JPH0673843B2 - 建築用飾り枠体の製造法 - Google Patents

建築用飾り枠体の製造法

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JPH0673843B2
JPH0673843B2 JP25102885A JP25102885A JPH0673843B2 JP H0673843 B2 JPH0673843 B2 JP H0673843B2 JP 25102885 A JP25102885 A JP 25102885A JP 25102885 A JP25102885 A JP 25102885A JP H0673843 B2 JPH0673843 B2 JP H0673843B2
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通世 川野
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株式会社蓼科製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、建築物のコーナ部の外側表面やパネル板の側
部表面等を覆う、建築用飾り枠体の製造法に関するもの
である。
「従来の技術」 例えば、パネル構造の建築物においては、第6図ないし
第8図に示されたように、そのパネル板で構成された室
内の突出壁の側部10表面や、室内へとエッジ状に突出し
た壁面の隅部12表面に沿って、化粧合板等を用いて形成
した、その外周面を自然木からなる飾り柱に似せた、L
字状やコの字状等をした飾り枠体14を被着させて、該表
面部分を体裁良く覆い隠すようにしている。
ところで、近時の需要者の高級化指向、多様化指向に伴
い、上述の飾り枠体14にも、需要者が、その形状が単純
なL字状やコの字状等を成すものに満足せず、第6図な
いし第8図に示されたような、そのコーナ部16の外側壁
面に種々の立体模様等の複雑な装飾加工が施された、装
飾的指向の高い飾り枠体14を欲するようになった。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上述の従来の建築物の突出壁の側部10表
面や壁面の隅部12表面を覆う飾り枠体14は、通常、その
安価さや入手の容易さ等から表面を可撓性のある自然木
からなる薄板18や合成樹脂材等からなる薄いシートで被
覆した化粧合板20を用いて形成することが多く、そうし
た場合には、従来の技術を用いては、種々の材料的な制
約が絡んで、その化粧合板20を用いて製造する飾り枠体
14の形状を、せいぜいその装飾的指向の高いものでも、
第10図に示されたような、該化粧合板20の裏面にV溝22
を二本隣接させて平行に縦断刻設して、化粧合板20をそ
の各V溝22部分に沿って、該各V溝の両内側壁面24間を
相互に重ね合わせるようにして、化粧合板20の裏面側へ
とL字状に折曲げると共に、その相互に重ね合わせた上
記の各V溝の両内側壁面24間を接着剤を用いて相互に接
着した構造の、そのL字状に折曲げたコーナ部16の外側
壁面が単に斜めに面取り加工されたものや、第11図に示
されたような、化粧合板20の裏面に深溝26を縦断刻設す
ると共に、その深溝26の底面に小間隔づつあけて平行に
幾条もの小幅溝28を縦断刻設して、化粧合板20を、その
縦断刻設した深溝26部分に沿って、該複数本の各小幅溝
28の内部空間を無くするように化粧合板20の裏面側へと
L字状に折り曲げる等して形成した、そのL字状に折曲
げたコーナ部16の外側部分が弧状を成すもの等の極く単
純で画一的な形状にしか大量生産的に製造形成すること
ができなかった。
なお、従来より、第9図に示されたような、二本の帯状
の自然木30をL字状に突き合わせて構成した、そのL字
状を成すコーナ部16の外側壁面に複雑で個性的な装飾加
工を施した、従来の技術を用いて大量生産的に製造形成
可能な飾り枠体14もあるが、該飾り枠体14は自然木を大
量に使用するため、上述の安価で入手し易い化粧合板20
を用いた飾り枠体14に比べて、大幅にコストアップとな
り、一般の建築用の飾り枠体には適さない。
本発明は、かかる従来の建築用飾り枠体における問題点
を解決するために為されたもので、その目的は、そのコ
ーナ部16の外側壁面に立体模様等の種々の複雑な装飾加
工を施した、需要者の高級化指向、多様化指向を充分満
