JP3111824B2 - 携帯電話機用板状アンテナ及びその製造方法 - Google Patents

携帯電話機用板状アンテナ及びその製造方法

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JP3111824B2 JP06207104A JP20710494A JP3111824B2 JP 3111824 B2 JP3111824 B2 JP 3111824B2 JP 06207104 A JP06207104 A JP 06207104A JP 20710494 A JP20710494 A JP 20710494A JP 3111824 B2 JP3111824 B2 JP 3111824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は携帯電話機等の小形携
帯無線通信機器用アンテナおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図38は例えば1990年電子情報通信
学会秋期全国大会講演論文B−104「マイクロストリ
ップ線路給電型コイル装荷スリーブアンテナ」(古川
他)等に示されたスリーブアンテナの構成である。図に
おいて、100は無線機本体、11は誘電体基板、14
は誘電体基板11の一方の面に形成されたストリップ導
体、101はストリップ導体に接続されたコイル状導
体、15は誘電体基板11の他方の面に形成されたグラ
ンド側導体であり、1は誘電体基板11、ストリップ導
体14、コイル状導体101、グランド側導体15で構
成されているアンテナである。
【0003】次に携帯電話機用アンテナの作用について
説明する。携帯電話機用アンテナは、使用しない状態で
はアンテナ1は無線機本体100内部に収納されて携帯
性を高めている。また、使用状態ではアンテナ部16は
無線機本体100の内部より引き出されて通信機能を向
上させている。
【0004】従って、携帯電話機用アンテナとして実用
化するためには、アンテナ1の収納時や引き出し時の取
り扱い性の良さ、アンテナ部1が引き出された状態にお
ける外力に対して柔軟性、可撓性が不可欠となる。ま
た、アンテナ1を構成する誘電体基板11、ストリップ
導体14、コイル状導体101、グランド側導体15を
外力や環境ストレスから保護する機能が要求される。
【0005】さらに別の従来例について図39に基づい
て説明する。図39は実公平5−5686号公報に示さ
れた従来の板状アンテナを示す正面図である。図におい
て、11は誘電体基板、14はストリップ導体、15は
グランド側導体、201は第1の放射素子、202は第
2の放射素子、203,204は接続素子、205,2
06は折り返し線路である。
【0006】次に作用について説明する。誘電体基板1
1の表面に被着せしめた金属皮膜でストリップ導体14
を形成し、誘電体基板11の背面に上端縁の位置がスト
リップ導体14の上端縁の位置にほぼ一致すると共に、
ストリップ導体と平行に設けられたグランド側導体15
を被着せしめた金属皮膜で形成する。第1の放射素子2
01は、横幅がストリップ導体14の幅に比して広く、
長さが共振波長のほぼ1/4でストリップ導体14に接
続されている。第2の放射素子202は、横幅を第1の
放射素子201と同様に広くし、長さを第1の放射素子
201と異ならしめると共にグランド側導体15との間
を絶縁している。接続素子203,204で第1の放射
素子201の下端部と第1の放射素子202の下端部を
電気的に接続する。折り返し線路205,206は、グ
ランド側導体15の上端縁の両隅から下方に向かってそ
れぞれ分岐被着して形成した金属皮膜で、各長さを第1
の放射素子201の共振波長と第2の放射素子201の
共振波長の中間の波長のほぼ1/4に形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯電話機用板
状アンテナは以上のようにアンテナとしての放射特性を
実現する電気的諸元と構造を示すにとどまり、製品とし
て使用される場合に具備すべき機械的構造、外観や製造
方法については示されておらず実現性に問題点があっ
た。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、たわみ性、耐屈曲性および初期
状態への復元性を実現できるとともに、製品として具備
すべき外観を有する携帯電話機板状アンテナを得ること
を目的としており、さらにこの携帯電話機用板状アンテ
ナに適した製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る携帯電話
機用板状アンテナは、アンテナ本体と、このアンテナ本
体を内蔵する外皮とを備え、前記アンテナ本体は可撓性
と誘電特性と接合孔とを有する誘電体基板と、上記誘電
体基板の第1の面に形成され第1の接点を有するストリ
ップ導体と、上記誘電体基板の第2の面に形成され第2
の接点を有するグランド側導体とからなり、前記外皮は
上記第1の接点と上記第2の接点が嵌挿される接点孔と
可撓性と誘電特性を有し、上記ストリップ導体側の内壁
と上記グランド側導体側の内壁が上記接合孔を介し互い
に融着結合されたものである。
【0010】また、上記外皮に上記ストリップ導体と上
記グランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記スト
リップ導体と上ググランド側導体がこれらの凹部に沈み
込むようにしたものである。
【0011】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体を、Ni−Ti系合金にに銅メッキを施した導体
で構成したものである。
【0012】また、上記アンテナ本体をフッ素樹脂系プ
リプレグにて接着構成したものである。
【0013】また、上記アンテナ本体がシリコン系防湿
剤でコーティングされたものである。
【0014】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された絶縁性補強シートを備えたも
のである。
【0015】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された線状の弾性体金属を備えたも
のである。
【0016】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された線状の弾性体金属の表面に固
着された絶縁性補強シートを備えたものである。
【0017】また、可撓性と誘電特性を有する誘電体基
板と、この誘電体基板の第1の面側に設けられた可撓性
を有する第1の絶縁補強シ−トと、この第1の絶縁補強
シ−トの上記誘電体基板の第1の面側に形成され第1の
接点を有するストリップ導体と、上記上記誘電体基板の
第2の面側に設けられた可撓性を有する第2の絶縁補強
シ−トと、この第2の絶縁補強シ−トの上記誘電体基板
の第2の面側に形成され第2の接点を有するグランド側
導体と、上記誘電体基板とストリップ導体が形成された
第1の絶縁補強シ−トとグランド側導体が形成され第2
の絶縁補強シ−トとを内蔵し、上記第1の接点と上記第
2の接点が嵌挿される接点孔と可撓性と誘電特性を有す
る外皮とを備えたものである。
【0018】また、上記誘電体に上記ストリップ導体と
上記グランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記ス
トリップ導体と上記ググランド側導体がこれらの凹部に
沈み込むようにしたものである。
【0019】また、上記外皮の断面外形を湾曲させて略
U字状にしたものである。
【0020】また、上記アンテナ本体と上記外皮の断面
形状を湾曲させて略U字状にしたものである。
【0021】また、上記外皮の先端を略円形のスリーブ
で覆ったものである。
【0022】また、上記アンテナ本体と上記外皮を、長
さ方向の中心軸回りに所定の角度でねじれを有するもの
である。
【0023】また、誘電体基板の第1の面にストリップ
導体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、上
記ストリップ導体に第1の接点と上記グランド側導体に
第2の接点を接合する工程と、上記ストリップ導体とグ
ランド側導体を形成した上記誘電体基板を収納する外皮
を第1の外皮と第2の外皮に分割した形状に各々を形成
する工程と、上記第1の外皮と上記第2の外皮を融着す
るとともに、上記誘電体基板に設けられた接合孔に対応
する上記第1の外皮と上記第2の外皮の内壁が接合孔内
に押し出され、融着接合する工程と、からなるものであ
る。
【0024】また、誘電体基板の第1の面にストリップ
導体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、上
