JP3371202B2 - 伝送システム - Google Patents

伝送システム

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JP3371202B2
JP3371202B2 JP01802998A JP1802998A JP3371202B2 JP 3371202 B2 JP3371202 B2 JP 3371202B2 JP 01802998 A JP01802998 A JP 01802998A JP 1802998 A JP1802998 A JP 1802998A JP 3371202 B2 JP3371202 B2 JP 3371202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アドレスポーリン
グにより通信を行う防災システムに好適な伝送システム
に係り、特に感知器等の伝送モジュールのロジカルアド
レスを自動的に設定可能にした伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アドレスポーリングにより通信
を行う防災システム等の伝送システムは、アドレスポー
リング方式で監視する制御機と、この制御機から延びた
伝送路に接続される複数の感知器等の伝送モジュールと
を備え、各伝送モジュールに設定されているロジカルア
ドレスを用いてポーリング伝送するようにしたものであ
る。
【0003】このような伝送システムでは、感知器等の
伝送モジュールには予めアドレスが設定されていること
から、アドレスの設定された感知器を設備する際には、
設備図面に記述されている所定場所での所定のアドレス
が設定された唯一の感知器を設備するべき感知器群から
選び出さなければならなかったり、或いは、ディップス
イッチ等のアドレス設定手段を現場で設定しなければな
らず、作業の負担があった。
【0004】このような負担を軽減する目的から、自動
的にアドレスを割り付ける方法が、従来、各社から提案
されている(特公平3−78024号公報、特公平6−
3906号公報、特公平7─40319号公報)。
【0005】特公平3−78024号公報に記載された
第1の従来技術は、予め定められた遅延時間が設定され
たスイッチング素子を各感知器に設けておき、電源投入
時に、遅延時間ごとに順番に感知器が伝送路に接続され
ることから、これら遅延時間を利用して、ロジカルアド
レスを設定するようにしたものである。
【0006】また、特公平6−3906号公報に記載さ
れた第2の従来技術は、各感知器に次段へ送る伝送線に
直列に挿入したスイッチング素子と、アドレスメモリと
を備え、アドレスメモリにアドレスが設定されていない
ときに、前記スイッチング素子を開放しておき、アドレ
スが設定されたときに前記スイッチング素子を閉成する
とともにアドレス設定を禁止するようにしたものであ
る。
【0007】さらに、特公平7−40319号公報に記
載された第3の従来技術は、ある感知器に設けた第1の
アドレス設定器に設定されているアドレスと中央監視制
御装置からのアドレスデータとが一致したときに、第2
のアドレス設定器に中央監視制御装置から送られてきた
アドレスを設定し、以後第2のアドレス設定器に設定さ
れたアドレスを基にポーリングして監視するようにした
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来技術では、予め設定されている遅延時間で感知
器等が順番に接続されているため、何らかの通信トラブ
ルが発生した場合、中央監視制御装置側では、アドレス
を設定しようとする感知器等にアドレス設定メッセージ
を送りつづけ、当該端末に設定してある遅延時間がタイ
ムオーバしてしまい、2個以上のアドレス未設定の感知
器等が伝送路上につながることがあり、その状況下でア
ドレス設定メッセージを複数のアドレス未設定の感知器
が受信すると、その複数の感知器等に同一のアドレスが
割り当てられてしまう欠点があった。
【0009】また、上記第1の従来技術では、電源を投
入すると遅延回路が動作し、アドレスが既に設定されて
いても、遅延時間回路のために、アドレスが失われれ
ば、同様のアドレスの振りなおしが生じ、また、単に遅
延回路が全て働き、伝送線に直列に接続されたスイッチ
が動作するまでポーリングを待つ必要があるという欠点
があった。
【0010】さらに、上記第2の従来技術では、アドレ
スを単に設定するものであるため、同一伝送路上に接続
された感知器等が並列接続されるような場合には、それ
らに同一アドレスが割り付けられてしまうという欠点が
あった。
【0011】また、上記第3の従来技術では、異なった
ロジカルアドレスを自動的に設定してゆくが、設置され
た感知器にどのようなロジカルアドレスが振られたか、
確認する必要があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記各従来技術
の不都合を解消し、確実にロジカルアドレスが設定で
き、しかも伝送路の分岐等にも対応できる伝送システム
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る伝送システムは、アドレ
スポーリング方式で監視できる制御機と、この制御機か
ら延びた一対の伝送路にカスケード接続される複数の伝
送モジュールとを備え、各伝送モジュールに設定されて
いるロジカルアドレスを用いてポーリング伝送する伝送
システムにおいて、前記制御機はアドレス設定するため
のコマンドメッセージを送出でき、前記伝送モジュール
は、前記伝送路に接続される入出力端子間を開閉するス
イッチング素子回路と、ロジカルアドレスが設定されて
ないことを示す所定の未設定アドレス、または、ロジカ
ルアドレスが設定可能とされていて、未設定アドレスが
設定されているときには前記スイッチング素子回路に開
放制御信号を与え、ロジカルアドレスが設定されたとき
には前記スイッチング素子回路に閉成制御信号を与える
信号処理回路とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項4記載の発明に係る伝送シス
テムは、アドレスポーリング方式で監視できる制御機
と、この制御機から延びた一対の伝送路にカスケード接
続される複数の伝送モジュールとを備え、各伝送モジュ
ールに設定されているロジカルアドレスを用いてポーリ
ング伝送する伝送システムにおいて、前記制御機はアド
レス設定するためのコマンドメッセージを送出でき、
伝送モジュールは、前記伝送路に接続される入出力端
子を有し、入力される開閉制御信号により前記入出力端
子間を開閉するスイッチング素子回路と、アドレス設定
手段を有し、前記アドレス設定手段にロジカルアドレス
が設定されていないことを示す所定の未設定アドレスが
設定されているときに前記スイッチング素子回路に開放
制御信号を与え、前記伝送路からのアドレスポーリング
によるアドレスが前記アドレス設定手段に設定されてい
る設定アドレスと一致したときに、前記伝送路からのア
ドレス設定するためのコマンドメッセージによるロジカ
ルアドレスを前記アドレス設定手段に設定し、この設定
によって前記スイッチング素子回路に閉成制御信号を与
える信号処理回路とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】したがって、請求項1及び4記載の発明に
よれば、一対の伝送路にカスケード接続されている感知
器等の伝送モジュールに自動的にアドレスを割りつける
ことができ、しかも、ロジカルアドレスの設定されてい
ないモジュールを即座に特定でき、ロジカルアドレスが
設定されていないものがあるかどうかを直ぐに判定でき
る。
【0016】上記目的を達成するために、請求項8記載
の発明に係る伝送システムは、アドレスポーリング方式
で監視できる制御機と、この制御機から延びた一対の伝
送路にカスケード接続される複数の伝送モジュールとを
備え、各伝送モジュールに設定されているロジカルアド
レスを用いてポーリング伝送する伝送システムにおい
て、前記制御機はアドレス設定するためのコマンドメッ
セージを送出でき、前記伝送モジュールは、前記伝送路
に接続される入出力端子を有し、入力される開閉制御信
号により前記入出力端子間を開閉するスイッチング素子
回路と、アドレス設定手段を有し、前記アドレス設定手
段にロジカルアドレスが設定されていないことを示す所
定の未設定アドレスが設定されているときに前記スイッ
チング素子回路に開放制御信号を与え、前記伝送路から
のアドレスポーリングによるアドレスが前記アドレス設
定手段に設定されている設定アドレスと一致したとき
に、前記伝送路からのアドレス設定するためのコマンド
メッセージによるロジカルアドレスを前記アドレス設定
手段に設定し、この設定によって前記スイッチング素子
回路に閉成制御信号を与える信号処理回路とを備え、前
記一対の伝送路は、任意の部位より分岐され、分岐され
