JP3381815B2 - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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JP3381815B2 JP16424995A JP16424995A JP3381815B2 JP 3381815 B2 JP3381815 B2 JP 3381815B2 JP 16424995 A JP16424995 A JP 16424995A JP 16424995 A JP16424995 A JP 16424995A JP 3381815 B2 JP3381815 B2 JP 3381815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】記憶部に保持されている負荷制御
情報を多重伝送ラインを介して多重化処理するととも
に、当該多重化処理された負荷制御情報に基づいて、各
々に接続された負荷の制御が可能な負荷制御手段が接続
されて成る多重伝送システムに関し、特に、負荷として
車両に搭載されているランプ、エアコン等の電装品への
電力供給を制御することができる負荷制御手段が接続さ
れて成る車両用の多重伝送システムに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来この種の多重伝送システム5として
は、例えば、図7に示すようなものがある。すなわち、
多重伝送システム5は、単一のマスター負荷制御手段1
と少なくとも1つ(図7では、2つ)のスレーブ負荷制
御手段2,3とを備えて構成されていた。 【0003】また、マスター負荷制御手段1の記憶部1
a、スレーブ負荷制御手段2の記憶部2a、スレーブ負
荷制御手段3の記憶部3aには、負荷の制御内容である
負荷制御情報が多重化処理された状態で保持されてい
た。スター負荷制御手段1の記憶部1a、スレーブ負荷
制御手段2の記憶部2a、スレーブ負荷制御手段3の記
憶部3aには、電気的に消去書き込みが可能な不揮発性
メモリであるEEPROMが用いられていた。 【0004】なお、負荷の制御内容である負荷制御情報
とは、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装
品であるランプ、エアコン等)、制御方法(例えば、ラ
ンプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エ
アコンのON/OFF等の電力供給の制御)を意味す
る。 【0005】また、選択スイッチ(S1)6aまたは選
択スイッチ(S2)6bを適当に設定することによっ
て、スレーブ負荷制御手段2で負荷(L1)2bまたは
負荷(L2)2cの何れを選択的に制御していた。全く
同様に、選択スイッチ(S1)6aまたは選択スイッチ
(S2)6bを適当に設定することによって、スレーブ
負荷制御手段3で負荷(L3)3bまたは負荷(L4)
3cの何れを選択的に制御していた。 【0006】つまり、スレーブ負荷制御手段2およびス
レーブ負荷制御手段3は、多重化処理された負荷制御情
報に基づいて、各々に接続された負荷(L1またはL2
の何れか一方)、および負荷(L3またはL4何れか一
方)の選択的な制御を行っていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多重伝送システム5では、マスター負荷制御
手段1の記憶部1a、スレーブ負荷制御手段2の記憶部
2a、またはスレーブ負荷制御手段3の記憶部3aに保
持されている何れかの負荷制御情報がノイズ等の原因で
誤って更新された状態で多重化処理が実行された場合、
または負荷制御情報の伝送の際に負荷制御情報がノイズ
等の原因で誤って伝送された状態で多重化処理が実行さ
れた場合、多重伝送システム5が正常に動作しなくなる
おそれがあり、多重伝送システムの信頼性に問題点があ
った。 【0008】また、このような多重伝送システム5の異
常動作状態においては、負荷の制御内容である負荷制御
情報(例えば、負荷の種類、制御方法)がノイズ等の原
因で誤って更新され、制御対象である負荷の誤選択、誤
制御が発生するおそれがあり、多重伝送システム5の信
頼性に問題点があった。 【0009】さらに、マスター負荷制御手段1の負荷制
御情報が更新された際に、更新された負荷制御情報の各
スレーブ負荷制御手段2,3への強制的な転送を促すと
ともに転送された負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段
2,3の記憶部2a,3a毎に保持させる簡便な手段が
施されていなかったので、負荷制御情報の更新手続きが
煩雑に成りやすく、負荷制御情報の更新の的確性に欠け
るという問題点があった。 【0010】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、マスター負荷制御手段の記憶部に
保持されている負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段
への強制的な転送を促すとともに転送された負荷制御情
報をスレーブ負荷制御手段の記憶部毎に保持させること
が可能で簡便な手段であるリセットスイッチを設けるこ
とにより、マスター負荷制御手段の負荷制御情報の更新
をスレーブ負荷制御手段に的確に伝達できる多重伝送シ
ステムを提供することを目的としている。 【0011】さらに、マスター負荷制御手段の記憶部に
保持されている負荷制御情報とスレーブ負荷制御手段の
記憶部に保持されている負荷制御情報との比較を行うと
ともに、負荷制御情報間に不一致が存在するときにマス
ター負荷制御手段の負荷制御情報およびスレーブ負荷制
御手段の負荷制御情報に対して多数決処理を実行し、多
数決処理の結果に基づいて多重化処理を実行することに
より、信頼性の高い多重化処理を実現できる多重伝送シ
ステムを提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下に存する。各々が負荷制
御情報を保持している記憶部(11,21,31)を有
し、多重伝送ラインにて相互に接続された単一のマスタ
ー負荷制御手段(10)とスレーブ負荷制御手段(2
