JP2519441Y2 - ルーフモール用クリップ - Google Patents

ルーフモール用クリップ

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JP2519441Y2 JP1989074211U JP7421189U JP2519441Y2 JP 2519441 Y2 JP2519441 Y2 JP 2519441Y2 JP 1989074211 U JP1989074211 U JP 1989074211U JP 7421189 U JP7421189 U JP 7421189U JP 2519441 Y2 JP2519441 Y2 JP 2519441Y2
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roof molding
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富美夫 落合
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主として自動車のルーフにルーフモールを
取付けるためのルーフモール用クリップに関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、この種のルーフモール用クリップとしては、例
えば実開昭63-15310号公報にて開示されたモールクリッ
プがある。
このモールクリップについて、その断面図を示した第
9図を参照して述べる。モールクリップは、前記公報の
「実用新案登録請求の範囲」に記載されているように、 基部51と、 前記基部51の一端側の両側から互いに離間するように
斜め方向に基部51の一端を超える長さまで突設された、
モール52の一端52a側に係止するための腕片53と、 前記基部51の他端側に設けられた壁部54と、 前記壁部54の外側に設けられた、モール52の他端52b
側に係止するための係止部56と、 前記壁部54の内側に設けられた、第1のパネル57の立
上り縁部58の係合部59に係合するための係合突部60と、 前記壁部54から互いに離間するように前記腕片53と反
対方向に突設された、第2のパネル61の傾斜面62に弾性
的に当接するための翼片63とを備えた、プラスチックで
一体成形されたものである。
[考案が解決しようとする課題] 前記した従来のモールクリップが係着される第1のパ
ネル57と第2のパネル61との接合位置には、正規位置に
対しずれが生じることがある。このずれに起因して、第
1のパネル57の立上り縁部58の係合部59と第2のパネル
61の傾斜面62との隙間が正規寸法より小さくなることが
ある(第9図二点鎖線A参照)。このようになると、モ
ール52の他端52bの折曲げ部52cが下動して、以下のよう
な不具合を生じることがある。
モール52に係着したモールクリップを第1のパネル57
と第2のパネル61との溝部64に押し込む際、モール52が
回転しないように、モールクリップには係止突起56aが
設けられている。前記溝部64に、モールモール52を係着
したモールクリップを押し込むと、この係止突起56aが
第2のパネル61に傾斜面62に当接し、モール52とモール
クリップがこれ以上、下動しなくなる。モールクリップ
の係合突部60は、係合部59を乗り越えることができなく
なる。
また、第1のパネル57と第2のパネル61との接合位置
のずれに起因して、第1のパネル57の立上り縁部58の係
合部59と第2のパネル61の傾斜面62との間の隙間が正規
寸法より大きくなる(第9図二点鎖線B参照)と、翼片
63の復帰力が弱くなり、前記係合部59に対するモールク
リップの係合突部60の係合力が小さいのものとなる。こ
のため、モール52の他端52b側を持ち上げるような外力
が働いたとき、モールクリップの係合突部60は、前記係
合部59からはずれ易くなる。
また、第2のパネル61の傾斜面62が所定の角度より急
勾配に形成されたり、第2のパネル61とモール52の曲率
差により、モール52の他端52bを押し上げようとする力
が働くことがある。このような力が働くとこれに抗しき
れず、モール52と第2のパネル61の間に隙間を生じ、ひ
いてはモールクリップの係合突部60が前記係合部59から
外れることとなる。
このような理由から、従来のモールクリップでは、自
動車等のルーフに対するモールの固定に不満があった。
本考案の目的は、前記した従来技術における問題点に
