JPH09169414A - ベルトコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトコンベヤのリターン側での落粉距
離の短縮をはかるようにしたベルト裏返しを提供する。 【解決手段】 ベルトコンベヤＡのヘッドプーリ１の前
方と、テールプーリ２の手前とにリターン側ベルトの搬
送用表面が下側から上側に裏返しになるベルト丸め保形
裏返しローラ７、搬送用表面が上側から下側に裏返しに
なるベルト丸め保形裏返しローラ７を設け、ヘッドプー
リ側の丸め保形裏返しローラの前方と、テールプーリ側
の丸め保形裏返しローラの手前とにベルトの両面に接す
るガイドローラ６を設けて、落粉しないようにベルトを
裏返す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトコンベヤ
のリターン側におけるベルトからの落粉を極力なくする
ようにしたベルトコンベヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】ベルトコンベヤのリターン側ベルト表面
が下側になっているので、ベルト表面に付着している粉
状物が落下し、その落粉範囲は、ベルトコンベヤの全長
に及ぶ。

【０００３】そこで、ベルトコンベヤのリターン側ヘッ
ドプーリとテールプーリとの間のベルトを搬送側表面が
上向きになるように反転させて、落粉の範囲を著しく減
少するようにしている。

【０００４】上記ベルトの反転方法としては、実開昭６
１−１４２７０６号公報の第４図及び第５図に示された
ような、ベルトに沿わせた棒状体と、この棒状体の両端
間点在位置から逐次突出角度を変えてある各アームに軸
承した反転ローラとで構成されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような反転方法
を採用すると、スムーズなベルトの反転が行なわれるよ
うに各反転ローラの突出角度と位置との微妙な調整を必
要とする問題があった。

【０００６】また、ベルトの反転開始から終了迄の間の
距離がかなりあるので、落粉の距離も大きくなる問題が
あった。

【０００７】そこで、この発明の課題は、ベルトの表裏
面裏返し距離、すなわち落粉の距離を著しく減少すると
共に、微妙な調整を必要としないようにしたものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、ベルトコンベヤにおいて、ヘッドプ
ーリの前方近傍位置にリターン側ベルトの搬送用表面が
下側から上側に裏返しになるベルト丸め保形裏返しロー
ラーを設け、この丸め保形裏返しローラの前方に裏返っ
た上記ベルトの表裏面に接する水平なガイドローラを設
け、またテールプーリの手前近傍位置に上記リターン側
ベルトの表裏面に接するガイドローラを設け、このガイ
ドローラの前方にベルトの搬送表面が上側から下側に裏
返しになるベルト丸め保形裏返しローラを設けた構成を
採用する。

【０００９】また、丸め保形裏返しローラが、二分割さ
れた支持部材に軸承した構成を採用することもある。

【００１０】

【発明の実施の形態】この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。

【００１１】この発明の第１の実施の形態は、図１から
図５に示すように、ベルトコンベヤＡに於けるリターン
側ベルトからの落粉を防止する。

【００１２】上記のベルトコンベヤＡは、図１及び図２
に示すように、ヘッドプーリ１及びテールプーリ２と、
このヘッドプーリ１とテールプーリ２との間にかけ渡し
た無端状のベルト３とで構成され、キャリア側のベルト
３は、前後に所定の間隔を存し、かつ円周線上に配置し
た複数個の保形ローラ４によりパイプ状に丸める以外
に、図２に示すようにキャリア側のベルト３をハンキン
グローラ５により受架することもある。

【００１３】また、ヘッドプーリ１の前方と、テールプ
ーリ２の手前とには、リターン側ベルト３の表裏面に接
する水平なガイドローラ６、６が設けてある。

【００１４】さらに、ヘッドプーリ１とガイドローラ
６、６との中間には、ベルト３の搬送用表面が下側から
上側に裏返しになる一つのベルト丸め保形裏返しローラ
７が、テールプーリ２とガイドローラ６、６との中間に
は、ベルト３の搬送表面が上側から下側に裏返しになる
一つのベルト丸め保形裏返しローラ７が設けてある。

【００１５】上記のように構成すると、ヘッドプーリ１
を通過したリターン側のベルト３は、前方の丸め保形裏
返しローラ７により丸められるので、ベルト３の平らな
形状が、樋状に屈曲されて丸め保形裏返しローラ７の部
分では、断面Ｃ字状或はパイプ状に丸められ、そして丸
め保形裏返しローラ７と前方のガイドローラ６、６との
間でベルト３の搬送表面が下側から上側に裏返しにな
る。

