JP2004059160A - パイプコンベヤの蛇行検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間の使用により搬送ベルトに丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケットの改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得るパイプコンベヤの蛇行検出装置を提供する。
【解決手段】平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に支持ブラケット12を設置し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を位置調整自在に取り付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に支持ブラケット12を設置し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を位置調整自在に取り付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプコンベヤの蛇行検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無端状の搬送ベルトを案内部材によってパイプ状に丸め、該パイプ状に丸めた搬送ベルトの内部に石炭等の被搬送物を入れて搬送するよう構成されたパイプコンベヤが知られている。
【0003】
図2〜図5は従来のパイプコンベヤの一例を表わすものであって、搬送ベルト1は、図2に示される如く、前方に配置されたプーリ2と後方に配置されたプーリ3との間に無端状に掛け回され、図示していない駆動装置で前方のプーリ2が回転駆動されることにより矢印方向に循環し、上段側の往路及び下段側の帰路における各々の大部分においては、搬送ベルト1の幅方向両側縁部1aを、案内部材としての案内枠4によって近接させ最終的に重合させてパイプ状に丸め、そのパイプ状の状態を保形枠7によって維持するようにしたパイプ部5が形成されている。
【0004】
前記往路側のパイプ部5の上流側には、図2及び図3に示される如く、石炭等の被搬送物を搬送ベルト1上へ投下するシュート6が設置されており、又、前方のプーリ2の近傍には、搬送ベルト1によって搬送された被搬送物を受ける荷受シュート10が設置されている。
【0005】
前記案内枠4は、後方に配置されたプーリ3とパイプ部5との間、及びパイプ部5と前方に配置されたプーリ2との間に各々複数(図の例では、案内枠4a,4bとして前後二箇所ずつ)設けられている。該案内枠4は、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向に対し直交して設けられ、図4に示される如く、上下二段に区画され、上段には、搬送ベルト1の外面に接して回転する案内ローラ8が各々搬送ベルト1の幅方向に沿って複数(図の例では、三個)ずつ設けられている。これらの案内ローラ8は、搬送ベルト1を平板状からパイプ状へ変化させる移行領域では該搬送ベルト1を次第に丸めるように、その配置がなされている。具体的には、三個の案内ローラ8は、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向(長手方向)に対して直交する平面上にその軸線が位置するように配置され、上段側では上方に開口する皿形若しくはU字形に配置されている。従って、後方に配置されたプーリ3側の案内枠4においては、上段側の案内ローラ8は搬送ベルト1を丸めるように案内する。同様に前方に配置されたプーリ2側の案内枠4においては、上段側の案内ローラ8は搬送ベルト1を展開するように案内する。
【0006】
又、前記保形枠7も、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向と直交して設けられ、図5に示される如く、上下二段に区画されて、各々複数(図の例では、六個)の保形ローラ9が環状に配置されている。即ち、該保形ローラ9もその軸線が搬送ベルト1の走行方向に直交する平面上に位置するように配置されている。そして、環状に配置された複数の保形ローラ9の内側を搬送ベルト1が通過することによって、保形ローラ9が搬送ベルト1の外面に接して回転し、搬送ベルト1の展開を防止して搬送ベルト1のパイプ状の状態を維持する。
【0007】
前述の如きパイプコンベヤにおいては、後方に配置されたプーリ3に沿い下方から上方へ回送された搬送ベルト1は、平板状からパイプ状への移行領域において二個の案内枠4a,4bの上段を通過することによって段階的にパイプ状に丸められ、丸められる間に図3に示される如くシュート6から投下された被搬送物を内側に包み込む。そして、パイプ部5においては、複数の保形枠7の上段を通過することでその形状が維持され、パイプ状から平板状への移行領域において、二個の案内枠4a,4bの上段を通過することによって段階的に平板状へと展開され、前方に配置されたプーリ2に沿い上方から下方へ回送されつつ被搬送物を荷受シュート10に投入し、その後、二個の案内枠4a,4bの下段を通過することで再びパイプ状に丸められ、各保形枠7の下段を通過した後、二個の案内枠4a,4bの下段を通って段階的に展開されて後方に配置されたプーリ3に至って循環する。
