JP3337282B2 - 円筒形ベルトコンベアの蛇行検出方法および蛇行調整方法 - Google Patents

円筒形ベルトコンベアの蛇行検出方法および蛇行調整方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形管内に断面形状
を湾曲させたコンベアベルトを貫通させ、空気浮上させ
て、ベルト上に載置される搬送物を搬送する円筒形ベル
トコンベアの蛇行検出方法および蛇行調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】円筒形ベルトコンベアの先行技術は、た
とえば特開昭51−55577号公報、特開昭58−1
39906号公報、あるいは特開平4−317911号
公報などで開示されている。円筒形ベルトコンベアは、
バルクの粉粒体、塊状体、さらには空缶、紙箱、発泡ス
チロールなどの比較的軽い材料を荷こぼれを起こさず
に、長距離、大量かつ高速で、しかも直線輸送だけでな
く、上下、左右にカーブさせて搬送することが可能な特
徴を有する。特開昭51−55577号公報の先行技術
では、ベルトに車輪を設け、円筒形管の長手方向にレー
ルを設け、車輪をレールで支えて案内しながらコンベア
ベルトを走行させる。特開昭58−139906号公報
および特開平4−317911号公報の先行技術では、
円筒形管内にコンベアベルトを湾曲させた形状で通し、
エアーによってそのベルトを浮上させながら走行させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭51−5557
7号公報の先行技術では、二重円筒形管内で偏平に湾曲
させたベルトを車輪によって支持しながら走行させる。
車輪はベルトの一方側表面に設けられているので、二重
円筒管内でベルトを往復させることができても、一方向
にしか搬送を行うことができない。また、車輪を支持し
案内するためのレールが多数必要であり、構造が複雑と
なる。
【0004】特開昭58−139906号公報の先行技
術では、コンベアベルトを円筒状に撓ませて通すので、
コンベアベルトと円筒管内面との摩擦が全面にわたって
生じ、摩擦抵抗が大きい。コンベアベルトを浮上させる
ための空気量も多くなり、搬送動力も大きくしなければ
ならない。またベルトコンベアの両端で、円筒状に撓ま
せたコンベアベルトを一旦平らに広げ、再び円筒状に撓
ませるために必要な、いわゆるトラフ変換距離を多く必
要とする。
【0005】特開平4−317911号公報の先行技術
では、内管と外管とのそれぞれ内周面の下方に湾曲させ
たコンベアベルトを空気浮上させて走行させ、特開昭5
1−55577号公報および特開昭58−139906
号公報の先行技術の有する諸課題の解消が図られてい
る。しかしながらコンベアベルトおよび搬送物は密閉さ
れた円筒管内を走行するので、外部からコンベアベルト
の走行状態を監視することができない。なおその上に、
空気浮上式の円筒形ベルトコンベアにおいては、コンベ
アベルトが所定の走行状態からずれて蛇行状態になりや
すい。外部からの管内の監視が困難であるので、蛇行状
態が生じているか否かの目視等による検出も困難であ
る。また、円筒形ベルトコンベアは、海底や川底などの
パイプラインやトンネル内などに設けられるので、その
構造上、外部から蛇行を調整することも非常に困難であ
る。
【0006】したがって、搬送物が本来必要とする幅に
対して、蛇行して傾いても荷こぼれが生じないよう、コ
ンベアベルトの幅に余裕を持たせることが必要となる。
また、カーブ輸送を行うときには、遠心力によって蛇行
しやすくなるので、曲率半径をあまり小さくしないよう
したり、搬送速度をあまり大きくしないようにしたりす
る必要がある。以上のように、先行技術による空気浮上
式の円筒形ベルトコンベアにおいては、蛇行の検出およ
び調整が不充分であるので、搬送物を効率的に輸送する
ことができない。
【0007】本発明の目的は、コンベアベルトの蛇行状
態を容易に検出したり、または調整したりすることがで
きる円筒形ベルトコンベアの蛇行検出方法および蛇行調
整方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒管内に、
その下方の内周面に沿って湾曲するように空気浮上させ
たコンベアベルトを走行させる円筒形ベルトコンベアの
蛇行検出方法において、コンベアベルトを浮上させる空
気の圧力を、所定の走行状態にあるときのコンベアベル
トの中心に対して対称で、かつコンベアベルトの両端縁
近傍を含む1または複数対の位置で検出し、1または複
