JPH09168858A - トリベの注湯方法及び注湯装置 - Google Patents

トリベの注湯方法及び注湯装置

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JPH09168858A
JPH09168858A JP34756595A JP34756595A JPH09168858A JP H09168858 A JPH09168858 A JP H09168858A JP 34756595 A JP34756595 A JP 34756595A JP 34756595 A JP34756595 A JP 34756595A JP H09168858 A JPH09168858 A JP H09168858A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリベを左右及び前後方向に移動して昇降動
及び傾動させ、前記トリベの移動範囲内に設置した鋳型
の高さ、形状及び鋳型の配置の如何を問わず全ての鋳型
に能率よく注湯する。 【解決手段】 単数または複数条のレ−ル上に移動可能
に載置した走行台車上に、該走行台車と直角方向に敷設
した横行レ−ル上を移動する横行台車を横行移動可能に
取付ける。この横行台車上にはトリベを収容するブラケ
ットを支持した昇降動装置と前記トリベを傾動させる傾
動装置と制御盤とを夫々設け、制御盤からの制御により
前記走行台車を左右方向及び横行台車を前後方向に移動
して、前記トリベの昇降動並びにトリベの傾動調整を操
作するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の鋳型の高
さ、形状の同一性の有無または平面的な配置が規則的あ
るいは不規則的かの如何を問わず、いずれにも適用され
る注湯方法及び注湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、同一形状をした複数の鋳型を工場
内に敷設した走行レ−ルに沿って配置し、この走行レ−
ル上を走行する台車上に設置したトリベから鋳型列に順
に注湯を行っている。この注湯装置には、例えば、走行
台車上にトリベを載せ、走行レ−ル上を走行して停止さ
せてからトリベを傾動して鋳型列に注湯したり、工場内
の天井に設けた走行レ−ルにホイストを介してトリベを
吊下げ、該トリベを昇降動及び傾動させて注湯するホイ
スト型注湯装置等がある。しかし、同一形状の鋳型を直
線上に多数配置して湯口を直線上に設けてあると能率良
く注湯することができるが、鋳型が走行レ−ルから離れ
て複数列の直線配置であったり、鋳型の大きさが相違し
て湯口の位置や高さが異なって不規則な場合には、注湯
作業の作業性が非常に悪かった。また、最近のように多
様化した時代に於ける鋳物の生産は、同一の鋳造品を大
量に生産するよりは多種多様のものを少量ずつ生産する
ことが必要とされる。これら多様化した鋳物製品を一度
に生産する鋳造作業は、鋳型の大きさが相違して湯口の
位置が異なるため平面的に不規則に配置した鋳型列に対
して行うので、その注湯作業は極めて困難であり、場合
によっては各鋳型の湯口にトリベの注湯口を合致させる
ために直接トリベを人手で動かすことがしばしばある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】工場内の鋳型が同一の
形状で平面的に規則的に走行レ−ルにそって配置されて
いる場合は、従来技術の注湯装置でもさして問題ないが
鋳型が複数列の直線配列であったり、鋳型の大きさや形
状が異なると湯口の位置が平面的に不規則に配置してあ
るため、複数列の注湯装置を設けるのに費用がかかって
大変不経済であった。また、複数列の注湯装置を設ける
ことは工場のスペ−ス上不可能なことも多い。ホイスト