【0008】
これにより、石炭等の被搬送物を、その粉塵等を飛散させることなく確実に搬送でき、又、帰路においても、搬送ベルト1に付着した被搬送物の細粒等が落下する心配もない。
【0009】
ところで、前述の如きパイプコンベヤの場合、通常、搬送ベルト1が平板状からパイプ状へ移行する移行領域において、図6に示される如く、搬送ベルト1を取り囲むように設置されたベースフレーム11から支持ブラケット12を突設し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を取り付けるようにしていた。
【0010】
前記蛇行検出器13は、支持ブラケット12に対しボルト・ナット14の締付により取り付けられるリミットスイッチ15と、該リミットスイッチ15から延びるスイッチロッド16先端部に回転自在に設けられ且つ搬送ベルト1の幅端に当接するローラ17とを備えてなる構成を有している。
【0011】
搬送ベルト1に蛇行が僅かしか生じていない正常な状態では、搬送ベルト1の走行に伴ってリミットスイッチ15のスイッチロッド16に対しローラ17が回転するのみであるが、搬送ベルト1に蛇行が生じて、該搬送ベルト1の幅端が左右へ振れた場合、ローラ17が押されてスイッチロッド16が、図6中、仮想線で示される如く、揺動し、リミットスイッチ15が作動し、異常が発生したことが検出されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如きパイプコンベヤにおいては、長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつくと、搬送ベルト1の幅端部が、図6中、仮想線で示される如く、湾曲してしまい、蛇行検出器13のローラ17に当接しなくなるため、該蛇行検出器13の取付位置を変更する必要があった。
【0013】
しかしながら、従来の場合、搬送ベルト1の外側に設けた支持ブラケット12に対して蛇行検出器13を取り付けているため、搬送ベルト1の幅端部の中央側への湾曲に対応するには、大きな調整代が必要となり、その都度、支持ブラケット12を改造しなければならず、現地での改造工事費が嵩むという欠点を有していた。
【0014】
本発明は、斯かる実情に鑑み、長期間の使用により搬送ベルトに丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケットの改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得るパイプコンベヤの蛇行検出装置を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無端状の搬送ベルトをパイプ状に丸め、該パイプ状に丸めた搬送ベルトの内部に被搬送物を入れて搬送するよう構成したパイプコンベヤの蛇行検出装置であって、
平板状からパイプ状、或いはパイプ状から平板状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルトの中央側に支持ブラケットを設置し、該支持ブラケットに、搬送ベルトの幅端位置を検出する蛇行検出器を位置調整自在に取り付けたことを特徴とするパイプコンベヤの蛇行検出装置にかかるものである。
【0016】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0017】
前述の如く、平板状からパイプ状、或いはパイプ状から平板状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルトの中央側に支持ブラケットを設置し、該支持ブラケットに、搬送ベルトの幅端位置を検出する蛇行検出器を位置調整自在に取り付けると、従来のように搬送ベルトの外側に設けた支持ブラケットに対して蛇行検出器を取り付けるのとは異なり、搬送ベルトの幅端部の中央側への湾曲に対応するのに、小さな調整代で済み、その都度、支持ブラケットを改造する必要もなく、現地での改造工事費が少なくて済む。
【0018】
前記パイプコンベヤの蛇行検出装置においては、支持ブラケットに対し位置調整自在に取り付けられるリミットスイッチと、該リミットスイッチから延びるスイッチロッド先端部に回転自在に設けられ且つ搬送ベルトの幅端に当接するローラとから蛇行検出器を構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0020】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図2〜図6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に支持ブラケット12を設置し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を位置調整自在に取り付けた点にある。
【0021】
本図示例の場合、前記蛇行検出器13のリミットスイッチ15と一体のブラケット18に長孔19を穿設し、該長孔19に挿通したボルト・ナット14の締付により、支持ブラケット12に対し前記蛇行検出器13のリミットスイッチ15を位置調整自在に取り付けるようにしてある。