数対の位置で検出した各対毎の圧力差から、コンベアベ
ルトが所定の走行状態からずれて蛇行しているか否かを
検出することを特徴とする円筒形ベルトコンベアの蛇行
検出方法である。
【0009】
【0010】また本発明は、円筒形管内に、その下方の
内周面に沿って湾曲するように空気浮上させたコンベア
ベルトを走行させる円筒形ベルトコンベアの蛇行調整方
法において、コンベアベルト上の搬送物の載置位置が調
整可能なダンパを設け、コンベアベルトを浮上させる空
気の圧力を、所定の走行状態にあるときのコンベアベル
トの中心に対して対称で、かつコンベアベルトの両端縁
近傍を含む1または複数対の位置で検出し、1または複
数対の位置で検出した各対毎の圧力差から、コンベアベ
ルトが所定の走行状態からずれて蛇行しているか否かを
検出し、ダンパによる搬送物の載置位置調整によって、
コンベアベルトが所定の走行状態からずれて蛇行しない
ように調整することを特徴とする円筒形ベルトコンベア
の蛇行調整方法である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、コンベアベルトを浮上させる
空気の圧力を、その両端近傍を含む1または複数対の位
置で検出する。各位置で検出される圧力は、コンベアベ
ルトの端縁までの距離に対応する。1または複数対の位
置は、コンベアベルトが所定の走行状態にあるときの中
心に対して対称となる位置である。したがって、コンベ
アベルトが所定の走行状態にあるときには、各対の位置
で検出される圧力差は小さい。コンベアベルトが所定の
走行状態からずれて蛇行しているときには、各対の一方
の検出位置からコンベアベルトの一端縁までの距離と、
他方の検出位置からコンベアベルトの他端縁までの距離
とが異なるようになるので、圧力差が生じる。このよう
な圧力差を用いるので、外部からは直接監視することが
困難なコンベアベルトの蛇行状態を容易に検出すること
ができる。
【0012】
【0013】また本発明に従えば、圧力差によってコン
ベアベルトの蛇行状態を検出し、ベルト上への搬送物の
載置位置調整によって蛇行調整を行うので、蛇行状態の
検出と調整とを容易に行うことができる。円筒形ベルト
コンベアを蛇行状態が少ない状態で走行させることがで
きるので、搬送物に対してベルト幅に大きな余裕は必要
でなく、また走行速度も速めることができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例が適用される円筒
形ベルトコンベアの搬送方向に垂直な断面構造を示す。
円筒管1の下方の内周面に沿って、円弧状に湾曲したコ
ンベアベルト2が走行する。コンベアベルト2は、円筒
管1の底部にその軸線に平行に設けられるエアーダクト
3からエアー供給孔4を介して吹き込まれる空気によっ
て浮上する。湾曲したコンベアベルト2の上面には、搬
送物5が載置される。
【0015】コンベアベルト2は、エアー供給孔4から
供給される空気によって円筒管2の内壁面から浮上して
いるので、搬送時における円筒管1の内壁面との間の摩
擦力が小さい。コンベアベルト2が直線的に走行してい
るときであっても、搬送物5の重心の位置が中心線CL
からいずれか一方側にずれると、コンベアベルト2も一
方側が沈み他方側が浮き上がるように傾く。また円筒形
ベルトコンベアは、直線輸送だけでなく、上下、左右に
カーブ輸送も行うことがあるので、そのようなときに
は、遠心力によってさらにずれやすい。このずれを検出
するために、検出孔RL1〜RL4,RR1〜RR4が
設けられる。検出孔RL1〜RL4と検出孔RR1〜R
R4は、コンベアベルト2が所定の走行状態にあるとき
の中心線CLに対して対称な位置に設けられる。最上段
の検出孔RL1,RR1は、コンベアベルト2の両端縁
2L,2R近傍に設けられる。
【0016】コンベアベルト2が直線状に走行するとき
には、中心線CLは鉛直線と一致する。コンベアベルト
2の走行方向がカーブしているときには、水平線HL方
向の曲率半径が小さくなるに応じて、中心線CLは、鉛
直線からずれる。そのようなカーブの場所では、検出孔
RL1〜RL4,RR1〜RR4は、ずれた中心線CL
に対して対称な位置に設けられる。
【0017】走行しているコンベアベルト2が、中心線
CLを中心した所定の位置にあるときには、各検出孔の
対RL1,RR1;RL2,RR2;RL3,RR3;
RL4,RR4は対称の位置にあるので、検出される圧
力はそれぞれ等しい。コンベアベルト2が蛇行して、そ
の位置が所定位置からずれると、一方側の各検出孔RL
