JPH07129034A - 感光体駆動装置およびその制御方法 - Google Patents

感光体駆動装置およびその制御方法

Info

Publication number
JPH07129034A
JPH07129034A JP6215844A JP21584494A JPH07129034A JP H07129034 A JPH07129034 A JP H07129034A JP 6215844 A JP6215844 A JP 6215844A JP 21584494 A JP21584494 A JP 21584494A JP H07129034 A JPH07129034 A JP H07129034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoconductor
rotation
drive
fluctuation
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6215844A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Matsuoka
松岡  功
Hajime Osaki
肇 大▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP6215844A priority Critical patent/JPH07129034A/ja
Publication of JPH07129034A publication Critical patent/JPH07129034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体の回転状態に生じた変動を解消し、常
に一定の回転を保持できる感光体駆動装置及びその制御
方法を提供する。 【構成】 感光体ドラム4に設けられた回転検出手段1
3は、速度、加速度等の感光体ドラムの回転状態を検出
し駆動制御手段に送る。駆動制御手段は、回転検出手段
からの回転情報に基づいて感光体ドラムの回転変動を検
出し、変動が生じたときは変動を相殺する駆動修正値を
算出し、感光体ドラムの駆動装置に送出する。したがっ
て、本発明の感光体駆動装置は、感光体ドラムの回転状
態に何らかの影響で変動が発生しても、回転検出手段に
よって直ちに検出され、その変動を相殺する駆動修正値
が加えられて変動が解消できるので、常に所定の回転数
で一定に感光体ドラムを回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法等を適用した複写機、プリンター、印刷機等に使用さ
れる画像形成出力装置の感光体駆動装置およびその制御
方法に関する。特に、レーザー光等で高精度の書き込み
手段が要求されるデジタル複写機、プリンター等のデジ
タル画像形成出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法等を応用した複写機やプリン
ター等においては、被走査面となる感光ドラムや感光ベ
ルト等の感光体を走行させながら、該被走査面にレーザ
ービーム等により光走査を行なって静電潜像を形成し、
形成された静電潜像を現像剤にて現像してトナーを付着
せしめて可視像であるトナー像とし、該トナー像を紙等
の複写体に転写及び定着して高画質の画像を形成してい
る。
【0003】このようにして通常は画像形成プロセスに
おいて高画質な画像を得るのであるが、被走査面上を光
ビームで走査する際に副走査線の間隔にムラが発生して
しまうことがある。この原因は、モーター自体の回転速
度変動、軸の偏心による振動、ギアの噛み合わせ部分で
発生する伝達系の速度変動、共鳴による固有振動からく
る速度変動等である。このような原因により、被走査面
の回転速度に変動が発生すると、副走査方向の書き込み
ライン間隔が一定でなくなるので、画像ピッチムラとか
ジッタと称される画像濃度の濃淡現象が発生し、画像品
質が著しく低くなってしまう。この現象は、最近画像の
書き込み密度が高くなったり、また従来よりも粒径の小
さい5.0〜9.0μmの小粒径のトナーを採用して市
場の高画質化の要求が大きくなるに従って大きくクロー
ズアップされるようになってきており、現像の再現精度
が向上するに従って、大きい問題となってきている。
【0004】したがって、高精度な光走査による画像の
書き込み手段と高精度な被走査面の位置制御による静電
潜像の形成が重要課題となっている。
【0005】かかる被走査面の位置制御に関して、従来
一般的には大型で大重量のフライホイールを回転体に設
置して回転を一定に保つことが行なわれていた。