型注湯装置は吊下げたトリベをレ−ルに沿って移動する
のは容易であるが、レ−ルから離れた位置への移動が困
難である。さらに、前記注湯装置はトリベを昇降動させ
たり、傾動させる装置がトリベの直上に取付ける構造に
なるため、トリベの昇降移動する距離を大きくすること
が困難である。そのため湯口の高さや位置が相違する複
数の鋳型に連続して注湯するには、注湯作業に熟練した
技術と複数の人員を必要とし、コストが上昇して作業性
が悪かった。本発明は、トリベを走行台車により左右方
向に移動し、横行台車により前後方向に移動してトリベ
を昇降動及び傾動させて複数列の直線配列であったり、
また、不規則に配列した大きさ及び形状の異なる複数の
鋳型に対しても走行台車および横行台車の移動範囲内の
すべての鋳型に能率よく注湯作業を行なうことを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、単数または複
数条の走行レ−ル上に走行台車を移動可能に載置し、該
走行台車と直角方向に敷設した横行レ−ル上に横行台車
を横行移動可能に取付け、該横行台車上にはトリベを収
容するブラケットを支持した昇降動装置と前記トリベを
傾動させる傾動装置を設けた注湯装置を構成し、前記走
行台車および横行台車が移動できる範囲内に配置された
複数の鋳型に対して該注湯装置内に設置した制御盤の制
御により前記走行台車を左右方向及び横行台車を前後方
向に夫々移動調整して前記昇降動で前記トリベを昇降動
し、該トリベを前記傾動装置で傾動させて前記走行台車
および横行台車が移動できる範囲内のすべての鋳型に順
に注湯させることを特徴とする。そのため、走行台車と
横行台車の移動できる範囲内で鋳型の高さ、形状あるい
は鋳型の配置の規則的、不規則的を問わず全ての鋳型に
連続して能率良く注湯作業を行うことができる。
【0005】また本発明は、単数または複数条の走行レ
−ル上に移動可能に載置した走行台車上に、該走行台車
と直角方向に敷設した横行レ−ル上を移動する横行台車
を横行移動可能に取付け、該横行台車上にはトリベを収
容するブラケットを支持した昇降動装置と、前記トリベ
を傾動させる傾動装置とを夫々設けた注湯装置を構成
し、該注湯装置内に配置した制御盤を制御することによ
り前記走行台車を左右方向に移動調整して横行台車を前
後方向に移動調整すると共に、前記トリベの昇降動およ
び傾動調整することを特徴とする。そのため、操作員は
良好な作業環境下で正確に注湯作業を能率良く行なうこ
とができる。
【0006】さらに本発明にかかる前記昇降動装置は、
トリベを収容するブラケットの支持部両側に支持片を設
け、一対の第1昇降ア−ムの一端に軸着させた駆動軸を
前記横行台車上に設けた支持部に軸支し、前記第1昇降
ア−ムと平行に位置する第2昇降ア−ムの一端を前記支
持部の前記駆動軸を軸支する位置以外の位置または前記
支持部と別体に設けた他の支持部に回転可能に軸支させ
て配し、第1、2昇降ア−ムの他端を前記支持片と連結
する支持側板に夫々回動可能に軸支させることによりブ
ラケットを片持懸吊し、前記駆動軸の一端側に設けた駆
動モ−タにより該駆動軸を回動させて前記第1、2昇降
ア−ムと支持側板とからなるリンク機構でブラケットを
水平に維持した状態で昇降動させることを特徴とする。
そのため、トリベ内の溶湯をこぼさずに鋳型の大きさに
応じて安全に昇降させて注湯することができる。
【0007】さらに本発明にかかる前記傾動装置は、ト
リベを収容するブラケットの下部一側に設けた支持軸に
第1傾動ア−ムの一端を回動可能に軸支し、第1傾動ア
−ムの他端に第2傾動ア−ムの一端を回動可能に軸支
し、第2傾動ア−ムの他端に傾動軸の一端を固着し、該
傾動軸の他端側に設けた傾動モ−タにより前記第1、2
傾動ア−ムを介して前記ブラケットを、該ブラケットの
支持片を中心にして傾動させることを特徴とする。その
