JPH09157573A - 情報表示面形成用インキ及び印刷物 - Google Patents

情報表示面形成用インキ及び印刷物

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JPH09157573A JP26297196A JP26297196A JPH09157573A JP H09157573 A JPH09157573 A JP H09157573A JP 26297196 A JP26297196 A JP 26297196A JP 26297196 A JP26297196 A JP 26297196A JP H09157573 A JPH09157573 A JP H09157573A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチ感、耐薬品性及び筆記受理性の向上を
図ることができる情報表示面形成用インキ及びこのイン
キを用いて印刷された印刷物を提供する。 【解決手段】 情報表示面形成用インキ(塗料を含む)
は、紫外線硬化樹脂及び天然有機物を主成分とするもの
である。この天然有機物は、コラーゲン、ウール、ケラ
チン、卵殻膜、シルク、セルロース、麻、綿、キチン、
キトサン、水溶性シルク及びベタインより選ばれた少な
くとも1種類である。天然有機物の含有量は、1〜50wt
%である。天然有機物がパウダーの場合、その平均粒径
は、60μm以下が好ましい。印刷物は、このインキを用
いて被印刷物に印刷又は塗布することにより形成された
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製
品、ガラス製品等の表面に文字等を書いたり、印刷する
際の媒体を構成する情報表示面形成用インキ及びこれを
用いた印刷物に関する。
【0002】
【背景技術】プラスチック製品、ガラス製品、金属製品
等に文字、数字、図形等の情報を直接書き込んだり、印
刷しようとする場合、その表面が平滑面であるため、一
般の筆記具や通常のインキによっては鮮明で耐摩擦性の
ある文字等を得ることは困難である。このため、従来、
シール、紙ラベル等をこれらの製品に貼り付け、これら
のシール等に情報を書き込んだりしている。
【0003】しかし、シール、紙ラベル等を使用する場
合、シール等を用意しておいて、製品に一々貼り付けな
ければならず、その手間が面倒であった。また、樹脂製
のボトル、特にシャンプーボトルの場合、使用される場
所が風呂場等の高温多湿条件下であるため、紙ラベル等
は耐水性が弱く、使用中に剥がれる等の欠点を持ってい
た。
【0004】一方、樹脂にシリカ等を配合して情報表示
面形成用インキを調製し、このインキをプラスチック製
品等の表面に印刷して塗膜を形成しておき、この塗膜を
媒体として情報を書き込むことも行われている。そし
て、近年、樹脂として紫外線硬化樹脂も使用されるよう
になってきており、この紫外線硬化樹脂を含む情報表示
面形成用インキは、生産性や塗膜物性等の点で非常に優
れているため、情報表示面形成用インキの主流となりつ
つある。
【0005】この紫外線硬化樹脂を含む情報表示面形成
用インキは、溶剤含有量が少ないため、作業環境的に優
れ、塗膜の硬化時間も短い。また、塗膜の強度も優れて
いる。従って、このインキは、今後、包装分野等の他分
野にも急速に普及してゆくと予想される。
【0006】このようなインキの新しい利用分野とし
て、特に、書き込み可能なCDであるCD−Rを挙げる
ことができる。CD−Rは、カセットテープと同様に記
録内容を表面に記載しておく必要があるが、紙ラベルは
剥がれる虞れがあり、CDドライブの故障の原因となり
かねない。そこで、このような問題のないインキがCD
−Rの情報表示面形成用媒体として需要が期待されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の紫外線硬化樹脂
を含む情報表示面形成用インキは、種々の特長を有して
いるが、全く問題が無いわけではない。即ち、従来の情
報表示面形成用インキは、耐薬品性に劣り、このインキ
で印刷した印刷物を例えばエタノールに24時間浸漬する
と、塗膜の脆化が起こり、塗膜が剥がれ落ちるという欠
点を有する。現在、情報表示面形成用インキで形成され
た塗膜の耐アルコール性を向上させるため、添加剤を含
有させている。
【0008】しかし、この方法によれば、情報表示面形
成用インキを2液タイプとして印刷直前に調合するとい
う煩雑な操作が必要となる。また、調合したインキが残
った場合、長時間の保存には適さないため、廃棄するこ
とになる。更に、長時間にわたって印刷作業を続ける場
合には、時間の経過とともに、粘度上昇による印刷不良
が発生したり、色相が変化したり、硬化性が悪化する、
等の問題が生じる。
【0009】また、従来の情報表示面形成用インキは、
塗膜強度が非常に強く、耐水性も優れている等の特長を
持っているが、反面、硬すぎる、吸水性がない、等の性
状に由来してタッチ感や筆記受理性(書き易さ)に劣る
という欠点も併せ持っている。なお、インキ中にシリカ