【0006】一方においては、例えば特開昭59−15
221号公報、および特開平5−40398号公報等に
記載されているように、被走査面の速度を検知し、速度
変動が発生した場合に光ビームの光走査位置を変更する
ことによって走査線間隔ムラを防止するようにして、被
走査面上を光ビームで光走査する際に副走査方向の走査
線間隔ムラ(ピッチムラ)を補正することとした光走査
装置の改善が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フライ
ホイールを用いて充分な回転性能を得るには相当の質量
が必要で、回転体にフライホイールを取りつけた場合装
置重量が大きくなるばかりか、大質量のフライホイール
を支持するための支持機構が必要とされ、充分重量に耐
えられるだけの複雑で大型の装置となってしまう。更
に、フライホイールを取りつけた場合においても、回転
体に本質的に内在する固有振動を解消することは困難で
あり、高画質な画像を得るには不十分であった。
【0008】一方、光走査装置の改良のうち、特開昭5
9−15221号公報の技術は機械的に光路変更器を走
査するものであるため、数μmのピッチムラに対して高
速に精度よく応答することは困難であり、かつ光操作装
置自体が装置本体で発生したり外部から伝わってくる振
動に対しては全く対処できなかった。また、特開平5−
40398号公報の技術は、電気光学素子により光路を
偏光させるものであるため高速な応答が実現できるもの
の、特開昭59−15221号公報の技術と同様、装置
本体で発生したり外部から伝わってくる振動に対しては
光走査装置自体が対処できるものでは全くなく、ピッチ
ムラの原因となる振動の全てに対して対応できなかっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、感光体、感光体の回転駆動手段、前記感光
体の回転情報を検出する速度検出手段を有する感光体駆
動装置において、該感光体の回転状態が予め設定した設
定値になるように、前記検出手段からの回転情報に基づ
いて前記感光体の回転を制御する駆動制御手段とを備え
て構成し、また、かかる回転駆動装置の感光体の回転制
御方法を、感光体の回転状態が予め設定した設定値にな
るように、回転検出手段からの回転情報に基づいて感光
体の回転を制御することとした。
【0010】この他本発明の回転駆動装置およびその制
御方法は、前記駆動制御手段が感光体に回転変動を相殺
する駆動修正値を加える能動的制御を行なう回転駆動装
置、もしくはその制御方法であること、前記速度検出手
段の検出周波数が、前記感光体の有する固有振動数の5
倍以上であることとした。
【0011】能動的制御とは、感光体の回転状態、すな
わち感光体の回転速度のみでなく、回転加速度、角速
度、角加速度等の変動値に対してその変動値を打ち消し
得る逆相の駆動修正値を加える事により回転変動値をゼ
ロにするように制御するものである。しかしながら厳密
には、回転変動を検出してから駆動修正値を算出し、そ
の駆動修正値に基づいて感光体が駆動されるまでには、
信号処理あるいは駆動力の伝達のために時間的に遅れを
生じ適切に制御がなされないことがある。
【0012】時間的遅れに対応する手段としては、かか
る系の時間遅れが既にわかっているときは、その時間遅
れを考慮したプログラムを組み立て使用する手段があ
る。又、時間遅れを正確に判断できない系では、回転状
態検出時の回転データをそれ以前の回転データと比較す
ることにより回転変動の状態、即ち、回転変動が増大期
であるか、あるいは減少期であるかを演算し、実際に制
御される時点において必要とされる駆動修正値を予測
し、予測された駆動修正値を加えて制御を行なったり、
あるいは又、速度変化の予測に変動の加速度等を求めて
制御を行なう手段がある。
【0013】したがって、能動的制御では、完全に逆の
大きさで逆位相の値を感光体に加えるのみでなく、時間
的遅れを考慮して、加える値が小さく、かつ位相のずれ
が生じているものも含まれる。実際に行なっている例と
しては、なだらかな曲線を描く速度変動に対して、速度
変動値よりも小さく、しかもステップ状の逆相の駆動修
正値を加える制御がある。
【0014】回転検出手段は、感光体若しくは回転軸と
一体に回転する回転体に一定の間隔のバーコード列を設
け、このバーコードを光学的に検出してパルス信号とし
て検出し、該パルス信号から回転情報を求める。このよ
うな回転検出手段の具体例としては、ロータリーエンコ
ーダー等がある。更に回転検出手段が検出する回転情報
としては、感光体の回転速度の他、加速度、角速度、角
加速度、感光体の角度、あるいは感光体の周上に設けら
れた所定点の位置情報等がある。
【0015】回転制御系は、回転計測系(挙動検出)、
