JP4152473B2 - 吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造 - Google Patents
吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば無端コンベヤに吊下げられた搬器に麺などの物品を載置し、その搬器の姿勢を維持したまま無端コンベヤを蛇行させながら搬送する吊下げ式搬送装置にあって、無端コンベヤの転回部分における搬器の揺動を抑制する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造としては、転回部分を除く,所謂直進部分で、搬器を直接又は搬器から突設された当接体をガイド体でガイドするのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような吊下げ式搬送装置では、転回部分において搬器の揺動を抑制する構造がなかった。つまり、直進部分では搬器の揺動を抑制することができても、転回部分では搬器の揺動を抑制することができないという問題があった。
【0004】
本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発されたものであり、特に無端コンベヤの転回部分で搬器の姿勢を維持したままその揺動を抑制することができる吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に係る吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造は、物品を載置するための搬器を無端コンベヤとの連結点に連結して吊下げ、その無端コンベヤを転回部分で折り返しながら前記吊下げられた搬器の姿勢を維持したまま、当該搬器を無端コンベヤと共に搬送する吊下げ式搬送装置にあって、前記転回部分での無端コンベヤの転回外側で、異なる軌跡を描くように搬器から突設された二以上の当接部と、夫々の当接部の軌跡からなるガイド部を有し、前記転回部分での無端コンベヤの転回外側から各当接部を個別にガイドする二以上のガイド体とを備え、前記二以上の当接部は、搬器から突設された十字体の各先端部に設けられたローラからなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0008】
図1,図2は本発明の一実施形態を示す吊下げ式搬送装置である。この吊下げ式搬送装置は、例えば油揚げされた麺を冷却したり、乾燥したりするのに用いられ、そのため,つまりそれらの処理を行う時間を十分に得るために搬器に載せた麺を蛇行させながら搬送するように構成されている。ここで、図中の符号1はチェーン(所謂ローラチェーンである)を示し、符号2は当該チェーン1が巻掛けられるスプロケットを示していて、門型フレーム6の手前と奥方,つまり搬送路の両側に設けられたチェーン1は同期されて、無端コンベヤを構成する。このうち、各スプロケット2に相当する部分が転回部分,隣合う二つのスプロケット2を結ぶ部分が直進部分になる。そして、本実施形態において、図1の右下方から鉛直に引き上げられたチェーン1は二つのスプロケット2を介して水平右方向に転回され、計五つのスプロケット2によって上方に転回されながら折り返されて蛇行し、最も上方で水平左方向に直進した後、図示左上方のスプロケット2を介して鉛直下方に転回され、更に図示左下方のスプロケット2を介して水平右方向に転回され、最後に二つのスプロケット2を介して鉛直に引き下げられる。なお、本実施形態のチェーン1のローラ部には、例えば図3bに示すように、通常のローラより大きく,ピンリンクやローラリンクの外側にまではみ出す大きさのローラ1aが取付けられている。また、各スプロケット2は、例えば図3aに明示するように、汎用の軸受3に支持されている回転軸4と共に回転する。また、図中の符号5は、前記軸受を一定の力で引張る自動張力調整機構,所謂オートテンショナーである。
【0009】
前記無端コンベヤを構成するチェーン1には、例えば図3に示すように、麺等の物品を載置する搬器としてのバケット7が多数吊下げられている。このバケット7は、ハンガ8を介してチェーン1に連結されていて、その連結点Oを中心にハンガ8ごと揺動可能である。そして、このハンガ8とチェーン1との間には、バケット7側で上下に長い上下支持部材9、その外側で左右に長い左右支持部材10が、図示正面視で十字をなすように介装されており、その各突出先端部に回転自在なローラ11U,11D,12L,12Rが取付けられている。ここで、図3は、前述した図1に示すチェーンレイアウトの図示左上方で水平左方向から鉛直下方に,所謂1/4回転される転回部分であるが、この転回部分でのチェーン1より転回外側に突出している上下支持部材9の上端部の上端ローラ11Uと、左右支持部材10の左端部の左端ローラ12Lとは、各ローラの最外部が描く軌跡が異なる。
【0010】
そして、本実施形態では、前記転回部分において、前記上下支持部材9の上端部の上端ローラ11Uに接触してそれをガイドする上下ローラガイド13と、前記左右支持部材10の左端部の左端ローラ12Lに接触してそれをガイドする左右ローラガイド14との夫々を、門型フレーム6の梁部分にブラケット15を介して固定している。つまり、上下ローラガイド13の内側ガイド部13aは前記上端ローラ11Uの軌跡からなり、左右ローラガイド14の内側ガイド部14aは前記左端ローラ12Lの軌跡からなっている。従って、この場合には前記上端ローラ11Uとバケット7との相対位置は一意であり、また左端ローラ12Lとバケット7との相対位置は一意であり、更に前記チェーン1への連結点Oとバケット7との相対位置も一意であることから、チェーン1がスプロケット2に従って一定の軌跡を描き且つ上端ローラ11Uが上下ローラガイド13によって位置決めされ且つ左端ローラ12Lが左右ローラガイド14によって位置決めされると、バケット7全体も位置決めされてしまうことから、両ローラ11U,12Lが両ローラガイド13,14によって同時にガイドされるとバケット7は揺動しない。ちなみに、この図3において、チェーン1並びにバケット7が左水平方向に移動しているとき、上下ローラガイド13が前記上端ローラ11Uをガイドする以前に、左右ローラガイド14が左右端ローラ12L,12Rを同時にガイドすることにより、その時点でもバケット7が揺動しないようになっている。また、チェーン1並びにバケット7が鉛直下方に移動しているとき、左右ローラガイド14が左端ローラ12Lをガイドしながら、上下ローラガイド13が上下端ローラ11U,11Dを同時にガイドしているが、この状態でもバケット7は揺動しない。
【0011】
