JP6176097B2 - 通信システム及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1つの第1通信装置と複数の第2通信装置とが共通の通信線を介して接続された構成の通信システム、及び、この通信システムを構成する通信装置に関する。
複数の通信装置が共通の通信線に接続されるいわゆるバス接続の構成では、通信相手を区別するため、各通信装置には予めアドレス又はID(IDentifier)番号などの識別情報を付与しておく必要がある。例えば従来の通信装置においては、通信処理などを行うマイコン(マイクロコンピュータ)に設けられた複数のアドレス設定用端子に抵抗器を適宜のパターンで接続することによりアドレス設定を行っていた。このような構成の従来の通信装置では、アドレス設定に手間がかかり、製造効率が低下するなどの問題があった。
一方、通信システムに含まれる複数の通信装置について、コストの低減などを目的とし、通信機能など複数の通信装置が有する共通機能の部分を抽出し、これらを共通の回路基板として製造することが考えられる。しかしながら上述のような抵抗器の接続によりアドレス設定を行う構成とした場合、マイコンに対する抵抗の接続パターンが異なるものとなるため、これ以外の部分については同じ回路構成であるにも関わらず、同じ回路基板として扱うことができないという問題があった。
特許文献1においては、マスター及び複数のスレーブがリング接続又はディジーチェーン接続された通信システムにて、マスターがアドレス情報及びデータ設定情報を1番目のスレーブへ送信し、1番目のスレーブはアドレス情報から自アドレスを決定しつつアドレス情報を書き換えると共に、データ設定情報に自身が使用するデータの設定を書き込んで2番目のスレーブへ転送し、更に2番目、3番目、4番目…へとアドレス情報及びデータ設定情報が各自で書き換え及び書き込みがされて転送され、最後にマスターが受信してシステム全体構成を確認して通信を開始する通信システムが提案されている。
特開2011−120167号公報
特許文献1に記載の通信システムでは、通信の開始前に各スレーブのアドレス設定が行われるため、従来のようにマイコンに対する抵抗器の接続パターンにて予めアドレスを設定しておく必要はなく、通信機能などの共通回路基板を容易に実現することができる。しかしながら特許文献1に記載の通信システムは、リング接続又はディジーチェーン接続を前提としており、バス接続の通信システムには対応できないという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、共通の通信線に第1通信装置及び複数の第2通信装置が接続された構成において、第2通信装置に対するアドレスなどの識別情報の設定を容易に行うことができる通信システム、及び、この通信システムを構成する通信装置を提供することにある。
本発明に係る通信システムは、第1通信装置及び複数の第2通信装置が共通の通信線を介してデータを送受信する通信システムにおいて、前記第1通信装置は、前記第2通信装置から受信したデータに含まれる識別情報が初期値であるか否かを判定する識別情報判定手段と、該識別情報判定手段が初期値であると判定した場合に、通信に用いられる識別情報を生成する識別情報生成手段と、該識別情報生成手段が生成した識別情報を前記第2通信装置へ送信する識別情報送信手段とを有し、前記第2通信装置は、識別情報を記憶する記憶部と、前記第1通信装置から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、該識別情報受信手段が識別情報を受信した場合に、受信した識別情報を前記記憶部に記憶する識別情報設定手段と、前記記憶部に記憶された識別情報が初期値であるか否かを判定することなく、該識別情報を含むデータを送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、前記第2通信装置が、前記記憶部を実現する不揮発性のメモリ素子と、前記識別情報設定手段を実現する演算処理装置とをそれぞれ有し、複数の前記第2通信装置が有する前記演算処理装置は、同じ演算処理装置であることを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、複数の前記第2通信装置が有する前記メモリ素子には、前記第2通信装置が前記通信線に未接続である場合、共通の初期値が記憶してあることを特徴とする。
また、本発明に係る通信装置は、共通の通信線を介して他の装置とデータを送受信する通信装置において、前記他の装置から受信したデータに含まれる識別情報が初期値であるか否かを判定する識別情報判定手段と、該識別情報判定手段が初期値であると判定した場合に、通信に用いられる識別情報を生成する識別情報生成手段と、該識別情報生成手段が生成した識別情報を前記他の装置へ送信する識別情報送信手段とを備え、前記他の装置は、識別情報が初期値であるか否かを判定することなく、該識別情報を含むデータを送信することを特徴とする。
