体駆動装置及び画像形成装置
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JP2016102903A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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