次に、図1に示すチェーンレイアウトのうち,1/2回転される転回部分について図4に示す。これは左水平方向への直進から時計周りに1/2回転分上方に転回し、右水平方向に直進する部分であり、バケットの図示は省略している。ここでも、上下支持部材9や左右支持部材10及びそれらの先端部に取付けられているローラ11U,11D,12L,12Rの構造は前記図3のものと同様であるが、当然ながら前述した上下ローラガイド13や左右ローラガイド14は、1/2回転分に合わせて延長されている。中でも、左右ローラガイド14は左端ローラ12Lの軌跡に合わせてそれをガイドするだけのものであるが、上下ローラガイド13は、その上半部では上端ローラ11Uの軌跡に合わせてそれをガイドし、下半部では下端ローラ11Dの軌跡に合わせてそれをガイドしているのである。つまり、この無端コンベヤの1/2回転転回部分における下半部で、当該無端コンベヤより転回外側で軌跡を描くのは左端ローラ12Lと下端ローラ11Dであるから、それらをガイドするようにガイド部13a,14aが形成されているのである。
【0012】
従って、本発明の要は、転回部分における無端コンベヤより転回外側で、異なる軌跡を描く二以上の当接部を搬器に突設固定し、その夫々の当接部を、各ガイド体が該当する当接部の軌跡からなるガイド部でガイドすることにより、それら二以上の当接部及び無端コンベヤとの連結点で決定される位置に搬器が固定され、これにより転回部分における搬器の揺動を抑制することができるのである。また、搬器から突設された十字体の各先端部にローラを設けて、前記二以上の当接部を構成することとすれば、無端コンベヤが如何なる方向に転回しても、常に二つの当接部(ローラ)が無端コンベヤの外側で異なる軌跡を描くことができるから、これをガイド体でガイドすることにより、無端コンベヤを蛇行させるとこにもあらゆる転回部分で搬器の揺動を抑制することができる。
【0013】
なお、水平方向への直進部分では、例えば図4に示すような水平ガイド体16によって、図3bに示すように前記チェーン1のローラ1aをガイドしている。また、鉛直方向への直進部分では、例えば図1に示すように前記上下端ローラ11U,11Dを二つの鉛直ガイド体17で挟むようにしてガイドしている。また、斜め方向への直進部分では、例えば図1に示すように前記上端ローラ11U及び左端ローラ12L又は右端ローラ12Rを斜行ガイド体18でガイドしている。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係る吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造によれば、無端コンベヤとの連結点から吊下げられている各搬器から突設されて,転回部分における無端コンベヤの転回外側で異なる軌跡を描く二以上の当接部を、その更に外側に設けられたガイド体でガイドする構成としたために、これら二以上の当接部及び無端コンベヤとの連結点で決定される位置に搬器は固定されるから、転回部分における搬器の揺動を抑制することができる。
【0015】
また、二以上の当接部を、搬器から突設された十字体の各先端部に設けたローラで構成することにより、無端コンベヤが如何なる方向に転回しても、常に二つの当接部,つまりローラが無端コンベヤの回転外側で異なる軌跡を描くことになり、この二つの当接部及び無端コンベヤとの連結点で決定される位置に搬器を固定することができるから、無端コンベヤを蛇行させるときにも、あらゆる転回部分で搬器の揺動を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の揺動抑制構造を用いた吊下げ式搬送装置の一実施形態を示す全体正面図である。
【図2】図1の吊下げ式搬送装置の全体側面図である。
【図3】図1の吊下げ式搬送装置の1/4回転転回部分を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】図1の吊下げ式搬送装置の1/2回転転回部分を示す正面図である。
【符号の説明】
1はチェーン(無端コンベヤ)
2はスプロケット
3は軸受
4は回転軸
5はオートテンショナー
6はフレーム
7はバケット(搬器)
8はハンガ
9は上下支持部材
10は左右支持部材
11U,11Lは上下端ローラ(当接体)
12L,12Rは左右端ローラ(当接体)
13は上下ローラガイド(ガイド体)
13aはガイド部
14は左右ローラガイド(ガイド体)
14aはガイド部
15はブラケット
Oは連結点
Claims (1)
- 物品を載置するための搬器を無端コンベヤとの連結点に連結して吊下げ、その無端コンベヤを転回部分で折り返しながら前記吊下げられた搬器の姿勢を維持したまま、当該搬器を無端コンベヤと共に搬送する吊下げ式搬送装置にあって、前記転回部分での無端コンベヤの転回外側で、異なる軌跡を描くように搬器から突設された二以上の当接部と、夫々の当接部の軌跡からなるガイド部を有し、前記転回部分での無端コンベヤの転回外側から各当接部を個別にガイドする二以上のガイド体とを備え、前記二以上の当接部は、搬器から突設された十字体の各先端部に設けられたローラからなることを特徴とする吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造。
Priority Applications (1)
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JP09302998A JP4152473B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP09302998A JP4152473B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造 |
Publications (2)
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JPH11292240A JPH11292240A (ja) | 1999-10-26 |
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Family
ID=14071080
Family Applications (1)
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JP09302998A Expired - Lifetime JP4152473B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 吊下げ式搬送装置の揺動抑制構造 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4615294B2 (ja) * | 2004-11-22 | 2011-01-19 | 株式会社冨士製作所 | 吊下げ式搬送装置 |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP09302998A patent/JP4152473B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11292240A (ja) | 1999-10-26 |
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