記ストリップ導体に第1の接点と上記グランド側導体に
第2の接点を接合する工程と、上記ストリップ導体とグ
ランド側導体を形成した上記誘電体基板を収納する外皮
を第1の外皮と第2の外皮に分割した形状のうち第1の
外皮を形成する工程と、上記第2の外皮を形成するとと
もに前記第1の外皮と融着するとともに、上記誘電体基
板に設けられた接合孔に対応する第1の外皮と第2の外
皮の内壁が接合孔内に押し出され、融着接合する工程
と、からなるものである。
【0025】
【0026】また、上記外皮を形成する工程において、
上記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら外皮を形
成するものである。
【0027】また、上記外皮を形成する工程において、
上記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら上記外皮
の概略形状を形成後、圧縮成型により上記外皮を形成す
るものである。
【0028】また、上記ストリップ導体に第1の接点と
上記グランド側導体に第2の接点を接合する工程におい
て、加熱と加圧を同時に行って半田付けをするものであ
る。
【0029】
【作用】
【0030】この発明に係る携帯電話機用板状アンテナ
は、アンテナ部を構成する誘電体基板、ストリップ導体
とグランド側導体及び外皮に可撓性を有し、また、誘電
体基板の接合孔を介し外皮の内壁が互いに融着結合する
ことによりたわみ性、耐屈曲性および復元性を得ること
ができる。
【0031】また、外皮にストリップ導体とグランド側
導体形状に相似した凹部を設けたので、両導体がこれら
の凹部に沈み込むようにしたので外皮との接合性が向上
する。
【0032】また、ストリップ導体とグランド側導体
を、Ni−Ti系合金にに銅メッキを施した導体とした
ので、たわみ性、耐屈曲性および復元性がさらに向上す
る。
【0033】また、アンテナ本体をフッ素樹脂系プリプ
レグにて接着したので、誘電特性を損なわないようにす
ることができる。
【0034】また、アンテナ本体がシリコン系防湿剤で
コーティングされたので耐候性が向上する。
【0035】また、ストリップ導体と上記グランド側導
体の表面に絶縁性補強シートを固着したので、たわみ
性、耐屈曲性および復元性がさらに向上する。
【0036】また、ストリップ導体と上記グランド側導
体の表面に線状の弾性体金属を固着したので、たわみ
性、耐屈曲性および復元性がさらに向上する。
【0037】また、ストリップ導体と上記グランド側導
体の表面に固着された線状の弾性体金属の表面に固着さ
れた絶縁性補強シートを備えたので、たわみ性、耐屈曲
性および復元性がさらに向上する。
【0038】また、誘電体基板、ストリップ導体とグラ
ンド側導体と絶縁補強シ−ト及び外皮が可撓性を有する
ことによりたわみ性、耐屈曲性および復元性を得ること
ができる。
【0039】また、誘電体に上記ストリップ導体と上グ
グランド側導体形状に相似した凹部を有し、該両導体が
これらの凹部に沈み込むようにしたので外皮との接合性
が向上する。
【0040】また、外皮の断面外形を湾曲させて略U字
状にしたのでたわみ性、耐屈曲性および復元性がさらに
向上する。
【0041】また、アンテナ本体と上記外皮の断面形状
を湾曲させて略U字状にしたので、たわみ性、耐屈曲性
および復元性がさらに向上する。
【0042】また、外皮の先端を略円形のスリーブで覆
ったので外観とアンテナの引出性を向上することができ
る。
【0043】また、アンテナ本体と上記外皮を、長さ方
向の中心軸回りに所定の角度でねじれを有するので、た
わみ性、耐屈曲性および復元性がさらに向上する。
【0044】また、誘電体基板の第1の面にストリップ
導体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、第
1の外皮と第2の外皮を融着するとともに、誘電体基板
に設けられた接合孔に対応する前記第1の外皮と前記第
2の外皮の内壁が接合孔内に押し出され、融着接合する
工程により容易に製造することができる。
【0045】また、誘電体基板の第1の面にストリップ
導体、第2の面にグランド側導体を形成する工程を第1
の外皮と第2の外皮に分割した形状の第1の外皮を形成
する工程と、第2の外皮を形成するとともに第1の外皮
を融着する工程によりアンテナ部が高精度に位置決めさ
れ安定した性能が得られる。
【0046】
【0047】また、外皮を形成する工程において、アン
テナ本体に金型内で張力をかけながら外皮を形成するの
で、外皮内にアンテナ部が高精度に位置決めされ安定し
た性能が得られ得る。
【0048】また、外皮を形成する工程において、アン
テナ本体に金型内で張力をかけながら上記外皮の概略形
状を形成後、圧縮成型により上記外皮を形成するので、
外皮内にアンテナ部が高精度に位置決めされ、安定した
性能が得られ得る。
【0049】また、ストリップ導体に第1の接点とグラ
ンド側導体に第2の接点を接合する工程において、加熱
と加圧を同時に行って半田付けをするので高精度に位置
決めされ、安定した性能が得られ得る。
【0050】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例である携帯電話機用
板状アンテナの分解斜視図、図2は組立後の斜視図、図
3は図2のA−A断面図、図4は製造方法を示す図であ
る。図1において、1は板状アンテナ全体を示し、11
はεが3.5以下、tanδが0.005以下の材料で
所定の形状、寸法で形成されている誘電体基板、11a
はこの誘電体基板11のオモテ面、11bはウラ面、1
1cは誘電体基板11の所定の位置に設けられた複数個
の外皮接合孔、14は誘電体基板11のオモテ面に形成
されたストリップ導体、14aはストリップ導体14を
構成する直線部、14bはストリップ導体14を構成す
る折り返し部、14cは直線部14aの一端に形成され
た接点A、14dは直線部14aの他端に形成された接
点Bである。
【0051】15はウラ面11bに形成されたグランド
側導体(略E状)、15aはグランド側導体15の一端
に形成された接点C、16は誘電体基板11とストリッ
プ導体14とグランド側導体15と接点A14c、B1
4d、C15aで構成されているアンテナ部である。
【0052】12は誘電体基板11のオモテ面11aと
ストリップ導体14を覆うオモテ外皮で、その材質はε
≦3.5、tanδ≦0.005、弾性率(以下Eとす
る)≧100kg f/cm2 の物性値を有するもの
で、断面形状が略凹形で、全体がアンテナ部16の厚さ
の約1/2を覆うトレイ状にプリモールドされている。
【0053】12a,12b,12cは、アンテナ部に
形成された接点A14c、接点B14d、接点C15a
がオモテ外皮12より突出した状態で挿嵌固定される接
点孔A,B,Cである。従って接点A14c、接点B1
4d、接点C15aはオモテ外皮12の厚み以上の厚さ
を有している。
【0054】13は誘電体基板11のウラ面11bとグ
ランド側導体15を覆うウラ面外皮で、オモテ外皮12
と同様の材質と形状でプリモールドされている。
【0055】12d,13bはオモテ外皮12およびウ
ラ外皮13の内部にアンテナ部16を収納後接合される
接合面である。
【0056】次に上記の誘電体基板11および外皮1
2,13の材料について説明する。誘電体基板11およ
び外皮12,13に用いる材料は、誘電率、誘電正接が
低いものが望ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリブリレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、AB
S、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキサイト、
ポリカーボネイト、液晶ポリマー、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
テトラフルオロエチレン、熱可塑性エラストマー、シリ
コーン樹脂等の公知または市販の熱可塑性および熱硬化
性樹脂を用いることができる。
【0057】また、熱可塑性樹脂と別の熱可塑性樹脂を
ポリマーブレンドしても同様の効果を得ることができ
る。
【0058】次に本実施例による携帯電話機用板状アン
テナの製造手順を図1、図4に基づいて説明する。アン
テナ部16は図1に示すように誘電体基板11のオモテ
面11aにストリップ導体14、ウラ面11bにグラン
ド側導体15をそれぞれ銅箔等のプリントパターン等に
よって付着成形する。次にストリップ導体14およびグ
ランド側導体15の所定の位置に接点A14c、接点B
14d、接点C15aを半田付けし、アンテナ部16を
完成する。
【0059】次にオモテ外皮12およびウラ外皮13を
接合状態においてその内部にアンテナ部16を内蔵可能
