JPH09222826A - 画像形成装置用の回転体駆動装置 - Google Patents

画像形成装置用の回転体駆動装置

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JPH09222826A
JPH09222826A JP8218870A JP21887096A JPH09222826A JP H09222826 A JPH09222826 A JP H09222826A JP 8218870 A JP8218870 A JP 8218870A JP 21887096 A JP21887096 A JP 21887096A JP H09222826 A JPH09222826 A JP H09222826A
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JP
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gear
drive
shaft
image forming
vibration
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Application number
JP8218870A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nogami
豊 野上
Koichi Sato
浩一 佐藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体の回転振動を低減するフライホイール
等の慣性部材を小型軽量化且つ高効率化することがで
き、装置の小型化及び軽量化を可能とするとともに、振
動をかえって増幅することがなく、十分な耐久性を有す
る画像形成装置用の回転体駆動装置を提供することを目
的とする。 【構成】 回転体を回転駆動する駆動軸と、前記駆動軸
に連結された回転慣性部材と、前記駆動軸に連結された
第一の歯車と、前記第一の歯車と噛み合って駆動源の駆
動力を前記駆動軸に伝達する伝達歯車と、を有し、前記
伝達歯車の偏心および第一の歯車と伝達歯車の噛み合い
によって生じる前記駆動軸の速度変動の各周波数が、前
記駆動伝達系の周波数応答における減衰領域に収まるよ
うに、前記回転慣性部材の慣性質量および前記伝達歯車
の回転数および第一の歯車の歯数を設定するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式の
デジタル複写機やプリンター(カラー機を含む)等の画
像形成装置に用いられ、感光体ドラムや転写ドラム、あ
るいは中間転写ドラム、更には感光体ベルトや中間転写
ベルト等の回転体を回転駆動する画像形成装置用の回転
体駆動装置に関し、特に感光体ドラム等の回転体の回転
振動を低減させるために使用されるフライホールを、小
型軽量化且つ高効率化させることを可能とした画像形成
装置用の回転体駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式のデジタル複写
機やプリンター(カラー機を含む)等の画像形成装置で
は、感光体ドラムの表面にレーザービームを画像情報に
応じて照射することにより静電潜像を形成し、この静電
潜像を現像することによって、画像を形成するように構
成されている。
【0003】かかる画像形成装置において感光体ドラム
を回転駆動する装置としては、例えば、次に示すような
ものがある。この感光体ドラムの駆動装置では、図27
に示すように、画像形成装置本体の第一フレーム100
に取り付けたサブフレーム101と、第一フレーム10
0と平行に配置された第二フレーム102との間に、感
光体ドラム103を回転自在に軸支するとともに、当該
感光体ドラム103の回転軸104にカップリング10
5を介して連結された駆動軸106を、第二フレーム1
02と第三フレーム107との間に回転自在に軸支す
る。そして、上記感光体ドラム103は、駆動モーター
108と、この駆動モーター108の回転軸109に設
けられたモーター軸ギア110と、このモーター軸ギア
110と噛合する第一中間ギア111と、この第一中間
ギア111に固着された第二中間ギア112と、この第
二中間ギア112と噛合する感光体ドラム103の駆動
軸106に固着された感光体駆動ギア113とによって
回転駆動されるようになっている。
【0004】このような一般の多段減速構成の感光体ド
ラム駆動装置では、図28に示すように、回転数の高い
駆動モーター108の回転を複数のギア110、11
1、112、113を組み合わせることにより、必要な
回転数に減速して感光体ドラム103を駆動するもので
ある。そのため、かかる駆動装置では、図29に示すよ
うに、感光体駆動ギア113と第2中間ギア112の周
波数による振動が、2Hz近傍と15Hz近傍の2か
所、中間ギア111で減速する前のギアの噛み合い周波
数に起因する振動が240Hzに1か所、中間ギア11
1で減速した後のギアの噛み合い周波数に起因する振動
が120Hzに1か所、モーター軸109の回転数によ
る振動が30Hz近傍に1か所、合計5か所に発生する
ことになる。これは、各ギアの歯型は一般にインボリュ
ート形状に設計されているが、加工精度による設計値か
らのずれがあるため、この設計値からのずれが振動の原
因となる。また、第一・第二の中間ギア111、112
及びモーター軸ギア110には共に微小な偏心があり、
これも振動の原因となる。さらに、駆動モーター108
と感光体ドラム103との間における駆動力の伝達は、
複数のギア等からなる部材を通して行なわれるため、駆
動伝達系が捻じれバネ特性を持つことになる。
【0005】そのため、上記駆動装置は、図30に示す
ように、系の共振周波数を示す振動増幅域が、100H
zを越える位置にくるような振動特性を持っている。こ
のとき、最も振動を増幅する共振点となる周波数は、既
知のごとく、 fn=1/2π・(k/j)1/2 (1) で表される。ここで、図31に示すように、kは先に述
べた駆動モーター108と感光体ドラム103の間の捻
じれバネ定数であり、jは感光体ドラム103の回転慣
性量である。なお、図31に示すように感光体ドラム1
03にフライホイール120を取り付けた場合には、フ
ライホイール120と感光体ドラム103の回転慣性量
j1とj2を合成したものがjとなる。
【0006】上記の如く構成される多段減速構成の駆動
装置では、系の共振周波数に対応した振動増幅域が、1
00Hzを越える位置にくるような振動特性を持ってい
る。そのため、複数のギア110、111、112、1
13の加工精度を向上させて、ギアの噛み合わせによる
振動を低減した場合でも、共振点近くの増幅域に発生す
る120Hzの振動が図32に示すように増幅されてし
まい、感光体ドラム103に発生する回転変動がかえっ
て大きくなる。
【0007】ここで、図29に示すように、感光体ドラ
ム等の回転体の振動を把握するには、その回転軸に回転
速度を検出するエンコーダーを取付けたり、回転体の表
面にレーザービームを照射し、反射波のドップラー効果
で検出するものなどがある。この速度検出の結果をFF
T(First Furie Transfer)分析
し、周波数別に振動レベルを把握する。このとき、解像
度、階調性にもよるが速度変動率(速度変動/平均速
度)が0.3%以下であれば、官能レベル以下であると
されている。
【0008】また、図30に示すような振動伝達特性
は、同様の計測装置を用いて、モーターに周波数別の回
転振動を加えた時に、画像担持体軸の振動が入力に対し
て増幅或いは減衰している度合いを把握したものであ
る。増幅している部分では、その周波数帯に振動が発生
すれば増幅され、逆に、減衰域では振動が発生しても小
さくなる。このように、振動を目視上満足のいくレベル
以下にするには、振動は減衰域で発生させる駆動系の設
定または、振動の発生する周波数域は振動減衰域となる
ような駆動伝達特性とすることが必要である。
【0009】そこで、駆動系に発生する振動の増幅を防
止するためには、当該駆動系の回転慣性量jまたは捻じ
れバネ定数kのいずれか一方、もしくは両方を調整し
て、図33に示すように、駆動系の振動が発生していな
い周波数域に共振による増幅域を設定することが考えら
れる。その結果、駆動系の振動特性は、図34に示すよ
うに安定したものとなり、速度変動率ΔV/Vを官能レ
ベル以下とされる0.3%以下に抑えることが可能とな
る。
【0010】しかし、近年、電子写真方式のデジタル複
写機やプリンター等の画像形成装置においては、更なる
高画質化が要求されており、高解像度かつ高階調性の画
像を形成可能とすることが必要とされる。すなわち、デ
ジタル複写機等において処理されるデジタル画像は、画
像データーの処理やメモリー等に関する技術の進歩に伴
い、要求される解像度が300dpiから600dpi
へと高解像度化してきている。また、写真原稿等の中間
調画像の再現性を良くするため、高い階調性も要求され
てきている。
【0011】そこで、上記画像形成装置で高解像度を実
現するためには、解像度を600dpiとすると、感光
体ドラム上に画像露光を行なうレーザービームの直径
は、およそ50μm程度あるいはそれ以下となる。その
結果、上記画像形成装置では、感光体ドラムの回転方向
(プロセス方向)と直交する方向に、レーザービームを
走査することによって、50μmの線を重ね合わせて感
光体ドラム上に画像を形成することになる。この場合、
上記感光体ドラムの駆動装置に要求される速度変動率Δ
V/Vは、従来、官能レベル以下とされていた0.3%
以下よりも、更に要求が厳しい0.1%以内に抑えるこ
