JP3384273B2 - バンパサイド取付構造 - Google Patents

バンパサイド取付構造

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JP3384273B2
JP3384273B2 JP05876797A JP5876797A JP3384273B2 JP 3384273 B2 JP3384273 B2 JP 3384273B2 JP 05876797 A JP05876797 A JP 05876797A JP 5876797 A JP5876797 A JP 5876797A JP 3384273 B2 JP3384273 B2 JP 3384273B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/24Arrangements for mounting bumpers on vehicles
    • B60R2019/247Fastening of bumpers' side ends

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  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、車体側パ
ネルに樹脂製のバンパを取り付けるバンパサイド取付構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のバンパサイド取付構造と
しては、例えば、図9乃至11に示す様なものが知られ
ている(実開平3−120247号公報等参照)。
【0003】このようなものでは、車両1の後部2側面
に設けられた車体側パネルとしてのリヤフェンダパネル
3に、樹脂製のバンパフェイシャ4が取り付けられてい
る。
【0004】このバンパフェイシャ4は、主に、フェイ
シャ本体側面部5及びこのフェイシャ本体側面部5上端
から、車両内側に向けて折曲されて略水平面形状に、一
体に延設されるフランジ部6とから構成されている。
【0005】このフランジ部6の裏面側6aには、ナッ
ト7の付いた金属プレート8が当てがわれて、前記リヤ
フェンダパネル3の凹部3a下面に形成されたボルト孔
3b,3bから、前記フランジ部6のボルト孔6b,6
b及びこの金属プレート8のボルト孔8a,8aを貫通
するボルト9を、このナット7に締結することにより、
バンパフェイシャ4を車体に取り付けるように構成され
ている。
【0006】そして、図11に示す様に、前記金属プレ
ート8に形成された上向きフランジ部8bをバンパフェ
イシャ4の内側溝10に当接させて、上方へ押圧するこ
とにより、前記リヤフェンダパネル3と、前記バンパフ
ェイシャ4との合わせ部11の間隙を無くすようにして
いる。
【0007】このような従来のものでは、前記リヤフェ
ンダパネル3に前記バンパフェイシャ4を取り付ける際
に、金属プレート8を共締めしているので、前記リヤフ
ェンダパネル3の凹部3a下面に形成されたボルト孔3
b,3bと、前記フランジ部6のボルト孔6b,6b及
びこの金属プレート8のボルト孔8a,8aとが一致し
なければ、ボルト9,9を挿通出来ない。
【0008】このため、図12乃至図14に示す様に、
予め、前記バンパフェイシャ4のフランジ部6に形成さ
れたクリップ取付孔6c,6cへ、各々上方から挿通さ
れた一対の仮止めクリップ12,12を、金属プレート
8に形成されたクリップ用孔8dに係止させて、仮止め
を行い、金属プレート8のボルト孔8aと、バンパフェ
イシャ4のフランジ部6のボルト孔6bとを合わせる構
成を採用するものも知られている。
【0009】この様なものでは、前記リヤフェンダパネ
ル3の凹部3aに形成されたボルト孔3bの上方からボ
ルト9を、ボルト孔6b,8aに同時に挿通して、下方
からナット7を、このボルト9に螺合させて締結するよ
うに構成されている。
【0010】そして、このように構成された従来のもの
では、一対の仮止めクリップ12,12を用いて、金属
プレート8が仮止めされているので、フランジ部6に対
して、金属プレート8が回転等することなく、予め、ボ
ルト孔8aとボルト孔6bとを合わせておくことが出来
る。従って、車体パネルへの前記バンパフェイシャ4取
付時に、これらの両ボルト孔8a,6bに対して容易
に、前記ボルト9を、同時に挿通することが出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバンパサイド取付構造では、金属プレート8
一枚に対して、仮止め用クリップ12,12が一対必要
となるので、部品点数が増大してしまうといった問題が
あった。
【0012】また、前記合わせ部11の間隙を0に近付
けるために、金属プレート8の上面部8cの面精度と、