とし、オモテ外皮12とウラ外皮13が接合面12d,
13bで接合する形状に各々射出成形によりプリモール
ドする。プリモールドの一例として熱可塑性樹脂である
ポリプロピレン樹脂(商品名MX3D:三菱油化
(株))と熱可塑性オレフィン形エラストマ樹脂(商品
名サーモラン215B:三菱油化(株))を用いた場合
について説明する。MX3Dと215Bを押し出し機を
用いて210℃で重量比3:7にブレンドしてペレット
とし、このペレットを用いて成形温度210℃、射出圧
力50MPa、射出時間3秒、金型温度40℃、冷却時
間20秒の射出成形により、プリモールド品であるオモ
テ外皮12およびウラ外皮13を製作した。(プリモー
ルドした外皮12、13の寸法は、長さ約140mm、
幅約6mm、厚さ約0.6mmである)
【0060】次に図4に示したプレス成形によってオモ
テ外皮12とウラ外皮13の接合面12d,13bを融
着する方法につき説明する。金型40は長さ140m
m、幅6mm、厚さ1.5mmの板状アンテナ1の形状
であり、金型には位置決めピン41,42を設けてあ
る。金型40内にプリモールドした一方の外皮12をセ
ットし、この外皮12の上にアンテナ部16の所定の位
置に載置し、さらにアンテナ部16の上に他方の外皮1
3を所定の位置に載置する。外皮12,13およびアン
テナ部16には位置決め穴23,24が設けられてお
り、金型の位置決めピン41,42に位置決め穴23,
24を挿嵌すすことにより所定の位置を設定し、プレス
条件は、成形温度170℃、加圧力300kg/cm2
でプレス成形しオモテ外皮12とウラ外皮13の接合面
12d,13bを融着する。この時誘電体基板11に設
けられた外皮接合孔11cに対応するオモテ外皮12、
ウラ外皮13の内壁が外皮接合孔11c内に押し出さ
れ、融着接合し、結合力を強める働きをする。
【0061】なお、オモテ外皮12、ウラ外皮13のプ
リモウルドは次の方法としてもよい。すなわち、熱可塑
性樹脂であるポリプロピレン樹脂、商品名MX3D(三
菱油化(株))を用いた場合、成形温度200℃、加圧
力30MPaのプレス成形によって外皮12,13をプ
リモールド成形する。
【0062】また、熱可塑性樹脂である熱可塑性オレフ
ィン系エラストマー樹脂;商品名サーモラン3980B
(三菱油化(株))、熱可塑性性樹脂であるポリプロピ
レン樹脂;MX3D(三菱油化(株))とサ−モラン3
980Bを押出機を用いて温度210℃で重量比5:5
にブレンドしたペレットを用いた成形が可能である。
【0063】また、熱可塑性樹脂であるポリエチレン樹
脂;商品名三菱ポリエチHDJX10(三菱油化
(株))を用いた場合、成形温度200℃、射出圧力5
0MPa、射出時間3秒、金型温度40℃、冷却時間2
0秒の射出成形によって外皮12,13をプリモールド
成形をしてもよい。
【0064】以上説明したように、本実施例によれば、
アンテナ1の収納時や引き出し時の取り扱い性が良く、
アンテナが引き出された状態における外力に対してたわ
み性、耐屈曲性および復元性を得ることができ、外観も
良好なものとすることができる。
【0065】実施例2.実施例1のストリップ導体14
とグランド側導体15をNi−Ti系合金に銅メッキを
施して形成したものであり、誘電体基板11の有する可
撓性とNi−Ti系合金の有する可撓性が重畳してたわ
み性、耐屈曲性、および復元性がさらに向上し、さら
に、Ni−Ti系合金で形成した導体に銅メッキするこ
とにより、導電性を高めることができる。
【0066】実施例3.実施例1のストリップ導体14
およびグランド側導体15をNi−Ti系合金で形成
し、さらに、Ni−Ti系合金で形成した導体に酸性メ
ッキしたもので、誘電体基板11の有する可撓性とNi
−Ti系合金の有する可撓性が重畳してたわみ性、耐屈
曲性、および復元性が向上し、導電性および耐腐食性を
高めることができる。
【0067】実施例4.実施例1のストリップ導体14
およびグランド側導体15をベリウム銅板で形成したも
ので、誘電体基板11の有する可撓性とベリウム銅板の
有する可撓性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復
元性がさらに向上する。
【0068】実施例5.以下、この発明の一実施例を5
図に基づいて説明する。図において、14は可撓性を有
する金属等で所定の形状に形成されたストリップ導体、
15は同様に可撓性を有する金属等で形成されたグラン
ド側導体、17は誘電体基板11とストリップ導体14
およびグランド側導体15を接着するフッ素樹脂系プリ
プレグである。
【0069】フッ素樹脂系プリプレグ17にて誘電体基
板11とストリップ導体14およびグランド側導体15
を接着することによりアンテナ部16としてのεおよび
tanδを著しく損なうことなくアンテナ部を構成する
ことができる。
【0070】実施例6.以下、この発明の一実施例を図
6に基づいて説明する。図において、18はアンテナ部
16の周囲全体をコーティングしているシリコン系防湿
剤である。
【0071】アンテナ部16をシリコン系防湿剤18で
コーティングすることにより、ストリップ導体14およ
びグランド側導体15を環境条件による腐食等の変質か
ら保護することができるため、板状アンテナ1の耐候性
が著しく向上する。
【0072】実施例7.以下、この発明の一実施例を図
7に基づいて説明する。図において、19はアンテナ部
16に形成されたストリップ導体14およびグランド側
導体15の各々の上面に固着された絶縁機能および可撓
性を有する絶縁性補強シートである。
【0073】絶縁性補強シート19をアンテナ部の両面
に固着することによって、アンテナ部16の誘電体基板
11が有する可撓性と絶縁性補強シート19の有する可
撓性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性がさ
らに向上する。
【0074】実施例8.以下、この発明の一実施例を図
8に基づいて説明する。図において、20はアンテナ部
16に形成されたストリップ導体14およびグランド側
導体15の各々の上面に各々の導体と電気的に接続する
ことなく固着された可撓性を有する線状の弾性体金属で
ある。
【0075】弾性体金属20をアンテナ部16の両面に
固着することによって、アンテナ部16の誘電体基板1
1が有する可撓性と弾性体金属20の有する可撓性が重
畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性がさらに向上
する。
【0076】実施例9.以下、この発明の一実施例を図
9に基づいて説明する。図において、20はアンテナ部
16に形成されたストリップ導体14およびグランド側
導体15の各々の上面に各々の導体と電気的に接続する
ことなく固着された可撓性を有する線状の弾性体金属、
19は各々の弾性体金属20上面に固着された絶縁機能
および可撓性を有する絶縁性補強シートである。
【0077】弾性体金属20および絶縁性補強シート1
9をアンテナ部16の両面に固着することによって、ア
ンテナ部16の誘電体基板11が有する可撓性と弾性体
金属20および絶縁性補強シート19の有する可撓性が
重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性がさらに向
上する。
【0078】実施例10.実施例7のストリップ導体1
4およびグランド側導体15をNi−Ti系合金で形成
したものであり、 絶縁性補強シート19がアンテナ部
16の両面に固着され、アンテナ部16の誘電体基板1
1が有する可撓性、Ni−Ti系合金で形成されたスト
リップ導体14およびグランド側導体15の有する可撓
性、さらに絶縁性補強シート19の有する可撓性が重畳
してたわみ性、耐屈曲性、および復元性が著しく向上す
る。
【0079】実施例11.以下、この発明の他の実施例
を図10、11に基づいて説明する。図10および図1
1において、22は外皮12、13に設けられたストリ
ップ導体14とグランド側導体15形状に相似した凹部
である。板状アンテナ1に成形した状態において、スト
リップ導体14およびグランド側導体15は外皮12、
13に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成される
ので、外皮12,13との接合性が向上する。
【0080】実施例12.以下、この発明の他の実施例
を図12に基づいて説明する。図において、22は外皮
12、13にストリップ導体14およびグランド側導体
15の形状に相似した凹部であり、19はアンテナ部1
6に形成されたストリップ導体14およびグランド側導
体15の各々の上面に固着された絶縁機能および可撓性
を有する絶縁性補強シートである。
【0081】ストリップ導体14およびグランド側導体
15は外皮12、13に設けられた凹部22に沈み込む