た各一対の伝送路に複数の伝送モジュールがカスケード
接続され、分岐された各一対の伝送路の少なくとも分岐
点の直後に接続された各伝送モジュールには各分岐伝送
路毎に互いに異種の所定の未設定アドレスを設定し、異
種の所定の未設定アドレス毎に順次ロジカルアドレスを
設定してゆくようにしたことを特徴とするものである。
【0017】したがって、請求項8記載の発明によれ
ば、伝送モジュールに複数の異なった未設定アドレスを
設定できるので、伝送路が分岐してもそれぞれの分岐に
属する複数の伝送モジュールに適切にロジカルアドレス
の設定が可能である。
【0018】ここで、前記信号処理回路は、アドレス設
定手段にロジカルアドレスが設定されていても、伝送路
からのコマンドメッセージによってスイッチング素子回
路に開閉制御信号を与えることができることを特徴とす
るものである。
【0019】したがって、この信号処理回路によれば、
ロジカルアドレス設定後においてもスイッチング素子回
路を開閉できるので、伝送路が分岐してもそれぞれ任意
の分岐に属する複数の伝送モジュールに確実にロジカル
アドレスを設定できる。
【0020】また、前記伝送モジュールは、所定の状態
のときに点灯する表示手段と、信号処理回路からのスイ
ッチング素子回路に与える開放制御信号を基に前記表示
手段を点灯させる信号処理回路とを備えたことを特徴と
するものである。
【0021】したがって、この伝送モジュールによれ
ば、ロジカルアドレスが未設定か否かを表示手段を見る
ことにより伝送モジュールの外側から直ちに判定するこ
とができる。
【0022】さらに、前記信号処理回路は、未設定アド
レスまたはロジカルアドレスを書込みできるアドレス設
定手段と、前記アドレス設定手段に未設定アドレスが設
定されているかを検出し、未設定アドレスが設定されて
いるときにスイッチング素子回路に開放制御信号を与
え、ロジカルアドレスが設定されたときにスイッチング
素子回路に閉成制御信号を出力するアドレス検出手段と
を備えるようにしてもよい。
【0023】したがって、この信号処理回路によれば、
ロジカルアドレスの設定が確実にできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図示の実施
の形態を参照して説明する。 <第1の実施の形態>図1は、本発明の実施の形態であ
る伝送システムを示すブロック図である。この図におい
て、符号1は中央監視制御機であり、この中央監視制御
機1は、アドレス設定するためのアドレス設定コマンド
メッセージ等を送出できるアドレスポーリング方式によ
り監視機能を実現できるものである。この制御機1から
延びた伝送路である一対の電力線兼通信線3には、複数
の伝送モジュール51 ,52 ,…,5n (nは任意の
数)がカスケード接続されている。
【0025】また、前記各伝送モジュール51 ,52
…,5n は同一の構成要素により同一の回路に構成され
ているので、以下では伝送モジュール51 の構成につい
てのみ説明し、他の伝送モジュール52 ,53 ,…,5
n の構成については構成の説明を省略し、その構成要素
を説明する必要があるときには同一の添字を当該構成要
素の符号に付して説明することにする。
【0026】伝送モジュール51 は、前記一対の電力線
兼通信線3に接続される入力端子T11,T12、出力端子
21,T22を有している。また、伝送モジュール5
1 は、入力される開閉制御信号SCTLO,SCTLCにより入
力端子T11、出力端子T21の間を開閉できるスイッチン
グ素子回路501 と、予め未設定アドレスが設定されて
いるアドレス設定手段521 を有し、前記アドレス設定
手段521 に未設定アドレスが設定されているときに前
記スイッチング素子回路501 に開放制御信号SCTLO
与え、電力線兼通信線3からの伝送信号を処理して得た
アドレス設定コマンドメッセージのポーリングアドレス
が前記アドレス設定手段521 に設定されている未設定
アドレスと一致したときに、当該コマンドメッセージに
含まれる設定用のロジカルアドレスを前記アドレス設定
手段521 に設定することによりスイッチング素子回路
501 に閉成制御信号SCTLCを与える信号処理回路51
1 とを備えたものである。
【0027】図2は、上記信号処理回路の詳細な構成例
を示すブロック図である。この図において、上記信号処
理回路511 は、予め未設定アドレスが設定されてお
り、かつ当該未設定アドレスに代えてロジカルアドレス
を書込みできるアドレス設定手段521 と、前記アドレ
ス設定手段521 に未設定アドレスが設定されているか
を検出し、未設定アドレスが設定されているときにスイ
ッチング素子回路501に開放制御信号SCTLOを出力
し、未設定アドレス以外のロジカルアドレスが設定され
たときにスイッチング素子回路501 に閉成制御信号S
CTLCを出力するアドレス検出手段531 と、電力線兼通
信線3からの伝送信号を処理して得たアドレス設定コマ
ンドメッセージのポーリングアドレスが前記アドレス設
定手段521に設定されている未設定アドレスと一致し
た場合に、当該コマンドメッセージで指定されているロ
ジカルアドレスを前記アドレス設定手段521 に設定す
るロジカルアドレス処理手段541 とを備えたものであ
る。
【0028】さらに説明すると、アドレス検出手段53
1 は、未設定アドレスメモリ5311 と、未設定アドレ
ス比較器5321 とからなり、未設定アドレスメモリ5
311 に設定されている未設定アドレスと、前記アドレ
ス設定手段521 に設定されているアドレスとを比較器
5321 で比較し、前記アドレス設定手段521 に未設
定アドレスが設定されているときには比較器5321
ら一致信号が出力され(スイッチング素子回路50に開
放制御信号SCTLOを出力され)、前記アドレス設定手段
521 に未設定アドレス以外のロジカルアドレスが設定
されたときに比較器5321 から不一致信号が出力され
(スイッチング素子回路に閉成制御信号SCTLCを出力さ
れ)るように構成されている。
【0029】また、ロジカルアドレス処理手段54
1 は、電力線兼通信線3の入力側と出力側とから信号並
びに給電を受ける伝送信号インタフェース回路5411
と、電力線兼通信線3上に中央監視制御機1から送出さ
れてくるアドレス情報を伝送信号インタフェース回路5
411 を介して一時的に蓄えるアドレスバッファ回路5
421 と、前記アドレス設定手段521 に設定されてい
るアドレスとアドレスバッファ回路5421 のアドレス
とを比較し、一致信号を取り出すアドレス比較器543
1 と、前記伝送信号インタフェース回路5411 から得
られるコマンド情報を識別し、そのコマンドに応じて、
スイッチング素子回路開閉制御、アドレス設定、アナロ
グ収集、デジタル入力収集、デジタル出力設定等の処理
を実行するコマンド識別器5441 とから構成されてい
る。
【0030】なお、伝送モジュール51 には、さらに、
A/D変換器551 、センサ561、デジタル入力回路
571 、デジタル出力回路581 を備えている。このA
/D変換器551 は、コマンド識別器5441 からの変
換指令が与えられると、上記センサ561 で検出したア
ナログ検出信号をデジタル信号に変換して中央監視制御
機1側に出力する。前記デジタル入力回路571 は、コ
マンド識別器5441からの処理指令により伝送モジュ
ール側で設定される種別情報あるいは従来型の感知器や
発信機の状態のようなデジタル値を取込み中央監視制御
機に入力している。デジタル出力回路581 は、コマン
ド識別器5441 からの処理指令により中央監視制御機
側からの要求として例えばスイッチング素子回路の開閉
制御、表示灯点灯、機能試験制御等のデジタル出力値を
伝送モジュール側に出力するようになっている。
【0031】上記アドレス設定手段521 は、書換え可
能とする必要があるので、ランダムアクセスメモリ(R
AM)で実現することは可能であるが、一旦、電源を落
とすと、再度ロジカルアドレスの設定をする必要があ
る。したがって、ロジカルアドレスの再設定を必要とし
ない、電源をバックアップしたRAMや、電気的にメモ
リ内容を消去したり書き込んだりできるEEPROM
(Electrically ErasableProgrammable Read-Only Memo
ry )のような書込み可能な不揮発メモリで実現するこ
とが望ましい。
【0032】このような第1の実施の形態の動作を、図
1及び図2を基に図3及び図4を参照して説明する。こ
こに、図3は、上記第1の実施の形態におけるアドレス
設定手段及びアドレスバッファ回路の記憶データの変化
を示す図である。図4は、各伝送モジュールの接続状態
の説明図である。
【0033】この第1の実施の形態において、前記各伝
送モジュール51 ,52 ,…,5nは、中央監視制御機
1から送出されてくるコマンドメッセージに応じて次の
ような処理を実行する。