ため、昇降装置により必要な高さに移動させたトリベを
傾動させることができ、スム−スに注湯作業を行うこと
ができる。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明の実施の態様を図面に基づ
いて以下に説明する。図1〜3において、1は本発明に
かかる注湯装置を示すもので、工場内に敷設した単数ま
たは複数条の走行レ−ル2上を走行する走行台車3の下
部四隅部に設けた走行車輪4を走行モ−タ(図示せず)
に連結し、該走行台車の走行方向と直角方向に複数条の
横行レ−ル6を前記走行台車3上に敷設してある。この
横行レ−ル6上に、例えば平面コ字形をして中間部分に
空間部10を設けた横行台車8の下部に設けた横行車輪
9を横行移動可能に載置し、横行車輪9を横行モ−タ
(図示せず)に連結してある。12は横行台車8の空間
部10中央に位置するブラケットで、該ブラケットの前
側上部に位置した支持部14の両側に支持片15、15
を取付け、前記ブラケット12内に溶湯を収容するトリ
ベ17を着脱可能に収容してある。本実施例のトリベ1
7は丸型に形成してあるが、扇型、ドラム横型、センケ
イなどトリベの形状には関係なくブラケット12に収容
することができ、一端に注湯口18を設けてある。
【0009】図4において、トリベ17を昇降させる昇
降動装置20のリンク機構21は、同じ長さをした一対
の第1、2昇降ア−ム22、23と略L字形に形成した
支持側板24、24とで構成され、第1昇降ア−ム22
の一端を前記横行台車8の上部一側に設けた支持部33
の上部に軸承させた駆動軸25に一定間隔をもって平行
に固着してある。第1昇降ア−ム22と平行に位置させ
る前記第2昇降ア−ム23の一端は、前記支持部33の
中間部に支持ピン34で回動可能に軸支している。第
1、2昇降ア−ム22、23の他端と該支持側板24、
24とを夫々連結ピン22a、23aで回動可能に連結
し、さらに、支持側板24の他端で前記ブラケット12
に連なる支持板14の両側に位置した支持片15と連結
ピン24aで連結し、第2昇降ア−ム23は第1昇降ア
−ム22の動きに追従して両者の位置関係は変わること
がない。第1、2昇降ア−ム22、23を夫々平行に位
置してブラケット12の昇降時における前後傾動を防止
し、常にブラケット12を水平状態に保持しており、該
ブラケット12に収容したトリベ17内の溶湯をこぼさ
ずに水平状態のまま昇降動する。
【0010】このブラケット12は、横行台車8の上部
一側に設置した昇降動装置20のリンク機構21によっ
て片持懸吊されており、駆動軸25の一端は減速機を内
蔵した駆動モ−タ27の出力軸28に軸着している駆動
歯車29と噛合する扇型歯車26を固着している。な
お、本実施例では支持部33の上部で駆動軸25を軸承
してあり、さらに、該支持部の中間部で第2昇降ア−ム
23の一端を軸承してあるが、該支持部33とは別体に
前記横行台車8上に設けた他の支持部(図示せず)に、
該第2昇降ア−ム23の一端を支持ピン34で回動可能
に軸支することも可能である。即ち、本実施例では支持
部の上部で駆動軸を軸承し、該支持部の中間部で第2昇
降ア−ムの一端を支持ピンで軸支するように該支持部を
一体に構成してあるが、夫々別体に構成してもよいこと
は勿論である。さらに、本実施例では第1昇降ア−ム2
2の下方に第2昇降ア−ムが位置しているが、上方に位
置してもよく、要するに第1、2昇降ア−ムが平行に位
置してあればよい。
【0011】ブラケット12に連動する傾動装置35
は、該ブラケットの下方一側に設けた支持軸36に第1
傾動ア−ム37の一端を回動可能に軸支し、第1傾動ア
−ム37の他端は第2傾動ア−ム38の一端に同じく回
動可能に軸支してある。第2傾動ア−ム38の他端は、
傾動軸39の一端に固着すると共に該傾動軸の他端に、