特性演算系(応答決定)、および駆動制御系(駆動パル
ス発生)からなり、回転検出手段によって得られたパル
ス信号に基づき駆動手段(ドライバユニット)の駆動制
御を行なう。
【0016】回転計測系は、挙動検出を行なうものであ
り、回転検出手段から得られるパルス信号から、ノイズ
成分の除去、速度の算出、加速度の算出を行ない、感光
体の回転状態を判断するものである。
【0017】特性演算系は、応答回転の決定を行なうも
のであり、回転計測系により得られた回転計測データか
ら能動的制御を行なうための制御値の算出を行なうこと
により、応答回転を決定する。
【0018】駆動制御系は、使用する駆動手段の種類に
より様々な方式が考えられるが、例えばステッピングモ
ータを使用する場合には、駆動パルスを発生して駆動を
制御し、特性演算系から得られた能動的制御値を、駆動
を制御するためのパルスに変換してパルスを発生させ
る。例えば、回転数を上昇させる場合には、モータに送
るパルス幅を狭くする。
【0019】また回転制御系の回路は、デジタル回路お
よびアナログ回路が使用できるが、純粋なデータ処理が
可能で、不必要な信号変化、温度変化、および部品のバ
ラツキ等を解消でき、外的要因に対して誤動作すること
が防止できるデジタル回路が好ましい。
【0020】前記回転制御系としては、特定用途向けI
C(以下、ASICと称する)とデジタルシグナルプロ
セッサ(以下、DSPと称する)が使用できるが、プロ
グラムとデータのアクセスおよび解析に要する時間が解
消できて高速な応答ができ、また、チップ構成が簡略化
できるために、ASICで構成することが好ましい。上
記回転制御系により決定されて発生されるパルス信号を
駆動系のドライバユニットが受け取り、駆動を制御す
る。駆動手段としては、モータが用いられ、モータとし
てはステッピングモーター、DCモータ等を挙げること
ができる。
【0021】ステッピングモータは、パルス信号により
制御でき制御性が容易という利点を有している。又、摺
動部分がなく信頼性が高い等、位置制御性とその応答性
に優れているために好ましい。DCモータは、速度情報
から電流制御を行なうことにより、加速度制御が可能で
ある。更にモータは、所定回転数で一定に回転すること
が基準となっており、回転ムラが発生した場合に、逆相
の加速度等を与えることにより速度の収束が可能な性能
となっている。
【0022】
【作用】回転検出手段は感光体に生じた微小な回転変動
を検出し、その検出値に基づいて制御手段は感光体を制
御し感光体に生じた回転変動が解消される。更に、感光
体の回転制御を能動的制御とすることにより感光体の回
転変動が同様に解消される。これらにより被走査面に高
精度な静電潜像を形成でき、画像のピッチムラやジッタ
のない高画質な画像が得られる。
【0023】即ち、装置本体の各部で発生した振動や外
部から加えられる振動により感光体の回転状態に変動が
生じると、回転検出手段から得られた回転速度情報等の
各種信号に基づき、回転変動とその変動の状態が求めら
れ、求められた結果に従って回転検出時と制御時の時間
的遅れを考慮した上で検出時の回転変動の状態から制御
時の回転変動値が予測され演算される。そして、変動値
を打ち消す逆相の駆動修正値を駆動源に加えることによ
り、不安定に変動しようとした感光体の回転状態を常に
一定に保つことが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明にかかる感光体駆動装置および
その制御方法の一実施例について述べる。
【0025】図1は、電子写真法を使用した画像形成出
力装置の全体構成を示す断面図である。
【0026】この画像形成出力装置においては、画像読
み取り部1で原稿台10上の原稿から画像を読み取り、
画像情報をデジタル信号とした後に、画像書き込み部2
において画像信号が出力され、予め帯電器3により帯電
された被走査面である感光体ドラム4上に画像信号を光
走査し、感光体上に静電潜像が形成される。形成された
静電潜像は現像部5で現像されて可視像であるトナー像
とされた後に、転写部6において紙等の転写体に転写さ
れ、その後、転写体は搬送部7により定着器8に送られ
てその表面に定着画像が形成される。一方転写部6を通
過した感光体ドラム4は、その表面に残留しているトナ
ーがクリーニング部9で掻き取られ次の画像形成に供さ
れる。
【0027】図2は、図1の画像形成出力装置に組み込
まれた駆動制御装置の斜視図である。4は感光体ドラ
ム、4a、4bはフランジ、12は駆動軸であり、感光
体ドラム4に駆動制御装置が設けられている。駆動制御
装置において、13は回転検出手段、14は制御回路、