【0034】中央監視制御機1から電力線兼通信線3に
送出されるコマンドメッセージには、アドレス設定を行
わせるためのアドレス設定コマンドメッセージがある。
このコマンドメッセージは、各伝送モジュール51 ,5
2 ,…,5n に対して任意のロジカルアドレスを設定さ
せる。より具体的にはこのコマンドメッセージは次のよ
うに実行される。すなわち、先ず中央監視制御機1は現
在設定されているアドレス(未設定アドレス)を伝送モ
ジュールに送出する。伝送モジュールは自己に設定され
ているアドレスと一致すると制御機1に応答信号を返
す。すると制御機1は続けてアドレス設定コマンドと設
定したいロジカルアドレスを送り、アドレスを設定させ
る。
【0035】〔伝送モジュール51 のロジカルアドレス
の設定動作〕まず、最初の状態では、伝送モジュール5
1 のスイッチング素子回路501 が開放状態にあるの
で、中央監視制御機1には、伝送モジュール51 のみが
接続された状態になっている。
【0036】このような状態になる理由は次のようであ
る。すなわち、伝送モジュール51には中央監視制御機
1から電力線兼通信線3を介して電力が供給されるが、
伝送モジュール51 の未設定アドレスメモリ5311
びアドレス設定手段521 には、未設定アドレス(例え
ばFFh;hは16進の意味である)が設定されている
(図3の時刻t0、このとき、アドレスバッファ回路5
42は値が確定しないものとして、××と標記する。以
下、同じ)。したがって、未設定アドレス比較器532
1 から一致信号が出力されて開放制御信号SCTLOがスイ
ッチング素子回路501 に供給されて、スイッチング素
子回路501 が開放されることになり、伝送モジュール
2 ,53 ,…,5n 以降には電力が供給されないから
である。電力の供給されない伝送モジュールのスイッチ
ング素子回路の状態は、設計の仕方に応じて異なるが、
説明の都合上、開放として、これにより、伝送モジュー
ル51 ,52 ,…,5n のスイッチング素子回路5
1 ,502 ,…,50n は全て開放状態にある(図4
(1)参照)。
【0037】言い換えれば、ロジカルアドレスが割り当
てられていない状態では、スイッチング素子回路501
を開路している伝送モジュール51 のみが中央監視制御
機1に接続されていることになり、それより後に接続さ
れているアドレス未設定の伝送モジュール52 ,53
…,5n が応答することなく、中央監視制御機1から直
ちに当該伝送モジュール51 のみを特定して通信が可能
であるのである。次に、前記中央監視制御機1から電力
線兼通信線3を介して伝送モジュール51 に対して上記
コマンドメッセージが送られてくると、そのアドレス
(FFh)がアドレスバッファ回路5421 に設定され
る(図3の時刻t1)。
【0038】すると、アドレスバッファ回路5421
設定されたアドレス(FFh)と、アドレス設定手段5
1 に予め設定されている未設定アドレス(FFh)と
がアドレス比較器5431 にて比較される。この場合、
アドレス設定手段521 とアドレスバッファ回路542
1 には、同一アドレス(FFh)が設定されているので
(図3の時刻t1)、アドレス比較器5431 は、一致
信号をコマンド識別器5441 に与え、中央監視制御機
1へ応答信号を返す。
【0039】これにより、コマンド識別器5441 はア
クティブになり、次に送られてくるコマンドを識別する
ことにより、アドレス設定コマンド情報を認識する。す
ると、コマンド識別器5441 は、次に送られてくるデ
ータが設定したいロジカルアドレスであると認識し、次
に送られてきたデータをロジカルアドレスとして、アド
レス設定手段521 に再設定する(図3の時刻t2)。
【0040】一方、アドレス設定手段521 に初期状態
の未設定アドレス(FFh)が設定されているときに
は、未設定アドレスメモリ531に未設定アドレス(F
Fh)が設定されているので(図3の時刻t0、t1)、
未設定アドレス比較器5321 からは未設定アドレス状
態信号(開放制御信号SCTLO)が出力されて、この開放
制御信号SCTLOによりスイッチング素子回路501 を開
放状態に駆動している。したがって、上述したように、
中央監視制御機1側のループ上の電力線兼通信線3の一
方からみると(他方はこの場合接続しない)、伝送モジ
ュール51 のところで、電力線兼通信線3の入力、出力
回路が開回路となるため、唯一の未設定アドレスを持っ
た伝送モジュール51 となるから、複数の伝送モジュー
ルに同一のロジカルアドレスを重複して設定することは
ない。
【0041】そして、未設定アドレスの伝送モジュール
1 が、アドレス設定コマンドでアドレス設定手段52
1 に未設定アドレス以外のアドレス(ロジカルアドレス
(例えば01h))に設定されると(図3の時刻
2)、未設定アドレス比較器5321 からのアドレス
未設定状態信号はなくなることになり、閉成制御信号S
CTLCがスイッチング素子回路501 に供給されたことに
なり、スイッチング素子回路501 は閉成されて、この
伝送モジュール51 の先に接続されている伝送モジュー
ル52 に、給電及び伝送信号が供給される(図4(2)
参照)。
【0042】〔伝送モジュール52 のロジカルアドレス
の設定動作〕また、伝送モジュール52 のスイッチング
素子回路502 は、未設定アドレスが設定されているた
めに、開放状態にあるので、中央監視制御機1には、伝
送モジュール51 ,52 が接続された状態になっている
(図4(2)参照)。
【0043】このような状態(図3の時刻t3、図4
(2)参照)において、伝送モジュール52 の未設定ア
ドレスメモリ5312 及びアドレス設定手段522
は、未設定アドレス(例えばFFh)が設定されてい
る。このため、この時点(図3の時刻t3 )では、比較
器5322 から一致信号が出力されて開放制御信号S
CTLOがスイッチング素子回路502 に供給されたことに
なり、スイッチング素子回路502 が開放されているの
で、伝送モジュール53 以降には電力が供給されないQ
すなわち、伝送モジュール52 ,53 ,…,5n のスイ
ッチング素子回路502,503 ,…,50n は全て開
放状態にある(図4(2)参照)。
【0044】ここで、中央監視制御機1から未設定アド
レス(例えばFFh)をポーリングアドレスとしたアド
レス設定コマンドメッセージが出力されたとする。する
と、この制御機1側から送られてきた当該コマンドメッ
セージは伝送モジュール51 ,52 に供給されることに
なる。
【0045】この場合の動作について、まず、伝送モジ
ュール51 側の動作を説明し、次に伝送モジュール52
側の動作を説明する。上記伝送モジュール51 におい
て、アドレスバッファ回路5421 に未設定アドレス
(例えばFFh)が一時蓄えられても、アドレス設定手
段521 にロジカルアドレス(01h)が既に設定され
ているため、アドレス比較器5431 から不一致信号が
出力される。したがて、コマンド識別器5441 はアク
ティブにならず、かつ応答信号を返すこともなく伝送信
号インタフェース回路5411 からの信号を受け付ける
ことがない。
【0046】次に、上記伝送モジュール52 について
は、次のようである。すなわち、前記中央監視制御機1
から電力線兼通信線3を介して伝送モジュール52 に対
して上記コマンドメッセージが送られてくると、その未
設定アドレスであるポーリングアドレス(例えばFF
h)がアドレスバッファ回路5422 に設定される(図
3の時刻t4)。
【0047】すると、アドレスバッファ回路5422
設定されたアドレス(FFh)と、アドレス設定手段5
2 に予め設定されている未設定アドレス(FFh)と
がアドレス比較器5432 にて比較される。この場合、
アドレス設定手段522 とアドレスバッファ回路542
2 には、同一アドレス(FFh)が設定されているので
(図3の時刻t4)、アドレス比較器5432 は、一致
信号をコマンド識別器5442 に与え、中央監視制御機
1へ応答信号を返す。
【0048】これにより、コマンド識別器5442 はア
クティブになり、次に送られてくるコマンドがアドレス
設定コマンド情報だと認識する。すると、コマンド識別
器5442 は、次に送られてくるデータが設定したいロ
ジカルアドレスであると認識し、次に送られてきたデー
タ〔02h〕をロジカルアドレスとして、アドレス設定
手段522 に再設定する(図3の時刻t5)。
【0049】一方、アドレス設定手段522 に初期状態
の未設定アドレスが設定されているときには(図3の時
刻t4)、未設定アドレス比較器5322 から未設定ア
ドレス状態信号(開放制御信号SCTLO)が出力されてい
て、この開放制御信号SCTLOによりスイッチング素子回
路502 は開放状態になっている。したがって、上述し
たように、中央監視制御機1側のループ上の電力線兼通
信線3の一方からみると(他方はこの場合接続しな
