JPH0916222A - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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JPH0916222A
JPH0916222A JP7164250A JP16425095A JPH0916222A JP H0916222 A JPH0916222 A JP H0916222A JP 7164250 A JP7164250 A JP 7164250A JP 16425095 A JP16425095 A JP 16425095A JP H0916222 A JPH0916222 A JP H0916222A
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信広 今泉
Tatsuaki Oniishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い信頼性を有する多重伝送システムを提供
すること 【構成】 更新された負荷制御情報42のマスター負荷
制御ユニット10への読み込みの際に、マスター負荷制
御ユニット10が、脱着式外部記憶手段11に保持され
ている負荷制御情報42を連続して複数回読み出し、複
数回読み出した負荷制御情報42のなかで所定回の一致
が見られたときに、一致した負荷制御情報42を取り込
み、さらに、更新された負荷制御情報42のスレーブ負
荷制御ユニット20,30への読み込み則ち、伝送の際
に、マスター負荷制御ユニット10が、受信正常ACK
46に同期したフレーム伝送を実行するとともに、単位
フレーム44に分割されて送信された負荷制御情報42
に対するチェックサム情報を確認用ACK48をして各
スレーブ負荷制御ユニット20,30に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】負荷の制御内容にかかる負荷制御
情報を多重伝送ラインを介して多重化処理するととも
に、多重化処理された負荷制御情報に基づいて、各々に
接続された負荷の制御が可能な負荷制御ユニットが接続
されて成る多重伝送システムに関し、特に、負荷として
車両に搭載されているランプ、エアコン等の電装品への
電力供給を制御することができる負荷制御ユニットが接
続されて成る車両用の多重伝送システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多重伝送システムとして
は、例えば、図5に示すようなものがある。すなわち、
多重伝送システム5は、脱着式外部記憶手段1aと単一
のマスター負荷制御ユニット1と少なくとも1つ(図5
では、2つ)のスレーブ負荷制御ユニット2,3とが多
重伝送ライン4を介して接続されて構成されていた。
【0003】また、各スレーブ負荷制御ユニット2,3
には、負荷制御情報を保持するための記憶部2a,3a
が各々装置されていた。マスター負荷制御ユニット1に
電気的に装着可能な脱着式外部記憶手段1a、スレーブ
負荷制御ユニット2の記憶部2a、スレーブ負荷制御ユ
ニット3の記憶部3aには、負荷の制御内容である負荷
制御情報が多重伝送ライン4を介して多重化処理された
状態で保持されていた。
【0004】脱着式外部記憶手段1a、スレーブ負荷制
御ユニット2の記憶部2a、スレーブ負荷制御ユニット
3の記憶部3aには、電気的に消去書き込みが可能な不
揮発性メモリであるEEPROMが用いられていた。特
に、脱着式外部記憶手段1aは、脱着可能であって、必
要によってマスター負荷制御ユニット1から外されて、
負荷制御情報を更新された後、再び装着されることによ
って、マスター負荷制御ユニット1の負荷制御情報の更
新が可能となっていた。
【0005】なお、負荷の制御内容である負荷制御情報
とは、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装
品であるランプ、エアコン等)、制御方法(例えば、ラ
ンプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エ
アコンのON/OFF等の電力供給の制御)を意味す
る。
【0006】また、選択スイッチ(S1)6aまたは選
択スイッチ(S2)6bを適当に設定することによっ
て、スレーブ負荷制御ユニット2で負荷(L1)2bま
たは負荷(L2)2cの何れを選択的に制御していた。
全く同様に、選択スイッチ(S1)6aまたは選択スイ
ッチ(S2)6bを適当に設定することによって、スレ
ーブ負荷制御ユニット3で負荷(L3)3bまたは負荷
(L4)3cの何れを選択的に制御していた。
【0007】つまり、スレーブ負荷制御ユニット2、ス
レーブ負荷制御ユニット3は、多重化処理された負荷制
御情報に基づいて、各々に接続された負荷(L1または
L2の何れか一方)、および負荷(L3またはL4何れ
か一方)の選択的な制御を行っていた。
【0008】このような従来の多重伝送システム5にお
いて、電気的にマスター負荷制御ユニット1に装着され
た脱着式外部記憶手段を介して、更新された負荷制御情
報をマスター負荷制御ユニット1に読み込む場合、更新
された負荷制御情報の送信または受信状況の確認は、送
受信状態を示すフラグRXAおよびRXC、送受信終了
フラグ等を用いたフラグ(Flag)処理によって専ら
実行されていた。
【0009】また、マスター負荷制御ユニット1に読み
込まれた負荷制御情報の多重化処理を実行する場合も同
様に、多重化処理における負荷制御情報の送信または受
信状況の確認は、送受信状態を示すフラグRXAおよび
RXC、送受信終了フラグ等を用いたフラグ(Fla
g)処理によって専ら実行されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多重伝送システム5では、更新された負荷制
御情報を脱着式外部記憶手段を介してマスター負荷制御
ユニット1に読み込む場合、更新された負荷制御情報の
送信または受信状況の確認が、送受信状態を示すフラグ
RXAおよびRXC、送受信終了フラグ等を用いたフラ
グ(Flag)処理によって専ら実行されていたので、
更新された負荷制御情報のマスター負荷制御ユニット1
への読み込み(則ち、伝送)の際に、ノイズ等の原因
で、誤った読み込みが実行されて多重伝送システム5が
正常に動作しなくなる(つまり、異常動作状態を引き起
こす)おそれがあり、多重伝送システムの信頼性に問題
点があった。
【0011】また同様に、マスター負荷制御ユニット1
上の更新された負荷制御情報の多重化処理を実行する場
合、多重化処理における負荷制御情報の送信または受信
状況の確認が、送受信状態を示すフラグRXAおよびR
XC、送受信終了フラグ等を用いたフラグ(Flag)
処理によって専ら実行されていたので、更新された負荷
制御情報のスレーブ負荷制御ユニット2,3への読み込
み(則ち、伝送)の際に、ノイズ等の外乱の原因で、誤
った読み込みが実行されて多重伝送システム5が正常に
動作しなくなる(つまり、異常動作状態を引き起こす)
おそれがあり、多重伝送システムの信頼性に問題点があ
った。
【0012】つまり、このような多重伝送システム5の
異常動作状態においては、負荷の制御内容である負荷制
御情報(例えば、負荷の種類、制御方法)がノイズ等の
外乱の原因で誤って更新され、制御対象である負荷の誤
選択、誤制御が発生するおそれがあり、多重伝送システ
ム5の信頼性に問題点があった。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、更新された負荷制御情報のマスタ
ー負荷制御ユニットへの読み込み(則ち、伝送)の際
に、マスター負荷制御ユニットが、脱着式外部記憶手段
に保持されている負荷制御情報を連続して複数回読み出
し、複数回読み出した負荷制御情報のなかで所定回の一
致が見られたときに、一致した負荷制御情報を取り込む
とともに、取り込んだ負荷制御情報に基づく多重化処理
をスレーブ負荷制御ユニットとの間で実行することによ
り、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝
送システムを提供することを目的としている。
【0014】さらに、更新された負荷制御情報のスレー
ブ負荷制御ユニットへの読み込み(則ち、伝送)の際
に、マスター負荷制御ユニットが、受信正常ACKに同
期したフレーム伝送を実行するとともに、単位フレーム
に分割されて送信された負荷制御情報に対するチェック
サム情報を確認用ACKをして各スレーブ負荷制御ユニ
ットに送信することにより、ノイズ等の外乱に強く、高
い信頼性を有する多重伝送システムを提供することを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下の各項に存する。 [1]項 負荷の制御内容にかかる負荷制御情報(4
2)を多重伝送ライン(40)を介して多重化処理する
とともに、多重化処理された負荷制御情報(42)に基
づいて、各々に接続された負荷の制御が可能な負荷制御
ユニットが複数接続されて成る多重伝送システムにおい
て、前記多重伝送ライン(40)に接続され、前記負荷
制御情報(42)に基づく前記多重化処理を主系として
実行可能な単一のマスター負荷制御ユニット(10)
と、前記負荷制御情報(42)を保持するための記憶部
(21,31)が装置されるとともに前記多重伝送ライ
ン(40)に接続され、当該多重伝送ライン(40)を
介して前記マスター負荷制御ユニット(10)との間で
従系として前記多重化処理を実行することができる、少
なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)と、負荷制御情報(42)の更新および保持が随時
可能であって、前記マスター負荷制御ユニット(10)