【0022】
尚、前記リミットスイッチ15と一体のブラケット18に長孔19を穿設するだけでなく、支持ブラケット12の側にも長孔を穿設してもよく、このようにすれば、リミットスイッチ15の位置調整時における傾斜角度変更量やスイッチロッド16の軸線方向の移動量をより大きく設定することが可能となる。
【0023】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0024】
従来の場合と同様、搬送ベルト1に蛇行が生じていない正常な状態では、搬送ベルト1の走行に伴ってリミットスイッチ15のスイッチロッド16に対しローラ17が回転するのみであるが、搬送ベルト1に蛇行が生じて、該搬送ベルト1の幅端が左右へ振れた場合、ローラ17が押されてスイッチロッド16が、図1中、仮想線で示される如く、揺動し、リミットスイッチ15が作動し、異常が発生したことが検出される。
【0025】
ここで、パイプコンベヤの長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつき、搬送ベルト1の幅端部が、図1中、仮想線で示される如く、湾曲してしまい、蛇行検出器13のローラ17に当接しなくなった場合には、該蛇行検出器13の取付位置を変更する必要があるが、本図示例では、支持ブラケット12を、平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に設置してあるため、該支持ブラケット12に対し、ボルト・ナット14を緩めてリミットスイッチ15と一体のブラケット18の長孔19の位置をずらすだけで、ローラ17を搬送ベルト1の幅端に当接させることが可能となる。
【0026】
この結果、従来のように搬送ベルト1の外側に設けた支持ブラケット12に対して蛇行検出器13を取り付けるのとは異なり、搬送ベルト1の幅端部の中央側への湾曲に対応するのに、小さな調整代で済み、その都度、支持ブラケット12を改造する必要もなく、現地での改造工事費が少なくて済む。
【0027】
こうして、長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器13の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケット12の改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得る。
【0028】
尚、本発明のパイプコンベヤの蛇行検出装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、搬送ベルト1が平板状からパイプ状へ移行する移行領域に限らず、搬送ベルト1がパイプ状から平板状へ移行する移行領域に蛇行検出器13を設ける場合にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のパイプコンベヤの蛇行検出装置によれば、長期間の使用により搬送ベルトに丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケットの改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の要部正面図である。
【図2】従来のパイプコンベヤの一例を示す側面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図2のV−V矢視図である。
【図6】従来のパイプコンベヤの蛇行検出器の一例を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト
2 プーリ
3 プーリ
5 パイプ部
11 ベースフレーム
12 支持ブラケット
13 蛇行検出器
14 ボルト・ナット
15 リミットスイッチ
16 スイッチロッド
17 ローラ
18 ブラケット
19 長孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプコンベヤの蛇行検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無端状の搬送ベルトを案内部材によってパイプ状に丸め、該パイプ状に丸めた搬送ベルトの内部に石炭等の被搬送物を入れて搬送するよう構成されたパイプコンベヤが知られている。
【0003】
図2〜図5は従来のパイプコンベヤの一例を表わすものであって、搬送ベルト1は、図2に示される如く、前方に配置されたプーリ2と後方に配置されたプーリ3との間に無端状に掛け回され、図示していない駆動装置で前方のプーリ2が回転駆動されることにより矢印方向に循環し、上段側の往路及び下段側の帰路における各々の大部分においては、搬送ベルト1の幅方向両側縁部1aを、案内部材としての案内枠4によって近接させ最終的に重合させてパイプ状に丸め、そのパイプ状の状態を保形枠7によって維持するようにしたパイプ部5が形成されている。
【0004】
前記往路側のパイプ部5の上流側には、図2及び図3に示される如く、石炭等の被搬送物を搬送ベルト1上へ投下するシュート6が設置されており、又、前方のプーリ2の近傍には、搬送ベルト1によって搬送された被搬送物を受ける荷受シュート10が設置されている。
