JP3659749B2 - 開口枠用枠材及びこれを用いた開口枠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口枠用枠材及びこれを用いた開口枠に関し、特に、汎用性があり、装飾性が高く、かつ切断作業が容易な開口枠用枠材及びこれを用いた開口枠に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
建物の建築工法の一つとして、複数のパネルを組み合わせて各パネルに耐力を持たせるパネル工法が知られている。そして、このパネル工法により構築される建物の開口部には、建築用パネルの端面を隠すと共に開口部に生じた歪を矯正して開口部を美的に処理するため、縁部に沿って開口枠が取り付けられる。
【0003】
ここで、従来は、現場で建築用パネルの表面に石膏ボードを取り付ける必要があったため、図12に示すような横断面形状を有する開口枠用枠材11からなる開口枠10が使用されることが多かった。
【0004】
同図において、開口枠用枠材11は、厚みのある縦長の平板であって、一方の面に、石膏ボード26をはめ込むための2本の溝16が、所定間隔をおいて長手方向に沿って形成されている。また、溝16の外側には、長手方向に同一の断面形状を有する凸状部14が形成され、さらに、凸状部14の側面には段差部12が形成されている。そして、両側端面11aの角部には面取りが施されている。
【0005】
このような横断面形状を有する開口枠用枠材11からなる開口枠10を開口部の縁部に取り付ける場合は、同図に示すように、各開口枠用枠材11の溝16が形成された面を開口部を形成する建築用パネル20の端面20a側に向け、端面20aとの間にパッキング18を挟んで接着剤により固定する。そして、石膏ボード26の端部を溝16にはめ込むようにして取り付ける。また、建築用パネルの端部や壁の角部等で、交差方向に突き抜ける開口部が隣接させて形成される場合は、図13に示すように、各開口部の開口枠10が一部接合された状態で取り付けられる。この接合部においては、隣接する開口枠10の収まりを良くするため、一方又は双方の開口枠用枠材11の一部を長手方向に沿って切断して取り付ける。同図においては、端面20a側に取り付けられた枠材11の、隣接する開口枠10側の凸状部14がa−a線(図12参照)に沿って切断されている。なお、段差部12がa−a線の目印となる。また、建築用パネル20は、矩形に組まれた枠体22の両パネル面に面材24を張り付けて構成されている。
【0006】
しかし、本出願人は、近年、工場で表面仕上げ処理がなされ、現場において石膏ボードを取り付ける必要がない表面仕上げ済みパネルの実用化を検討している。そのため、これにあわせて、石膏ボードの有無に関わらず使用できる開口枠が要望されるようになった。
【0007】
また、図12に示すa−a線以外の位置で枠材11を切断したい場合もあり、その場合には、切断のための目印をその都度付けなければならず、作業が煩雑であった。このため、特に切断頻度が高い位置に、予め印を付けておきたいという要請が生じた。
【0008】
さらに、この印が開口枠の装飾を兼ねたものであり、切断して他の枠材と接合しても装飾性が損なわれないものであれば、開口枠の取付によって開口部の外観を良くすることができるため、好ましい。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汎用性があり、切断作業が容易で、装飾性が高い開口枠用枠材及びこれを用いた開口枠を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、建物の開口部の縦縁部及び横縁部に取り付けられて開口枠を形成する開口枠用枠材において、
平板状の第一の化粧板と、この第一の化粧板の裏面側において両端からほぼ直角に突出する第二の化粧板とを有する略コ字形の横断面をなし、少なくとも前記横断面における角部の頂点を挟んだ両側に切断用の目印と装飾を兼ねる縦溝及び段差部が長手方向に沿って形成されると共に、
前記第一の化粧板は、両端部の4つの角隅に面取りが施され、
前記縦溝は、V字形の断面形状をなし、前記第一の化粧板の前記第二の化粧板を備える面と反対側の面で前記第一の化粧板と第二の化粧板が接続される角部の裏面側の角隅に対応する位置に形成されると共に、この縦溝のV字形の傾斜角度と前記面取りの角度とがほぼ等しく形成され、