い)、伝送モジュール52 のところで、電力線兼通信線
3の入力、出力回路が開回路となるため、唯一の未設定
アドレスを持った伝送モジュール52 となるから、上記
伝送モジュール51 の動作と相まって、複数の伝送モジ
ュールに同一のロジカルアドレスを重複して設定するこ
とはない。
【0050】そして、未設定アドレスの伝送モジュール
2 が、アドレス設定コマンドでアドレス設定手段52
2 に未設定アドレス以外のアドレス(ロジカルアドレス
(02h))に設定されると(図3の時刻t5)、未設
定アドレス比較器5322 からのアドレス未設定状態信
号(開放制御信号SCTLO)はなくなって閉成制御信号S
CTLCが出力されるため、スイッチング素子回路502
閉成される(図4(3)参照)。これにより、この伝送
モジュール52 の先に接続されている伝送モジュール5
3 に、給電及び伝送信号が供給される。
【0051】以後、伝送モジュール53 のロジカルアド
レスの設定動作となる。したがって、上述したように各
伝送モジュール53 ,54 ,…,5n が動作してゆくこ
とにより、次々と伝送モジュール51 ,52 ,…,5n
にロジカルアドレスが設定されることになる。
【0052】最後に電力線兼信号線3に未設定アドレス
が設定された伝送モジュールがなくなると、あらたに中
央監視制御機からアドレス設定コマンドメッセージを送
出してもポーリングアドレスである未設定アドレスが電
力線兼信号線3上に存在しないから応答信号がなく、中
央監視制御機1はロジカルアドレス設定の手順が終了し
たことを知り、その後通常の監視状態に入る。勿論、伝
送エラーによる無応答があることから、複数回の確認を
行うことで、手順の終了を認知することが望ましいこと
は言うまでもない。
【0053】なお、上記第1の実施の形態において、ロ
ジカルアドレスは、接続順に順番に振られているように
説明したが、ランダムに割り当てることも可能である。
これは、中央監視制御機1から割り当てるロジカルアド
レスを接続順に送出するからであり、中央監視制御機1
が出力するロジカルアドレスをランダムに出力すれば、
伝送モジュール51 ,52 ,…,5n にはランダムにロ
ジカルアドレスが設定されることになる。しかしなが
ら、ロジカルアドレスは、運用上は、順番に振られるこ
とが一般的である。ただし、追加の伝送モジュールを途
中に接続した場合には、前後の伝送モジュールのアドレ
スとの順番関係を考慮する必要は特にない。
【0054】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、次のような利点がある。 (A)複数の伝送モジュール51 ,52 ,…,5n に対
して自動的にロジカルアドレスを割りつけることができ
る。 (B)アドレス検出手段53を設けてスイッチング素子
回路50を開閉制御しているので、ロジカルアドレスの
設定されていない伝送モジュール51 ,52 ,…,5n
を即座に特定することができる。 (C)中央監視制御機から未設定アドレスを送出し、こ
れに応答するものがあるか否かを判定することにより、
ロジカルアドレスが設定されていない伝送モジュール5
1 ,52 ,…,5n があるかどうか即座にわかる。
【0055】<第2の実施の形態>図5は、本発明の第
2の実施の形態を示すブロック図である。この図は、最
初の状態を示し、伝送モジュール51 ,52 ,…,
n 、512,513,…,51nにロジカルアドレスが設定
されていない状態を示し、伝送モジュール51 のみが中
央監視制御機1に電気的に接続された状態になってい
る。
【0056】中央監視制御機1には、一対の電力線兼通
信線3を介して伝送モジュール51の入力端子T11,T
12が接続されている。また、伝送モジュール51 の出力
端子T21,T22には、伝送モジュール52 の入力端子T
11,T12と、伝送モジュール512の入力端子T11,T12
が並列接続されている。さらに、伝送モジュール52
出力端子T21,T22以降には、一対の電力線兼通信線3
aを介して伝送モジュール53 ,54 ,…,5n がカス
ケード接続されている。同様に、伝送モジュール512
出力端子T21,T22以降には、一対の電力線兼通信線3
bを介して伝送モジュール513,514,…,51nがカス
ケード接続されている。
【0057】また、伝送モジュール51 ,52 ,…,5
n には、未設定アドレスとして例えば〔FFh〕が予め
設定されているものとする。また、伝送モジュール
12,513,…,51nには、未設定アドレスとして上記
未設定アドレスと異なった、例えば〔00h〕が予め設
定されているものとする。
【0058】すなわち、この中央監視制御機1から延び
た一対の電力線兼通信線3に伝送モジュール51 の入力
端子T11,T12が接続されていて、この一対の電力線兼
通信線3は、例えば伝送モジュール51 の出力端子
21,T22から分岐され、各分岐された一対の電力線兼
通信線3a及び電力線兼通信線3bに複数の伝送モジュ
ール52 ,53 ,…,5n 及び伝送モジュール512,5
13,…,51nがそれぞれカスケード接続されている。ま
た、前記複数の伝送モジュール52 ,53 ,…,5n
伝送モジュール512,513,…,51nには各電力線兼通
信線3a、3b毎に異種の未設定アドレス〔FFh、0
0h〕を設定し、異種の未設定アドレス〔FFhあるい
は00h〕毎に順次ロジカルアドレスを伝送モジュール
2 ,53 ,…,5n 、伝送モジュール512,513
…,51nに設定してゆくようになっている。
【0059】まず、中央監視制御機1は、ポーリングア
ドレス〔FFh〕の付いたアドレス設定コマンドメッセ
ージを送出してロジカルアドレスの設定を行う。する
と、伝送モジュール51 は、上記第1の実施の形態と同
様に動作し、アドレス〔FFh〕によってロジカルアド
レス〔例えば01h〕が設定されることになる。これに
より、中央監視制御機1には、伝送モジュール51 ,5
2 ,512が接続されたことになる。
【0060】ついで、中央監視制御機1は、再び、アド
レス〔FFh〕を送出してロジカルアドレスの設定を行
う。この場合、電力及び通信は、電力線兼通信線3を通
して伝送モジュール51 ,52 ,512に供給される。し
たがって、以下では、まず、伝送モジュール51 の動
作、次に伝送モジュール52 の動作、さらに伝送モジュ
ール512の動作の順に説明してゆくことにする。
【0061】まず、伝送モジュール51 については、上
記第1の実施の形態でも説明したように、既にアドレス
設定手段521 にロジカルアドレス〔01h〕が設定さ
れているため、アドレス比較器5431 から一致信号が
出力せず、コマンド識別器5441 がノンアクティブに
なっていることから、この未設定アドレス〔FFh〕を
ポーリングアドレスとしたコマンドメッセージの処理は
行なわれない。
【0062】次に、伝送モジュール52 については、伝
送モジュール52 のアドレス設定手段522 には未設定
アドレス〔FFh〕が予め設定されている。したがっ
て、中央監視制御機1からのポーリングアドレス〔FF
h〕がアドレスバッファ回路5422 に設定されると、
アドレス比較器5432 から一致信号がコマンド識別器
5442 に供給されることになる。これにより、コマン
ド識別器5442 はアクティブになり、以後、上記第1
の実施の形態と同様に動作してロジカルアドレス〔例え
ば02h〕をアドレス設定手段522 に設定する。
【0063】さらに、伝送モジュール512については、
伝送モジュール512のアドレス設定手段5212には未設
定アドレス〔00h〕が設定されている。したがって、
中央監視制御機1からのポーリングアドレス〔FFh〕
がアドレスバッファ回路54212に設定されると、アド
レス比較器54312から不一致信号がコマンド識別器5
4412に供給されることになる。これにより、コマンド
識別器5442 はノンアクティブになり、以後、この中
央監視制御機1からのコマンドメッセージを受け付ける
ことがない。したがって、伝送モジュール512,513
…,51nのスイッチング素子回路5012,5013,…,
501nは開放状態にあり、中央監視制御機1からのアド
レス〔FFh〕によるロジカルアドレスの設定がされる
ことがない。
【0064】次に、中央監視制御機1は、再び、アドレ
ス〔FFh〕を送出してロジカルアドレスの設定を行
う。この場合、電力及び通信は、電力線兼通信線3を通
して伝送モジュール51 ,52 ,53 ,512に供給され
る。したがって、以下では、まず、伝送モジュール51
の動作、次に伝送モジュール52 の動作、さらに次に伝
送モジュール53 の動作、さらにまた伝送モジュール5
12の動作の順に説明してゆくことにする。
【0065】まず、伝送モジュール51 については、上
記第1の実施の形態でも説明したように、既にアドレス
設定手段521 にロジカルアドレス〔01h〕が設定さ
