JPH09166113A - クリップ及びクリップ取付け構造 - Google Patents

クリップ及びクリップ取付け構造

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JPH09166113A
JPH09166113A JP32880995A JP32880995A JPH09166113A JP H09166113 A JPH09166113 A JP H09166113A JP 32880995 A JP32880995 A JP 32880995A JP 32880995 A JP32880995 A JP 32880995A JP H09166113 A JPH09166113 A JP H09166113A
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吉昭 浜本
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雅英 小谷
Yoshinori Nakamoto
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SUTAARAITO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに材質が異なる構造体同士を組付け合う
ために使用するクリップにおいて、金属製ばねと同等の
ばね性能を保持しつつ、部品管理を容易化すると共に使
い勝手を向上させる。 【解決手段】 本体13の一方側15をラジエ−タグリ
ル1に対する取付け側とする一方、該本体13の他方側
16に、該本体13の他方側16先端部から側方に広が
りつつ該本体13の一方側15に延び車体2における取
付け長孔12の長手方向側縁部の一方に当接して該本体
13を該取付け長孔12における他方の長手方向側縁部
に向けて付勢する片持ち状のばね片26を設ける。その
ばね片26には、該ばね片26の自由端部27から本体
13の他方側16に向うに従って該本体13の側面部2
2に近づくようにして延びる補助ばね部29を設け、そ
の補助ばね部29を含むばね片26と本体13とを樹脂
をもって一体的に成形して、当該クリップ3を、所望の
ばね性能を確保できる一体成形物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに材質が異な
る構造体同士を組付け合うために用いるクリップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】クリップには、例えば、ラジエ−タグリ
ル等のプラスチック構造体を車体等の金属構造体に組付
ける場合の如く、互いに材質が異なる構造体同士を組付
け合うものがある。このようなクリップには、特公昭5
4−10073号公報に示すように、種々のものが提案
されているが、近時、構造の簡素化を図るべく、本体の
一方側を一の構造体(例えばプラスチック構造体)に対
する取付け側とする一方、該本体の他方側に、係止片
と、該本体の他方側先端部から側方に広がりつつ該本体
の一方側に延びる片持ち状の金属製ばね片とを設けて、
係止片を他の構造体(例えば金属構造体)における取付
け長孔の幅方向側縁部に係止し、片持ち状のばね片を取
付け長孔の長手方向側縁部の一方に当接させて該本体を
該取付け長孔における他方の長手方向側縁部に向けて付
勢するものがある。これにより、クリップの他方側にお
いては、係止片をもって他の構造体に係止できるだけで
なく、片持ち状のばね片をもって、組付時の位置決めが
できると共に、一の構造体の熱膨張等を逃がすことを考
慮して形成された他の構造体における取付け長孔におい
て、当該クリップががたつくことを防止できることにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記クリップ
においては、金属製ばね片と本体とは別部品となってお
り、当該クリップを使用するに際しては、金属製ばね片
を本体先端部に差し込んで組付けた上で使用しなければ
ならず、複数の部品の部品管理を行わなければならない
ばかりか、当該クリップ完成のための組付けが別途要求