状態で形成されるので、外皮12,13との接合性が向
上し、絶縁性補強シート19をアンテナ部16の両面に
固着することによって、アンテナ部16の誘電体基板1
1が有する可撓性と絶縁性補強シート19の有する可撓
性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性がさら
に向上する。
【0082】実施例13.以下、この発明の他の実施例
を図13に基づいて説明する。図において、20はアン
テナ部16に形成されたストリップ導体14およびグラ
ンド側導体15の各々の上面に各々の導体と電気的に接
続することなく固着された可撓性を有する線状の弾性体
金属である。22は外皮12、13にストリップ導体1
4およびグランド側導体15の形状に相似した凹部であ
る。
【0083】ストリップ導体14およびグランド側導体
15は外皮12、13に設けられた凹部22に沈み込む
状態で形成されるので、外皮12,13との接合性が向
上し、 弾性体金属20を平面状に形成されたアンテナ
部16の両面に固着することによって、アンテナ部16
の誘電体基板11が有する可撓性と弾性体金属20のす
る可撓性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性
がさらに向上する。
【0084】実施例14.以下、この発明の一実施例を
図14に基づいて説明する。図において、20はアンテ
ナ部16に形成されたストリップ導体14およびグラン
ド側導体15の各々の上面に各々の導体と電気的に接続
することなく固着された可撓性を有する線状の弾性体金
属、19は各々の弾性体金属20上面に固着された絶縁
機能および可撓性を有する絶縁性補強シートである。2
2は外皮12、13にストリップ導体14およびグラン
ド側導体15の形状に相似した凹部である。
【0085】ストリップ導体14およびグランド側導体
15は外皮12、13に設けられた凹部22に沈み込む
状態で形成されるので、外皮12,13との接合性が向
上し弾性体金属20および絶縁性補強シート19をアン
テナ部16の両面に固着することによって、アンテナ部
16の誘電体基板11が有する可撓性と弾性体金属20
および絶縁性補強シート19の有する可撓性が重畳して
たわみ性、耐屈曲性、および復元性がさらに向上する。
【0086】実施例15.以下、この発明の他の実施例
を図15に基づいて説明する。図において、14はNi
−Ti系合金で形成されたストリップ導体、15は同様
にNi−Ti系合金で形成されたグランド側導体、22
は外皮12、13に設けられたストリップ導体14とグ
ランド側導体15形状に相似した凹部である。
【0087】板状アンテナ1に成形した状態において、
ストリップ導体14およびグランド側導体15は外皮1
2、13に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成さ
れるので、外皮12,13との接合性が向上するととも
に、各々の導体が有する可撓性がたわみ性、耐屈曲性、
および復元性を向上させる。
【0088】実施例16.以下、この発明の他の実施例
を図16に基づいて説明する。図において、19はアン
テナ部16のNi−Ti系合金で形成されたストリップ
導体14およびグランド側導体15の上面に固着された
絶縁機能および可撓性を有する絶縁性補強シートであ
る。22は外皮12、13に設けられたストリップ導体
14とグランド側導体15形状に相似した凹部である。
【0089】板状アンテナ1に成形した状態において、
ストリップ導体14およびグランド側導体15は外皮1
2、13に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成さ
れるので、外皮12,13との接合性が向上するととも
に、絶縁性補強シート19を平面状に形成されたアンテ
ナ部16の両面に固着することによって、アンテナ部1
6の誘電体基板11が有する可撓性、各々の導電体1
4,15を形成するNi−Ti系合金の有する可撓性と
絶縁性補強シート19の有する可撓性が重畳してたわみ
性、耐屈曲性、および復元性が著しくさらに向上する。
【0090】実施例17.以下、この発明の他の実施例
を図17に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19に被着せしめたストリップ導体、15は同様に絶
縁性補強シート19に被着せしめたグランド側導体であ
る。
【0091】絶縁性補強シート19を平面状に形成され
たアンテナ部16の両面に固着することによって、アン
テナ部16の誘電体基板11が有する可撓性、各々の導
電体14,15を形成するNi−Ti系合金の有する可
撓性と絶縁性補強シート19の有する可撓性が重畳して
たわみ性、耐屈曲性、および復元性が著しくさらに向上
する。
【0092】実施例18.以下、この発明の他の実施例
を図18に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19に被着せしめたストリップ導体、15は同様に絶
縁性補強シート19に被着せしめたグランド側導体であ
る。20はストリップ導体14およびグランド側導体1
5の各々の上面に各々の導体と電気的に接続することな
く固着された可撓性を有する線状の弾性体金属である。
【0093】弾性体金属20および絶縁性補強シート1
9を平面状に形成されたアンテナ部16の両面に固着す
ることによって、アンテナ部16の誘電体基板11が有
する可撓性と弾性体金属20および絶縁性補強シート1
9の有する可撓性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、およ
び復元性がさらに向上する。
【0094】実施例19.以下、この発明の他の実施例
を図19に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19にNi−Ti系合金を被着せしめたストリップ導
体、15は同様に絶縁性補強シート19にNi−Ti系
合金を被着せしめたグランド側導体である。
【0095】絶縁性補強シート19を平面状に形成され
たアンテナ部の両面に固着することによって、アンテナ
部16の誘電体基板11が有する可撓性、各々の導電体
14,15を形成するNi−Ti系合金の有する可撓性
と絶縁性補強シート19の有する可撓性が重畳してたわ
み性、耐屈曲性、および復元性が著しくさらに向上す
る。
【0096】実施例20.以下、この発明の他の実施例
を図20に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19に被着せしめたストリップ導体、15は同様に絶
縁性補強シート19に被着せしめたグランド側導体、2
2は誘電体基板11に設けられたストリップ導体14と
グランド側導体15形状に相似した凹部である。
【0097】板状アンテナ1に成形した状態において、
ストリップ導体14およびグランド側導体15は誘電体
基板11に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成さ
れる。
【0098】誘電体基板11にストリップ導体14およ
びグランド側導体15を沈み込ませて形成するため、ア
ンテナ部16の両面が平面となり、外皮12,13との
接合性が向上するとともに、各々の導体が有する可撓性
がたわみ性、耐屈曲性、および復元性を向上させる。
【0099】実施例21.以下、この発明の他の実施例
を図21に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19に被着せしめたストリップ導体、15は同様に絶
縁性補強シート19に被着せしめたグランド側導体、2
2は誘電体基板11に設けられたストリップ導体14と
グランド側導体15形状に相似した凹部、20はストリ
ップ導体14およびグランド側導体15の各々の上面に
各々の導体と電気的に接続することなく固着された可撓
性を有する線状の弾性体金属である。
【0100】板状アンテナ1に成形した状態において、
ストリップ導体14およびグランド側導体15は誘電体
基板11に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成さ
れる。
【0101】誘電体基板11にストリップ導体14およ
びグランド側導体15を沈み込ませて形成するため、ア
ンテナ部16の両面が平面となり、外皮12,13との
接合性が向上するとともに、アンテナ部16の誘電体基
板11が有する可撓性と弾性体金属20および絶縁性補
強シート19の有する可撓性が重畳してたわみ性、耐屈
曲性、および復元性がさらに向上する。
【0102】実施例22.以下、この発明の他の実施例
を図22に基づいて説明する。図において、19は絶縁
機能を有する絶縁性補強シート、14は絶縁性補強シー
