JPH11261328A - ヘリカルアンテナおよびその製造方法 - Google Patents

ヘリカルアンテナおよびその製造方法

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JPH11261328A
JPH11261328A JP6340898A JP6340898A JPH11261328A JP H11261328 A JPH11261328 A JP H11261328A JP 6340898 A JP6340898 A JP 6340898A JP 6340898 A JP6340898 A JP 6340898A JP H11261328 A JPH11261328 A JP H11261328A
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antenna
helical antenna
helical
housing
conductor line
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JP6340898A
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English (en)
Inventor
Osamu Murakami
治 村上
Sho Yamada
祥 山田
Yasuto Imanishi
康人 今西
Takahiro Seki
高宏 関
Teruki Hiyougatani
輝喜 兵ヶ谷
Eriko Komori
絵里子 小森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、アンテナ性能の向上が図
れるヘリカルアンテナおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 内部を空洞にしたアンテナ筐体8の内側
面に螺旋状の導体線路4を形成した構成とした。また、
内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成形する工程にお
いて、成形用金型内に導電性を有する素材を螺旋状に設
置し、成形時に前記素材を前記アンテナ筐体の内側面に
一体化させることにより、前記アンテナ筐体内側面に螺
旋状の導体線路を形成する製造方法とした。また、、内
部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成形する工程におい
て、円筒状の外側面または内側面に導電性を有する薄膜
を螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、成形
時に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化し、
前記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成する
製造方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、PH
S(Personal Handy phone System、簡易型携帯電話シ
ステム)、携帯無線機等の移動体通信機器に用いられる
ヘリカルアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯無線機用アンテナは、取り出し時お
よび収納時のどちらの場合でも送受信が可能になるよう
に2種類のアンテナを装備し、それぞれのアンテナは1
/4波長の長さを有している。収納時にはヘリカルアン
テナが、取り出し時にはロッドアンテナが動作する方法
を採用している。図14〜図18を用いて従来のヘリカ
ルアンテナの構成例を説明する。図14は一般的な携帯
無線機の全体構成を示す斜視図、図15は従来のヘリカ
ルアンテナの構成を一部断面で示す正面図、図16、1
7は従来のヘリカルアンテナの要部を示す正面図、図1
8は従来のヘリカルアンテナとロッドアンテナの接続部
の変形例を一部断面で示す正面図である。図において、
1は携帯無線機、1aは携帯無線機筐体、2はヘリカル
アンテナ、3は誘電体、4は導体線路、5はキャップ、
6はネジ部、7はロッドアンテナ、7aはロッドアンテ
ナ側接続部である。携帯無線機1のヘリカルアンテナ2
は、図17に示すように、樹脂から成る誘電体3の表面
に螺旋状の導体線路4が形成されており、さらに、図1
5に示すように、導体線路4は、損傷防止、人体への接
触防止、防水等のために外部に露出しないように樹脂か
ら成るキャップ5で被覆されている。ヘリカルアンテナ
2は、図15や図18に示すようにロッドアンテナ7側
の接続部7aとネジ部6で接続されている。図15では
誘電体3が、図18ではキャップ5がそれぞれロッドア
ンテナ7とネジ部6によって接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のヘリカルアンテ
ナは以上のように構成されており、導体線路4を形成す
るために誘電体3を必要としていた。このため部品点数
が多く、誘電体3の重量が重く、さらに誘電特性にも問
題がありアンテナ特性の向上に限界があった。