されることになる。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、互いに材質が異なる構
造体同士を組付け合うために使用するクリップにおい
て、金属製ばねと同等のばね性能を保持しつつ、部品管
理を容易化すると共に使い勝手を向上させることにあ
る。第2の目的は、上述のクリップを利用したクリップ
取付け構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために請求項1の発明にあっては、本体の一方側が一
の構造体に対する取付け側とされる一方、該本体の他方
側に、他の構造体における取付け長孔の幅方向側縁部を
係止する係止片と、該本体の他方側先端部から側方に広
がりつつ該本体の一方側に延び前記取付け長孔の長手方
向側縁部の一方に当接して該本体を該取付け長孔におけ
る他方の長手方向側縁部に向けて付勢する片持ち状のば
ね片と、が設けられているクリップにおいて、前記ばね
片に、該ばね片の自由端部から前記本体の他方側に向う
に従って該本体の側面に近づくようにして延びる補助ば
ね部が設けられ、前記補助ばね部を含むばね片と前記本
体とが樹脂をもって一体的に成形されている、構成とし
てある。
【0006】また、請求項1の発明の好ましい態様とし
ては、請求項2〜4の記載の通りとなる。
【0007】前述の第2の目的を達成するために請求項
5の発明にあっては、一の構造体にクリップの一方側が
取付けられ、該クリップの他方側が他の構造体における
取付け長孔に取付けられるクリップ取付け構造におい
て、前記クリップは、該クリップの一方側において該ク
リップの一方側を間に挟んで撓み可能に備えられる一対
の係止爪と、該クリップの他方側において撓み可能に備
えられ前記他の構造体における取付け長孔の幅方向側縁
部を係止する係止片と、該クリップの他方側先端部から
側方に広がりつつ該クリップの一方側に延び前記取付け
長孔の長手方向側縁部の一方に当接して該クリップを該
取付け長孔における他方の長手方向側縁部に向けて付勢
する片持ち状のばね片と、該ばね片に設けられ該ばね片
の自由端部から前記クリップの他方側に向うに従って該
クリップの側面に近づくようにして延びる補助ばね部
と、を有すると共に、これらが、樹脂をもって一体的に
成形され、前記一の構造体に、前記クリップの一方側を
嵌合する取付け用嵌合筒部が設けられ、前記取付け用嵌
合筒部に、前記一対の係止爪のうちの一方の係止爪を係
止する係止孔が開口され、前記取付け用嵌合筒部の内面
のうちの前記係止孔に対向する側の内面又は前記クリッ
プの一方側外面であって前記一対の係止爪のうちの他方
の係止爪が設けられている側の面のいずれかに、突部が
設けられて、前記取付け用嵌合筒部に前記クリップの一
方側を嵌入する際、該突部が前記両面間に介在されるよ
うに設定されている、構成としてある。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、本
体とばね片とが樹脂をもって一体化されて、本体とばね
片とが別部品とならないことから、当該クリップの使用
に際して、別途、ばね片を本体に組み付ける必要がな
い。このため、部品管理の容易化と当該クリップの使い
勝手を向上させることができることになる。その一方、
ばね片の撓みに伴って、補助ばね部の自由端部が本体側
面に当接して、該補助ばね部が、その補助ばね部とばね
片とのつながり部分を中心として撓むことになり、ばね
片のばね性に加えて、補助ばね部のばね性を得ることが
できることになる。しかも、補助ばね部がばね性を発揮
するに際して、該補助ばね部がばね片の撓みを支えるこ
とになることから、ばね片の強度(クリ−プに対する強
度等)を向上させることができることになる。このた
め、樹脂製であっても、金属製ばねと同等ないしはそれ
以上のばね性能を確保できることになる。
【0009】請求項2に記載された発明によれば、ばね
片の延び方向長さを長くとって、該ばね片を撓ませて
も、フランジに干渉することがない一方、そのばね片の
長い長さに基づき、ばね片の撓み量を大きくとることが
でき、熱膨張若しくは収縮に基づく一の構造体と他の構
造体との相対変位を逃がす該他の構造体における取付け
長孔の長手方向長さを拡大できることになる。このた