本発明においては、第1通信装置と複数の第2通信装置とを共通の通信線を介して接続することにより通信システムを構成する。第1通信装置は、アドレス又はID番号等の識別情報を生成して第2通信装置へ送信する。第2通信装置は、識別情報を記憶する記憶部を有し、第1通信装置からの識別情報を受信して記憶部に記憶する。第2通信装置は、記憶部に記憶された識別情報を用いて通信を行う。このように第1通信装置が生成した識別情報を第2通信装置に設定する構成とすることにより、第2通信装置の識別情報の設定を容易化できると共に、第2通信装置の通信機能などを共通回路基板として実現することを容易化できる。
また、本発明においては、第2通信装置は通信線に対する接続を検知し、且つ、記憶部に記憶されている識別情報が所定の初期値である場合に、第1通信装置へ識別情報の送信要求を与える。第1通信装置は、第2通信装置からの要求に応じて識別情報を生成し、生成した識別情報を要求元の第2通信装置へ送信する。これにより、第2通信装置を通信線に接続することで、第2通信装置及び第1通信装置の間で識別情報の設定が自動的になされるため、識別情報の設定を容易化できる。また記憶部に記憶されている識別情報が所定の初期値でない場合には第2通信装置から第1通信装置への要求は行われないため、識別情報の設定が一度なされた後には、第2通信装置及び第1通信装置間の識別情報の設定処理は行われない。
また、本発明においては、各第2通信装置が、記憶部を実現する不揮発性のメモリ素子と、識別情報設定処理及び通信処理等を行う演算処理装置(マイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサ等)とをそれぞれ有する。この構成において、通信システムに含まれる複数の第2通信装置がそれぞれ有する演算処理装置は同じものを採用する。また複数の第2通信装置が有するメモリ素子には、識別情報の初期値として共通の値を記憶しておく。これにより、演算処理装置及びメモリ素子を搭載した回路基板を複数の第2通信装置で共有のものとすることを容易化できる。
本発明による場合は、第1通信装置が識別情報を生成して送信し、第2通信装置が受信した識別情報を記憶部に記憶することで識別情報の設定を行う構成とすることにより、第2通信装置に対する識別情報の設定を容易に行うことができる。
本実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るスレーブが行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るマスターが行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る通信システムによるアドレス設定処理の一例を示す模式図である。 変形例に係るマスターが行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係るスレーブが行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る通信システムは、例えば車輌に搭載されたECU(Electronic Control Unit)などの複数の通信装置が通信線5を介して通信を行うシステムである。共通の通信線5にバス接続された複数の通信装置のうち、1つの通信装置がマスター1となり、他の通信装置がスレーブ3となる。本実施の形態において通信線5は2線式であり、マスター1及び複数のスレーブ3は通信線5を介して差動信号を送受信する。
マスター1は、マイコン11及びカウンタ12を備えている。マイコン11は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を有して構成され、スレーブ3との通信処理、スレーブ3の動作の制御処理、及び、種々の演算処理等を行う。カウンタ12は、マイコン11の制御に応じて数値をカウントするものであり、本実施の形態においてカウンタ12はスレーブ3のアドレス決定に用いられる。
各スレーブ3は、マイコン31及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)32を備えている。マイコン31は、例えばCPU及びメモリ等を有し、マスター1との通信処理及び種々の演算処理等を行う。EEPROM32は、不揮発性のメモリ素子であり、マイコン31によりデータの読み出し及び書き込みが可能である。本実施の形態においてEEPROM32には、通信処理に用いられるアドレスが記憶される。
