JP2594556Y2 - 樹脂製爪 - Google Patents

樹脂製爪

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JP2594556Y2
JP2594556Y2 JP1993006804U JP680493U JP2594556Y2 JP 2594556 Y2 JP2594556 Y2 JP 2594556Y2 JP 1993006804 U JP1993006804 U JP 1993006804U JP 680493 U JP680493 U JP 680493U JP 2594556 Y2 JP2594556 Y2 JP 2594556Y2
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Inventor
伸治 西迫
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂製爪に関し、とく
にパネルの開口部に挿入されて開口部の縁部に係止され
る構造の樹脂製爪に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製爪は、一般に2個の部材同士の連
結に使用されるており、例えば実開平2−16331号
公報に開示されているように、インストルメントパネル
に開口部が設けられている一方、インストルメントパネ
ルに取り付けられるカバーに樹脂製爪が設けており、樹
脂製爪が開口部の縁部に係止することによって、カバー
がインストルメントパネルに取り付けられている。樹脂
製爪は、カバーの裏面に突出されている係止片と、該係
止片に設けられ開口部の一方側の縁部に係止される突部
とからなる。
【0003】樹脂製爪を開口部に係止させる上で、係止
片を開口部に挿入すると、係止片の突部が開口部の一方
側の縁部に当接し、突部が係止片を開口部の他方側へ押
す。係止片の先端部は開口部の他方側の縁部へ向かって
倒れて突部が開口部内を挿通し、開口部を抜けると係止
片は元の形状に復元して突部が開口部の一方側の縁部に
係止される。これにより、樹脂製爪がインストルメント
パネルの開口部に係止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記樹
脂製爪では、インストルメントパネルの開口部は係止片
の突部が挿通できる孔径に形成されており、突部の係止
状態では開口部に係止片が動き得る隙間が生じる。そし
て、樹脂製爪は係止片の先端部が開口部の他方側の縁部
へ向かって倒れることによって突部が開口部に挿通され
るようにされているため、係止片に対して倒そうとする
外力が作用すると、係止片が開口部の隙間内で倒れて突
部の係止状態が解除されてしまうという問題があった。
【0005】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、開口部に対する樹脂製爪の係止を維持し、被
取付部材がパネルから脱落しないようにすることを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案が講じた解決手段は、開口部を有するパネル
に取り付けられる樹脂製の被取付部材に設けられ、上記
パネルの開口部に挿入され且つ該開口部の縁部に係止さ
れる樹脂製爪を対象とし、上記被取付部材の本体の裏面
に突設されており、上記開口部の幅方向へ延びる先端部
を有し上記開口部に挿通可能な枠体と、該枠体の先端部
から上記被取付部材の本体側へ延びるように設けられ、
上記枠体の表裏方向の一方側へ突出し上記開口部の一方
側の縁部に係止される突部と、上記枠体の表裏方向の他
方側へ突出し上記開口部の他方側の縁部に弾性的に当接
して上記突部の上記一方側の縁部への係止状態を維持す
る当接部とからなる係合片とを備えた構成とする。
【0007】
【作用】上記の構成により、本考案では、樹脂製爪の枠
体は被取付部材の本体の裏面に突設されており、該枠体
の先端部から被取付部材の本体側へ延びるように係止片
が設けられている。しかも、枠体と係止片とは樹脂でで
きているので、枠体内において係止片は弾性的に変形し
得、係止片の突部は移動可能である。
【0008】したがって、枠部を開口部に挿入すると、
係止片の突部が開口部の一方側の縁部に当接して係止片
を変形させ、枠体は動くことなく突部だけが枠体の表裏
方向の他方側へ動く。突部が開口部を抜けると、係止片
が復元して突部は開口部の一方側の縁部に係止される。
【0009】係止片は枠体の先端部から被取付部材の本
体側へ延びるように設けられているので、係止片におけ