【0005】
前記案内枠4は、後方に配置されたプーリ3とパイプ部5との間、及びパイプ部5と前方に配置されたプーリ2との間に各々複数(図の例では、案内枠4a,4bとして前後二箇所ずつ)設けられている。該案内枠4は、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向に対し直交して設けられ、図4に示される如く、上下二段に区画され、上段には、搬送ベルト1の外面に接して回転する案内ローラ8が各々搬送ベルト1の幅方向に沿って複数(図の例では、三個)ずつ設けられている。これらの案内ローラ8は、搬送ベルト1を平板状からパイプ状へ変化させる移行領域では該搬送ベルト1を次第に丸めるように、その配置がなされている。具体的には、三個の案内ローラ8は、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向(長手方向)に対して直交する平面上にその軸線が位置するように配置され、上段側では上方に開口する皿形若しくはU字形に配置されている。従って、後方に配置されたプーリ3側の案内枠4においては、上段側の案内ローラ8は搬送ベルト1を丸めるように案内する。同様に前方に配置されたプーリ2側の案内枠4においては、上段側の案内ローラ8は搬送ベルト1を展開するように案内する。
【0006】
又、前記保形枠7も、パイプ部5における搬送ベルト1の走行方向と直交して設けられ、図5に示される如く、上下二段に区画されて、各々複数(図の例では、六個)の保形ローラ9が環状に配置されている。即ち、該保形ローラ9もその軸線が搬送ベルト1の走行方向に直交する平面上に位置するように配置されている。そして、環状に配置された複数の保形ローラ9の内側を搬送ベルト1が通過することによって、保形ローラ9が搬送ベルト1の外面に接して回転し、搬送ベルト1の展開を防止して搬送ベルト1のパイプ状の状態を維持する。
【0007】
前述の如きパイプコンベヤにおいては、後方に配置されたプーリ3に沿い下方から上方へ回送された搬送ベルト1は、平板状からパイプ状への移行領域において二個の案内枠4a,4bの上段を通過することによって段階的にパイプ状に丸められ、丸められる間に図3に示される如くシュート6から投下された被搬送物を内側に包み込む。そして、パイプ部5においては、複数の保形枠7の上段を通過することでその形状が維持され、パイプ状から平板状への移行領域において、二個の案内枠4a,4bの上段を通過することによって段階的に平板状へと展開され、前方に配置されたプーリ2に沿い上方から下方へ回送されつつ被搬送物を荷受シュート10に投入し、その後、二個の案内枠4a,4bの下段を通過することで再びパイプ状に丸められ、各保形枠7の下段を通過した後、二個の案内枠4a,4bの下段を通って段階的に展開されて後方に配置されたプーリ3に至って循環する。
【0008】
これにより、石炭等の被搬送物を、その粉塵等を飛散させることなく確実に搬送でき、又、帰路においても、搬送ベルト1に付着した被搬送物の細粒等が落下する心配もない。
【0009】
ところで、前述の如きパイプコンベヤの場合、通常、搬送ベルト1が平板状からパイプ状へ移行する移行領域において、図6に示される如く、搬送ベルト1を取り囲むように設置されたベースフレーム11から支持ブラケット12を突設し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を取り付けるようにしていた。
【0010】
前記蛇行検出器13は、支持ブラケット12に対しボルト・ナット14の締付により取り付けられるリミットスイッチ15と、該リミットスイッチ15から延びるスイッチロッド16先端部に回転自在に設けられ且つ搬送ベルト1の幅端に当接するローラ17とを備えてなる構成を有している。
【0011】
搬送ベルト1に蛇行が僅かしか生じていない正常な状態では、搬送ベルト1の走行に伴ってリミットスイッチ15のスイッチロッド16に対しローラ17が回転するのみであるが、搬送ベルト1に蛇行が生じて、該搬送ベルト1の幅端が左右へ振れた場合、ローラ17が押されてスイッチロッド16が、図6中、仮想線で示される如く、揺動し、リミットスイッチ15が作動し、異常が発生したことが検出されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如きパイプコンベヤにおいては、長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつくと、搬送ベルト1の幅端部が、図6中、仮想線で示される如く、湾曲してしまい、蛇行検出器13のローラ17に当接しなくなるため、該蛇行検出器13の取付位置を変更する必要があった。
【0013】
しかしながら、従来の場合、搬送ベルト1の外側に設けた支持ブラケット12に対して蛇行検出器13を取り付けているため、搬送ベルト1の幅端部の中央側への湾曲に対応するには、大きな調整代が必要となり、その都度、支持ブラケット12を改造しなければならず、現地での改造工事費が嵩むという欠点を有していた。
【0014】