マスター1及びスレーブ3は、通信線5を介して他の装置へデータを送信する場合、このデータのヘッダなど特定領域に、データ送信先を指定するアドレスと、データ送信元を示すアドレスとを付して送信する。このため通信システムに含まれるマスター1及び複数のスレーブ3には、それぞれ異なるアドレスが設定されている必要がある。本実施の形態においては、マスター1及びスレーブ3にそれぞれ設定されるアドレスは、16ビットのデータであるものとし、その値を16進数で0x00〜0xFFのように表す。
本実施の形態に係るスレーブ3は、初期状態(例えば工場出荷から通信線5に接続されるまで)において、EEPROM32に通信用のアドレスとして初期値(例えば0xFF)が記憶されている。これはいずれのスレーブ3についても同様である。またマスター1には、マスター用のアドレスとして所定値(例えば0x00)が予め設定されている。通信線5にスレーブ3を接続して通信を行うため、スレーブ3には初期値及びマスター用の所定値を除いた値(例えば0x01〜0xFE)を通信用アドレスとして設定する必要がある。本実施の形態に係る通信システムは、スレーブ3のアドレス設定を自動的に行う機能を有している。
以下、本実施の形態に係る通信システムのアドレス設定機能について説明する。本実施の形態に係るスレーブ3は、例えば電源投入後などに、EEPROM32に記憶されたアドレスが初期値であるか、又は、初期値以外の値が設定されているかを判定する。更にスレーブ3は、通信線5に接続されているか否かの検知を行う。例えばスレーブ3は、通信線5上の信号の変化の有無などを判断することにより、通信線5に接続されたか否かを判断することができる。アドレスとして初期値が記憶されており、且つ、通信線5に接続されていることを検知した場合、スレーブ3は、通信線5を介してマスター1へアドレスの設定要求を送信する。
本実施の形態に係るマスター1は、スレーブ3からアドレスの設定要求を受信した場合、カウンタ12の値を取得して、取得した値を要求されたスレーブ3のアドレスとする。このためマスター1のカウンタ12は、16ビットの数値をカウントする構成とし、初期値として0x01が設定される。マスター1は、カウンタ12から取得した値を設定すべきアドレスとしてスレーブ3へ送信すると共に、カウンタ12をカウントアップする。なおカウンタ12の値は、マスター1の電力供給が断たれた場合であっても保持される。
マスター1から送信されたアドレスを受信したスレーブ3は、受信したアドレスをEEPROM32に記憶する(以前のアドレスに対して上書きする)。これによりスレーブ3の通信用のアドレス設定が完了する。以後、スレーブ3は、EEPROM32に記憶されたアドレスを自装置のアドレスとして使用し、他の装置との通信を行う。
図2は、本実施の形態に係るスレーブ3が行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。例えばスレーブ3の電源投入後などにて、スレーブ3のマイコン31は、EEPROM32に記憶された通信用のアドレスを読み出す(ステップS1)。マイコン31は、読み出したアドレスが初期値であるか否かを判定し(ステップS2)、初期値でない場合には(S2:NO)、アドレス設定処理を終了する。EEPROM32から読み出したアドレスが初期値である場合(S2:YES)、マイコン31は、通信線5に接続されているか否かを判定する(ステップS3)。通信線5に接続されていない場合(S3:NO)、マイコン31は、一定時間待機して(ステップS4)、ステップS3へ処理を戻す。
通信線5に接続されている場合(S3:YES)、マイコン31は、通信線5を介してマスター1へアドレスの設定要求を送信する(ステップS5)。その後、マイコン31は、マスター1から設定すべきアドレスを受信したか否かを判定し(ステップS6)、アドレスを受信していない場合には(S6:NO)、アドレスを受信するまで待機する。マスター1からアドレスを受信した場合(S6:YES)、マイコン31は、受信したアドレスをEEPROM32に記憶し(ステップS7)、アドレス設定処理を終了する。
図3は、本実施の形態に係るマスター1が行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。マスター1のマイコン11は、通信線5を介してスレーブ3からアドレスの設定要求を受信したか否かを判定する(ステップS21)。アドレスの設定要求を受信していない場合(S21:NO)、マイコン11は、一定時間待機して(ステップS22)、ステップS21へ処理を戻す。