とが必要とされる。感光体ドラム上に画像を走査露光す
るレーザービームの直径が60μm程度になると、当該
感光体ドラム表面の速度変動率ΔV/Vが官能レベル以
下とされていた0.3%であっても、レーザービームに
よる書き込み線の間隔に疎密が発生する。これは、”バ
ンディング”と呼ばれる感光体ドラムの回転方向に沿っ
た帯状の濃度むらの原因となり、目視上はっきりと認識
されるので画像品質を低下させることとなる。特に、カ
ラー画像形成装置の場合には、図35に示すように、4
色の色毎に異なる感光体ドラムの回転変動が生じる結
果、色合いの変化となって色再現性を低下させるととも
に、写真画像の背景部等に”バンディング”が現れ、大
きな問題となる。
【0012】そこで、かかる”バンディング”に起因す
る問題点を解決し、感光体ドラム等の回転体の回転振動
を安定させる技術として、以下に示すように、種々の技
術が既に提案されている。
【0013】第1に、感光体ドラムの軸上にフライホイ
ールを取り付け、慣性量を増大させて振動を減衰させる
技術が一般に知られており、実施もされている。また、
特開平1−193888号公報に開示されているように
直接像担持体を構成する部材の一部の慣性量を大きくす
る技術も提案されている。この特開平1−193888
号公報に係る多色画像形成装置の像担持体は、装置本体
に像担持体と、該像担持体に電荷を付与する帯電手段
と、該帯電された像担持体上に多色画像情報に応じて像
露光を行なう露光手段と、該露光手段により前記像担持
体上に形成された静電潜像を現像する複数個の現像手段
と、該現像後の画像を記録媒体に転写する転写手段と、
該転写後に、前記担持体上に残留するトナーを清掃する
清掃手段とを有する多色画像形成装置の像担持体におい
て、該像担持体本体に、像担持体本体の回転モーメント
より大きな回転モーメントを有するドラムフランジを装
着するように構成したものである。
【0014】第2に、特開平6−264970号公報に
開示されているように、被駆動軸上に小型、軽量のダイ
ナミックダンパーを取り付けて対応する技術も既に提案
されている。この特開平6−264970号公報に係る
画像出力機器における回転体の駆動装置は、回転体及び
該回転体を回転させるための駆動軸からなる駆動系と、
当該駆動系を回転させるためのモータ及び駆動伝達系と
を有する画像出力機器において、前記回転体と粘弾性材
料または弾性材料を結合し、この粘弾性材料または弾性
材料の一部を前記回転体の駆動軸と結合することによ
り、実質的に前記回転体そのものを慣性部とするダイナ
ミックダンパーを構成したものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記第一の従来技術の場合には、感光体ドラム
の軸上にフライホイールを取り付けて慣性量を増大させ
たり、直接像担持体を構成する部材の一部の慣性量を大
きくすることにより、感光体ドラム等の像担持体の振動
を減衰させるものである。このように、フライホイール
を感光体ドラムの軸上に取り付けると、図36に示すよ
うに、共振周波数が低くなり、共振領域より高い周波数
の領域では振動を大幅に減衰する効果があり、高い周波
数ほど減衰効果が大きい。このため、図37に示すよう
に高い周波数の振動では十分な効果が得られる。しか
し、フライホイールの慣性量jが共振周波数fnの低減
に寄与する効果は、共振の公式である式(1)から明ら
かなように、平方根で効いてくるため、共振周波数fn
を大幅に下げるには、慣性量jの大きな、つまり重量及
び半径が大きなフライホイールが必要となる。しかも、
フライホイール等によって慣性量jを増大させる効果
は、速度の二乗に比例するが、感光体ドラムの回転速度
は比較的遅い。そのため、この点からも感光体ドラムの
振動を減衰させる効果を十分得るには、慣性量jすなわ
ち重量及び半径の大きなフライホイールが必要となり、
フライホイールとして重量が20kgから30kgにも
及ぶものを使用しているのが現状である。その結果、感
光体ドラムの駆動装置、ひいては画像形成装置全体の重
量が非常に増大するばかりか、フライホイールを取り付
けた回転軸を支持する部材にも、フライホイールの重量
に耐えるだけの強度が必要となり、機械サイズ、重量、
コストのすべての面で大きな制約を受けるという問題点
があった。
【0016】また、第二のダイナミックダンパーを使用
した場合には、ダイナミックダンパーは、図38に示す
ように、その特性上、特定の周波数帯域の振動しか減衰
することができない。その上、ダイナミックダンパー
は、減衰した周波数の前後の周波数の高い側、及び周波
数の低い側の振動を増幅する特性を持っている。そのた
め、振動が発生する周波数の数が多い場合には、特定の
周波数の振動を低減することはできても、他の周波数の
振動を低減することができず、場合によっては、図39
に矢印で示すように、思いがけない周波数の振動を増幅
させてしまうという問題点を有している。
【0017】そこで、かかる問題点を解決し、小さなフ
ライホイールで実質的な慣性質量としての効果を大きく
することにより、感光体ドラム等の回転振動を安定させ
つつ、装置の小型軽量化を可能とする技術としては、特
開平4−75065号公報、特開平1−282567号
公報、特開平4−258967号公報、特開平1−23
2357号公報及び特開平2−199464号公報等に
示すものが、種々提案されている。
【0018】まず、小さなフライホイールで実質的な慣
性質量を大きくする技術としては、特開平4−7506
5号公報及び特開平1−282567号公報がある。前
者は感光体表面と小さなコロで摩擦接触し、フライホイ
ールを感光体より高速で回転させるものであり、後者は
感光体の内部にフライホイールを設け、このフライホイ
ールを遊星ギアにより前者と同様に増速するものであ
る。
【0019】さらに説明すると、上記特開平4−750
65号公報に係る電子写真装置のドラム駆動装置は、感
光紙を巻着したドラムあるいは感光ドラムを回転させ帯
電、露光、現像等の工程を行い画像を形成する電子写真
装置において、前記ドラムの回転軸と異なった軸上に前
記ドラムにより駆動される慣性発生手段を設け、該慣性
発生手段がドラム軸の回転数より速い回転数で回転する
ようにドラムと連結して構成したものである。
【0020】また、上記特開平1−282567号公報
に係る感光体駆動安定化装置は、感光体の内部に慣性部
材を配置して、感光体と慣性部材間に駆動力が伝達され
るようにし、且つ上記慣性部材が上記感光体より大きな
運動エネルギーが得られるような動力伝達系としてなる
ように構成したものである。
【0021】しかし、上記特開平4−75065号公報
に係る技術の場合には、慣性発生手段が感光体のドラム
軸の回転数より速い回転数で回転するようにドラムと連
結したものであり、フライホイールの効果は、回転数の
2乗に比例するが、感光体ドラムの表面にコロを摩擦接
触させると、使用しているうちに(それも短期に)、お
互いの接触面の汚れや磨耗により滑りが発生し、回転を
安定させる機能を発揮できなくなるという問題点があ
り、実施が困難である。
【0022】また、上記特開平1−282567号公報
に係る技術の場合には、遊星ギアで回転を伝えているた
めに、ギアの回転や歯の噛み合いによる振動が新たに発
生するという問題点を有している。さらに、遊星ギアを
円滑に回転させるには、内側の遊星ギアのクリアランス
を確保する必要があるため、バックラッシュを大きくし
なければならず、このバックラッシュによって新たな振
動が発生し、フライホイールの効果が減少するという問
題点がある。また、感光体ドラムはその特性の劣化から
定期的に交換する必要があるが、遊星ギア及び慣性体を
感光体ドラムの内部に設けた場合には、感光体ドラムと
一緒にこれらの部品を交換しなければならず、交換部品
のコストが高くなるという新たな問題点をも有してい
る。
【0023】そこで、フライホイールの慣性効果を高め
るため、コロや遊星ギアを介して慣性体に感光体ドラム
の回転を増速して伝達するのではなく、減速する以前の
駆動系の途中にフライホイールを設けることによって、
当該フライホイールの回転速度を増速する技術も、特開
平4−258976号公報に開示されているように既に
提案されている。
【0024】しかし、この場合には、減速段階の途中に
フライホイールを設けるため、フライホイールを増速す
ることができるが、フライホイールの安定した回転を感
光体ドラムの軸に駆動伝達するための最終減速段のギア
の噛み合いによって、新たに振動が発生してしまうとい
う別の問題点を有している。
【0025】また、回転体の駆動装置の構成を簡略化及
び小型軽量化するための技術としては、特開平1−23
2357号公報や特開平2−299464号公報等に開
示されているものがある。上記特開平1−232357
号公報に係る画像形成装置の感光ドラム駆動装置は、感
光体円筒の両端にエンドブラケットが設けられ、該エン
ドブラケットの中央に外側に突出して形成されたボス部
でドラム軸に回転自在に支持され、該エンドブラケット
に駆動ピン係合穴を形成した感光ドラムの前記駆動ピン
を挿入して該感光ドラムを回転駆動する画像形成装置の
感光ドラム駆動装置において、前記駆動ピン係合穴に挿
入された駆動ピンを接触して駆動力の伝達を受ける板ば
ねを前記エンドブラケットの外側に前記ボス部の突出寸
法範囲内に設けるように構成したものである。
【0026】また、上記特開平2−299464号公報
等に開示された感光体駆動装置は、駆動ローラと従動ロ
ーラに掛け渡されて周動する感光体ベルトを有し、露光
により該感光体ベルト上に形成された静電潜像を現像し
て形成されたトナー像を転写紙に転写する電子写真装置
の上記感光体ベルトの駆動装置において、上記駆動ロー