0,30)とを備え、各負荷制御手段(10,20,3
0)は、前記記憶部に保持されている負荷制御情報を多
重伝送ライン(40)を介して多重化処理するととも
に、当該多重化処理された負荷制御情報に基づいて、各
々に接続された負荷(22a,22b,32a,32
b)を制御する多重伝送システムにおいて、前記各負荷
制御手段(10,20,30)は、その動作開始時に制
御動作のための通常処理に先だって、自己の記憶部に保
持している負荷制御情報を送信するとともに他の記憶部
に保持されている負荷制御情報を受信し、自己の負荷制
御情報と他の負荷制御手段から受信した負荷制御情報と
に対して多数決処理を実行し、当該多数決処理の結果に
基づいて決定した負荷制御情報に基づいて各々に接続さ
れた負荷を制御し、前記マスター負荷制御手段は、自己
の前記記憶部に保持されている負荷制御情報の前記各ス
レーブ負荷制御手段への強制的な転送を行うとともに、
当該転送された負荷制御情報を当該スレーブ負荷制御手
段の記憶部毎に保持させ、該保持させた負荷制御情報に
基づいて各々に接続された負荷を制御させるためのリセ
ットスイッチ(12)を有することを特徴とする多重伝
送システム(50)。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【作用】先ず、本発明における多重伝送システム(5
0)の作用を説明する。単一のマスター負荷制御手段
(10)と少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(2
0,30)とを備えて成る本発明の多重伝送システム
(50)は、マスター負荷制御手段(10)の記憶部
(11)およびスレーブ負荷制御手段(20,30)の
記憶部(21,31)に保持されている負荷制御情報を
多重伝送ライン(40)を介して多重化処理することが
できる。 【0018】単一のマスター負荷制御手段(10)と少
なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(20,30)と
の間には、通信における優先度が予め設定されている。
マスター負荷制御手段(10)の優先度が最も高い。ま
た、スレーブ負荷制御手段(20,30)間において
は、優先度は所定の順番によって予め決定されている。 【0019】負荷の制御内容である負荷制御情報とは、
負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装品であ
るランプ、エアコン等)、制御方法(例えば、ランプの
点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エアコン
のON/OFF等の電力供給の制御)を意味する。 【0020】スレーブ負荷制御手段(20)およびスレ
ーブ負荷制御手段(30)は、多重化処理された負荷制
御情報に基づいて、スレーブ負荷制御手段(20)およ
びスレーブ負荷制御手段(30)の各々に接続された負
荷(22aまたは22b)、負荷(32aまたは32
b)を制御することができる。 【0021】次に多重伝送システム(50)における多
重化処理の作用を説明する。多重伝送システム(50)
における多重化処理では、各負荷制御手段の送信の順番
(所謂、優先度)が予め決まっている。マスター負荷制
御手段(10)は先ず最初に自らの記憶部(11)に保
持されている負荷制御情報の送信を行い、その後自らの
負荷制御情報の送信を完了すると受信待ち状態になり、
スレーブ負荷制御手段(20)の記憶部(21)に保持
されている負荷制御情報の受信を完了すると再度受信待
ちとなり、スレーブ負荷制御手段(30)の記憶部(3
1)に保持されているからの負荷制御情報の受信を完了
すると、次の多数決処理の待ち状態となる。 【0022】また、スレーブ負荷制御手段(20)は先
ず受信待ち状態になり、マスター負荷制御手段(10)
からの負荷制御情報の受信を完了すると送信を開始し、
その後送信を完了すると受信待ちとなり、スレーブ負荷
制御手段(30)からの負荷制御情報の受信を完了する
と、次の多数決処理の待ち状態となる。 【0023】同様にスレーブ負荷制御手段(30)は先
ず受信待ち状態になり、マスター負荷制御手段(10)
からの負荷制御情報の受信を完了すると再度受信待ち状
態になり、スレーブ負荷制御手段(20)からの負荷制
御情報の受信を完了すると送信を開始し、送信を完了す
ると、次の多数決処理の待ち状態となる。 【0024】次にマスター負荷制御手段(10)に装置
されたリセットスイッチ(12)の作用を説明する。多
重伝送システム(50)は、マスター負荷制御手段(1
0)に装置されたリセットスイッチ(12)が押される
ことによって、マスター負荷制御手段(10)の記憶部
(11)に保持されている負荷制御情報の各スレーブ負
荷制御手段(20,30)への強制的な転送を促すとと
もに、転送された負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段
(20)およびスレーブ負荷制御手段(30)の記憶部
(21)および(31)毎に保持させることができる。 【0025】また多重伝送システム(50)は、マスタ
ー負荷制御手段(10)の記憶部(11)に保持されて
いる負荷制御情報が更新された際にリセットスイッチ
(12)が押されることによって、更新された負荷制御
情報の各スレーブ負荷制御手段(20,30)へ強制的
な転送を促すとともに、転送された負荷制御情報をスレ
ーブ負荷制御手段(20,30)の記憶部(21,3
1)毎に保持させることができる。 【0026】これにより、マスター負荷制御手段(1
0)の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制御手段(2
0,30)に的確に伝達できる多重伝送システム(5
0)を実現でき、車両に搭載されている電装品であるラ
ンプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯の的確な制御、エアコン
のON/OFF等の電力供給の的確な制御が実現でき
る。 【0027】次に電気的に脱着可能な記憶部(11)を
用いた場合のリセットスイッチ(12)作用を説明す
る。マスター負荷制御手段(10)の記憶部(11)は