足させる飾り枠体14を、表面を可撓性のある自然木から
なる薄板18や合成樹脂材等からなるシートで被覆した化
粧合板20を用いて、大量生産的に製造形成することを可
能とする、建築用飾り枠体の製造法を提供することにあ
る。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明の建築用飾り枠体の
製造法の1つは、第1図および第2図に示されたよう
に、表面を可撓性のある薄板18やシートで被覆した化粧
合板20の裏面にV溝22を縦断刻設して、化粧合板20をそ
のV溝22部分に沿って、該V溝の両内側壁面24間を相互
に重ね合わせるようにして、化粧合板20の裏面側へとL
字状に折曲げると共に、その相互に重ね合わせた上記の
V溝の両内側壁面24間を接着剤を用いて相互に接着し、
かつ、上記のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部16の
内側壁面32に沿って、そのコーナ部の内側壁面32に当接
させる隣り合う各外側壁面34a、34b間の成す角度が上記
の化粧合板20のV溝22部分に沿っての折曲げ角度に一致
する、補強材36を接着剤を用いて貼着する等して固着し
た後、上記のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部16の
外側壁面を斜めに面取り加工して、その面取り加工した
コーナ部16の加工面38に沿って、その外周壁に種々の立
体模様等の装飾加工が施された装飾部材40を被着するよ
うにして、化粧合板20からなる飾り枠体14を形成するこ
とを特徴とする。
また、本発明の建築用飾り枠体の製造法の他の1つは、
第1図ないし第3図に示されたように、表面を可撓性の
ある薄板18やシートで被覆した化粧合板20の裏面にV溝
22を縦断刻設して、化粧合板20をそのV溝22部分に沿っ
て、該V溝の両内側壁面24間を相互に重ね合わせるよう
にして、化粧合板20の裏面側へとL字状に折曲げると共
に、その相互に重ね合わせた上記のV溝の両内側壁面24
間を接着剤を用いて相互に接着し、かつ、上記のL字状
に折曲げた化粧合板のコーナ部16の内側壁面32に沿っ
て、そのコーナ部の内側壁面32に当接させる隣り合う各
外側壁面34a、34b間の成す角度が上記の化粧合板のV溝
部分に沿っての折曲げ角度に一致する、補強材36を接着
剤を用いて貼着する等して固着した後、上記のL字状に
折曲げた化粧合板のコーナ部16の外側壁面を斜めに面取
り加工して、その面取り加工したコーナ部の加工面38に
沿って装飾部材40に用いる板材42を被着した後、該板材
42の外周壁に種々の立体模様等の装飾加工を施すように
して、化粧合板20からなる飾り枠体14を形成することを
特徴とする。
「作用」 すると、本発明の建築用飾り枠体の製造法(以下単に製
造法という)においては、その上述の前者および後者の
製造法共、そのV溝22部分に沿ってL字状に折曲形成し
た化粧合板20のコーナ部16の内側壁面32に沿って、その
コーナ部の内側壁面32に当接させる隣り合う各外側壁面
34a、34b間の成す角度が上記の化粧合板20のV溝22部分
に沿っての折曲げ角度に一致する、補強材36を接着剤を
用いて貼着する等して固着した後、そのL字状に折曲形
成した化粧合板のコーナ部16の外側壁面を斜めに面取り
加工するようにしたため、単にそのV溝22部分に沿って
L字状に折曲げると共に、その相互に重ね合わせたV溝
22の両内側壁面24間を接着剤を用いて相互に接着したの
みの化粧合板20のコーナ部16の外側壁面を斜めに面取り
加工する場合に比べて、そのL字状に折曲げた化粧合板
20のコーナ部16の外側壁面を面取り加工する際に、その
折曲部分を挾んでの左右の各化粧合板20の間にその相互
の接合状態を崩そうとする力が作用しても、L字状に折
曲させた化粧合板20がその接合状態を保持し得なくなっ
て平板状等に崩れる虞れが無い。
また、本考案の前者および後者の製造法共、そのV溝22
部分に沿ってL字状に折曲形成した化粧合板20のコーナ
部16の内側壁面32に沿って、そのコーナ部の内側壁面32
に当接させる隣り合う各外側壁面34a、34b間の成す角度
が上記の化粧合板20のV溝22部分に沿っての折曲げ角度
に一致する補強材36を接着剤を用いて貼着する等して固
着して、そのV溝22部分を挾んでの左右の各化粧合板20