ラの軸と一体的に回転可能に慣性部材を設けるととも
に、該駆動ローラとその駆動側部材との間に弾性伝達部
材を介在させるように構成したものである。
【0027】しかし、上記特開平1−232357号公
報や特開平2−299464号公報等に開示されている
ように、単純に板ばねや弾性伝達部材を介して感光体ド
ラムや感光体ベルト等を駆動したからといって振動を減
衰できるものではなく、板ばねや弾性伝達部材の弾性係
数の設定次第では、振動をかえって増幅してしまうこと
もあるという問題点があった。
【0028】そこで、本発明者らは、回転体の回転振動
を低減するフライホイール等の慣性部材を小型軽量化且
つ高効率化することができ、装置の小型化及び軽量化を
可能とするとともに、振動をかえって増幅することがな
く、十分な耐久性を有する画像形成装置用の回転体駆動
装置を提供することを目的として、特願平7−3254
81号に係る特許出願を先に提案し、出願した。
【0029】この特願平7−325481号に係る画像
形成装置用の回転体駆動装置は、画像形成装置に用いら
れる回転体を回転駆動するための画像形成装置用の回転
体駆動装置において、前記回転体を回転駆動する駆動軸
と、前記駆動軸に連結された回転慣性部材と、前記駆動
軸に連結された第一の歯車と、前記第一の歯車と噛み合
って駆動源の駆動力を前記駆動軸に伝達する伝達歯車
と、を有し、前記伝達歯車の偏心および第一の歯車と伝
達歯車の噛み合いによって生じる前記駆動軸の速度変動
の各周波数が、前記駆動伝達系の周波数応答における減
衰領域に収まるように、前記回転慣性部材の慣性質量お
よび前記伝達歯車の回転数および第一の歯車の歯数を設
定するように構成したものである。
【0030】この発明は、後述する作用の欄でも説明し
てあるように、図3に示すように中間ギアを排除し、駆
動源としてのモーター軸上の伝達歯車40で回転体の駆
動軸上の第一歯車41を直接駆動する構成としたもので
ある。このように、異なった周波数の振動を発生する中
間ギアをなくすことで、図40に示すように、フライホ
イールによる振動増幅域の振動の発生をなくすことがで
きる。また、発生する振動の周波数を高くすることで、
図41及び図42に示すように、駆動系の共振周波数を
極端に低くしなくても、十分な減衰領域に設定すること
ができる。この結果、低い回転周波数域には振動の発生
源がなく、発生振動数は高くなる。また、振動の大きい
歯車の噛み合い周波数は1カ所だけになる。これらの結
果、駆動系の共振周波数をあまり低くしなくても発生す
る振動のない領域に設定でき、発生振動数が高いため、
十分な減衰効果が得られる。このことは、小さなフライ
ホイールで大きな振動減衰効果が得られることを意味す
る。
【0031】ところで、かかる本発明者らの提案に係る
画像形成装置用の回転体駆動装置の場合には、上述した
ように、中間ギアを排除して駆動源としてのモーター軸
上の伝達歯車で回転体の駆動軸上の第一歯車を直接駆動
するように構成し、発生する振動の周波数を高くするこ
とで、駆動系の共振周波数を極端に低くしなくても、十
分な減衰領域に設定することができ、回転体の回転振動
を低減するフライホイール等の慣性部材を小型軽量化且
つ高効率化することができ、装置の小型化及び軽量化が
可能となる。
【0032】しかし、上記本発明者らの提案に係る画像
形成装置用の回転体駆動装置の場合には、駆動源として
ブラシ付DCモーターやブラシレスDCモーター、ある
いはステッピングモーターなど、基本的にいかなる種類
のモーターでも使用することができるが、使用するモー
ターの種類によっては回転軸の回転数をあまり高く設定
することができないものもある。このようなモーターを
駆動源として使用する場合には、回転振動の発生周波数
が相対的に低くなってしまう。そのため、上述したこの
発明の特性を十分に発揮することが必ずしもできず、駆
動系の共振周波数を他の手段である程度低くする必要が
生じ、フライホイール等の慣性部材をあまり小型軽量化
することができなくなる場合が考えられる。
【0033】すなわち、上記駆動源として使用するモー
ターのうち、ブラシ付DCモーターは、ブラシの寿命及
び電気ノイズの点で使いにくく、ブラシレスDCモータ
ーは、効率良く使うには回転数を高く設定する必要があ
り、この発明の特性を生かすには適している。しかし、
正確な回転角度の制御を行なうには、ステッピングモー
ターの方がブラシレスDCサーボモーターより制御しや
すく好ましい。しかし、一般にステッピングモーター
は、図43に示すように、高い周波数で用いると効率が
悪く、低い回転数で用いられ、ハイブリッドタイプでも
3000pps(900rpm)程度までしか使用でき
ない。このため、モーターの回転軸の回転数が低くなっ
てしまい、周波数の高い部分に比べて、周波数の低い部
分は、振動減衰効果が少なく、十分な振動減衰効果が得
られなかったり、大きなフライホイールを必要とした。
【0034】このように、上記特願平7−325481
号により提案した技術だけでは、駆動源として使用する
モーターの種類によっては十分な対応ができない場合も
ある。
【0035】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、回転体の回転振動を低減するフライホイール等
の慣性部材を小型軽量化且つ高効率化することができ、
装置の小型化及び軽量化を可能とするとともに、振動を
かえって増幅することがなく、十分な耐久性を有する画
像形成装置用の回転体駆動装置を提供することにある。
【0036】また、この発明の他の目的とするところ
は、駆動源としてのモーターの回転数をあまり高く設定
することができない場合でも、低周波数側の振動をモー
ターの駆動特性を制御することで低減することにより、
結果的に、回転体の回転振動を低減するフライホイール
等の慣性部材を小型軽量化且つ高効率化することがで
き、装置の小型化及び軽量化を可能とするとともに、振
動をかえって増幅することがなく、十分な耐久性を有す
る画像形成装置用の回転体駆動装置を提供することにあ
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載された発明は、画像形成装置に用いられる回転体を回
転駆動するための画像形成装置用の回転体駆動装置にお
いて、前記回転体を回転駆動する駆動軸と、前記駆動軸
に連結された回転慣性部材と、前記駆動軸に連結された
第一の歯車と、前記第一の歯車と噛み合って駆動源の駆
動力を前記駆動軸に伝達する伝達歯車と、を有し、前記
伝達歯車の偏心および第一の歯車と伝達歯車の噛み合い
によって生じる前記駆動軸の速度変動の各周波数が、前
記駆動伝達系の周波数応答における減衰領域に収まるよ
うに、前記回転慣性部材の慣性質量および前記伝達歯車
の回転数および第一の歯車の歯数を設定するように構成
したものである。
【0038】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1において、第一の歯車と伝達歯車との間に前記第一
の歯車とほぼ同じ歯数を有する中間歯車を介して駆動を
伝達するように構成したものである。
【0039】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1において、第一の歯車の取付部分を捻じり弾性を
許容する形状とするように構成したものである。
【0040】また更に、請求項4に記載された発明は、
請求項1において、第一の歯車として、熱膨張係数が小
さく、且つ潤滑性を向上させる充填材を充填した合成樹
脂製の歯車を使用するように構成したものである。
【0041】さらに、請求項5に記載された発明は、請
求項1において、第一の歯車に慣性質量を付加して回転
慣性部材を兼用させるように構成したものである。
【0042】又、請求項6に記載された発明は、請求項
1において、第一の歯車の直径を大きく設定し、当該第
一の歯車そのものが回転慣性部材を兼用するように構成
したものである。
【0043】さらに、請求項7に記載された発明は、請
求項1において、前記駆動源の回転軸もしくは前記駆動
源の回転軸に直接連結される軸の回転速度を検出する回
転速度検出手段と、前記回転速度検出手段の検出結果に
基づいて前記駆動源の速度を制御する回転速度補償器と
を設け、前記駆動軸の軸回転周波数が減衰域になるよう
に補償器の特性を設定するように構成したものである。
なお、請求項8に記載された発明は、請求項7におい
て、前記回転速度検出手段を駆動軸に設けるように構成
したものである。
【0044】
【作用】この発明は、図3に示すように中間ギアを排除
し、モーター軸上の伝達歯車で回転体の駆動軸上の第一
歯車を直接駆動する構成としたものである。このよう
に、図40に示すように、異なった周波数の振動を発生
する中間ギアをなくすことで、フライホイールによる振
動増幅域の振動の発生をなくすことができる。また、発
生する振動の周波数を高くすることで、図41及び図4
2に示すように、駆動系の共振周波数を極端に低くしな
くても、十分な減衰領域に設定することができる。この
結果、低い回転周波数域には振動の発生原がなく、発生
振動数は高くなる。また、振動の大きい歯車の噛み合い
周波数は1カ所だけになる。これらの結果、駆動系の共
振周波数をあまり低くしなくても発生する振動のない領
域に設定でき、発生振動数が高いため、十分な減衰効果
が得られる。このことは、小さなフライホイールで大き
な振動減衰効果が得られることを意味する。
【0045】また、多段減衰構成と同じ減衰比で一段減
衰構成にすると、回転体上の歯車は歯数を多く(ピッチ
円径を大きく)する必要がある。この結果、同じ回転体
の回転負荷ならば、一段減速構成の方が歯車の歯面に加
