JP2002070441A - 防火用引き戸 - Google Patents
防火用引き戸Info
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Abstract
合に延焼を防止することが出来るようにした木製の防火
用引き戸を提供する。 【解決手段】 積層板を切断した枠材7を枠組した枠体
にはロックウール8などの難燃充填材を充填し、その両
面側には木質合板であって厚みが4mm以上の表面材
9,9を貼り合わせている。また、上端には金属製の上
エッジ、下端には金属製の下エッジ、戸尻には金属製の
戸尻エッジ、さらに戸先には難燃ゴムからなる戸当りを
取付け、上エッジは上方へ延びる側片を備え、火災時の
高熱にって吊車の樹脂製ローラなどが溶けて流れ落ちる
ことを防止するようにした。
Description
燃充填材を充填した木製の防火用引き戸に関するもので
ある。
が、従来の防火戸は金属製であって難燃コアを心材と
し、その両面には金属板を貼り合せたものである。勿
論、戸袋側には防火戸との間から炎が漏れないような隙
間対策は成されているが、防火戸単独では普通の引き戸
と大きな差異は存在しない。金属製の表面材を難燃コア
の両面に貼着するだけで、ある程度の時間は火災時の高
熱に耐えることが出来る。
条件は異なり、引き戸自体が直ちに燃焼してしまう。近
年においては仕切られた空間の落ち着きを得る為に引き
戸の材質を木製とすることが好まれ、一方においては火
災時の防火戸としての機能を果たすことが要求される。
製引き戸には防火機能は殆どなく、火災が発生したなら
ばその熱によって直ちに燃焼してしまう。本発明が解決
しようとする課題はこの問題点であり、木製の防火用引
き戸を提供する。
製であって、枠体にロックウール等の難燃充填材を詰め
て、その両面には木質合板を貼り合わせている。枠体を
構成する枠材は積層板から成り、又表面材と成る木質合
板は焼け落ちる時間を長くする為に厚さは4mm以上と
なっている。そして引き戸本体には金属製の上エッジ、
下エッジ、戸尻エッジ、及び難燃性のゴムから成る戸当
りを有している。
もあるが、窓枠は外観上木質でなくてはならず、しかし
窓枠に嵌めたガラス板が火災時に外れ落ちないように金
属製のコ型断面のガラス受けを窓枠の溝に取付けてい
る。すなわちガラス受けにガラス板を嵌めて窓空間に取
付け、この状態で窓枠が取付けられる。
て、手で押し開いた引き戸は独りでに閉じることが出
来、又完全開口状態に保つ為に上レールの戸尻側には板
バネを取着して引き戸を係止することが出来る。しかし
火災が発生した際には板バネが動いて引き戸を開放する
ことで独りで閉じるようになっている。すなわち引き戸
を吊設する上レールは僅かに傾斜していたり、又はゼン
マイバネにて閉じる方向へ引張ることも出来る。以下、
本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
した引き戸装置を示している実施例である。図1は縦断
面図、図2は戸先側横断面図、図3は戸尻側横断面図を
それぞれ表している。同図に示している防火用引き戸装
置は戸袋1を備え、引き戸2を開くならば戸袋空間3に
収納される。
ード4a,4bが重ね合わされて片側壁部を構成し、内
側の石こうボード4aにはスチール製の表面材が貼着さ
れていて、この表面材の側端を延ばして形成した止着部
が中間枠5と戸尻側枠6にネジ止めされて取付けられて
いる。そして表面側の石こうボード4bは内側石こうボ
ート4aの表面材に接着されている。
…を枠組みした枠体内にはロックウール8を充填材とし
て充填し、両面側には表面材9,9を貼り合わせてい
る。ここで枠材7は木製の積層板を所定の寸法に切断し
たものであり、又表面材9は木質合板から成り、その厚
さは4mm以上としている。厚さが4mm以下の場合、
火災時で焼け落ちる時間が短くなり、隣りの空間が直ち
に延焼してしまう。
エッジ11、戸尻には戸尻エッジ12、戸先には戸当り
13が取付けられている。これら各エッジ10,11,
12は金属製であって、又戸当り13は難燃ゴムが使用
され、引き戸本体の周りがエッジにて補強されることで
火災時の高熱による反りを防止し、その結果、隙間から
炎が漏れることはなくなる。
ガラス窓14が設けられ、ガラス板15としては網入り
板ガラス、又は超耐熱結晶ガラスが用いられる。そして
補強桟16を枠組みして形成した窓空間にガラス板15
が嵌められて、両面側には窓枠17,17が嵌ってい
る。この窓枠17は木質であり、窓枠17,17間の溝
には金属製のコ型ガラス受けが取付けられ、ガラス板1
5はこのコ型ガラス受けにて支持されている。
小さくすると共に、窓枠の幅寸法の拡大を防止する為
に、平成12年7月27日付け特許出願の「木製防火扉
の窓枠構造」(特願2000−226294号)を採用す