前記横行台車8の上部一側に設けた減速機を内蔵した傾
動モ−タ40の出力軸41に軸着した傾動歯車42と噛
合する大径の傾動大歯車43を固着してある。
【0012】リンク機構21と第1、2傾動ア−ム3
7、38は、ブラケット12を介して連結させてあるた
め、ブラケット12を昇降動させる伝達力は傾動軸39
に回転力として伝わる。この傾動軸39に固着させた第
1傾動ア−ム38及び傾動大歯車43の中間部に傾動大
歯車43側からの回転力は正確に伝達し、第1傾動ア−
ム38から傾動軸39へ回転力は伝わらない構造であっ
て市販品としても普及している一方向伝達継手44また
は同様の機能を有する構造のカム継手等を配設すること
で、該傾動軸39での昇降動による回転力と傾動による
回転力との干渉を回避する構造になっている。
【0013】48は、横行台車8の上面で見通しの良い
場所に設けた操作室48aの内部に設置した操作盤であ
り、49は横行台車8の上面に設けた制御盤で、前記操
作盤により操作される。操作員が操作室48a内の操作
盤48を操作して操作信号を制御盤49に送り、該制御
盤49によって走行台車3の走行移動、横行台車8の横
行移動、さらに、トリベ17の昇降動及び傾動させるも
のである。操作員は、直接目で見ながら正確に操作して
注湯作業を安全且つ正確に行なえるので短時間に作業を
終了できる。また、操作員はこの操作室48a内に配さ
れた操作盤48を操作することによって溶湯からの高熱
やガスに直接晒されないようにして作業環境を向上させ
ている。
【0014】本実施例では、横行台車8上に設けた操作
盤48からの操作を説明したが、該操作盤48は横行台
車8以外の見通しのよい個所に設けてもよく、さらに、
注湯装置外の位置より遠隔操作することも可能である。
【0015】本実施例の作用について、注湯装置1によ
る作業工程を図1、7に基づいて、走行台車3の走行移
動方向をX方向、また、横行台車8の横行移動方向をY
方向として説明する。なお、走行台車3および横行台車
8の移動できる範囲内の全ての鋳型に注湯することは可
能であるが、注湯する鋳型は大きく分類して、鋳型の高
さや形状が異なって不規則に配置した場合と、鋳型の高
さ、形状が同じで規則的に配置した場合があるが、走行
台車3、横行台車8、昇降装置20および傾動装置35
の調整等の注湯調整が前者の方が後者に比して複雑なの
で前者について説明し、後者の説明は省略する。後者は
走行台車3および横行台車8は、一方向の移動調整と昇
降装置20および傾動装置35は一度セットすると後は
少しの微調整で順次鋳型に注湯することができる。
【0016】45は走行レ−ル2の内側に平面的に不規
則に並べて設置する鋳型で、大きさや形状が夫々異なる
複数の鋳型45a、45b、45cの高さを夫々H1、
H2、H3とし、トリベからの溶湯を受ける湯口46
a、46b、46cは夫々高さ及び位置が不規則に配置
されている。
【0017】まず、鋳型45aに注湯する場合、まず走
行台車3をX方向に走行移動し、ついで、横行台車8を
Y方向に横行移動させて、鋳型45aの湯口46a上に
トリベ17の注湯口18からの溶湯を注湯できる位置に
調整する。この場合、図6に示すように鋳型45aの高
さと注湯時のトリベ17の高さがほぼ合致する場合はト
リベ17を昇降動させる必要はない。
【0018】ブラケット12を昇降させる場合は、昇降
動装置20の減速機を内蔵した駆動モ−タ27を駆動さ
せ、駆動歯車29と扇型歯車26を介して駆動軸25を
図4の矢印方向に回動させると、該駆動軸に接続したリ
ンク機構21の第1、2昇降ア−ム22、23が支持側
板24の一端に支持されて同一間隔で平行に上昇し、該
支持側板の他端に支持された支持部14の両側に設けた
支持片15、15を介してブラケット12を水平状態の
まま上昇させる。
【0019】所定高さに位置するトリベ17を傾動させ