わる力が小さくなる。また、多段減衰構成の中間歯車
は、回転体が一回転する間、複数回転することになる。
このように、一段減速構成では、噛み合い圧力は小さ
く、噛み合い回数も少ないため、歯車の長寿命化の点で
も有利である。
【0046】駆動系の共振周波数fnを低くするには、
式(1)から明らかなように、フライホイールを取り付
けて慣性量jを大きくするほかに、駆動系の捻じり剛性
を低くしてkを下げることによっても可能である。駆動
系の一部にばね性を有する部材を新たに取り付けなくて
も、第一歯車の取付部分の肉厚を削除する等の手段によ
って、駆動系の捻じり剛性を低くすることが可能であ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0048】図2はこの発明に係る回転体駆動装置を適
用した画像形成装置の一実施の形態としてのカラーレー
ザービームプリンターを示すものである。
【0049】図2において、1はレーザービームプリン
ターの本体であり、このプリンター本体1の内部略中央
には、回転体としての感光体ドラム2が矢印方向に沿っ
て回転可能に配置されている。この感光体ドラム2の表
面は、一次帯電器3によって所定の電位に一様に帯電さ
れた後、ROS4(Raster Output Sc
anner)によって画像情報に応じてレーザービーム
LBが照射され、静電潜像が形成される。その際、上記
ROS4には、図示しないホストコンピュータやパーソ
ナルコンピュータ、あるいはワードプロセッサ等のホス
ト機器から、画像情報が所定の解像度(例えば、600
dpi)及び階調性に応じて送られてくる。上記感光体
ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の現像
器5Y、5M、5C、5Kを備えたロータリー方式の現
像装置5によって現像され、所定の色のトナー像とな
る。
【0050】上記感光体ドラム2上に形成されたトナー
像は、当該感光体ドラム2の下側に配置された回転体の
1つとしての中間転写ベルト6上に、転写ロール7の接
触及び帯電によって転写される。上記感光体ドラム2に
は、形成する画像の色に応じて1回乃至4回のトナー像
の形成工程が繰り返され、当該感光体ドラム2上に順次
形成されるトナー像は、中間転写ベルト6上に互いに重
ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト6
は、駆動ロール8と、アイドラーロール9と、対向ロー
ル10及びテンション機構を兼ねる側端規制部材11と
によって、循環移動可能に配設されている。上記中間転
写ベルト6上に互いに重ね合わせた状態で順次転写され
たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)の1色乃至4色のトナー像は、中間転写ベルト6
を支持する対向ロール10と転写ロール12との間に、
所定のタイミングで搬送される転写用紙13上に一括し
て転写される。このトナー像が転写された転写用紙13
は、中間転写ベルト6の表面から剥離された後、定着器
14へ搬送され、この定着器14によって熱及び圧力に
よってトナー像が転写用紙13上に定着され、搬送ロー
ル15によって排紙トレイ16上に、又は搬送ロール1
7、18によってプリンター本体1の上部に設けられた
排紙部19上に排出されてカラー画像の形成工程が終了
する。
【0051】上記転写用紙13は、図2に示すように、
プリンター本体1内の下部に配置された給紙カセット2
0から給紙ロール21によって給紙されるか、プリンタ
ー本体1の外部側面に引き出し可能に配置された手差し
トレイ22からも給紙ロール23によって給紙される
か、プリンター本体1内の下側に付加した更に図示しな
い給紙装置から給紙されるようになっている。給紙され
た転写用紙13は、搬送ローラ24及びレジストローラ
25によって中間転写ベルト6の転写位置までそれぞれ
搬送される。そして、上記転写用紙13には、転写ロー
ル12の接触及び帯電によって中間転写ベルト6上に一
次転写されたトナー像が二次転写される。なお、上記手
差しトレイ22からは、定形外の転写用紙以外にオーバ
ーヘッドプロジェクター用の透明なOHPシート、ある
いは特殊なハガキ等の厚紙も給紙可能であり、OHPシ
ート等にも画像を形成することができるようになってい
る。また、上記手差しトレイ22からは、片面に画像が
形成された転写用紙13を裏返しにして給紙することに
より、両面コピーが可能となっている。
【0052】なお、図2中、25は感光体ドラム2の表
面に残留したトナー等を清掃する感光体清掃装置を、2
6は中間転写ベルト6の表面に残留したトナー等を清掃
する中間転写ベルト清掃装置をそれぞれ示している。
【0053】また、上記中間転写ベルト6の表面に接触
する転写ロール12及び中間転写ベルト清掃装置26
は、通常は中間転写ベルト6の表面から離間しており、
転写時及び清掃時に中間転写ベルト6の表面に接触する
ように構成されている。
【0054】ところで、この実施の形態に係る回転体の
駆動装置では、回転体を回転駆動する駆動軸と、前記駆
動軸に連結された回転慣性部材と、前記駆動軸に連結さ
れた第一の歯車と、前記第一の歯車と噛み合って駆動源
の駆動力を前記駆動軸に伝達する伝達歯車と、を有し、
前記伝達歯車の偏心および第一の歯車と伝達歯車の噛み
合いによって生じる前記駆動軸の速度変動の各周波数
が、前記駆動伝達系の周波数応答における減衰領域に収
まるように、前記回転慣性部材の慣性質量および前記伝
達歯車の回転数および第一の歯車の歯数を設定するよう
に構成されている。
【0055】図1はこの発明に係る回転体の駆動装置の
一実施の形態を示すものである。
【0056】この回転体の駆動装置では、図1に示すよ
うに、プリンター本体1の第一フレーム30に取り付け
られたサブフレーム31と、当該第一フレーム30に平
行に間隔をおいて配置された第二フレーム32との間
に、感光体ドラム2が回転自在に軸支されているととも
に、当該感光体ドラム2の回転軸33にカップリング3
4を介して連結された駆動軸35が、第二フレーム32
と第三フレーム37との間に回転自在に軸支されてい
る。そして、上記感光体ドラム2は、駆動源としての駆
動モーター38と、この駆動モーター38の回転軸39
に設けられた伝達歯車としてのモーター軸ギア40と、
このモーター軸ギア40と噛合する感光体ドラム2の駆
動軸35に固着された第一歯車としての感光体駆動ギア
41とによって回転駆動されるようになっている。そし
て、上記感光体ドラム2の駆動軸35には、回転慣性部
材としてのフライホイール42が取り付けられている。
【0057】上記駆動モーター38としては、一般に回
転振動の少ないサーボモーターや微小ステップのステッ
ピングモーターなどが用いられるが、回転制御等の関係
でサーボモーターを用いるのが望ましい。また、駆動モ
ーター38の回転軸39に設けられるモーター軸ギア4
0は、別部材として製造したギアを駆動モーター38の
回転軸39に取り付けたものでもよいが、直接駆動モー
ター38の回転軸39に機械加工を施して一体的に形成
した方が精度を確保する上で望ましい。上記駆動モータ
ー軸ギア40で直接感光体駆動ギア41を駆動し、感光
体ドラム2の駆動軸35に取付けられたカップリング3
4を介して当該感光体ドラム2を回転駆動する。
【0058】その際、上記感光体駆動ギア41を感光体
ドラム2のフランジ部に一体的に形成してもよいが、感
光体ドラム2は消耗品として定期的に交換する必要があ
るため、カップリング34で感光体駆動ギア41と切り
離し可能に構成した方が、感光体ドラムユニットを取り
扱う上で容易となる利点がある。このとき、フライホイ
ール42は、カップリング34より駆動ギア41側の駆
動軸35に取り付けることによって、感光体ドラムユニ
ットの交換に伴い、フライホイール42を取り外した
り、感光体ドラム2と一緒に交換する必要がなくなる。
ここで、感光体ドラム2とカップリング34と感光体ド
ラム駆動ギア41とフライホイール42を連結する回転
軸33及び駆動軸35は、十分な剛性を持たせる必要が
あるため、軸径をある程度太く設定する必要がある。そ
うしないと、感光体ドラム2とフライホイール42との
間で振動に影響するばね特性を持ってしまい、かえって
振動特性に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0059】上記の如く構成される回転体駆動装置の減
速比は、最も低い振動周波数を発生する駆動モーター3
8の回転軸39の回転数をなるべく高くするように設定
されている。例えば、感光体ドラム2の回転速度(周
速)、すなわちプロセススピードを250mm/sと
し、感光体ドラム2の外径をφ80mmとした場合、感
光体ドラム2の回転数は0.995回転/秒となる。上
記駆動モーター38としてDCサーボモーターを使用し
た場合には、例えば、当該駆動モーター38の回転数は
高めで、なおかつ、駆動トルクの効率が良い30回転/
秒(1800rpm)程度に設定される。このとき、駆
動モーター軸ギア40と感光体駆動ギア41の減速比
は、30/0.995=30.15となる。これらの駆
動モーター軸ギア40と感光体駆動ギア41としては、
振動の発生を極力押さえるために、高精度でモジュール
の小さいハスバギアを使用するのが好ましい。そこで、
外径の小さい駆動モーター軸39のギア40の歯数は、
図3に示すように、8程度に設定され、感光ドラム駆動
ギア41の歯数は、必然的に241歯となる。この際発
生する少数点以下の調整は、駆動モーター38の回転数
を調整することによって行なわれる。感光体駆動ギア4
1の歯数を241歯とすると、ギアのモジュールを0.