EEPROM等の不揮発性メモリを用いることによっ
て、電気的に脱着可能にすることができる。 【0028】電気的に脱着可能な記憶部(11)を用い
る場合、多重伝送システム(50)は、負荷制御情報が
更新された記録部(11)が新たに装着された際にリセ
ットスイッチ(12)が押されることによって、更新さ
れた負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段(20,3
0)への強制的な転送を促すとともに、転送された負荷
制御情報をスレーブ負荷制御手段(20,30)の記憶
部(21,31)毎に保持させることができる。 【0029】これにより、負荷制御情報の更新が容易に
なり、負荷制御情報が更新された記録部(11)が電気
的に新たに装着された際に、マスター負荷制御手段(1
0)の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制御手段(2
0,30)に的確に伝達できる多重伝送システム(5
0)を実現でき、車両に搭載されている電装品であるラ
ンプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯の的確な制御、エアコン
のON/OFF等の電力供給の的確な制御が実現でき
る。 【0030】次に多重伝送システム(50)における多
数決処理の作用を説明する。多重伝送システム(50)
は、マスター負荷制御手段(10)の記憶部(11)に
保持されている負荷制御情報とスレーブ負荷制御手段
(20,30)の記憶部(21,31)に保持されてい
る負荷制御情報との比較を行うとともに、リセットスイ
ッチ(12)が押されていない場合であって負荷制御情
報間に不一致が存在するときにマスター負荷制御手段
(10)の負荷制御情報およびスレーブ負荷制御手段
(20,30)の負荷制御情報に対して多数決処理を実
行し、多数決処理の結果に基づいて多重化処理を実行す
ることができる。 【0031】また多重伝送システム(50)は、マスタ
ー負荷制御手段(10)の負荷制御情報とスレーブ負荷
制御手段(20,30)の負荷制御情報との中で一致多
数を占める負荷制御情報に基づいて多重化処理を実行す
ることができる。つまり、マスター負荷制御手段(1
0)の負荷制御情報とスレーブ負荷制御手段(20,3
0)の負荷制御情報との中で2つが一致した場合、この
負荷制御情報を一致多数を占める負荷制御情報として用
いて、不一致の負荷制御情報を保持する負荷制御手段に
対して多重化処理を実行する。 【0032】さらに電気的に脱着可能な記憶部(11)
を用いている場合、多重伝送システム(50)は、負荷
制御情報が更新された記録部(11)が新たに装着され
た際にリセットスイッチ(12)が押されることによっ
て、更新された負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段
(20,30)への強制的な転送を促すとともに、転送
された負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段(20,3
0)の記憶部(21,31)毎に保持させることができ
る。 【0033】これにより、新しく更新されたマスター負
荷制御手段(10)の負荷制御情報が多数一致を占める
スレーブ負荷制御手段(20,30)の負荷制御情報に
基づいて多重化処理されることを防ぐことができ、更新
された負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段(20,
30)への強制的な転送を促すことができる。 【0034】つまり、負荷制御情報が更新された記録部
(11)が電気的に新たに装着された際に、マスター負
荷制御手段(10)の負荷制御情報の更新をスレーブ負
荷制御手段(20,30)に的確に伝達でき、車両に搭
載されている電装品であるランプ、エアコン等、制御方
法例えば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点
灯の的確な制御、エアコンのON/OFF等の電力供給
の的確な制御が実現できる。 【0035】さらにマスター負荷制御手段(10)の負
荷制御情報およびスレーブ負荷制御手段(20,30)
の負荷制御情報がすべて不一致である際にマスター負荷
制御手段(10)の負荷制御情報に基づいて多重化処理
を実行することができる。つまり、マスター負荷制御手
段(10)の記憶部(11)に保持されている負荷制御
情報とスレーブ負荷制御手段(20)の記憶部(21)
に保持されている負荷制御情報とスレーブ負荷制御手段
(30)の記憶部(31)に保持されている負荷制御情
報とがすべて異なるときは、マスター負荷制御手段(1
0)の記憶部(11)に保持されている負荷制御情報を
優先させた多重化処理をスレーブ負荷制御手段(20)
の記憶部(21)とスレーブ負荷制御手段(30)の記
憶部(31)とに対して実行する。 【0036】これにより、信頼性の高い多重化処理を実
現できる多重伝送システム(50)を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプ、エアコン等、制御
方法例えば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動
点灯の的確な制御、エアコンのON/OFF等の電力供
給の的確な制御が実現できる。 【0037】 【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例にかかる多重伝送システ
ム50の機能ブロック図であり、図2は本発明の一実施
例にかかる、記録部の着脱が可能なマスター負荷制御手
段10を有する多重伝送システム50の機能ブロック図
である。 【0038】本実施例の多重伝送システム50は、負荷
として車両に搭載されているランプ、エアコン等の電装
品への電力供給を制御することができる負荷制御手段が
接続されて成る車両用の多重伝送システムであって、図
1または図2に示すように、記憶部11,21,31に
保持されている負荷制御情報を多重伝送ライン40を介
して多重化処理するとともに、多重化処理された負荷制
御情報に基づいて、各々に接続された負荷22a,22