15は駆動回路、16は駆動手段である。
【0028】感光体ドラム4は、アルミニウムを支持体
とした円筒状で、表面に有機感光性化合物をバインダー
に分散した感光層が形成されている。感光体ドラム4の
両端はフランジ4a、4bが取り付けられ、駆動軸12
はフランジ4aと固定してある。すなわち、駆動軸12
は駆動手段16から遠い側のフランジ4aのみで固定さ
れており、フランジ4bには固定されていない。これ
は、駆動軸12のねじれによる振動が駆動装置と固定位
置までの距離によって決定されるものであるため、回転
変動の原因となるねじれ振動の周波数を低下せしめるに
はこの距離を可能な限り大きくすることが好ましいから
であり、これにより感光体ドラム4のねじれ振動周波数
を低下せしめることが可能となるのである。このねじれ
振動から生ずる感光体ドラム4の固有振動数は10Hz
である。
【0029】尚、感光体ドラム4の固有振動数を決定す
る因子は、駆動装置と固定位置までの距離以外に、回転
される感光体ドラム4の質量、駆動軸の剛性等がある
が、駆動装置から固定位置までの距離を大きくすること
が固有振動数を低下させる場合にはより効果的である。
【0030】駆動軸12には、一方に駆動手段16が、
又他方の軸端には回転検出手段13が取り付けてある。
【0031】駆動手段16は、1回転当たりのパルス数
が200パルスのステッピングモータで、制御回路15
からの駆動パルスにより回転が制御され、出力軸には駆
動軸12が直接取り付けられている。駆動手段16の出
力軸に、本実施例のように直接駆動軸12を固定する方
法が回転変動因子となる振動を防止する上で好ましい
が、中間にギア等の伝達機構を介してもよい。
【0032】このようなステッピングモータは、駆動パ
ルスと駆動回転角、および駆動パルスレートと回転速度
が正しく対応して、駆動パルスによる周期制御が容易で
あり、正確な位置制御に優れている点で好ましい。
【0033】回転検出手段13は、分解能が9000p
pr(すなわち、1回転当たり9000パルス)のロー
タリーエンコーダーであり、駆動軸12の回転をパルス
信号で出力し、該パルス信号を制御回路14に送ってい
る。本実施例では駆動軸12から回転速度を検出してい
るが、回転検出手段としては他に、図7に示すように感
光体22の側面に一定間隔のバーコード列ライン19を
形成し、ライン19の側方に設置した読み取り手段20
でライン19を読み取って回転を検出したり、あるいは
図8に示すように歯車状に形成した円板21や、側面に
ラインを有する円板(図示せず。)を感光体22に一体
に固着させ、光学的変化を検出したり、歯車の場合には
誘電率の変化を検出して感光体ドラム4の回転を検出し
てもよい。
【0034】又、ライン19は感光体の非画像領域に印
刷したり、感光体の潜像や一時画像をラインに用いても
よい。更に、ラインを回転体の側面に放射状に形成し、
それを読み取るようにしてもよい。この場合には、感光
体ドラム4の回転情報としては回転角度や角速度、角加
速度等が検出される。
【0035】制御回路14は、ASICを使用したデジ
タル回路で、回転検出手段13から送られてくるパルス
信号に基づいて、駆動軸の回転速度を算出し、状態の判
定、および能動的制御値の決定が実行され、制御値、す
なわち駆動修正値が駆動回路15へ送られる。尚、制御
回路14は、ASICを使用したデジタル回路でなくマ
イコンのソフトによる制御も使用できるが、ASICを
使用したデジタル回路の方が処理回転を早くでき、応答
性が優れているため精度の高い回転制御が可能である。
【0036】駆動回路15は、駆動手段16が所定の設
定回転数で駆動軸12を回転させるように駆動パルスを
駆動手段16に送り、且つ回転変動が発生した場合は能
動的制御信号に基づいて駆動手段16の駆動パルスを変
更し、能動的制御をするように駆動手段16を駆動す
る。能動的制御とは、前述したように制御の時間的遅れ
を考慮した上で、感光体ドラム4の回転状態の変動値、
すなわち感光体ドラム4の回転速度、回転加速度、角速
度、角加速度等の変動値に対してその変動値を打ち消す
逆相の駆動修正値を加えることにより、検出された回転
変動値をゼロにするように制御するものである。
【0037】駆動回路15は、デジタル回路を使用した
専用ハードウエアであり、これによる能動制御であるた
め、その制御は、充分高速応答性が確保され、純粋なデ
ータ処理が可能となり、温度変化や部品のばらつき等の
外乱による特性変化を考慮する必要がなくなっている。
一方、マイクロコンピュータでのソフトウエアによる制
御も使用できるが、プログラムとデータのアクセスおよ
び解析に時間が必要とされ、しかもアナログ回路では外
乱の影響を受け易く特性維持に考慮が必要となる。又、