前記フランジ部6の裏面側6aとの面精度を共に向上さ
せなければならない。
【0013】即ち、金属プレート8は、フランジ部6の
裏面側6aにボルト,ナットの締結部において圧接さ
れ、圧接された部分を中心に、金属プレート8の面全体
で車体パネル8と共に、フランジ部6を挟み込むが、金
属プレート8とフランジ部6との面精度が、良好でない
と、ボルト、ナット締結点で金属プレートを圧接させて
いても、前記合わせ部11においてはフランジ部6の裏
面側6aに、金属プレート8の周縁部が良好に圧接され
ず、間隙を0に保持することが困難であった。
【0014】また、取付時、予め金属プレート8のクリ
ップ用孔8dと、バンパフェイシャ4のフランジ部6の
クリップ取付孔6cとを合わせて、両孔6c,8dに仮
止め用クリップ12,12を挿通する作業を盲作業で行
なわなければならないといった問題もあった。
【0015】そこで、この発明は、部品点数の増大を抑
制すると共に、工程数を減少させて、しかも、配設作業
性の良好なバンパサイド取付構造を提供することを課題
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、サイドブラ
ケットをバンパフェイシャのフランジ部裏面側に当接さ
せて、車体側パネルとサイドブラケットとの間で前記フ
ランジ部を挟み込んだ状態で締結部材により締結するバ
ンパサイド取付構造であって、前記サイドブラケットに
は、前記フランジ部に仮止めされる仮止め部が一体に形
成されていると共に、該フランジ部裏面側に対向するサ
イドブラケットの対向面に設けられた車体側パネルとの
締結部は該裏面側と離間して配設される一方、該対向面
の縁部には、当接リブが立設され、前記締結部が締結さ
れることにより、該当接リブが、少なくともフランジ部
基端に沿って圧接されているバンパサイド取付構造を特
徴としている。
【0017】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記サイドブラケットに一体に形成された仮止め
部が、該サイドブラケットをバンパフェイシャのフラン
ジ部裏面側の所定位置に仮止めする。
【0018】このため、金属プレートのボルト孔と、バ
ンパフェイシャのフランジ部のボルト孔とを合わるため
行なわれていた従来の盲作業がなくなり、仮止め部によ
って、該サイドブラケットをバンパフェイシャフランジ
部裏面側の所定位置に仮止めすることにより、該サイド
ブラケットのボルト孔と、バンパフェイシャのボルト孔
とを合わせることが出来、配設作業性が良好である。
【0019】また、前記サイドブラケットには、前記フ
ランジ部に仮止めされる仮止め部が一体に形成されてい
るので、従来用いられていた別部品の仮止め用クリップ
等を用いなくても、該サイドブラケットをバンパフェイ
シャのフランジ部裏面側に取り付けることが出来る。
【0020】このため、従来用いられていた別部品の仮
止め用クリップが不要となり、この分の部品点数を削減
できる。
【0021】そして、該サイドブラケットのフランジ部
裏面側対向面周縁には、当接リブが立設されている。該
当接リブは、前記フランジ部裏面側の少なくとも基端部
に沿って、先端を当接させて、上方へ向けて、該バンパ
フェイシャを押圧する。
【0022】更に、対向面に設けられた車体側パネルと
の締結部がフランジ部裏面側と離間して配設されている
ため、前記締結部の締結により、前記当接リブが、少な
くとも基端部に沿って圧接され、従来のように金属プレ
ートの上面部の面精度と、前記フランジ部の裏面側の面
精度とが要求されることなく、前記合わせ部の間隙を0
に近付けることが出来る。従って、両面精度の管理工程
が不要となり、工程数を減少させることができる。
【0023】また、請求項2に記載されたものでは、前
記仮止め部は、前記フランジ部に形成された取付孔に対
応して外径の異なる少なくとも一対のクリップによって
構成されている請求項1記載のバンパサイド取付構造を
特徴としている。
【0024】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記仮止め部が、前記フランジ部に形成された取
付孔に対応して外径の異なる少なくとも一対のクリップ
によって構成されているので、前記サイドブラケットの
配設方向は、前記仮止め部を適合する前記取付孔に各々
取り付けるだけで、正規の方向に取り付けることが出来
る。
【0025】このため、該サイドブラケットの誤組みを
防止し、この点においても、配設作業性を良好なものと
することが出来る。
【0026】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記仮止め部には、前記フランジ部に形成された取付孔