ト19にNi−Ti系合金を被着せしめたストリップ導
体、15は同様に絶縁性補強シート19にNi−Ti系
合金を被着せしめたグランド側導体、22は誘電体基板
11に設けられたストリップ導体14とグランド側導体
15形状に相似した凹部である。
【0103】板状アンテナ1に成形した状態において、
ストリップ導体14およびグランド側導体15は誘電体
基板11に設けられた凹部22に沈み込む状態で形成さ
れる。
【0104】誘電体基板11にストリップ導体14およ
びグランド側導体15を沈み込ませて形成するため、ア
ンテナ部16の両面が平面となり、外皮12,13との
接合性が向上するとともに、アンテナ部16の誘電体基
板11が有する可撓性とNi−Ti系合金で形成した両
導体14,15および絶縁性補強シート19の有する可
撓性が重畳してたわみ性、耐屈曲性、および復元性がさ
らに向上する。
【0105】実施例23.以下、この発明の他の実施例
を図に基づいて説明する。図23および図23の断面B
−Bを示す図24(a)から(t)はアンテナ部16は
平板状のままとし、外皮12、13を断面形状が略U字
状にプリモールドとした外皮としたものである。
【0106】板状アンテナ1に成形した状態において、
外皮12,13の断面形状を略U字状に構成するため、
板状アンテナ1の自立性が向上すると共にアンテナ部1
6の有する可撓性がたわみ性、耐屈曲性、および復元性
とが重畳して板状アンテナ1の機能が向上する。
【0107】実施例24.以下、この発明の他の一実施
例を図に基づいて説明する。図25および図25の断面
C−Cを示す図26(a)から(t)は、断面が略U字
状に形成されたアンテナ部16と、外皮12および13
が断面形状が略U字状にプリモールドされた外皮からな
るもので、板状アンテナ1に成形した状態において、ア
ンテナ部16および外皮12,13の断面形状を略U字
状に構成するため、板状アンテナ1の自立性が向上する
と共に外皮12,13とアンテナ部16の有する可撓性
がたわみ性、耐屈曲性、および復元性とが重畳して板状
アンテナ1の機能が向上する。
【0108】実施例25.以下、この発明の他の実施例
を図に基づいて説明する。図27(a)、(b)におい
て、1は断面形状が略U字状に形成された板状アンテ
ナ、30は板状アンテナ1の外周上部に形成される略円
筒状のスリーブ、2は携帯電話機の本体である。
【0109】携帯電話機本体2に装着された状態におい
て、板状アンテナ1の外周上部にスリーブ30を構成す
るため、外観上略U字状の板状アンテナ1が見えないた
め、商品性を高めることができると共に、アンテナの引
出性を高めることができる。
【0110】実施例26.以下、この発明の他の実施例
を図に基づいて説明する。図28(a)は板状のアンテ
ナ、図28(b)は長さ方向の中心軸回りにねじり角度
を有するアンテナ部、図28(c)ははアンテナ部16
と同様に長さ方向の中心軸回りにねじり角度を有する外
皮を示す。
【0111】板状アンテナ1に形成した状態において、
アンテナ部16および外皮12,13が、長さ方向にね
じり角度を有するように構成するため、板状アンテナ1
の自立性が向上すると共に外皮12,13とアンテナ部
16の有するねじり角度と可撓性がたわみ性、耐屈曲
性、および復元性とが重畳して板状アンテナ1の機能が
向上する。
【0112】実施例27.以下、この発明の他の実施例
について図に基づいて説明する。図29(a)、(b)
は外皮12と13を一体化させる場合に適用される射出
成形金型を示し、43aは外皮12、13の形状を有す
る金型である。
【0113】金型43a内にはアンテナ部16を固定さ
せる位置決めピン41,42が設けてある。熱可塑性樹
脂であるポリプロピレン樹脂;商品名MX3D(三菱油
化(株))を、成形温度220℃、射出圧力50MP
a、射出時間3秒、冷却時間20秒で射出成形すること
により、アンテナ部16と外皮12が一体化した1次成
形品12を得る。
【0114】次に図29bにおいて、この1次成形品1
2を板状アンテナ1形状を有する2段式成形用金型43
b内に設置して、再び射出成形することにより、樹脂が
流れて、プリモールドされた外皮12の他方の外皮13
を形成する。
【0115】次に、ポリプロピレン樹脂;MX3Dを成
形温度220℃、射出圧力50MPa、射出時間3秒、
冷却時間20秒で射出成形し、板状アンテナ1を得る。
28は1次成形品12を設置した後、再び射出成形して
板状アンテナ1全体を成形する2段成形金型を示し、金
型43b内部には1次成形品12を所定の位置に固定す
る位置決めピン41,42が設けてある。
【0116】同様の製造方法にて、熱可塑性樹脂である
ポリプロピレン樹脂;商品名MX3Dと熱可塑性オレフ
ィン系エラストマー樹脂;商品名サーモラン3980B
を押出機を用いて温度210℃で重量比5:5にブレン
ドしたペレット、およびMX3Dと熱可塑性オレフィン
系エラストマー樹脂;商品名サーモラン215Bを押出
機を用いて温度210℃で重量比3:7にブレンドした
ペレット等を用いた成形が可能である。
【0117】以上説明したように本実施例によれば、実
施例1に比べあらかじめ外皮12、13を形成する工程
と、外皮12、13を融接する工程をまとめて行うので
製造工程の短縮をすることができる。
【0118】実施例28.以下、この発明の他の実施例
について図に基づいて説明する。図30(a),
(b),(c),(d),(e),(f)において、厚
さ約50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
にストリップ導体14を形成した転写フィルム46を長
さ140mm、幅6mm、厚さ0.8mmの一方の外皮
12形状を有する金型45内に設置し、熱可塑性エラス
トマー樹脂;商品名サーモラン215B(三菱油化
(株))を成形温度220℃、射出圧力50MPa、射
出時間3秒、金型温度40℃、冷却時間20秒で射出成
形する。
【0119】成形の後、転写フィルム46をはがすと、
導体が樹脂に転写されて1次成形品44が得られる。次
に他方の外皮13を成形するために、転写された1次成
形品44を長さ140mm、幅6mm、厚さ1.5mm
の板状アンテナ1形状を有する金型48内に設置した
後、オレフィン系エラストマー樹脂を成形温度220
℃、射出圧力50MPa、射出時間3秒、金型温度40
℃、冷却時間20秒で射出成形して板状アンテナ1を得
る。
【0120】以上説明したように本実施例によれば、実
施例1に比べあらかじめアンテナ部16を形成しておく
必要がなく、外皮12、13の形成と同時に形成できる
ため製造工程の短縮をすることができる。
【0121】実施例29.以下、この発明の他の実施例
について図に基づいて説明する。図30(a),
(b),(c),(d),(e),(f)において、厚
さ約50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、ストリップ導体14を形成した転写フィルム46を
長さ140mm、幅6mm、厚さ0.8mmの一方の外
皮12形状を有する金型45内に設置し、熱可塑性樹脂
であるポリスチレン樹脂;商品名出光スチロールIT4
0(出光石油化学(株))を成形温度250℃、加圧力
30MPaでプレス成形する。
【0122】成形の後、転写フィルム46をはがすと、
導体が樹脂に転写されて1次成形品44が得られる。次
に他方の外皮13をポリスチレン樹脂を用い、成形温度
200℃、加圧力30MPaのプレス成形によって、長
さ140mm、幅6mm、厚さ0.8mmのプリモール
ドしておく。
【0123】転写された1次成形品44とプリモールド
された外皮13を、長さ140mm、幅6mm、厚さ
1.5mmの板状アンテナ1形状を有する金型45内に
設置した後、成形温度250℃、加圧力30MPaのプ
レス成形で板状アンテナ1を得る。
【0124】以上説明したように本実施例によれば、実
施例1に比べあらかじめアンテナ部16を形成しておく
必要がなく、外皮12、13の形成と同時に形成できる
ため製造工程の短縮をすることができる。
【0125】実施例30.以下、この発明の他の実施例
について図に基づいて説明する。図30(a),
(b),(c),(d),(e),(f)において、厚
さ約50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、ストリップ導体14を形成した転写フィルム46を
長さ140mm、幅6mm、厚さ0.8mmの一方の外
皮12形状を有する金型45内に設置し、熱可塑性樹脂
であるオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂;商品名
サーモラン215B(三菱油化(株))を成形温度20
0℃、加圧力30MPaでプレス成形する。
【0126】成形の後、転写フィルム46をはがすと、
