JPH09170380A - ドアとその製造方法 - Google Patents

ドアとその製造方法

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JPH09170380A
JPH09170380A JP35022595A JP35022595A JPH09170380A JP H09170380 A JPH09170380 A JP H09170380A JP 35022595 A JP35022595 A JP 35022595A JP 35022595 A JP35022595 A JP 35022595A JP H09170380 A JPH09170380 A JP H09170380A
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plate
frame
surface plate
door
decorative sheet
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JP35022595A
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Nobuyoshi Morimoto
信義 森本
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NIPPON FLASH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 能率よく多量生産して、額縁と表面板との境
界を綺麗に仕上げる。化粧シートが段差部で剥離したり
損傷するのを有効に防止して表面板の境界を長い年月に
わたって綺麗に保持する。 【解決手段】 外形を方形状として芯材2を枠組し、こ
の芯材2の両面に表面を化粧シート7で表面仕上げして
いる表面板4を固定し、さらに、表面板4の開口部4B
に、表面板4とほぼ同一平面の額縁3を介して装飾板1
を固定する。表面板4を芯材2に固定する前工程で、表
面板4を開口部4B周縁に沿って切除して段差部4Aを
設け、この段差部4Aを含む表面板4の表面に化粧シー
ト7を接着し、化粧シート7の接着された表面板4を芯
材2に固定し、芯材2に固定された表面板4の段差部4
Aを、表面板4とほぼ同一平面に位置する額縁3のカバ
ー凸条3Aで押圧して密着して、額縁3の内側に装飾板
1を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の扉や収納扉
に使用されるドアとその製造方法に関し、とくに、芯材
の開口部に額縁を介して装飾板を固定しているドアとそ
の製造方法に関する。本発明のドアは、引き違い戸に使
用されるものと、開き戸に使用されるものとがある。
【0002】
【従来の技術】額縁を介して装飾板を固定する従来のド
アは、図1、図2、図3に示す構造で、装飾板1を固定
している。図1に示すドアは、開口部に沿って固定され
た芯材2の内側に額縁3を接着している。額縁3は芯材
2に固定した表面板4と同一平面に仕上げている。図1
のように、額縁3を表面板4とほぼ同一平面とするドア
は、引き違い戸に使用できる。引き違い戸を開いたとき
に、額縁3が別のドアに衝突しないからである。このド
アは表面板4と額縁3との境界を綺麗に仕上げるため
に、額縁3のコーナーを面取りして、額縁3と表面板4
の間にV溝5を設けている。
【0003】図3に示すドアは、芯材2を表面板4の端
縁から開口部に突出させている。芯材2の突出部に、額
縁3を固定している。額縁3は、芯材2を嵌入するため
に、外側面にコ字状のコ字溝6を設けている。この構造
のドアも、額縁3と表面板4とを同一平面にできる。し
がって、引き違い戸にも使用できる。
【0004】さらに、図2に示すドアは、芯材2に固定
した表面板4を挟む状態で、額縁3を固定している。額
縁3は、芯材2の両面に固定した表面板4を挟着するた
めに、外側面にコ字溝6を設けている。この構造のドア
は、額縁3が表面板4から突出するので、引き違い戸に
は使用できず、開き戸に使用される。
【0005】図1に示すドアは、額縁3と表面板4とを
同一平面にできる特長はある。しかしながら、額縁3と