本発明は、斯かる実情に鑑み、長期間の使用により搬送ベルトに丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケットの改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得るパイプコンベヤの蛇行検出装置を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無端状の搬送ベルトをパイプ状に丸め、該パイプ状に丸めた搬送ベルトの内部に被搬送物を入れて搬送するよう構成したパイプコンベヤの蛇行検出装置であって、
平板状からパイプ状、或いはパイプ状から平板状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルトの中央側に支持ブラケットを設置し、該支持ブラケットに、搬送ベルトの幅端位置を検出する蛇行検出器を位置調整自在に取り付けたことを特徴とするパイプコンベヤの蛇行検出装置にかかるものである。
【0016】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0017】
前述の如く、平板状からパイプ状、或いはパイプ状から平板状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルトの中央側に支持ブラケットを設置し、該支持ブラケットに、搬送ベルトの幅端位置を検出する蛇行検出器を位置調整自在に取り付けると、従来のように搬送ベルトの外側に設けた支持ブラケットに対して蛇行検出器を取り付けるのとは異なり、搬送ベルトの幅端部の中央側への湾曲に対応するのに、小さな調整代で済み、その都度、支持ブラケットを改造する必要もなく、現地での改造工事費が少なくて済む。
【0018】
前記パイプコンベヤの蛇行検出装置においては、支持ブラケットに対し位置調整自在に取り付けられるリミットスイッチと、該リミットスイッチから延びるスイッチロッド先端部に回転自在に設けられ且つ搬送ベルトの幅端に当接するローラとから蛇行検出器を構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0020】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図2〜図6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に支持ブラケット12を設置し、該支持ブラケット12に、搬送ベルト1の幅端位置を検出する蛇行検出器13を位置調整自在に取り付けた点にある。
【0021】
本図示例の場合、前記蛇行検出器13のリミットスイッチ15と一体のブラケット18に長孔19を穿設し、該長孔19に挿通したボルト・ナット14の締付により、支持ブラケット12に対し前記蛇行検出器13のリミットスイッチ15を位置調整自在に取り付けるようにしてある。
【0022】
尚、前記リミットスイッチ15と一体のブラケット18に長孔19を穿設するだけでなく、支持ブラケット12の側にも長孔を穿設してもよく、このようにすれば、リミットスイッチ15の位置調整時における傾斜角度変更量やスイッチロッド16の軸線方向の移動量をより大きく設定することが可能となる。
【0023】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0024】
従来の場合と同様、搬送ベルト1に蛇行が生じていない正常な状態では、搬送ベルト1の走行に伴ってリミットスイッチ15のスイッチロッド16に対しローラ17が回転するのみであるが、搬送ベルト1に蛇行が生じて、該搬送ベルト1の幅端が左右へ振れた場合、ローラ17が押されてスイッチロッド16が、図1中、仮想線で示される如く、揺動し、リミットスイッチ15が作動し、異常が発生したことが検出される。
【0025】
ここで、パイプコンベヤの長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつき、搬送ベルト1の幅端部が、図1中、仮想線で示される如く、湾曲してしまい、蛇行検出器13のローラ17に当接しなくなった場合には、該蛇行検出器13の取付位置を変更する必要があるが、本図示例では、支持ブラケット12を、平板状からパイプ状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルト1の中央側に設置してあるため、該支持ブラケット12に対し、ボルト・ナット14を緩めてリミットスイッチ15と一体のブラケット18の長孔19の位置をずらすだけで、ローラ17を搬送ベルト1の幅端に当接させることが可能となる。
【0026】
この結果、従来のように搬送ベルト1の外側に設けた支持ブラケット12に対して蛇行検出器13を取り付けるのとは異なり、搬送ベルト1の幅端部の中央側への湾曲に対応するのに、小さな調整代で済み、その都度、支持ブラケット12を改造する必要もなく、現地での改造工事費が少なくて済む。
【0027】
こうして、長期間の使用により搬送ベルト1に丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器13の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケット12の改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得る。