れているため、アドレス比較器5431 から一致信号が
出力せず、コマンド識別器5441 がノンアクティブに
なっていることから、この未設定アドレス〔FFh〕を
ポーリングアドレスとするコマンドメッセージの処理は
行なわれない。
【0066】次に、伝送モジュール52 については、上
記第1の実施の形態でも説明したように、既にアドレス
設定手段522 にロジカルアドレス〔02h〕が設定さ
れているため、アドレス比較器5432 から一致信号が
出力せず、コマンド識別器5442 がノンアクティブに
なっていることから、この未設定アドレス〔FFh〕を
ポーリングアドレスとするコマンドメッセージの処理は
行なわれない。
【0067】さらに、伝送モジュール53 については、
伝送モジュール53 のアドレス設定手段523 には未設
定アドレス〔FFh〕が予め設定されている。したがっ
て、中央監視制御機1からのアドレス〔FFh〕がアド
レスバッファ回路5423 に設定されると、アドレス比
較器5433 から一致信号がコマンド識別器5443
供給されることになる。これにより、コマンド識別器5
443 はアクティブになり、以後、上記第1の実施の形
態と同様に動作してロジカルアドレス〔例えば03h〕
をアドレス設定手段523 に設定する。
【0068】さらにまた、伝送モジュール512について
は、伝送モジュール512のアドレス設定手段5212には
未設定アドレス〔00h〕が設定されているので、中央
監視制御機1からのアドレス〔FFh〕がアドレスバッ
ファ回路54212に設定されても、アドレス比較器54
12から一致信号がコマンド識別器54412に供給され
ず、これにより、コマンド識別器5442 はノンアクテ
ィブになり、以後、この中央監視制御機1からのコマン
ドメッセージを受け付けない。したがって、伝送モジュ
ール512,513,…,51nのスイッチング素子回路50
12,5013,…,501nは開放状態にあり、中央監視制
御機1からのアドレス〔FFh〕よるロジカルアドレス
の設定がされない。
【0069】このように電力線兼通信線3aにカスケー
ド接続された伝送モジュール52 ,53 ,…,5n にそ
れぞれロジカルアドレス〔02h,03h,…,0n
h〕が設定された後に、中央監視制御機1はもう未設定
アドレス〔FFh〕をポーリングアドレスとするコマン
ドメッセージに応答する伝送モジュールがないことよ
り、未設定アドレスを〔FFh〕とする伝送モジュール
のアドレス設定の終了したことを確認し、次に、アドレ
ス〔00h〕出力してロジカルアドレスの設定を行う。
【0070】ここで、中央監視制御機1がアドレス〔0
0h〕を出力したとすると、前記伝送モジュール51
2 ,…,5n は、既に、ロジカルアドレスが設定され
ているので、上述したように動作し、コマンド識別器5
441 ,5442 ,…,544n をノンアクティブ状態
にし、中央監視制御機1から送出されたアドレス〔00
h〕に反応しない。
【0071】これに対して、伝送モジュール512は、上
記第1の実施の形態と同様に動作し、アドレス〔00
h〕によってロジカルアドレス〔例えば12h〕が設定
されることになる。以後、電力線兼通信線3bにカスケ
ード接続された伝送モジュール513,514,…,51n
ロジカルアドレス〔13h,14h,…,1nh〕が設
定されることになる。
【0072】このように同第2の実施の形態によれば、
伝送モジュール51 ,52 ,…,5n の未設定アドレス
を例えばFFhとし、伝送モジュール512,513,…,
1nの未設定アドレスを例えば00hとしてそれぞれ異
なった値にすることにより、分岐された電力線兼通信線
3a、3bでも自動的にロジカルアドレスを設定できる
ことになる。なお、上記説明では一対の電力線兼通信線
3が伝送モジュール51 から分岐されているとしたが、
どの伝送モジュールから分岐されようとも同様の手順に
よりロジカルアドレスが設定できる。
【0073】図6は同第2の実施の形態における他の動
作例と、次の第3の実施の形態を説明するための図であ
る。この図に示す伝送システムにおいて、中央監視制御
機1には伝送モジュール51 ,52 , …,5n ,512,
…,51nが接続されており、また、前記各伝送モジュー
ル51 ,52 , …,5n ,513, …,51n には未設定
アドレスとして例えば〔FFh〕が予め設定されている
ものとし、分岐した電力線兼通信線3bにある分岐箇所
から直後の伝送モジュール512のみを未設定アドレスと
して上記未設定アドレスと異なった例えば〔00h〕が
予め設定されているものとする。
【0074】このような状態において、上記第2の実施
の形態によれば、中央監視制御機1は、まず伝送モジュ
ール51 を中央監視制御機1に接続した後に、伝送モジ
ュール毎にポーリングアドレス〔00h〕の付いたアド
レス設定コマンドメッセージを送出し、分岐した未設定
アドレスの伝送モジュールが接続されていないかどうか
を調べる。この実施の形態では、ポーリングアドレス
〔00h〕が設定された伝送モジュール512が存在する
ので、当該伝送モジュール512に所定のロジカルアドレ
スを設定する。すると、当該伝送モジュール512の次に
接続されている未設定アドレス〔FFh〕の伝送モジュ
ール513が中央監視制御機1に接続されることになる。
したがって、アドレス設定手段に〔FFh〕の設定され
た伝送モジュール52 , 513が電力線兼通信線3a、3
bの上に存在する。このため、このままでは、これ以降
のロジカルアドレス設定に支障をきたすことになる。
【0075】<第3の実施の形態>そこで、第3の実施
の形態は、分岐点の後につながる伝送モジュールはそれ
ぞれ必ず別な未設定アドレスになるように設定してお
き、かつ中央監視制御機が伝送モジュールを以下に説明
するように制御することにより実現できることになる。
【0076】まず、中央監視制御機1には上述したロジ
カルアドレス設定動作により伝送モジュール51 が接続
されているものとする。このような状態において、中央
監視制御機1は、分岐して初めての伝送モジュール512
(未設定アドレスが〔00h〕に設定されている)に対
して、前述したようにロジカルアドレスを設定する。そ
の後、中央監視制御機1は、直ちに当該伝送モジュール
12に対し新しく設定されたロジカルアドレスをポーリ
ングアドレスとして、スイッチング素子回路50を開放
制御するための開閉制御コマンドメッセージを送出す
る。
【0077】伝送モジュール512は、ポーリングアドレ
スを受信すると、そのアドレスをアドレスバッファ回路
542に設定する。すると、既にアドレス設定手段52
1 にロジカルアドレスが設定されているので、アドレス
比較器543から一致信号が出力されて、コマンド識別
器544を動作させる。
【0078】次に、中央監視制御機1から送られてきた
コマンドメッセージは、伝送モジュール5のコマンド識
別器544で解析されて、当該コマンドメッセージが開
放制御を行うための開閉制御コマンドメッセージである
と識別され、デジタル出力回路581 から開放制御信号
CTLOが出力されて、強制的に当該伝送モジュール512
内のスイッチング素子回路50を開放制御する。
【0079】上述したように中央監視制御機1は伝送モ
ジュール512を制御することにより、前述同様電力線兼
通信線3aに接続されている未設定アドレスの伝送モジ
ュール52 にロジカルアドレスを設定することが可能で
ある。
【0080】そして、仮に、再び分岐に遭遇しても、分
岐した伝送モジュールにロジカルアドレスを設定後、ス
イッチング素子回路開閉制御コマンドメッセージにより
強制的にスイッチング素子回路を開放制御すれば、前述
の第1の実施の形態の手法を用いることができる。
【0081】未設定アドレスの設定された伝送モジュー
ルが伝送路に存在しなくなると、中央監視制御機1に予
め記憶してある分岐した伝送モジュール5nの一つに対
して、スイッチング素子回路の開閉制御コマンドメッセ
ージを送出する。
【0082】このコマンドメッセージを受信した伝送モ
ジュール5は、当該コマンドにより強制的にスイッチン
グ素子回路50を閉成制御する。これによって、分岐し
た当該モジュールとカスケード接続されている未設定ア
ドレスが〔FFh〕に設定された伝送モジュールが中央
監視制御機1に接続され、ロジカルアドレスを設定する
毎に新たな未設定アドレスを設定した伝送モジュールが
順次接続されるので、重複せずに適切なロジカルアドレ
スを設定することが可能である。
【0083】この第3の実施の形態によれば、複雑に分
岐した場合でも分岐点直後に接続された伝送モジュール
の未設定アドレスを互いに異ならせておくだけで、確実
にロジカルアドレスが設定できる。
【0084】図7は第3の実施の形態の応用例を示す図
であり、図7(a)が分岐点毎にユニークな未設定アド
レスを付した応用例を、図7(b)が分岐点毎に分岐路
に共通な未設定アドレスを付した応用例をそれぞれ示し