略中央位置に挿入されると共に、該サイドブラケットの
延設方向の沿って孔直径方向へ延設される橋状部と、該
橋状部の両端縁に、該取付孔周縁に各々当接することに
より、該取付孔に嵌合する略円弧状の当接面部とを有す
る位置決めピンが、一体に形成されている各請求項1又
は2記載のバンパサイド取付構造を特徴としている。
【0027】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記仮止め部に一体に形成されている位置決めピ
ンが、前記フランジ部に形成された取付孔略中央位置に
挿入されると共に、該サイドブラケットの延設方向に沿
って孔直径方向へ延設される橋状部の両端縁の当接面部
を、該取付孔周縁に各々当接させて、該取付孔に嵌合す
る。
【0028】該当接面部は、略円弧状を呈していて前記
取付孔周縁の形状と適合して、当接時に圧着されるの
で、該サイドブラケットの延設方向への移動が阻止され
て、該サイドブラケットが、正確に前記フランジ部の所
定位置に係止される。
【0029】このため、更に、該サイドブラケットのボ
ルト孔と、バンパフェイシャのボルト孔等とを合わせる
位置決めを正確に行なうことが出来、配設作業性が良好
である。
【0030】また、請求項4に記載されたものでは、前
記フランジ部に形成された取付孔の周縁には、前記仮止
め部の突出を防止する凹部が形成されている各請求項1
乃至4記載のバンパサイド取付構造を特徴としている。
【0031】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記フランジ部に形成された取付孔の周縁に前記
仮止め部の突出を防止する凹部が形成されている。この
ため、該凹部に、前記仮止め部を仮止めしても、突出が
防止されるので、前記車体パネルへの配設の妨げとはな
らない。従って、この点においても、取付作業性が良好
である。
【0032】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記サイドブラケットは、断面略H字形形状である各請
求項1乃至4記載のバンパサイド取付構造を特徴として
いる。
【0033】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記サイドブラケットが、断面略H字形形状であ
るので、比較的高い曲げ剛性を有する。このため、ボル
ト,ナット等による締結力を、効率的に前記リブ部に伝
えて、該サイドブラケットを上方に押圧させることが出
来る。
【0034】従って、更に容易に、前記合わせ部の間隙
を0に近付けることが出来、部品の両面精度の管理工程
を不要として、工程数を減少させ、製造コストの上昇を
抑制することが出来る。
【0035】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0036】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
のバンパサイド取付構造を示すものである。
【0037】まず、構成から説明すると、車両1の後部
2側面に設けられた車体側パネルとしてのリヤフェンダ
パネル3に、樹脂製のバンパフェイシャ4が取り付けら
れている。
【0038】このバンパフェイシャ4は、主に、フェイ
シャ本体側面部5及びこのフェイシャ本体側面部5上端
から、車両内側に向けて折曲されて略水平面形状に、一
体に延設されるフランジ部6とから構成されている。
【0039】このフランジ部6の裏面側6aには、樹脂
製のサイドブラケット13が当接されて、リヤフェンダ
パネル3の凹部3a下面に形成された前記ボルト孔か
ら、前記フランジ部のボルト孔及び、図3に示すこのサ
イドブラケット13のボルト孔8a(締結部)を貫通す
る締結部材としてのボルトを、同じく締結部材としての
ナットに羅合させて締結することにより、このバンパフ
ェイシャ4を車体側リヤフェンダパネル3に取り付ける
ように構成されている。
【0040】前記サイドブラケット13には、略平板状
を呈し、フランジ部裏面側6aに対向する対向面部13
a及びこの対向面部13a周縁に立設される当接リブ1
3b…及び脚部リブ13c…が上下方向に沿って一体に
延設されていて、断面略H字形形状を呈するように構成
されている。
【0041】このうち、当接リブ13b…は、各当接リ
ブ13b…の上端縁13d…が、略面一となるように、
対向面部13a周縁に連続して周状に形成されている。
【0042】また、このサイドブラケット13の前後位
置には、前記バンパフェイシャ4のフランジ部6に仮止
めされる仮止め部14,15が一体に形成されている。
【0043】このうち、仮止め部14は、図4に示すよ
うに、前記フランジ部6に形成される比較的小径の取付
孔6d周縁に係止する一対のクリップとしての係止爪1