表面板4の境界を綺麗に仕上げることが極めて難しい。
それは、額縁3と表面板4の間の隙間を一定の間隔に揃
えて高精度に仕上げることが難しく、この間に不揃いな
隙間ができるからである。額縁3と表面板4との境界
は、開口部の内側縁と、額縁3の外側縁とを正確な方形
状に加工することが難しく、また、木材の狂いで変形す
ることによって不揃いとなる。芯材2と、表面板4と、
額縁3に使用する天然の木材は、経時的に起こる変形を
皆無にできない。木材の変形は、ドアの組立工程で発生
し、また組み立てた後にも発生して、額縁3と表面板4
の仕上げ精度を低下させる。さらに、この構造のドア
は、経時的に発生する木材の狂いによって、表面板4と
額縁3とをいつまでも同一平面に保持することが難しい
欠点がある。表面板4が反り、芯材2と額縁3とが変形
すると、表面板4と額縁3とを同一平面に保持すること
ができなくなる。ドアを引き違い戸に使用するときに、
額縁3と表面板4とが同一平面でなくなると、スムーズ
にドアを開閉できなくなる。また、引き違い戸に使用し
ない場合でも、表面板4と額縁3とに部分的に段差がで
きると、よく目だってドアとしても美しさが著しく低下
する欠点がある。
【0006】図3に示す構造のドアは、芯材2を額縁3
の溝に嵌入するので、額縁3の内側と芯材2との間に隙
間ができるのを防止できる特長がある。しかしながら、
この構造のドアも、表面板4が反ると、額縁3と表面板
4とを同じ平面に保持することが難しくなる。とくに、
この構造のドアは、芯材2の一部に額縁3を嵌入するの
で、表面板4の端縁を芯材2に接着する面積が少なくな
り、表面板4と芯材2との接着強度が低下する。このた
め、表面板4の端縁が芯材2から外れて反りやすい欠点
がある。また、芯材2の一部が見えるため溝部分が綺麗
に仕上がらず、さらに不揃いとなる欠点もある。
【0007】図2に示すドアは、額縁3の外側に設けた
コ字状の溝に、芯材2の両面に接着した表面板4を嵌入
するので、額縁3が表面板4の端縁の反りを防止できる
特長がある。しかしながら、この構造のドアは、額縁3
と表面板4とを同一平面にできないので、引き戸として
は使用できず、用途に制約を受ける欠点がある。また、
額縁3が反ると額縁3と表面板4との間に隙間ができ、
しかも、この隙間がよく目だってドアの美しさを著しく
低下させる欠点がある。さらに、この構造のドアは、製
造工程において、額縁3のコ字溝6の幅を、表面板4を
固定した框の厚さに正確に調整する必要がある。それ
は、額縁3の溝に隙間なく框を嵌入する必要があるから
である。ところが、表面板4に使用する合板には厚さの
誤差が大きいので、額縁3の溝幅と芯材2の厚さとを正
確に加工しても、表面板4を額縁3のコ字溝6に隙間な
く密着して嵌入することが極めて難しい。隙間ができな
いように、額縁3の溝幅を狭くすると、厚い表面板4を
固定した框を嵌入できなくなる。反対に確実に框を嵌入
できるように、額縁3の溝幅を多少でも広くすると、表
面板4と額縁3との間に隙間ができやすく、これが目だ
って商品価値が著しく低下する。
【0008】本発明者は、従来のドアが有するこれ等の
欠点を解決することを目的に、図4に示す断面構造のド
アを開発した(実願平5−25355号)。この図に示
すドアは、芯材2に表面板4を固定し、表面板4に設け
た開口部4Bには、表面板4とほぼ同一平面に位置する
額縁3を介して装飾板1を固定している。表面板4に
は、MDF(MEDIAM DENCITY FIBER BOAD)等の繊維板
を使用している。表面板4は、開口部4Bの周縁に沿っ
て段差部4Aがある。額縁3はドアの開口部4Bに沿う
方形状に枠組されている。額縁3は、内周に装飾板1を
挟着して固定している。額縁3の外周面は、カバー凸条
3Aを設けている。額縁3のカバー凸条3Aは、段差部
4Aの表面に密着している。開口部4Bに嵌入された額
縁3は、カバー凸条3Aと段差部4Aとの間にスリット
隙間dを設けている。スリット隙間dは、塗装して綺麗
に仕上げている。
【0009】この構造のドアは、下記のような工程で製
造される。 芯材2の両面に、表面板4を接着する。 開口部4Bの周縁に位置する繊維板の端縁に段差部
4Aを設ける。繊維板の段差部4Aは、芯材2に表面板
4を固定した状態で、NC加工して設ける。 額縁3の外周縁を、開口部4Bの内面に沿って接着