め、熱膨張若しくは収縮に基づく一の構造体と他の構造
体との相対変位に対して広い範囲に亘って対応すること
ができることになる。
【0010】請求項3に記載された発明によれば、本体
の一方側側面における凹部又は凸部と、一の構造体にお
ける取付け用嵌合筒部内面に形成される凸部又は凹部と
が嵌合されなければ、本体の一方側が取付け用嵌合筒部
に嵌合されて、本体の一方側が一の構造体に取付けられ
ないことから、取付け用嵌合筒部に本体の一方側が所定
の状態でしか取りつかない。このため、誤組付けを未然
に防止できることになる。
【0011】請求項4に記載された発明によれば、一の
構造体の取付け用嵌合筒部から本体の一方側を外すに際
しては、外部から係止孔を介して係止爪の凹所にドライ
バ−等の棒状のものを差し込んで押せば、その凹所をも
ってドライバ−等が該凹所からずれることを防止しつ
つ、該ドライバ−等により係止関係解除のための押圧力
を係止爪に的確に加えることができることになる。この
ため、一の構造体の取付け用嵌合筒部から本体の一方側
を、簡単かつ確実に外すことができることになる。
【0012】請求項5に記載された発明によれば、前述
の請求項1と同様の作用効果を生じるクリップ取付け構
造を得ることができるばかりでなく、クリップの一方側
においては、係止個所が、係止孔の縁部に一方の係止爪
を係止させる1個所のみがあるにすぎず、その取り外し
作業を容易にすることができることになる。その一方、
クリップの一方側を嵌合筒部に嵌入する際(係止爪によ
る係止前)、クリップが突部上面に乗って該クリップの
一方側が突部上面により嵌合筒部内面に移動することを
規制することになり、これにより、一方の係止爪は、そ
の嵌入の際、嵌合筒部内面によって深く内方に撓ませら
れて、係止孔に臨んだときに、該係止孔を介して外部に
大きく突出することになる。このため、係止孔縁部に対
する係止爪の掛り代を大きくとって確実な係止を確保で
きることになる。しかも、クリップの一方側が突部上面
により嵌合筒部内面に移動することが規制されることか
ら、他方の係止爪は、一方の係止爪ほどには深く内方に
撓ませられず、その適度な撓みに基づく付勢力がクリッ
プの一方側に付与されることになる。このため、一方の
係止爪が係止孔に臨んで該係止孔の縁部に係止されたと
きには、他方の係止爪に過度な撓みを生じさせることな
く、該他方の係止爪に基づき、嵌合筒部内でクリップの
一方側ががたつくことを防止できることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図1において、1は一の構造
体としてのラジエ−タグリル、2は他の構造体としての
車体、3はラジエ−タグリル1を車体2に組付けるため
の本実施形態に係るプラスチック製クリップである。
【0014】上記ラジエ−タグリル1は、図1、図2に
示すように、上記クリップ3の一方側を取付けるために
複数の嵌合筒部4を備えており(図1においては代表の
ものを1つ示す)、その嵌合筒部4は矩形断面とされて
いる。この嵌合筒部4の上面部5には係止孔6が形成さ
れており、その係止孔6は、長方形状の比較的大きなも
のとされて、嵌合筒部4外部から視認することができる
ことになっている。嵌合筒部4の下面部7内面には、図
1〜図4に示すように、幅方向(図2中、左右方向)両
側において突部8がそれぞれ設けられている。この両突
部8は、その各上面が下面部7内面から一定高さを有す
る平坦面を形成して、嵌合筒部4の軸心方向全長に亘っ
て延ばされており、これに伴って、両突部8の間には溝
9が形成されることになっている。この突部8の高さに
ついては、クリップ3との関係で決められることになっ
ており、これについては後述する。嵌合筒部4の一方の
側面部10内面には、図1〜図4に示すように、凸部1
1が形成されている。この凸11部は、断面が矩形形状
に形成されており、この凸部11も、嵌合筒部4の軸心
方向全長に亘って延ばされている。
【0015】上記車体2は、図1に示すように、上記ク
リップ3の他方側を取付けるために複数の取付け長孔1
2を有している(図1においては代表のものを1つ示
す)。この取付け長孔12は、前記嵌合筒部4に対応し
て設けられており、その各取付け長孔12は、横(図3
