JP2001135935A - 積層型チップ部品の製造方法 - Google Patents

積層型チップ部品の製造方法

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JP2001135935A
JP2001135935A JP31278699A JP31278699A JP2001135935A JP 2001135935 A JP2001135935 A JP 2001135935A JP 31278699 A JP31278699 A JP 31278699A JP 31278699 A JP31278699 A JP 31278699A JP 2001135935 A JP2001135935 A JP 2001135935A
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hole
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Masabumi Ichikawa
正文 市川
Fujitaro Kamikane
藤太郎 上兼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各工程におけるグリーンシートの取り扱いを
容易にすることができると共に、高精度な貫通口の形成
を可能とし、これにより高い加工精度の製造を行うこと
ができる積層型チップ部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 グリーンシート2を平滑な透光性を有す
る硬板11上に形成し、グリーンシート2にレーザ光を
用いて貫通口3を形成し、貫通口3に導電材を充填して
導体パターン4を形成し、その後グリーンシート2を形
成した硬板11を反転して、基礎となるグリーンシート
2a上に貫通口3に導電材を充填して導体パターン4を
形成したグリーンシート2を固定し、硬板11を剥離
し、以上の工程を繰り返して複数枚のグリーンシートを
積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層チップインダ
クタや積層チップコンデンサ等の積層型チップ部品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コイル導体を内蔵する積層チップインダ
クタは、従来、例えば、次のように製造されている。即
ち、図6に示すように、先ず、PET等からなる可撓性
フィルム1上にフェライト等からなるグリーンシート3
2を形成し(図6(a))、レーザ光又は機械的なパン
チング等によりスルーホール33を形成し(図6
(b))、銀ペースト等の導電ペーストを印刷してスル
ーホール33に導電ペーストを充填すると共に、グリー
ンシート32上に導体パターン34を形成する(図6
(c))。次いで、反転した後、位置決め突起35が設
けられた基板36上に配置された基礎となるグリーンシ
ート37上に載置し(図6(d))、加熱しつつ仮プレ
スを行い(図6(e))、その後フィルム31を剥離す
る(図6(f))。
【0003】以下同様にして、スルーホール及び導体パ
ターンを形成したグリーンシートを積層し、加熱しつつ
本プレスを行って積層体を形成する。次いで、個々のチ
ップに切断した後、数百℃で脱バインダー処理を行い、
その後高温で2〜3時間程度焼成する。次いで、ローラ
でAg−Pdペーストを両面に塗布し、600℃程度の
温度で焼成した後、Niメッキ及び半田メッキを施し
て、一対の外部電極を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の製造方法においては、グリーンシート32をフィル
ム31から剥離せずに、フィルム31と一体の状態でス
ルーホール33の形成、導体パターン34の形成及びグ
リーンシート32の積層を行うので、このフィルム31
付きグリーンシート32は可撓性があり形状安定性に劣
るため、スルーホール33を形成する際、導体パターン
34を形成する際、及び積層する際、それぞれスルーホ
ール33の形成精度、導体パターン34の印刷精度及び
積層の位置合せ精度の確保が困難であるという問題があ
る。
【0005】また、上述したグリーンシート法とは別
に、印刷で形成される導体パターンと絶縁体とを交互に
重ねていく、いわゆる印刷法が知られている。この場合
には、スパイラル状の導体コイルを複数層で形成するた
め、チップの略中央で絶縁体が重なり、そこに盛り上が
りが形成される。そして、グリーンシート法でも印刷法
でも、絶縁体上に導体パターンが形成され、両者とも内
部応力が均等でないため、変形、クラック、剥離が起こ
り易いという問題がある。
【0006】係る問題点を解決するため、グリーンシー
トに導体パターンの形状の貫通口又は凹溝を設け、そこ