導体が樹脂に転写されて1次成形品44が得られる。次
に他方の外皮13をサーモラン215Bを用い、成形温
度200℃、加圧力50MPa、射出時間3秒、金型温
度40℃、冷却時間20秒の射出成形によって、長さ1
40mm、幅6mm、厚さ0.8mmでプリモールドし
ておく。
【0127】転写された1次成形品44とプリモールド
された外皮13を、長さ140mm、幅6mm、厚さ
1.5mmの板状アンテナ1形状を有する金型45内に
設置した後、成形温度250℃、加圧力30MPaのプ
レス成形で板状アンテナ1を得る。
【0128】以上説明したように本実施例によれば、実
施例1に比べあらかじめアンテナ部16を形成しておく
必要がなく、外皮12、13の形成と同時に形成できる
ため製造工程の短縮をすることができる。
【0129】実施例31.以下、この発明の一実施例に
基づいて説明する。図31、32はアンテナ部16の外
皮12、13の成形方法を示し、図31は金型を開いた
状態、図32は金型を閉じた状態を示す。アンテナ部1
6が板状アンテナ1の中立面に保持できるように、アン
テナ部16の両端に位置決め穴を設け、この位置決め穴
を板状アンテナ1の形状を有する金型55に設けた位置
決めピン60とラック57に設けた位置決めピン61に
嵌合させる。金型55の位置決めピン60は固定式位置
決めピンであり、ラック57の位置決めピン61は金型
54の開閉によりピニオン歯車58が回転し、位置決め
ピンがスライドする可動式位置決めピンである。
【0130】アンテナ部16を固定式位置決めピン60
にセットした後、可動式位置決めピン61をスライドさ
せることによってアンテナ部16を保持する。アンテナ
部16と金型内へセットする時に、容易に位置決めピン
60,61に挿入固定するためにはアンテナ部16の位
置決め穴と同一ピッチか、あるいはマイナス目のピッチ
が必要であり、その場合アンテナ部16にはタルミが生
じる。タルミは樹脂を流し込んだ時に、樹脂内厚さ方向
で中央に設けることができにくく、また、成形時アンテ
ナ部16が金型を加熱することにより熱膨張するので、
ピンをスライドさせないと、アンテナ部がピン間でタル
ミがでるため中心部に正しく保持できにくいため、スラ
イドする可動式位置決めピン61によってアンテナ部1
6へ張力をかけるのである。張力は、金型54の開閉を
利用しラック56,57とピニオン58を組み合わせた
構造で、張力をかける。金型54,55のゲート59
a,59bは、樹脂の流れがアンテナ部16の表裏に2
分されるように厚さ方向の中央部に設けなければならな
い。この時のゲート59a,59bの形状は、サイドゲ
ート、フィルムゲート、ファンゲートなど一般の樹脂成
形に用いられる形状であれば問題はなく、またゲートの
個数も1点ゲートでも多点ゲートでも良い。
【0131】以上説明したように、本実施例はアンテナ
部16を中立面に保持した後、熱可塑性樹脂で射出成形
することにより、板状アンテナ1の中立面にアンテナ部
16が固定され、性能の安定した製品が得られる。
【0132】実施例32.以下、この発明の他の実施例
を図33,34,35,36により説明する。図33は
この実施例で使用する金型であり、図34,35,36
は動作状態図を示す。図33において、70,71は金
型であり、72a,72bはアンテナ部16が固定され
る固定式位置決めピンである。73は金型70に設けら
れた金型圧縮装置であり、74は金型内圧縮装置を上下
させるシリンダーである。75は金型70,71に設け
られ、アンテナ部16の弛みを防止する弛み防止装置で
あり、76はモーター77の回転により弛み防止装置7
5を上下させる圧縮ピンであり、78a,78bは樹脂
が流れるゲートである。
【0133】次に動作について説明する。図33におい
てアンテナ部16を固定式位置決めピン72a,72b
にセットした後、図34に示すように、型閉めを行い、
77のモーターを回転させ76の圧縮ピンでアンテナ部
16を挟み込む方向に動作させ、アンテナ部16を中立
面に弛みがでないように保持した後、熱可塑性樹脂で射
出成形を行う。金型70のゲート58は、樹脂の流れが
アンテナ部16の表裏に2分されるように厚さ方向の中
央部に設けなければならない。この時のゲート58の形
状は、サイドゲート、フィルムゲート、ファンゲートな
ど一般の樹脂成形に用いられる形状であれば問題はな
く、またゲートの個数も1点ゲートでも多点ゲートでも
良い。図34はサイドゲートを示す。
【0134】次の動作を、図35,36により説明す
る。図35に示すように熱可塑性樹脂で射出成形を行う
と、その圧力で金型内圧縮装置73が押し下げられるそ
の際、急激に押し下げられないように、79のばねが作
用する。ばね79の作用効果は金型内への空気の巻込み
や、樹脂の溜まりを防ぐために、設けられている。次
に、図36に示すように、熱可塑性樹脂で射出成形を行
った後、直ちに74のシリンダーを作動させ金型内圧縮
装置73を押し戻し作用と77のモーターを回転させ圧
縮ピン76をアンテナ部16を挟み込んでいる状態を解
除することで圧縮成形が行え、板状アンテナ1の中立面
にアンテナ部16が固定される。
【0135】以上説明したように、本実施例は板状アン
テナ1の中立面にアンテナ部16が固定されるので、性
能の安定した製品が得られる。
【0136】実施例33.以下、この発明の他の実施例
を図37(a),38(b)により説明する。図37
(a)は本実施例の部分断面図、図37(b)は部分平
面図である。図において、11は誘電体基板、14はス
トリップ導体、15はグランド側導体であり、14c,
14dはストリップ導体14に設けられた接点A、接点
Bである。15aはグランド側導体15に設けられた接
点であり、80は接点A14c、接点B14dおよび接
点C15aに加熱と加圧を同時に行い、かつ位置決め機
能を有する接点治具であり、81は糸半田である。
【0137】誘電体基板11に、ストリップ導体14と
グランド側導体15を形成した後、接点A14c、接点
B14d、接点C15aを接点治具80を用いて所定の
位置に載置する。その後、接点治具80により接点A1
4c、接点B14d、接点C15aに加圧と加熱を同時
に行う。次に、糸半田81を接点A14c、接点B14
d、接点C15aに供給することにより固定し、アンテ
ナ部16を得る。
【0138】以上説明したように、本実施例は接点治具
80を用いて位置決め、加圧、加熱を同時に行い、接点
A14c、接点B14d、接点C15aを固定すること
により位置精度の高いアンテナ部16を得ることができ
る。
【0139】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0140】この発明に係る携帯電話機用板状アンテナ
は、アンテナ本体と、このアンテナ本体を内蔵する外皮
とを備え、前記アンテナ本体は可撓性と誘電特性と接合
孔とを有する誘電体基板と、上記誘電体基板の第1の面
に形成され第1の接点を有するストリップ導体と、上記
誘電体基板の第2の面に形成され第2の接点を有するグ
ランド側導体とからなり、前記外皮は上記第1の接点と
上記第2の接点が嵌挿される接点孔と可撓性と誘電特性
を有し、上記ストリップ導体側の内壁と上記グランド側
導体側の内壁が上記接合孔を介し互いに融着結合される
ようにしたので、たわみ性、耐屈曲性および復元性を得
ることができる。
【0141】また、上記外皮に上記ストリップ導体と上
記グランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記スト
リップ導体と上ググランド側導体がこれらの凹部に沈み
込むようにしたので、外皮との接合性が向上する。
【0142】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体を、Ni−Ti系合金にに銅メッキを施した導体
で構成したので、たわみ性、耐屈曲性および復元性がさ
らに向上する。
【0143】また、上記アンテナ本体をフッ素樹脂系プ
リプレグにて接着構成したので、誘電特性を損なわない
ようにすることができる。
【0144】また、上記アンテナ本体がシリコン系防湿
剤でコーティングされたので、耐候性が向上する。
【0145】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された絶縁性補強シートを備えたの
で、たわみ性、耐屈曲性および復元性がさらに向上す
る。
【0146】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された線状の弾性体金属を備えたの
で、たわみ性、耐屈曲性および復元性がさらに向上す
る。
【0147】また、上記ストリップ導体と上記グランド
側導体の表面に固着された線状の弾性体金属の表面に固
着された絶縁性補強シートを備えたので、たわみ性、耐
屈曲性および復元性がさらに向上する。