る被取付部材から見た先端部が移動不能に枠体に固定さ
れた構造になっており、該係止片の先端部は枠体の表裏
方向の他方側へ倒れない。さらに、係止片の当接部は枠
体の表裏方向の他方側へ突出し開口部の他方側の縁部に
弾性的に当接して突部の一方側の縁部への係止状態を維
持するので、突部の係止状態が解除されるような係止片
の移動が封じられる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0011】図1は本考案の一実施例に係る樹脂製爪が
適用されたサイドパネルと該サイドパネルが取り付けら
れる自動車用のインストルメントパネルを示す。被取付
部材としての樹脂製のサイドパネル1は、パネルとして
のインストルメントパネル3の側部に取り付けられてい
る。
【0012】図3および図4に示すように、インストル
メントパネル3の側部には、車室側に配置されているパ
ッド5よりもやや没入した位置にコア材7が配設され、
該コア材7にサイドパネル1が取り付けられている。
【0013】図2に示すように、サイドパネル1の裏面
には、2個の鉤形爪9,9が設けられ、該鉤形爪9はコ
ア材7に設けられた図示しない受け部に噛み合うように
されている。
【0014】また、インストルメントパネル3のコア材
7には矩形状の2個の開口部11,11(図3および図
4参照)が設けられている一方、サイドパネル1の裏面
に各開口部11に挿入され且つ該開口部11の縁部に係
止される2個の樹脂製爪13,13が設けられている。
【0015】図5および図6に示すように、各樹脂製爪
13は、サイドパネル1の本体15の裏面に突設された
枠体17を備えている。該枠体17は、開口部11へ向
かって突出する一対の支柱19,19と、該一対の支柱
19に架設され上記開口部11の幅方向へ延びる先端部
21とを有し、開口部11に挿通可能に構成されてい
る。一対の支柱19には、枠体17の表裏方向の一方側
と他方側とに枠体17の倒伏を阻止する一方側の補強リ
ブ23A,23Aと他方側の補強リブ23B,23Bと
がそれぞれ設けられている。一方側の補強リブ23Aお
よび他方側の補強リブ23Bは、それぞれ枠部17にお
ける開口部11への挿通深さを規制するようにコア材7
に当接する当接部25,25を有する。また、他方側の
補強リブ23Bには、当接部25よりも突出し開口部1
1に挿通される先端部27,27を有する。また、支柱
19は、樹脂製爪13の成形時において型抜きができる
ように先細り形状の側面19a,19aを有している。
【0016】該枠体17の先端部21には、サイドパネ
ル1の本体15側へ延びるように係止片29が設けら
れ、該係止片29はサイドパネル1の本体15に一体に
連接されている。係止片29は枠体17の各支柱19に
対して隙間a,aをおいて設けられていると共に、サイ
ドパネル1の本体15との連接部分には薄肉部31が設
けられている。
【0017】係止片29には、枠体17の表裏方向の一
方側へ突出し開口部11の一方側の縁部11aに係止さ
れる突部33が設けられている。該突部33よりもサイ
ドパネル1の本体15寄りの部位には、枠体17の表裏
方向の他方側へ突出しさらにサイドパネル1の本体15
へ向かって湾曲する当接部35が設けられ、該当接部3
5は開口部11の他方側の縁部11bに弾性的に当接し
て突部33の一方側の縁部11aへの係止状態を維持す
るように構成されている。
【0018】図2に示すように、以上の構成からなる各
樹脂製爪13,13は、サイドパネル1をインストルメ
ントパネル3に保持するように係止片29の突部33の
係止方向を逆向きにして配置されている。
【0019】次に、上記各樹脂製爪13の係止動作につ
いて説明する。各樹脂製爪13の枠体17はサイドパネ
ル1の本体15の裏面に突設されており、該枠体17の
先端部21からサイドパネル1の本体15側へ延びるよ
うに係止片29が設けられている。しかも、枠体17と
係止片29とは樹脂でできているので、枠体17内にお
いて係止片29は枠体17との連接部37および薄肉部
31において撓み、係止片29の突部33は移動可能で
ある。
【0020】したがって、図7に示すように、枠体17
を開口部11に挿入すると、係止片29の突部33が開
口部11の一方側の縁部11aに当接して係止片29を
変形させ、枠体17は動くことがなく突部33だけが枠
体17の表裏方向の他方側へ動く。突部33が開口部1
1を抜けると、係止片29は復元して突部33が開口部
11の一方側の縁部11aに係止される。
【0021】係止片29は枠体17の先端部21からサ
イドパネル1の本体15側へ延びるように設けられてい