に対して電気的に装着可能であり、装着された状態で前
記負荷制御情報(42)の随時の読み出しが可能な脱着
式外部記憶手段(11)と、を備えて成り、前記マスタ
ー負荷制御ユニット(10)に前記脱着式外部記憶手段
(11)を電気的に装着して当該脱着式外部記憶手段
(11)に保持されている前記負荷制御情報(42)を
読み出す場合に、当該脱着式外部記憶手段(11)に保
持されている負荷制御情報(42)を連続して複数回読
み出し、当該複数回読み出した負荷制御情報(42)の
なかで所定回の一致が見られたときに、当該一致した負
荷制御情報(42)を取り込むとともに当該取り込んだ
負荷制御情報(42)に基づく前記多重化処理を前記ス
レーブ負荷制御ユニット(20,30)との間で実行す
る、ことを特徴とする多重伝送システム(50)。
【0016】[2]項 前記複数回の連続した読み出し
を実行する場合、当該複数回読み出した負荷制御情報
(42)の全てが一致したときに、当該一致した負荷制
御情報(42)を取り込むとともに当該取り込んだ負荷
制御情報(42)に基づく前記多重化処理を前記スレー
ブ負荷制御ユニット(20,30)との間で実行する、
ことを特徴とする[1]項に記載の多重伝送システム
(50)。
【0017】[3]項 前記マスター負荷制御ユニット
(10)は、その取り込まれた負荷制御情報(42)を
所定数の単位フレーム(44)に分割して当該単位フレ
ーム(44)毎に前記多重化処理を前記スレーブ負荷制
御ユニット(20,30)との間で順次実行する、こと
を特徴とする[1]項、または[2]項に記載の多重伝
送システム(50)。
【0018】[4]項 前記単位フレーム(44)毎の
多重化処理を実行する際に、前記マスター負荷制御ユニ
ット(10)は、前記単位フレーム(44)の正常受信
時に前記スレーブ負荷制御ユニット(20,30)が生
成する受信正常ACK(46)に同期して前記多重化処
理を実行する、ことを特徴とする[3]項に記載の多重
伝送システム(50)。
【0019】[5]項 前記多重化処理を実行する場
合、前記各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)
は、前記マスター負荷制御ユニット(10)が送信した
前記単位フレーム(44)を正常に受信できたときに受
信正常ACK(46)を当該マスター負荷制御ユニット
(10)に送信し、当該マスター負荷制御ユニット(1
0)は当該受信正常ACK(46)を受信するまでは当
該送信した単位フレーム(44)の再送信を実行し、ま
た当該受信正常ACK(46)を受信したときは当該送
信を終了した単位フレーム(44)に続く新たな単位フ
レーム(44)を順次送信する、ことを特徴とする
[4]項に記載の多重伝送システム(50)。
【0020】[6]項 前記各スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)は、前記マスター負荷制御ユニット
(10)から単位フレーム(44)に分割されて送信さ
れた負荷制御情報(42)に対してチェックサム情報を
算出するとともに当該チェックサム情報を確認用ACK
(48)として前記マスター負荷制御ユニット(10)
に送信し、前記マスター負荷制御ユニット(10)は、
前記自己が送信した負荷制御情報(42)のチェックサ
ム情報と前記各スレーブ負荷制御ユニット(20,3
0)から受信した確認用ACK(48)との一致判定を
行い、一致した場合は前記負荷制御情報(42)の多重
化処理を完了するとともに通常通信モードへ移行し、一
致しなかった場合は当該負荷制御情報(42)に基づく
単位フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行する、
ことを特徴とする[5]項に記載の多重伝送システム
(50)。
【0021】[7]項 前記各スレーブ負荷制御ユニッ
ト(20,30)は、前記マスター負荷制御ユニット
(10)から受信した負荷制御情報(42)に対するチ
ェックサム情報である確認用ACK(48)を各々生成
するとともに、当該各確認用ACK(48)と前記マス
ター負荷制御ユニット(10)から受信した確認用AC
K(48)との一致判定を行い、両者の確認用ACK
(48)が一致しなかった場合は前記マスター負荷制御
ユニット(10)の負荷制御情報(42)に基づく単位
フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行し、また両
者の確認用ACK(48)が一致した場合はさらに当該
スレーブ負荷制御ユニット(20,30)の前記記憶部
(21,31)に保持されている負荷制御情報(42)
と当該マスター負荷制御ユニット(10)から受信した
負荷制御情報(42)との一致判定を行い、両者の負荷
制御情報(42)が一致しなかったときは当該スレーブ
負荷制御ユニット(20,30)の記憶部(21,3
1)の内容を当該マスター負荷制御ユニット(10)か
ら受信した負荷制御情報(42)に更新した後に前記負
荷制御情報(42)の多重化処理を完了するとともに通
常通信モードへ移行する、ことを特徴とする[6]項に
記載の多重伝送システム(50)。
【0022】
【作用】本発明における多重伝送システム(50)は、
負荷の制御内容にかかる負荷制御情報(42)を多重伝
送ライン(40)を介して多重化処理するとともに、多
重化処理された負荷制御情報(42)に基づく負荷の制
御を実行するものである。
【0023】多重伝送ライン(40)に接続された単一
のマスター負荷制御ユニット(10)は、負荷制御情報
(42)に基づく多重化処理を主系として実行する。負
荷制御情報(42)を保持するための記憶部(21,3
1)が装置されるとともに多重伝送ライン(40)に接
続された少なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)は、多重伝送ライン(40)を介してマ
スター負荷制御ユニット(10)との間で従系として多
重化処理を実行する。
【0024】脱着式外部記憶手段(11)は、負荷制御
情報(42)の更新および保持が随時可能であって、マ
スター負荷制御ユニット(10)に対して電気的に装着
可能であり、装着された状態で負荷制御情報(42)の
随時の読み出しが可能である。
【0025】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システム(50)を実現でき、
車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周期、
点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON
/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0026】本発明の多重伝送システム(50)は、以
下の手順に従って多重化処理を実行する。 [手順1] マスター負荷制御ユニット(10)に脱着
式外部記憶手段(11)を電気的に装着して脱着式外部
記憶手段(11)に保持されている負荷制御情報(4
2)を読み出す場合に、マスター負荷制御ユニット(1
0)は、脱着式外部記憶手段(11)に保持されている
負荷制御情報(42)を連続して複数回読み出す。
【0027】複数回読み出した負荷制御情報(42)の
なかで所定回の一致が見られたときに、マスター負荷制
御ユニット(10)は、一致した負荷制御情報(42)
を取り込むとともに、取り込んだ負荷制御情報(42)
に基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)との間で実行する。
【0028】また、マスター負荷制御ユニット(10)
は、複数回の連続した読み出しを実行する場合、複数回
読み出した負荷制御情報(42)の全てが一致した(則
ち、全数一致の)ときに、一致した負荷制御情報(4
2)を取り込むとともに取り込んだ負荷制御情報(4
2)に基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット
(20,30)との間で実行することも可能である。
【0029】連続して複数回読み出すことにより、ノイ
ズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝送システ
ム(50)を実現でき、車両に搭載されている電装品で
あるランプの点滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連
動点灯、エアコンのON/OFF等に対して、信頼性の
高い制御が実現できる。
【0030】[手順2] 取り込んだ負荷制御情報(4
2)に基づく多重化処理において、マスター負荷制御ユ
ニット(10)は、その取り込まれた負荷制御情報(4
2)を所定数の単位フレーム(44)に分割して、単位
フレーム(44)毎に多重化処理をスレーブ負荷制御ユ
ニット(20,30)との間で順次実行する。
【0031】単位フレーム(44)毎の多重化処理の順
次実行とは、例えば、第一単位フレーム(44)の多重
化処理の実行、第二単位フレーム(44)の多重化処理
の実行,…,所定数最後(則ち、最終)の単位フレーム
(44)の多重化処理の実行のように、一定の順番で単
位フレーム(44)毎の多重化処理を実行することを意
味する。
【0032】単位フレーム(44)毎の多重化処理を実
行することにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性
を有する多重伝送システム(50)を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OF
F等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0033】[手順3] 単位フレーム(44)毎に多