該回路を構成するには安価で単一部品化できるASIC
を使用している。DSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)を用いると複数のチップ構成が必要であり、かつ高
価となるからである。
【0038】図3に、回転制御に係わるフローチャート
を示す。回転検出手段13で検出された駆動軸12の回
転は、前述したようにパルス信号で制御回路14に送ら
れる。制御回路14では、その検出パルス信号を検出し
(F−1)、その信号データを平均化処理してノイズの
成分の除去を行ない(F−2)、平均化された信号から
回転速度及び加速度を算出する(F−3)。次に変動の
有無の判別、及び変動があると判定された場合は、変動
がどのような状態か、つまり始まりから終わりまでのど
の段階であるかを判別する(F−4)。
【0039】回転変動が判別されたら、判別結果に基づ
き、発生している変動を相殺するように相殺回転速度、
すなわち駆動修正値を算出する(F−5)。算出された
相殺回転速度のデータに従って、駆動回路15が駆動手
段16の駆動を制御するための駆動制御パルスに変換し
(F−6)、該駆動制御パルスを駆動手段16に送って
(F−7)駆動制御を行なう。
【0040】次に、フローチャートの各部について詳細
に説明する。
【0041】平均化処理工程(F−2)においては、回
転検出手段13から得た図4の(a)に示すパルス信号
波形を、図4の(b)に示すように1/8に分周し、分
周した波形を6MHzの検出周波数で図4の(c)に示
すように計測する。この計測により得られた値は単位回
転角当たりの時間であるので、これより回転速度を算出
して回転速度を数値化し図4の(d)に示すように回転
速度信号を得る。この回転速度信号は、ローパスフィル
ターを通して平均化処理を行ないノイズ成分を除去する
ことにより、回転制御に適した信号にできる。この平均
化処理を行なわない場合には、制御対象となる変動成分
に対してノイズ成分が相対的に大きくなり、ノイズ成分
によって得られる結果が大きく左右されることとなり、
適正な回転制御が困難となる。
【0042】回転変動状態判定工程(F−4)、および
相殺回転速度決定工程(F−5)に関して図5を用いて
説明する。図5に示したグラフは、横軸を時間として縦
軸に感光体ドラム4の回転速度をプロットしたものであ
る。相殺回転速度を決定するに当たり、回転変動の状態
判定工程(F−4)においては、例えば回転速度が上昇
している図5のaの状態を判別するために、それ以前の
回転データと比較して回転速度が増加していれば上昇状
態にあると判定する。また、加速度のデータから回転の
変動状態を判定し変動の増加傾向を判別する。これらの
回転変動の状態の判定結果に従い、次の相殺回転速度決
定工程(F−5)において、単に検出した回転変動の逆
の値を相殺回転速度とするのではなく、回転変動の状態
を考慮して相殺回転速度を決定する。
【0043】又、本発明においては、応答性をよくする
ために回転検出手段の検出周波数を感光体の固有振動数
の5倍以上とすることが望ましく、10倍以上にすると
より好ましい。
【0044】図9に、本実施例による回転変動の制御結
果を示す。図9(A)(B)における領域Aは通常の固
有振動がある状態であり、領域Bは強制的に変動要因を
作用させたものである。図9(A)は制御を行なわない
比較例であり、図9(B)は本実施例の回転変動制御を
行なったものである。図9(B)に示すように、本実施
例の感光体駆動装置においては良好な制御が達成されて
おり、通常の固有振動がある状態の領域Aではほとんど
変動が認められず、領域Bにおいても変動因子が作用し
た後において速やかに変動が解消されている。これに対
して比較例である図9(A)は、領域Aにおいて固有振
動による変動が見られ、また、領域Bにおいて変動因子
が作用した後に変動が継続しているのが見られる。
【0045】以上述べたように、本実施例の感光体駆動
装置によれば、感光体ドラム4は駆動手段16で回転駆
動され、その回転情報の検出信号データは逐次制御回路
14に送られ、感光体ドラム4の回転速度に変動が生じ
た場合には、直ちに変動成分を分析し、変動を打ち消す
ように相殺回転速度が算出される。そして、この相殺回
転速度によって駆動手段16を制御することにより、変
動が解消されて感光体ドラム4の回転を一定に保持する
ことができる。
【0046】尚、上記実施例では感光体ドラム4につい
て説明したが、本発明はこれに限らず、図6に示すよう
に感光体がベルト状であり、このベルト状感光体17を
走行させる駆動ローラ18の回転制御に用いてもよい。
このときも、駆動ローラ18を一定回転させることによ