の間の相互の固着面積を広げるようにしたため、化粧合
板20に薄い部材を用いても、該V溝22部分を挾んでの左
右の各化粧合板20の間の相互の固着面積が充分確保され
た、その折曲部分が容易に平板状等に崩れない、強靱な
飾り枠体14を形成できる。
さらに、本発明の前者および後者の製造法共、そのL字
状に折曲形成した化粧合板20のコーナ部16の外側壁面に
装飾部材40や装飾部材に用いる板材42を被着する際に、
その化粧合板のコーナ部16の外側壁面を斜めに面取り加
工して、その面取り加工したコーナ部の加工面38に沿っ
て装飾部材40や装飾部材に用いる板材42を被着するよう
にしたため、第12図に示されたような、そのL字状に折
曲形成した化粧合板20のコーナ部16の外側壁面に沿って
コーナ部の内方へと深くV字状等の溝38aを刻設して、
該溝38a内部に沿って装飾部材40や装飾部材に用いる板
材42を被着させて飾り枠体14を形成する場合に比べて、
その化粧合板のコーナ部16のV溝22の両内側壁面24間の
接合面積を大幅に削減して、そのV溝22部分を挾んでの
左右の各化粧合板20の間の相互の接合状態を不安定化せ
ずに、該化粧合板のコーナ部16の外側壁面に装飾部材40
や装飾部材に用いる板材42を被着でき、また、その化粧
合板のコーナ部16の外側壁面に沿ってコーナ部の内方へ
と深くV字状等に溝38aを刻設して、該溝38a内部に沿っ
て装飾部材40や装飾部材に用いる板材42を被着させて飾
り枠体14を形成する場合に比べて、その化粧合板のコー
ナ部16の外側壁面に沿って被着する装飾部材40や装飾部
材40に用いる板材42の材厚を薄くでき、装飾部材40や板
材42の省資源化が図れると共に、その化粧合板のコーナ
部の加工面38に沿って装飾部材40や板材42を被着する際
にも、その装飾部材40や板材42の材厚を薄くできるた
め、該装飾部材40や板材42を該コーナ部の加工面38に良
くなじませつつ該装飾部材40や板材42をその全体を化粧
合板20のコーナ部の加工面38に沿って適確に密着させて
容易に剥ぎ取れぬように強固に被着できる。
また、本発明の前者および後者の製造法共、一枚の化粧
合板20の裏面にV溝22を縦断刻設して、化粧合板20をそ
のV溝22部分に沿って化粧合板の裏面側へとL字状に折
曲げるようにして飾り枠体14を形成するため、二枚以上
の化粧合板20等をL字状に突き合わせるようにして飾り
枠体14を形成する場合に比べて、飾り枠体14を形成する
際に、そのL字状のコーナ部16を挾んでの面倒な左右の
各化粧合板20の突き合わせ作業を行う必要がなく、本発
明の前者および後者の製造法を用いて飾り枠体14を形成
すれば、従来からある木工加工装置をそのまま用いて大
量生産的に化粧合板20を用いた飾り枠体14を製造形成で
きる。
さらに、本発明の前者の製造法においては、L字状に折
曲形成した化粧合板のコーナ部16の面取り加口した加工
面38に沿って装飾部材40を被着した後にそのコーナ部16
の加工面38に被着した装飾部材14の外周壁に装飾加工を
施す必要が無いため、そのコーナ部の加工面38に沿って
被着する装飾部材40に、L字状に折曲形成した化粧合板
のコーナ部の加工面38に沿って被着した後にその外周面
に装飾加工を施すことの困難な又は不可能な金属材料や
合成樹脂部材等のあらゆる素材からなる装飾部材40を用
いることができる。
また、本発明の後者の製造法においては、L字状に折曲
形成した化粧合板のコーナ部16の面取り加工した加工面
38に沿って装飾部材に用いる板材42を被着した後、該板
材42の外周壁に装飾加工を施すようにしたため、そのコ
ーナ部の加工面38に沿って被着した板材42の外周壁に装
飾加工を施す際に、化粧合板20に対しての板材42の被着
位置が狂っていても、該板材42の外周壁に装飾加工を施
す加工装置中における化粧合板20の取着位置を適確に位
置決めすれば、化粧合板20のコーナ部の加工面38に被着
された板材42の外周壁の適宜位置に常に適確に装飾加工
が施されることとなって、化粧合板20に対しての板材42
の被着位置に拘りなく化粧合板のコーナ部の外側壁面に
沿ってその全長に亙って常にぶれやずれの無い均一美麗
な装飾加工を施すことができる。
「実施例」 次に、本発明の実施例を図面に従って説明すると、第1
図ないし第5図には本発明の製造法を用いて製造形成す
