JPH09165669A - 成膜用マスクおよびその製造方法 - Google Patents

成膜用マスクおよびその製造方法

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JPH09165669A
JPH09165669A JP7327296A JP32729695A JPH09165669A JP H09165669 A JPH09165669 A JP H09165669A JP 7327296 A JP7327296 A JP 7327296A JP 32729695 A JP32729695 A JP 32729695A JP H09165669 A JPH09165669 A JP H09165669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
linear pattern
thin plates
sheets
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7327296A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Mori
恵一 森
Yoshiyuki Ando
芳之 安藤
Kotaro Watase
光太郎 渡瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP7327296A priority Critical patent/JPH09165669A/ja
Publication of JPH09165669A publication Critical patent/JPH09165669A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの板厚より狭い溝幅を有すると共に機
械的に変形しない成膜用マスクおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 互に同一の線状パターン溝5が形成され
たマスク薄板1ないし3を複数枚形成し、複数枚のマス
ク薄板1ないし3をそれぞれの線状パターン溝5をマス
ク薄板に直交する方向に整列整合して積層し、マスク薄
板相互間を接合する成膜用マスクおよびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成膜用マスクお
よびその製造方法に関し、特に、マスクの板厚より狭い
溝幅を有する成膜用マスクおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来例を図2を参照して説明する。成膜
用マスク4とはパターンニングされた膜を基板に成膜す
るに際して蒸着源或はターゲット側に向けられた基板に
設置して使用されるものである。この成膜用マスク4
は、1枚のステンレス鋼薄板に化学的エッチング技術を
施して線状のパターン溝5を形成することにより製造さ
れる。板厚dが0. 1mmのオーダーのステンレス鋼薄
板に化学的エッチング技術を施して線状のパターン溝5
を形成する場合、精度よく線状のパターン溝5を形成す
ることができる溝幅wは0. 08mmが最小限度であっ
て、これより狭い溝幅のパターン溝5を形成しようとし
ても設計通りの正確なパターン溝を形成することはでき
ない。この程度の板厚dのステンレス鋼薄板に精度よく
線状のパターン溝を形成することができる溝幅wの最小
限度は、一般に、薄板の板厚程度w=dであるとされて
いる。薄板に形成するパターン溝5の溝幅wをこれより
狭くしようとすると、設計通りの溝幅のパターン溝を形
成することができなくなる以上、成膜用マスクの厚さよ
り狭い溝幅のパターン溝を有する成膜用マスクを製造す
ることはできない。
【0003】一方、基板にスパッタリングするに際し
て、成膜したい膜が基板に成膜されるのと同時に成膜用
マスク4にもスパッタリング成膜される。成膜用マスク
4に成膜されると、付着した成膜の応力により薄過ぎる
成膜用マスク4は機械的に変形するので、基板に正確な
パターンニングができなくなる。従って、成膜用マスク
4には或る一定限度以上の板厚dを持たせる必要があ
り、成膜用マスク4の板厚を無制限に薄くすることはし
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の成膜用マスク4
は、1枚のステンレス鋼薄板に化学的エッチング技術を
施して製造することに起因して、形成される溝幅wの最
小限度は薄板の板厚dの程度に制限されていた。即ち、
成膜用マスク4として必要とされる機械的強度を充分に
満足するステンレス鋼薄板の板厚d=0. 3mmの1枚
のステンレス鋼薄板に化学的エッチング技術を施して線
状のパターン溝5を形成して成膜用マスク4を製造する
場合、上述した通り、ステンレス鋼薄板に精度よく線状
のパターン溝を形成することができる溝幅は薄板の板厚
程度であるので、設計溝幅の最小値はw=0. 3mmに
制限される。ステンレス鋼薄板の板厚がd=0. 3mm
である以上、溝幅をw=0. 3mmより狭くすることは
できない。
【0005】この発明は、同一の線状のパターン溝が形
成されたマスク薄板を2枚以上重ね合わせることにより
構成してマスクの板厚より狭い溝幅を有すると共に、機
械的に変形しない成膜用マスクおよびその製造方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】互に同一の線状パターン
溝5が形成されたマスク薄板1ないし3を複数枚形成
し、複数枚のマスク薄板1ないし3をそれぞれの線状パ
ターン溝5をマスク薄板に直交する方向に整列整合して
積層し、マスク薄板相互間を接合する成膜用マスクの製
造方法を構成した。
【0007】そして、先の成膜用マスクの製造方法にお