重化処理をスレーブ負荷制御ユニット(20,30)と
の間で順次実行する際に、マスター負荷制御ユニット
(10)は、単位フレーム(44)の正常受信時にスレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)が生成する受信正
常ACK(46)に同期して多重化処理を実行する。
【0034】受信正常ACK(46)に同期した多重化
処理において、受信正常ACK(46)は、単位フレー
ム(44)のスレーブ負荷制御ユニット(20,30)
への送信開始命令(則ち、同期信号)として機能する。 [手順4] 受信正常ACK(46)に同期した多重化
処理を実行する場合、各スレーブ負荷制御ユニット(2
0,30)は、マスター負荷制御ユニット(10)が送
信した単位フレーム(44)を正常に受信できたとき
に、受信正常ACK(46)をマスター負荷制御ユニッ
ト(10)に送信する。
【0035】マスター負荷制御ユニット(10)は、受
信正常ACK(46)を受信するまでは送信した単位フ
レーム(44)の再送信を実行する。また、受信正常A
CK(46)を受信したとき、マスター負荷制御ユニッ
ト(10)は、送信を終了した単位フレーム(44)に
続く新たな単位フレーム(44)を順次送信する。例え
ば、送信を終了した単位フレーム(44)を第n単位フ
レーム(44)とすると、これに続く新たな単位フレー
ム(44)とは、第n+1単位フレーム(44)1を意
味する。
【0036】送信した単位フレーム(44)の再送と
は、一度送信した単位フレーム(44)の送信をやり直
すことを意味する。受信正常ACK(46)に同期した
多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム(50)を実
現でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点
滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコ
ンのON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現
できる。
【0037】[手順5] 所定数の単位フレーム(4
4)の順次送信(則ち、マスター負荷制御ユニット(1
0)から単位フレーム(44)に分割されて送信された
負荷制御情報(42)の送信)が終了した際に、各スレ
ーブ負荷制御ユニット(20,30)は、マスター負荷
制御ユニット(10)から単位フレーム(44)に分割
されて送信された負荷制御情報(42)に対してチェッ
クサム情報を算出するとともに、チェックサム情報を確
認用ACK(48)としてマスター負荷制御ユニット
(10)に送信する。
【0038】所定数の単位フレーム(44)の順次送信
の終了とは、全ての単位フレーム(44)の送信に対し
て、各スレーブ負荷制御ユニット(20,30)から各
々、送信数(則ち、所定数)の受信正常ACK(46)
が返信された状態を意味する。
【0039】[手順6] 各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)は、各々がマスター負荷制御ユニット
(10)に送信した各確認用ACK(48)とマスター
負荷制御ユニット(10)から受信した確認用ACK
(48)との一致判定を行う。両者の確認用ACK(4
8)(則ち、スレーブ負荷制御ユニット(20)がマス
ター負荷制御ユニット(10)に送信した確認用ACK
(48)とマスター負荷制御ユニット(10)から受信
した確認用ACK(48)、またはスレーブ負荷制御ユ
ニット(30))がマスター負荷制御ユニット(10)
に送信した確認用ACK(48)とマスター負荷制御ユ
ニット(10)から受信した確認用ACK(48))が
一致しなかった場合は、マスター負荷制御ユニット(1
0)は、マスター負荷制御ユニット(10)の負荷制御
情報(42)が正常に送信されなかったと判断して、マ
スター負荷制御ユニット(10)の負荷制御情報(4
2)に基づく単位フレーム(44)毎の多重化処理を再
び実行する。
【0040】このとき、各スレーブ負荷制御ユニット
(20,30)は、両者(則ち、スレーブ負荷制御ユニ
ット(20)の確認用ACK(48)とマスター負荷制
御ユニット(10)の確認用ACK(48)、または、
スレーブ負荷制御ユニット(30)の確認用ACK(4
8)とマスター負荷制御ユニット(10)の確認用AC
K(48))の確認用ACK(48)が一致した場合
は、さらにスレーブ負荷制御ユニット(20,30)の
記憶部(21,31)に保持されている負荷制御情報
(42)とマスター負荷制御ユニット(10)から受信
した負荷制御情報(42)との一致判定を行う。
【0041】両者の負荷制御情報(42)(則ち、スレ
ーブ負荷制御ユニット(20)の記憶部(21)に保持
されている負荷制御情報(42)とマスター負荷制御ユ
ニット(10)から受信した負荷制御情報(42)、ま
たはスレーブ負荷制御ユニット(30)の記憶部(3
1)に保持されている負荷制御情報(42)とマスター
負荷制御ユニット(10)から受信した負荷制御情報
(42))が一致しなかったときは、スレーブ負荷制御
ユニット(20,30)の記憶部(21,31)の内容
をマスター負荷制御ユニット(10)から受信した負荷
制御情報(42)に更新した後に、負荷制御情報(4
2)の多重化処理を完了するとともに、通常通信モード
へ移行する。
【0042】確認用ACK(48)の一致判定を伴う多
重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム(50)を実
現でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点
滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコ
ンのON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現
できる。
【0043】[手順7] マスター負荷制御ユニット
(10)は、自己が送信した負荷制御情報(42)のチ
ェックサム情報と各スレーブ負荷制御ユニット(20,
30)から受信した確認用ACK(48)との一致判定
を行う。一致した場合、マスター負荷制御ユニット(1
0)は、負荷制御情報(42)の多重化処理を完了する
とともに通常通信モードへ移行する。
【0044】一致しなかった場合、マスター負荷制御ユ
ニット(10)は、負荷制御情報(42)に基づく単位
フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行する。確認
用ACK(48)の一致判定を伴う多重化処理を実行す
ることにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有
する多重伝送システム(50)を実現でき、車両に搭載
されている電装品であるランプの点滅周期、点滅周期、
点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等
に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0045】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例にかかる多重伝送システ
ム50の機能ブロック図である。図2は本発明の一実施
例にかかる、負荷制御情報42の単位フレーム44のデ
ータ構造を示す図である。
【0046】本実施例における多重伝送システム50
は、負荷の制御内容にかかる負荷制御情報42を多重伝
送ライン40を介して多重化処理するとともに、多重化
処理された負荷制御情報42に基づいて負荷制御ユニッ
トに接続された負荷の制御を実行する車両用の多重伝送
システムであって、図1に示すように、単一のマスター
負荷制御ユニット10と少なくとも1つ(本実施例で
は、2つ)のスレーブ負荷制御ユニット20,30と脱
着式外部記憶手段11とを備えて成る。
【0047】本実施例の多重伝送ライン40は情報の授
受を行うための信号線であって、一本の光ファイバーケ
ーブルによって構成されている。なお、本実施例の多重
伝送ライン40として同軸ケーブル、ツイストペア線を
束ねたワイヤーハーネス(WH)を用いることも可能で
あるが、径や重量が大きくなることを考慮して光ファイ
バーケーブルを用いている。
【0048】単一のマスター負荷制御ユニット10は、
多重伝送ライン40に接続され、負荷制御情報42に基
づく多重化処理を主系として実行可能なものである。本
実施例のマスター負荷制御ユニット10は、多重伝送ラ
イン40を介して負荷制御情報42を相互間で転送(つ
まり、多重通信)するための通信用I/F回路と、複数
のスイッチS1,S2などが接続される入力I/F回路
と、予め定めた制御プログラム(多重伝送の通信プロト
コルを含む)や固定データを格納する読出専用のメモリ
であるROMと、制御プログラムによって定められた仕
事を実行する際に負荷制御情報42の展開が実行される
ワークエリアとして使用される読出書込自在のメモリで
ある一時記憶部(RAM)14と、脱着式外部記憶手段
11を電気的に装着してそこに保持されている負荷制御
情報42を読み出すための金属電極コネクタと、通信モ
ードの異常時の多重化処理のための内部タイマーと、多
重化処理等を実行するためのCPUとを内装している。
なお、出力I/F回路には、負荷の不具合状態を示す信
号を出力するダイアグ出力も設けられている。
【0049】本実施例のマスター負荷制御ユニット10
に実装されたCPUは、マスター負荷制御ユニット10
に脱着式外部記憶手段(EEPROM)11を電気的に
装着して脱着式外部記憶手段11に保持されている負荷
制御情報42を読み出す場合に、脱着式外部記憶手段1