1〜RL4からコンベアベルト2の一方側の端縁2Lま
での距離と、他方側の各検出孔RR1〜RR4からコン
ベアベルト2の他方側の端縁2Rまでの距離とが変化す
るので、検出される圧力にも差が生じる。
【0018】図2は、コンベアベルト2が蛇行している
ときに、所定位置に戻すための調整機構を示す。投入口
6は、円筒管1の頂部に設けられる。シュート7内に
は、一対のダンパ8L,8Rが軸9L,9Rを中心とし
てそれぞれ揺動変位可能に設けられる。各ダンパ8L,
8Rは、それぞれ独立して揺動変位可能である。投入口
6から投入された搬送物5は、各ダンパ8L,8Rによ
って案内されてコンベアベルト2上に供給される。
【0019】図2(1)は投入口6の構造を示し、図2
(2)は投入直後の搬送物5の状態を示し、図2(3)
は図1で示す構成で検出されるコンベアベルト2の蛇行
状態を示す。すなわち、図2(3)は図1で示すよう
に、ダンパ8L,8Rの傾斜角θL,θRが左右で異な
っていると、図2(2)に示すように、搬送物5による
荷重中心線WLの位置が中心線CLからずれる。そのた
め図2(3)で示すように、コンベアベルト2は荷重中
心線WLが中心線CLに近づく方向に傾く。このとき、
一方側では、1番目の検出孔RL1からコンベアベルト
2の端縁2Lは沈み、2番目の検出孔RL2近傍とな
る。他方側では、1番目の検出孔RR1よりもコンベア
ベルト2の端縁2Rは高い位置まで昇る。各検出孔RR
1〜RR4からコンベアベルト2の端縁2Rまでの距離
は増大する。そのため、各対の検出孔RL1,RR1;
RL2,RR2;RL3,RR3;RL4,RR4にお
ける圧力差は、RL1<RR1,RL2<RR2,RL
3<RR3,RL4<RR4となる。この関係を検出
し、ダンパ8L,8Rの傾きを調整するようにフィード
バッグすれば、搬送物5による荷重中心線WLの位置を
変えて、蛇行状態を調整することができる。ダンパ8
L,8Rは別個独立に駆動するばかりではなく、連動す
るように駆動してもよい。
【0020】図3は、図1の円筒形ベルトコンベアの搬
送方向についての概略的な構成を示す。搬送方向につい
ての構成は、ローディング部11、中間フレーム部12
および排出部13に大別される。ローディング部11に
は、前述の投入口6が設けられる。前述の検出孔は、中
間フレーム部12の任意の位置12Pに設けられる。排
出部13では、ローディング部11から投入された搬送
物を排出する。コンベアベルト2は、無端状であり、ロ
ーディング部11の上流側に設けられるテールプーリ1
1Pと、排出部13の下流側に設けられるヘッドプーリ
13P間に張架される。任意の位置12Pに設けられた
検出孔による検出結果は、制御装置14に与えられる。
制御装置14は、総称して参照符号8で示すダンパによ
って、蛇行調整を行う。往路および復路のコンベアベル
ト2は、それぞれ別個の円筒管1内を走行する。
【0021】図4は、図3の中間フレーム部12におけ
る検出孔RL1〜RL4,RR1〜RR4とエアー供給
孔4との位置関係を示す。図4(1)は部分的な平面
図、図4(2)は図4(1)の切断面線IV−IVから
見た断面図をそれぞれ示す。中間フレーム部12が直線
状のときには、エアー供給孔4は中心軸線ALに平行な
直線上に供給孔ピッチSLで配置される。エアー供給孔
4間の中央には、中心軸線ALと垂直な検出孔ラインD
Lが交わる。検出孔ラインDL上には検出孔RL1〜R
L4,RR1〜RR4が設けられる。このように検出孔
ラインDLは、エアー供給孔4間の中央にある方が好ま
しいけれども、他の位置、たとえばエアー供給孔4と一
致しても特に問題はない。
【0022】図5は、検出孔の構造を示す。検出孔は、
円筒管1の側方壁面に空けられた丸穴またはキリ穴に、
ねじ式のソケット16,17が取付けられて形成され
る。ソケット16,17には、ねじ込み式のフィッティ
ング18を螺合させることができる。ソケット16は、
円筒管1の半径方向外方に向けてフィッティング18を
取付ける。ソケット17は、円筒管1の周方向に向けて
フィッティング18を取付ける。フィッティング18に
は、ビニールホース19の一端を装着する。ビニールホ
ース19の他端は、図3の制御装置14内の差圧検出用
の圧力スイッチなどに接続する。ソケット16,17の
代わりに、他の形式のカップリングなどを用いることも
できる。
【0023】図6は、本発明の他の実施例が適用される
蛇行調整のための機構を示す。本実施例では、図2
(1)に示すような板状のダンパ8L,8Rではなく、
内筒シングル形ダンパ20を用いる。内筒シングル形ダ
