JPH09153426A - コイル素子の製造方法 - Google Patents

コイル素子の製造方法

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JPH09153426A
JPH09153426A JP33417895A JP33417895A JPH09153426A JP H09153426 A JPH09153426 A JP H09153426A JP 33417895 A JP33417895 A JP 33417895A JP 33417895 A JP33417895 A JP 33417895A JP H09153426 A JPH09153426 A JP H09153426A
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JP
Japan
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molded body
molded
coil element
plating
coil
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Pending
Application number
JP33417895A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yabuki
啓一 矢吹
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Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メッキ層を切削加工することなく製造できるよ
うにする。 【解決手段】外周に螺旋状突起部2の形成された第1成
型体1の上に、メッキが付着しない樹脂を成型すること
により第2成型体4を形成する。次いで、メッキ液中に
浸漬してメッキすると、螺旋状突起部2の上にだけメッ
キされて、コイル部5を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁体上にコーティン
グされた導電層により形成されたコイル素子の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイル素子には多数の種類があり、電子
部品として種々の電子回路に使用されている。また、コ
イル素子はアンテナにも使用されている。このアンテナ
に使用されているコイル素子は、ヘリカルアンテナ、ロ
ーディングコイル、あるいは多周波にアンテナを共振さ
せるためにアンテナの先端や中途に挿入されるコイル素
子として用いられている。この種のコイル素子は、特願
平6−111927号として出願されているが、そのコ
イル素子の製造方法を図4を参照しながら説明する。
【0003】この図の(a)に示すように、絶縁性の円
筒状とされた本体101にはその下部に若干細径の取付
部102が設けられている。この本体101の外周側面
に螺旋状の溝部103を同図(b)に示すように設け
る。次に、この本体101と取付部102との全表面に
金属を材料とする導電層107をメッキ等の手段により
付着させ、同図(c)に示す状態とする。そして、本体
101の外周側面を旋盤等により切削すると共に、本体
101の上面を研磨する。すると、本体101の下面と
溝部103内に付着された導電層107と、取付部10
2の表面に形成された導電層107を残して本体101
の外周側面に付着された導電層107は切削加工により
取り除かれる。従って、溝部103内に導電層107に
より形成されたコイル部104を備える、同図(d)に
示すコイル素子が作製されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案されているコイル素子の製造方法によれば、導電層を
メッキした後に切削しているが、メッキ層は硬度が高く
薄いため作業性が悪く、切削加工時にメッキ層が切れ易
いという問題点があった。また、切削によりメッキ層に
バリが生じたりすることにより、コイル素子の電気的特
性にばらつきが生じやすいという問題点があった。特
に、コイル素子上にさらにカバーを成型する場合には、
バリが成型時に不所望の部分に付着する恐れがあること
から電気的特性および品質が劣化することになる。さら
に、本体の材料としてメッキ可能なABS樹脂等が使用
されているが、この樹脂ではコイル素子の機械的強度が
十分でないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、メッキ層を加工するこ
となく製造することができると共に、機械的強度を高く
することのできるコイル素子の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、本発明のコイル素子の製造方法は、外周に螺旋状
突起部が形成されていると共に、メッキが付着する樹脂
により成型された第1成型体上に、メッキが付着しない
樹脂により第2成型体をさらに成型し、上記第1成型体
と上記第2成型体の上にメッキを施すことにより、該第
2成型体の表面に露出している上記螺旋状突起部だけに
メッキが施されるようにしたものである。
【0007】また、上記コイル素子の製造方法におい
て、上記第1成型体の内部が中空部とされていると共
に、該中空部と外表面との間につなぎ穴が形成されてお
り、上記第2成型体の成型時に、上記中空部内が上記メ
ッキが付着しない樹脂で充満されて成型されるようにし
たものであり、さらに、上記第1成型体の下部に取付部
が形成されているようにしてもよいものである。
【0008】このようなコイル素子の製造方法によれ
ば、螺旋状突起部だけにメッキが施されてコイル部を形