1に保持されている負荷制御情報42を連続して複数回
読み出し、複数回読み出した負荷制御情報42のなかで
所定回の一致が見られたときに、一致した負荷制御情報
42を取り込むとともに取り込んだ負荷制御情報42に
基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット20,3
0との間で実行するものである。
【0050】また本実施例のマスター負荷制御ユニット
10に実装されたCPUは、取り込まれた負荷制御情報
42を所定数の単位フレーム44に分割し、単位フレー
ム44毎の多重化処理を実行する際に、単位フレーム4
4の正常受信時にスレーブ負荷制御ユニット20,30
が生成する受信正常ACK46信号に同期して単位フレ
ーム44毎に多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット2
0,30との間で順次実行するためをものである。
【0051】さらに、本実施例のマスター負荷制御ユニ
ット10に実装されたCPUは、自己が送信した負荷制
御情報42のチェックサム情報と各スレーブ負荷制御ユ
ニット20,30から受信した確認用ACK48との一
致判定を行い、一致した場合は負荷制御情報42の多重
化処理を完了するとともに通常通信モードへ移行し、一
致しなかった場合は負荷制御情報42に基づく単位フレ
ーム44毎の多重化処理を再び実行するものである。
【0052】少なくとも1つ(本実施例では、2つ)の
スレーブ負荷制御ユニット20,30は、負荷として車
両に搭載されているランプ、エアコン等の電装品への電
力供給を制御することができるものであって、多重伝送
ライン40に接続され、負荷制御情報42を保持するた
めの記憶部21,31が装置されるとともに、多重伝送
ライン40を介してマスター負荷制御ユニット10との
間で従系として多重化処理を実行することができるもの
である。
【0053】本実施例のスレーブ負荷制御ユニット2
0,30の各々は、多重伝送ライン40を介して負荷制
御情報42を相互間で転送(つまり、多重通信)するた
めの通信用I/F回路と、複数のセンサ(例えば、温度
センサ)などが接続される入力I/F回路と、ランプ、
モータ、エアコンなどの複数の負荷(L1またはL
2),(L3またはL4)が接続される出力I/F回路
と、予め定めた制御プログラム(多重伝送の通信プロト
コルを含む)や固定データを格納する読出専用のメモリ
であるROMと、制御プログラムによって定められた仕
事を実行する際に負荷制御情報42の展開が実行される
ワークエリアとして使用される読出書込自在のメモリで
ある一時記憶部(RAM)24,34と、負荷制御情報
42を記録保持するための記憶部21,31である不揮
発性メモリ(本実施例では、EEPROMを使用してい
る)と、通信モードの異常時の多重化処理のための内部
タイマーと、多重化処理を実行するためのCPUとを内
装している。
【0054】なお、本実施例では、記憶部21,31と
して不揮発性メモリを用いているが、特にこれに限定さ
れるものではなく、負荷制御情報42の更新、記憶保持
が随時所定回数可能な脱着式外部記憶手段であればよ
く、磁気記録手段(例えば、磁気カード、磁気ディス
ク、バブルメモリ)、光磁気記録手段(例えば、MOデ
ィスク)等を用いることも可能である。
【0055】本実施例のスレーブ負荷制御ユニット2
0,30に実装された各々のCPUは、マスター負荷制
御ユニット10から単位フレーム44に分割されて送信
された負荷制御情報42に対してチェックサム情報を算
出するとともにチェックサム情報を確認用ACK48と
してマスター負荷制御ユニット10に送信する多重化処
理を実行するものである。
【0056】また、スレーブ負荷制御ユニット20,3
0に実装された各々のCPUは、マスター負荷制御ユニ
ット10のCPUと同期してマスター負荷制御ユニット
10のCPU主系となって実行する多重化処理を従系と
して実行するとともに、スレーブ負荷制御ユニット2
0,30内における記憶部(EEPROM)21,31
の更新等の内部処理を個々に実行するものである。
【0057】さらにスレーブ負荷制御ユニット20,3
0に実装された各々のCPUは、マスター負荷制御ユニ
ット10から受信した負荷制御情報42に対するチェッ
クサム情報である確認用ACK48を各々生成するとと
もに、各確認用ACK48とマスター負荷制御ユニット
10から受信した確認用ACK48との一致判定を行
い、両者の確認用ACK48が一致しなかった場合はマ
スター負荷制御ユニット10の負荷制御情報42に基づ
く単位フレーム44毎の多重化処理を再び実行し、また
両者の確認用ACK48が一致した場合はさらにスレー
ブ負荷制御ユニット20,30の記憶部21,31に保
持されている負荷制御情報42とマスター負荷制御ユニ
ット10から受信した負荷制御情報42との一致判定を
行い、両者の負荷制御情報42が一致しなかったときは
スレーブ負荷制御ユニット20,30の記憶部21,3
1の内容をマスター負荷制御ユニット10から受信した
負荷制御情報42に更新した後に負荷制御情報42の多
重化処理を完了するとともに通常通信モードへ移行する
制御を行うものである。
【0058】なお、本実施例では、多重化処理および多
数決処理をマスター負荷制御ユニット10のCPU(主
系)に実行させるとともにスレーブ負荷制御ユニット
(従系)20,30のCPUにこれを同期させている
が、特にこれに限定されるものではなく、多重伝送ライ
ン50内にマスター負荷制御ユニット10およびスレー
ブ負荷制御ユニット20,30の全てを統括するCPU
を設けても良い。
【0059】脱着式外部記憶手段(EEPROM)11
は、車両仕様に応じたスイッチ(S1やS2)及び負荷
(L1,L2,L3,L4)の制御内容である負荷制御
情報42が書き込まれて保持されており、負荷制御情報
42の更新および保持が随時可能であって、マスター負
荷制御ユニット10に対して電気的に装着可能であり、
装着された状態で負荷制御情報42の随時の読み出しが
可能なものである。なお、負荷の制御内容である負荷制
御情報42とは、負荷の種類例えば、車両に搭載されて
いる電装品であるランプ、エアコン等、制御方法例え
ば、ランプの点滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連
動点灯の制御、エアコンのON/OFF等の電力供給の
制御を意味する。
【0060】本実施例における電気的に装着とは、読取
手段に設けられた金属電極コネクタをを介した信号処理
可能状態を意味するが、特にこれに限定されるものでは
なく、電磁気力(例えば、無線電波、静電誘導)を応用
した接続、赤外線や可視光線を応用した光接続、等の各
種接続方法を用いることができる。
【0061】なお、脱着式外部記憶手段11としての不
揮発性メモリ(例えばEEPROM)を脱着可能な形態
(例えばICカード、ICコネクタ)にして、マスター
負荷制御ユニット10に設けられた読取手段に適時挿入
して読み取らせることにより、所望の負荷制御情報42
をマスター負荷制御ユニット10に読み込ませるように
することもできる。なお、脱着式外部記憶手段11とし
て不揮発性メモリを用いているが、特にこれに限定され
るものではなく、負荷制御情報42の更新、記憶保持が
随時所定回数可能な脱着式外部記憶手段であればよく、
磁気記録手段(例えば、磁気カード、磁気ディスク、バ
ブルメモリ)、光磁気記録手段(例えば、MOディス
ク)等を用いることも可能である。
【0062】負荷制御情報42の単位フレーム44のデ
ータ構造は、図2に示すように、ヘッダ、データ領域
(データ1,…,データn、ただしn=1〜8)、およ
びBCCより構成されている。8ビット(Bit)長の
ヘッダは、通信モード識別コード(B7,B6)、送信
ユニット識別コード(B5,B4)、およびフレーム番
号(B3,…,B0)より構成されている。
【0063】通信モード識別コード(B7,B6)は、
通常通信モード、負荷制御情報通信モード、負荷制御情
報確認モード等を識別するためのものである。送信ユニ
ット識別コード(B5,B4)は、マスター負荷制御ユ
ニット10、スレーブ負荷制御ユニット20、スレーブ
負荷制御ユニット30の連れかを識別するためのもので
ある。
【0064】フレーム番号(B3,…,B0)は、第一
単位フレーム44,…,第十六単位フレーム44の連れ
かを識別するためのものである。BCCは、ブロック・
チェックサム・キャラクタであって、本実施例では、送
受された単位フレームのチェックサムを意味するもので
ある。
【0065】次に作用を説明する。図3は本発明の一実
施例にかかる多重伝送システム50の正常時の負荷制御
情報42の通信モードにおける多重化処理を示すタイム
・シーケンス・ダイアグラムである。図4は本発明の一
実施例にかかる多重伝送システム50の異常時の負荷制
御情報42の通信モードにおける多重化処理を示すタイ
ム・シーケンス・ダイアグラムである。本実施例におけ
る多重伝送システム50は、負荷の制御内容にかかる負
荷制御情報42を多重伝送ライン(光ファイバーケーブ
ル)40を介して多重化処理するとともに、多重化処理
された負荷制御情報42に基づく負荷の制御を実行する
ことができる。
【0066】負荷の制御内容である負荷制御情報42と
は、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装品
であるランプ、エアコン等)、制御方法(例えば、ラン
プの点滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の
制御、エアコンのON/OFF等の電力供給の制御方
法)を意味する。
【0067】先ず、本実施例のマスター負荷制御ユニッ
ト10の作用を説明する。多重伝送ライン(光ファイバ