【0004】本発明は上記のような従来のものの問題点
を解消するためになされたもので、部品点数が少なく、
アンテナ性能の向上が図れるヘリカルアンテナおよびそ
の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるヘリカ
ルアンテナは、内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面
に螺旋状の導体線路を形成したものである。
【0006】第2の発明によるヘリカルアンテナは、第
1の発明において、携帯無線機筐体に接続できる構造を
有するものである。
【0007】第3の発明によるヘリカルアンテナは、第
1の発明において、携帯無線機用ロッドアンテナに接続
できる構造を有するものである。
【0008】第4の発明によるヘリカルアンテナの製造
方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面に螺旋
状の導体線路をフォトエッチングにより形成するもので
ある。
【0009】第5の発明によるヘリカルアンテナの製造
方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成形する
工程において、成形用金型内に導電性を有する素材を螺
旋状に設置し、成形時に前記素材を前記アンテナ筐体の
内側面に一体化させることにより、前記アンテナ筐体内
側面に螺旋状の導体線路を形成するものである。
【0010】第6の発明によるヘリカルアンテナの製造
方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成形する
工程において、円筒状の外側面に導電性を有する薄膜を
螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、成形時
に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化し、前
記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成するも
のである。
【0011】第7の発明によるヘリカルアンテナの製造
方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成形する
工程において、円筒状の内側面に導電性を有する薄膜を
螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、成形時
に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化し、前
記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成するも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1によるヘリカルアンテナおよびその製造方法につい
て図1〜3を基に説明する。図1は本発明の実施の形態
1によるヘリカルアンテナの構成を示す断面図、図2は
図1のヘリカルアンテナ筐体を示す断面図、図3は図1
のヘリカルアンテナの製造工程を説明する図である。図
において、4は導体線路、6はネジ部、7はロッドアン
テナ、7aはロッドアンテナ側接続部、8はアンテナ筐
体である。ヘリカルアンテナとして十分な強度を確保
し、内側を空洞にしたアンテナ筐体8の内側に、1/4
波長(以下λ/4と記す)の長さを有する螺旋状の導体
線路4を有している。また、アンテナ筐体8の下部にネ
ジ部6を設け、ロッドアンテナ7と接続できる構造とな
っている。なお、図示していないが、本実施の形態では
超弾性合金で構成されたロッドアンテナ7とヘリカルア
ンテナ2とは、電気的に接続していない構造である。
【0013】次にこのように構成されたヘリカルアンテ
ナの製造法方について説明する。まず、図2に示す内部
を空洞にしたアンテナ筐体8を、熱可塑性樹脂例えばA
BS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体)樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名ダイヤペット
3001M)を用いて射出成形によって成形する。次
に、図3に示すメッキ工程によってアンテナ筐体8内側
面に導体線路4を形成する。アンテナ筐体8内側面を公
知の方法により、化学エッチング(工程1)および無電
解メッキ(工程2)を行い表面全体を無電解銅メッキに
て被覆する。次に、無電解メッキを施したアンテナ筐体
8内側面上に、メッキレジストとしてネガ型電着レジス
トを公知の方法により被覆し、光散乱剤として気泡の入
った透明シリコンゴム上に、導体線路4に相当する部分
にカーボンブラックを塗布して所定のパターンを描いた
立体マスクをアンテナ筐体8の内側面に密着させ、紫外
線散乱光にて所定の時間露光し、電着レジストを硬化さ
せる。その後、立体マスクを取り除き現象し、導体線路
4の部分のみ無電解メッキが露出し、他の部分は硬化し
た電着レジストで覆われているアンテナ筐体8を得る
(工程3)。ついで、電解銅メッキおよび電解ニッケル
メッキを施し(工程4および5)、導体線路4を得る。