する。このとき、額縁3のカバー凸条3Aを表面板4の
段差部4Aに密着する。 額縁3に装飾板1をセットして、スリット隙間dに
塗料を塗布して表面仕上げする。
【0010】この構造のドアは、額縁3のカバー凸条3
Aで表面板4の反り、とくに薄い段差部4Aの反りを有
効に防止できる。また、表面板4に段差部4Aを設け
て、ここに額縁3のカバー凸条3Aを配設するので、額
縁3と表面板4とを同一平面にすることもできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造のドアは、段差部4Aの境界で表面板4のコーナーが
損傷されやすい欠点がある。とくに、表面に化粧シート
7を接着して段差部4Aを切除した表面板4は、図に示
すコーナー4aから化粧シート7が剥離したり、あるい
は、損傷されやすい欠点があった。さらに、この部分で
化粧シート7が剥離すると、引き違い戸に使用するとき
に隣のドアに接触して、損傷が著しくなる欠点があっ
た。また、化粧シート7が段差部4Aの境界から剥離し
たり、あるい損傷すると、この部分が手に傷をつけやす
くなる弊害も発生した。
【0012】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、簡単かつ容易に能率よく多量生産して、額縁と表面
板との境界を綺麗に仕上げることができ、さらに、表面
板の化粧シートが段差部で剥離したり損傷するのを有効
に防止して表面板の境界を長い年月にわたって綺麗に保
持できるドアとその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
されるドアの製造方法は、芯材2を方形状に枠組し、こ
の芯材2の両面に表面を化粧シート7で表面仕上げして
いる表面板4を固定し、さらに、表面板4の開口部4B
に表面板4とほぼ同一平面に位置する額縁3を介して装
飾板1を固定するドアの製造方法を改良したものであ
る。
【0014】本発明の方法は、表面板4を芯材2に固定
する前工程で、表面板4を開口部4B周縁に沿って切除
して段差部4Aを設け、この段差部4Aを含む表面板4
の表面に化粧シート7を接着する。化粧シート7の接着
された表面板4を芯材2に固定し、芯材2に固定された
表面板4の段差部4Aを、表面板4とほぼ同一平面に位
置する額縁3のカバー凸条3Aで押圧して密着し、額縁
3の内側に装飾板1を固定することを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の請求項2に記載するドア
は、方形状に枠組された芯材2と、この芯材2の両面に
固定されて表面に化粧シート7を接着している表面板4
と、この表面板4の開口部4Bに表面板4とほぼ同一平
面に位置する額縁3を介して固定されている装飾板1と
からなる。表面板4と額縁3は下記の全ての構成を有す
る。
【0016】(a) 表面板4は、開口部4Bの周縁に
沿って段差部4Aを有する。 (b) 段差部4Aは、表面板4の表面に設けられてい
る。 (c) 表面板4は、段差部4Aの表面まで延長して化
粧シート7を接着している。 (d) 額縁3は、外周縁に沿って、表面板4の段差部
4A表面に密着されるカバー凸条3Aを有する。 (e) 額縁3のカバー凸条3Aは、表面板4の薄肉部
に接着されている化粧シート7の端縁を押圧している。 (f) カバー凸条3Aの表面は、表面板4の外表面と
ほぼ同一平面、ないしは、表面板4の外表面よりも内側
に位置している。
【0017】
【作用】本発明のドアの製造方法は、芯材2に固定した
表面板4に段差部4Aを設けるのではない。表面板4
は、芯材2に固定する前に開口部4Bの周縁に沿って切
除して段差部4Aを設ける。段差部4Aを加工した表面
板4は、芯材2に接着する前に、段差部4Aまで延長し
て化粧シート7を接着する。化粧シート7は、真空成形
等の方法で、表面板4の表面に隙間なく密着して接着剤
で接着される。化粧シート7を接着した表面板4が、芯
材2に固定される。さらに、芯材2に固定された表面板
4は、段差部4Aをカバー凸条3Aで押圧されるように
して額縁3を固定する。このようにして製造されたドア
は、段差部4Aの境界を化粧シート7で被覆して保護し
ている。化粧シート7で被覆される段差部4Aのコーナ