ンパ20では、搬送物5が投入用のシュート21とその
下方の案内シュート22によって案内され、シャフトカ
バー23によって覆われるシャフト24を中心として内
筒シュート25が揺動変位可能である。内筒シュート2
5の揺動角θに応じて、搬送物5がコンベアベルト2上
に載置される位置が変化する。内筒シュート25および
案内シュート22を外囲して、外筒シュート26が設け
られる。
【0024】図7は、図6の切断面線VII−VIIか
ら見た状態を示す。シャフト24の一端は、ブッシュ2
7によって軸支され、他端に取付けられるレバー28か
ら駆動装置に連結される。
【0025】図8、図9、図10、図11および図12
は、本発明のさらに他の実施例が適用される構成を示
す。図8は正面図、図9は平面図、図10は図8のA部
の詳細斜視図、図11は図8の切断面線XI−XIから
見た断面図をそれぞれ示す。本実施例で注目すべきは、
コンベアベルトが往路および復路ともに搬送物5を搬送
可能な二重管式円筒形ベルトコンベア30として構成さ
れることである。二重管式円筒形コンベアベルト30
は、内管31および外管32と、内管31内を湾曲して
走行する往路ベルト33および外管32内を湾曲して走
行する復路ベルト34を含む。往路ベルト33は、内管
31の下方に軸線方向に沿って設けられる内管エアーダ
クト35から供給される空気によって浮上する。復路ベ
ルト34は、外管32の下部に設けられる外管エアーダ
クト36から供給される空気によって浮上する。
【0026】二重管式円筒形ベルトコンベア30は、搬
送方向について、ローディング部11、中間フレーム部
12および排出部13によって構成される点では、図3
と同様である。中間フレーム部12には、図1と同様な
検出孔RL1〜RL4,RR1〜RR4が設けられる。
また保守のために、点検口38が適宜設けられる。さら
に側面には点検窓39も設けられる。内管エアーダクト
35および外管エアーダクト36には、ブロア40から
空気を供給する。コンベアベルトは、テールプーリ11
Pおよびヘッドプーリ13P間に張架され、モータ41
によってヘッドプーリ13Pが回転駆動されると往路ベ
ルト33はローディング部11から排出部13の方向へ
走行し、復路ベルト34は排出部13からローディング
部11の方向に走行する。ローディング部11および排
出部13内には、テールプーリ11Pおよびヘッドプー
リ13Pでは平らな状態で張架されるコンベアベルトが
管端面に接触しないようガイドローラ42がそれぞれ設
けられる。
【0027】図12は、外管32の内周面に沿って走行
する復路ベルト34に対して搬送物5を供給する構成を
示す。搬送物5はシュート43を落下し、分配ダンパ4
4で分配され、復路ベルト34上に載置される位置が調
整される。分配ダンパ44は、駆動装置に連結されるシ
ャフト45を中心として揺動可能であり、左右に分かれ
る分配シュート46への搬送物5の分配割合を変化させ
る。往路ベルト33上に載置する搬送物5に対しては、
前述の図2(1)や図6に示す構成を用いることができ
る。
【0028】以上の各実施例のように、中間フレーム部
12で圧力差を検出することによって、中間フレーム部
12など、密閉された管内のコンベアベルトの蛇行状態
を容易に知ることができる。圧力差によって、蛇行状態
が検出されれば、搬送物をコンベアベルト上に載置する
位置を調整することなどによって、コンベアベルトの蛇
行調整を行うことができる。搬送物5を載置する位置
は、ローディング部11に設けるダンパ8や内筒シング
ル形ダンパ20や分配ダンパ44などによって行うこと
ができるばかりではなく、作業者が直接搬送物5を載置
する際に、その位置を調整することもできる。
【0029】また蛇行調整によって、コンベアベルトの
中心付近に搬送物を積むことが可能となるので、余裕を
あまり考慮しないで、適正なるコンベアベルトの幅を使
用することが可能となり、装置の建造費や工事費などの
コストダウンを図ることができる。また、円筒形ベルト
コンベアを水平方向に曲げるときには、コンベアベルト
の張力と搬送物の遠心力とがアンバランスの状態にな
り、かならず蛇行が生じる。密閉状態でもコンベアベル
トおよび搬送物の位置を検出し確認することができるの
で、蛇行状態が大きくならないように搬送物5を載置す
る位置を調整し、水平カーブのベルトコンベアの実現を
容易にすることができる。さらに、蛇行の検出と調整と
が容易になるので、搬送速度を高めたり、カーブの曲率
を小さくしたりして、搬送時間を短縮し、効率的な輸送