に導体を埋め込み、グリーンシートと導体とを平坦化し
て内部応力を緩和する構造が提案されている。凹溝を形
成する方法は、特開平9−17635、特開平9−17
678、特開平10−41138等に開示されている
が、レーザ加工法では凹溝の深さを精度良く制御するの
が難しく、出来上った表面に凹凸が形成され、特性の安
定化が困難である。また、薄いグリーンシート(例え
ば、5〜20μm)における凹溝の加工が困難であり、
微少寸法の積層チップインダクタの製作が困難である。
貫通口を形成する方法は、特開平5−315183、特
開平8−78266、特開平10−12455等に開示
されているが、下地の絶縁体に損傷を与えることなく、
当該グリーンシートのみに貫通口を精度良く形成するこ
とは同様に困難であるという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、各工程におけるグリーンシートの取り扱いを容易に
することができると共に、高精度な貫通口の形成を可能
とし、これにより高い加工精度の製造を行うことができ
る積層型チップ部品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の積層型チップ部品の製造方法は、
グリーンシートを平滑な透光性を有する硬板上に形成
し、該グリーンシートにレーザ光を用いて貫通口を形成
し、該貫通口に導電材を充填して導体パターンを形成
し、その後該グリーンシートを形成した該硬板を反転し
て、基礎となるグリーンシート上に前記貫通口に導電材
を充填して導体パターンを形成したグリーンシートを固
定し、該硬板を剥離し、以上の工程を繰り返して複数枚
のグリーンシートを積層することを特徴とする。これに
より、形状安定性に優れると共に透光性を有する硬板を
用いて、各工程の作業を行うことができるので、各工程
におけるグリーンシートの取り扱いが容易になると共
に、高精度な貫通口の形成が可能となり、グリーンシー
ト内の貫通口に導体パターンが埋め込まれた平坦な構造
の積層体の製造が可能になる。従って、複雑な導体パタ
ーンを5〜20μm程度の薄いグリーンシートに高精度
に容易に形成し、高精度に積層することができる。
【0009】請求項2に記載の積層型チップ部品の製造
方法は、請求項1において、前記グリーンシートの積層
は、基礎となるグリーンシートの目標位置に対して、前
記透光性を有する硬板の裏面側から該硬板の表面側の目
標位置を合わせることにより行うものであることを特徴
とする。これにより、硬板側からグリーンシートを目視
することができるので、容易にかつ正確に位置合わせし
てグリーンシートを積層することができる。
【0010】請求項3に記載の積層型チップ部品の製造
方法は、請求項1において、前記グリーンシートの前記
貫通口の形成は、レーザ光を用いて、前記硬板の表面側
及び/又は裏面側から行うものであることを特徴とす
る。又、請求項4に記載の積層型チップ部品の製造方法
は、請求項1において、前記グリーンシートを平滑な透
光性を有する硬板上に形成するに際して、紫外線剥離接
着剤又は加熱剥離接着剤を用いて接着することを特徴と
する。これにより、レーザ光を照射すると、レーザ光が
硬板を透過し、グリーンシートのみに貫通口を形成する
ことができるので、従来のように下地の絶縁体を損傷す
るという問題がなく、精度良く貫通口の形成を行うこと
ができる。また、硬板をグリーンシートから剥離する
際、貫通口内の導電材が硬板側に持っていかれることが
ないため、貫通口内の導電材をほぼ完全に残存させ、グ
リーンシートに対して平坦な面を形成することができ
る。さらに、硬板側とグリーンシートの両側からレーザ
光を照射すると、照射側とその反対側との貫通口の寸法
差を無くすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
積層型チップ部品の製造方法を、図1を参照しつつ説明
する。本実施の形態では、積層チップインダクタの製造
方法に適用した場合について説明する。
【0012】先ず、石英ガラス等から成る透光性を有す
る平滑な角板状の硬板11aを準備する。この硬板11
aは高い平坦度と共に、高い寸法精度の位置決め用合せ
マーク又は外形寸法を有している。次いで、フィルム上
に形成されたフェライト等からなるグリーンシート2a
を硬板11a上の所定の範囲に、紫外線剥離接着剤で貼
付してフィルムを剥離する(図1(a))。グリーンシ
ート2aの位置決めは、硬板11aの2つ以上の外周縁
部又は硬板11aの表面に設けられた合せマークにより
行う。なお、硬板11aを準備し、この硬板11a上に
ドクターブレード法等によりグリーンシート2aを直接
形成するようにしても良い。
【0013】次いで、上記位置決めの合せマーク等を基
準にして、CO,YAGレーザ等のレーザ源からレ