その後、導体線路4以外の部分を覆っている電着レジス
トを剥離して除去し(工程6)、さらに下地の無電解メ
ッキを除去する(工程7)ことにより、内部を空洞にし
たアンテナ筐体8の内側面に螺旋状の導体線路4を形成
したヘリカルアンテナを得る。
【0014】本実施の形態で得られたヘリカルアンテナ
2の重量及びアンテナ効率を表1に、アンテナ放射特性
を図4にそれぞれ示す。図4は3方向の空間内における
電界強度を示したものであり、(a)はX−Y平面、
(b)はY−Z平面、(c)はX−Z平面をそれぞれ示
している。図4からλ/2の標準アンテナに近い放射特
性及び効率を有することが分かる。
【0015】なお、上記実施の形態では、メッキレジス
ト形成工程(工程3)において、立体マスクとして透明
シリコンゴムを用いたが、透明性があり、内部での散乱
効果があるものであれば、材質を特に限定することなく
立体マスクとして使用することが可能である。
【0016】また、アンテナ筐体8に用いる熱可塑性樹
脂は、ABS樹脂の他に、ポリプロピレン樹脂やポリエ
チレン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂やポリア
ミド樹脂、液晶性樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン樹脂等の他の樹脂でもよ
い。また補強材として絶縁性のガラス繊維やタルク等の
無機物の繊維状、板状、粒状のフィラーを添加したもの
であってもよい。また、導体線路4のメッキ材料とし
て、銅の他に錫、亜鉛等の導電性の金属を用いてもよ
い。
【0017】上記のような本実施の形態によるヘリカル
アンテナは、アンテナ筐体8の内部が空洞であるために
部品点数が少なくてすみ、重量の軽減が図られる。また
誘導体が従来の例えば樹脂から空気に代わるため、アン
テナとしての電気的損失が少なくアンテナ性能の効率向
上が図られる。また、本実施の形態による製造方法で
は、上記のような部品点数が少なく、アンテナ性能の効
率が向上したヘリカルアンテナの製造が可能となる。
【0018】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
るヘリカルアンテナおよびその製造方法について図5お
よび6を基に説明する。図5は本発明の実施の形態2に
よるヘリカルアンテナの構成を示す断面図、図6はその
製造工程を説明する図である。図において、9は金型キ
ャビティ、10は金型コア、10aはコアピン、11は
導電性を有する薄膜であり、例えば銅箔である。ヘリカ
ルアンテナとして十分な強度を確保し、内側を空洞にし
たアンテナ筐体8の内側に、λ/4の長さを有する螺旋
状の導体線路4を有している。また、アンテナ筐体8の
下部にネジ部6を設け、ロッドアンテナ7と接続できる
構造となっている。なお、図示していないが、本実施の
形態では超弾性合金で構成されたロッドアンテナ7とヘ
リカルアンテナ2とは、電気的に接続していない構造で
ある。
【0019】次にこのように構成されたヘリカルアンテ
ナの製造方法について説明する。まず、図6に示すよう
に、導体線路4用材料として、幅1mm、長さλ/4、
厚さ25μmの銅箔11を、アンテナ筐体8成形用の金
型であるキャビティ9内に配置されるコアピン10aに
螺旋状に巻き付ける。このあと、熱可塑性樹脂例えばA
BS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体)樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名ダイヤペット
3001)を用いて射出成形によって金型9、10内で
成形し、銅箔11をアンテナ筐体8の内側面に一体化
し、図5に示すような、内部を空洞にしたアンテナ筐体
8の内側面に螺旋状の導体線路4を形成したヘリカルア
ンテナを得る。本実施の形態で得たヘリカルアンテナ2
の重量及びアンテナ効率を表1に示す。
【0020】なお、アンテナ筐体8に用いる熱可塑性樹
脂は、ABS樹脂の他に、ポリプロピレン樹脂やポリエ
チレン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂やポリア
ミド樹脂、液晶性樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン樹脂等の他の樹脂でもよ
い。また補強材として絶縁性のガラス繊維やタルク等の
無機物の繊維状、板状、粒状のフィラーを添加したもの
であってもよい。また、導体線路4用材料として、銅箔
の他にニッケル箔やステンレス箔等の導電性金属の箔を
用いてもよい。
【0021】上記のような本実施の形態によるヘリカル
アンテナは、アンテナ筐体8の内部が空洞であるために
部品点数が少なくてすみ、重量の軽減が図られる。また
誘導体が従来の例えば樹脂から空気に代わるため、アン
テナとしての電気的損失が少なくアンテナ性能の効率向
上が図られる。また、本実施の形態による製造方法で
は、導電性金属の箔をコアピン10aに巻き付けた後、
射出成形によってアンテナ筐体8と一体化が図れるた
め、製造が容易である。
【0022】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