を行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧力差に
よってコンベアベルトが蛇行しているか否かを検出する
ので、円筒管内で直接監視することができないコンベア
ベルトの走行状態を監視することが容易である。
【0031】
【0032】また本発明によれば、外部から直接目視す
ることができないコンベアベルトの蛇行を圧力差によっ
て検出し、ダンパによる搬送物の載置位置調整によって
ずれを補正することができる。これによって搬送物に対
するコンベアベルトの幅の余裕は小さくしてよく、また
コンベアベルトの走行速度を増加させることができ、搬
送効率が向上する。さらに、搬送経路がカーブしている
ときにおいても、曲率半径を小さくして走行距離を短縮
することができる。さらに、コンベアベルトの幅が余分
に必要でなくなるので、円筒形ベルトコンベアとしての
両端外に設ける、いわゆるトラフ交換距離なども短くて
よく、円筒形ベルトコンベア装置を全体的に小形化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用される蛇行状態検出の
ための構成を示す断面図である。
【図2】図1の構成で蛇行状態を調整するための構成を
示す断面図である。
【図3】図1の構成の正面図である。
【図4】図1の構成における検出孔とエアー供給孔との
関係を示す部分的な平面図と断面図である。
【図5】図1の構成における検出孔付近の断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例が適用されるローディング
部の断面図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】本発明のさらに他の実施例が適用される構成の
正面図である。
【図9】図8の構成の平面図である。
【図10】図8のA部の詳細を示す斜視図である。
【図11】図8の切断面線XI−XIから見た断面図で
ある。
【図12】図8の構成ローディング部11の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 円筒管 2 コンベアベルト 3 エアーダクト 4 エアー供給孔 5 搬送物 8,8L,8R ダンパ 11 ローディング部 12 中間フレーム部 13 排出部 20 内筒シングル形ダンパ 30 二重管式円筒形ベルトコンベア 31 内管 32 外管 33 往路ベルト 34 復路ベルト 35 内管エアーダクト 36 外管エアーダクト 40 ブロア 44 分配ダンパ RL1〜RL4,RR1〜RR4 検出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 43/00 - 43/10 B65G 15/08 B65G 15/60 - 15/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒管内に、その下方の内周面に沿って
    湾曲するように空気浮上させたコンベアベルトを走行さ
    せる円筒形ベルトコンベアの蛇行検出方法において、 コンベアベルトを浮上させる空気の圧力を、所定の走行
    状態にあるときのコンベアベルトの中心に対して対称
    で、かつコンベアベルトの両端縁近傍を含む1または複
    数対の位置で検出し、 1または複数対の位置で検出した各対毎の圧力差から、
    コンベアベルトが所定の走行状態からずれて蛇行してい
    るか否かを検出することを特徴とする円筒形ベルトコン
    ベアの蛇行検出方法。
  2. 【請求項2】 円筒形管内に、その下方の内周面に沿っ
    て湾曲するように空気浮上させたコンベアベルトを走行
    させる円筒形ベルトコンベアの蛇行調整方法において、 コンベアベルト上の搬送物の載置位置が調整可能なダン
    パを設け、 コンベアベルトを浮上させる空気の圧力を、所定の走行
    状態にあるときのコンベアベルトの中心に対して対称
    で、かつコンベアベルトの両端縁近傍を含む1または複
    数対の位置で検出し、 1または複数対の位置で検出した各対毎の圧力差から、
    コンベアベルトが所定の走行状態からずれて蛇行してい
    るか否かを検出し、 ダンパによる搬送物の載置位置調整によって、コンベア
    ベルトが所定の走行状態からずれて蛇行しないように調
    整することを特徴とする円筒形ベルトコンベアの蛇行調
    整方法。
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