鑑み、自動車等のルーフに対しモールをより確実に固定
することのできるルーフモール用クリップを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決する本考案のルーフモール用クリップ
は、 自動車等のルーフにはパネル相互の接合によって溝部
が形成されると共に、一方のパネルの端縁部には上端に
係合片を有する立上りフランジが形成され、前記溝部
に、両側縁に折返し状のフランジ縁を有するルーフモー
ルを取付けるためのルーフモール用クリップにおいて、 中空部を有する基部に、 前記ルーフモールの一方のフランジ縁が係合されるモ
ール係合部と、 前記ルーフモールの他方のフランジ縁による取付溝に
弾性をもって係合される一対のモール係止翼と、 前記立上りフランジに係合されるスリット状のフラン
ジ挟持部と、 前記立上りフランジの係合片に係止される係合突起
と、 前記モール係止翼に対し並設され、前記溝部の壁面に
弾性をもって当接される一対の弾性翼片と、 を備え、 前記一対のモール係止翼は、前記基部の上部において
前記ルーフモールの長手方向に関して対称状をなしかつ
そのルーフモールの当該取付溝方へ向かって先端拡開状
に傾斜した状態に突出され、 前記モール係止翼に対し並設される前記一対の弾性翼
片は、前記基部の下部において前記ルーフモールの長手
方向に関して対称状をなしかつその溝部の当該壁面方へ
向かって先端拡開状に傾斜した状態に突出されている。
[作用] 前記手段によれば、ルーフモールの一方のフランジ縁
にモール係合部が係合されかつ他方のフランジ縁にモー
ル係止翼が弾性をもって係合されることにより、クリッ
プがルーフモールに抜け止めされた状態に係着される。
そして、自動車等のルーフの溝部に前記ルーフモールと
ともにクリップが押付けられることにより、溝部の立上
りフランジにフランジ挟持部が係合され、そのフランジ
の係合片に係合突起が係止されることにより、クリップ
が抜け止めされた状態で係着される。この係着に伴い、
弾性翼片が溝部の当該壁面に弾性を介して当接される。
また自動車等のルーフの溝部に、ルーフモールを係着し
たクリップを押し付ける際、ルーフモールの他方のフラ
ンジ縁は、クリップの弾性翼片に当接してクリップを下
動させる。モール係合部は、弾性翼片の延出する方向と
は逆方向に突出しているので、弾性翼片が弾性を介して
当接している壁面に当接することは無い。
このようにして自動車等のルーフにルーフモールを取
付けるクリッブによると、仮にルーフモールの上方から
その側縁部に何らかの外力による押付力やルーフモール
を浮き上がらそうとする力が加わり、基部を回転させひ
いてはモールを浮き上がらせようとする力が働くことが
あっても、ルーフの立上りフランジにスリット状のフラ
ンジ挟持部が係合されているため、その基部の傾動によ
る脱落が防止される。
また、基部の中空部内に前記立上りフランジの係合片
が位置し、中空部の側壁が係合片に対し対向する。この
ため、仮に基部に長手方向に移動する外力が働いても、
基部の中空部の側壁が立上りフランジの係合片に当接す
ることにより、そのクリップの横ずれが防止され、前記
係合片と係合突起との係合が維持される。
またルーフモールに対する押しつけにおいて、モール
係合部はそれと係合するルーフモールの当該フランジ縁
の下動を阻止し、その押しつけに伴う他方のフランジ縁
の浮き上がりは一対のモール係止翼によって阻止され
る。また一対の弾性翼片はルーフモールの当該フランジ
縁の下動を阻止し、その押しつけに伴う他方のフランジ
縁の浮き上がりはモール係合部によって阻止される。こ
のように押しつけによるクリップに対するルーフモール
の回転が防止でき、そのクリップからのルーフモールの
脱落が防止される。さらに、弾性翼片の弾性によってル
ーフの立上りフランジに対するクリップの回転が防止で
き、そのルーフの立上りフランジからのクリップの脱落
が防止される。従って、前記クリップからのルーフモー
ルの脱落防止と、ルーフの立上りフランジからのクリッ
プの脱落防止とによって、自動車等のルーフからのルー
フモールの脱落を効果的に防止することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1〜8図にしたがって説
明する。
本例のルーフモール用クリップは、第3図に斜視図で
示されるように、自動車のルーフ1にルーフモール2を
取付けるためのものである。
クリップを説明する前に、自動車のルーフ1及びルー
フモール2について述べる。