る建築用飾り枠体14の好適な実施例が示され、図中にお
いて、20は鋸屑を加圧下において接着剤を用いて固形状
に押し固めたボード44の表面に0.2mm程度の可撓性のあ
る自然木からなる薄板18を被着させた構造の化粧合板
で、該化粧合板20を用いて本発明に係る図中の製造法に
より第1図に示されるようなL字状の飾り枠体14を形成
するには、先づ、その所定幅の化粧合板20の薄板18で覆
われた一方の側辺部表面をL字状に切欠くと共に、その
化粧合板20の裏面の中途部に、第2図に示されたよう
に、薄板18裏面に達するV溝22と底浅なコの字状の溝部
46とをそれぞれ所定距離あけて平行に縦断刻設し、さら
に、そのコの字状に縦断刻設した化粧合板裏面の溝部46
のV溝22寄りの底面に沿って薄板18裏面に達するコの字
状の深溝48を縦断刻設して、その深溝48の底面に小間隔
づつあけて幾条もの薄板18表面近傍に達する小幅溝28を
縦断刻設した後、化粧合板20をその裏面に刻設したV溝
22部分に沿って、該V溝の両内側壁面24間を相互に重ね
合わせるようにして、化粧合板の裏面側へとL字状に折
曲げると共に、その相互に重ね合わせた上記のV溝の両
内側壁面24間を接着剤を用いて相互に接着する。また、
それと同時に、化粧合板20をその底面に幾条もの小幅溝
28を刻設した深溝48部分に沿って、該各小幅溝28の内部
の空間を無くするように、化粧合板の裏面側へとL字状
に折曲げ、化粧合板20の裏面の深溝48の一方の側縁部50
表面に、同じ化粧合板の裏面の底浅な溝部46の内側壁面
52aを当接掛止させると共に、その底浅な溝部46の内側
壁面52aと該内側壁面を掛止させた化粧合板の裏面の深
溝48の側縁部50表面との間、およびその底浅な溝部46の
底面と該底面が当接する深溝48の内側壁面52bとの間を
接着剤を用いて相互に接着する。次に、如上のV溝22部
分に沿ってL字状に折曲形成した化粧合板20のコーナ部
16の内側壁面32に沿って、そのコーナ部の内側壁面32に
当接させる隣り合う各外側壁面34a、34b間の成す角度が
如上の化粧合板20のV溝22部分に沿っての折曲げ角度に
一致する、鋸屑を固形状に押し固めたボード材等からな
る所定幅の帯状の補強材36を接着剤を用いて貼着し、如
上の底浅な溝部46の内側壁面52aを当接掛止させた化粧
合板20の裏面部分から上記のV溝22部分に沿ってL字状
に折曲形成したコーナ部16の内側壁面部分までの間の化
粧合板裏側の窪部54を補強材36で埋め、L字状に折曲形
成した一方の化粧合板20の裏面全体の高さを、その底浅
な溝部46の内側壁面52aを当接掛止させた化粧合板20の
裏面部分の高さに一致させる。その後、そのV溝22部分
に沿ってL字状に折曲形成した化粧合板のコーナ部16の
外側壁面を斜めに面取り加工して、第1図に示されたよ
うに、その面取り加工した加工面38に沿って、その外周
壁に種々の立体模様等の装飾加工が施された帯状の装飾
部材40を接着剤等を用いて被着するか、又は第3図に示
されたように、その面取り加工した加工面38に沿って装
飾部材40に用いる帯状の板材42を接着剤等を用いて被着
した後、該板材42の外周壁に立体模様等の装飾加工を施
すようにして、第1図に示されたような飾り枠体14を形
成する。
そして、その使用に際しては、第6図に示されたよう
に、上述の製造法を用いて形成した対称形状をした一対
の飾り枠体14をその一方のL字状に切欠かれた段差部56
を持つ側辺部を相互に対向させるようにして室内の突出
壁の左右の各コーナ部58の表面部分に当てがい、該各コ
ーナ部58の表面部分に接着剤等を用いて被着して、室内
の突出壁の側部10表面を該一対の飾り枠体14で覆うと共
に、その突出壁の側部表面を覆う一対の飾り枠体14の間
に亙って、第6図に示されたような棒状の戸当り部材60
を、その裏面に沿って突設された突起条62を如上の一対
の飾り枠体の側辺部の各段差部56の内部に亙って嵌入固
着させて、固設するようにして使用する。
なお、上述の実施例においては、その全体がL字状を成
す本発明の製造法を用いての飾り枠体14の製造法につい
て述べたが、既述の第7図に示されたようなその全体が
コの字状等を成す飾り枠体14等も、上述と同様な本発明
の製造法を用いて製造できる。
また、上述実施例において、そのV溝22部分に沿ってL
字状に折曲形成した化粧合板20のコーナ部16の外側壁面