パウダーのようなマット剤を配合して塗膜表面をマット
調にすることにより、美観やタッチ感を向上させる工夫
もなされているが、充分な改善効果は得られていない。
【0010】そこで、本発明は、タッチ感、耐薬品性及
び筆記受理性の向上を図ることができる情報表示面形成
用インキ及びこのインキを用いて印刷された印刷物を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
情報表示面形成用インキは、紫外線硬化樹脂及び天然有
機物を主成分とすることを特徴とする。前記紫外線硬化
樹脂の樹脂種としては、ウレタンアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリエステルアクリレート、等任意の
ものを使用できる。また、インキ中に同時に配合するモ
ノマーについては、ラクタム系、エーテル系、芳香族系
等を任意に使用できる。なお、本インキには、使用分野
により塗料と呼ばれているものも含む。
【0012】本発明は、インキ中に天然有機物を含有す
るため、これを使用して形成された塗膜のタッチ感、耐
薬品性及び筆記受理性が向上する。塗膜表面がマット調
となるため、印刷物に高級感を付与できる。また、1液
型であるため、印刷前の調合を必要せず、取扱いが容易
となって、取扱いに人手が掛からなくなる。ポットライ
フが長いため、廃棄するインキが少なくなり、経済的に
も環境的にも好ましいものである。更に、時間が経過し
ても、粘度等の特性が変化しないため、長時間の連続印
刷に適している。
【0013】本発明の第2発明に係る情報表示面形成用
インキは、第1発明において、前記天然有機物は、コラ
ーゲン、ウール、ケラチン、卵殻膜、シルク、セルロー
ス、麻、綿、キチン、キトサン、水溶性シルク及びベタ
インより選ばれた1種類又は2種類以上であることを特
徴とする。前記コラーゲン、ウール、ケラチン、卵殻
膜、シルク、セルロース、麻、綿、キチン、キトサン
は、非水溶性天然有機物である。前記水溶性シルク(酵
素分解等により低分子化した可溶性シルクタンパク)、
ベタインは、水溶性天然有機物である。
【0014】本発明の第3発明に係る情報表示面形成用
インキは、第1又は第2発明において、前記天然有機物
の含有量は、1〜50wt%であることを特徴とする。前記
天然有機物の含有量が50wt%を超えると、塗膜物性の低
下や硬化不良を起こす可能性が高くなる。好ましくは、
10〜40wt%である。逆に、1wt%未満の場合には、塗膜
の良好なタッチ感、耐薬品性及び筆記受理性が得にくく
なる。
【0015】本発明の第4発明に係る情報表示面形成用
インキは、第1〜第3発明のいずれかにおいて、前記天
然有機物は、パウダーであることを特徴とする。前記天
然有機物の形態は、パウダー(粉末)状とすることがで
きる。
【0016】本発明の第5発明に係る情報表示面形成用
インキは、第4発明において、前記天然有機物パウダー
の平均粒径は、60μm以下であることを特徴とする。平
均粒径が60μmを超えると、塗膜表面がざらついてタッ
チ感が不良となり、印刷適性も低下し、更に硬化不良を
引き起こす可能性が高くなる。好ましくは30μm以下、
より好ましくは15μm以下、最も好ましくは5μm以下
である。
【0017】本発明の第6発明に係る情報表示面形成用
インキは、第1〜第5発明のいずれかにおいて、水性で
あることを特徴とする。例えば、水性紫外線硬化型イン
キ(水性UVインキ)に対して、水溶性シルク、ベタイ
ン等の水溶性天然有機物を配合する。この水溶性天然有
機物を水性UVインキ中に1〜50wt%、好ましくは5〜
20wt%程度配合して溶かすと、水溶性天然有機物がイン
キ中に均一に分散するため、物性の優れた親水性の塗膜
が得られるようになる。また、パウダー状分散状態とは
異なり、塗膜の表面が平滑となっているため、筆記受理
性の均一性の向上にも寄与する。なお、水溶性天然有機
物を溶解する際、一部の水性紫外線硬化インキはイオン
性等が原因となって性状が不安定になり、稀にゲル化等
の問題が発生する虞れがあるので、天然有機物とインキ
との組合せに注意が必要である。
【0018】本発明の第7発明に係る印刷物は、第1〜
第6発明のいずれかに記載の情報表示面形成用インキを
用いて被印刷物に印刷されたものである。この印刷(コ
ーティング)の具体的な方法は任意であり、例えばシル
クスクリーン印刷、パッド印刷、グラビア印刷(コー
タ)、ロールコータ、ナイフコータ等を使用できる。な
お、印刷方法によっては、スクリーンメッシュサイズや
グラビア版の深さ等に応じて、使用するパウダーの粒径
を適当なものに選択する必要がある。なお、本印刷物に
は、分野により、塗布物と呼ばれているものも含む。
【0019】前記被印刷物となるものは任意であり、例
えば、パッケージ、電気製品、自動車部品、精密部品、
コンパクトディスク、各種プラスチック成形品、金属、
ガラス、塗装板、宅配便の伝票、等あらゆるものが含ま
れる。また、グラフィック関係、デザイン関係、機能性
(耐薬品性、筆記受理性等)を付与した印刷、等への応
用も考えられる。
【0020】
【発明の実施の形態】本実施形態の情報表示面形成用イ