【００１６】このとき、ガイドローラ６、６によるベル
ト３の両面押え込みによってスムーズに裏返しが保障さ
れると共に、短かい距離で裏返しになる。

【００１７】上記裏返ったベルト３は、前後のガイドロ
ーラ６、６間の範囲安定した状態で走行する。

【００１８】しかして、テールプーリ２側のガイドロー
ラ６、６を通過したベルト３は、丸め保形裏返しローラ
７により丸められるので、ベルト３の形状が、樋状に屈
曲されて丸め保形裏返しローラ７の部分では、断面Ｃ字
状或はパイプ状に丸められ、そして丸め保形裏返しロー
ラ７と前方のテールプーリ２との間でベルト３の搬送表
面が上側から下側に裏返しになる。すなわち、丸め保形
裏返しローラ７内をベルト３が通過するだけでベルト３
が裏返しになる。

【００１９】なお、図示の場合ヘッドプーリ１の前方近
傍位置と、テールプーリ２の手前近傍位置とにベルト３
の両面に接するガイドローラ８、８を設けて、定位置に
ベルト３を保持するようにしたが、上記ガイドローラ
８、８の役目をヘッドプーリ１、テールプーリ２によっ
て行なうようにしてもよい。

【００２０】また、丸め保形裏返しローラ７、７は、図
４及び図５に示すように、円周線上に複数個（図示の場
合６個）配置してある。

【００２１】この発明の第２の実施の形態は、上記の丸
め保形裏返しローラ７、７を、一対の支持部材１１、１
１に軸承して、コンベヤＡのフレーム１２に取付ける。

【００２２】これは、既知のコンベヤに対する設置が極
めて容易に行なうことができるようにする。すなわち、
ベルト３を挾む上下（図示の場合で、左右からでも可
能）に支持部材１１、１１を配置しながらフレーム１２
にボルトとナットとから成る締付具１３を介し取付け
て、支持部材１１、１１に軸承してある各丸め保形裏返
しローラ７、７によってベルト３を丸める。

【００２３】なお、支持部材１１、１１は、図４及び図
５に示す板状体に限定されることなく、例えばアングル
などであってもよい。

【００２４】図中１４は両支持部材１１、１１の突き合
わせ縁を結合する締付具である。

【００２５】

【発明の効果】この発明に係るベルトコンベヤは、以上
のように構成してあるので、一つの丸め保形裏返しロー
ラによりベルトを樋状に屈曲しながらその屈曲度合いを
増して丸めながらベルトを裏返し、裏返し後丸めを解除
することができる。

【００２６】このため、ベルトの裏返し開始から終了迄
の間の距離が著しく短縮することができる。すなわち、
落粉距離が小さくなると共に、丸め保形裏返しローラ内
にベルトを通過させるだけでベルトを裏返すことができ
る。

【００２７】また、対の支持部材にベルト丸め保形裏返
しローラを軸承して、コンベヤフレームに支持部材と取
付けるようにしてあるので、ベルトの裏返しが極めて容
易に行なうことができると共に、既在のベルトコンベヤ
への設置も可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るベルトコンベヤの側面図

【図２】他のベルトコンベヤの側面図

【図３】要部の拡大側面図

【図４】丸め保形裏返しローラの拡大正面図

【図５】側面図

【符号の説明】

Ａ ベルトコンベヤ １ ヘッドプーリ ２ テールプーリ ３ ベルト ４ 保形ローラ ５ ハンキングローラ ６、８ ガイドローラ ７ 丸め保形裏返しローラ １１ 支持部材 １２ フレーム １３、１４ 締付具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベルトコンベヤにおいて、ヘッドプーリ
   の前方近傍位置にリターン側ベルトの搬送用表面が下側
   から上側に裏返しになるベルト丸め保形裏返しローラー
   を設け、この丸め保形裏返しローラの前方に裏返った上
   記ベルトの表裏面に接する水平なガイドローラを設け、
   またテールプーリの手前近傍位置に上記リターン側ベル
   トの表裏面に接するガイドローラを設け、このガイドロ
   ーラの前方にベルトの搬送表面が上側から下側に裏返し
   になるベルト丸め保形裏返しローラを設けたことを特徴
   とするベルトコンベヤ。
2. 【請求項２】 上記丸め保形裏返しローラが、二分割さ
   れた支持部材に軸承したことを特徴とする請求項１記載
   のベルトコンベヤ。