たものである。
【0085】図7(a)に示す応用例では、中央監視制
御機1には伝送モジュール51 ,52 ,…,511
12,513,…,515、525,…,527、538,…,5
41、548,549が接続されている。また、図7(a)に
おいて、各伝送モジュール51 ,52 ,…,511
12,513,…,515、525,…,527、538,…,5
41、548,549の部分にFF、00、FE、FC、FD
と表示されているが、これは各伝送モジュールに付与さ
れている未設定アドレスを示している。分岐部分の伝送
モジュール51 の後の伝送モジュール52 ,512には
〔FFh〕,〔00h〕が設定されており、分岐部分の
伝送モジュール54 の後の伝送モジュール55 ,525
は〔FFh〕,〔FEh〕が設定されており、分岐部分
の伝送モジュール57 の後の伝送モジュール58
38,548には〔FFh〕,〔FDh〕,〔FCh〕が
設定されている。このように図7(a)の応用例は、分
岐毎にユニークなアドレスが付加されたものである。
【0086】図7(b)に示す応用例でも、図7(a)
と同様な接続構成になっている。したがって、図7
(a)に示す回路と同一符号を付して、構成の説明を省
略する。図7(b)の応用例は各分岐毎に共通な未設定
アドレスを付した点が図7(a)に示す応用例と異なる
ところである。なお、図7(b)において、各伝送モジ
ュール51 ,52 ,…,511、512,513,…,515
25,…,527、538,…,541、548,549の部分に
FF、00、FEと表示されているが、これは各伝送モ
ジュールに付与されている未設定アドレスを示してい
る。
【0087】図7(a)(b)に示す応用例に対して、
第3の実施の形態のように動作させることにより、各伝
送モジュール5に対してロジカルアドレスを設定するこ
とができる。
【0088】すなわち、上記の第3の実施の形態ならび
に応用例は、各伝送モジュールの未設定アドレスを設定
するとき、常にその伝送モジュールが分岐点に位置する
モジュールであると想定して、ロジカルアドレスを設定
した後、一旦開閉制御コマンドメッセージでスイッチン
グ素子回路を開放制御し、直ちに他の未設定アドレスの
確認を行っている。そして、さらに他の未設定アドレス
があれば上記と同様の手順でロジカルアドレスの設定と
スイッチング素子回路の開放制御を行う。また、他の未
設定アドレスがもうないという確認が得られたら、前記
伝送モジュールのスイッチング素子回路を再度開閉制御
コマンドメッセージによる閉成制御により元の状態に戻
し、改めてその伝送モジュールの出力端子以降に接続さ
れている伝送モジュールのロジカルアドレスを設定して
ゆく。
【0089】図8は、上記第3の実施の形態の応用例に
用いる伝送モジュールの他の構成例を示すブロック図で
ある。この第3の実施の形態の応用例において使用され
る伝送モジュール5aは、複数(m個)の未設定アドレ
スを扱うものであることを考慮し、次のように構成され
ている。
【0090】図8において、伝送モジュール5aは、図
2の伝送モジュール5の内の未設定アドレスメモリ53
1および未設定アドレス比較器532に代えて、未設定
アドレスメモリ5311 ,…,531m と、これに対応
した未設定アドレス比較器5321 ,…,532m とを
設けた点に特徴があり、他の構成要素は図2に示す伝送
モジュールが備える構成要素とまったく同一である。未
設定アドレス比較器5321 ,…,532m の出力は、
オア回路534の各入力端子に接続されている。また、
オア回路534の出力は、オア回路535の入力端子に
接続されるとともに、反転回路536の入力端子に接続
されている。オア回路535の他の入力端子には、スイ
ッチング素子回路の開閉制御コマンドによる開放制御信
号が入力されている。オア回路535の出力は、スイッ
チング素子回路50に接続されている。また、オア回路
534の出力からは、閉成制御信号SCTLCが出力される
ようになっている。
【0091】このように伝送モジュール5aを構成すれ
ば、未設定アドレスメモリ5311,5312 ,…,5
31m にそれぞれ異なる未設定アドレスを設定できる。
したがって、図7(a)、図7(b)において、分岐点
毎にユニークな未設定アドレスを設定したり、分岐点毎
に共通なアドレスを設定する必要があるときに、伝送モ
ジュール5のアドレス設定手段52に未設定アドレスメ
モリ5311 、…,531m 内の何れのアドレスを設定
するかにより、当該必要な未設定アドレスを簡単に選択
することができる。
【0092】このアドレス設定手段52へのアドレス設
定で選択された未設定アドレスメモリ531x(X=
1,2,…,m)の未設定アドレスと、アドレス設定手
段52に設定されたアドレスとをアドレス比較器532
x(X=1,2,…,m)でそれぞれ比較できるように
なっており、一致、不一致信号がそれぞれ出力される。
これらの一致、不一致の信号は、オア回路534により
論理和がとられていることから、オア回路535を介し
てスイッチング素子回路50に、開放制御信号SCTLO
あるいは閉成制御信号SCTLCとして供給されることにな
る。
【0093】これらの一致、不一致信号をオア回路53
4で論理和演算して開放制御信号SCTLOに生成する。当
該開放制御信号の負論理を反転回路536でとり閉成制
御信号SCTLCとする。また、デジタル出力回路58から
出力されるスイッチング素子回路に対する開閉制御コマ
ンドメッセージによる開放制御出力信号は、オア回路5
35を介してスイッチング素子回路50に与えられる。
【0094】以上のように伝送モジュール5aを構成す
れば、アドレス設定手段52に未設定アドレスメモリ内
の何れを設定するかによって未設定アドレスの設定を簡
単に行うことができる。
【0095】<第4の実施の形態>図9は、同第4の実
施の形態を示すブロック図である。この図において、伝
送モジュール5bは、所定の状態のときに点灯する表示
手段60を備えている。この表示手段60は、アドレス
検出手段53からのアドレス未設定状態の信号を基に点
灯するようになっている。
【0096】上記表示手段60は、例えば発光ダイオー
ド61と、この発光ダイオード61を、アドレス検出手
段53からのアドレス未設定状態信号を基に点灯させる
駆動回路62とから構成されている。また、前記発光ダ
イオード61は、その点灯部を伝送モジュール5の外側
から見えるように配置する必要がある。
【0097】このように回路構成したので、伝送モジュ
ール5が中央監視制御機1に電気的に接続された状態に
なると、未設定アドレス比較器532からアドレス未設
定状態信号が出力されることになり、このアドレス未設
定状態信号が駆動回路62に入力される。これにより、
駆動回路62は発光ダイオード61を点灯する。したが
って、現場においてアドレス未設定の伝送モジュール5
を確認しようとする者は、伝送モジュール5の発光ダイ
オード61が点灯していることを見て、ロジカルアドレ
スが設定されていない伝送モジュール5を知ることがで
きる。
【0098】なお、上記第4の実施の形態では、伝送モ
ジュール5bは、上記表示手段60に加えて、スイッチ
ング素子回路50、信号処理回路51、A/D変換器5
5、センサ56、デジタル入力回路57、及びデジタル
出力回路58を備えている。
【0099】また、上記伝送モジュール5bにおける信
号処理回路51は、アドレス設定手段52、アドレス検
出手段53、及びロジカルアドレス処理手段54を備え
ている。
【0100】ここに、上記伝送モジュール5bの信号処
理回路51を構成するアドレス検出手段53は、未設定
アドレスメモリ531、及び未設定アドレス比較器53
2を備えている。
【0101】<第5の実施の形態>図10は、同第5の
実施の形態を示すブロック図である。図10に示す第5
の実施の形態は次のような特徴がある。すなわち、第1
の特徴は中央監視制御機側にあり、中央監視制御機はス
イッチング素子回路50の開閉制御信号を電力線兼通信
線3に送出するようにした点にある。第2の特徴は伝送
モジュール5側にあり、伝送モジュール5は、アドレス
検出手段(第1の実施の形態を参照)を備えずに、電力
線兼通信線3を介して送られてくる開閉制御信号をデジ
タル出力回路58を介してスイッチング素子回路50に
与えて、このスイッチング素子回路50を開閉制御する
ようにした点にある。
【0102】それでは、第5の実施の形態における伝送
モジュール5の構成を説明する。図10において、伝送
モジュール5は、信号処理回路511 と、スイッチング
素子回路50と、その他の回路とからなる。
【0103】信号処理回路511 は、ロジカルアドレス
が設定されていないことを示す所定の未設定アドレスま
たはロジカルアドレスが設定できるアドレス設定手段5
1と、このアドレス設定手段521 へのロジカルアド
レスの設定処理を行うロジカルアドレス処理手段541
とを備えている。
