JP2003124046A - ビーズインダクタの製造方法 - Google Patents

ビーズインダクタの製造方法

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JP2003124046A
JP2003124046A JP2001312539A JP2001312539A JP2003124046A JP 2003124046 A JP2003124046 A JP 2003124046A JP 2001312539 A JP2001312539 A JP 2001312539A JP 2001312539 A JP2001312539 A JP 2001312539A JP 2003124046 A JP2003124046 A JP 2003124046A
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bead inductor
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Kenichi Saito
健一 斉藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーズインダクタの製造工程において、工
程数を増加させることなく無電解メッキ後のレジスト処
理及びエッチング処理の工程を不要にすることで、製造
工程の工程数を減少させ、製造工程の簡略化及び製造コ
ストの削減が可能になるようにする。 【解決手段】 導体コイル11を複合材料12内にイ
ンサート成形した成形体12Aを同一の保持プレート1
3の孔14に挿入して保持させる。ついで、成形体12
Aの端部のブラスト処理から外部電極形成のための金属
被膜処理までの工程を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビーズインダクタ
の製造方法に関し、特に磁性体と樹脂の複合材料に導体
コイルを埋め込んだ成形体を保持プレートの孔に挿入し
た状態で無電解メッキ等の金属被膜処理を行うビーズイ
ンダクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】図1(a)〜(d)及び図2(e)〜(i)は、従来の
ビーズインダクタの製造工程を説明する図である。従来
のビーズインダクタの製造工程においては、まず、ポリ
エステルやポリアミドイミド等の絶縁被膜で被覆された
線状導体(銅線)を巻き回して導体コイル11を作製し、
当該導体コイル11をフェライト等の磁性体粉末とPP
S(ポリフェニレンスルファイド)樹脂等を混練した複合
材料12で射出成形し、成形体12Aを作製する(図1
(a))。その後、当該成形体12Aを保持プレート13の
孔14内に挿入して、成形体12Aを保持プレート13
の孔14に保持させる(図1(b))。ついで、当該成形体
12Aのうち保持プレート13の孔14から露出してい
る両端部の複合材料12をブラスト処理によって研磨除
去し、線状導体の端部を複合材料12から露出させると
共にその線状導体の端部を絶縁被膜から露出させ、同時
に成形体の面荒しを行う(図1(c))。次に、当該成形体
12Aを保持プレート13から取り出し、洗浄し乾燥さ
せる(図1(d))。次に、成形体12Aの表面全面を無電
解メッキ用のPdで前処理した後、成形体12Aの表面
全面にNi無電解メッキ15を施す(図2(e))。成形体
12Aの表面において外部電極21を形成しようとする
領域の無電解メッキ15上にレジスト剤16を塗布して
覆い、レジスト剤16を硬化させる(図2(f))。そし
て、この成形体12Aを硝酸中に浸漬してエッチング
し、レジスト剤16に覆われていないNi無電解メッキ
15の露出部分を除去した後(図2(g))、水酸化ナトリ
ウム中でレジスト剤16を剥離させる。こうして成形体
12Aの両端部に形成されたNi無電解メッキ15を外
部電極21の下地部分とし(図2(h))、Ni無電解メッ
キ15の表面にCu電解メッキ18、Ni電解メッキ1
9及びSn電解メッキ20等の被膜を順次付与して外部
電極21を作製し、ビーズインダクタ22の完成品を得
ている(図2(i))。
【0003】しかし、上述のようにして製造される従来
のビーズインダクタの製造工程は非常に多くの工程から
構成されているので、製造工程が複雑になり、製造コス