前記段差部は、第二の化粧板の厚みを第一の化粧板の裏面側に位置する面取り分だけ薄くすることによって第一の化粧板と第二の化粧板との接続部で裏面側の前記角隅に対応する位置を開始位置として形成されることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、開口枠を形成する開口枠用枠材が略コ字形の横断面をなすため、凹部を開口部の縁部の端面に被せるようにして、開口枠を簡単に取り付けることができる。ここで、石膏ボード専用の溝が形成されていないため、建築用パネルに石膏ボードを取り付ける必要があるか否かに関わらず、使用することができる。また、開口枠用枠材の横断面形状が単純であるため、長手方向に沿って切断することで、取付位置に適した横断面形状に容易に整形することができる。従って、汎用性が高い開口枠用枠材を得ることができる。
【0012】
ここで、開口枠用枠材の側面には、長手方向に沿って切断用の目印となる縦溝及び段差部があるため、現場における切断作業を迅速かつ的確に行うことが可能となる。さらに、この模様は装飾をも兼ねるため、装飾性の高い開口枠用枠材を得ることができる。従って、切断作業が容易で装飾性の高い開口枠を得ることが可能となる。
【0013】
なお、この目的を達成するため、縦溝及び段差部は、最も切断頻度の高い位置に設けられることが好ましい。
【0015】
また、角部の頂点を挟んだ両側に縦溝及び段差部があるため、開口枠用枠材切断における切断し易い位置及び方向の選択の幅が広がる。
【0016】
また、開口枠用枠材が全体的にほぼ一様な厚みを有するように形成されることにより、角部等で交差方向で隣接させて取り付けられる2以上の開口枠用枠材の接合部分の段差を少なくすることができる。このため、角部等で隣接する開口枠を美的に取り付けることが可能となる。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記開口枠用枠材は、前記角部で挟まれた側面に、長手方向に沿って形成された戸当り取り付け用の溝を備えること、を特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、戸当り取り付け用の溝を備えるため、この溝に戸当りをはめ込んで簡単に取り付けることができる。また、この溝の底部に釘等を打ち込むことによって、開口枠用枠材を一層確実に固定することが可能となる。なお、溝の底部に釘を打ち込んでも、戸当りによって隠されるため、開口枠の美感が損なわれることはない。
【0021】
請求項3記載の発明は、建物の矩形の開口部の縁部に取り付けられる開口枠において、請求項1または請求項2に記載した開口枠用枠材からなり、
前記開口枠用枠材は、前記横断面における凹部を外方に向けて配置されること、を特徴とする。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、汎用性があり、切断作業が容易で、装飾性の高い開口枠を得ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明にかかる開口枠用枠材の第一の実施形態を示す横断面図である。
【0025】
同図において、開口枠用枠材40は、平板状の第一の化粧板42と、この第一の化粧板42の裏面側において両端からほぼ直角に突出するように形成された第二の化粧板44とを備え、凹部47を備える略コ字形の横断面をなすように形成されている。
【0026】
ここで、第一の化粧板42は、使用される建築用パネル50(図2参照)の厚さよりも幅が広く形成されており、両端部の4つの角隅には、総て面取り49が施されている。また、第二の化粧板44を備える面と反対側の面には、第一の化粧板42と第二の化粧板44とが接続される角部の裏面側の角隅45に対応する位置に、それぞれ、縦溝46が長手方向に沿って形成されている。このため、縦溝46を、同図に示すB−B線で切断したい場合の目印とすることができる。また、縦溝46は、V字形の断面形状をなし、このV字形の傾斜角度と面取り49の角度とがほぼ等しく形成される。これにより、表面側角部周辺の見栄えが向上させ、開口枠30の装飾的効果を高めることが可能となる。
【0027】