ーケーブル)40に接続された単一のマスター負荷制御
ユニット10は、負荷制御情報42に基づく多重化処理
を主系として実行する。
【0068】本実施例のマスター負荷制御ユニット10
において、通信用I/F回路は多重伝送ライン40を介
して負荷制御情報42を相互間で転送(つまり、多重通
信)することができ、複数のスイッチS1,S2はスレ
ーブ負荷制御ユニット20における負荷の選択、スレー
ブ負荷制御ユニット30における負荷の選択を行うこと
ができ、読出専用のメモリであるROMは予め定めた制
御プログラム(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固
定データが格納されており、読出書込自在のメモリであ
る一時記憶部(RAM)14は制御プログラムによって
定められた仕事を実行する際に負荷制御情報42の展開
が実行されるワークエリアとして使用され、読取手段
(金属電極コネクタ)は脱着式外部記憶手段11に保持
されている負荷制御情報42を電気的に読み出すことが
でき、CPUは多重化処理等を実行することができる。
【0069】本実施例のマスター負荷制御ユニット10
に実装されたCPUは、マスター負荷制御ユニット10
に脱着式外部記憶手段(EEPROM)11を電気的に
装着して脱着式外部記憶手段11に保持されている負荷
制御情報42を読み出す場合に、脱着式外部記憶手段1
1に保持されている負荷制御情報42を連続して複数回
読み出し、複数回読み出した負荷制御情報42のなかで
所定回の一致が見られたときに、一致した負荷制御情報
42を取り込むとともに取り込んだ負荷制御情報42に
基づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット20,3
0との間で実行することができる。
【0070】また本実施例のマスター負荷制御ユニット
10に実装されたCPUは、取り込まれた負荷制御情報
42を所定数の単位フレーム44に分割し、単位フレー
ム44毎の多重化処理を実行する際に、単位フレーム4
4の正常受信時にスレーブ負荷制御ユニット20,30
が生成する受信正常ACK46信号に同期して単位フレ
ーム44毎に多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット2
0,30との間で順次実行することができる。
【0071】さらに、本実施例のマスター負荷制御ユニ
ット10に実装されたCPUは、自己が送信した負荷制
御情報42のチェックサム情報と各スレーブ負荷制御ユ
ニット20,30から受信した確認用ACK48との一
致判定を行い、一致した場合は負荷制御情報42の多重
化処理を完了するとともに通常通信モードへ移行し、一
致しなかった場合は負荷制御情報42に基づく単位フレ
ーム44毎の多重化処理を再び実行することができる。
【0072】次に、本実施例のスレーブ負荷制御ユニッ
ト20,30の作用を説明する。負荷制御情報42を保
持するための記憶部21,31が装置されるとともに多
重伝送ライン(光ファイバーケーブル)40に接続され
た少なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニット30は、
多重伝送ライン(光ファイバーケーブル)40を介して
マスター負荷制御ユニット10との間で従系として多重
化処理を実行することができる。
【0073】本実施例のスレーブ負荷制御ユニット2
0,30の各々において、通信用I/F回路は多重伝送
ライン40を介して負荷制御情報42を相互間で転送
(つまり、多重通信)することができ、入力I/F回路
は複数のセンサ(例えば、温度センサ)などが接続され
ると、ランプ、モータ、エアコンなどの複数の負荷(L
1またはL2),(L3またはL4)の入出力制御を行
うことができ、読出専用のメモリであるROMは予め定
めた制御プログラム(多重伝送の通信プロトコルを含
む)や固定データを格納することができ、読出書込自在
のメモリである一時記憶部(RAM)24,34は制御
プログラムによって定められた仕事を実行する際に負荷
制御情報42の展開が実行されるワークエリアとして使
用され、記憶部21,31(不揮発性メモリ;本実施例
ではEEPROM)は負荷制御情報42を記録保持する
ことができ、CPUは従系として多重化処理を実行する
ことができる。
【0074】本実施例のスレーブ負荷制御ユニット2
0,30に実装された各々のCPUは、マスター負荷制
御ユニット10から単位フレーム44に分割されて送信
された負荷制御情報42に対してチェックサム情報を算
出するとともにチェックサム情報を確認用ACK48と
してマスター負荷制御ユニット10に送信する多重化処
理を実行することができる。
【0075】また、スレーブ負荷制御ユニット20,3
0に実装された各々のCPUは、マスター負荷制御ユニ
ット10のCPUと同期してマスター負荷制御ユニット
10のCPU主系となって実行する多重化処理を従系と
して実行するとともに、スレーブ負荷制御ユニット2
0,30内における記憶部(EEPROM)21,31
の更新等の内部処理を個々に実行することができる。
【0076】さらにスレーブ負荷制御ユニット20,3
0に実装された各々のCPUは、マスター負荷制御ユニ
ット10から受信した負荷制御情報42に対するチェッ
クサム情報である確認用ACK48を各々生成するとと
もに、各確認用ACK48とマスター負荷制御ユニット
10から受信した確認用ACK48との一致判定を行
い、両者の確認用ACK48が一致しなかった場合はマ
スター負荷制御ユニット10の負荷制御情報42に基づ
く単位フレーム44毎の多重化処理を再び実行し、また
両者の確認用ACK48が一致した場合はさらにスレー
ブ負荷制御ユニット20,30の記憶部21,31に保
持されている負荷制御情報42とマスター負荷制御ユニ
ット10から受信した負荷制御情報42との一致判定を
行い、両者の負荷制御情報42が一致しなかったときは
スレーブ負荷制御ユニット20,30の記憶部21,3
1の内容をマスター負荷制御ユニット10から受信した
負荷制御情報42に更新した後に負荷制御情報42の多
重化処理を完了するとともに通常通信モードへ移行する
制御を行うことができる。
【0077】脱着式外部記憶手段(EEPROM)11
は、負荷制御情報42の更新および保持が随時可能であ
って、マスター負荷制御ユニット10に対して電気的に
装着可能であり、装着された状態で負荷制御情報42の
随時の読み出しが可能である。脱着式外部記憶手段(E
EPROM)11の負荷制御情報42は、マスター負荷
制御ユニット10に設けられた読取手段を介して電気的
にマスター負荷制御ユニット10内の一時記憶部(RA
M)14に展開することができる。
【0078】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システム50を実現でき、車両
に搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点滅
周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/O
FF等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0079】次に、図3を用いて正常時の負荷制御情報
42の通信モード(多重化処理)の作用を説明する。本
実施例の多重伝送システム(50)は、以下の手順に従
って正常時の多重化処理を実行する。
【0080】[手順1] 電源立ち上がり後、スレーブ
負荷制御ユニット20、スレーブ負荷制御ユニット30
は、各々の記憶部(EEPROM)21,31からそこ
に記憶されている負荷制御情報42を各々の一時記憶部
(RAM)24,34に取り込む(図3(1)参照)。
【0081】同時にマスター負荷制御手段は、電源立ち
上がり後、マスター負荷制御ユニット10に脱着式外部
記憶手段(EEPROM)11を電気的に装着して脱着
式外部記憶手段11に保持されている負荷制御情報42
を読み出す場合に、マスター負荷制御ユニット10は、
脱着式外部記憶手段(EEPROM)11に保持されて
いる負荷制御情報42を連続して複数回読み出す。
【0082】本実施例では、連続して読み込みを行い、
同じ負荷制御情報42を連続して3回読み出すようにし
ている。マスター負荷制御ユニット10は、複数回(本
実施例では、3回)の連続した読み出しを実行する場
合、複数回(本実施例では、3回)読み出した負荷制御
情報42の全てが一致した則ち、全数一致(則ち、3回
一致)のときに、真の負荷制御情報42として認識し、
一致した負荷制御情報42を一時記憶部(RAM)14
に取り込むとともに、取り込んだ負荷制御情報42に基
づく多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット20,30
との間で実行することができる(図3(1)参照)。
【0083】つまり、連続して複数回読み出すことによ
り、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝
送システム50を実現でき、車両に搭載されている電装
品であるランプの点滅周期、点滅周期、点灯照度および
扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対して、信頼
性の高い制御が実現できる。
【0084】[手順2] 取り込んだ負荷制御情報42
に基づく多重化処理において、マスター負荷制御ユニッ
ト10は、その取り込まれた負荷制御情報42を所定数
の単位フレーム(本実施例では、16単位フレーム(1
単位フレーム長=8バイト)44に分割して、単位フレ
ーム44毎に多重化処理をスレーブ負荷制御ユニット2
0,30との間で順次実行する(図3(2)参照)。
【0085】単位フレーム44毎の多重化処理の順次実