トが高くついていた。しかも、外部電極を形成する工程
において、成形体の全面に形成された無電解メッキのう
ち外部電極に必要のない領域を除去するために行うレジ
スト処理及びエッチング処理において排出される廃液は
環境汚染を引き起こすので、廃液を処理するための専用
の設備を備えた特定の工場でしか製造できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、従来の製造工程においてなされていた、無電解メ
ッキ後のレジスト処理及びエッチング処理の工程を不要
にし、両処理における廃液による環境汚染問題を回避
し、製造工程の簡略化によって、製造コストを削減する
ことができるビーズインダクタの製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【発明の開示】請求項1に記載のビーズインダクタの製
造方法は、磁性体粉末と樹脂からなる複合材料中に線状
導体を巻き回した導体コイルを埋め込んで成形体を形成
し、この成形体の両端部に前記導体コイルと電気的に導
通する外部電極を備えたビーズインダクタの製造方法に
おいて、前記成形体を保持プレートの孔に挿入すること
で前記成形体の外周面をマスキングし、前記保持プレー
トによって保持された成形体にブラスト処理を施すこと
によって前記線状導体の両端部を露出させ、更にブラス
ト処理を施した時と同一の保持プレートに前記成形体を
挿入した状態でマスキングされていない成形体の表面に
金属被膜を形成することを特徴とするものである。ここ
で、金属被膜処理は例えば無電解メッキ、金属材料の蒸
着、スパッタリングなどにより行われる。また、導体コ
イルを埋め込む複合材料は例えば、フェライト等の磁性
体の粉末とPPS樹脂等を混練して作製される。更に、
ブラスト工法は湿式でも乾式でもよい。
【0006】しかして、請求項1に記載の発明によれ
ば、導体コイルを複合材料に埋め込んで作製した成形体
を保持プレートの孔に挿入し、成形体の外周面の全面も
しくは外周面の一部が保持プレートの孔の内周面によっ
てマスキングされた状態、すなわち成形体の端面又は端
部のみが露出している状態で金属被膜処理を行うので、
成形体の表面全体に金属被膜が形成されることはなく、
お互いに電気的に絶縁された状態で成形体の両端面又は
両端部にのみ金属被膜が形成される。したがって、従来
の製造工程において必要であったレジスト処理及びエッ
チング処理の両工程が不要になり、製造工程の工程数の
減少に伴って、製造工程の大幅な簡略化と製造コストの
大幅な削減が可能となる。更に、金属被膜の表面におけ
るレジスト処理及びエッチング処理の工程において排出
される廃液は環境汚染を引き起こし、廃液処理の設備を
持つ特定の工場でしかビーズインダクタを生産加工でき
なかったが、本発明の製造方法によればレジスト処理及
びエッチング処理の工程が不要になったので、廃液処理
の設備を持たない工場でも生産加工が可能となる。しか
も、ブラスト処理から金属被膜処理までの工程を同一の
保持プレートに成形体を挿入したまま行うことが可能な
ので、ブラスト処理や金属被膜処理等の各工程において
保持プレートから成形体を着脱する必要がなく、全工程
において保持プレートからの成形体の着脱が簡便にな
る。したがって、製造工程の工程数が減少し、それに伴
って、製造工程の簡略化及び製造コストの削減が可能に
なる。
【0007】請求項2に記載のビーズインダクタの製造
方法は、請求項1に記載の発明において、前記成形体の
長さよりも厚い前記保持プレートに形成された孔に成形
体を挿入した状態で前記ブラスト処理及び前記金属被膜
処理を施し、前記成形体のマスキングされていない端面
にのみ金属被膜を形成するものである。
【0008】しかして、請求項2に記載の発明によれ
ば、成形体の長さよりも厚い保持プレートに形成された
孔に成形体を挿入することで、成形体の外周面全体が保
持プレートの内周面でマスキングされた状態、すなわち
成形体の端面のみが保持プレートの孔の中で露出した状
態で金属被膜処理を施すことになるので、端面のみに金
属被膜が形成され、更に、電解メッキを施すことで端面
に形成された金属被膜上にのみ外部電極が形成できる。
【0009】請求項3に記載のビーズインダクタの製造
方法は、請求項1に記載の発明において、前記成形体の
長さよりも薄い前記保持プレートに形成された孔に成形
体を挿入した状態で前記ブラスト処理及び前記金属被膜