第二の化粧板44は、第一の化粧板42と厚みがほぼ等しく形成されているが、側面に第一の化粧板42の裏面側に位置する面取り49の分だけ第二の化粧板44を薄くすることによって形成された段差部48を備える。また、第二の化粧板44の幅は、第一の化粧板42よりもかなり狭く形成されている。なお、段差部48の開始位置は、第一の化粧板42と第二の化粧板44の接続部であり、裏面側の角隅45に対応する。これにより、第二の化粧板44の一方又は双方を、同図に示すA−A線に沿って切断したい場合に、段差部48を目印として、容易かつ迅速に切断を行うことができる。また、この段差部48も、縦溝46と同様に、開口枠30の表面装飾的役割を果たす。
【0028】
開口枠用枠材40の材質としては、木や合成樹脂等、種々の材質を使用することができる。
【0029】
また、開口枠用枠材40の長さは、形成される開口枠の大きさに応じて、種々設定することが可能である。なお、開口枠の大きさは、それが取り付けられる開口部の大きさによって決定される。
【0030】
本発明の第一の実施形態は、上述のように構成されており、次に、この開口枠用枠材の開口部の縁部への取付方法について説明する。なお、以下の説明において、同様な位置で切断された開口枠用枠材については、同一の符号を付し、切断位置等の説明を重複して行わないものとする。
【0031】
図2は、本発明の第一の実施形態を開口部100の縁部に取り付ける場合の基本的な取付方法を示す一部拡大斜視図である。
【0032】
同図において、開口枠用枠材40は、第一の化粧板42が建築用パネル50の側端面50aを覆い、第二の化粧板44が面材54の側端部を覆うように取り付けられている。
【0033】
ここで、建築用パネル50は、矩形に組まれた枠体52の両面に面材54が張り付けられて構成され、面材54の表面には、予め仕上げ処理が施されている。このため、面材54の上に、改めて石膏ボードを取り付け、壁仕上げ処理を行う必要がない。
【0034】
また、開口枠用枠材40は、釘打ちによって美感が損なわれることを防ぐため、接着剤によって建築用パネル50に固定されている。
【0035】
図3は、建築用パネル50の側端部で2つの開口部が90度の角度をなして隣接する場合における第一の実施形態の取付例を示す横断面図である。
【0036】
同図において、開口枠用枠材60,62は、それぞれ、上述の開口枠用枠材40を一部切断して形成したものである。具体的には、開口枠用枠材60は、図1に示すA−A線及び一方のB−B線に沿って切断され、第一の化粧板42が当初よりやや短い状態で残るように形成されている。また、開口枠用枠材62は、図1に示すA−A線に沿って第二の化粧板の一方を切断し、横断面がL字形状をなすように形成されている。そして、建築用パネル50の側端面50aを第一の化粧板42で覆い、第二の化粧板44で一方の面材54の側端部を覆うように、開口枠用枠材62が取り付けられ、他方の面材54の側端部周辺を覆うように開口枠用枠材60が取り付けられている。このとき、開口枠用枠材60は、B−B線で切断された側の端面が開口枠用枠材62の第一の化粧板42の端部裏面と接合される。ここで、第二の化粧板44は、段差部48の大きさをあわせると、第一の化粧板42と厚さが等しくなるように形成されているため、端面62aと開口枠用枠材60の表面との間に段差が生じない。また、縦溝46の横断面の角度と表面側角隅の面取り角度がほぼ等しくなっているため、開口枠用枠材60と開口枠用枠材62との接合部分が、縦溝46と同様な状態を作り出す。これにより、接合部が目立たなくなると共に装飾性が向上する。さらに、外観上、開口枠用枠材62の端部62aが開口枠用枠材60の端部をも兼ねることになるため、見た目のバランスがよくなる。従って、開口枠用枠材が90度の角度をなして隣接させて取り付けられる角部を、美的に処理することが可能となる。
【0037】
なお、開口枠用枠材の切断作業は、現場において必要に応じて行われる。このとき、縦溝46又は段差部48が切断時のガイド的役割を果たすため、切断作業を迅速かつ確実に行うことが可能となる。
【0038】
図4は、建築用パネル50の側端部で開口部が3方に形成される場合の例を示す横断面図である。
【0039】
同図において、建築用パネル50の端面50a側に開口枠用枠材64が取り付けられ、両パネル面側にそれぞれ開口枠用枠材60が取り付けられている。ここで、開口枠用枠材64は、図1におけるA−A線で第二の化粧板を両方とも切断して形成されている。そして、各開口枠用枠材60は、B−B線で切断された側を端面50a側に向けて、面材54に張り付けられており、開口枠用枠材64は、この開口枠用枠材60の端面及び建築用パネル50の端面50aを覆うように張り付けられている。