ーザ光を照射して、外部電極接続用の貫通口3aを形成
する(図1(b))。レーザ光は、硬板11aを透過
し、グリーンシート2aのレーザ光の透過部分のみを昇
華させる。レーザ光の照射方向は、グリーンシート2a
側(表面側)からでも、硬板11a側(裏面側)からで
もどちら側からでも良い。なお、両側から照射すると、
表面側とその反対側との貫通口3aの寸法差を解消する
ことができるのでより好ましい。
【0014】次いで、銀ペースト等の導電ペーストをス
クリーン印刷して貫通口3aに導電ペースト(導電材)
を充填し、導体パターン4aを形成する。この時、導電
ペーストは貫通口3aのみに100%配置し、グリーン
シート2a上には配置しないようにする。なお、貫通口
3aへの導電ペーストの充填を印刷により行ったが、こ
れに代えて、ノズル、マスクによる圧入、転写、又は蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティング等の他の方
法により行うことができる。
【0015】次いで、透光性を有する平滑な角板状の硬
板11を準備する。そして、上述と同様にグリーンシー
ト2を形成し、スパイラルコイルの部分となる導体パタ
ーンの形状をした貫通口3をレーザ光の照射により形成
する(図1(c))。この貫通口3の形成は、グリーン
シート2の下地が透光性を有する硬板11であるので、
レーザ光の照射により損傷を受けない。従って、グリー
ンシート2の照射部分のみを正確に昇華して、正確に貫
通口パターンを形成できる。そして、上述と同様に貫通
口3内に導体を埋め込む。
【0016】次いで、反転した後、基板11a上に配置
された外部電極を付着するためのグリーンシート2a上
に載置し(図1(e))、位置合せマークに従って位置
決めを行い、両者を接合する。この際、硬板11が透光
性を有するので、その表面に設けられた合せマークを硬
板11aの表面に設けた合せマークに対して、容易に位
置決めを行うことができる。尚、位置決めは、合せマー
クでなく、寸法精度の高い両硬板11,11aの外周縁
部同士を合わせるようにしてもよい。次いで、グリーン
シートのバインダの特性に合わせて加熱しつつ仮プレス
する。この場合、硬板11aをプリヒートしておくと加
熱を効率的に行うことができる。
【0017】次いで、紫外線剥離接着剤に紫外線を照射
して粘着力を消失させるか又は弱め(図1(f))、硬
板11をグリーンシート2から剥離する(図1
(g))。以下同様にして貫通口及び導体パターンを該
貫通口内に形成したグリーンシートを複数枚積層し、ス
パイラルコイルを形成する。さらに外部電極を形成する
ための接続用貫通口(導体が充填されている)を有する
グリーンシートを重ねた後、加熱しつつ機械プレス又は
静水圧プレスにより本プレスを行って、熱圧着し積層体
を形成する。次いで、従来と同様にして、個々のチップ
に切断した後、脱バインダー処理を行い、その後高温で
焼成する。次いで、上下面に一対の外部電極を必要に応
じて形成する。
【0018】ここで、貫通口3の形状としては、例え
ば、図2に示すようなものが用いられる。図2
(a)〜(f)、図2(a)〜
(f)、図2(a)〜(f)、図2
(a)〜(f)、図2(a)〜(f
及び図2(a)〜(f)は、それぞれ1つの積
層チップインダクタを構成するための貫通口3a
3f、貫通口3a〜3f、貫通口3a
〜3f、貫通口3a〜3f、貫通口3a
〜3f及び貫通口3a〜3fを示して
いる。そして、図2(a)〜(a)は、それぞ
れグリーンシート2aの貫通口3a〜3aを示
し、図2(b )、(b)〜(b)は、それぞ
れ外部電極接続部とスパイラルを構成する導体パターン
4とのつなぎの導体パターンの貫通口3b、3b
〜3bを示し、図2(c)〜(f)、
図2(c)〜(f)、図2(c)〜(f
)、図2(c)〜(f)、図2(c
〜(f)及び図2(c)〜(f)は、それ
ぞれスパイラルを構成する導体パターン4の貫通口3c
〜3f、貫通口3c〜3f、貫通口3
〜3f、貫通口3c〜3f、3c
〜3f及び3c 〜3fを示している。
【0019】スパイラルを構成する導体パターン4の貫
通口は、図2(c)〜(f)及び図2(c
〜(f)では、それぞれ1/4ターンの貫通口3c
〜3f及び貫通口3c〜3fの組み合わ
せからなり、図2(c )〜(f)では、1/3タ
ーンの貫通口3c〜3fの組み合わせからなっ
ている。また、図2(c)〜(f)では、1/
2ターンの貫通口3c及び3eと円形貫通口3
及び3fの組み合わせからなり、図2(c
)〜(f)では、3/4ターンの貫通口3c
及び3e と円形貫通口3d及び3f
組み合わせからなり、図2(c)〜(f)で
は、1ターンの貫通口3c及び3eと円形貫通
口3d 及び3fの組み合わせからなっている。
【0020】図3は、図1の実施の形態の変形例を示す
もので、外部電極接続のための貫通口を有さない場合の