ンキは、紫外線硬化樹脂に、コラーゲン、ウール、ケラ
チン、卵殻膜、シルク、セルロース、麻、綿、キチン、
キトサン、水溶性シルク及びベタインより選ばれた1種
類又は2種類以上の天然有機物を、その含有量が1〜50
wt%となるように加えて攪拌、分散して調製することが
できる。本実施形態の印刷物は、このインキを用いて被
印刷物に印刷することにより情報表示面形成用の塗膜が
形成されたものである。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕前記実施形態において、紫外線硬化樹脂で
あるウレタンアクリレートを主成分とするワニスを使用
し、また天然有機物パウダーとしてコラーゲンパウダー
を使用し、ワニス60重量部にコラーゲンパウダー40重量
部を配合したものをディゾルバーで40℃以下、1000rpm
の条件で攪拌、分散して本実施例の情報表示面形成用イ
ンキを調製した。使用した前記ワニスは、セリコールU
V PAL(商品名、帝国インキ製造株式会社製)であ
る。前記コラーゲンパウダーの平均粒径は、5μmであ
る。
【0022】次に、フレーム処理を施したポリエチレン
シートにこの情報表示面形成用インキをシルクスクリー
ン(380メッシュ)印刷して情報表示面となる塗膜を形
成した。次に、この塗膜の形成されたシートをベルトに
載せて10m/秒の速度で移動させながらメタルハライド
ランプ(80W/cm×2灯)で塗膜を硬化させ、本実施例
の印刷物を得た。
【0023】〔実施例2〕実施例1における天然有機物
パウダーをウールパウダー(平均粒径7μm)に代え、
実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製
し、また印刷物を得た。
【0024】〔実施例3〕実施例1における天然有機物
パウダーをケラチンパウダー(平均粒径7μm)に代
え、実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調
製し、また印刷物を得た。
【0025】〔実施例4〕実施例1における天然有機物
パウダーをシルクパウダー(平均粒径5μm)に代え、
実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製
し、また印刷物を得た。
【0026】〔実施例5〕実施例1における天然有機物
パウダーを卵殻膜パウダー(平均粒径8μm)に代え、
実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製
し、また印刷物を得た。
【0027】〔実施例6〕実施例1における天然有機物
パウダーをセルロースパウダー(平均粒径5μm)に代
え、実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調
製し、また印刷物を得た。
【0028】〔実施例7〕実施例1における天然有機物
パウダーを麻パウダー(平均粒径7μm)に代え、実施
例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製し、ま
た印刷物を得た。
【0029】〔実施例8〕実施例1における天然有機物
パウダーを綿パウダー(平均粒径7μm)に代え、実施
例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製し、ま
た印刷物を得た。
【0030】〔実施例9〕実施例1における天然有機物
パウダーを木粉パウダー(平均粒径8μm)に代え、実
施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製し、
また印刷物を得た。
【0031】〔実施例10〕実施例1における天然有機物
パウダーをキチンパウダー(平均粒径10μm)に代え、
実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調製
し、また印刷物を得た。
【0032】〔実施例11〕実施例1における天然有機物
パウダーをキトサンパウダー(平均粒径8μm)に代
え、実施例1と同様にして情報表示面形成用インキを調
製し、また印刷物を得た。
【0033】〔実施例12〕実施例1における紫外線硬化
樹脂を水性UVインキに変更し、このインキ100重量部
に、天然有機物パウダーのシルクパウダー(平均粒径5
μm)40重量部を配合したものを実施例1と同様にして
攪拌、分散して本実施例の情報表示面形成用インキを調
製した。使用した前記水性UVインキは、セリコール
UV−AU(商品名、帝国インキ製造株式会社製)であ
る。また、この情報表示面形成用インキを使用し、実施
例1と同様にして本実施例の印刷物を得た。
【0034】〔実施例13〕ベタイン5重量部とメチルセ
ルコース誘導体5重量部とを混合したものを天然有機物
パウダーとして使用し、実施例1と同様にして情報表示
面形成用インキを調製し、また印刷物を得た。
【0035】〔実施例14〕シルクパウダー(平均粒径5
μm)20重量部及び水性UVインキ(前記セリコール
UV−AU)100重量部に対し、水溶性シルクを固形分