4a,14aから構成されている。この係止爪14a
は、前記対向面部13aから上方へ向けて突設される胴
部14b及びこの胴部14bの先端に各々外側に向けて
形成される爪本体14cとによって、主に構成されてい
る。
【0044】この胴部14b,14b下部は、円弧形状
の連結部14d,14dによって両側が連結されている
と共に、外側位置の対向面部13a上には、型抜き孔1
4e,14eが形成されて、前記取付孔6dにこの仮止
め部14が挿通された際に、前記胴部14b,14bが
近接方向へ弾性変形可能となるように所定の剛性が与え
られて構成されている。
【0045】また、前記仮止め部15は、図5に示すよ
うに、前記フランジ部6に形成されたクリップ取付孔6
dと外径を異ならせて形成される、比較的大径のクリッ
プ取付孔6eに対応して、該取付孔6e周縁に係止する
一対のクリップとしての係止爪15a,15aと、位置
決めピン16とから主に構成されている。
【0046】この係止爪15aは、前記対向面部13a
から上方へ向けて突設される胴部15b及びこの胴部1
5bの先端に各々外側に向けて形成される爪本体15c
とによって、主に構成されている。そして、これらの爪
本体15c,15cの外径は、前記クリップ取付孔6d
に挿通不能となる大きさに形成されている。
【0047】また、前記位置決めピン16は、これらの
一対の係止爪15a,15aの間に、前記対向面部13
aから上方へ一体に突設されて、前記フランジ部6に形
成された取付孔6e略中央位置に挿入されるように構成
されている。
【0048】そして、この位置決めピン16は、サイド
ブラケット13の延設方向に沿って孔直径方向へ延設さ
れる橋状部16aと、この橋状部16aの前後方向両端
縁に、この取付孔6e周縁に各々当接することにより、
取付孔6eに嵌合する略円弧状の当接面部16b,16
bとを有して構成されている。
【0049】これらの胴部15b,15b下部の両側
は、円弧形状の連結部15d,15dによって、当接面
部16b,16b下部と連結されていると共に、外側位
置の対向面部13a上には、型抜き孔15e,15eが
形成されて、前記取付孔6eにこの仮止め部15が挿通
された際に、前記胴部15b,15bが近接方向へ弾性
変形可能となるように所定の剛性が与えられて構成され
ている。
【0050】また、前記フランジ部6には、小径のクリ
ップ取付孔6d及び大径のクリップ取付孔6eが形成さ
れている。そして、これらのクリップ取付孔6d,6e
の上面側周縁には、前記仮止め部14,15の爪本体1
4c,15cを係止すると共に、フランジ部上面6から
の突出を防止する凹部6fが各々形成されている。
【0051】尚、小径のクリップ取付孔6dに爪本体1
4cが係止される部分の凹部6fのみを図1に示す。
【0052】そして、このサイドブラケット13の対向
面部13aには、図3に示すように、締結部としてのボ
ルト孔8aが、前記仮止め部14,15の略中央位置に
形成されている。
【0053】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0054】まず、予め、前記サイドブラケット13を
バンパフェイシャ4に取り付けるため、バンパフェイシ
ャ4のフランジ部裏面側6aに、このサイドブラケット
13を当てがうと、サイドブラケット13に一体に形成
された仮止め部14,15が、フランジ部6のクリップ
取付孔6d,6eに挿通されて、例えば、図1に示すよ
うに、爪本体14c,14cが前記クリップ取付孔6d
周縁に、また、爪本体15c,15cが前記クリップ取
付孔6e周縁に係止されて、サイドブラケット13がバ
ンパフェイシャ4のフランジ部裏面側6aの所定位置に
仮止めされる。
【0055】このため、従来金属プレート8のボルト孔
8aと、バンパフェイシャ4のフランジ部6のボルト孔
6bとを合わるため行なわれていた従来の盲作業がなく
なり、仮止め部14,15によって、このサイドブラケ
ット13をバンパフェイシャフランジ部裏面側6aの所
定位置に仮止めすることにより、このサイドブラケット
13のボルト孔8aと、バンパフェイシャ4の前記ボル
ト孔6bとを合わせることが出来、配設作業性が良好で
ある。
【0056】また、前記サイドブラケット13には、前
記フランジ部6に仮止めされる仮止め部14,15が一
体に形成されているので、従来用いられていた別部品の
仮止め用クリップ等を用いなくても、サイドブラケット
13をバンパフェイシャ4のフランジ部裏面側6aに取
り付けることが出来る。
【0057】このため、従来用いられていた別部品の前
記仮止め用クリップ12,12が不要となり、この分の
部品点数を削減できる。
【0058】そして、図1に示すように、サイドブラケ