中、上下方向)長の矩形形状とされている。
【0016】前記クリップ3は、図1〜図8に示すよう
に、矩形断面の筒状の本体13を備えている。この本体
13には、その軸心方向略中央部においてフランジ14
が設けられており、そのフランジ14を基準として、本
体13の一方側15が、前記嵌合筒部4に対する取付け
側とされ、本体13の他方側16が、前記取付け長孔1
2に対する取付け側とされている。
【0017】上記本体13の一方側15においては、上
面部17と下面部18とに係止爪19、20が撓み可能
にそれぞれ設けられている。係止爪19は、図2、図4
に示すように、本体13の一方側15を嵌合筒部4内に
嵌合したとき、前記係止孔6の縁部を係止するもので、
その際、該係止爪19と前記フランジ14とは、該係止
孔6の縁部から嵌合筒部4先端までの間の部分を挟持す
ることになっている。この係止爪19は、一定の幅を有
し、その係止爪19の表面には、その自由端側において
凹所21が形成されており、その凹所21は、係止爪1
9が係止孔6の縁部に係止されたとき、係止孔6を介し
て外部から視認できることになっている。係止爪20
は、上記係止爪19と同じ構成となっているが、この係
止爪20は、嵌合筒部4の下面部7に係止孔が形成され
ていないため係止機能を有さず、本体13の一方側15
を嵌合筒部4に嵌合したとき、図2、図4に示すよう
に、嵌合筒部下面部7における溝9に収納されて、本体
13の一方側15における上面部17を嵌合筒部4の上
面部5に近づくように付勢する機能のみを発揮すること
になっている。但し、この本体13の一方側15を嵌合
筒部4先端に嵌入する際(係止爪19による係止前)、
本体13の下面部18が前記突部8上面に乗って該本体
13の一方側15を突部8上面よりも下方に移動するこ
とを規制することになっている。このため、係止爪19
は、その嵌入の際、嵌合筒部4の上面部5によって深く
内方に撓ませられて、その後に係止孔に臨んだときに、
該係止孔を介して外部に大きく突出することになり、係
止爪20は、下面部7により係止爪19ほどには深く内
方に撓ませられず、その適度な撓みに基づく付勢力によ
り嵌合筒部4内で本体13の一方側15ががたつくこと
を防止する機能を発揮することになっている。
【0018】本体13の一方側15における一方の側面
部22には、図1、図2に示すように、凹所としての凹
溝23が形成されている。この凹溝23は、前記嵌合筒
部4内における凸部11に対応して、側面部22の肉圧
を薄くすることにより形成され、その凹溝23は、一定
の幅をもって、本体13の一方側15先端から前記フラ
ンジ14側へと延ばされている。これにより、本体13
の一方側15を嵌合筒部4に嵌入する際、この凹溝23
に嵌合筒部4内における凸部11が嵌合されない限り、
本体13の一方側15が嵌合筒部4内に入り込むことが
できないことになっている。
【0019】上記本体13の他方側16においては、図
1、図4、図5、図7に示すように、上面部17と下面
部18とに係止片24、25が撓み可能にそれぞれ設け
られている。係止片24、25は、図4に示すように、
本体13の他方側16を嵌合筒部4内に嵌合したとき、
車体2における取付け長孔12の上・下縁部を係止する
もので、その際、該係止片24、25と前記フランジ1
4とは、取付け長孔12の上・下縁部を挟持することに
なっている。
【0020】本体13の他方側16における一方の側面
部22には、図1、図3、図6、図8に示すように、片
持ち状のばね片26が設けられている。このばね片26
は、本体13の他方側16先端部から側方に広がりつつ
該本体13の一方側15に延びて、そのばね片26の自
由端部27が、フランジ14の径方向外方領域に臨む位
置にまで至っており、フランジ14には、そのばね片2
6の自由端部27との干渉を回避すべく、その自由端部
27の撓み領域において、切欠き28が形成されてい
る。そして、このばね片26は、係止片24、25とフ
ランジ14とが取付け長孔12の上・下縁部を挟持した
とき、取付け長孔12における一方の側縁部に当接して
該本体13を該取付け長孔12における他方の側縁部に
向けて付勢する機能を発揮することになっている。
【0021】前記ばね片26の自由端部27には、図