グリーンシートに形成される貫通口を示す平面図であ
る。図3(g)〜(l)、図3(g)〜
(l)、図3(g)〜(l)及び図3(a
)〜(f)は、それぞれ1つの積層チップイン
ダクタを構成するための貫通口3g〜3l、貫
通口3g〜3l 、貫通口3g〜3l及び
貫通口3g〜3lを示している。そして、図3
(g)〜(g)及び図3(l)〜
(l)は、それぞれ外部電極引出し部の貫通口3g
〜3g及び貫通口3l〜3lを示し、図
3(h)〜(k)、図3(h)〜
(k)、図3(h )〜(k)及び図3(h
)は、それぞれスパイラルを構成する導体パターン
の貫通口3h〜3k、貫通口3h〜3k
、貫通口3h 〜3k及び貫通口3h
示している。
【0021】これらグリーンシート2の貫通口3g
〜3lに導電ペーストを充填して、外部電極引出し
部及びスパイラルを構成する導体パターンを形成した
後、これらのグリーンシート2をこの順に積層し、さら
に上下にそれぞれ外部電極接続のための貫通口を有さな
いグリーンシート2を重ね、その後熱圧着して積層体を
形成する。ここで、隣接する各導体パターンは、端部に
おいて重なっており、これにより各導体パターンが接続
される。そして、外部電極引出し部は左右の両側の端部
に露出して、左右両側の一対の外部電極に接続する。
【0022】このような積層チップインダクタの製造方
法にあっては、グリーンシート2,2aを硬板11,1
1aに貼付したので、形状安定性及び透光性に優れた硬
板11,11aを用いて、グリーンシート2,2aにレ
ーザ光の照射により貫通口3,3aを形成し、該貫通口
3,3a内に導体パターン4,4aを形成し、積層する
ことができるため、各工程におけるグリーンシート2,
2aの取り扱いを容易にすることができると共に、高精
度な製造を行うことができ、且つ導体面とグリーンシー
ト面とを同一平面に形成することができる。従って、局
部的な盛り上がりがなく、内部応力の発生を防止できる
ので、1ターン程度以上の複雑な微細導体パターン4を
内包した5〜20μm程度の薄いグリーンシート2から
なる積層体を容易に形成することができ、高い特性安定
性を確保できる。
【0023】さらに、紫外線剥離接着剤によりグリーン
シート2,2aを硬板11.11aに貼付しているの
で、紫外線照射により簡単にグリーンシート2,2aを
硬板11,11aから剥離することができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、紫外線剥離接
着剤を用いてグリーンシート2,2aを硬板11,11
aに貼付したが、これに代えて、加熱剥離接着剤等を用
いることもできる。
【0025】図4は、本発明の実施の形態に係る積層チ
ップビーズ(電磁誘導対策素子)の製造方法を説明する
ための斜視図である。図4に示すように、硬板11上に
グリーンシート2を形成し、これにレーザ光を照射し
て、グリーンシート2の一端から他端まで延びる直線状
の複数本の貫通口を並行に形成し、導電ペーストを印刷
してこれら貫通口に導電ペースト(導電材)を充填し、
導体パターン4Aを形成する。次いで、この導体パター
ン4Aの形成されたグリーンシート2を加工が施されて
いないグリーンシートで挟むように積層する。これを繰
り返すことで、複数層の導体パターン4Aを有する積層
体を形成することができる。
【0026】図5は、より高精度な積層を行うことがで
きる積層方法を説明するための図である。この方法で
は、枠状の治具21と、この治具21の中央開口部22
に嵌合可能な凸部23を有する硬板11Aとを用いる。
そして、硬板11Aの凸部23の下面にグリーンシート
2を貼付し、凸部23を治具21の中央開口部22に嵌
合させることにより、中央開口部22内に配置された基
板16上のグリーンシート2に高精度で位置決めして積
層することができる。この場合、グリーンシート2,2
間に空気が入り込まないようにし、更に、シート内部か
ら生じた可塑剤の気泡を抜く効果があるため、真空状態
で積層する。
【0027】なお、本発明は、積層チップコンデンサ、
積層型ノイズフィルタ等に適用でき、さらにこれらを組
み合わせた積層型チップ部品にも適用することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グリーンシートを硬板に形成し、形状安定性に優れた硬
板を用いて、各工程の作業を行うことができるので、各
工程におけるグリーンシートの取り扱いを容易にするこ
とができると共に、高精度な製造を行うことができる。
従って、高Q、低DCR、高許容電流等の高い特性を有
する超小型の積層型チップ部品を高信頼性をもって容易
に製造することができる。
【0029】また、透光性を有する硬板を使用すること
により、レーザ光を照射すると、レーザ光が硬板を透過
し、グリーンシートのみに貫通口を形成することができ