b,32a,32bの制御が可能な負荷制御手段が接続
されて成る。 【0039】負荷制御手段は、図1または図2に示すよ
うに、単一のマスター負荷制御手段10と少なくとも1
つのスレーブ負荷制御手段20,30とから成る。マス
ター負荷制御手段10、およびスレーブ負荷制御手段2
0,30の各々は、多重伝送ライン40を介して負荷制
御情報を相互間で転送(つまり、多重通信)するための
通信用I/F回路と、複数のスイッチやセンサ(例え
ば、温度センサ、)などが接続される入力I/F回路
と、ランプ、モータ、エアコンなどの複数の負荷が接続
される出力I/F回路と、予め定めた制御プログラム
(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固定データを格
納する読出専用のメモリであるROMと、制御プログラ
ムによって定められた仕事を実行する際にワークエリア
として使用される読出書込自在のメモリであるRAM
と、負荷制御情報を記録保持するための記録部である不
揮発性メモリ(本実施例では、EEPROMを使用して
いる)と、多重化処理および多数決処理を実行するため
のCPUとを内装している。なお、出力I/F回路に
は、負荷の不具合状態を示す信号を出力するダイアグ出
力も設けられている。 【0040】本実施例のマスター負荷制御手段10に実
装されたCPUは、マスター負荷制御手段10の記憶部
(EEPROM)11に保持されている負荷制御情報と
スレーブ負荷制御手段20,30の記憶部(EEPRO
M)21,31に保持されている負荷制御情報との比較
を行うとともに、リセットスイッチ12が押されていな
い場合であって負荷制御情報間に不一致が存在するとき
にマスター負荷制御手段10の負荷制御情報およびスレ
ーブ負荷制御手段20,30の負荷制御情報に対して多
数決処理を実行し、多数決処理の結果に基づいて多重化
処理を実行するものである。 【0041】また本実施例のマスター負荷制御手段10
に実装されたCPUは、マスター負荷制御手段10の負
荷制御情報とスレーブ負荷制御手段20,30の負荷制
御情報との中で一致多数を占める負荷制御情報に基づい
て多重化処理を実行し、またマスター負荷制御手段10
の負荷制御情報およびスレーブ負荷制御手段20,30
の負荷制御情報がすべて不一致である際にマスター負荷
制御手段10の負荷制御情報に基づいて多重化処理を実
行するものでもある。 【0042】同様に、本実施例のスレーブ負荷制御手段
20,30に実装された各々のCPUは、マスター負荷
制御手段10のCPUと同期してマスター負荷制御手段
10のCPUが主となって実行する多重化処理および多
数決処理を補助するとともに、スレーブ負荷制御手段2
0,30内における記憶部(EEPROM)21,31
の更新等の内部処理を個々に実行するものである。 【0043】なお、本実施例では、多重化処理および多
数決処理をマスター負荷制御手段10のCPU(主)に
実行させるとともにスレーブ負荷制御手段(従)20,
30のCPUにこれを補助させているが、特にこれに限
定されるものではなく、多重伝送ライン50内にマスタ
ー負荷制御手段10およびスレーブ負荷制御手段20,
30の全てを統括するCPUを設けても良い。この統轄
CPUを主として多重化処理および多数決処理を実行
し、マスター負荷制御手段10のCPUおよびスレーブ
負荷制御手段20,30のCPUを従として、統轄CP
Uの多重化処理および多数決処理を補助させるようにし
ても良い。 【0044】マスター負荷制御手段10に設けられた記
憶部(EEPROM)11は、車両仕様に応じたスイッ
チ及び負荷の制御内容である負荷制御情報が書き込まれ
て保持されているものである。多重伝送システムの組み
付けの際にこの記憶部(EEPROM)11をマスター
負荷制御手段10に電気的に装着することで多重化処理
が実行可能となり、個別車両の仕様(つまり、負荷の制
御内容)に対応した負荷制御情報が、スレーブ負荷制御
手段20およびスレーブ負荷制御手段30に転送され
る。 【0045】なお、負荷の制御内容である負荷制御情報
とは、負荷の種類例えば、車両に搭載されている電装品
であるランプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの
点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エアコン
のON/OFF等の電力供給の制御を意味する。 【0046】本実施例では、図2に示すように、マスタ
ー負荷制御手段10に記憶部11を実装することに代え
て、記憶部11としての不揮発性メモリ(例えばEEP
ROM)を脱着可能な形態(例えばICカード、ICコ
ネクタ)にして、マスター負荷制御手段10に設けられ
た読取手段に適時挿入して読み取らせることにより、所
望の負荷制御情報をマスター負荷制御手段10に読み込
ませるようにすることもできる。なお、記憶部11,2
1,31として不揮発性メモリを用いているが、特にこ
れに限定されるものではなく、負荷制御情報の更新、記
憶保持が随時所定回数可能な記憶手段であればよく、磁
気記録手段(例えば、磁気カード、磁気ディスク、バブ
ルメモリ)、光磁気記録手段(例えば、MOディスク)
等を用いることも可能である。 【0047】本実施例の多重伝送ライン40は情報の授
受を行うための信号線であり、光フアイバーケーブル、
同軸ケーブル、ツイストペア線(ワイヤーハーネス)を
用いる事ができる。 【0048】マスター負荷制御手段10に装置されたリ
セットスイッチ12は、マスター負荷制御手段10の記
憶部(EEPROM)11に保持されている負荷制御情
報の各スレーブ負荷制御手段20,30への強制的な転
送を促すとともに、転送された負荷制御情報をスレーブ
負荷制御手段20,30の記憶部(EEPROM)2
1,31毎に保持させるものである。なお、ここでの強
制的な転送とは、リセットスイッチ12が押されて有効
になった際に、多数決処理及び多重化処理に優先してま
たはこれらを一時中断して、マスター負荷制御手段10
の記憶部(EEPROM)11に保持されている負荷制
御情報をスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負荷