【0028】
尚、本発明のパイプコンベヤの蛇行検出装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、搬送ベルト1が平板状からパイプ状へ移行する移行領域に限らず、搬送ベルト1がパイプ状から平板状へ移行する移行領域に蛇行検出器13を設ける場合にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のパイプコンベヤの蛇行検出装置によれば、長期間の使用により搬送ベルトに丸まる癖がつき、その幅端部が湾曲した際に、蛇行検出器の取付位置を小さな調整代で容易且つ確実に変更して対応することができ、支持ブラケットの改造等を行うことを不要とし得、現地での改造工事費を削減し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の要部正面図である。
【図2】従来のパイプコンベヤの一例を示す側面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図2のV−V矢視図である。
【図6】従来のパイプコンベヤの蛇行検出器の一例を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 搬送ベルト
2 プーリ
3 プーリ
5 パイプ部
11 ベースフレーム
12 支持ブラケット
13 蛇行検出器
14 ボルト・ナット
15 リミットスイッチ
16 スイッチロッド
17 ローラ
18 ブラケット
19 長孔
Claims (2)
- 無端状の搬送ベルトをパイプ状に丸め、該パイプ状に丸めた搬送ベルトの内部に被搬送物を入れて搬送するよう構成したパイプコンベヤの蛇行検出装置であって、
平板状からパイプ状、或いはパイプ状から平板状への移行領域において幅端部が経時的に湾曲して行く搬送ベルトの中央側に支持ブラケットを設置し、該支持ブラケットに、搬送ベルトの幅端位置を検出する蛇行検出器を位置調整自在に取り付けたことを特徴とするパイプコンベヤの蛇行検出装置。 - 支持ブラケットに対し位置調整自在に取り付けられるリミットスイッチと、該リミットスイッチから延びるスイッチロッド先端部に回転自在に設けられ且つ搬送ベルトの幅端に当接するローラとから蛇行検出器を構成した請求項1記載のパイプコンベヤの蛇行検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002215635A JP2004059160A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | パイプコンベヤの蛇行検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002215635A JP2004059160A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | パイプコンベヤの蛇行検出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004059160A true JP2004059160A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31937616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002215635A Pending JP2004059160A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | パイプコンベヤの蛇行検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004059160A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101399880B1 (ko) * | 2011-10-28 | 2014-05-30 | 현대제철 주식회사 | 벨트 컨베이어 손상 감지장치 |
CN104192526A (zh) * | 2014-08-25 | 2014-12-10 | 四川省自贡运输机械集团股份有限公司 | 带跑偏开关头部展带装置 |
JP2015048213A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-03-16 | 明星セメント株式会社 | ベルトコンベア及びその運転方法 |
CN106672537A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-05-17 | 衡阳运输机械有限公司 | 一种圆管带式输送机过渡段纠正装置 |
-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002215635A patent/JP2004059160A/ja active Pending
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