る場合は、傾動モ−タ40の駆動により出力軸41に軸
着した傾動歯車42と傾動大歯車43を介して傾動軸3
9の回動により第2傾動ア−ム38を回動してその端部
を上昇させる。ついで、第2傾動ア−ム38の端部に軸
支した第1傾動ア−ム37と、該第1傾動ア−ムの一端
に軸支して他端をブラケット12の下部に固着させた支
持軸36を介して該ブラケットは、支持片15の連結ピ
ン24a部分を中心に該ブラケットの下部を上方に持ち
上げて傾動させる(傾動正転)ことにより、トリベ17
の注湯口18から鋳型の湯口46aに注湯するものであ
る。トリベ17は、第1、2傾動ア−ム37、38の回
動により約90度の角度まで傾動させることができ、傾
動時には傾動歯車42と傾動軸39との間に大径な傾動
大歯車43を介在させたことにより、ブラケット12の
傾動をゆっくりスム−ズに行って、トリベ17内の溶湯
の揺動および溶湯の波立ちを防止することができる。
【0020】鋳型45aへの注湯を終了後、次の鋳型4
5b方向に移動するには、傾動モ−タ40を逆転(傾動
戻り)して第2、1傾動ア−ム38、37を降下してブ
ラケット12を水平にする。次いで、図1の矢印に示す
如く、鋳型45aの上方を超えての移動は、図5に示す
ようにブラケット12を上昇さるため前記したように昇
降動装置20の駆動モ−タ27を駆動し、駆動歯車29
及び扇型歯車26を介して駆動軸25を図4の矢印方向
に回動させる。この駆動軸25に接続したリンク機構2
1の第1、2昇降ア−ム22、23が支持側板24に支
持ピン22a、23aで支持されて平行に上昇し、該支
持側板24の他端に支持されている支持片15によりブ
ラケット12は水平状態のまま上昇する。この際、トリ
ベ17の上方には何ら障害物がないので、第1昇降ア−
ム22の回動範囲の限界(最大上昇幅L)まで上昇させ
ることができる。
【0021】ブラケット12の底面が、鋳型45aの高
さH1を越えた位置で駆動モ−タ27を停止させてブラ
ケット12を停止し、横行台車8を鋳型45bに向かっ
てY方向に移動する。この横行台車8上に設置したトリ
ベ17を鋳型45bの正面に位置させた後、駆動モ−タ
27を駆動してブラケット12を降下する。このブラケ
ット12を降下させてから、鋳型45bの湯口46bと
合致する位置まで走行台車3をX方向に移動させてトリ
ベの注湯口18の位置を調整する。ついで、トリベ17
の注湯口18の高さを昇降動装置20によって調整した
後に傾動装置35の傾動モ−タ40を駆動させることに
より、ブラケット12を傾動(傾動正転)してトリベ1
7の溶湯を鋳型45bに注湯する。
【0022】この鋳型45bに注湯終了後、次の鋳型4
5cに注湯する場合も前記した操作を行なって、ブラケ
ット12を一度上昇させてから鋳型45bの高さH2を
クリアし、走行台車3及び横行台車8を夫々X方向及び
Y方向に移動させてからトリベ17を前記と同様な操作
によって、昇降動装置20および傾動装置35を作動さ
せて注湯作業を行なうものである。
【0023】注湯装置1の移動方法は、配置した鋳型4
5の位置又は大きさ等によって自由に選択することがで
きる。前記した鋳型45aから鋳型45bへの移動は、
ブラケット12を上昇させて鋳型45aの上方を超えて
移動させる方法であるが、トリベ17を昇降動させず図
1に示すように、走行台車3を鋳型45fの位置までX
方向に移動し、鋳型45aと鋳型45fとの中間位置に
移動させた後、横行台車8を鋳型45bの位置までY方
向に移動させてもよい。更に、走行台車3を鋳型45b
の正面位置まで移動し、鋳型45bの注湯位置にトリベ
17を移動させることもできる。実際には走行台車3の
X方向と横行台車8のY方向の移動とを適宜選択して効
率良く鋳型に接近し、昇降動装置20および傾動装置3
5を操作することにより注湯するものである。