【0148】また、可撓性と誘電特性を有する誘電体基
板と、この誘電体基板の第1の面側に設けられた可撓性
を有する第1の絶縁補強シ−トと、この第1の絶縁補強
シ−トの上記誘電体基板の第1の面側に形成され第1の
接点を有するストリップ導体と、上記上記誘電体基板の
第2の面側に設けられた可撓性を有する第2の絶縁補強
シ−トと、この第2の絶縁補強シ−トの上記誘電体基板
の第2の面側に形成され第2の接点を有するグランド側
導体と、上記誘電体基板とストリップ導体が形成された
第1の絶縁補強シ−トとグランド側導体が形成され第2
の絶縁補強シ−トとを内蔵し、上記第1の接点と上記第
2の接点が嵌挿される接点孔と可撓性と誘電特性を有す
る外皮とを備えたので、たわみ性、耐屈曲性および復元
性を得ることができる。
【0149】また、上記誘電体に上記ストリップ導体と
上記グランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記ス
トリップ導体と上記ググランド側導体がこれらの凹部に
沈み込むようにしたので、外皮との接合性が向上する。
【0150】また、上記外皮の断面外形を湾曲させて略
U字状にしたので、たわみ性、耐屈曲性および復元性が
さらに向上する。
【0151】また、上記アンテナ本体と上記外皮の断面
形状を湾曲させて略U字状にしたので、たわみ性、耐屈
曲性および復元性がさらに向上する。
【0152】また、上記外皮の先端を略円形のスリーブ
で覆ったので、外観とアンテナの引出性を向上すること
ができる。
【0153】また、上記アンテナ本体と上記外皮を、長
さ方向の中心軸回りに所定の角度でねじれを有するの
で、たわみ性、耐屈曲性および復元性がさらに向上す
る。
【0154】また、 誘電体基板の第1の面にストリッ
プ導体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、
上記ストリップ導体に第1の接点と上記グランド側導体
に第2の接点を接合する工程と、上記ストリップ導体と
グランド側導体を形成した上記誘電体基板を収納する外
皮を第1の外皮と第2の外皮に分割した形状に各々を形
成する工程と、上記第1の外皮と上記第2の外皮を融着
するとともに、上記誘電体基板に設けられた接合孔に対
応する上記第1の外皮と上記第2の外皮の内壁が接合孔
内に押し出され、融着接合する工程と、からなるので、
容易に製造することができる。
【0155】
【0156】また、上記外皮を形成する工程において、
上記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら外皮を形
成するので、外皮内にアンテナ部が高精度に位置決めさ
れ安定した性能が得られる。
【0157】また、上記外皮を形成する工程において、
上記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら上記外皮
の概略形状を形成後、圧縮成型により上記外皮を形成す
るので、外皮内にアンテナ部が高精度に位置決めされ、
安定した性能が得られ得る。
【0158】また、上記ストリップ導体に第1の接点と
上記グランド側導体に第2の接点を接合する工程におい
て、加熱と加圧を同時に行って半田付けをするので、高
精度に位置決めされ、安定した性能が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による携帯電話機用板状
アンテナを示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の一実施例による携帯電話機用板状
アンテナの斜視図である。
【図3】 この発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】 この発明の一実施例の製造方法を示す図であ
る。
【図5】 この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図6】 この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】 この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】 この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】 この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】 この発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図11】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図12】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図13】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図14】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図15】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図16】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図17】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図18】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図19】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図20】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図21】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図22】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図23】 この発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図24】 この発明の請求項20から22の一実施例
を示す断面図である。
【図25】 この発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図26】 この発明の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図27】 この発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図28】 この発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図29】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図30】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図31】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図32】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図33】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図34】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図35】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図36】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図37】 この発明の他の実施例の製造方法を示す図
である。
【図38】 従来例を示す斜視図である。
【図39】 従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 板状アンテナ、11 誘電体基板、11c 外皮接
合孔、12,13 外皮12a,12b,12c 接点
孔A,接点孔B,接点孔C、14 ストリップ導体、1
4c,14d,15a 接点A、接点B、接点C、15
グランド側導体、16 アンテナ部、17 フッ素樹
脂系プリプレグ、18 シリコン系防湿剤 、19 絶
縁性補強シ−ト、20 弾性体金属、22 凹部、30