【0040】
このように取り付けることにより、3方向に開口部が形成される部分での開口枠用枠材の収まりを美的に仕上げることができる。
【0041】
図5及び図6は、2枚の建築用パネル50が接合された角部における取付例を示す横断面図である。これらの図において、一の建築用パネル50の一方の側面の側端部に他の建築用パネル50の側端面50aが接合され、壁部の角部が形成されている。
【0042】
図5は、一方向にのみ開口部が形成される場合の例を示す。
【0043】
同図において、開口枠用枠材62は、第一の化粧板42が両建築用パネル50,50の接合部及び一の建築用パネル50の端面50aを覆い、残された第二の化粧板44が、この一の建築用パネル50の一方の面材54を覆うように取り付けられている。これにより、建築用パネル50,50の接合部が隠され、壁面の美感が向上する。
【0044】
図6は、角部において2方向に開口部が形成される場合の例を示す。
【0045】
同図においても、建築用パネル50,50の接合部が開口枠用枠材64によって覆われるため、壁面を美的に仕上げることができる。また、隣接する開口枠用枠材60,64の納まりが美しくなる。
【0046】
図7は、本発明にかかる開口枠用枠材を平面に取り付ける場合の例を示す横断面図である。
【0047】
同図において、2枚の建築用パネル50,50は、側端面同士が接合され、この接合部を覆うように、開口枠用枠材64が取り付けられている。このように取り付けることにより、建築用パネル50,50の接合部が覆い隠され、壁部の仕上がりが美しくなる。また、開口枠用枠材64は平板状であるため、壁面に取り付け易い。
【0048】
図8は、建築用パネルのパネル面に石膏ボード及び壁紙を取り付けて壁面が仕上げられる場合における本発明の適用状況を示す横断面図である。
【0049】
同図においては、建築用パネル70の端面70aにパッキング用合板90が取り付けられ、このパッキング用合板90の両端面及び面材74の全面を覆うように石膏ボード76が張り付けられ、さらに、この石膏ボード76の端面及びパッキング用合板90を覆うように、開口枠用枠材66が取り付けられている。そして、石膏ボード76の表面には、開口枠用枠材66で覆われた部分を避けて、壁紙78が取り付けられている。
【0050】
ここで、開口枠用枠材66は、図1に示す開口枠用枠材40と基本的に同じ構成を有する。ただし、第一の化粧板67の幅が、開口枠用枠材40よりも石膏ボード70の分だけ広く形成されている。
【0051】
一方、建築用パネル70は、矩形の枠体72の両面に面材74が張り付けられて構成されている。そして、面材74としては、合板等の壁仕上げ処理がなされていないものが使用されている。
【0052】
このように取り付けることにより、石膏ボードを取り付ける必要がある場合においても、本発明にかかる開口枠用枠材を適用することが可能となる。なお、パッキング用部材の取付は、作業現場において行われる。
【0053】
図9は、図2から図7までに示す取付方法の組み合わせ例を示す壁部の横断面図である。
【0054】
同図においては、開口部100が6つ形成されており、各開口部100に開口枠用枠材が取り付けられている。
【0055】
ここで、各開口部100を挟んで対面する一対の開口枠用枠材の少なくとも上部は、各開口部100の上方の横縁に沿って取り付けられる開口枠用枠材によって接続され、開口枠が形成されている。なお、各開口部100の下方の横縁には、開口枠用枠材が取り付けられる場合と、取り付けられない場合とがある。
【0056】
図10は、本発明の第一の実施形態を、笠木として用いる場合の例を示す斜視図である。
【0057】
同図において、階段部80,82の境界に手摺壁84が設けられ、この手摺壁84の上端部を覆うように、開口枠用枠材40が取り付けられている。連続する溝46及び段差部48が装飾となって、高級感漂う笠木を形成している。このように、本発明は、開口枠としてのみならず、他の用途にも使用し得る利用価値の高い開口枠用枠材であるということができる。
【0058】
図11は、本発明にかかる開口枠用枠材の第二の実施形態を示す横断面図である。
【0059】