行とは、例えば、第一単位フレーム44の多重化処理の
実行、第二単位フレーム44の多重化処理の実行,…,
所定数最後(則ち、最終)の単位フレーム44の多重化
処理の実行のように、一定の順番で単位フレーム44毎
の多重化処理を実行することを意味する。
【0086】つまり、単位フレーム44毎の多重化処理
を実行することにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を有する多重伝送システム50を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OF
F等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【0087】[手順3] 単位フレーム44毎に多重化
処理をスレーブ負荷制御ユニット20,30との間で順
次実行する際に、マスター負荷制御ユニット10は、単
位フレーム44の正常受信時にスレーブ負荷制御ユニッ
ト20,30が生成する受信正常ACK46に同期して
多重化処理を実行する(図3(2)参照)受信正常AC
K46に同期した多重化処理において、受信正常ACK
46は、単位フレーム44のスレーブ負荷制御ユニット
20,30への送信開始命令(則ち、同期信号)として
機能する。
【0088】[手順4] 受信正常ACK46に同期し
た多重化処理を実行する場合、各スレーブ負荷制御ユニ
ット20,30は、マスター負荷制御ユニット10が送
信した単位フレーム44を正常に受信できたときに、受
信正常ACK46をマスター負荷制御ユニット10に送
信する(図3(2)参照)。
【0089】マスター負荷制御ユニット10は、受信正
常ACK46を受信するまでは送信した単位フレーム4
4の再送信を実行する。また、受信正常ACK46を受
信したとき、マスター負荷制御ユニット10は、送信を
終了した単位フレーム44に続く新たな単位フレーム4
4を順次送信する(図3(2)参照)。つまり、第一単
位フレーム44→第二単位フレーム44→,…,十五単
位フレーム44→十六単位フレーム44の順番で順次送
信する(図3(2)参照)。
【0090】つまり、受信正常ACK46に同期した多
重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム50を実現で
き、車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周
期、点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンの
ON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現でき
る。
【0091】[手順5] 所定数(本実施例では、1
6)の単位フレーム44の順次送信(則ち、マスター負
荷制御ユニット10から単位フレーム44に分割されて
送信された負荷制御情報42の送信)が終了した際に、
各スレーブ負荷制御ユニット20,30は、マスター負
荷制御ユニット10から単位フレーム44に分割されて
送信された負荷制御情報42に対してチェックサム情報
を算出するとともに、チェックサム情報を確認用ACK
48としてマスター負荷制御ユニット10に送信する
(図3(3)参照)。
【0092】所定数(本実施例では、16)の単位フレ
ーム44の順次送信の終了とは、全ての単位フレーム4
4の送信に対して、各スレーブ負荷制御ユニット20,
30から各々、送信数(則ち、所定数=16)の受信正
常ACK46が返信された状態を意味する。
【0093】[手順6] 両者の確認用ACK48(則
ち、スレーブ負荷制御ユニット20がマスター負荷制御
ユニット10に送信した確認用ACK48とマスター負
荷制御ユニット10から受信した確認用ACK48、ま
たはスレーブ負荷制御ユニット30がマスター負荷制御
ユニット10に送信した確認用ACK48とマスター負
荷制御ユニット10から受信した確認用ACK48)が
一致しなかった場合は、マスター負荷制御ユニット10
は、マスター負荷制御ユニット10の負荷制御情報42
が正常に送信されなかったと判断して、マスター負荷制
御ユニット10の負荷制御情報42に基づく単位フレー
ム44毎の多重化処理を再び実行する。
【0094】このとき、各スレーブ負荷制御ユニット2
0,30は、両者(則ち、スレーブ負荷制御ユニット2
0の確認用ACK48とマスター負荷制御ユニット10
の確認用ACK48、または、スレーブ負荷制御ユニッ
ト30の確認用ACK48とマスター負荷制御ユニット
10の確認用ACK48の確認用ACK48)が一致し
た場合は、さらにスレーブ負荷制御ユニット20,30
の記憶部21,31に保持されている負荷制御情報42
とマスター負荷制御ユニット10から受信した負荷制御
情報42との一致判定を行う(図3(3)参照)。
【0095】各スレーブ負荷制御ユニット20,30
は、両者の負荷制御情報42(則ち、スレーブ負荷制御
ユニット20の記憶部21に保持されている負荷制御情
報42とマスター負荷制御ユニット10から受信した負
荷制御情報42、またはスレーブ負荷制御ユニット30
の記憶部31に保持されている負荷制御情報42とマス
ター負荷制御ユニット10から受信した負荷制御情報4
2)が一致しなかったときは、スレーブ負荷制御ユニッ
ト20,30の記憶部21,31の内容をマスター負荷
制御ユニット10から受信した負荷制御情報42に更新
した後に、負荷制御情報42の多重化処理を完了すると
ともに、負荷制御情報44の通信モードが正常に終了し
たと判断して、通常通信モードへ移行する(図3(3)
参照)。
【0096】つまり、確認用ACK48の一致判定を伴
う多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に
強く、高い信頼性を有する多重伝送システム50を実現
でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点滅
周期、点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコン
のON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現で
きる。
【0097】[手順7] マスター負荷制御ユニット1
0は、自己が送信した負荷制御情報42のチェックサム
情報と各スレーブ負荷制御ユニット20,30から受信
した確認用ACK48との一致判定を行う。一致した場
合、マスター負荷制御ユニット10は、負荷制御情報4
4の通信モードが正常に終了したと判断して、負荷制御
情報42の多重化処理を完了するとともに通常通信モー
ドへ移行する(図3(3)参照)。
【0098】一致しなかった場合、マスター負荷制御ユ
ニット10は、負荷制御情報42に基づく単位フレーム
44毎の多重化処理を再び実行する。つまり、確認用A
CK48の一致判定を伴う多重化処理を実行することに
より、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重
伝送システム50を実現でき、車両に搭載されている電
装品であるランプの点滅周期、点滅周期、点灯照度およ
び扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対して、信
頼性の高い制御が実現できる。
【0099】次に、図4を用いて異常時の負荷制御情報
42の通信モード(多重化処理)の作用を説明する。本
実施例では、図3に説明した負荷制御情報42の通信モ
ードの終了以前に多重伝送ライン40の異常が発生した
場合、多重伝送システム50は全機能不作動となるよう
にしている。
【0100】具体的な異常発生時の多重化処理例を以下
に説明する。 [異常発生時の多重化処理例1] 負荷制御情報42の
通信モードでは、2つのスレーブ負荷制御手段20,3
0共にマスター負荷制御ユニット10からの負荷制御情
報42受信状態となっているため、マスター負荷制御ユ
ニット10は異常の場合は全機能不作動となる(図4
(a)参照)。
【0101】[異常発生時の多重化処理例2] スレー
ブ負荷制御手段20,30は、マスター負荷制御ユニッ
ト10からの負荷制御情報42を受信後、各々、内部タ
イマーをスタートさせる。この内部タイマーにより、ス
レーブ負荷制御ユニット20,30からの受信正常AC
Kが送信されなくても一定時間(Tider1)後に、
受信正常ACK46を送信することができる(図4
(b)参照)。
【0102】[異常発生時の多重化処理例3] マスタ
ー負荷制御ユニット10は、スレーブ負荷制御ユニット
20,30からの受信正常ACKを受信後、内部タイマ
ーをスタートさせる。この内部タイマーにより、スレー
ブ負荷制御手段20,30からの受信正常ACKが送信
されなくても一定時間(Tider1)後に、負荷制御
情報42を再度送信することができる(図4(c)参
照)。
【0103】[異常発生時の多重化処理例4] マスタ
ー負荷制御ユニット10は、負荷制御情報42を送信
後、内部タイマーをスタートさせる。この内部タイマー
により、スレーブ負荷制御ユニット20、スレーブ負荷
制御手段20,30からの受信正常ACKが送信されな
くても一定時間(Tider2)後に、負荷制御情報4
2を再度送信することができる(図4(d)参照)。
【0104】以上説明したように本実施例によれば、ノ
イズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝送シス
テム50を実現でき、車両に搭載されている電装品であ
るランプの点滅周期、点滅周期、点灯照度および扉連動
点灯、エアコンのON/OFF等に対して、信頼性の高
い制御が実現できる。
【0105】
【発明の効果】本発明にかかる多重伝送システムによれ