制御手段30に転送することを意味する。 【0049】また、本実施例のリセットスイッチ12
は、外部書換手段がマスター負荷制御手段10に接続さ
れてマスター負荷制御手段10の負荷制御情報が更新さ
れた際に、更新された負荷制御情報の各スレーブ負荷制
御手段20,30への強制的な転送を促すとともに、転
送された負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段20,3
0の記憶部(EEPROM)21,31毎に保持させる
ものでもある。なお、ここでの強制的な転送とは、リセ
ットスイッチ12が押されて有効になった際に、多数決
処理及び多重化処理に優先してまたはこれらを一時中断
して、マスター負荷制御手段10の記憶部(EEPRO
M)11に更新されて保持されている新たな負荷制御情
報をスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負荷制御
手段30に転送することを意味する。 【0050】全く同様に、本実施例のリセットスイッチ
12は、マスター負荷制御手段10の記憶部11がIC
カード、ICコネクタ等のように電気的に脱着可能であ
る場合、負荷制御情報が更新された記録部11(例え
ば、ICカード、ICコネクタ)が新たに装着された際
に、更新された負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段
20,30への強制的な転送を促すとともに、転送され
た負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段20,30の記
憶部(EEPROM)21,31毎に保持させるもので
もある。なお、ここでの強制的な転送とは、負荷制御情
報が更新された記録部11(例えば、ICカード、IC
コネクタ)が新たに装着されるとともにリセットスイッ
チ12が押されて有効になった際に、多数決処理及び多
重化処理に優先してまたはこれらを一時中断して、マス
ター負荷制御手段10の記憶部11(ICカード、IC
コネクタ)に更新されて保持されている新たな負荷制御
情報をスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負荷制
御手段30に転送することを意味する。 【0051】本実施例では、図1または図2に示すよう
に、リセットスイッチ12としては機械的なスイッチ
(例えば、押しボタンスイッチ、スライドスイッチ、ト
グルスイッチ)、電子的なスイッチ(例えば、静電容量
検出型スイッチ、オーム抵抗検出型スイッチ)等の各種
スイッチを用いることが可能である。 【0052】次に本実施例の作用を説明する。図3は本
発明の一実施例にかかる多重伝送システム50における
負荷制御情報の多重化処理および多数決処理を示すタイ
ム・シーケンス・ダイアグラムである。 【0053】また、図4は本発明の一実施例にかかる多
重伝送システム50のマスター負荷制御手段10におけ
る負荷制御情報の多重化処理および多数決処理を示すフ
ローチャートであり、図5は本発明の一実施例にかかる
多重伝送システム50の1つのスレーブ負荷制御手段2
0における負荷制御情報の多重化処理および多数決処理
を示すフローチャートであり、図6は本発明の一実施例
にかかる多重伝送システム50の他の1つのスレーブ負
荷制御手段30における負荷制御情報の多重化処理およ
び多数決処理を示すフローチャートである。 【0054】実施例の多重伝送システム50は、単一の
マスター負荷制御手段10と少なくとも1つのスレーブ
負荷制御手段20,30とを備えており、マスター負荷
制御手段10の記憶部(EEPROM)11およびスレ
ーブ負荷制御手段20,30の記憶部21,31に保持
されている負荷制御情報を多重伝送ライン40を介して
多重化処理することができる。 【0055】さらに本実施例の多重伝送システム50
は、マスター負荷制御手段10の記憶部(EEPRO
M)11に保持されている負荷制御情報とスレーブ負荷
制御手段20,30の記憶部(EEPROM)21,3
1に保持されている負荷制御情報との比較を行うととも
に、負荷制御情報間の不一致を検出して、マスター負荷
制御手段10の負荷制御情報およびスレーブ負荷制御手
段20,30の負荷制御情報に対して多数決処理を実行
し、多数決処理の結果に基づいて多重化処理を実行する
ことができる。 【0056】多重化処理において、単一のマスター負荷
制御手段10と少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段
20,30との間には、通信における優先度が予め設定
されている。マスター負荷制御手段10の優先度が最も
高い。また、スレーブ負荷制御手段20,30間におい
ては、優先度は所定の順番によって予め決定されてい
る。 【0057】負荷の制御内容である負荷制御情報とは、
負荷の種類例えば、車両に搭載されている電装品である
ランプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅周
期、点灯照度および扉連動点灯の制御、エアコンのON
/OFF等の電力供給の制御を意味する。 【0058】次に図3〜図6を用いて、本実施例の多重
伝送システム50における多重化処理の作用を説明す
る。多重化処理において、単一のマスター負荷制御手段
10と少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段20,3
0との間には、各負荷制御手段の通信の順番所謂、優先
度が予め決まっている。マスター負荷制御手段10の優
先度が最も高い。また、スレーブ負荷制御手段20,3
0間においては、優先度は所定の順番によって予め決定
されている。 【0059】本実施例のマスター負荷制御手段10に実
装されたCPUは、図3および図4に示すように、イニ
シャライズ(ステップS1−A)を実行した後、先ず最
初に自らの記憶部(EEPROM)11に保持されてい
る負荷制御情報の送信(ステップS2−A)を行い、そ
の後自らの負荷制御情報の送信(ステップS2−A)を
完了すると受信待ち状態(ステップS3−A)になり、
スレーブ負荷制御手段20の記憶部21に保持されてい
る負荷制御情報の受信を完了すると再度受信待ちとなり