ルーフ1は、その主体をなすルーフパネル4の左右端
縁部(図は右端縁部を示す。)の下面にルーフサイドパ
ネル5が溶接等により接合されたもので、両パネル4,5
の接合によって左右の側壁7,8を有する樋状の溝部6が
形成されている。ルーフパネル4は、その端縁部に溝部
6の長手方向に沿って突出してその溝部6をほぼ二分す
る立上りフランジ9を有している。立上りフランジ9の
上端部には、所定間隔毎に車幅方向、すなわちルーフサ
イドパネル5側へ突出する係合片10が形成されている。
なお立上りフランジ9の基端部とルーフサイドパネル5
との接合部分にはシール材1が装填されている。
またルーフモール2は、金属製芯材12を合成樹脂製被
装材13で被覆したもので、ほぼチャンネル型断面の長尺
状をなしている。ルーフモール2の両側縁には、対向方
向に折返し状に折曲された左右のフランジ縁14,15が形
成されている。このフランジ縁14,15の形成に伴い、ル
ーフモール2の側縁内側に取付溝16,17が形成される。
なおルーフモール2の側縁外側には弾性舌片18,19が突
出されている。
次にルーフモール用クリップについて、前記第3図の
他、クリップの使用状態の断面図を示した第1図、及び
第1図のII-II線断面図を示した第2図に基づいて詳述
する。なお説明の都合上、その使用状態、いわゆる組付
け状態でのクリップを説明することにする。
このクリップは、適宜の合成樹脂材料によって一体形
成されたもので、前記ルーフ1の立上りフランジ9の係
合片10に対応して所定間隔毎に配置される。
クリップの基部21は、前後左右の側壁22〜25によって
取囲まれた断面長四角形状の中空部26を有している。
基部21の左側壁24には、前記ルーフモール2の左側フ
ランジ縁14が係合されるモール係合部28が設けられてい
る。このモール係合部28は、ルーフモール2の取付溝16
に係入される係止突起29と、その係止突起29と協働して
前記フランジ縁14を挟持するように突設された前後一対
の係止突起30とによって形成されている(第3図参
照)。
基部21の前後の側壁22,23の上部には、一対のモール
係止翼32が前後に拡開するように傾斜した状態にすなわ
ち前記ルーフモール2の長手方向に関して対称状をなし
かつそのルーフモール2の右側取付溝17方へ向かって先
端拡開状に傾斜した状態に突出されている。モール係止
翼32の先端下部には、逆L字状の切欠段部33が形成され
ている。モール係止翼32の先端部は前記ルーフモール2
の右側取付溝17に係入され、前記切欠段部33がそのモー
ル2の当該フランジ縁15に係合されている。
前記基部21の前後の側壁22,23の下部には、スリット
状のフランジ挟持部35が形成されている。このフランジ
挟持部35は、前記ルーフパネル4の立上りフランジ9に
係合されている。なおフランジ挟持部35の左側溝壁は、
基部21の左側壁24の内壁とほぼ同一面をなしている。
前記基部21の右側壁25の内壁には、係合突起37が突設
されている。係合突起37は、前記立上りフランジ9の係
合片10の下面に当接する係止面38とその先端から下方に
向かって次第にその突出量を小さくする傾斜面39を有す
る。
基部21の前後の側壁22,23の下部には、一対の弾性翼
片41が前記モール係止翼32と同様に前後に拡開するよう
に傾斜した状態にすなわち前記ルーフモール2の長手方
向に関して対称状をなしかつその溝部6の当該壁(8)
面方へ向かって先端拡開状に傾斜した状態に突出されて
いる。この弾性翼片41は、前記モール係止翼32に対しル
ーフモール2のフランジ縁15を間にして並設されてい
る。さらに弾性翼片41は、前記フランジ挟持部35の近く
から突出され、その先端縁が前記ルーフサイドパネル5
の側壁8に弾性をもって当接されている。
前記基部21の左側壁24の下端部には、弾性を有する弾
性片43が側方に向けて突出されている。弾性片43の先端
部は、下方に向けて傾斜され、前記ルーフパネル4の溝
部6の底面上に弾性をもって当接されている。
前記したルーフモール用クリップは、ポリアセタール
などの適度な弾性をもつ熱可塑性樹脂材料で成形され
る。
また使用前のクリップの正面図が第4図、同平面図が
第5図、第5図のVI-VI線断面図が第6図に示されてい
る。なお第4図には、クリップ使用状態におけるモール
係止翼32、弾性翼片41及び弾性片43の変形状態が二点鎖
線で示されている。また第5図には、クリップ使用状態
におけるモール係止翼32及び弾性翼片41の変形状態が二