ば、更新された負荷制御情報のマスター負荷制御ユニッ
トへの読み込み(則ち、伝送)の際に、マスター負荷制
御ユニットが、脱着式外部記憶手段に保持されている負
荷制御情報を連続して複数回読み出し、複数回読み出し
た負荷制御情報のなかで所定回の一致が見られたとき
に、一致した負荷制御情報を取り込むとともに、取り込
んだ負荷制御情報に基づく多重化処理をスレーブ負荷制
御ユニットとの間で実行することができる。
【0106】さらに、更新された負荷制御情報のスレー
ブ負荷制御ユニットへの読み込み(則ち、伝送)の際
に、マスター負荷制御ユニットが、受信正常ACKに同
期したフレーム伝送を実行するとともに、単位フレーム
に分割されて送信された負荷制御情報に対するチェック
サム情報を確認用ACKをして各スレーブ負荷制御ユニ
ットに送信することができる。
【0107】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システムを実現でき、車両に搭
載されている電装品であるランプの点滅周期、点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OF
F等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる、負荷制御情報の単
位フレームのデータ構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
正常時の負荷制御情報の通信モードにおける多重化処理
を示すタイム・シーケンス・ダイアグラムである。
【図4】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
異常時の負荷制御情報の通信モードにおける多重化処理
を示すタイム・シーケンス・ダイアグラムである。
【図5】従来の多重伝送システムを示す機能ブロック図
である。
【符号の説明】
10…マスター負荷制御ユニット 11…脱着式外部記憶手段(EEPROM) 13a,13b…切り替スイッチ(S1,S2) 14…一時記憶部(RAM) 20…スレーブ負荷制御ユニット 21…記憶部(EEPROM) 22a…負荷(L1) 22b…負荷(L2) 24…一時記憶部(RAM) 30…スレーブ負荷制御ユニット 31…記憶部(EEPROM) 32a…負荷(L3) 32b…負荷(L4) 34…一時記憶部(RAM) 40…多重伝送ライン 42…負荷制御情報 44…単位フレーム 46…受信正常ACK 48…確認用ACK 50…多重伝送システム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システム(50)を実現でき、
車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周期、
灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等
に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】連続して複数回読み出すことにより、ノイ
ズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝送システ
ム(50)を実現でき、車両に搭載されている電装品で
あるランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エ
アコンのON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が
実現できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】単位フレーム(44)毎の多重化処理を実
行することにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性
を有する多重伝送システム(50)を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点灯照
度および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対し
て、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】送信した単位フレーム(44)の再送と
は、一度送信した単位フレーム(44)の送信をやり直
すことを意味する。受信正常ACK(46)に同期した
多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム(50)を実
現でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点
滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/
OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】確認用ACK(48)の一致判定を伴う多
重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム(50)を実
現でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点
滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/
OFF等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】一致しなかった場合、マスター負荷制御ユ
ニット(10)は、負荷制御情報(42)に基づく単位
フレーム(44)毎の多重化処理を再び実行する。確認
用ACK(48)の一致判定を伴う多重化処理を実行す
ることにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有
する多重伝送システム(50)を実現でき、車両に搭載
されている電装品であるランプの点滅周期、点灯照度お
よび扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対して、
信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】本実施例の多重伝送ライン40は情報の授
受を行うための信号線であり、光ファイバーケーブル、
同軸ケーブル、ツイイストペア線(ワイヤーハーネス)
を用いる事ができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】脱着式外部記憶手段(EEPROM)11
は、車両仕様に応じたスイッチ(S1やS2)及び負荷
(L1,L2,L3,L4)の制御内容である負荷制御
情報42が書き込まれて保持されており、負荷制御情報
42の更新および保持が随時可能であって、マスター負
荷制御ユニット10に対して電気的に装着可能であり、
装着された状態で負荷制御情報42の随時の読み出しが
可能なものである。なお、負荷の制御内容である負荷制
御情報42とは、負荷の種類例えば、車両に搭載されて
いる電装品であるランプ、エアコン等、制御方法例え
ば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制
御、エアコンのON/OFF等の電力供給の制御を意味
する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】次に作用を説明する。図3は本発明の一実
施例にかかる多重伝送システム50の正常時の負荷制御
情報42の通信モードにおける多重化処理を示すタイム
・シーケンス・ダイアグラムである。図4は本発明の一
実施例にかかる多重伝送システム50の異常時の負荷制
御情報42の通信モードにおける多重化処理を示すタイ
ム・シーケンス・ダイアグラムである。本実施例におけ
る多重伝送システム50は、負荷の制御内容にかかる負
荷制御情報42を多重伝送ライン40を介して多重化処
理するとともに、多重化処理された負荷制御情報42に
基づく負荷の制御を実行することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】負荷の制御内容である負荷制御情報42と
は、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装品
であるランプ、エアコン等)、制御方法(例えば、ラン
プの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エア
コンのON/OFF等の電力供給の制御方法)を意味す
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】先ず、本実施例のマスター負荷制御ユニッ
ト10の作用を説明する。多重伝送ライン40に接続さ
れた単一のマスター負荷制御ユニット10は、負荷制御
情報42に基づく多重化処理を主系として実行する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】次に、本実施例のスレーブ負荷制御ユニッ
ト20,30の作用を説明する。負荷制御情報42を保
持するための記憶部21,31が装置されるとともに多
重伝送ライン40に接続された少なくとも1つのスレー
ブ負荷制御ユニット30は、多重伝送ライン40を介し
てマスター負荷制御ユニット10との間で従系として多
重化処理を実行することができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システム50を実現でき、車両
に搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点
照度および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対