比率が5%となるように配合したものを実施例1と同様
にして攪拌、分散して本実施例の情報表示面形成用イン
キを調製した。また、この情報表示面形成用インキを使
用し、実施例1と同様にして本実施例の印刷物を得た。
【0036】〔比較例1〕天然有機物パウダーの代わり
に天然無機物パウダーであるシリカパウダーを使用し、
このシリカパウダー15重量部とワニス100 重量部を混合
したものを実施例1と同様にして攪拌、分散して本比較
例の情報表示面形成用インキを調製した。また、この情
報表示面形成用インキを使用し、実施例1と同様にして
本比較例の印刷物を得た。
【0037】次に、前記実施例及び比較例で得られた印
刷物に対して、印字性、筆記性、印鑑受理性、耐アルコ
ール性、耐次亜塩素性及びタッチ感を評価した。それら
の結果を下記の表1に示す。
【0038】前記特性の評価方法及び評価基準は次の通
りである。前記印字性の評価は、プリンター〔BUBBLE J
ET PRINTER BJ10V Lite (商品名)キヤノン株式会社
製〕で印字後、印字が乾くまでの乾燥時間を計ることに
より行った。3:1分以内、2:1時間未満、1:1時
間以上。
【0039】前記筆記性の評価は、水性インクペン〔Mi
tubishi PIN (商品名)三菱鉛筆株式会社製〕を使用し
て「あ」の文字を筆記し、その際の書きやすさを官能評
価することにより行った。3:特に書きやすい、2:書
きやすい、1:書きにくい。前記印鑑受理性の評価は、
ゴム印で押印後、印字が乾くまでの乾燥時間を計ること
により行った。3:1分以内、2:1時間未満、1:1
時間以上。
【0040】前記耐アルコール性の評価は、99.5%エタ
ノール中に塗膜を24時間浸漬した後、JIS の碁盤目試験
に準拠して行った。3:6点以上、2:3〜5点、1:
2点以下。前記耐次亜塩素性の評価は、次亜塩素酸ソー
ダ1.1%水溶液に塗膜の形成された板を24時間浸漬した
後、この板を洗浄、乾燥し、塗膜をガーゼで20回摩擦し
て素地が露出するかどうかを調べることにより行った。
3:素地の露出なし、2:若干素地の露出あり、1:完
全に素地が露出。前記タッチ感の評価は、10人に官能評
価してもらうことにより行った。表の数値は10人の平均
である。3:良好、2:普通、1:悪い。
【0041】
【表1】
【0042】表1より、実施例の印刷物は、紫外線硬化
樹脂を主成分とし、天然有機物を含有するインキを使用
して情報表示面となる塗膜が形成されたものであるた
め、印字性、筆記性、印鑑受理性、耐アルコール性、耐
次亜塩素性及びタッチ感のいずれの特性も良好であるこ
とがわかる。
【0043】一方、比較例の印刷物は、紫外線硬化樹脂
を主成分とするが、天然有機物の代わりにシリカパウダ
ーを含有するインキを使用して情報表示面となる塗膜が
形成されたものであるため、印字性、筆記性、印鑑受理
性、耐アルコール性、耐次亜塩素性及びタッチ感のいず
れの特性も不良であることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る情報表示面形成用インキ
は、紫外線硬化樹脂及び天然有機物を主成分とするイン
キであるため、このインキが印刷された印刷物は、タッ
チ感、耐薬品性及び筆記受理性のいずれも良好である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化樹脂及び天然有機物を主成分
    とすることを特徴とする情報表示面形成用インキ。
  2. 【請求項2】 前記天然有機物は、コラーゲン、ウー
    ル、ケラチン、卵殻膜、シルク、セルロース、麻、綿、
    キチン、キトサン、水溶性シルク及びベタインより選ば
    れた少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1
    に記載の情報表示面形成用インキ。
  3. 【請求項3】 前記天然有機物の含有量は、1〜50wt%
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表
    示面形成用インキ。
  4. 【請求項4】 前記天然有機物は、パウダーであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報表示
    面形成用インキ。
  5. 【請求項5】 前記天然有機物パウダーの平均粒径は、
    60μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の情
    報表示面形成用インキ。
  6. 【請求項6】 水性であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の情報表示面形成用インキ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6のいずれかに記載の情
    報表示面形成用インキを用いて被印刷物に印刷された印
    刷物。
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