るヘリカルアンテナおよびその製造方法について図7〜
9を基に説明する。図7は本発明の実施の形態3による
ヘリカルアンテナの構成を示す断面図、図8および9は
その製造工程を説明するそれぞれ斜視図および断面図で
ある。まず、図8に示すように、導体線路4用材料とし
て、幅1mm、長さλ/4、厚さ25μmの銅箔11
を、PET(ポリエチレンテレフタレート)製円筒シー
ト12の外側表面に螺旋状に貼り付ける。次に、図9に
示すように、この円筒シート12をコアピン10aには
め込み、熱可塑性樹脂例えばABS(アクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂(三菱レイヨン
(株)製、商品名ダイヤペット3001)を用いて射出
成形によって金型9、10内で一体成形し、銅箔11を
アンテナ筐体8の内側面に一体化し、図7に示すような
内部を空洞にしたアンテナ筐体8の内側面に螺旋状の導
体線路4を形成したヘリカルアンテナを得る。本実施の
形態で得たヘリカルアンテナ2の重量及びアンテナ効率
を表1に示す。
【0023】なお、上記実施の形態では、円筒シート1
2を用いたが、熱可塑性樹脂製の円筒成形品でもよく、
また熱可塑性樹脂は、ABS樹脂の他に、ポリプロピレ
ン樹脂やポリエチレン樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂やポリアミド樹脂、液晶性樹脂、ポリエーテルサ
ルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等の他
の樹脂でもよい。また補強材として絶縁性のガラス繊維
やタルク等の無機物の繊維状、板状、粒状のフィラーを
添加したものであってもよい。また、導体線路4用材料
として、銅箔の他にニッケル箔やステンレス箔等の導電
性金属の箔を用いてもよい。また、円筒状の成形品12
は、本アンテナ筐体8に納まる長さよりも例えば数倍長
いものを作製し、その外側表面全長に導電性金属の箔1
1を張り付けた後、λ/4の長さとなるように数個に切
断してもよい。
【0024】上記のような本実施の形態によるヘリカル
アンテナは、アンテナ筐体8の内部が空洞であるために
部品点数が少なくてすみ、重量の軽減が図られる。また
誘導体が従来の例えば樹脂から空気に代わるため、アン
テナとしての電気的損失が少なくアンテナ性能の効率向
上が図られる。また、本実施の形態による製造方法で
は、導電性を有する薄膜11を円筒状の成形品12の外
側に形成するため、導体線路4の形成が容易である。ま
た、予め長い円筒成形品12を作製した後、所定の長さ
に切断することも可能であり、生産性に優れる。
【0025】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
るヘリカルアンテナの製造方法について図10〜12を
基に説明する。図10は本発明の実施の形態4によるヘ
リカルアンテナの構成を示す断面図、図11および12
はその製造工程を説明する断面図である。まず、図11
に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)
製円筒シート12の内側表面に、実施の形態1と同様の
製造工程で螺旋状の導体線路4を形成する。次に、図1
2に示すように、この円筒シート12をコアピン10a
にはめ込み、熱可塑性樹脂例えばABS(アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂(三菱レイ
ヨン(株)製、商品名ダイヤペット3001)を用いて
射出成形によって金型9、10内で一体成形し、導体線
路4をアンテナ筐体8の内側面に一体化し、図10に示
すような、内部を空洞にしたアンテナ筐体8の内側面に
螺旋状の導体線路4を形成したヘリカルアンテナを得
る。本実施の形態で得たヘリカルアンテナ2の重量及び
アンテナ効率を表1に示す。
【0026】なお、上記実施の形態では、円筒シート1
2を用いたが、熱可塑性樹脂製の円筒成形品でもよく、
また熱可塑性樹脂は、ABS樹脂の他に、ポリプロピレ
ン樹脂やポリエチレン樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂やポリアミド樹脂、液晶性樹脂、ポリエーテルサ
ルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等の他
の樹脂でもよい。また補強材として絶縁性のガラス繊維
やタルク等の無機物の繊維状、板状、粒状のフィラーを
添加したものであってもよい。また、円筒状の成形品1
2は、本アンテナ筐体8に納まる長さよりも例えば数倍
長いものを作製し、その内側表面全長にメッキにより導
体線路4を形成した後、λ/4の長さとなるように数個
に切断してもよい。
【0027】上記のような本実施の形態によるヘリカル
アンテナは、アンテナ筐体8の内部が空洞であるために
部品点数が少なくてすみ、重量の軽減が図られる。また
誘導体が従来の例えば樹脂から空気に代わるため、アン
テナとしての電気的損失が少なくアンテナ性能の効率向
上が図られる。また、本実施の形態による製造方法で
は、両端が開放された円筒状の成形品12の内側に導体