り、ベルト状感光体17を定速に保持できる。
【0047】又、感光体ドラム4は、電子写真用の有機
感光体を用いたものに限るものではなく、印刷用、医療
用の銀塩、もしくは非銀塩材料を用いたものでもよい。
【0048】更に、感光体ドラム4の回転状態の変動を
検出し、感光体を一定回転で回転させるにあたり、回転
速度ではなく、回転加速度、感光体の角度、角速度、角
加速度、感光体の周上に設けたマークの位置等を検出す
ることによって感光体の回転変動を求め、回転変動が発
生している場合には、加速度、角速度、角加速度等の相
殺値を加えることにより、感光体の回転を一定に保つよ
うにしてもよい。したがって、例えば加速度を回転情報
として検出したときは、本来一定回転では加速度は0で
あるので、加速度が予め定められた範囲を超えたときに
逆相の加速度を加速度のずれの大きさに対応させて加え
る。そして、速度が許容範囲内に入ったときにモータの
回転速度を本来の速度に戻すことにより、回転変動を制
御し、一定回転させることができる。
【0049】以上述べた速度と加速度の関係は、角速度
と角加速度との関係とほぼ同様であり、角度等を回転情
報として検出した場合に同様に適用することができる。
感光体ドラム4の角速度等を検出するには、前述したよ
うに感光体ドラム4の側面に等間隔に放射状の線を形成
し、この線を読み取り装置等で読み取ることにより角度
を基本とした感光体ドラム4の回転情報を得る。
【0050】
【発明の効果】本発明の感光体駆動装置によれば、感光
体を駆動する駆動手段と、該感光体の回転情報を検出す
る回転検出手段と、検出した回転情報からかかる感光体
の回転変動を制御し、又かかる回転変動を打ち消すよう
に能動的に作用する駆動修正値を演算し、演算により得
られた駆動修正値により感光体の駆動手段を制御する制
御手段とから構成しているので、感光体の回転状態に変
動が生じたとき、回転が制御され、又それを相殺する駆
動修正値が感光体に加えられるので、回転変動を抑制し
感光体を一定の回転状態で回転させることができる。従
って、感光体ドラムを一定の回転数で変動なく回転させ
ることができ、画像にピッチムラを発生しない高画質な
画像を得ることができる。
【0051】また、フライホイールを用いる必要がない
ので、小型軽量化され、簡単でコンパクトな機構を実現
できる。
【0052】更に、回転検出手段の検出周波数を感光体
の固有振動数の5倍以上としたので、高精度の制御が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成出力装置の断面図であ
る。
【図2】本発明にかかる回転駆動制御装置を示す斜視図
である。
【図3】本発明にかかる回転駆動制御処理を示すフロー
チャートである。
【図4】平均化処理を示すグラフである。
【図5】回転変動を示すグラフである。
【図6】ベルト状感光体の回転駆動制御装置を示す斜視
図である。
【図7】感光体の回転検出方法の他の実施例を示す斜視
図である。
【図8】感光体の回転検出方法の他の実施例を示す側面
図である。
【図9】回転変動制御を示すグラフである。Aは比較
例、Bは実施例である。
【符号の説明】
1 画像読み取り部 2 画像書き込み部 2a ポリゴンミラー 3 帯電器 4 感光体ドラム 4a フランジ 4b フランジ 5 現像部 5a 現像器 6 転写部 7 搬送部 8 定着器 9 クリーニング部 10 原稿台 11 給紙部 12 駆動軸 13 回転検出手段 14 制御回路 15 駆動回路 16 駆動手段 17 感光ベルト 18 駆動ローラ 19 バーコード列のライン 20 読み取り手段 21 円板 22 感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体、該感光体の回転駆動手段、およ
    び該感光体の回転情報を検出する回転検出手段を有する
    感光体駆動装置において、前記感光体が予め定められた
    回転状態となるよう前記回転検出手段からの回転情報に
    基づいて該感光体を駆動制御する駆動制御手段を備えた
    ことを特徴とする感光体駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転検出手段の検出する回転情報
    が、前記感光体の回転速度、回転加速度、角速度、角加
    速度、角度、該感光体に設けられた所定点の位置情報の
    うちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1
    に記載の感光体駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転検出手段が検出する検出周波数