して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】つまり、連続して複数回読み出すことによ
り、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝
送システム50を実現でき、車両に搭載されている電装
品であるランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点
灯、エアコンのON/OFF等に対して、信頼性の高い
制御が実現できる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】つまり、単位フレーム44毎の多重化処理
を実行することにより、ノイズ等の外乱に強く、高い信
頼性を有する多重伝送システム50を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプの点滅周期、点灯照
度および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対し
て、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】つまり、受信正常ACK46に同期した多
重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に強
く、高い信頼性を有する多重伝送システム50を実現で
き、車両に搭載されている電装品であるランプの点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/OF
F等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】つまり、確認用ACK48の一致判定を伴
う多重化処理を実行することにより、ノイズ等の外乱に
強く、高い信頼性を有する多重伝送ノステム50を実現
でき、車両に搭載されている電装品であるランプの点滅
期、点灯照度および扉連動点灯、エアコンのON/O
FF等に対して、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】一致しなかった場合、マスター負荷制御ユ
ニット10は、負荷制御情報42に基づ〈車位フレーム
44毎の多重化処理を再び実行する。つまり、確認用A
CK48の一致判定を伴う多重化処理を実行することに
より、ノイズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重
伝送システム50を実現でき、車両に搭載されている電
装品であるランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点
灯、エアコンのON/OFF等に対して、信頼性の高い
制御が実現できる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】以上説明したように本実施例によれば、ノ
イズ等の外乱に強く、高い信頼性を有する多重伝送ジス
テム50を実現でき、車両に搭載されている電装品であ
るランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯、エア
コンのON/OFF等に対して、信頼性の高い制御が実
現できる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】これにより、ノイズ等の外乱に強く、高い
信頼性を有する多重伝送システムを実現でき、車両に搭
載されている電装品であるランプの点滅周期、点灯照度
および扉連動点灯、エアコンのON/OFF等に対し
て、信頼性の高い制御が実現できる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷の制御内容にかかる負荷制御情報を
    多重伝送ラインを介して多重化処理するとともに、多重
    化処理された負荷制御情報に基づいて、各々に接続され
    た負荷の制御が可能な負荷制御ユニットが複数接続され
    て成る多重伝送システムにおいて、 前記多重伝送ラインに接続され、前記負荷制御情報に基
    づく前記多重化処理を主系として実行可能な単一のマス
    ター負荷制御ユニットと、 前記負荷制御情報を保持するための記憶部が装置される
    とともに前記多重伝送ラインに接続され、当該多重伝送
    ラインを介して前記マスター負荷制御ユニットとの間で
    従系として前記多重化処理を実行することができる、少
    なくとも1つのスレーブ負荷制御ユニットと、 負荷制御情報の更新および保持が随時可能であって、前
    記マスター負荷制御ユニットに対して電気的に装着可能
    であり、装着された状態で前記負荷制御情報の随時の読
    み出しが可能な脱着式外部記憶手段と、 を備えて成り、 前記マスター負荷制御ユニットに前記脱着式外部記憶手
    段を電気的に装着して当該脱着式外部記憶手段に保持さ
    れている前記負荷制御情報を読み出す場合に、当該脱着
    式外部記憶手段に保持されている負荷制御情報を連続し
    て複数回読み出し、当該複数回読み出した負荷制御情報
    のなかで所定回の一致が見られたときに、当該一致した
    負荷制御情報を取り込むとともに当該取り込んだ負荷制
    御情報に基づく前記多重化処理を前記スレーブ負荷制御
    ユニットとの間で実行する、 ことを特徴とする多重伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記複数回の連続した読み出しを実行す
    る場合、当該複数回読み出した負荷制御情報の全てが一
    致したときに、当該一致した負荷制御情報を取り込むと
    ともに当該取り込んだ負荷制御情報に基づく前記多重化
    処理を前記スレーブ負荷制御ユニットとの間で実行す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の多重伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記マスター負荷制御ユニットは、その
    取り込まれた負荷制御情報を所定数の単位フレームに分
    割して当該単位フレーム毎に前記多重化処理を前記スレ
    ーブ負荷制御ユニットとの間で順次実行する、 ことを特徴とする請求項1、または2に記載の多重伝送
    システム。
  4. 【請求項4】 前記単位フレーム毎の多重化処理を実行
    する際に、前記マスター負荷制御ユニットは、前記単位
    フレームの正常受信時に前記スレーブ負荷制御ユニット
    が生成する受信正常ACKに同期して前記多重化処理を
    実行する、 ことを特徴とする請求項3に記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記多重化処理を実行する場合、 前記各スレーブ負荷制御ユニットは、前記マスター負荷
    制御ユニットが送信した前記単位フレームを正常に受信
    できたときに受信正常ACKを当該マスター負荷制御ユ
    ニットに送信し、当該マスター負荷制御ユニットは当該
    受信正常ACKを受信するまでは当該送信した単位フレ
    ームの再送信を実行し、また当該受信正常ACKを受信
    したときは当該送信を終了した単位フレームに続く新た
    な単位フレームを順次送信する、 ことを特徴とする請求項4に記載の多重伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記各スレーブ負荷制御ユニットは、前
    記マスター負荷制御ユニットから単位フレームに分割さ
    れて送信された負荷制御情報に対してチェックサム情報
    を算出するとともに当該チェックサム情報を確認用AC
    Kとして前記マスター負荷制御ユニットに送信し、 前記マスター負荷制御ユニットは、前記自己が送信した
    負荷制御情報のチェックサム情報と前記各スレーブ負荷
    制御ユニットから受信した確認用ACKとの一致判定を
    行い、一致した場合は前記負荷制御情報の多重化処理を
    完了するとともに通常通信モードへ移行し、一致しなか
    った場合は当該負荷制御情報に基づく単位フレーム毎の
    多重化処理を再び実行する、 ことを特徴とする請求項5に記載の多重伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記各スレーブ負荷制御ユニットは、前
    記マスター負荷制御ユニットから受信した負荷制御情報
    に対するチェックサム情報である確認用ACKを各々生
    成するとともに、当該各確認用ACKと前記マスター負
    荷制御ユニットから受信した確認用ACKとの一致判定
    を行い、両者の確認用ACKが一致しなかった場合は前
    記マスター負荷制御ユニットの負荷制御情報に基づく単
    位フレーム毎の多重化処理を再び実行し、また両者の確
    認用ACKが一致した場合はさらに当該スレーブ負荷制
    御ユニットの前記記憶部に保持されている負荷制御情報
    と当該マスター負荷制御ユニットから受信した負荷制御
    情報との一致判定を行い、両者の負荷制御情報が一致し
    なかったときは当該スレーブ負荷制御ユニットの記憶部
    の内容を当該マスター負荷制御ユニットから受信した負
    荷制御情報に更新した後に前記負荷制御情報の多重化処
    理を完了するとともに通常通信モードへ移行する、 ことを特徴とする請求項6に記載の多重伝送システム。
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