を、第4図および第5図に示されたように、斜めに所定
角度づつずらして2箇所以上に亙って面取り加工し、そ
の面取り加工した各加工面38のそれぞれに、又はその面
取り加工した各加工面38の間に亙って装飾部材40や装飾
部材に用いる板材42を被着するようにして、本発明の製
造法により飾り枠体14を形成しても良い。
さらに、本発明の製造法に用いる化粧合板20は、その表
面を覆うシートが合成樹脂材等の可撓性素材からなる化
粧合板やその台板が自然木や合成樹脂材等からなる化粧
合板でも良いことは言うまでも無い。
また、加えて、上述実施例において、そのV溝22部分に
沿ってL字状に折曲形成した化粧合板のコーナ部16の内
側壁面32に沿って、補強材36を、接着剤を用いずに、木
ネジ等を用いて固着させるようにして、本発明の製造法
により飾り枠体14を形成してももちろん良い。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の製造法においては、その
V溝部分に沿ってL字状に折曲形成した化粧合板のコー
ナ部の内側壁面に沿って補強材を固着して、その化粧合
板のL字状に折曲形成した部分の折曲状態の保持力を高
めた後、該化粧合板のコーナ部の外側壁面を斜めに面取
り加工するようにしたため、そのL字状に折曲形成した
化粧合板のコーナ部の外側壁面を面取り加工する際に、
そのL字状に折曲形成した化粧合板部分がその折曲状態
を保持し得なくなって平板状等に崩れる虞れが無い。
また、同様に、そのV溝部分に沿ってL字状に折曲形成
した化粧合板のコーナ部の内側壁面に沿って補強材を固
着して、その化粧合板のL字状に折曲形成した部分の折
曲状態の保持力を高めた後、該化粧合板のコーナ部の外
側壁面を面取り加工するようにしたため、化粧合板に薄
い部材を用いても、該V溝部分を挾んでの左右の各化粧
合板の間の固着面積が充分確保されて、そのL字状に折
曲形成した折曲部分が容易に平板状等に崩れない強靱な
飾り枠体を形成できることとなって、当該製造法を用い
て形成する飾り枠体に使用する化粧合板の材厚を薄くし
て、その飾り枠体に使用する素材の省資源化が図れる。
さらに、本発明の製造法においては、そのV溝部分に沿
ってL字状に折曲形成した化粧合板のコーナ部の外側壁
面に沿って装飾部材や装飾部材に用いる板材を被着する
際に、その化粧合板のコーナ部の外側壁面を斜めに面取
り加工し、その面取り加工した加工面に沿って装飾部材
や装飾部材に用いる板材を被着するようにして、その化
粧合板のコーナ部の外側壁面の削り落し量を少なく抑え
るようにしたため、そのV溝部分を挾んでのL字状に折
曲形成した左右の各化粧合板間の接合面積を狭めてその
固着状態を不安定化せずに、該化粧合板のコーナ部の外
側壁面に装飾部材や装飾部材に用いる板材を被着できる
と共に、その削り落した化粧合板のコーナ部の外側壁面
部分を埋めるようにして、該L字状に折曲形成した化粧
合板のコーナ部の外側壁面に被着させる装飾部材や装飾
部材に用いる板材の材厚を薄くして、その省資源化が図
れ、かつ、その化粧合板のコーナ部の外側壁面に沿って
装飾部材や装飾部材に用いる板材を被着する際にも、そ
の装飾部材や板材の材厚を薄くできるため、装飾部材や
板材を該コーナ部の外側壁面に良くなじませつつ該装飾
部材や板材をその全体を化粧合板のコーナ部の外側壁面
に沿って適確に密着させて容易に剥ぎ取れぬように強固
に被着できる。
また、本発明の製造法においては、一枚の化粧合板を、
その裏面に刻設したV溝部分に沿ってL字状に折曲げる
等して、飾り枠体を一枚の化粧合板のみを用いて一体形
成するため、二枚以上の化粧合板をL字状に突き合わせ
る等して飾り枠体を形成する場合に比べて、飾り枠体を
形成する際に、そのL字状のコーナ部を挾んでの面倒な
左右の各化粧合板の突き合わせ作業を行う必要がなく、
本発明の製造法を用いれば、従来から汎用されている木
工加工装置を用いて大量生産的に飾り枠体を製造形成で
きる。
さらに、本発明のL字状に折曲形成した化粧合板のコー
ナ部の外側壁面の面取り加工した加工面に沿って、予め
その外周壁に装飾加工を施した装飾部材を被着するよう
にして飾り枠体を形成する製造法においては、そのコー
ナ部の面取り加工した加工面に沿って装飾部材を被着し
た後、その加工面に沿って被着した装飾部材の外周壁に
装飾加工を施す必要が無いため、そのコーナ部の面取り
加工した加工面に沿って被着する装飾部材に、そのコー