成することができるため、メッキ層の切削加工を不要と
することができる。従って、切削加工時にメッキが切れ
たり、バリが生じることがなく製造されたコイル素子の
電気的特性および品質を向上することができる。また、
メッキが施される部分以外の成型体の材料としてメッキ
が付着されることのない高強度プラスチックを用いるこ
とができるので、コイル素子の機械的強度を向上するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のコイル素子の製造方法の
実施の形態の第1の例を図1に示す。第1の例は図1
(a)に示すように、メッキした時にメッキが付着され
て導電層が表面に形成される樹脂を用いて、外周に螺旋
状突起部2が形成されていると共に、外周にネジが形成
された取付部3が下部に形成されているほぼ円筒状の第
1成型体1を成型する。次いで、この第1成型体1の上
に、メッキした時にメッキが付着されない樹脂を、同図
(b)に示すように取付部3を除いた円筒状部分に成型
して第2成型体4を形成する。この第2成型体4の厚さ
は、第2成型体4の表面と第1成型体1の螺旋状突起部
2の高さとがほぼ一致する厚さとされ、第1成型体1の
上に第2成型体4を成型した時に、螺旋状突起部2の表
面が露出されるようにされている。
【0010】なお、第1成型体1の樹脂の材料としては
ABS樹脂等が使用され、第2成型体4の材料としては
ジュラコン等の高強度のエンジニアリングプラスチック
が使用される。そして、図1(b)に示すように第1成
型体1の上に第2成型体4を成型したコイル本体10を
メッキ液中に浸漬することによりメッキを施す。する
と、第2成型体4上にはメッキは付着されず、第1成型
体1上にだけメッキが付着されて導電層が形成される。
この場合、第1成型体1は螺旋状突起部2の外表面と、
取付部3だけが露出されているため、同図(c)に示す
ように螺旋状突起部2の外表面と取付部3の表面にだけ
メッキが施されることになる。このようにして螺旋状突
起部2の上に形成された導電層がコイル部5となり、こ
のコイル部5は取付部3の表面に形成された導電層と電
気的に接続されることになる。なお、同図(d)は同図
(c)の下面図である。
【0011】次に、本発明のコイル素子の製造方法の実
施の形態の第2の例を図2に示す。この図に示す第2の
例は、まず図2(a)に示すように、メッキした時にメ
ッキが付着されて導電層が表面に形成される樹脂を用い
て、外周に螺旋状突起部12が形成されていると共に、
外周にネジが形成された取付部13が下部に形成されて
いるほぼ円筒状の第1成型体11を成型する。この第1
成型体11は、同図(b)にその断面図を示すように、
中央部が全長にわたって中空とされ、この中空部と外周
面とをつなぐつなぎ穴14が複数個形成されている。
【0012】次いで、この第1成型体11に、メッキし
た時にメッキが付着されない樹脂を、同図(b)に示す
ように取付部13を除いた円筒状部分に成型して第2成
型体15を形成する。この第2成型体15の樹脂は、同
図(c)に示すように第1成型体11に形成されている
中空部に充填されて成型されると共に、つなぎ穴14を
介して第1成型体11の外周面にも成型されるようにな
る。この第2成型体15の、第1成型体11の外周面上
の厚さは、第2成型体15の表面と第1成型体11の螺
旋状突起部12の高さとがほぼ一致する厚さとされ、第
1成型体11の上に第2成型体15を成型した時に、螺
旋状突起部12の表面が露出されるようにされている。
【0013】なお、第1成型体11の樹脂の材料として
はABS樹脂等が使用され、第2成型体15の材料とし
てはジュラコン等の高強度のエンジニアリングプラスチ
ックが使用される。そして、図2(c)に示すように第
1成型体11の上に第2成型体15を成型したコイル本
体10をメッキ液中に浸漬することによりメッキを施
す。すると、第2成型体15上にはメッキは付着され
ず、第1成型体11上にだけメッキが付着されて導電層
が形成される。この場合、第1成型体11は螺旋状突起
部12の外表面と、取付部13だけが露出されているた
め、同図(d)に示すように螺旋状突起部12の外表面
と取付部13の表面にだけメッキが施されることにな
る。このようにして螺旋状突起部12の上に形成された
導電層がコイル部16となり、このコイル部16は取付
部13の表面に形成された導電層と電気的に接続される
ことになる。
【0014】上記したコイル素子の製造方法の第1の例
によると成型時に引けが生じることがあるが、上記した
第2の例によれば第1成型体11に中空部を形成するよ
うにしたので成型時に引けが生じることを極力防止する
ことができる。また、上記したコイル素子の製造方法の
第1の例および第2の例においては、螺旋状突起部2,
12の上と取付部3,13の上にだけメッキが施される
ので、そのままメッキにより形成された導電層をコイル
部5,16として使用することができるようになる。従
って、メッキ層を切削加工することなくコイル素子を製
造することができ、切削加工に伴う欠点を解決すること
ができると共に、高品質のコイル素子を製造することが
できる。さらに、第2成型体4,15の樹脂材料は高強
度プラスチックであるので、製造されたコイル素子の強
度を十分な強度とすることができる。
【0015】次に、このようにして製造したコイル素子
を使用する態様の一例を図3に示す。この図において
は、コイル素子をアンテナの一部として用いており、具
体的には直線状のエレメント上部に絶縁部を介して配置
されたヘリカルエレメントしてコイル素子が使用されて
いる。図3(a)に示すように、アンテナの上部は、ト
ップカバー31により被覆されたコイル素子32からな
るヘリカルエレメントと、このコイル素子32に電気的
に接続されている導電体からなるトッププラグ33と、