(ステップS4−A)、スレーブ負荷制御手段30の記
憶部31に保持されている負荷制御情報の受信(ステッ
プS4−A)を完了すると、次の多数決処理(ステップ
S5−A〜ステップS7−A)の待ち状態となる。ま
た、多数決処理(ステップS5−A〜ステップS7−
A)が終了すると、すると通常処理(ステップS8−
A)を実行する。 【0060】また、本実施例のスレーブ負荷制御手段2
0に実装されたCPUは、図3および図5に示すよう
に、イニシャライズ(ステップS1−B)を実行した
後、先ず受信待ち状態(ステップS2−B)になり、マ
スター負荷制御手段10からの負荷制御情報の受信を完
了すると送信(ステップS3−B)を開始し、その後送
信(ステップS3−B)を完了すると受信待ち(ステッ
プS3−B)となり、スレーブ負荷制御手段30からの
負荷制御情報の受信(ステップS4−B)を完了する
と、次の多数決処理(ステップS5−B〜ステップS7
−B)の待ち状態となる。また、多数決処理(ステップ
S5−B〜ステップS7−B)が終了すると、すると通
常処理(ステップS8−B)を実行する。 【0061】同様にスレーブ負荷制御手段30に実装さ
れたCPUは、図3および図6に示すように、イニシャ
ライズ(ステップS1−C)を実行した後、先ず受信待
ち状態(ステップS2−C)になり、マスター負荷制御
手段10からの負荷制御情報の受信を完了すると再度受
信待ち状態(ステップS3−C)になり、スレーブ負荷
制御手段20からの負荷制御情報の受信を完了すると送
信(ステップS4−C)を開始し、送信(ステップS4
−C)を完了すると、次の多数決処理(ステップS5−
C〜ステップS7−C)の待ち状態となる。また、多数
決処理(ステップS5−C〜ステップS7−C)が終了
するとすると、通常処理(ステップS8−C)を実行す
る。 【0062】本実施例のマスター負荷制御手段10に実
装されたCPUは、マスター負荷制御手段10の記憶部
(EEPROM)11に保持されている負荷制御情報と
スレーブ負荷制御手段20,30の記憶部(EEPRO
M)21,31に保持されている負荷制御情報との比較
を行うとともに、リセットスイッチ12が押されていな
い場合であって負荷制御情報間に不一致が存在するとき
にマスター負荷制御手段10の負荷制御情報およびスレ
ーブ負荷制御手段20,30の負荷制御情報に対して多
数決処理を実行し、多数決処理の結果に基づいて多重化
処理を実行するものである。 【0063】また、本実施例のスレーブ負荷制御手段2
0,30に実装された各々のCPUは、マスター負荷制
御手段10のCPUと同期してマスター負荷制御手段1
0のCPUが主となって実行する多重化処理および多数
決処理を各々補助するとともに、スレーブ負荷制御手段
20,30内における記憶部(EEPROM)21,3
1の更新等の内部処理を個々に実行する。 【0064】これにより、スレーブ負荷制御手段20お
よびスレーブ負荷制御手段30に実装されたCPUは、
多重化処理された負荷制御情報に基づいて、スレーブ負
荷制御手段20およびスレーブ負荷制御手段30の各々
に接続された負荷22aまたは22b、負荷32aまた
は32bを制御することができる。 【0065】次にマスター負荷制御手段10に装置され
たリセットスイッチ12の作用を説明する。本実施例の
マスター負荷制御手段10に実装されたCPUは、図1
または図2マスター負荷制御手段10に装置されたリセ
ットスイッチ12が押されることによって、マスター負
荷制御手段10の記憶部(EEPROM)11に保持さ
れている負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段20,
30への強制的な転送を促すとともに、転送された負荷
制御情報をスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負
荷制御手段30の記憶部21および31毎に保持させる
ことができる。 【0066】強制的な転送が実行されると、多数決処理
及び多重化処理に優先してまたはこれらを一時中断し
て、マスター負荷制御手段10の記憶部(EEPRO
M)11に保持されている負荷制御情報がスレーブ負荷
制御手段20およびスレーブ負荷制御手段30に転送さ
れる。 【0067】また本実施例のマスター負荷制御手段10
に実装されたCPUは、マスター負荷制御手段10の記
憶部(EEPROM)11に保持されている負荷制御情
報が更新された際にリセットスイッチ12が押されるこ
とによって、更新された負荷制御情報の各スレーブ負荷
制御手段20,30へ強制的な転送を促すとともに、転
送された負荷制御情報をスレーブ負荷制御手段20,3
0の記憶部21,31毎に保持させることができる。 【0068】強制的な転送が実行されると、多数決処理
及び多重化処理に優先してまたはこれらを一時中断し
て、マスター負荷制御手段10の記憶部(EEPRO
M)11に更新されて保持されている新たな負荷制御情
報がスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負荷制御
手段30に転送される。 【0069】これにより、マスター負荷制御手段10の
負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制御手段20,30
に的確に伝達できる多重伝送システム50を実現でき、
車両に搭載されている電装品であるランプ、エアコン
等、制御方法例えば、ランプの点滅周期、点灯照度およ
び扉連動点灯の的確な制御、エアコンのON/OFF等
の電力供給の的確な制御が実現できる。 【0070】次に電気的に脱着可能な記憶部11を用い
た場合のリセットスイッチ12作用を説明する。マスタ
ー負荷制御手段10の記憶部11はEEPROM等を内
蔵したICカード、ICコネクタを用いることによっ
て、電気的に脱着可能にすることができる。 【0071】電気的に脱着可能な記憶部11(ICカー
ド、ICコネクタ)を用いる場合、本実施例のマスター
負荷制御手段10に実装されたCPUは、負荷制御情報
が更新された記録部11が新たに装着された際にリセッ
トスイッチ12が押されることによって、更新された負
荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段20,30への強
制的な転送を促すとともに、転送された負荷制御情報を
スレーブ負荷制御手段20,30の記憶部21,31毎
に保持させることができる。 【0072】強制的な転送実行されると、多数決処理及
び多重化処理に優先してまたはこれらを一時中断して、
マスター負荷制御手段10の記憶部11(ICカード、
ICコネクタ)に更新されて保持されている新たな負荷
制御情報がスレーブ負荷制御手段20およびスレーブ負
荷制御手段30に転送される。これにより、負荷制御情
報の更新が容易になり、負荷制御情報が更新された記録
部11が電気的に新たに装着された際に、マスター負荷
制御手段10の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制御
手段20,30に的確に伝達できる多重伝送システム5
0を実現でき、車両に搭載されている電装品であるラン
プ、エアコン等、制御方法例えぼ、ランプの点滅周期、
灯照度および扉連動点灯の的確な制御、エアコンのO
N/OFF等の電力供給の的確な制御が実現できる。 【0073】次に多重伝送システム50における多数決
処理の作用を説明する。図4〜図6において、Aはマス
ター負荷制御手段10の記憶部(EEPROM)11に
保持されている負荷制御情報、Bはスレーブ負荷制御手
段20の記憶部21に保持されている負荷制御情報、C
はスレーブ負荷制御手段30の記憶部31に保持されて
いる負荷制御情報、S3はリセットスイッチ12を意味
する。 【0074】初めにマスター負荷制御手段10において
実行される多数決処理の作用を説明する。本実施例のマ
スター負荷制御手段10に実装されたCPUは、図4に
示すように、多重化処理(ステップS2−A〜ステップ
S4−A)された負荷制御情報Aと負荷制御情報Bと負
荷制御情報Cとの比較(ステップS5−A)を行うとと
もに、リセットスイッチ12が押されていない場合(ス
テップS6−AのOFF)であって負荷制御情報間に不
一致が存在するときにマスター負荷制御手段10の負荷
制御情報Aおよびスレーブ負荷制御手段20,30の負
荷制御情報B,Cに対して多数決処理を実行し、多数決
処理の結果、A≠B=Cであるときにマスター負荷制御
手段10の負荷制御情報Aをスレーブ負荷制御手段20
の負荷制御情報Bに書き換え、これに基づいて通常処理
(ステップS8−A)を実行する。 【0075】リセットスイッチ12が押されている場合
(ステップS6−AのON)かまたは(A=B=C,A
≠B≠C,A=B≠C,もしくはA=C≠B)の何れか
が成立するときは、データの書換は行わないで、通常処
理(ステップS8−A)を実行する。 【0076】次にスレーブ負荷制御手段20において実
行される多数決処理の作用を説明する。本実施例のスレ
ーブ負荷制御手段20に実装されたCPUは、図5に示
すように、多重化処理(ステップS2−B〜ステップS
4−B)された負荷制御情報Aと負荷制御情報Bと負荷
制御情報Cとの比較(ステップS5−B)を行うととも
に、(ステップS5−BのA=B=C、もしくはA=B
≠C)であるとき、またはリセットスイッチ12が押さ
れていないとき(ステップS6−BのOFF)は、デー
タの書換は行わないで、通常処理(ステップS8−B)
を実行する。 【0077】ステップS5−BでA=C≠B、もしくは
A≠B≠Cであるときは、負荷制御情報Bを負荷制御情
報Aに書き換えた(ステップS7−B)後、通常処理
(ステップS8−A)を実行する。また、ステップS5
−BでA≠B=C、かつリセットスイッチ12が押され
ているとき(ステップS6−BのON)は、負荷制御情
報Bを負荷制御情報Aに書き換えた(ステップS7−
B)後、通常処理(ステップS8−A)を実行する。 【0078】次にスレーブ負荷制御手段30において実
行される多数決処理の作用を説明する。本実施例のスレ
ーブ負荷制御手段30に実装されたCPUは、図6に示
すように、多重化処理(ステップS2−C〜ステップS
4−C)された負荷制御情報Aと負荷制御情報Bと負荷
制御情報Cとの比較(ステップS5−C)を行うととも
に、(ステップS5−CのA=B=C、もしくはA=C
≠B)であるとき、またはリセットスイッチ12が押さ
れていないとき(ステップS6−CのOFF)は、デー
タの書換は行わないで、通常処理(ステップS8−C)
を実行する。 【0079】ステップS5−CでA=B≠C、もしくは
A≠B≠Cであるときは、負荷制御情報Cを負荷制御情
報Aに書き換えた(ステップS7−C)後、通常処理
(ステップS8−C)を実行する。また、ステップS5
−CでA≠C=B、かつリセットスイッチ12が押され
ているとき(ステップS6−CのON)は、負荷制御情
報Cを負荷制御情報Aに書き換えた(ステップS7−
C)後、通常処理(ステップS8−C)を実行する。 【0080】これにより、負荷制御情報が更新された記
録部11が電気的に新たに装着された際に、マスター負
荷制御手段10の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制
御手段20,30に的確に伝達でき、さらに信頼性の高
い多重化処理を実現できる多重伝送システム50を実現
できる。 【0081】つまり、車両に搭載されている電装品であ
るランプ、エアコン等、制御方法例えば、ランプの点滅
期、点灯照度および扉連動点灯の的確な制御、エアコ
ンのON/OFF等の電力供給の的確な制御が実現でき
る。また、電気的に脱着可能な記憶部(ICカード、I
Cコネクタ)を用いている場合、本実施例のマスター負
荷制御手段10に実装されたCPUは、負荷制御情報が
更新された記録部11が新たに装着された際にリセット
スイッチ12が押されることによって、更新された負荷
制御情報の各スレーブ負荷制御手段20,30への強制
的な転送を促すとともに、転送された負荷制御情報をス
レーブ負荷制御手段20,30の記憶部21,31毎に
保持させることができる。 【0082】これにより、新しく更新されたマスター負
荷制御手段10の負荷制御情報が多数一致を占めるスレ
ーブ負荷制御手段20,30の負荷制御情報に基づいて
多重化処理されることを防ぐことができ、更新された負
荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段20,30への強
制的な転送を促すことができ、信頼性の高い多重化処理
を実現できる多重伝送システム50を実現でき、車両に
搭載されている電装品であるランプ、エアコン等、制御
方法例えば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動
点灯の的確な制御、エアコンのON/OFF等の電力供
給の的確な制御が実現できる。 【0083】 【発明の効果】本発明にかかる多重伝送システムによれ
ば、マスター負荷制御手段の記憶部に保持されている負
荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段への強制的な転送
を促すとともに転送された負荷制御情報をスレーブ負荷
制御手段の記憶部毎に保持させることが可能な簡便な手
段であるリセットスイッチを設けることにより、マスタ
ー負荷制御手段の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制
御手段に的確に伝達できる。 【0084】また電気的に脱着可能な記憶部を用いるこ
とにより、負荷制御情報の更新が容易になる。さらにこ
のときリセットスイッチを押すことにより、新しく更新
されたマスター負荷制御手段の負荷制御情報が多数一致
を占めるスレーブ負荷制御手段の負荷制御情報に基づい
て多重化処理されることを防ぐことができ、更新された
負荷制御情報の各スレーブ負荷制御手段への強制的な転
送を促すことができる。 【0085】つまり、負荷制御情報が更新された記録部
が電気的に新たに装着された際に、マスター負荷制御手
段の負荷制御情報の更新をスレーブ負荷制御手段に的確
に伝達でき車両に搭載されている電装品であるラン
プ、エアコン等、制御方法例えば、ランブの点滅周期、
灯照度および扉連動点灯の的確な制御、エアコンのO
N/OFF等の電力供給の的確な制御が実現できる。 【0086】また、マスター負荷制御手段の記憶部に保
持されている負荷制御情報とスレーブ負荷制御手段の記
憶部に保持されている負荷制御情報との比較を行うとと
もに、負荷制御情報間に不一致が存在するときにマスタ
ー負荷制御手段の負荷制御情報およびスレーブ負荷制御
手段の負荷制御情報に対して多数決処理を実行し、多数
決処理の結果に基づいて多重化処理を実行することによ
り、信頼性の高い多重化処理を実現でき、車両に搭載さ
れている電装品であるランプ、エアコン等、制御方法例
えば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の
的確な制御、エアコンのON/OFF等の電力供給の的
確な制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
機能ブロック図である。 【図2】本発明の一実施例にかかる、記録部の着脱が可
能なマスター負荷制御手段を有する多重伝送システムの
機能ブロック図である。 【図3】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムに
おける負荷制御情報の多重化処理および多数決処理を示
すタイム・シーケンス・ダイアグラムである。 【図4】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
マスター負荷制御手段における負荷制御情報の多重化処
理および多数決処理を示すフローチャートである。 【図5】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
1つのスレーブ負荷制御手段における負荷制御情報の多
重化処理および多数決処理を示すフローチャートであ
る。 【図6】本発明の一実施例にかかる多重伝送システムの
他の1つのスレーブ負荷制御手段における負荷制御情報
の多重化処理および多数決処理を示すフローチャートで
ある。 【図7】従来の多重伝送システムを示す機能ブロック図
である。 【符号の説明】 10…マスター負荷制御手段 11…記憶部(EEPROM) 13a,13b…切り替スイッチ(S1,S2) 12…リセットスイッチ(S3) 20…スレーブ負荷制御手段 21…記憶部(EEPROM) 22a…負荷(L1) 22b…負荷(L2) 30…スレーブ負荷制御手段 31…記憶部(EEPROM) 32a…負荷(L3) 32b…負荷(L4) 40…多重伝送ライン 50…多重伝送システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/04 - 19/05 H04L 11/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 各々が負荷制御情報を保持している記憶
    部を有し、多重伝送ラインにて相互に接続された単一の
    マスター負荷制御手段とスレーブ負荷制御手段とを備
    え、各負荷制御手段は、前記記憶部に保持されている負
    荷制御情報を多重伝送ラインを介して多重化処理すると
    ともに、当該多重化処理された負荷制御情報に基づい
    て、各々に接続された負荷を制御する多重伝送システム
    において、 前記各負荷制御手段は、その動作開始時に制御動作のた
    めの通常処理に先だって、自己の記憶部に保持している
    負荷制御情報を送信するとともに他の記憶部に保持され
    ている負荷制御情報を受信し、自己の負荷制御情報と他
    の負荷制御手段から受信した負荷制御情報とに対して多
    数決処理を実行し、当該多数決処理の結果に基づいて決
    定した負荷制御情報に基づいて各々に接続された負荷を
    制御し、 前記マスター負荷制御手段は、自己の前記記憶部に保持
    されている負荷制御情報の前記各スレーブ負荷制御手段
    への強制的な転送を行うとともに、当該転送された負荷
    制御情報を当該スレーブ負荷制御手段の記憶部毎に保持
    させ、該保持させた負荷制御情報に基づいて各々に接続
    された負荷を制御させるためのリセットスイッチを有す
    ことを特徴とする多重伝送システム。
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