    を、前記感光体の有する固有振動数の5倍以上としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の
    感光体駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動制御手段が、前記回転検出手段
    の検出した前記感光体の回転速度、回転加速度、角速
    度、及び角加速度のうちの少なくとも1つの検出値の逆
    相から駆動修正値を算出し、該駆動修正値を前記感光体
    に作動させる能動的制御を行なうことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載の感光体駆動装置。
  5. 【請求項5】 感光体の回転状態を制御する感光体駆動
    装置の制御方法において、該感光体の回転状態が予め定
    められた設定値となるよう前記回転検出手段の回転情報
    に基づいて該感光体を駆動制御することを特徴とする感
    光体駆動装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記回転検出手段が、前記感光体の回転
    速度、回転加速度、角速度、角加速度、角度、該感光体
    に設けられた所定点の位置情報のうちの少なくとも1を
    検出することを特徴とする請求項5に記載の感光体駆動
    装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記回転検出手段の検出周波数を、前記
    感光体の有する固有振動数の5倍以上としたことを特徴
    とする請求項5又は6のいずれか1項に記載の感光体駆
    動装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記駆動制御方法が、前記回転検出手段
    が検出した前記感光体の回転速度、回転加速度、角速
    度、角加速度のうちの少なくとも1つの検出値の逆相か
    ら駆動修正値を算出し、該駆動修正値を前記感光体に作
    用させて該感光体の回転を制御することとした能動的制
    御方法であることを特徴とする請求項5ないし7のいず
    れか1項に記載の感光体駆動装置の制御方法。
JP6215844A 1993-09-10 1994-09-09 感光体駆動装置およびその制御方法 Pending JPH07129034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6215844A JPH07129034A (ja) 1993-09-10 1994-09-09 感光体駆動装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-249962 1993-09-10
JP24996293 1993-09-10
JP6215844A JPH07129034A (ja) 1993-09-10 1994-09-09 感光体駆動装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07129034A true JPH07129034A (ja) 1995-05-19

Family

ID=26521086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6215844A Pending JPH07129034A (ja) 1993-09-10 1994-09-09 感光体駆動装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07129034A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678144A (en) * 1994-10-11 1997-10-14 Konica Corporation Image forming apparatus having a rotational information detector for a photoreceptor
JP2007199603A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、感光体回転制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2009116120A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Ricoh Co Ltd トナー補給装置及び画像形成装置