トッププラグ33内にインサート成型された絶縁性の樹
脂からなるジョイント34とからなる。
【0016】このジョイント34の下部には直線状の弾
性材からなるエレメント35が一体に成型されており、
このエレメント35の外表面は絶縁性のチューブ36に
より被覆されている。さらに、このエレメント35の下
部には、チューブ36の上から導電体からなるストッパ
ー39が嵌合されて、エレメント35とストッパー39
とが電気的に接続されている。また、エレメント35に
嵌挿されたチューブ36は導電体からなるホルダー37
に挿通されて、ホルダー37内に設けられたスプリング
38により摺動自在に保持されている。
【0017】このホルダー37は無線機等の筺体に固着
され、上記したように構成されたアンテナは、筺体内に
収納したり、筺体から伸張されて使用されている。な
お、アンテナを筺体内に収納した時は、トッププラグ3
3がホルダー37に電気的に接続されて、トップカバー
31内に収納されたコイル素子32がヘリカルエレメン
トして動作するようになる。また、筺体からアンテナを
伸張した時には、ストッパー39がホルダー37に電気
的に接続してエレメント35が動作するようになる。こ
の時、コイル素子32はジョイント34により絶縁され
てヘリカルエレメントしては動作しない。
【0018】このようなアンテナにコイル素子32を用
いる場合は、図3(b)に示すようにコイル素子32を
覆うようにトップカバー31が成型される。このトップ
カバー31は、例えばABS樹脂製とされる。そして、
コイル素子32の取付部41がトッププラグ33の上端
に形成されたネジ部に螺合されることにより、コイル素
子32とトッププラグ33とが電気的に接続されるよう
になる。
【0019】なお、本発明の製造方法により製造された
コイル素子は、図3に示す使用態様の他に、アンテナの
中途に設けられるトラップ用コイルとして使用すること
ができる。この場合は、取付部をコイル素子の上端およ
び下端に形成するようにして、アンテナの上部および下
部をそれぞれコイル素子の上端の取付部および下端の取
付部に螺合して取りつけるようにすればよい。さらに、
電気回路用のコイルとしてもコイル素子を用いることが
できる。
【0020】
【発明の効果】本発明のコイル素子の製造方法は以上の
ように構成されているので、螺旋状突起部だけにメッキ
が施されてコイル部を形成することができるため、メッ
キ層の切削加工を不要とすることができる。従って、切
削加工時にメッキが切れたり、バリが生じることがなく
製造されたコイル素子の電気的特性および品質を向上す
ることができる。また、メッキが施される部分以外の成
型体の材料としてメッキが付着されることのない高強度
プラスチックを用いることができるので、コイル素子の
機械的強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル素子の製造方法の実施の形態の
第1の例を示す図である。
【図2】本発明のコイル素子の製造方法の実施の形態の
第2の例を示す図である。
【図3】本発明のコイル素子の製造方法で製造されたコ
イル素子を使用する態様を示す図である。
【図4】従来のコイル素子の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1,11 第1成型体 2,12 螺旋状突起部 3,13 取付部 4,15 第2成型体 5,16 コイル部 10 コイル本体 14 つなぎ穴 31 トップカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に螺旋状突起部が形成されている
    と共に、メッキが付着する樹脂により成型された第1成
    型体上に、メッキが付着しない樹脂により第2成型体を
    さらに成型し、上記第1成型体と上記第2成型体の上に
    メッキを施すことにより、該第2成型体の表面に露出し
    ている上記螺旋状突起部だけにメッキが施されるように
    したことを特徴とするコイル素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1成型体の内部が中空部とされ
    ていると共に、該中空部と外表面との間につなぎ穴が形
    成されており、上記第2成型体の成型時に、上記中空部
    内が上記メッキが付着しない樹脂で充満されて成型され
    ることを特徴とする請求項1記載のコイル素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記第1成型体の下部に取付部が形成
    されていることを特徴とする請求項1あるいは2記載の
    コイル素子の製造方法。
JP33417895A 1995-11-30 1995-11-30 コイル素子の製造方法 Pending JPH09153426A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1029646A1 (en) * 1999-02-16 2000-08-23 Gabriel Technologies, Inc. Two-shot injection molding process for making quadrifilar antennas

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1029646A1 (en) * 1999-02-16 2000-08-23 Gabriel Technologies, Inc. Two-shot injection molding process for making quadrifilar antennas

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031104