点鎖線で示されている。
次に、前記ルーフモール用クリップを使用してルーフ
モール2を自動車のルーフ1に取付ける場合について説
明する。
まず、クリップが次に述べるようにしてルーフモール
2にアッシー化される。なお、このアッシー化されたク
リップの正面図が第7図に示され、第7図のVIII-VIII
線断面図が第8図に示されている。第7,8図にはモール
係止翼32の自由状態が二点鎖線で示されている。
すなわちルーフモール2の右側フランジ縁15に、モー
ル係止翼32の先端部に設けられた切欠段部33が係合され
る。続いて、係止突起29をルーフモール2の左側フラン
ジ縁14に当接させ、クリップをルーフモール2に向かっ
ておしこむ。すると、モール係止翼32は、ルーフモール
2のフランジ縁15上を摺動しながら拡開する。クリップ
の係止突起29の傾斜面は、ルーフモール2の左側フラン
ジ縁14に沿って摺動し、この左側フランジ縁14を乗り越
えたところで、クリップのモール係止翼32は弾性復元
し、係止突起29は左側フランジ縁14に係合する。
このようにして、ルーフモール2にクリップが抜け止
めされた状態でアッシー化される。
このアッシー化されたクリップが次に述べるようにし
て自動車のルーフ1に組付けられる(第1,2図参照)。
すなわちクリップをアッシー化したルーフモール2を
自動車のルーフ1の溝部6に押付けるようにして嵌め込
むことにより、クリップの基部21のフランジ挟持部35を
自動車のルーフ1の立上りフランジ9に係合させる。な
お、基部21の中空部26内には立上りフランジ9の係合片
10が位置される。
前記基部21の下動に伴い、係合突起37の傾斜面39が立
上りフランジ9の係合片10に当接したのち、その傾斜面
39が係合片10の先端縁を滑動していくにしたがって、基
部21の右側壁25が第2図に二点鎖線で示すようにその弾
性により湾曲状に撓められていく。そして傾斜面39が係
合片10を乗越えたところで、前記右側壁25がその弾性を
もって復帰し、係合突起37の係止面38が係合片19の下側
に係合し、ルーフ1にクリップが係着される。
この後、前記ルーフモール2に対する押付けを解除す
る。
しかして前記ルーフモール2の押付け時において、弾
性翼片41の先端縁がルーフサイドパネル5の側壁8に当
接し、その翼片41がその弾性により拡開される。なお第
2図に弾性翼片41の自由状態が二点鎖線で示されてい
る。また弾性片43の先端縁がルーフパネル4の溝部6の
底面上に当接し、その弾性片43がその弾性により撓めら
れる。なお第1図に弾性片43の自由状態が二点鎖線で示
されている。またルーフモール2の左右の弾性舌片18,1
9は、ルーフパネル4の側壁7及びルーフサイドパネル
5の側壁8にそれぞれ弾性をもって当接される。
このようにして、自動車のルーフ1に対するルーフモ
ール2の組付けが完了する。
前記ルーフ1において、ルーフパネル4とルーフサイ
ドパネル5との接合位置が正規位置よりずれて、ルーフ
パネル4の立上りフランジ9とルーフサイドパネル5の
傾斜面8との隙間が狭くなり、ルーフモール2のフラン
ジ縁15を押上げるような力が働くことがある。前記した
ルーフモールクリップにおいて、仮に前記のような力が
働いて、基部21を回転させるような力が働くことがあっ
ても、ルーフ1の立上りフランジ9にスリット状のフラ
ンジ挟持部35が係合されているため、その基部21の傾動
により、ルーフモール2が浮き上がったり、クリップが
立上りフランジ9から脱落することはない。
また、基部21の中空部26内に前記立上りフランジ9の
係合片10が位置し、中空部26の前後の側壁22,23が係合
片10に対し対向する。このため、仮に基部21に長手方向
に移動する外力が働いても、基部21の側壁22,23が係合
片10に当接することにより、そのクリップの横ずれが防
止され、前記係合片10と係合突起37との係合が維持され
る。
このため、ルーフパネル4とルーフサイドパネル5と
の接合に寸法誤差が生じた場合においても、ルーフ1に
対するクリップの取付位置が影響されないため、クリッ
プの位置ずれによる脱落が防止される。
またルーフモール2に対する前記押付けにおいて、そ
のモール2の左側縁部に対する押付けによるフランジ縁
14の下動は下側係止突起30により阻止されるとともに、
その押付けに伴う他方フランジ縁15の浮上りはモール係
止翼32によって阻止され、前記押付けによるルーフモー
ル2の回転は防止される。またルーフモール2の右側縁