処理を施し、前記成形体のマスキングされていない端部
に金属被膜を形成するものである。
【0010】しかして、請求項3に記載の発明によれ
ば、成形体の長さよりも薄い保持プレートに形成された
孔に成形体を挿入することで、成形体の外周面の一部だ
けが保持プレートの内周面にマスキングされた状態、す
なわち成形体の端部(端面及びマスキングされていない
外周面)が露出した状態で金属被膜処理を施すことにな
るので、端部に金属被膜が形成され、更に、電解メッキ
を施すことで端部に形成された金属被膜上に外部電極が
形成される。それゆえ、成形体の端面及び折り返し部分
(マスキングされていない外周面)にも外部電極が形成さ
れ表面実装部品として実装基板へのはんだ付けが容易に
なる。
【0011】請求項4に記載のビーズインダクタの製造
方法は、請求項1、2又は3に記載の発明において、前
記成形体に外部電極を形成する工程において、前記成形
体の金属被膜上に電解メッキを施すことを特徴とするビ
ーズインダクタの製造方法である。
【0012】しかして、請求項4に記載の発明によれ
ば、成形体に金属被膜処理を施した後に電解メッキを施
すことで、成形体の金属被膜領域のみに電解メッキが施
され、半田付性や半田耐熱性に優れた外部電極が形成さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図3(a)〜(d)、
図4(a)〜(d)、図5(e)〜(g)及び図6は本発明の一実施
形態によるビーズインダクタの製造工程を説明する図で
ある。
【0014】まず、図3(a)〜(d)に従ってビーズインダ
クタの成形体が射出成形によって作製されるまでの工程
を説明する。まず、ポリエステルやポリアミドイミド等
の絶縁被膜で被覆した線状導体を密巻きあるいは疎巻き
に巻き回して導体コイル11を製作しておく。成形金型
30は、ビーズインダクタ22の外形と同じキャビティ
34を持ち、キャビティ34内の中心部には円柱状をし
た金属製の保持ピン32を挿入できるようになってい
る。保持ピン32は外径が導体コイル11の内径と同じ
になっている。成形金型30のキャビティ34内に保持
ピン32を突出させた後、保持ピン32の外周に導体コ
イル11を装着させる(図3(a))。次に、成形金型30
の外周部に設けられている外周部用射出口33からキャ
ビティ34内に複合材料12を射出させると、導体コイ
ル11の外周部に複合材料12が形成される(図3
(b))。この後、保持ピン32を導体コイル11の下まで
下降させる(図3(c))。その後、成形金型30の上面に
設けられている内周部用射出口31から複合材料12を
キャビテイ34内へ射出すると、導体コイル11の内周
部に複合材料12が成形され成形体の完成品となる(図
3(d))。
【0015】その後の成形体12Aからビーズインダク
タ22の完成までの工程を、図4(a)〜(d)、図5(e)〜
(g)及び図6を用いて説明する。まず、成形体12Aの
完成品を成形金型30から取り出し(図4(a))、成形体
12Aを保持プレート13の孔14に挿入し(図4
(b))、保持プレート13によって成形体12Aを保持
させる。
【0016】保持プレート13の構造は成形体12Aが
保持プレート13の孔14に挿入された状態の保持プレ
ート13の平面図である図6で説明する。保持プレート
13は、ステンレス製の芯材14AをSiゴムなどの弾
性体14Bによって被覆したものである。芯材14Aに
は、成形体12Aの外形寸法よりも大きな形状(角孔も
しくは丸孔)の透孔14Dが開口されており、弾性体1
4Bは芯材14Aの表面、裏面及び透孔14Dの内周面
を覆い、芯材14Aの透孔14D内には弾性体の孔(保
持プレートの孔14)が開口している。保持プレート1
3の孔14の内形寸法は成形体12Aの外形寸法よりも
若干小さくなっている。また、この実施形態では保持プ
レート13の厚みは、成形体12Aの長さよりも厚くな
っており、従って成形体12Aは図4(b)に示すよう
に、保持プレート13の孔14内に埋まり込み、両端面
のみを孔14の中で露出させている。
【0017】ついで、アルミナ研磨剤を用いた湿式また
は乾式ブラストの工程によって成形体12Aの両端面に
形成されている複合材料12の一部を除去して、導体コ
イル11の両端を複合材料12から露出させ、更に露出
部分において導体コイル11の端部の絶縁被膜を除去し
て線状導体を露出させ、同時に無電解メッキ15の付着