ット13のフランジ部裏面側対向面13a周縁には、当
接リブ13bが立設されている。この当接リブ13b
は、前記フランジ部裏面側6aに上端縁13dを当接さ
せて、上方へ向けて、バンパフェイシャ4を押圧する。
【0059】このようにサイドブラケット13は、リヤ
フェンダパネルとの締結部であるボルト孔8aがフラン
ジ部6の裏面6aと離間して配設され、対向面部13a
周縁に立設された当接リブ13bの上端縁13dのみで
少なくともフランジ部6基端に沿って圧接されることに
なり、従来のように、前記金属プレート8の上面部8c
の面精度と、前記フランジ部6の裏面側6aの面精度と
が要求されることなく、前記合わせ部11の間隙を0に
近付けることが出来る。従って、両面精度の管理工程が
不要となり、工程数を減少させることができる。
【0060】また、前記仮止め部14,15が、前記フ
ランジ部6に形成された小,大クリップ取付孔6d,6
eに対応して外径の異なる少なくとも一対の係止爪14
a,14a及び15a,15aによって構成されている
ので、前記サイドブラケット13の配設方向は、前記仮
止め部14,15を適合する前記クリップ取付孔6d,
6eに各々取り付けるだけで、正規の方向に取り付ける
ことが出来る。
【0061】このため、サイドブラケット13の誤組み
を防止し、この点においても、配設作業性を良好なもの
とすることが出来る。
【0062】そして、前記仮止め部15に一体に形成さ
れている位置決めピン16が、前記フランジ部6に形成
されたクリップ取付孔6eの略中央位置に挿入されると
共に、サイドブラケット13の延設方向に沿って孔直径
方向へ延設される橋状部16aの前後両端縁の当接面部
16bを、クリップ取付孔6e周縁に各々当接させて、
このクリップ取付孔6eに嵌合する。
【0063】この当接面部16b,16は、略円弧状を
呈していて前記クリップ取付孔6e周縁の形状と適合し
て、当接時に圧着されるので、サイドブラケット13の
延設方向への移動が阻止されて、サイドブラケット13
が、正確に前記フランジ部6の裏面側6aの所定位置に
係止される。
【0064】このため、更に、略中央位置に形成された
サイドブラケット13のボルト孔8aと、バンパフェイ
シャ4の前記ボルト孔6b等とを合わせる位置決めを正
確に行なうことが出来、配設作業性が良好である。
【0065】また、前記フランジ部6に形成されたクリ
ップ取付孔6cの周縁に、前記仮止め部14,15の突
出を防止する凹部6fが各々形成されている。このた
め、凹部6fに、前記仮止め部14,15の係止爪14
a,15aを仮止めしても、爪本体14c及び15cの
前記フランジ部上面6cから上方へ向けての突出が防止
されるので、前記リヤフェンダパネル3の凹部3aへの
配設の妨げとはならない。従って、この点においても、
取付作業性が良好である。
【0066】そして、前記サイドブラケット13が、断
面略H字形形状であるので、比較的高い曲げ剛性を有す
る。このため、前記ボルト9,ナット7等による締結力
を、前記対向面部13aから効率的に前記当接リブ13
b…に伝えて、このサイドブラケット13を上方に押圧
させることが出来る。
【0067】従って、更に容易に、合わせ部11の間隙
を0に近付けることが出来、部品の両面精度の管理工程
を不要として、工程数を減少させ、製造コストの上昇を
抑制することが出来る。
【0068】図8は、この発明の実施の形態1の変形例
を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至
均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0069】この変形例では、大径の仮止め部115に
形成される位置決めピン116が、前後両端部の当接面
部16b,16bと略同じ幅を有する橋状部16aによ
って接続されて構成されている。
【0070】このように構成されたこの実施の形態1の
変形例では、位置決めピン116が、前後両端部の当接
面部16b,16bと略同じ幅を有する橋状部16aに
よって接続されているので、形成が容易で、型形状を簡
易化することにより、製造コストの上昇を抑制すること
が出来る。
【0071】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1のバンパサイド取付構造と略同一であるので、説
明を省略する。
【0072】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0073】例えば、前記実施の形態1では、仮止め部
14,15をサイドブラケット13の前後位置に一対形
成しているが、特にこれに限らず、複数の仮止め部1
4,15…をサイドブラケット13に設けても、このサ
イドブラケット13に一体に形成されるものであるなら