部に対する押付けによるフランジ縁15の下動は弾性翼片
41により阻止されるとともに、その押付けに伴う他方フ
ランジ縁14の浮上りは上側係止突起29によって阻止さ
れ、前記押付けによるルーフモール2の回転は防止され
る。このため、クリップに対するルーフモール2の脱落
が防止される。
また本例では弾性片43が設けられているため、その弾
性片43によって立上りフランジ9の係合片10に係合突起
37が当接された状態に保たれるため、ルーフ1に対する
クリップの高さ方向に関するがた付きが防止される。
なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能
である。
[考案の効果] 本考案のルーフモール用クリップによれば、自動車等
のルーフの溝部に対しパネル相互の接合位置の変動を吸
収し、また外力による回動及び横ずれを防止した状態に
取付けることができるので、自動車等のルーフに対しル
ーフモールを従来のものに比し確実に固定することがで
きる。
また、モール係合部と一対のモール係止翼および一対
の弾性翼片との協働によってルーフモールに対する押し
つけによるクリップに対するルーフモールの回転が防止
されるので、その回転によるクリップからのルーフモー
ルの脱落を防止し、さらに弾性翼片の弾性によってルー
フの立上りフランジに対するクリップの回転が防止され
るので、そのルーフの立上りフランジからのクリップの
脱落を防止し、ひいては前記クリップからのルーフモー
ルの脱落防止と前記ルーフの立上りフランジからのクリ
ップの脱落防止とによって自動車等のルーフからのルー
フモールの脱落を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
ルーフモール用クリップの使用状態の断面図、第2図は
第1図のII-II線断面図、第3図はルーフモール用クリ
ップの取付前の斜視図、第4図はルーフモール用クリッ
プの正面図、第5図は同平面図、第6図は第5図のVI-V
I線断面図、第7図はルーフモールに取付けたクリップ
の正面図、第8図は第7図のVIII-VIII線断面図であ
る。 第9図は従来例を示す断面図である。 1……ルーフ 2……ルーフモール 6……溝部 9……立上りフランジ 10……係合片 14,15……フランジ縁 16,17……取付溝 21……基部 26……中空部 28……モール係合部 32……モール係止翼 35……フランジ挟持部 37……係合突起 41……弾性翼片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小久保 一彦 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番 地 株式会社東郷製作所内 (56)参考文献 実開 平2−82647(JP,U) 実公 昭49−41645(JP,Y1) 実公 昭51−14412(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車等のルーフにはパネル相互の接合に
    よって溝部が形成されると共に、一方のパネルの端縁部
    には上端に係合片を有する立上りフランジが形成され、
    前記溝部に、両側縁に折返し状のフランジ縁を有するル
    ーフモールを取付けるためのルーフモール用クリップに
    おいて、 中空部を有する基部に、 前記ルーフモールの一方のフランジ縁が係合されるモー
    ル係合部と、 前記ルーフモールの他方のフランジ縁による取付溝に弾
    性をもって係合される一対のモール係止翼と、 前記立上りフランジに係合されるスリット状のフランジ
    挟持部と、 前記立上りフランジの係合片に係止される係合突起と、 前記モール係止翼に対し並設され、前記溝部の壁面に弾
    性をもって当接される一対の弾性翼片と、 を備え、 前記一対のモール係止翼は、前記基部の上部において前
    記ルーフモールの長手方向に関して対称状をなしかつそ
    のルーフモールの当該取付溝方へ向かって先端拡開状に
    傾斜した状態に突出され、 前記モール係止翼に対し並設される前記一対の弾性翼片
    は、前記基部の下部において前記ルーフモールの長手方
    向に関して対称状をなしかつその溝部の当該壁面方へ向
    かって先端拡開状に傾斜した状態に突出されている、 ルーフモール用クリップ。
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