【0104】前記ロジカルアドレス処理手段541 は、
前記電力線兼通信線3からのアドレス設定するためのコ
マンドメッセージによるアドレスを前記アドレス設定手
段521 に設定できるとともに、前記電力線兼通信線3
からの開閉制御コマンドメッセージによる閉成制御信号
を前記スイッチング素子回路501 に供給制御するよう
な構成としている。このロジカルアドレス処理手段54
1 は、上記と同様に、伝送信号インタフェース54
1 、アドレスバッファ5421 、アドレス比較器54
1 、コマンド識別器5441 からなり、上述したのと
同様な処理が実行できるようになっている。
【0105】その他の回路は、A/D変換器551 、セ
ンサ561 、デジタル入力回路571 、デジタル出力回
路581 を備えている。
【0106】この第5の実施の形態では、すべての伝送
モジュール5のアドレス設定手段52に所定の未設定ア
ドレス(例えば、FFh)を設定しておく。また、電力
線兼通信線3に電力を供給したときには、各スイッチン
グ素子回路50は解放状態のままとしておく。これによ
り、中央監視制御機には、この制御機に一番近い伝送モ
ジュール5が接続され、当該制御機と当該伝送モジュー
ルとの間で通信を行う。
【0107】そして、前記制御機は、ロジカルアドレス
を設定するためにコマンドメッセージを送出する。する
と、当該伝送モジュール5では、アドレスバッファ54
2に制御機によって設定された未設定アドレスと、アド
レス設定手段52に予め設定されている所定の未設定ア
ドレスとをアドレス比較器543で比較し、一致したこ
とによって当該制御機から送られてきた適当なロジカル
アドレスがアドレス設定手段52に設定されることにな
る。
【0108】次に、当該制御機は、既に設定されたロジ
カルアドレスを送出し、かつ開閉制御コマンドメッセー
ジを電力線兼通信線3を介して当該伝送モジュール5に
与える。すると、当該伝送モジュール5では、アドレス
バッファ542に与えられたロジカルアドレスと、アド
レス設定手段52に既に設定されているロジカルアドレ
スとがアドレス比較器543で比較されて自分宛の開閉
制御コマンドメッセージであることが認知される。する
と、アドレス比較器543からコマンド識別器544に
指令が与えられてデジタル出力回路58を動作可能とす
る。すると、デジタル出力回路58は、閉成制御コマン
ドをスイッチング素子回路50に与える。これにより、
スイッチング素子回路50は閉成することになる。その
結果、電力線兼通信線3は、次の伝送モジュール5′に
接続されることになる。
【0109】このように伝送モジュール5のスイッチン
グ素子回路50が閉じると、この伝送モジュール5の直
近の次の伝送モジュール5′は、その所定の未設定アド
レスを基にロジカルアドレスの設定等、前の伝送モジュ
ール5と同様に動作することになる。例えば、図4にお
いて、この伝送モジュール5を伝送モジュール51 とす
ると、直近の次の伝送モジュール5′は伝送モジュール
2 となる。このように次々と伝送モジュール5にロジ
カルアドレスを設定し、このロジカルアドレスを基にロ
ジカルアドレスが設定済の伝送モジュール5の動作を制
御機が制御することにより、上記各実施の形態と同様に
すべての伝送モジュール5にロジカルアドレスを割り付
けることができることになる。
【0110】また、上記伝送モジュール5bの信号処理
回路51を構成するロジカルアドレス処理手段54は、
伝送信号インタフェース回路541、アドレスバッファ
回路542、アドレス比較器543、及びコマンド識別
器544を備えている。このように構成された第4の実
施の形態によれば、アドレス未設定の状態のときに発光
ダイオード61が点灯することから、現場でのアドレス
未設定の伝送モジュール5の確認が容易にできることに
なる。
【0111】〔その他〕なお、上記伝送システムでは、
通常のアドレスポーリングを行っている場合でも、周期
的に、未設定アドレスであるアドレス〔00h〕あるい
は〔FFh〕等を呼出し、ロジカルアドレスの設定が行
われていない伝送モジュールがないかどうかを確認する
ことができる。
【0112】上記各実施の形態では、入力端子T11,T
12、出力端子T21,T22と便宜上分類したが、対称性回
路であるので、出力端子T11,T12、入力端子T21,T
22というように逆にしてもよい。また、入力端子T12
出力端子T22は一つの共通端子としてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、4または
8記載の発明によれば、ロジカルアドレスが設定されて
いないことを示す所定の未設定アドレスまたはロジカル
アドレスが設定可能とされていて、未設定アドレスが設
定されているときには前記スイッチング素子回路に開放
制御信号を与え、前記制御機からのコマンドメッセージ
でロジカルアドレスが設定されたときには前記スイッチ
ング素子回路に閉成制御信号を与えるようにしたので、
次のような効果がある。
【0114】(A)一対の伝送路にカスケード接続され
ている感知器等の伝送モジュールに自動的にロジカルア
ドレスを割りつけることができる。 (B)ロジカルアドレスが割り当てられていない伝送モ
ジュールのみがスイッチング素子を開路しているため、
それより後接続のアドレス未設定の伝送モジュールが応
答することなく、制御機から直ちに当該モジュールのみ
を特定して通信が可能であることから、ロジカルアドレ
スの設定されていないモジュールを即座に特定できる。 (C)制御機から未設定アドレスでの呼出しを行い、こ
れに応答するものがあれば、ロジカルアドレスが設定さ
れていない伝送モジュールであるので、ロジカルアドレ
スが設定されていない伝送モジュールがあるかどうかを
直ちに判定することができる。
【0115】また、請求項記載の発明によれば、伝送
モジュールのアドレス設定手段に複数の未設定アドレス
を設定でき、伝送路がある伝送モジュールから分岐して
も、分岐された伝送路毎の伝送モジュールのアドレス設
定手段に異なる種類の未設定アドレスを設定されている
ので、この未設定アドレスを基にロジカルアドレスの設
定を行うことができ、分岐した伝送路に接続されている
全ての伝送モジュールにロジカルアドレスを設定するこ
とができる。
【0116】また、請求項2、5または9記載の発明に
よれば、ロジカルアドレス設定後においてもスイッチン
グ素子回路を開閉できるので、伝送路が分岐してもそれ
ぞれ任意の分岐に属する複数の伝送モジュールに確実に
ロジカルアドレスを設定することができる。
【0117】さらに、請求項3、6または10記載の発
明によれば、表示手段を設け、かつロジカルアドレスが
未設定のときに表示手段を点灯するようにしたので、ロ
ジカルアドレスが未設定か否かを伝送モジュールの外側
から直ちに確認できる
【0118】加えて、請求項7または11記載の発明
、未設定アドレスを使用し、これにより伝送モジュー
ルでアドレスが未設定のときに、ロジカルアドレスを設
定できるようにしたので、ロジカルアドレスの設定が確
実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である伝送システム
を示すブロック図である。
【図2】同第1の実施の形態で使用する信号処理回路の
詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】同第1の実施の形態の動作を説明するための説
明図である。
【図4】同第1の実施の形態における各伝送モジュール
の接続状態の説明図であり、(1)は伝送モジュール5
1 〜5n のスイッチング素子回路501 〜50n が全て
開放状態にあることを示し、(2)は伝送モジュール5
1 のスイッチング素子回路501 が閉成された状態を示
し、(3)は伝送モジュール52 のスイッチング素子回
路502 が閉成された状態を示すものである。
【図5】同第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】同第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】同第3の実施の形態の応用例を示す図であり、
(a)は分岐点毎にユニークな未設定アドレスを付した
例を、(b)は分岐点毎に分岐路に共通な未設定アドレ
スを付した例を示すものである。
【図8】同第3の実施の形態の応用例等に用いて好適な
伝送モジュールの構成例を示すブロック図である。
【図9】同第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】同第5の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 中央監視制御機(制御機) 3、3a、3b 電力線兼通信線(伝送路) 5、5a、51 ,52 ,…,5n 、512,513,…,5
1n、525,…,527、538,…,541, 48,549、5