1、図3、図6、図8に示すように、補助ばね部29が
設けられている。この補助ばね部29は、ばね片26の
自由端部27から本体他方側16における先端側に向う
に従って該本体13の側面部22に近づくようにして延
ばされており、この補助ばね部29を含むばね片26と
本体13とは、前述の係止片24、25、係止爪19、
20等共に、樹脂をもって一体的に成形されている。
【0022】したがって、このようなクリップ3を用い
て、その一方側15嵌合筒部4に嵌合し、その他方側1
6を取付け長孔12に嵌合すれば、ラジエ−タグリル1
を車体2に簡単に組付けることができると共に所定の機
能を発揮することになるが、そのクリップ3の使用の
際、本体13とばね片26とが一体化されて、本体13
とばね片26とが別部品とならないことから、当該クリ
ップ3の使用に際して、別途、ばね片26を本体13に
組み付ける必要がなくなる。これにより、部品管理の容
易化と当該クリップの使い勝手を向上させることができ
ることになる。その一方、ばね片26の撓みに伴って、
補助ばね部29の自由端部が本体13側面部22に当接
して、該補助ばね部29が、その補助ばね部29とばね
片26とのつながり部分を中心として撓むことになり、
ばね片26のばね性に加えて、補助ばね部29のばね性
を得ることができることになる。しかも、補助ばね部2
9がばね性を発揮するに際して、該補助ばね部29がば
ね片26の撓みを支えることになることから、ばね片2
6の強度(クリ−プに対する強度等)を向上させること
ができることになる。このため、樹脂製であろうと、金
属製ばねと同等ないしはそれ以上のばね性能を確保でき
ることになる。
【0023】また、ばね片26の延び方向長さを長くと
って、該ばね片26を撓ませても、切欠き28に基づき
フランジ14に干渉することがない一方、そのばね片2
6の長い長さに基づき、ばね片26の撓み量を大きくと
ることができることになる。このため、熱膨張若しくは
収縮に基づく車体2に対するラジエ−タグリル1の相対
変位を逃がす取付け長孔12の長手方向長さを拡大でき
ることになり、熱膨張若しくは収縮に基づく車体2とラ
ジエ−タグリル1との相対変位に対して広い範囲に亘っ
て対応することができることになる。
【0024】さらに、本体13の側面部22における凹
溝23と、ラジエ−タグリル1における嵌合筒部4内面
に形成される凸部11とが嵌合されなければ、本体13
の一方側15が嵌合筒部4に嵌合されて、本体13の一
方側15がラジエ−タグリル1に取付けられないことか
ら、誤組付けを未然に防止できることになる。
【0025】さらにまた、ラジエ−タグリル1の嵌合筒
部4から本体13の一方側15を外すに際しては、外部
から係止孔6を介して係止爪19の凹所21にドライバ
−等の棒状のものを差し込めば、その凹所21をもって
ドライバ−等が該凹所21からずれることが防止できる
ことになり、ドライバ−等により係止関係解除のための
押圧力を係止爪19に容易且つ確実に加えることができ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエ−タグリルを車体に組付けるに際して用
いる実施形態に係るクリップの使用説明図。
【図2】嵌合筒部と本体の一方側との係止関係を示す
図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】実施形態に係るクリップの本体他方側の正面
図。
【図6】図5のC−C線断面図。
【図7】図5のD−D線断面図。
【図8】図5の背面図。
【符号の説明】
1 ラジエ−タグリル 2 車体 3 クリップ 4 嵌合筒部 6 係止孔 8 突部 11 凸部 12 取付け長孔 13 本体 14 フランジ 15 本体の一方側 16 本体の他方側 19 係止爪 21 凹所 22 側面部 23 凹溝 24 係止片 25 係止片 26 ばね片 27 自由端部 28 切欠き 29 補助ばね部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 義規 大阪府大阪市鶴見区徳庵1丁目1番71号 スターライト工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の一方側が一の構造体に対する取付