5としても感光体駆動ギア41の外径はφ120mmに
なる。このように大きな外径のギアの場合には、熱膨
張、収縮による噛み合いの狂いが問題となる。プリンタ
ー本体1の内部の温度が上昇し、感光体駆動ギア41が
膨張してギアの歯が強く触れ合うと、発生する振動は大
きくなり、温度が下がり感光体駆動ギア41が収縮する
と、噛み合い度が少なくなり歯飛びが発生する虞れがあ
る。従来はコスト、寸法安定性、自己潤滑性の点でバラ
ンスしているポリアセタール製のギアを多用していた
が、熱膨張の少ないポリイミドやポリカーボネートのよ
うな合成樹脂材料を使用する必要性が生じてくるが、ポ
リカーボネートは、必要に応じてガラス繊維等を充填す
ることにより、寸法安定性及びコスト面で問題ないが、
ギアとして必要な自己潤滑性がない。そこで、ポリカー
ボネートにフッ素樹脂をブレンドすることで潤滑の問題
はクリアーされ、この駆動構成に適したギア材料とな
る。
【0060】また、上記感光体駆動ギア41は、直径が
比較的大きいため、合成樹脂の成形品を使用する場合に
は、図4に示すように、必要に応じて半径方向及び円周
方向に補強用のリブ41a及び41bを形成したギアを
用いるのが望ましい。その際、上記感光体駆動ギア41
の半径方向に沿って形成された補強用のリブ41aは、
その外周端41a’をギア部41cまで延ばして形成す
ると、ギアの成形時に合成樹脂が収縮して補強用リブ4
1aの部分がギア部41cを引っ張り、ギア部41cに
半径方向に沿って歪みが発生する虞れがある。そのた
め、上記感光体駆動ギア41の半径方向に沿って形成さ
れた補強用のリブ41aは、そのギア部41c側の外周
端41a’が厚さがゼロとなるようにテーパ状に形成す
るのが望ましい。
【0061】上記の如く構成される駆動装置において発
生する振動周波数は、図5に示すように、駆動モーター
38の回転軸39の回転数である30Hzと、ギア40
とギア41の噛み合い周波数である30×8=240H
zの2箇所に発生する。そこで、この駆動系の共振周波
数fnを図6に示すように比較的高い周波数である20
Hz程度に設定しても、全ての振動周波数をフライホイ
ール42によって減衰することができ、感光体ドラム2
の安定した回転を得ることができる。このように、駆動
系の共振周波数fnは、20Hzと比較的高い周波数で
あるため、それだけでもフライホイール42として慣性
量jの比較的小さい、従って小型且つ軽量のフライホイ
ール42を使用することができる。さらに、フライホイ
ール42を極力小さくするためには、図7及び図8の駆
動系の概念図、並びに式(1)からわかるように、駆動
系の剛性kを小さくする必要がある。
【0062】そこで、図9及び図10に示すように、感
光体駆動ギア41のボス部41dの駆動軸35を固定ピ
ン43によって固定している部分と、歯面のあるホイー
ル部41eの間に肉抜き44を設けて、この肉抜き44
の大きさを操作することによって、コストのかかる特別
な弾性部材を駆動系の途中に介在させることなく捻じり
剛性の調整が可能となる。
【0063】こうすることによって、この実施の形態で
は、フライホイール42として、直径160mm、厚さ
6mm、重量1kg程度の非常に小型軽量、且つ高効率
のものを使用して、感光体ドラム2の回転振動を十分小
さく抑えることが可能となる。
【0064】なお、駆動モーター38は、高い回転数で
使用することができるサーボモーターのほうが好まし
い。
【0065】次に、図27に示すような、従来の多段減
速構成との比較を行なう。中間ギアでモーター軸回転の
1/2に減速し、感光体ドラムに駆動を伝達すると、感
光体駆動ギアの歯数は半分になる。そして、中間ギアの
回転数は15回転/秒となる。この従来の駆動装置にお
いて発生する振動は、前述したように、モーター回転数
の30Hz、中間ギアの15Hz、感光体駆動ギアの1
Hz、中間ギアで減速する前のギアの噛み合い周波数2
40Hz、中間ギアで減速した後のギアの噛み合い周波
数120Hzで、図11に示すように振動は5箇所で発
生する。この駆動系では、ほとんどの振動周波数は15
Hz以上であるため、この振動を減衰させるためには、
駆動系の共振周波数は図12に示すように7Hz程度に
しなければならない。
【0066】これに対して、上記実施の形態である一段
減速構成の場合には、共振周波数の設定値が20Hzと
高いため、多段減速構成に比べて3倍程度となる。共振
周波数fnは、fn=1/2π(k/J)1/2 で与えら
れ、駆動系の捻じりばね定数kを同じ設定にすると、図
6に示すように、共振周波数が3倍程度高くて良いた
め、フライホイール42の慣性量jは、従来の装置に比
べて1/9程度で良いことになる。これは、上記実施例
では、フライホイール42として小型軽量のものを使用
することができることを意味する。
【0067】このように、本実施の形態の一段減速構成
では、発生する振動周波数が少なく、且つ発生振動周波
数が高いため、共振周波数fnの比較的高いフライホイ
ール42でも大きな振動減衰の効果を得ることができ、
フライホイール42の共振周波数をさほど低くしなくて
も良いため、フライホイール42を小さくすることがで
きる。
【0068】また、モーター軸39のギア40は、金属
製のモーター軸39に直接ギアを加工するのが好ましい
が、感光体駆動ギア41はサイズも大きくなり、コスト
バランス等を考慮して先に説明したような合成樹脂材料
を使用するのが望ましい。そのため、長期間使用するこ
とを想定してギアの磨耗に因る寿命を考慮する必要があ
る。一段減速構成の場合には、感光体ドラムの負荷トル
クに対して駆動ギア41のピッチ円が大きいため、ギア
の歯面に加わる力が小さくなる。また、多段減速構成の
中間ギアは感光体ドラム側のギアの2倍の回転となる。
このように、歯面圧力が大きく、噛み合い回数も多い中
間ギアをなくすことによって、ギア寿命の面でも有利と
なる。
【0069】なお、設計上の都合で、モーター軸と回転
体の駆動軸の距離を長くする必要がある場合には、図1
3に示すように回転体の軸上のギアとほぼ同じ歯数の中
間ギア45を入れることで同様の効果を得ることができ
る。
【0070】また、前記実施の形態では、回転体として
感光体ドラムを回転駆動する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、回転体として中間転写
ベルトを回転駆動する場合にも、同様に適用することが
できる。この場合には、中間転写ベルトを回転駆動する
駆動ロールの駆動軸に第1歯車を取付け、この第1歯車
に伝達歯車を噛み合わせるように構成すれば良い。
【0071】さらに、前記実施の形態では、サーボモー
ターからなる駆動モーター38を30rps(1800
rpm)で回転駆動して使用する場合について説明した
が、当該サーボモーターからなる駆動モーター38を更
に高回転で使用することも可能である。
【0072】上記サーボモーターからなる駆動モーター
38を100rps(6000rpm)で使用する場
合、減速比は100/0.995=105となる。この
場合には、減速比が大きいためモーター軸39のギア4
0の歯数を極力少なくして6歯とすると、感光体ドラム
軸35のギア41の歯数は630となる。この時の発生
振動数は、モーター回転周波数の100Hzとギアの噛
み合い周波数600Hz(100Hz×6)となる。そ
のため、駆動系の共振周波数を50Hz程度に設定すれ
ば良いことになり、一般に図1に示すようなギアで駆動
する駆動系において、図14に示すように、フライホイ
ール42を付けない駆動系の共振周波数が感光体ドラム
2の慣性量により40Hz程度であるため、図15に示
すように、フライホイールなしで振動を減衰することが
できる。
【0073】上記の構成では、感光体駆動ギア41の歯
の大きさをモジュールm=0.5とすると、この感光体
駆動ギア41の外径が約300mmと大きくなるが、フ
ライホイールが不要となる点で効果が大きい。
【0074】なお、感光体ドラムの周速は250mm/
s、感光体ドラムの外径は80mm、感光体ドラムの回
転数は0.995rpsと、前記実施の形態と同一であ
る。
【0075】また、上記サーボモーターからなる駆動モ
ーター38を50rps(3000rpm)で使用する
場合、減速比は50/0.995=50.25となる。
ここで、設定しやすい駆動モーター38の回転数を5
0.25rpsとすると、減速比は50.25/0.9
95=50と簡潔になる。この場合、モーター軸39の
ギア40の歯数を極力少なくして6歯とすると、感光体
ドラム軸35のギア41の歯数は300となる。この時
の発生振動数は、モーター回転周波数の50.25Hz
とギアの噛み合い周波数301.5Hz(50.25H
z×6)となる。そのため、駆動系の共振周波数を図1
6に示すように25Hz程度に設定すれば良いことにな
り、駆動モーター38の回転数が30rpsの構成に比
べて、フライホイール42を駆動系の共振周波数が15
Hzから25Hzと10Hz程度高く設定することがで
き、フライホイール42を前記実施の形態よりも更に軽
くすることができる。
【0076】実施の形態2 図18はこの発明に係る回転体駆動装置の実施の形態2
を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同
一の符号を付して説明すると、この実施の形態では、感
光体駆動ギアを内歯ギアで構成したものである。
【0077】すなわち、この実施の形態では、感光体ド
ラム2の駆動軸35に取り付けられる第一歯車としての
感光体駆動ギア41が、図19に示すように、内歯のハ
スバギアによって形成されている。
【0078】また、この実施の形態では、感光体駆動ギ
ア41を重量のある材料で構成することによって、感光
体駆動ギア41にフライホイール42の慣性効果を持た
せ、フライホイールをなくすこともできる。さらに、感
光体駆動ギア41を重量のある材料で構成する場合以外
でも、図20に示すように、感光体駆動ギア41に重量
物47を駆動軸35を中心にして対称に取り付けること
によって、感光体駆動ギア41にフライホイール42の
慣性効果を持たせ、フライホイール42をなくすことも
できる。上記感光体駆動ギア41は、直径が比較的大き
いため、大きな慣性効果を得ることが可能となる。
【0079】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同一であるので、その説明を省略する。
【0080】実施の形態3 図21はこの発明に係る回転体駆動装置を適用した画像
形成装置の実施の形態3としてのカラーレーザービーム
プリンターを示すものである。この実施の形態では、回
転体として感光ベルトに適用したものである。
【0081】図21において、50は感光ベルトユニッ
トを示すものであり、この感光ベルトユニット50に
は、無端ベルト状に形成された回転体としての感光ベル
ト51が、駆動ロール52と、アイドラーロール53、
54と、テンション機構を兼ねる固定ガイド55とによ
って、循環移動可能に配設されている。上記感光ベルト
51の表面は、一次帯電器56によって所定の電位に一
様に帯電された後、ROS57(Raster Out
put Scanner)によって画像情報に応じてレ