ることが出来る。すなわち、図4に示すようにコ型ガラ
ス受けの底片18にはネジ溝19を形成し、このネジ溝
19には図5に示す窓空間20の内側に固定したネジ2
1が嵌入すると共に、ネジ溝19の幅寸法はネジの頭か
ら外れない大きさとしている。
け22,22…を仮止めした状態で窓空間20に嵌める
と共に、コ型ガラス受け22,22…を移動してネジ溝
19,19…にネジ21,21…を嵌入して外れないよ
うに取付ける。勿論、コ型ガラス受け22,22…を窓
空間20の内側に固定しておくことも出来るが、ガラス
板15に仮止めした状態で窓空間20に嵌めるならば、
コ型ガラス受け22の側片寸法は小さくてよく、その結
果、窓枠の幅寸法Mが小さくなる。
間には熱発泡材24が設けられている。この熱発泡材2
4は火災時の高熱で膨張し、窓枠17とガラス板15間
の隙間を塞ぐことが出来る。
置について説明したが、本発明に係る防火用引き戸は戸
袋無しの引き戸装置に用いることも出来る。そして、該
引き戸はその上端に吊車25を取着し、僅かに傾斜した
上レール26に吊設している。従って、開く時には手で
押し開くことになるが、上レール26に沿って独りでに
閉じる。
ていて、引き戸2を完全開口した際には該係止板が引き
戸上端の吊車のローラなどに係止して閉じないようにし
ている。しかし、火災が発生した際には煙感知器からの
信号を受けてソレノイドが作動し、係止板を動かして引
き戸を開放することが出来る。開放された引き戸は傾斜
した上レールに沿って移動して間口が閉じられる。しか
し、上レールを傾斜する場合に限らず、上レールを水平
に配置すると共に、ゼンマイバネにて引張るように構成
することも可能である。
が、引き戸2の下端に形成したガイド溝には床面に起立
したガイドローラ27が嵌っていて、引き戸2が横揺れ
することなく開閉する。そして引き戸2の上端に取着し
ている上エッジ10は引き戸の反り防止としての役目を
果たすが、それ以外に吊車のローラが火災時の高熱にて
溶けた場合に、下方に流れ落ちることを防止する。従っ
て上エッジ10の両側片は上方へ延びていて、溶けた樹
脂が引き戸2に伝って流れ落ちないようにしている。
焼することになるが、あくまでも点検パネル内であり、
炎が外部に漏れることはない。以上述べたように、本発
明の防火用引き戸は木製の枠体内にロックウール等を充
填し、その両面側には4mm以上の厚さを有す木製合板
を表面材として貼り合せたものであり、次のような効果
を得ることが出来る。
ロックウール等を充填すると共にその表面材は4mm以
上の木質合板が使用されている為に、防火用引き戸とし
て機能することが出来る。そして、周囲には金属製の上
下エッジ及び戸尻エッジ、難燃ゴム製の戸当りが取付け
られている為に火災時の高熱による引き戸の反りはな
く、戸袋間に大きな隙間を生じて延焼することを防止す
る。
は、窓枠は木質材が使用されるがガラス板は金属製のコ
型ガラス受けにて支持されている為に、ガラス板が窓空
間から外れ落ちることはない。さらにガラス板と窓枠間
には熱発泡材が設けられている為に、火災時にはこの間
の隙間を塞ぐことが出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】 木製の防火用引き戸において、積層板を
所定寸法に切断した枠材を枠組みした枠体にはロックウ
ール等の難燃充填材を充填し、その両面側には木質合板
であって厚さが4mm以上の表面材を貼り合せたことを
特徴とする防火用引き戸。 - 【請求項2】 木製の防火用引き戸において、積層板を
所定寸法に切断した枠材を枠組みした枠体にはロックウ
ール等の難燃充填材を充填し、その両面側には木質合板
であって厚さが4mm以上の表面材を貼り合せ、上端に
は金属製の上エッジ、下端には金属製の下エッジ、戸尻
には金属製の戸尻エッジ、さらに戸先には難燃ゴムから
なる戸当りを取付けたことを特徴とする防火用引き戸。 - 【請求項3】 上記上エッジは上方へ延びる側片を備
え、火災時の高熱によって吊車の樹脂製ローラなどが溶
けて流れ落ちることを防止するようにした請求項2記載
の防火用引き戸。 - 【請求項4】 引き戸中央部に形成した窓空間には金属
製のコ型ガラス受けを介してガラス板を嵌め、窓空間の
周囲には木製の窓枠を取付けた請求項1、請求項2、又
は請求項3記載の防火用引き戸。 - 【請求項5】 ガラス板と窓枠間には熱発泡材を取付け
た請求項4記載の防火用引き戸。
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- 2000-08-31 JP JP2000262158A patent/JP3559901B2/ja not_active Expired - Fee Related
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