ば、特に一対に数量が限定されるものではない。また、
前記実施の形態1では、当接リブ13b…が、各当接リ
ブ13b…の上端縁13d…を、略面一とするように、
対向面部13a周縁に連続して周状に形成されている
が、特にこれに限らず、例えば、前記合わせ部11に最
も近接した基端部のみに、この当接リブ13bを形成す
る等、当接により、合わせ部11の間隙の寸法を0に近
付けるように、下方から押圧するものであれば、特に、
数量、形状等が限定されるものではない。
【0074】更に、前記実施の形態では、リヤフェンダ
ーにバンパーフェイシャを取り付ける構造のみを示した
が、特にこれに限定されず、フロントフェンダーにパン
パーフェイシャを取り付ける構造に適用可能であること
は言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記サイドブラケットに一
体に形成された仮止め部が、該サイドブラケットをバン
パフェイシャのフランジ部裏面側の所定位置に仮止めす
る。
【0076】このため、金属プレートのボルト孔と、バ
ンパフェイシャのフランジ部のボルト孔とを合わるため
行なわれていた従来の盲作業がなくなり、仮止め部によ
って、該サイドブラケットをバンパフェイシャフランジ
部裏面側の所定位置に仮止めすることにより、該サイド
ブラケットのボルト孔と、バンパフェイシャのボルト孔
とを合わせることが出来、配設作業性が良好である。
【0077】また、前記サイドブラケットには、前記フ
ランジ部に仮止めされる仮止め部が一体に形成されてい
るので、従来用いられていた別部品の仮止め用クリップ
等を用いなくても、該サイドブラケットをバンパフェイ
シャのフランジ部裏面側に取り付けることが出来る。
【0078】このため、従来用いられていた別部品の仮
止め用クリップが不要となり、この分の部品点数を削減
できる。
【0079】そして、該サイドブラケットのフランジ部
裏面側対向面周縁には、当接リブが立設されている。該
当接リブは、前記フランジ部裏面側の少なくとも基端部
に沿って、先端を当接させて、上方へ向けて、該バンパ
フェイシャを押圧する。
【0080】更に、対向面に設けられた車体側パネルと
の締結部がフランジ部裏面側と離間して配設されている
ため、前記締結部の締結により、前記当接リブが、少な
くとも基端部に沿って圧接され、従来のように金属プレ
ートの上面部の面精度と、前記フランジ部の裏面側の面
精度とが要求されることなく、前記合わせ部の間隙を0
に近付けることが出来る。従って、両面精度の管理工程
が不要となり、工程数を減少させることができる。
【0081】また、請求項2に記載されたものでは、前
記仮止め部が、前記フランジ部に形成された取付孔に対
応して外径の異なる少なくとも一対のクリップによって
構成されているので、前記サイドブラケットの配設方向
は、前記仮止め部を適合する前記取付孔に各々取り付け
るだけで、正規の方向に取り付けることが出来る。
【0082】このため、該サイドブラケットの誤組みを
防止し、この点においても、配設作業性を良好なものと
することが出来る。
【0083】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記仮止め部に一体に形成されている位置決めピンが、
前記フランジ部に形成された取付孔略中央位置に挿入さ
れると共に、該サイドブラケットの延設方向に沿って孔
直径方向へ延設される橋状部の両端縁の当接面部を、該
取付孔周縁に各々当接させて、該取付孔に嵌合する。
【0084】該当接面部は、略円弧状を呈していて前記
取付孔周縁の形状と適合して、当接時に圧着されるの
で、該サイドブラケットの延設方向への移動が阻止され
て、該サイドブラケットが、正確に前記フランジ部の所
定位置に係止される。
【0085】このため、更に、該サイドブラケットのボ
ルト孔と、バンパフェイシャのボルト孔等とを合わせる
位置決めを正確に行なうことが出来、配設作業性が良好
である。
【0086】また、請求項4に記載されたものでは、前
記フランジ部に形成された取付孔の周縁に前記仮止め部
の突出を防止する凹部が形成されている。このため、該
凹部に、前記仮止め部を仮止めしても、突出が防止され
るので、前記車体パネルへの配設の妨げとはならない。
従って、この点においても、取付作業性が良好である。
【0087】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記サイドブラケットが、断面略H字形形状であるの
で、比較的高い曲げ剛性を有する。このため、ボルト,
ナット等による締結力を、効率的に前記リブ部に伝え
て、該サイドブラケットを上方に押圧させることが出来
る。
【0088】従って、更に容易に、前記合わせ部の間隙