ーザービームLBが照射され、静電潜像が形成される。
その際、上記ROS57には、図示しないホストコンピ
ュータやパーソナルコンピュータ、あるいはワードプロ
セッサ等のホスト機器から、画像情報が所定の解像度
(例えば、600dpi)及び階調性に応じて送られて
くる。上記感光ベルト51上に形成された静電潜像は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)の4色の現像装置58K、58Y、58M、58
Kのうちのいずれかによって現像され、所定の色のトナ
ー像となる。
【0082】上記感光ベルト51上に形成されたトナー
像は、当該感光ベルト51の側方に配置された回転体の
1つとしての中間転写体ドラム58上に、静電的に転写
される。上記感光ベルト51には、形成する画像の色に
応じて1回乃至4回のトナー像の形成工程が繰り返さ
れ、当該感光ベルト51上に順次形成されるトナー像
は、中間転写体ドラム58上に互いに重ね合わせた状態
で転写される。この中間転写体ドラム58上に互いに重
ね合わせた状態で順次転写されたイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の1色乃至4色の
トナー像は、当該中間転写体ドラム58と転写ロール5
9との間に、所定のタイミングで搬送される転写用紙6
0上に一括して転写される。このトナー像が転写された
転写用紙60は、中間転写体ドラム58の表面から剥離
された後、定着器61へ搬送され、この定着器61によ
って熱及び圧力によってトナー像が転写用紙60上に定
着され、搬送ロール62によってプリンター本体64の
上部に設けられた排紙部63上に排出されてカラー画像
の形成工程が終了する。
【0083】上記転写用紙60は、図21に示すよう
に、プリンター本体64内の下部に配置された給紙カセ
ット65から給紙ロール66によって給紙されるように
なっている。給紙された転写用紙60は、レジストロー
ラ67によって中間転写体ドラム58の転写位置まで搬
送される。そして、上記転写用紙60には、転写ロール
59の接触及び帯電によって中間転写体ドラム58上に
一次転写されたトナー像が二次転写される。
【0084】なお、図21中、68は感光ベルト51の
表面に残留したトナー等を清掃する感光体清掃装置を、
69は中間転写体ドラム58の表面に残留したトナー等
を清掃する中間転写体ドラム清掃装置をそれぞれ示して
いる。
【0085】また、上記中間転写体ドラム58の表面に
接触する転写ロール59及び中間転写体ドラム清掃装置
69は、通常は中間転写体ドラム58の表面から離間し
ており、転写時及び清掃時に中間転写体ドラム58の表
面に接触するように構成されている。
【0086】ところで、この実施の形態に係る回転体の
駆動装置では、回転体として感光ベルトに適用するよう
に構成されている。
【0087】図22はこの発明に係る回転体の駆動装置
の実施の形態2を示すものである。
【0088】この回転体の駆動装置では、図22に示す
ように、プリンター本体1の第一フレーム70に取り付
けられたサブフレーム71と、当該第一フレーム70に
平行に間隔をおいて配置された第二フレーム72との間
に、感光ベルト51を回転駆動する駆動ロール52が回
転自在に軸支されているとともに、当該駆動ロール52
の回転軸73にカップリング74を介して連結された駆
動軸75が、第二フレーム72と第三フレーム77との
間に回転自在に軸支されている。そして、上記駆動ロー
ル52は、駆動源としての駆動モーター78と、この駆
動モーター78の回転軸79に設けられた伝達歯車とし
てのモーター軸ギア80と、このモーター軸ギア80と
噛合する駆動ロール52の駆動軸75に固着された第一
歯車としての感光体駆動ギア81とによって回転駆動さ
れるようになっている。そして、上記駆動ロール52の
駆動軸75には、回転慣性部材としてのフライホイール
82が取り付けられている。
【0089】この実施の形態に係る回転体駆動装置の減
速比は、最も低い振動周波数を発生する駆動モーター7
8の回転軸79の回転数をなるべく高くするように設定
されている。例えば、感光ベルト51を回転駆動する駆
動ロール52の回転速度(周速)、すなわちプロセスス
ピードを250mm/sとし、駆動ロール52の外径を
φ40mmとした場合、駆動ロール52の回転数は1.
990回転/秒となる。上記駆動モーター78としてD
Cサーボモーターを使用した場合には、例えば、当該駆
動モーター78の回転数は高めで、なおかつ、駆動トル
クの効率が良い30回転/秒(1800rpm)程度に
設定される。このとき、駆動モーター軸ギア80と感光
体駆動ギア81の減速比は、30/1.990=15.
07となる。これらの駆動モーター軸ギア80と感光体
駆動ギア81としては、振動の発生を極力押さえるため
に、高精度でモジュールの小さいハスバギアを使用する
のが好ましい。そこで、外径の小さい駆動モーター軸7
9のギア80の歯数は、8程度に設定される。必然的に
感光ドラム駆動ギア41の歯数は121歯となる。この
際発生する少数点以下の調整は、駆動モーター78の回
転数を調整することによって行なわれる。感光体駆動ギ
ア81の歯数を121歯とすると、ギアのモジュールを
0.5としても感光体駆動ギア81の外径はφ60mm
になる。このように、感光体駆動ギア81の外径が前記
実施例1に比べて小さくなるので、感光体駆動ギア81
を形成する材料として、ポリアセタール等を使用するこ
とも可能となる。
【0090】上記の如く構成される駆動装置において発
生する振動周波数は、駆動モーター78の回転軸79の
回転数である30Hzと、ギア80とギア81の噛み合
い周波数である15×8=120Hzの2箇所に発生す
る。そこで、この駆動系の共振周波数fnを図6に示す
ように比較的高い周波数である20Hz程度に設定して
も、全ての振動周波数をフライホイール82によって減
衰することができ、感光ベルト51の安定した回転を得
ることができる。このように、駆動系の共振周波数fn
は、20Hzと比較的高い周波数であるため、それだけ
でもフライホイール82として慣性量jの比較的小さ
い、従って小型且つ軽量のフライホイール82を使用す
ることができる。さらに、フライホイール82を極力小
さくするためには、式(1)からわかるように、駆動系
の剛性kを小さくする必要がある。
【0091】なお、この実施の形態では、回転体として
感光ベルトを回転駆動する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、回転体として中間転写体
ドラムを回転駆動する場合にも、同様に適用することが
できる。この場合には、中間転写体ドラムの駆動軸に第
1歯車を取付け、この第1歯車に伝達歯車を噛み合わせ
るように構成すれば良い。
【0092】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同一であるので、その説明を省略する。
【0093】実施の形態4 図23はこの発明に係る画像形成装置用の回転体駆動装
置の実施の形態4としての多重転写方式のデジタルカラ
ー複写機を示すものである。
【0094】図23において、201はデジタルカラー
画像形成装置の本体を示すものであり、このデジタルカ
ラー画像形成装置本体1内の上端部には、原稿202の
画像を読み取る画像読取装置203(Image In
put Terminal)が配置されている。この画
像読取装置203は、プラテンガラス204上にプラテ
ンカバー205によって押圧された状態で載置された原
稿202の画像を光源206によって照明し、原稿20
2の反射光像を第1、第2の走査ミラー207、208
及び結像レンズ209を介してCCDセンサー210に
走査露光して、このCCDセンサー210によって原稿
2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ド
ット/mm)で読み取るように構成されている。
【0095】上記画像読取装置203によって読み取ら
れた原稿202の色材反射光像は、例えば、赤(R)、
緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率
データとして画像処理装置212(Image Pro
cessing System)に送られ、この画像処
理装置212では、原稿202の反射率データに対し
て、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間
変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画
像処理が施される。
【0096】そして、上記の如く画像処理装置212で
所定の画像処理が施された画像データは、黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(各8b
it)の3色の原稿色材階調データに変換されてROS
215(Raster Output Scanne
r)に送られ、このROS215では、原稿色材階調デ
ータに応じてレーザー光LBによる画像露光が行われ
る。
【0097】上記ROS215は、図23に示すよう
に、半導体レーザー216を原稿色材階調データに応じ
て変調して、この半導体レーザー216からレーザー光
LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザ
ー216から出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡
217によって偏向走査され、反射ミラー218を介し
て感光体ドラム220上に走査露光される。
【0098】上記ROS215によってレーザー光LB
が走査露光される感光体ドラム220は、図示しない駆
動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動
されるようになっている。この感光体ドラム220の表
面は、予め帯電スコロトロン221によって所定の電位
に帯電された後、原稿色材階調データに応じてレーザー
光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成さ
れる。上記感光体ドラム220上に形成された静電潜像
は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の4色の現像器222K、222Y、222
M、222Cを備えたロータリー方式の現像装置222
によって順次現像され、所定の色のトナー像となる。
【0099】上記感光体ドラム220上に形成されたト
ナー像は、当該感光体ドラム220に隣接して配置され
た転写ドラム223上に保持された転写材としての転写
用紙224上に、転写コロトロン225の帯電によって
順次転写される。上記転写材224は、図23に示すよ
うに、画像形成装置本体1内の下部に配置された複数の
給紙カセット228、229、230から給紙ロール2
31によって給紙されるとともに、画像形成装置本体1
外の側面に配置された手差しトレイ238からも給紙可
能となっており、給紙された転写材224は、搬送ロー
ラ232及びレジストローラ232によって転写ドラム