線路4を例えばメッキにより形成するため、実施の形態
1の場合に比べて製造が容易である。また、予め長い円
筒成形品12を作製した後、所定の長さに切断すること
も可能であり、生産性に優れる。
【0028】実施の形態5.実施の形態1〜4では、超
弾性合金で構成されたロッドアンテナ7とヘリカルアン
テナ2とは、電気的に接続しない構造であったが、ロッ
ドアンテナ7とヘリカルアンテナ2とを電気的に接触さ
せる構造としてもよい。本実施の形態では、ロッドアン
テナ7と実施の形態1のヘリカルアンテナ2とを電気的
に接触させる構造とした。本実施の形態で得たロッドア
ンテナ7とヘリカルアンテナ2を接続したアンテナの重
量及びアンテナ効率を表1に示す。
【0029】実施の形態6.上記各実施の形態1〜5で
は、ヘリカルアンテナ2の導体線路長をλ/4とした
が、これに限るものではなく、n×λ/4(n=1,
2,3,…)のアンテナ構成としてもよい。実施の形態
1のn=2としたヘリカルアンテナ2の重量及びアンテ
ナ効率を表1に示す。
【0030】実施の形態7.上記各実施の形態1〜6で
は、ヘリカルアンテナ2をロッドアンテナ7に接続した
構造であったが、図13に示すように、携帯無線機筐体
1aと接続できる構造としてもよい。図13において、
1bは携帯無線機筐体側接続部である。実施の形態4の
n=1であるヘリカルアンテナ2を携帯無線機筐体1a
と接続した場合のヘリカルアンテナの重量及びアンテナ
効率を表1に示す。
【0031】比較例 比較例として図15〜17で示したような従来技術によ
るヘリカルアンテナを製造した。まず、図16で示すよ
うに誘電体3をABS樹脂(三菱レイヨン(株)製、商
品名ダイヤペット3001M)で射出成形によって作製
する。次に誘電体3の表面全体に厚さ25μmのメッキ
を施した後、図17に示すように導体線路が螺旋状にな
るように不要な部分を削り、幅1mm、長さλ/4の導
体線路4を形成する。次にキャップ5として例えばオレ
フィン系エラストマー樹脂(三菱化学(株)製、商品名
サーモラン3702B)を用い、誘電体3の外側を射出
成形によって覆って図15に示すようなヘリカルアンテ
ナを得る。このようにして得られたヘリカルアンテナの
重量及びアンテナ効率を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によるヘリカ
ルアンテナは、内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面
に螺旋状の導体線路を形成したので、部品点数が少な
く、アンテナ性能の優れたヘリカルアンテナが得られ
る。
【0034】また、第2および3の発明によるヘリカル
アンテナは、携帯無線機筐体または携帯無線機用ロッド
アンテナに接続できる構造を有するので、携帯無線機筐
体または携帯無線機用ロッドアンテナと接続して用いる
ことができる。
【0035】また、第4の発明によるヘリカルアンテナ
の製造方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面
に螺旋状の導体線路をフォトエッチングにより形成する
ので、部品点数が少なく、アンテナ性能の優れたヘリカ
ルアンテナを製造できる。
【0036】また、第5の発明によるヘリカルアンテナ
の製造方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
形する工程において、成形用金型内に導電性を有する素
材を螺旋状に設置し、成形時に前記素材を前記アンテナ
筐体の内側面に一体化させることにより、前記アンテナ
筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成するので、部品点
数が少なく、アンテナ性能の優れたヘリカルアンテナを
容易に製造できる。
【0037】また、第6の発明によるヘリカルアンテナ
の製造方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
形する工程において、円筒状の外側面に導電性を有する
薄膜を螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、
成形時に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化
し、前記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成
するので、部品点数が少なく、アンテナ性能の優れたヘ
リカルアンテナを容易かつ生産性良く製造できる。
【0038】また、第7の発明によるヘリカルアンテナ
の製造方法は、内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
形する工程において、円筒状の内側面に導電性を有する
薄膜を螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、
成形時に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化
し、前記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成