    け側とされる一方、該本体の他方側に、他の構造体にお
    ける取付け長孔の幅方向側縁部を係止する係止片と、該
    本体の他方側先端部から側方に広がりつつ該本体の一方
    側に延び前記取付け長孔の長手方向側縁部の一方に当接
    して該本体を該取付け長孔における他方の長手方向側縁
    部に向けて付勢する片持ち状のばね片と、が設けられて
    いるクリップにおいて、 前記ばね片に、該ばね片の自由端部から前記本体の他方
    側に向うに従って該本体の側面に近づくようにして延び
    る補助ばね部が設けられ、 前記補助ばね部を含むばね片と前記本体とが樹脂をもっ
    て一体的に成形されている、ことを特徴とするクリッ
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記本体に、前記係止片と協働して前記取付け長孔の幅
    方向側縁部を挟持するフランジが備えられ、 前記片持ち状のばね片の自由端部が、前記フランジの径
    方向外方領域に臨むようにして延ばされ、 前記フランジに、前記ばね片の自由端部の撓み領域にお
    いて、切欠きが形成されている、ことを特徴とするクリ
    ップ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記本体の一方側の側面に、凹部又は凸部が、該本体の
    一方側先端から該本体の他方側に向けて延びるように形
    成され、 前記凹部又は凸部が、前記本体の一方側を嵌合する前記
    一の構造体の取付け用嵌合筒部内面に形成される凸部又
    は凹部に嵌合されるように設定されている、ことを特徴
    とするクリップ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記本体の一方側の側部に係止爪が撓み可能に設けられ
    て、該係止爪が前記一の構造体の取付け用嵌合筒部側部
    に開口される係止孔の縁部に係止可能とされ、 前記係止爪の表面に、前記係止孔を介して外部に臨む凹
    所が形成されている、ことを特徴とするクリップ。
  5. 【請求項5】 一の構造体にクリップの一方側が取付け
    られ、該クリップの他方側が他の構造体における取付け
    長孔に取付けられるクリップ取付け構造において、 前記クリップは、該クリップの一方側において該クリッ
    プの一方側を間に挟んで撓み可能に備えられる一対の係
    止爪と、該クリップの他方側において撓み可能に備えら
    れ前記他の構造体における取付け長孔の幅方向側縁部を
    係止する係止片と、該クリップの他方側先端部から側方
    に広がりつつ該クリップの一方側に延び前記取付け長孔
    の長手方向側縁部の一方に当接して該クリップを該取付
    け長孔における他方の長手方向側縁部に向けて付勢する
    片持ち状のばね片と、該ばね片に設けられ該ばね片の自
    由端部から前記クリップの他方側に向うに従って該クリ
    ップの側面に近づくようにして延びる補助ばね部と、を
    有すると共に、これらが、樹脂をもって一体的に成形さ
    れ、 前記一の構造体に、前記クリップの一方側を嵌合する取
    付け用嵌合筒部が設けられ、 前記取付け用嵌合筒部に、前記一対の係止爪のうちの一
    方の係止爪を係止する係止孔が開口され、 前記取付け用嵌合筒部の内面のうちの前記係止孔に対向
    する側の内面又は前記クリップの一方側外面であって前
    記一対の係止爪のうちの他方の係止爪が設けられている
    側の面のいずれかに、突部が設けられて、前記取付け用
    嵌合筒部に前記クリップの一方側を嵌入する際、該突部
    が前記両面間に介在されるように設定されている、こと
    を特徴とするクリップ取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109210044A (zh) * 2017-07-05 2019-01-15 上海汽车集团股份有限公司 过孔接插件塑壳安装结构

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