ー4aは、切断した状態とは比較にならないほど滑らか
になる。さらに、化粧シート7によってコーナー4aの
曲率半径も大きくなり、コーナー4aは尖鋭な角のない
平滑な曲面となる。このため、段差部4Aの境界部のコ
ーナー4aで化粧シート7が破損することがなく、ま
た、コーナー4aで手等を傷つける弊害もない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するためのドアとその製
造方法を例示するものであって、本発明はドアとその製
造方法を下記に特定しない。
【0019】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解
決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
【0020】図5に示すドアは、額縁3を介して表面板
4の開口部4Bに装飾板1を固定している。装飾板1に
は、ガラス、木材、合成樹脂板等で、表面を綺麗に装飾
した板材が使用される。この図のドアは、中央に上下に
細長いひとつの装飾板1を固定している。ただ、この発
明のドアは、表面板4に複数の開口部4Bを設け、それ
ぞれの開口部4Bに額縁3を介して装飾板1を固定する
こともできる。
【0021】図5に示すドアの芯材2の組構造を図6に
示している。この図に示す芯材2は、ドアの外周に沿っ
て方形状に連結され、内側の開口部4Bに沿っても固定
されている。開口部4Bの芯材2と、ドアの外周の芯材
2とは、横桟で連結している。芯材2は両面に表面板4
を固定するので、両面が同一平面となるように連結され
ている。
【0022】芯材2の両面には、開口部4Bのある表面
板4を接着して固定している。表面板4は、MDF等の
繊維板である。繊維板の表面は綺麗な平滑面である。こ
のため、表面に化粧シート7を接着して、凹凸のない綺
麗な平面に仕上げることができる。さらに、繊維板は、
木材に特有の反りが少ない特長もある。ただ、表面板4
には、繊維板に代わって、合板等も使用できる。
【0023】表面板4は、図7の断面図に示すように、
開口部4Bの周縁に沿って段差部4Aを設けている。段
差部4Aは、額縁3のカバー凸条3Aを配設する凹部で
ある。額縁3は、カバー凸条3Aを段差部4Aに配設し
て、表面板4とほぼ同一平面に固定される。したがっ
て、段差部4Aは、カバー凸条3Aを表面板4とほぼ同
一平面とするように装着できる深さに設計される。たと
えば、表面板4の厚さを3mmとして、カバー凸条3A
の厚さを2mmとするとき、段差部4Aの深さを2mm
として、カバー凸条3Aを段差部4Aに配設する。段差
部4Aは、表面板4を芯材2に接着する前工程で、いい
かえると、1枚の板状の状態で、NC加工して設ける。
表面板4は、外形を芯材2の外形に裁断すると共に、開
口部4Bを設け、開口部4Bの周縁を薄く切削して段差
部4Aを加工する。
【0024】段差部4Aの幅は、カバー凸条3Aの幅よ
りも広くする。図7に示すように、段差部4Aのコーナ
ー4aとカバー凸条3Aとの間にスリット隙間を設ける
ためである。スリット隙間は、額縁3の外周に沿って意
匠的なラインを設けると共に、段差部4Aの幅と、カバ
ー凸条3Aの幅とに多少の誤差があっても目だたなくす
る。
【0025】図7の表面板4は、段差部4Aのコーナー
4aを所定の曲率半径としている。コーナー4aを所定
の曲率半径で湾曲させると、化粧シート7をコーナー4
aに隙間なく密着できる特長がある。さらに、コーナー
4aを丸い曲面として、コーナー4aの破損を少なくで
き、また、コーナー4aが鋭い角にならないので、この
部分で手等を傷つけるのを有効に防止して安全に使用で
きる。段差部4Aのコーナー4aを所定の曲率半径とす
るには、段差部4Aを切削するときに、コーナー4aを
面取り加工する。この方法は、段差部4Aのコーナー4
aを大きな曲率半径で湾曲できる。ただ、段差部4Aを
切削加工するときにコーナー4aを面取りしないで、化
粧シート7を接着するときに、所定の曲率半径にするこ
ともできる。真空成形して化粧シート7を強く表面板4
に押圧し、あるいは、ゴムシートを介して化粧シート7
を表面板4に押圧して、段差部4Aのコーナー4aを押
し潰して丸くできるからである。さらに、厚い化粧シー