スリ−ブ、46 転写フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 豊 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 通信機製作所内 (72)発明者 金子 公廣 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 通信機製作所内 (72)発明者 滝本 淳 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 通信機製作所内 (72)発明者 岩本 賢典 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 通信機製作所内 (72)発明者 村上 治 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 古橋 靖夫 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−69702(JP,A) 特開 昭63−234606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/00 - 1/52 H01Q 5/00 - 11/20 H01Q 13/00 - 13/28

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ本体と、このアンテナ本体を内
    蔵する外皮とを備え、前記アンテナ本体は可撓性と誘電
    特性と接合孔とを有する誘電体基板と、上記誘電体基板
    の第1の面に形成され第1の接点を有するストリップ導
    体と、上記誘電体基板の第2の面に形成され第2の接点
    を有するグランド側導体とからなり、前記外皮は上記第
    1の接点と上記第2の接点が嵌挿される接点孔と可撓性
    と誘電特性を有し、上記ストリップ導体側の内壁と上記
    グランド側導体側の内壁が上記接合孔を介し互いに融着
    結合されることを特徴とする携帯電話機用板状アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 上記外皮に上記ストリップ導体と上記グ
    ランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記ストリッ
    プ導体と上グランド側導体がこれらの凹部に沈み込む
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機
    用板状アンテナ。
  3. 【請求項3】 上記ストリップ導体と上記グランド側導
    体を、Ni−Ti系合金にに銅メッキを施した導体で構
    成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    携帯電話機用板状アンテナ。
  4. 【請求項4】 上記アンテナ本体をフッ素樹脂系プリプ
    レグにて接着構成したことを特徴とする請求項1たは請
    求項2記載の携帯電話機用板状アンテナ。
  5. 【請求項5】 上記アンテナ本体がシリコン系防湿剤で
    コーティングされたことを特徴とすることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の携帯電話機用板状アンテ
    ナ。
  6. 【請求項6】 上記ストリップ導体と上記グランド側導
    体の表面に固着された絶縁性補強シートを備えたことを
    特徴とすることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の携帯電話機用板状アンテナ。
  7. 【請求項7】 上記ストリップ導体と上記グランド側導
    体の表面に固着された線状の弾性体金属を備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯電話機用
    板状アンテナ。
  8. 【請求項8】 上記ストリップ導体と上記グランド側導
    体の表面に固着された線状の弾性体金属の表面に固着さ
    れた絶縁性補強シートを備えたことを特徴とする請求項
    7記載の携帯電話機用板状アンテナ。
  9. 【請求項9】 可撓性と誘電特性を有する誘電体基板
    と、この誘電体基板の第1の面側に設けられた可撓性を
    有する第1の絶縁補強シ−トと、この第1の絶縁補強シ
    −トの上記誘電体基板の第1の面側に形成され第1の接
    点を有するストリップ導体と、上記誘電体基板の第2の
    面側に設けられた可撓性を有する第2の絶縁補強シ−ト
    と、この第2の絶縁補強シ−トの上記誘電体基板の第2
    の面側に形成され第2の接点を有するグランド側導体
    と、上記誘電体基板とストリップ導体が形成された第1
    の絶縁補強シ−トとグランド側導体が形成され第2の絶
    縁補強シ−トとを内蔵し、上記第1の接点と上記第2の
    接点が嵌挿される接点孔と可撓性と誘電特性を有する外
    皮と、を備えたことを特徴とする携帯電話機用板状アン
    テナ。
  10. 【請求項10】 上記誘電体に上記ストリップ導体と上
    記グランド側導体形状に相似した凹部を有し、上記スト
    リップ導体と上記ググランド側導体がこれらの凹部に沈
    み込むようにしたことを特徴とする請求項9記載の携帯
    電話機用板状アンテナ。
  11. 【請求項11】 上記外皮の断面外形を湾曲させて略U
    字状にしたことを特徴とする請求項1ないし請求項10
    記載の携帯電話機用板状アンテナ。
  12. 【請求項12】 上記アンテナ本体と上記外皮の断面形
    状を湾曲させて略U字状にしたことを特徴とする請求項
    11記載の携帯電話機用板状アンテナ。
  13. 【請求項13】 上記外皮の先端を略円形のスリーブで
    覆ったことを特徴とする請求項1ないし請求項12記載
    の携帯電話機用板状アンテナ。
  14. 【請求項14】 上記アンテナ本体と上記外皮を、長さ
    方向の中心軸回りに所定の角度でねじれを有することを
    特徴とする請求項1ないし請求項10記載の携帯電話機
    用板状アンテナ。
  15. 【請求項15】 誘電体基板の第1の面にストリップ導
    体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、上記
    ストリップ導体に第1の接点と上記グランド側導体に第
    2の接点を接合する工程と、上記ストリップ導体とグラ
    ンド側導体を形成した上記誘電体基板を収納する外皮を
    第1の外皮と第2の外皮に分割した形状に各々を形成す
    る工程と、上記第1の外皮と上記第2の外皮を融着する
    とともに、上記誘電体基板に設けられた接合孔に対応す
    る上記第1の外皮と上記第2の外皮の内壁が接合孔内に
    押し出され、融着接合する工程と、からなることを特徴
    とする携帯電話機用板状アンテナの製造方法。
  16. 【請求項16】 誘電体基板の第1の面にストリップ導
    体、第2の面にグランド側導体を形成する工程と、上記
    ストリップ導体に第1の接点と上記グランド側導体に第
    2の接点を接合する工程と、上記ストリップ導体とグラ
    ンド側導体を形成した上記誘電体基板を収納する外皮を
    第1の外皮と第2の外皮に分割した形状のうち第1の外
    皮を形成する工程と、上記第2の外皮を形成するととも
    に前記第1の外皮と融着するとともに、上記誘電体基板
    に設けられた接合孔に対応する第1の外皮と第2の外皮
    の内壁が接合孔内に押し出され、融着接合する工程と、
    からなることを特徴とする携帯電話機用板状アンテナの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 上記外皮を形成する工程において、上
    記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら外皮を形成
    することを特徴とする請求項15記載の携帯電話機用板
    状アンテナの製造方法。
  18. 【請求項18】 上記外皮を形成する工程において、上
    記アンテナ本体に金型内で張力をかけながら上記外皮の
    概略形状を形成後、圧縮成型により上記外皮を形成する
    ことを特徴とする請求項15記載の携帯電話機用板状ア
    ンテナの製造方法。
  19. 【請求項19】 上記ストリップ導体に第1の接点と上
    記グランド側導体に第2の接点を接合する工程におい
    て、加熱と加圧を同時に行って半田付けをすることを特
    徴とする請求項15記載の携帯電話機用板状アンテナの
    製造方法。
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