ナ部の面取り加工した加工面に沿って被着した後にその
外周壁面に装飾加工を施すことの困難な又は不可能な金
属材料や合成樹脂材等のあらゆる素材からなる装飾部材
を用いることができる。
また、本発明のL字状に折曲形成した化粧合板のコーナ
部の外側壁面の面取り加工した加工面に沿って、装飾部
材に用いる板材を被着した後、その板材の外周壁に装飾
加工を施すようにして飾り枠体を形成する製造法におい
ては、その化粧合板のコーナ部の外側壁面の面取り加工
した加工面に沿って板材を被着した後、該板材の外周壁
に装飾加工を施す際に、板材の外周壁に装飾加工を施す
加工装置に対しての化粧合板のL字状に折曲形成した部
分の位置を適確に位置決めすることにより、その化粧合
板のコーナ部の加工面に被着した板材の外周壁の適宜位
置に化粧合板に対しての板材の被着位置に拘りなく常に
適確に如上の加工装置を用いて装飾加工を施すようにし
て、化粧合板のコーナ部の外側壁面に沿ってその全長に
亙って常に歪みやずれの無い均一美麗な装飾加工が施さ
れた飾り枠体を形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図はそれぞれ本発明の建築用飾り
枠体の製造法を示す説明図、第4図、第5図はそれぞれ
本発明の製造法を用いて形成した建築用飾り枠体の側面
図、第6図、第7図、第8図はそれぞれ建築用飾り枠体
の使用例説明図、第9図は自然木からなる建築用飾り枠
体の側面図、第10図、第11図はそれぞれ化粧合板を用い
て形成した従来の建築用飾り枠体のコーナ部の側面図、
第12図は化粧合板を用いて形成した従来の建築用飾り枠
体の側面図である。 16……コーナ部、18……薄板、 20……化粧合板、22……V溝、 24……内側壁面、32……内側壁面、 34a、34b……外側壁面、36……補強材、 38……加工面、40……装飾部材、 42……板材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面を可撓性のある薄板やシートで被覆し
    た化粧合板の裏面にV溝を縦断刻設して、化粧合板をそ
    のV溝部分に沿って、該V溝の両内側壁面間を相互に重
    ね合わせるようにして、化粧合板の裏面側へとL字状に
    折曲げると共に、その相互に重ね合わせた上記のV溝の
    両内側壁面間を接着剤を用いて相互に接着し、かつ、上
    記のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部の内側壁面に
    沿って、そのコーナ部の内側壁面に当接させる隣り合う
    各外側壁面間の成す角度が上記の化粧合板のV溝部分に
    沿っての折曲げ角度に一致する、補強材を固着した後、
    上記のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部の外側壁面
    を斜めに面取り加工して、その面取り加工したコーナ部
    の加工面に沿って装飾部材を被着するようにして飾り枠
    体を形成することを特徴とする、建築用飾り枠体の製造
    法。
  2. 【請求項2】表面を可撓性のある薄板やシートで被覆し
    た化粧合板の裏面にV溝を縦断刻設して、化粧合板をそ
    のV溝部分に沿って、該V溝の両内側壁面を相互に重ね
    合わせるようにして、化粧合板の裏面側へとL字状に折
    曲げると共に、その相互に重ね合わせた上記のV溝の両
    内側壁面間を接着剤を用いて相互に接着し、かつ、上記
    のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部の内側壁面に沿
    って、そのコーナ部の内側壁面に当接させる隣り合う各
    外側壁面間の成す角度が上記の化粧合板のV溝部分に沿
    っての折曲げ角度に一致する、補強材を固着した後、上
    記のL字状に折曲げた化粧合板のコーナ部の外側壁面を
    斜めに面取り加工して、その面取り加工したコーナ部の
    加工面に沿って装飾部材に用いる板材を被着した後、該
    板材の外周壁に装飾加工を施すようにして飾り枠体を形
    成することを特徴とする、建築用飾り枠体の製造法。
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