ト7を接着して、化粧シート7で段差部4Aコーナー4
aを丸くすることもできる。
【0026】化粧シート7は、段差部4Aまで延長し
て、表面板4の全面に接着される。化粧シート7は、可
とう性のあるプラスチックシートである。プラスチック
シートは、軟質の塩化ビニルシートが最適である。化粧
シート7は、綺麗な木目模様やその他の図柄等を表面に
プリントしている。化粧シート7には、塩化ビニルシー
トに代わって、その他の軟質のプラスチックシートや紙
等が使用できる。軟質のプラスチックシートや紙等の化
粧シート7は、段差部4Aに沿って隙間なく表面板4に
密着される。
【0027】表面板4は、開口部4Bの段差部4Aに沿
って額縁3を固定している。額縁3は、外周縁を開口部
4Bの内周縁に固定するために、開口部4Bに沿う方形
状に枠組されている。さらに、額縁3は、外周面にカバ
ー凸条3Aを設けている。カバー凸条3Aが表面板4の
段差部4Aを押圧する状態で、額縁3が表面板4に固定
される。額縁3は、図に示すように、釘やネジ等の止材
で芯材2に固定される。
【0028】額縁3は、装飾板1を挟着する状態で芯材
2に固定される。装飾板1を簡単に挟着するために、図
7に示す額縁3は、二つに分割している。この図に示す
額縁3は、図において上下に二分割している。二分割し
た額縁3は、例えば、下の額縁3を芯材2と表面板4と
に固定し、額縁3の上に装飾板1を載せ、その後に上の
額縁3を接着して、装飾板1を挟着する状態で固定でき
る。この構造は装飾板1を簡単に固定できる。ただ、額
縁3は必ずしも二分割する必要はない。二分割しない額
縁3は、4本の木材を方形状に連結するときに、装飾板
1を内周の溝に嵌入する。
【0029】額縁3は、通常木材を加工して製作され
る。ただ、額縁3は、合成樹脂を成形し、あるいは、L
VL等の人工木材を加工して製作することもできる。図
7に示す額縁3は、表面板4と同一平面になる幅に加工
されている。額縁3をこの形状に加工したドアは、引き
違い戸に使用できる。ただ、本発明のドアは、用途を引
き違い戸に特定しないので、額縁3を表面板4とほぼ同
一平面とするもの、たとえば、額縁3が表面板4から多
少は突出するもの、あるいは、額縁3を表面板4よりも
内側に位置させることもできる。
【0030】図4ないし図7に示すドアは下記のように
して製造される。 化粧シート7を接着していない大きい板状を、ドア
の外形寸法に裁断して表面板4とする。表面板4は、一
部を貫通するように切断して、開口部4Bを設ける。開
口部4Bは装飾板1を固定する部分に開口する。 開口部4Bの周縁に沿って段差部4Aを設けるため
に、開口部4Bの周縁に沿って、表面板4の表面を切削
加工する。 段差部4Aを設けた表面板4の表面に化粧シート7
を接着する。化粧シート7は、表面板4の表面と化粧シ
ート7の内面に両面に、あるいはいずれかの片面に接着
材を塗布して、表面板4の表面に隙間なく密着する。化
粧シート7は、真空成形して空気圧で表面板4の表面に
密着し、あるいは、表面にゴムを接着したプレス板で押
圧し、あるいはまた、空気圧とゴム圧の両方で表面板4
に密着して接着される。
【0031】 化粧シート7の接着された表面板4を
芯材2に固定する。 開口部4Bの片側に一方の額縁3を固定する。先に
固定される額縁3は、ドアに接着して固定することもで
きる。装飾板1を交換するときに外す必要がないからで
ある。 一方の額縁3を固定した後、先に固定している額縁
3にガラス等の装飾板1を載せて、残りの額縁3を固定
する。この額縁3は、釘やネジ等を介して脱着できるよ
うにドアに固定する。脱着できる額縁3は、ガラス等の
装飾板1を簡単に交換できる特長がある。
【0032】
【発明の効果】本発明の下記の優れた特長がある。 簡単かつ容易に多量生産して、額縁と表面板の境界
を綺麗に仕上げられる。それは、表面板の開口部に沿っ
て段差部を設け、この段差部に化粧シートを接着すると
共に、この化粧シートを額縁のカバー凸条で押圧するよ
うにして、額縁を固定するからである。額縁を表面板に
固定するカバー凸条は、表面板の段差部と額縁との境界
を綺麗に仕上げできることに加えて、段差部を表面仕上
げするために接着している化粧シートの剥離を阻止する
部材に併用されるからである。