するので、部品点数が少なく、アンテナ性能の優れたヘ
リカルアンテナを容易かつ生産性良く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるヘリカルアンテ
ナの構成を示す断面図である。
【図2】 図1のヘリカルアンテナ筐体を示す断面図で
ある。
【図3】 図1のヘリカルアンテナの製造方法を説明す
る工程図である。
【図4】 実施の形態1によるヘリカルアンテナの放射
特性を示す特性図である。
【図5】 本発明の実施の形態2によるヘリカルアンテ
ナの構成を示す断面図である。
【図6】 図5のヘリカルアンテナの製造方法を説明す
る断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3によるヘリカルアンテ
ナの構成を示す断面図である。
【図8】 図7のヘリカルアンテナの製造方法を説明す
る斜視図である。
【図9】 図7のヘリカルアンテナの製造方法を説明す
る断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態4によるヘリカルアン
テナの構成を示す断面図である。
【図11】 図10のヘリカルアンテナの製造方法を説
明する断面図である。
【図12】 図10のヘリカルアンテナの製造方法を説
明する断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態7によるヘリカルアン
テナの構成を示す断面図である。
【図14】 一般的な携帯無線機の全体構成を示す斜視
図である。
【図15】 従来のヘリカルアンテナの構成を一部断面
で示す正面図である。
【図16】 従来のヘリカルアンテナの要部を示す正面
図である。
【図17】 従来のヘリカルアンテナの要部を示す正面
図である。
【図18】 従来のヘリカルアンテナとロッドアンテナ
の接続部の変形例を一部断面で示す正面図である。
【符号の説明】
1 携帯無線機、 1a 携帯無線機筐体、 1b 携
帯無線機筐体側接続部、 2 ヘリカルアンテナ、 3
誘電体、 4 導体線路、 5 キャップ、6 ネジ
部、 7 ロッドアンテナ、 7a ロッドアンテナ側
接続部、 8アンテナ筐体、 9 金型キャビティ、
10 金型コア、 10a コアピン、 11 銅箔、
12 円筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 高宏 兵庫県三田市三輪2丁目6番1号 菱電化 成株式会社内 (72)発明者 兵ヶ谷 輝喜 兵庫県三田市三輪2丁目6番1号 菱電化 成株式会社内 (72)発明者 小森 絵里子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面
    に螺旋状の導体線路を形成したことを特徴とするヘリカ
    ルアンテナ。
  2. 【請求項2】 携帯無線機筐体に接続できる構造を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のヘリカルアンテナ。
  3. 【請求項3】 携帯無線機用ロッドアンテナに接続でき
    る構造を有することを特徴とする請求項1記載のヘリカ
    ルアンテナ。
  4. 【請求項4】 内部を空洞にしたアンテナ筐体の内側面
    に螺旋状の導体線路をフォトエッチングにより形成する
    ことを特徴とするヘリカルアンテナ製造方法。
  5. 【請求項5】 内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
    形する工程において、成形用金型内に導電性を有する素
    材を螺旋状に設置し、成形時に前記素材を前記アンテナ
    筐体の内側面に一体化させることにより、前記アンテナ
    筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成することを特徴と
    するヘリカルアンテナの製造方法。
  6. 【請求項6】 内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
    形する工程において、円筒状の外側面に導電性を有する
    薄膜を螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、
    成形時に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化
    し、前記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成
    することを特徴とするヘリカルアンテナの製造方法。
  7. 【請求項7】 内部を空洞にしたアンテナ筐体を射出成
    形する工程において、円筒状の内側面に導電性を有する
    薄膜を螺旋状に形成した円筒を成形用金型内に設置し、
    成形時に前記円筒を前記アンテナ筐体の内側面に一体化
    し、前記アンテナ筐体内側面に螺旋状の導体線路を形成
    することを特徴とするヘリカルアンテナの製造方法。
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