223の表面までそれぞれ搬送される。そして、上記転
写材224は、吸着用のコロトロンを兼ねる転写コロト
ロン225の帯電によって転写ドラム223の表面に静
電的に吸着された状態で、当該転写ドラム223の表面
に保持される。なお、上記手差しトレイ238からは、
定形外の転写用紙以外にオーバーヘッドプロジェクター
用の透明なOHPシート、あるいは特殊なハガキ等の厚
紙も給紙可能であり、OHPシート等にも画像を形成す
ることができるようになっている。また、上記手差しト
レイ238からは、片面に画像が形成された転写材22
4を裏返しにして給紙することにより、両面コピーが可
能となっている。
【0100】また、上記感光体ドラム220上から所定
の色数のトナー像が転写された転写材224は、剥離コ
ロトロン234の帯電によって転写ドラム223の表面
から剥離された後、定着器235へ搬送され、この定着
器235によって熱及び圧力によってトナー像が転写材
224上に定着され、排紙トレイ236上に排出されて
カラー画像の形成工程が終了する。
【0101】なお、図23中、237は転写ドラム22
3の表裏両面の除電を行うための除電コロトロン対を示
している。
【0102】上記感光体ドラム220としては、例え
ば、有機光導電体(OPC)等からなる感光体層を表面
に形成したものが用いられる。上記感光体ドラム220
の転写位置には、当該感光体ドラム220の表面と転写
材224の厚さ(90〜100μm)程度の間隙を介し
て、回転体としての転写ドラム223が非接触状態で近
接配設されている。上記転写ドラム223は、後述する
駆動装置によって感光体ドラム220の周速と同一の速
度で回転駆動されるようになっている。この転写ドラム
223は、図24に示すように、軸方向の両端部に配置
される一対の円環状部材としてのリング部材240、2
40と、これらのリング部材240、240を互いに連
結する連結部材としてのタイバープレート241とを有
するドラム状の枠体を備え、厚さ150μmのポリフッ
化ビニリデン(PVdF)等の誘電体フィルムからなる
転写フィルム242の両側端部をリング部材240、2
40の外周面に沿わせて枠体に巻き付けた状態で両面テ
ープによる接着等により固定し、当該転写フィルム24
2の円周方向の先端部242a及び後端部242aとを
図25に示すように互いに重ねた状態で両面テープ24
3にて接着することにより、中空円筒状に形成されてい
る。その際、上記転写フィルム242の接着部分は、感
光体ドラム220上に形成されたトナー像の転写を良好
に行うことができないため、当該転写フィルム242の
接着部分は、転写ドラム23の非画像領域、即ちタイバ
ープレート241上に対応する位置に、当該タイバープ
レート241上に間隙を介して位置するように設定され
ている。
【0103】上記転写ドラム223には、上述したよう
に、複数の給紙カセット228、229、230のうち
いずれかのカセットから転写材224が供給され、この
転写材224は、レジストロール232によって所定の
タイミングで転写ドラム223の転写位置へと搬送され
るとともに、転写ドラム223の裏面側から転写用のコ
ロトロン225による帯電を受け、転写ドラム223の
転写フィルム242上に静電的に吸着される。この転写
ドラム223上に吸着された転写材24には、感光体ド
ラム220上に順次形成される黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像が、
転写コロトロン225の帯電によって順次転写される。
【0104】そして、上記感光体ドラム220から所定
の色数のトナー像が転写された転写材224は、剥離コ
ロトロン234によって除電されるとともに、剥離装置
244による転写フィルム242の変形によって転写ド
ラム223の表面から剥離された後、搬送ガイド245
を介して定着器235に搬送されて、この定着器235
によってトナー像が熱及び圧力により転写材24上に定
着され、フューザ出口ロール246によって装置外部の
排紙トレイ236上に排出される。
【0105】ところで、この実施の形態に係る回転体の
駆動装置では、回転体として転写ドラムに適用するよう
に構成されている。
【0106】図26はこの発明に係る回転体の駆動装置
の実施の形態4を示すものである。
【0107】この回転体の駆動装置では、図26に示す
ように、複写機本体201の第一フレーム250に取り
付けられたサブフレーム251と、当該第一フレーム2
50に平行に間隔をおいて配置された第二フレーム25
2との間に、転写ドラム223が回転自在に軸支されて
いるとともに、当該転写ドラム223の回転軸253に
カップリング254を介して連結された駆動軸255
が、第二フレーム252と第三フレーム257との間に
回転自在に軸支されている。そして、上記転写ドラム2
23は、駆動源としての駆動モーター258と、この駆
動モーター258の回転軸259に設けられた伝達歯車
としてのモーター軸ギア260と、このモーター軸ギア
260と噛合する転写ドラム223の駆動軸255に固
着された第一歯車としての転写ドラム駆動ギア261と
によって回転駆動されるようになっている。そして、上
記転写ドラム223の駆動軸255には、回転慣性部材
としてのフライホイール262が取り付けられている。
【0108】この実施の形態に係る回転体駆動装置の減
速比は、最も低い振動周波数を発生する駆動モーター2
58の回転軸259の回転数をなるべく高くするように
設定されている。例えば、転写ドラム223の回転速度
(周速)、すなわちプロセススピードを250mm/s
とし、転写ドラム223の外径をφ160mmとした場
合、転写ドラム223の回転数は0.498回転/秒と
なる。上記駆動モーター258としてDCサーボモータ
ーを使用した場合には、例えば、当該駆動モーター25
8の回転数は高めで、なおかつ、駆動トルクの効率が良
い30回転/秒(1800rpm)程度に設定される。
このとき、駆動モーター軸ギア260と転写ドラム駆動
ギア261の減速比は、30/0.498=60.24
となる。これらの駆動モーター軸ギア260と転写ドラ
ム駆動ギア261としては、振動の発生を極力押さえる
ために、高精度でモジュールの小さいハスバギアを使用
するのが好ましい。そこで、外径の小さい駆動モーター
軸259のギア260の歯数は、8程度に設定される。
必然的に転写ドラム駆動ギア261の歯数は481歯と
なる。この際発生する少数点以下の調整は、駆動モータ
ー258の回転数を調整することによって行なわれる。
転写体ドラム駆動ギア261の歯数を481歯とする
と、ギアのモジュールを0.5としても転写体ドラム駆
動ギア261の外径はφ240mmになる。
【0109】上記の如く構成される駆動装置において発
生する振動周波数は、駆動モーター258の回転軸25
9の回転数である30Hzと、ギア260とギア261
の噛み合い周波数である60×8=480Hzの2箇所
に発生する。そこで、この駆動系の共振周波数fnを図
14に示すように比較的高い周波数である20Hz程度
に設定しても、全ての振動周波数をフライホイール26
2によって減衰することができ、転写ドラム223の安
定した回転を得ることができる。このように、駆動系の
共振周波数fnは、20Hzと比較的高い周波数である
ため、それだけでもフライホイール262として慣性量
jの比較的小さい、従って小型且つ軽量のフライホイー
ル82を使用することができる。さらに、フライホイー
ル262を極力小さくするためには、式(1)からわか
るように、駆動系の剛性kを小さくする必要がある。
【0110】なお、この実施の形態では、回転体として
転写ドラムを回転駆動する場合について説明したが、転
写ドラムは、感光体ドラムに比べて直径が大きいため、
フライホイール262として重量が小さく、かつ直径の
大きなものを使用することができ、この点でも、転写ド
ラムの振動を低減する効果を高めることができる。
【0111】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同一であるので、その説明を省略する。
【0112】実施の形態5 図44はこの発明に係る画像形成装置用の回転体駆動装
置の実施の形態5を示すものである。
【0113】図44において、300は感光体ドラムを
示すものであり、この感光体ドラム300の駆動軸30
1には、その一端に第一歯車としての感光体駆動ギア3
02が取付けられているとともに、その他端には、回転
慣性部材としてのフライホイール303が取り付けられ
ている。上記感光体駆動ギア302は、駆動源としての
駆動モーター304の回転軸305に設けられた伝達歯
車としてのモーター軸ギア306と噛合されている。ま
た、上記感光体駆動ギア302が取付けられた駆動軸3
01の端部には、駆動系の最終段である駆動軸301の
回転速度を検出する回転速度検出手段としてのエンコー
ダ307が取付けられている。そして、上記エンコーダ
307の検出結果に基づいて前記駆動モーター304の
速度を制御する回転速度補償器308が設けられてい
る。この回転速度補償器308は、図44に示すよう
に、制御基板309に配設されており、当該回転速度補
償器308を含む制御回路310によって、駆動モータ
ー304の速度を制御するように構成されている。
【0114】上記制御回路310からの制御信号は、図
44及び図45に示すように、例えば、電圧値に変換さ
れた信号として発信器(VCO)311に印加され、こ
の発信器(VCO)311により駆動モーター304の
種類に応じて、駆動モーター304がステッピングモー
ターである場合には、パルス周波数の信号としてモータ
ー駆動回路(ドライバ)312に入力され、このモータ
ー駆動回路(ドライバ)312により所定のパルス信号
に変換されて、例えばステッピングモーターからなる駆
動モーター304に印加される。なお、上記駆動モータ
ー304がブラシレスDCサーボモーターである場合に
は、図46に示すように、発信器(PWM)311によ
りパルス幅の信号としてモーター駆動回路(ドライバ)
312に入力され、このモーター駆動回路(ドライバ)
312により所定のパルス信号に変換されて、ブラシレ
スDCサーボモーターからなる駆動モーター304に印
加される。
【0115】図47は、上記回転速度補償器308を含
む制御回路310のフィードバック補償制御を示すブロ
ック線図である。
【0116】駆動モーター304の制御による回転振動
の減衰は、モーター駆動の制御回路310に、図47の
ようなフィードバック補償をかけることで、駆動系の伝
達関数上の図48に示す点線のような乱れ(増幅域)を
実線に示すように修正することができる。こうすること
で、駆動モーター304として低い回転数でしか使用す
ることが困難なステッピングモーター等を使用した場合
でも、補償前に増幅していた振動を、減衰することが可
能となる。なお、上記回転速度補償器308を含む制御
回路310の周波数応答としては、例えば、図49に示
すような特性を有するものを用いることができる。
【0117】このように、高周波の振動は、図1等に示
す駆動構成により、小さなフライホイールでも大きく減
衰しており皆無に近くなっている。そして、残っている
低周波数の振動は、上述した補償器308により大きく