【0024】前記したトリベ17の注湯作業における走
行台車3、横行台車8、トリベの昇降動装置20及びト
リベの傾動装置35の各駆動モ−タの制御は、横行台車
8の一角で見通し良い位置に設けた操作室内に配した操
作盤48を操作員が直接目で確認しながら操作盤48を
操作して制御盤49からの信号により制御することがで
きるため、注湯作業を安全に行うことができる。また、
操作室48によって操作員は周囲から隔離されるため、
溶湯からの熱やガスに晒されることなく、良好な作業環
境で溶湯作業を行うことができる。
【0025】なお、本発明の実施例では工場内に敷設し
た走行レ−ル2は最も一般的な2条のレ−ルの場合につ
いて説明したが、鋳型の大きさ及び配置の関係から横行
台車8の前後方向への移動距離が大きい場合も走行台車
3の強度上の問題から3条、4条、それ以上の多数に条
数を増加することも可能である。さらに、鋳型の大きさ
および配置の関係から横行台車8の前後方向への移動距
離が比較的小さい場合は、図8、9に示す如くレ−ル2
aの両側面を前記走行台車3の下面に対をなして取付け
たサイドロ−ラ3a、3aおよび3b、3b等で支える
の走行台車倒れ防止装置を具備すれば、1条のレ−ル2
a上に走行台車3を走行させることも本発明の応用技術
の範疇である。
【0026】前記した走行レ−ル2は、前記したように
工場基礎に直接敷設する場合もあるが、鋳型の大きさお
よび鋳型の配置の関係から図10に示す如く工場建屋架
構に設けたレ−ル取付ブラケット50、50に走行レ−
ル2a、2aを敷設してもよい。即ち、レ−ル取付ブラ
ケット50、50に敷設した走行レ−ル2a、2aに移
動可能に走行台車3を載置し、該走行台車3上に敷設し
た横行レ−ル6、6上に横行台車8を移動可能に載置さ
せることも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以下のような効果を有してい
る。 左右方向に移動する走行台車上に、該走行台車と直
角方向である前後方向に移動可能に設けた横行台車にト
リベを昇降動及び傾動可能に取付けてあるので、工場内
に走行台車、走行台車の移動範囲内に設置した大きさ、
高さ及び形状の如何を問わず全ての鋳型に、前記トリベ
を短時間に移動調整しながら能率よく注湯することがで
き、操業コストの低下を図ることができる。 横行台車上の見通しの良い場所に設置した操作室内
に操作盤を設けてあるので、走行台車の左右方向及び横
行台車の前後方向への移動や停止を正確に制御でき、ト
リベの昇降動及び傾動等の注湯作業も少ない操作員で安
全で正確に行うことができるので作業能率が一段と向上
する。なお、操作盤は横行台車以外の注湯装置内あるい
は注湯装置外の位置より遠隔操作にすることも可能であ
る。 トリベの昇降動及び傾動は、リンク機構による昇降
動装置と傾動装置にしたことによりトリベの上下方向に
はトリベの昇降動及び傾動を制限する部材がなく、トリ
ベの昇降動及び傾動を大きくして昇降動及び傾動操作を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る注湯装置を示し、注湯手順を示す
一部省略した平面図である。
【図2】注湯装置の一部省略した拡大正面図である。
【図3】注湯装置の一部省略した拡大平面図である。
【図4】トリベの昇降動装置及び傾動装置を示す一部省
略した要部の斜視図である。
【図5】トリベの昇降動装置におけるリンク機構を示す
要部の側面図である。
【図6】トリベの傾動装置の傾動状態を示す要部の側面
図である。
【図7】トリベによる各鋳型への注湯状態を示す作動図
である。
【図8】1条軌道に横行台車を取付けた使用状態を示す
概略図である。
【図9】1条軌道に横行台車を取付けた他の使用状態を
示す概略図である。
【図10】軌道を工場建屋架構に敷設した状態の概略図
である。