同図において、開口枠用枠材110は、図1に示す開口枠用枠材40と基本的に同じ構成を有する。ただし、第一の化粧板112の表面側のほぼ中央に、長手方向に沿って、戸当り取り付け用の溝118が形成されている。この溝118は、縦溝116よりも幅及び深さが大きく形成されている。また、横断面が凹字形状になっている。
【0060】
このような横断面形状を有する開口枠用枠材110は、上述した第一の実施形態の場合と同様な方法により取り付けられる。なお、溝118の底部は戸当り(図示せず)で隠されるため、開口枠用枠材110の取付の際、この溝118の底部に釘(図示せず)等を打ち込んでもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、開口枠を形成する開口枠用枠材が単純な横断面形状をしており、かつ、側面に所定の縦溝及び段差を備えることにより、汎用性があり、装飾性が高く、かつ切断作業が容易な開口枠用枠材を得ることができる。
【0062】
また、切断容易な位置及び方向の自由度が高まり、かつ、隣接する開口部同士の接合部を美的に仕上げることが可能となる。
【0064】
請求項2記載の発明によれば、戸当り取り付け用の溝を備えるため、開口枠の固定及び戸当りの取付が容易な開口枠用枠材を得ることができる。
【0065】
請求項3記載の発明によれば、汎用性があり、装飾性が高く、切断作業が容易な開口枠を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる開口枠用枠材の第一の実施形態を示す横断面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態の取付例を示す一部拡大斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施形態の他の取付例を示す横断面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態の他の取付例を示す横断面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態の他の取付例を示す横断面図である。
【図6】本発明の第一の実施形態の他の取付例を示す横断面図である。
【図7】本発明の第一の実施形態の他の取付例を示す横断面図である。
【図8】建築用パネルの表面に石膏ボードが取り付けられる場合における本発明の第一の実施形態の取付例を示す横断面図である。
【図9】図1から図7までの取付例の組み合わせ例を示す壁部の横断面図である。
【図10】本発明の第一の実施形態を笠木として用いる場合の例を示す斜視図である。
【図11】本発明にかかる開口枠用枠材の第二の実施形態を示す横断面図である。
【図12】従来例を示す横断面図である。
【図13】従来例を示す横断面図である。
【符号の説明】
40,60,62,64,66,110 開口枠用枠材
47 凹部
46,116 縦溝
48 段差
118 戸当り取り付け用の縦溝
Claims (3)
- 建物の開口部の縦縁部及び横縁部に取り付けられて開口枠を形成する開口枠用枠材において、
平板状の第一の化粧板と、この第一の化粧板の裏面側において両端からほぼ直角に突出する第二の化粧板とを有する略コ字形の横断面をなし、少なくとも前記横断面における角部の頂点を挟んだ両側に切断用の目印と装飾を兼ねる縦溝及び段差部が長手方向に沿って形成されると共に、
前記第一の化粧板は、両端部の4つの角隅に面取りが施され、
前記縦溝は、V字形の断面形状をなし、前記第一の化粧板の前記第二の化粧板を備える面と反対側の面で前記第一の化粧板と第二の化粧板が接続される角部の裏面側の角隅に対応する位置に形成されると共に、この縦溝のV字形の傾斜角度と前記面取りの角度とがほぼ等しく形成され、
前記段差部は、第二の化粧板の厚みを第一の化粧板の裏面側に位置する面取り分だけ薄くすることによって第一の化粧板と第二の化粧板との接続部で裏面側の前記角隅に対応する位置を開始位置として形成されることを特徴とする開口枠用枠材。 - 請求項1において、
前記角部で挟まれた側面に、長手方向に沿って形成された戸当り取り付け用の溝を備えること、を特徴とする開口枠用枠材。 - 建物の矩形の開口部の縁部に取り付けられる開口枠において、
請求項1または請求項2に記載した開口枠用枠材からなり、
前記開口枠用枠材は、前記横断面における凹部を外方に向けて配置されること、を特徴とする開口枠。
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