減衰することができ、全域でも発生する振動は皆無に近
くなる。高周波数の振動は、機械的に大きな減衰効果が
得られる駆動伝達(減速)構成で、低周波数の振動は、
駆動モーター304の制御でレスポンスできる補償器の
設定で減衰すると、それぞれが振動減衰の適した振動周
波数領域を減衰させるため、極めて大きな減衰効果が得
られる。その結果、駆動系の伝達関数上の図48に示す
点線のような乱れ(増幅域)を実線に示すように修正す
ることが可能となり、駆動モーター304として低い回
転数でしか使用することが困難なステッピングモーター
等を使用した場合でも、補償前に増幅していた振動を、
減衰することが可能となる。そのため、駆動源としての
モーターの回転数をあまり高く設定することができない
場合でも、低周波数側の振動をモーターの駆動特性を制
御することで低減することにより、結果的に、回転体の
回転振動を低減するフライホイール等の慣性部材を小型
軽量化且つ高効率化することができ、装置の小型化及び
軽量化を可能とするとともに、振動をかえって増幅する
ことがなく、十分な耐久性を有する画像形成装置用の回
転体駆動装置を提供することができる。また、駆動モー
ター304として高い回転数で使用することが可能なモ
ーターを使用した場合には、フライホイールの小型化、
低振動化を更に進めることが可能となる。
【0118】なお、駆動系の周波数応答が既知の場合
は、駆動モーターの周波数応答を補償することによっ
て、駆動系全体の周波数応答を補正して駆動系の伝達関
数の乱れ(増幅域)を修正すればよい。このときは、フ
ィードバック用のエンコーダ307は、図50に示すよ
うに、駆動モーター304に組み込むことができる。
【0119】また、回転位置制御等のために駆動系の最
終段に速度検出器を既に設けている場合などでは、制御
回路に新たな補償特性をソフトウエア等に追加するだけ
で良いため、この技術を導入することによるコスト負担
はない。
【0120】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同一であるので、その説明を省略する。
【0121】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、回転体の回転振動を低減するフライホイール
等の慣性部材を小型軽量化且つ高効率化することがで
き、装置の小型化及び軽量化を可能とするとともに、振
動をかえって増幅することがなく、十分な耐久性を有す
る画像形成装置用の回転体駆動装置を提供することがで
きる。
【0122】また、このこの発明は、以上の構成及び作
用よりなるもので、駆動源としてのモーターの回転数を
あまり高く設定することができない場合でも、低周波数
側の振動をモーターの駆動特性を制御することで低減す
ることにより、結果的に、回転体の回転振動を低減する
フライホイール等の慣性部材を小型軽量化且つ高効率化
することができ、装置の小型化及び軽量化を可能とする
とともに、振動をかえって増幅することがなく、十分な
耐久性を有する画像形成装置用の回転体駆動装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置用の回転
体駆動装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る回転体駆動装置を適用
した画像形成装置の一実施の形態としてのレーザービー
ムプリンターを示す構成図である。
【図3】 図3はギアの噛み合い部を示す構成図であ
る。
【図4】 図4(a)は感光体駆動ギアを示す正面図、
同図(b)は縦断面図、同図(c)はD−D線断面図で
ある。
【図5】 図5は駆動系に発生する振動の周波数を示す
グラフである。
【図6】 図6は駆動系の周波数応答を示すグラフであ
る。
【図7】 図7は駆動系を示す模式図である。
【図8】 図8は駆動系を示す模式図である。
【図9】 図9はギアの噛み合わせ部を示す一部削除の
構成図である。
【図10】 図10は図9のA−A線断面図である。
【図11】 図11は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図12】 図12は従来の駆動系の周波数応答を示す
グラフである。
【図13】 図13はギアの噛み合い部の変形例を示す
構成図である。
【図14】 図14は変形例の駆動系に発生する振動の
周波数を示すグラフである。
【図15】 図15は変形例の駆動系の周波数応答を示
すグラフである。
【図16】 図16は他の変形例の駆動系に発生する振
動の周波数を示すグラフである。
【図17】 図17は他の変形例の駆動系の周波数応答
を示すグラフである。
【図18】 図18はこの発明に係る画像形成装置用の
回転体駆動装置の実施の形態2を示す構成図である。
【図19】 図19は図18の要部を示す断面図であ
る。
【図20】 図20は図18の実施の形態の変形例を示
す構成図である。
【図21】 図21はこの発明に係る回転体駆動装置を
適用した画像形成装置の実施の形態3としてのレーザー
ビームプリンターを示す構成図である。
【図22】 図22はこの発明に係る画像形成装置用の
回転体駆動装置の実施の形態3を示す構成図である。
【図23】 図23はこの発明に係る回転体駆動装置を
適用した画像形成装置の実施の形態4としてのデジタル
複写機を示す構成図である。
【図24】 図24は転写ドラムを示す斜視図である。
【図25】 図25は転写フィルムの接続部を示す断面
図である。
【図26】 図26はこの発明に係る画像形成装置用の
回転体駆動装置の実施の形態4を示す構成図である。
【図27】 図27は従来の画像形成装置用の回転体駆
動装置を示す構成図である。
【図28】 図28はギアの噛み合い部を示す構成図で
ある。
【図29】 図29は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図30】 図30は従来の駆動系の周波数応答を示す
グラフである。
【図31】 図31は従来の画像形成装置用の回転体駆
動装置を示す模式図である。
【図32】 図32は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図33】 図33は従来の駆動系の周波数応答を示す
グラフである。
【図34】 図34は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図35】 図35は感光体ドラムの色毎の回転変動を
示すグラフである。る。
【図36】 図36は従来の駆動系の周波数応答を示す
グラフである。
【図37】 図37は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図38】 図38は従来の駆動系の周波数応答を示す
グラフである。
【図39】 図39は従来の駆動系に発生する振動の周
波数を示すグラフである。
【図40】 図40はこの発明の駆動系に発生する振動
の周波数を示すグラフである。
【図41】 図41はこの発明の駆動系の周波数応答を
示すグラフである。
【図42】 図42はこの発明の駆動系で低減された振
動の周波数を示すグラフである。
【図43】 図43はステッピングモーターの特性を示
すグラフである。
【図44】 図44はこの発明に係る画像形成装置用の
回転体駆動装置の実施の形態5を示す構成図である。
【図45】 図45は制御回路を示すブロック図であ
る。
【図46】 図46は制御回路を示すブロック図であ
る。
【図47】 図47は制御回路の伝達特性を示す説明図
である。
【図48】 図48は制御回路による制御前と制御後の
制御系の周波数応答を示すグラフである。
【図49】 図49は制御回路の補償特性を示すグラフ
である。
【図50】 図50はこの発明に係る画像形成装置用の
回転体駆動装置の実施の形態5における変形例を示す構
成図である。
【符号の説明】
2 感光体ドラム(回転体)、35 感光体ドラム2の
駆動軸,38 駆動モーター38、40 モーター軸ギ
ア、41 感光体駆動ギア、42 フライホイール4
2。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に用いられる回転体を回転
    駆動するための画像形成装置用の回転体駆動装置におい
    て、前記回転体を回転駆動する駆動軸と、前記駆動軸に
    連結された回転慣性部材と、前記駆動軸に連結された第
    一の歯車と、前記第一の歯車と噛み合って駆動源の駆動
    力を前記駆動軸に伝達する伝達歯車と、を有し、前記伝
    達歯車の偏心および第一の歯車と伝達歯車の噛み合いに
    よって生じる前記駆動軸の速度変動の各周波数が、前記
    駆動伝達系の周波数応答における減衰領域に収まるよう
    に、前記回転慣性部材の慣性質量および前記伝達歯車の
    回転数および第一の歯車の歯数を設定したことを特徴と
    する画像形成装置用の回転体駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第一の歯車と伝達歯
    車との間に前記第一の歯車とほぼ同じ歯数を有する中間
    歯車を介して駆動を伝達することを特徴とする画像形成
    装置用の回転体駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第一の歯車の取付部
    分を捻じり弾性を許容する形状とすることを特徴とする
    画像形成装置用の回転体駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、第一の歯車として、
    熱膨張係数が小さく、且つ潤滑性を向上させる充填材を
    充填した合成樹脂製の歯車を使用したことを特徴とする
    画像形成装置用の回転体駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、第一の歯車に慣性質
    量を付加して回転慣性部材を兼用させたことを特徴とす
    る画像形成装置用の回転体駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、第一の歯車の直径を
    大きく設定し、当該第一の歯車そのものが回転慣性部材
    を兼用することを特徴とする画像形成装置用の回転体駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記駆動源の回転軸
    もしくは前記駆動源の回転軸に直接連結される軸の回転
    速度を検出する回転速度検出手段と、前記回転速度検出
    手段の検出結果に基づいて前記駆動源の速度を制御する
    回転速度補償器とを設け、前記駆動軸の軸回転周波数が
    減衰域になるように補償器の特性を設定したことを特徴
    とする画像形成装置用の回転体駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記回転速度検出手
    段を駆動軸に設けたことを特徴とする画像形成装置用の
    回転体駆動装置。
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