【0033】 段差部の境界で、化粧シートが剥離
し、あるいは、この部分の損傷を有効に防止して、この
部分を長期間にわたって綺麗にできる特長がある。それ
は、本発明のドアが、段差部まで延長して化粧シートを
接着すると共に、段差部に接着されている化粧シート
を、額縁のカバー凸条で剥離しないように押圧している
からである。
【0034】 段差部境界のコーナーを安全な構造に
表面処理できる。それは、本発明のドアが、段差部の境
界で化粧シートを切断するのではなくて、化粧シートを
段差部まで延長してコーナーにも接着しているからであ
る。化粧シートに被覆される段差部のコーナーは、鋭い
角ができない。段差部のコーナーは、化粧シートで滑ら
かな表面に仕上げられる。このため、段差部の境界で、
手等を損傷することがなく、安心して使用できる。
【0035】 額縁が表面板の反りを防止して、段差
部と額縁の境界を綺麗に表面処理する。それは、カバー
凸条が、表面板の開口部の周縁に設けた段差部を押圧す
る状態で、表面板に固定されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図2】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図3】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図4】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図5】本発明の実施例にかかるドアの正面図
【図6】図5に示すドアの芯材の組構造を示す平面図
【図7】図5に示すドアの開口部を示す断面図
【符号の説明】
1…装飾板 2…芯材 3…額縁 3A…カバー凸条 4…表面板 4A…段差部 4B…開口部
4a…コーナー 5…V溝 6…コ字溝 7…化粧シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外形を方形状として芯材(2)を枠組し、
    この芯材(2)の両面に表面を化粧シート(7)で表面仕上げ
    している表面板(4)を固定し、さらに、表面板(4)の開口
    部(4B)に、表面板(4)とほぼ同一平面の額縁(3)を介して
    装飾板(1)を固定するドアの製造方法において、 表面板(4)を芯材(2)に固定する前工程で、表面板(4)を
    開口部(4B)周縁に沿って切除して段差部(4A)を設け、こ
    の段差部(4A)を含む表面板(4)の表面に化粧シート(7)を
    接着し、化粧シート(7)の接着された表面板(4)を芯材
    (2)に固定し、芯材(2)に固定された表面板(4)の段差部
    (4A)を、表面板(4)とほぼ同一平面に位置する額縁(3)の
    カバー凸条(3A)で押圧して密着し、額縁(3)の内側に装
    飾板(1)を固定することを特徴とするドアの製造方法。
  2. 【請求項2】 方形状に枠組された芯材(2)と、この芯
    材(2)の両面に固定されて表面に化粧シート(7)を接着し
    ている表面板(4)と、この表面板(4)の開口部(4B)に、表
    面板(4)とほぼ同一平面の額縁(3)を介して固定されてい
    る装飾板(1)とからなり、表面板(4)と額縁(3)とが下記
    の全ての構成を有することを特徴とするドア。 (a) 表面板(4)は、開口部(4B)の周縁に沿って段差
    部(4A)を有する。 (b) 段差部(4A)は、表面板(4)の表面に設けられて
    いる。 (c) 表面板(4)は、段差部(4A)の表面まで延長して
    化粧シート(7)を接着している。 (d) 額縁(3)は、外周縁に沿って、表面板(4)の段差
    部(4A)表面に密着されるカバー凸条(3A)を有する。 (e) 額縁(3)のカバー凸条(3A)は、表面板(4)の薄肉
    部に接着されている化粧シート(7)の端縁を押圧してい
    る。 (f) カバー凸条(3A)の表面は、表面板(4)の外表面
    とほぼ同一平面、ないしは、表面板(4)の外表面よりも
    内側に位置している。
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