b 伝送モジュール 50、501 ,502 ,…,50n 、5012,5013
…,501n スイッチング素子回路 51、511 ,512 ,…,51n 、5112,5113
…,511n 信号処理回路 52、521 ,522 ,…,52n 、5212,5213
…,521n アドレス設定手段 53 アドレス検出手段 54 ロジカルアドレス処理手段 60 表示手段 61 発光ダイオード 62 駆動回路 531、5311 ,5312 ,…,531m 未設定ア
ドレスメモリ 532、5321 ,5322 ,…,532m 未設定
アドレス比較器 541 伝送信号インタフェース回路 542 アドレスバッファ回路 543 アドレス比較器 544 コマンド識別器

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスポーリング方式で監視できる制
    御機と、 この制御機から延びた一対の伝送路にカスケード接続さ
    れる複数の伝送モジュールとを備え、 各伝送モジュールに設定されているロジカルアドレスを
    用いてポーリング伝送する伝送システムにおいて、前記 制御機はアドレス設定するためのコマンドメッセー
    ジを送出でき、前記 伝送モジュールは、 前記伝送路に接続される入出力端子間を開閉するスイッ
    チング素子回路と、 ロジカルアドレスが設定されていないことを示す所定の
    未設定アドレス、または、ロジカルアドレスが設定可能
    とされていて、未設定アドレスが設定されているときに
    は前記スイッチング素子回路に開放制御信号を与え、ロ
    ジカルアドレスが設定されたときには前記スイッチング
    素子回路に閉成制御信号を与える信号処理回路とを備え
    たことを特徴とする伝送システム。
  2. 【請求項2】前記信号処理回路は、ロジカルアドレスが
    設定されていないことを示す所定の未設定アドレスまた
    はロジカルアドレスが設定できるアドレス設定手段と、
    このアドレス設定手段へのロジカルアドレスの設定処理
    を行うロジカルアドレス処理手段とを備え、 前記ロジカルアドレス処理手段は前記伝送路からのアド
    レス設定するためのコマンドメッセージによるアドレス
    を前記アドレス設定手段に設定できるとともに、前記伝
    送路からの開閉制御コマンドメッセージによる閉成制御
    信号を前記スイッチング素子回路に供給制御する構成と
    したことを特徴とする請求項1記載の伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記伝送モジュールは、 所定の状態のときに点灯する表示手段と、 スイッチング素子回路に与える開放制御信号を基に前記
    表示手段を点灯させる信号処理回路とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の伝送システム。
  4. 【請求項4】 アドレスポーリング方式で監視できる制
    御機と、 この制御機から延びた一対の伝送路にカスケード接続さ
    れる複数の伝送モジュールとを備え、 各伝送モジュールに設定されているロジカルアドレスを
    用いてポーリング伝送する伝送システムにおいて、前記 制御機はアドレス設定するためのコマンドメッセー
    ジを送出でき、前記 伝送モジュールは、 前記伝送路に接続される入出力端子を有し、入力される
    開閉制御信号により前記入出力端子間を開閉するスイッ
    チング素子回路と、 アドレス設定手段を有し、前記アドレス設定手段にロジ
    カルアドレスが設定されていないことを示す所定の未設
    定アドレスが設定されているときに前記スイッチング素
    子回路に開放制御信号を与え、前記伝送路からのアドレ
    スポーリングによるアドレスが前記アドレス設定手段に
    設定されている設定アドレスと一致したときに、前記伝
    送路からのアドレス設定するためのコマンドメッセージ
    によるロジカルアドレスを前記アドレス設定手段に設定
    し、この設定によって前記スイッチング素子回路に閉成
    制御信号を与える信号処理回路とを備えたことを特徴と
    する伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記信号処理回路は、アドレス設定手段
    にロジカルアドレスが設定されていても、伝送路からの
    コマンドメッセージによってスイッチング素子回路に開
    閉制御信号を与えることができることを特徴とする請求
    項4記載の伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記伝送モジュールは、 所定の状態のときに点灯する表示手段と、 前記スイッチング素子回路に与える開放制御信号を基に
    前記表示手段を点灯させる信号処理回路とを備えたこと
    を特徴とする請求項4記載の伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記信号処理回路は、 所定の未設定アドレスまたはロジカルアドレスを書込み
    できるアドレス設定手段と、 前記アドレス設定手段に所定の未設定アドレスが設定さ
    れているか否かを検出し、所定の未設定アドレスが設定
    されているときにスイッチング素子回路に開放制御信号
    を与え、ロジカルアドレスが設定されたときにスイッチ
    ング素子回路に閉成制御信号を出力するアドレス検出手
    段とを備えたことを特徴とする請求項4記載の伝送シス
    テム。
  8. 【請求項8】 アドレスポーリング方式で監視できる制
    御機と、 この制御機から延びた一対の伝送路にカスケード接続さ
    れる複数の伝送モジュールとを備え、 各伝送モジュールに設定されているロジカルアドレスを
    用いてポーリング伝送する伝送システムにおいて、前記 制御機はアドレス設定するためのコマンドメッセー
    ジを送出でき、前記 伝送モジュールは、 前記伝送路に接続される入出力端子を有し、入力される
    開閉制御信号により前記入出力端子間を開閉するスイッ
    チング素子回路と、 アドレス設定手段を有し、前記アドレス設定手段にロジ
    カルアドレスが設定されていないことを示す所定の未設
    定アドレスが設定されているときに前記スイッチング素
    子回路に開放制御信号を与え、前記伝送路からのアドレ
    スポーリングによるアドレスが前記アドレス設定手段に
    設定されている設定アドレスと一致したときに、前記伝
    送路からのアドレス設定するためのコマンドメッセージ
    によるロジカルアドレスを前記アドレス設定手段に設定
    し、この設定によって前記スイッチング素子回路に閉成
    制御信号を与える信号処理回路とを備え、 前記一対の伝送路は、任意の部位より分岐され、分岐さ
    れた各一対の伝送路に複数の伝送モジュールがカスケー
    ド接続され、分岐された各一対の伝送路の少なくとも分
    岐点の直後に接続された各伝送モジュールには各分岐伝
    送路毎に互いに異種の所定の未設定アドレスを設定し、
    異種の所定の未設定アドレス毎に順次ロジカルアドレス
    を設定してゆくようにしたことを特徴とする伝送システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記信号処理回路は、アドレス設定手段
    にロジカルアドレスが設定されていても、伝送路からの
    コマンドメッセージによってスイッチング素子回路に開
    閉制御信号を与えることができることを特徴とする請求
    項8記載の伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記伝送モジュールは、 所定の状態のときに点灯する表示手段と、 スイッチング素子回路に与える開放制御信号を基に前記
    表示手段を点灯させる信号処理回路とを備えたことを特
    徴とする請求項8記載の伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記信号処理回路は、 所定の未設定アドレスまたはロジカルアドレスを書込み
    できるアドレス設定手段と、 前記アドレス設定手段に所定の未設定アドレスが設定さ
    れているか否かを検出し、所定の未設定アドレスが設定
    されているときにスイッチング素子回路に開放制御信号
    を与え、ロジカルアドレスが設定されたときにスイッチ
    ング素子回路に閉成制御信号を出力するアドレス検出手
    段とを備えたことを特徴とする請求項8記載の伝送シス
    テム。
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