いて、マスク薄板の原材料はステンレス鋼薄板とし、マ
スク薄板相互間をレーザ溶接或は接着剤により接合する
成膜用マスクの製造方法を構成した。ここで、互に同一
のパターン溝が形成されたマスク薄板を2枚以上重ね合
わせることにより構成してマスクの板厚より狭い溝幅を
有する成膜用マスクを構成した。
【0008】また、先の成膜用マスクにおいて、マスク
薄板はステンレス鋼薄板より成り、マスク薄板相互間は
レーザ溶接或は接着剤により接合されたものである成膜
用マスクを構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1を参
照して説明する。図1(a)はこの発明により構成され
た成膜用マスクの断面を示す図であり、図1(b)は正
面を示す図である。マスク薄板1ないしマスク薄板3の
原材料はステンレス鋼薄板であり、これに化学的エッチ
ング技術を施して線状のパターン溝5を形成する。マス
ク薄板1ないしマスク薄板3は、すべての点において互
に同一に形成される。形成される線状のパターン溝5は
すべて同一パターンに形成されており、その溝幅wの最
小値は薄板の板厚dとほぼ同程度とされている。そし
て、マスク薄板1ないしマスク薄板3は、それぞれのパ
ターン溝5をマスク薄板に直交する方向に整列整合して
積層され、マスク薄板相互間をレーザ溶接或は接着剤に
より接合して成膜用マスクを構成する。
【0010】ここで、ステンレス鋼薄板の板厚をd=
0. 1mmとしてこれに化学的エッチング技術を施し、
線状のパターン溝5を形成して合計3枚の互に同一のマ
スク薄板1ないしマスク薄板3を製造すると、マスク薄
板1ないしマスク薄板3の線状のパターン溝5の溝幅は
w=0. 1mmであり、そしてd=0. 1mmの板厚の
マスク薄板1ないしマスク薄板3を相互に接合して3d
=0. 3mmの板厚の成膜用マスクを構成することがで
きる。結局、出来上りの成膜用マスクは、板厚は0. 3
mmであって溝幅は0. 1mmである。即ち、線状パタ
ーン溝の溝幅を出来上りの成膜用マスクの薄板の板厚よ
り狭くすることができる。
【0011】そして、この発明は、互に同一の線状パタ
ーン溝5が形成されたマスク薄板1ないし3を複数枚形
成し、複数枚のマスク薄板1ないし3をそれぞれの線状
パターン溝5をマスク薄板に直交する方向に整列整合し
て積層し、マスク薄板相互間を接合するものであり、マ
スク薄板自体は付着した成膜の応力により薄過ぎて機械
的に変形する恐れのある程の薄いものとされる場合もあ
る。この場合も、マスク薄板の原材料をステンレス鋼薄
板とすることにより充分に精度の高いマスク薄板を構成
することができると共に、これら相互間をレーザ溶接或
は接着剤により接合することによりスパッタリング時の
応力による機械的変形に充分耐え得るマスク薄板を容易
に製造することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明は、互に
同一の線状パターン溝が形成されたマスク薄板を2枚以
上積層して成膜用マスクとすることにより、線状パター
ン溝の溝幅を出来上りの成膜用マスクの薄板の板厚より
狭くすることができる。また、出来上りの成膜用マスク
はスパッタリング時の応力による機械的変形に充分耐え
得るものであり、その製造も容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】従来例を説明する図。
【符号の説明】
1 マスク薄板 2 マスク薄板 3 マスク薄板 4 成膜用マスク 5 線状パターン溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互に同一の線状パターン溝が形成された
    マスク薄板を複数枚形成し、複数枚のマスク薄板をそれ
    ぞれの線状パターン溝をマスク薄板に直交する方向に整
    列整合して積層し、マスク薄板相互間を接合することを
    特徴とする成膜用マスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される成膜用マスクの製
    造方法において、 マスク薄板の原材料はステンレス鋼薄板とし、マスク薄
    板相互間をレーザ溶接或は接着剤により接合することを
    特徴とする成膜用マスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 互に同一のパターン溝が形成されたマス
    ク薄板を2枚以上重ね合わせることにより構成してマス
    クの板厚より狭い溝幅を有することを特徴とする成膜用
    マスク。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載される成膜用マスクにお
    いて、 マスク薄板はステンレス鋼薄板より成り、マスク薄板相
    互間はレーザ溶接或は接着剤により接合されたものであ
    ることを特徴とする成膜用マスク。
JP7327296A 1995-12-15 1995-12-15 成膜用マスクおよびその製造方法 Pending JPH09165669A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111134A1 (ja) * 2010-03-09 2011-09-15 シャープ株式会社 蒸着マスク、蒸着装置及び蒸着方法
US11942250B2 (en) 2020-03-12 2024-03-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Winding core with electrodes and coil component

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Effective date: 20000307