スレーブ3からアドレスの設定要求を受信した場合(S21:YES)、マイコン11は、カウンタ12の値を読み出す(ステップS23)。マイコン11は、読み出したカウンタ12の値を設定すべきアドレスとして、設定要求の送信元のスレーブ3へ送信する(ステップS24)。またマイコン11は、カウンタ12をインクリメントして(ステップS25)、ステップS21へ処理を戻す。
図4は、本実施の形態に係る通信システムによるアドレス設定処理の一例を示す模式図である。例えば通信線5にマスター1のみが接続され、スレーブ3が接続されていない場合、マスター1のカウンタ12には初期値として0x01が設定されている(図4上段参照)。この状態において、1つ目のスレーブ3を通信線5に接続する。スレーブ3のEEPROM32には、アドレスとして初期値0xFFが記憶されている。
通信線5に接続されたスレーブ3は、EEPROM32に記憶されたアドレスがOxFFであるため、マスター1に対してアドレス設定要求を行う。この要求に応じてマスター1は、カウンタ12の値0x01を設定すべきアドレスとしてスレーブ3へ送信すると共に、カウンタ12の値をカウントアップして0x02とする。スレーブ3は、マスター1から送信されたアドレス0x01をEEPROM32に記憶する(図4中段参照)。これによりスレーブ3のアドレス設定が完了し、以後の通信においてスレーブ3は自装置のアドレスを0x01として処理を行うことができる。
次いで、2つ目のスレーブ3を通信線5に接続する。1つ目のスレーブ3を接続した場合と同様に、2つ目のスレーブ3は、記憶されたアドレスが0xFFであるため、マスター1へアドレス設定要求を行う。マスター1は、カウンタ12の値0x02をスレーブ3へ送信すると共に、カウンタ12の値をカウントアップして0x03とする。スレーブ3は、マスター1からのアドレス0x02をEEPROM32に記憶する(図4下段参照)。
これにより2つのスレーブ3に対してアドレス0x01、0x02が設定され、マスター1及び2つのスレーブ3が通信線5を介して通信を行うことが可能となる。以下同様にして、3つ目のスレーブ3、4つ目のスレーブ3、5つ目のスレーブ3…を通信線5に接続することにより、アドレス0x03、0x04、0x05…が順に設定される。
なお本実施の形態に係る通信システムのアドレス設定方法では、複数のスレーブ3に対して同時的にアドレス設定を行うことはできない。このため複数のスレーブ3を通信線5に接続する場合には、前のスレーブ3のアドレス設定処理が完了することを確認して後のスレーブ3を接続するか、又は、アドレス設定処理に要する時間を考慮して十分な時間を開けて複数のスレーブ3を順番に接続する必要がある。なお、アドレス設定処理中又は設定完了等を通知するためのランプなどを設けてもよい。
以上の構成の本実施の形態に係る通信システムは、マスター1及び複数のスレーブ3を共通の通信線5を介して接続した構成である。マスター1は通信に用いる識別情報(アドレス)をカウンタ12により生成してスレーブ3へ送信する。スレーブ3は、マスター1からのアドレスを受信してEEPROM32に記憶し、記憶したアドレスを用いて通信を行う。このようにマスター1が生成したアドレスをスレーブ3に設定する構成とすることにより、スレーブ3のアドレス設定を容易化できると共に、複数のスレーブ3について通信機能などを共通の回路基板として実現することを容易化できる。
また、スレーブ3は、通信線5に対する接続を検知し、且つ、EEPROM32に記憶されているアドレスが所定の初期値(0xFF)である場合に、マスター1へアドレスの設定要求を与える。マスター1は、スレーブ3からの要求に応じてアドレスを生成し、生成したアドレスを要求元のスレーブ3へ送信する。これにより、スレーブ3を通信線5に接続することで、マスター1及びスレーブ3の間でアドレスの設定処理が自動的になされるため、アドレス設定を容易化できる。またEEPROM32に記憶されているアドレスが所定の初期値でない場合にはスレーブ3からマスター1へのアドレス設定要求は行われないため、アドレス設定が一度なされた後には、マスター1及びスレーブ3の間のアドレス設定処理は行われない。
また、各スレーブ3は、アドレスを記憶するためのEEPROM32と、アドレス設定処理及び通信処理等を行うマイコン31とをそれぞれ有する。本実施の形態においては、通信システムに含まれる複数のスレーブ3は、同じ構成(同機種又は同型番等)のマイコン31をそれぞれ搭載する。また複数のスレーブ3が有するEEPROM32には、アドレスの初期値として共通の値(0xFF)を記憶しておく。これによりマイコン31及びEEPROM32を搭載した回路基板を、複数のスレーブ3で共有のものとすることを容易化できる。