JP2010226944A (ja) * 2009-02-27 2010-10-07 Canon Inc モータ制御装置及び画像形成装置
JP2012249342A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Hitachi Ltd 電動機駆動システムおよび方法
US8428476B2 (en) 2008-06-30 2013-04-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus for detecting speed fluctuation
JP2016187950A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678144A (en) * 1994-10-11 1997-10-14 Konica Corporation Image forming apparatus having a rotational information detector for a photoreceptor
JP2007199603A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、感光体回転制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2009116120A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Ricoh Co Ltd トナー補給装置及び画像形成装置
US8428476B2 (en) 2008-06-30 2013-04-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus for detecting speed fluctuation
JP2010226944A (ja) * 2009-02-27 2010-10-07 Canon Inc モータ制御装置及び画像形成装置
JP2012249342A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Hitachi Ltd 電動機駆動システムおよび方法
JP2016187950A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5388418B2 (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JPH07303385A (ja) 回転体駆動制御装置
JPH09267946A (ja) 画像形成装置
JPH07129034A (ja) 感光体駆動装置およびその制御方法
JPH09222826A (ja) 画像形成装置用の回転体駆動装置
US5508784A (en) Speed control for color image forming apparatus with residual toner cleaning
JPH1195612A (ja) 像担持体の駆動装置
US20050129427A1 (en) Rotary member driving mechanism, and image forming apparatus employing this mechanism
JP5812728B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP4434124B2 (ja) 画像形成装置
JP2002132008A (ja) 画像形成装置
JP4948078B2 (ja) 画像形成装置
JPH08220966A (ja) 画像形成装置の駆動制御装置
JP2000238330A (ja) 画像形成装置
JPH11188915A (ja) 画像形成方法
JP2994322B2 (ja) レーザプリンタおよびレーザプリンタの制御方法
JP2814488B2 (ja) 露光装置
JP2008090233A (ja) 速度制御装置および画像形成装置
JP2002039296A (ja) 画像形成装置の回転体駆動装置
JP2002268457A (ja) 感光体駆動装置及び該感光体駆動装置を用いたカラー画像形成装置
JP2002258671A (ja) 感光体駆動装置
JP3225686B2 (ja) カラー画像形成装置
JP3258719B2 (ja) 画像出力機器
JP2001153133A (ja) 駆動伝達装置及び画像形成装置
JP2005091942A (ja) 転写ユニットおよび画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021001