を0に近付けることが出来、部品の両面精度の管理工程
を不要として、工程数を減少させ、製造コストの上昇を
抑制することが出来る、という実用上有益な効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のバンパサイド取付構造
の要部の構成を説明する図2のA−A線に沿った位置の
断面図である。
【図2】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、車両
を後方から見た斜視図である。
【図3】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、サイ
ドブラケットの斜視図である。
【図4】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、小径
の仮止め部の構成を説明する斜視図である。
【図5】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、大径
の仮止め部の構成を説明する斜視図である。
【図6】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、図3
中B−B線に沿った位置の断面図である。
【図7】実施の形態1のバンパサイド取付構造で、図3
中C−C線に沿った位置の断面図である。
【図8】一変形例を示し、大径の仮止め部の構成を説明
する斜視図である。
【図9】従来例のバンパサイド取付構造で、車両を後方
から見た斜視図である。
【図10】従来例のバンパサイド取付構造で、図9中D
−D線に沿った位置の断面図である。
【図11】従来例のバンパサイド取付構造で、図10中
E−E線に沿った位置の断面図である。
【図12】従来例のバンパサイド取付構造で、車両後部
を側方から見た側面図である。
【図13】従来例のバンパサイド取付構造で、図12中
F−F線又はH−H線に沿った位置の断面図である。
【図14】従来例のバンパサイド取付構造で、図12中
G−G線に沿った位置の断面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 後部 3 リヤフェンダパネル(車体側パネル) 4 バンパフェイシャ 5 フェイシャ本体側面部 6 フランジ部 6a 裏面側 6d クリップ取付孔(取付孔) 13 サイドブラケット 13b 当接リブ 14 (小径)仮止め部 14a,14a 係止爪(クリップ) 15,115 (大径)仮止め部 16,116 位置決めピン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイドブラケットをバンパフェイシャのフ
    ランジ部裏面側に当接させて、車体側パネルとサイドブ
    ラケットとの間で前記フランジ部を挟み込んだ状態で締
    結部材により締結するバンパサイド取付構造であって、 前記サイドブラケットには、前記フランジ部に仮止めさ
    れる仮止め部が一体に形成されていると共に、該フラン
    ジ部裏面側に対向するサイドブラケットの対向面に設け
    られた車体側パネルとの締結部は該裏面側と離間して配
    設される一方、該対向面の縁部には、当接リブが立設さ
    、前記締結部が締結されることにより、該当接リブ
    が、少なくともフランジ部基端に沿って圧接されている
    ことを特徴とするバンパサイド取付構造。
  2. 【請求項2】前記仮止め部は、前記フランジ部に形成さ
    れた取付孔に対応して外径の異なる少なくとも一対のク
    リップによって構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のバンパサイド取付構造。
  3. 【請求項3】前記仮止め部には、前記フランジ部に形成
    された取付孔略中央位置に挿入されると共に、該サイド
    ブラケットの延設方向に沿って孔直径方向へ延設される
    橋状部と、該橋状部の両端縁に、該取付孔周縁に各々当
    接することにより、該取付孔に嵌合する略円弧状の当接
    面部とを有する位置決めピンが、一体に形成されている
    ことを特徴とする各請求項1又は2記載のバンパサイド
    取付構造。
  4. 【請求項4】前記フランジ部に形成された取付孔の周縁
    には、前記仮止め部の突出を防止する凹部が形成されて
    いることを特徴とする各請求項1乃至4記載のバンパサ
    イド取付構造。
  5. 【請求項5】前記サイドブラケットは、断面略H字形形
    状であることを特徴とする各請求項1乃至4記載のバン
    パサイド取付構造。
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