なお本実施の形態においては、マスター1及び各スレーブ3のアドレスを16ビットの数値としたが、これは一例であって、15ビット以下又は17ビット以上のアドレスとしてよい。スレーブ3がEEPROM32にアドレスを記憶する構成としたが、これに限るものではなく、フラッシュメモリ又はハードディスク等の他の不揮発性記憶装置にアドレスを記憶する構成としてよい。またマイコン32内にアドレスを記憶する不揮発性に記憶部を設けてもよい。また各スレーブ3のEEPROM32にアドレスの初期値として0xFFを記憶しておく構成としたが、これに限るものではなく、0xFF以外の値を記憶しておいてもよい。またアドレスの初期値は1つの値とするのではなく、複数の値(例えば0xF0〜0xFFなど)としてもよい。マスター1のアドレスを0x00としたが、これに限るものではなく、0x00以外の値をマスター1のアドレスとしてもよい。
また、スレーブ3のマイコン31は全て同じものを用いるとしたが、これに限るものではなく、異なるマイコン31を有するスレーブ3が混在していてもよい。また、通信線5を2線式としたが、これに限るものではない。また、マスター1はカウンタ32の値をアドレスとする構成としたが、これに限るものではなく、例えばランダムにアドレスを生成するなど、他の方法でアドレスを生成する構成としてよい。
また、EEPROM32に記憶されたアドレスが初期値である場合に、スレーブ3からマスター1へアドレス設定要求を送信することでアドレス設定処理を行う構成としたが、これに限るものではない。例えば以下の変形例に示す方法でスレーブ3のアドレス設定を行うなど、その他の方法でアドレス設定を行ってもよい。
(変形例)
変形例に係る通信システムは、ネットワーク構成及び各装置のハードウェア構成等は、図1に示した通信システムと略同じである。各スレーブ3は、EEPROM32に通信用のアドレスを記憶しており、他の装置へデータを送信する際には、この送信データのヘッダなどに自装置のアドレスを付して送信する。なおスレーブ3の工場出荷状態などにおいては、EEPROM32にアドレスの初期値として0xFFが記憶されている。
変形例に係るスレーブ3は、EEPROM32に記憶されたアドレスが初期値0xFFであるか又はそれ以外の値であるかに関わらず、EEPROM32に記憶されたアドレスを用いて通信処理を行う。例えば工場出荷状態のスレーブ3が通信線5に接続されて電源投入された場合、スレーブ3は通信線5への接続を検知し、マスター1との通信を開始する。このときにスレーブ3は、EEPROM32に記憶された初期値0xFFを自装置のアドレスとして使用する。
変形例に係るマスター1は、スレーブ3が送信したデータを受信した場合、受信データに含まれる送信元のスレーブ3のアドレスを取得し、取得したスレーブ3のアドレスが所定の初期値0xFFであるか否かを判定する。データ送信元のスレーブ3のアドレスが初期値0xFFではない場合、マスター1は、このスレーブ3との間で通常の通信処理を行うことができる。
これに対してデータ送信元のスレーブ3のアドレスが初期値0xFFである場合、マスター1は、このスレーブ3に対してアドレス変更命令を与える。このときにマスター1は、カウンタ12の値を取得して、取得した値をスレーブ3に設定すべきアドレスとし、このアドレスをアドレス変更命令と共にスレーブ3へ送信する。アドレス変更命令の送信後、マスター1はカウンタ12をインクリメントする。
マスター1からのアドレス変更命令を受信したスレーブ3は、受信したアドレス変更命令に付されたアドレスを取得し、取得したアドレスをEEPROM32に記憶する。以後、スレーブ3は、EEPROM32に新たに記憶したアドレスを用いて通信処理を行う。これにより変形例に係る通信システムは、スレーブ3のアドレス設定を行うことができる。なおアドレスを変更したスレーブ3は、アドレスに初期値を用いて送信した以前のデータを、変更したアドレスにて再送信するなどの処理を行ってよい。
図5は、変形例に係るマスター1が行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。変形例に係るマスター1のマイコン11は、通信線5を介してスレーブ3からデータを受信したか否かを判定する(ステップS31)。スレーブ3からのデータを受信していない場合(S31:NO)、マイコン11は、データを受信するまで待機する。
スレーブ3からのデータを受信した場合(S31:YES)、マイコン11は、受信データに含まれる送信元のスレーブ3のアドレスを取得する(ステップS32)。マイコン11は、取得したスレーブ3のアドレスが所定の初期値であるか否かを判定する(ステップS33)。アドレスが初期値でない場合(S33:NO)、マイコン11は、通常の通信処理を行って(ステップS34)、処理を終了する。
スレーブ3のアドレスが初期値である場合(S33:YES)、マイコン11は、カウンタ12の値を読み出す(ステップS35)。マイコン11は、読み出したカウンタ12の値を設定すべきアドレスとし、このアドレスを付したアドレス変更命令を、データ送信元のスレーブ3へ送信する(ステップS36)。またマイコン11は、カウンタ12をインクリメントして(ステップS37)、アドレス設定処理を終了する。