【符号の説明】 1 注湯装置 2 走行レ−ル 3 走行台車 6 横行レ−ル 8 横行台車 12 ブラケット 14 支持部 15 支持片 17 トリベ 20 昇降動装置 21 リンク機構 22 第1昇降ア−ム 23 第2昇降ア−ム 24 支持側板 25 駆動軸 27 駆動モ−タ 33 支持部 35 傾動装置 36 支持軸 37 第1傾動ア−ム 38 第2傾動ア−ム 39 傾動軸 40 傾動モ−タ 45 鋳型 46 湯口 48 操作盤 49 制御盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数または複数条の走行レ−ル上に走行
    台車を移動可能に載置し、該走行台車と直角方向に敷設
    した横行レ−ル上に横行台車を横行移動可能に取付け、
    該横行台車上にはトリベを収容するブラケットを支持し
    た昇降動装置と前記トリベを傾動させる傾動装置を設け
    た注湯装置を構成し、前記走行台車および横行台車が移
    動できる範囲内に配置された複数の鋳型に対し、該注湯
    装置内に設置した制御盤の制御により前記走行台車を左
    右方向および横行台車を前後方向に夫々移動調整して前
    記昇降動装置で前記トリベを昇降動し、前記トリベを該
    傾動装置で傾動させて前記トリベから前記走行台車およ
    び横行台車が移動できる範囲内のすべての鋳型に注湯さ
    せることを特徴とするトリベの注湯方法。
  2. 【請求項2】 単数または複数条の走行レ−ル上に移動
    可能に載置した走行台車上に、該走行台車と直角方向に
    敷設した横行レ−ル上を移動する横行台車を横行移動可
    能に取付け、該横行台車上にはトリベを収容するブラケ
    ットを支持した昇降動装置と、前記トリベを傾動させる
    傾動装置とを夫々設けた注湯装置を構成し、該注湯装置
    内に設置した制御盤を制御することにより前記走行台車
    を左右方向に移動調整して横行台車を前後方向に移動調
    整すると共に、前記トリベの昇降動および傾動調整する
    ことを特徴とするトリベの注湯装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降動装置は、トリベを収容するブ
    ラケットの支持部両側に支持片を設け、一対の第1昇降
    ア−ムの一端に軸着させた駆動軸を前記横行台車上に設
    けた支持部に軸支し、前記第1昇降ア−ムと平行に位置
    する第2昇降ア−ムの一端を前記支持部の前記駆動軸を
    軸支する位置以外の位置または前記支持部と別体に設け
    た他の支持部に回転可能に軸支させて配し、第1、2昇
    降ア−ムの他端を前記支持片と連結する支持側板に夫々
    回動可能に軸支させることによりブラケットを片持懸吊
    し、前記駆動軸の一端側に設けた駆動モ−タにより該駆
    動軸を回動させて前記第1、2昇降ア−ムと支持側板と
    からなるリンク機構でブラケットを水平に維持した状態
    で昇降動させることを特徴とする請求項2記載のトリベ
    の注湯装置。
  4. 【請求項4】 前記傾動装置は、トリベを収容するブラ
    ケットの下部一側に設けた支持軸に第1傾動ア−ムの一
    端を回動可能に軸支し、第1傾動ア−ムの他端に第2傾
    動ア−ムの一端を回動可能に軸支し、第2傾動ア−ムの
    他端に傾動軸を固着し、該傾動軸の他端側に設けた傾動
    モ−タにより前記第1、2傾動ア−ムを介して前記ブラ
    ケットを、該ブラケットの支持片を中心にして傾動させ
    ることを特徴とする請求項2又は3記載のトリベの注湯
    装置。
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