るので、高精度の貫通口を形成することができると共
に、貫通口内に導電材をほぼ平坦に充填することがで
き、これにより内部応力の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る積層チップインダク
タの製造工程を示す斜視図である。
【図2】図1に示した製造方法において用いられる貫通
口の形状例を説明するための平面図である。
【図3】外部電極接続のための貫通口を有さない場合の
貫通口の形状例を説明するための平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る積層チップビーズの
製造方法を説明するための斜視図である。
【図5】より高精度な積層を行うことができる積層方法
を説明するための治具の構成を示す断面図である。
【図6】従来の積層チップインダクタの製造工程を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2,2a グリーンシート 3,3a,3a〜3l 貫通口 4,4a,4A 導体パターン 11,11a,11A 硬板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/16 H05K 1/16 A Fターム(参考) 4E351 AA07 BB01 BB03 BB14 BB15 BB24 BB26 BB27 BB31 BB35 BB47 BB49 CC01 CC02 CC03 CC05 CC12 CC17 CC19 CC20 DD05 GG07 GG20 5E001 AB03 AC09 AD05 AH01 AH05 AH09 AJ01 AJ02 AZ01 5E070 AA01 AB02 BA11 BA17 CB03 CB08 CB13 CB17 CC01 EA01 5E346 AA06 AA12 AA15 AA22 AA29 AA32 AA35 AA43 AA55 BB02 BB11 BB20 CC02 CC16 CC39 DD02 DD13 DD16 DD17 DD34 EE24 EE29 FF01 FF18 FF35 FF45 GG04 GG05 GG06 GG08 GG09 HH26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンシートを平滑な透光性を有する
    硬板上に形成し、該グリーンシートにレーザ光を用いて
    貫通口を形成し、該貫通口に導電材を充填して導体パタ
    ーンを形成し、その後該グリーンシートを形成した該硬
    板を反転して、基礎となるグリーンシート上に前記貫通
    口に導電材を充填して導体パターンを形成したグリーン
    シートを固定し、該硬板を剥離し、以上の工程を繰り返
    して複数枚のグリーンシートを積層することを特徴とす
    る積層型チップ部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記グリーンシートの積層は、基礎とな
    るグリーンシートの目標位置に対して、前記透光性を有
    する硬板の裏面側から該硬板の表面側の目標位置を合わ
    せることにより行うものであることを特徴とする請求項
    1に記載の積層型チップ部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記グリーンシートの前記貫通口の形成
    は、レーザ光を用いて、前記硬板の表面側及び/又は裏
    面側から行うものであることを特徴とする請求項1に記
    載の積層型チップ部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記グリーンシートを平滑な透光性を有
    する硬板上に形成するに際して、紫外線剥離接着剤又は
    加熱剥離接着剤を用いて接着することを特徴とする請求
    項1に記載の積層型チップ部品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069320A1 (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Murata Manufacturing Co., Ltd 薄膜キャパシタ、該薄膜キャパシタの製造方法、及び電子装置の製造方法、並びに電子装置
JP2009283695A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Alps Electric Co Ltd 積層型電子部品
CN104064344A (zh) * 2013-03-22 2014-09-24 株式会社村田制作所 电子部件的制造方法

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