図6は、変形例に係るスレーブ3が行うアドレス設定処理の手順を示すフローチャートである。変形例に係るスレーブ3のマイコン31は、通信線5を介してマスター1からアドレス変更命令を受信したか否かを判定する(ステップS41)。アドレス変更命令を受信していない場合(S41:NO)、マイコン31は、アドレス変更命令を受信するまで待機する。アドレス変更命令を受信した場合(S41:YES)、マイコン31は、受信したアドレス変更命令に付されたアドレスをEEPROM32に記憶する(ステップS42)。またマイコン31は、アドレスの変更前に以前のアドレスにて送信したデータを再送信し(ステップS43)、処理を終了する。
以上の構成の変形例に係る通信システムは、アドレスが初期値のデータをスレーブ3から受信したマスター1が、カウンタ32の値を新たなアドレスとしたアドレス変更命令をデータ送信元のスレーブ3へ送信し、アドレス変更命令を受信したスレーブ3が命令に付されたアドレスをEEPROM32に記憶してアドレス変更を行う構成である。これにより変形例に係る通信システムは、スレーブ3を通信線5に接続することで、マスター1及びスレーブ3の間でアドレスの設定処理が自動的になされるため、アドレス設定を容易化できる。またデータに付されたスレーブ3のアドレスが初期値でない場合にはマスター1からスレーブ3へアドレス変更命令は送信されないため、アドレス設定が一度なされた後には、マスター1及びスレーブ3の間のアドレス設定処理は行われない。
1 マスター(第1通信装置)
3 スレーブ(第2通信装置)
5 通信線
11 マイクロコンピュータ(識別情報生成手段、識別情報送信手段)
12 カウンタ
31 マイクロコンピュータ(識別情報受信手段、識別情報設定手段、接続検知手段、識別情報要求手段、演算処理装置)
32 EEPROM(記憶部、不揮発性のメモリ素子)

Claims (4)

  1. 第1通信装置及び複数の第2通信装置が共通の通信線を介してデータを送受信する通信システムにおいて、
    前記第1通信装置は、
    前記第2通信装置から受信したデータに含まれる識別情報が初期値であるか否かを判定する識別情報判定手段と、
    該識別情報判定手段が初期値であると判定した場合に、通信に用いられる識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    該識別情報生成手段が生成した識別情報を前記第2通信装置へ送信する識別情報送信手段と
    を有し、
    前記第2通信装置は、
    識別情報を記憶する記憶部と、
    前記第1通信装置から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、
    該識別情報受信手段が識別情報を受信した場合に、受信した識別情報を前記記憶部に記憶する識別情報設定手段と、
    前記記憶部に記憶された識別情報が初期値であるか否かを判定することなく、該識別情報を含むデータを送信するデータ送信手段と
    を有すること
    を特徴とする通信システム。
  2. 前記第2通信装置は、前記記憶部を実現する不揮発性のメモリ素子と、前記識別情報設定手段を実現する演算処理装置とをそれぞれ有し、
    複数の前記第2通信装置が有する前記演算処理装置は、同じ演算処理装置であること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 複数の前記第2通信装置が有する前記メモリ素子には、前記第2通信装置が前記通信線に未接続である場合、共通の初期値が記憶してあること
    を特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 共通の通信線を介して他の装置とデータを送受信する通信装置において、
    前記他の装置から受信したデータに含まれる識別情報が初期値であるか否かを判定する識別情報判定手段と、
    該識別情報判定手段が初期値であると判定した場合に、通信に用いられる識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    該識別情報生成手段が生成した識別情報を前記他の装置へ送信する識別情報送信手段と
    を備え
    前記他の装置は、識別情報が初期値であるか否かを判定することなく、該識別情報を含むデータを送信すること
    を特徴とする通信装置。
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