るので、係止片29におけるサイドパネル1から見た先
端部(枠体17との連接部分37)が移動不能に枠体1
7に固定されており、該係止片29の先端部が枠体17
の表裏方向の他方側へ倒れない。また、係止片29の当
接部35は枠体17の表裏方向の他方側へ突出し開口部
11の他方側の縁部11bに弾性的に当接して突部33
の一方側の縁部11aへの係止状態を維持するので、突
部33の係止状態が解除されるような係止片29の移動
が封じられる。
【0022】本実施例によれば、係止片29の先端部2
1の倒伏を阻止すると共に、突部33の係止状態が解除
されるような係止片29の移動を封じることができ、開
口部11に対する樹脂製爪13の係止を維持してサイド
パネル1がインストルメントパネル3から脱落しないよ
うにすることができる。
【0023】なお、本考案の樹脂製爪は、本実施例にお
けるサイドパネル1以外の被取付部材に適用されてもよ
い。
【0024】また、係止片29は、サイドパネル1の本
体15に連接されている本実施例に代え、該本体15と
は分離されていてもよい。
【0025】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、係止片
は枠体の先端部から被取付部材の本体側へ延びるように
設けられているので係止片における被取付部材から見た
先端部が移動不能に枠体に固定されていると共に、当接
部が枠体の表裏方向の他方側へ突出し開口部の他方側の
縁部に弾性的に当接して突部の一方側の縁部への係止状
態を維持しているので突部の係止状態が解除されるよう
な係止片の移動を封じることができるので、開口部に対
する樹脂製爪の係止を維持して被取付部材がパネルから
脱落しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る樹脂製爪が適用された
サイドパネルとインストルメントパネルの斜視図であ
る。
【図2】上記サイドパネルの斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】上記一実施例に係る樹脂製爪の係止片の拡大斜
視図である。
【図6】上記係止片における突部が形成されている面の
拡大図である。
【図7】上記係止片の係止動作の説明図である。
【符号の説明】
1 サイドパネル(被取付部材) 3 インストルメントパネル(パネル) 11 開口部 11a 開口部の一方側の縁部 11b 開口部の他方側の縁部 15 サイドパネルの本体 17 枠体 21 枠体の先端部 29 係止片 33 係止片の突部 35 係止片の当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−164816(JP,A) 実開 平6−988(JP,U) 実開 昭57−59207(JP,U) 実開 平1−83914(JP,U) 実開 昭61−104812(JP,U) 実開 昭59−139461(JP,U) 実開 昭56−73657(JP,U) 実開 昭56−15813(JP,U) 実開 昭63−182314(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/10 F16B 21/08 F16B 19/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するパネルに取り付けられる
    樹脂製の被取付部材に設けられ、上記パネルの開口部に
    挿入され且つ該開口部の縁部に係止される樹脂製爪であ
    って、 上記被取付部材の本体の裏面に突設されており、上記開
    口部の幅方向へ延びる先端部を有し上記開口部に挿通可
    能な枠体と、 該枠体の先端部から上記被取付部材の本体側へ延びるよ
    うに設けられ、上記枠体の表裏方向の一方側へ突出し上
    記開口部の一方側の縁部に係止される突部と、上記枠体
    の表裏方向の他方側へ突出し上記開口部の他方側の縁部
    に弾性的に当接して上記突部の上記一方側の縁部への係
    止状態を維持する当接部とからなる係合片とを備えてい
    ることを特徴とする樹脂製爪。
JP1993006804U 1993-02-24 1993-02-24 樹脂製爪 Expired - Lifetime JP2594556Y2 (ja)

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JPH0665606U JPH0665606U (ja) 1994-09-16
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