強度を高くするために成形体12Aの両端面を荒らす
(図4(c))。このとき、成形体12Aの外周面には保持
プレート13の弾性体14Bが密着しているので、成形
体12Aの外周面には湿式または乾式ブラストの工程に
おいてアルミナ研磨剤が入り込むことがなく、保持プレ
ート13の孔14の中で露出している成形体12Aの端
面のみが研磨され導体コイル11を形成している線状導
体が露出する。次に、成形体12Aを保持プレート13
の孔14から取り出さずに成形体12Aの洗浄及び乾燥
を行う(図4(d))。この後も保持プレート13の孔14
に成形体12Aを保持したままで、露出している成形体
12Aの両端面に無電解メッキ用の前処理としてPdに
よる活性化処理を施し、更にNi無電解メッキ15を1
μm前後の厚みで付与する(図5(e))。この無電解メッ
キの工程においても成形体12Aは外周面を保持プレー
ト13の孔14の内周面によってマスキングされ端面の
みを露出させた状態で行われているので、成形体12A
の外周面には無電解メッキ15は付着せず端面のみに形
成される。次に、保持プレート13から無電解メッキ1
5を施した成形体12Aを取り出して(図5(f))、必要
により熱処理を施した後、無電解メッキ15上に例えば
Cu電解メッキ18を10〜20μmの厚み、Ni電解
メッキ19を1μm前後の厚み、及びSn電解メッキ2
0を5μm前後の厚みとなるように、例えばバレルメッ
キで付与することで外部電極21を形成し完成品のビー
ズインダクタ22を得る(図5(g))。
【0018】このようにして本発明によるビーズインダ
クタの製造方法においては、成形体12Aを保持プレー
ト13の孔14に挿入し、成形体12Aの外周面がマス
キングされた状態で無電解メッキ15を施すことで、成
形体12Aの両端面のみに無電解メッキが電気的に絶縁
された状態で形成され、従来の工程において必要であっ
たレジスト処理及びエッチング処理の工程が不要とな
り、製造工程が大幅に減少し、それに伴って製造工程は
簡略化され、製造コストも大幅に削減される。また、レ
ジスト処理及びエッチング処理の工程において排出され
ていた廃液は環境汚染を引き起こしていたがその問題も
解決され、従来は廃液処理の設備を備えた工場のみでし
か製造ができなかったが、本発明のビーズインダクタの
製造方法においては特別な廃液処理の設備を備えていな
い工場でも製造が可能になる。しかも、ブラスト処理か
ら金属被膜処理までの工程を同一の保持プレート13に
成形体12Aを挿入したまま行うことが可能なので、ブ
ラスト処理や金属被膜処理等の各工程において保持プレ
ート13から成形体12Aを着脱する必要がなく、全工
程において保持プレート13からの成形体12Aの着脱
が一度だけで済ませることができる。したがって、製造
工程の工程数が減少し、それに伴って、製造工程の簡略
化及び製造コストの削減が可能になる。
【0019】(第2の実施形態)図7(a)〜(c)は本発明の
別な実施形態を説明する図である。成形体12Aの作製
方法は実施形態1と同様であるので省略する。この実施
形態においては、実施形態1で用いた保持プレート13
の厚みを成形体12Aの長さよりも薄くする。その保持
プレート13の孔14に成形体12Aを挿入すると、保
持プレート13の孔14の内周面で成形体12Aの外周
面の一部だけがマスキングされ、成形体12Aの端面だ
けでなく外周面の一部も露出する(図7(a))。この成形
体12Aの端面と外周面の一部が露出した状態で、第1
の実施形態の場合と同様に、保持プレート13の孔14
から露出している成形体12A端部に湿式または乾式ブ
ラストを施して成形体12Aの端面で線状導体11を露
出させた後、無電解メッキの工程を施す。無電解メッキ
の工程においては、成形体12Aが保持プレート13の
孔14の内周面によって外周面の一部だけマスキングさ
れている状態なので、成形体12Aの端面だけでなく露
出している外周面にも無電解メッキ15が形成される
(図7(b))。この後、保持プレート13の孔14から成
形体12Aを取り出し、無電解メッキ15の上に例えば
Cu電解メッキ18、Ni電解メッキ19、Sn電解メ
ッキ20を順次施すと外部電極21が形成され、完成品
のビーズインダクタ22が得られる(図7(c))。
【0020】この実施形態においては、保持プレート1
3の厚みを変えることで、無電解メッキ15が施される
外周面の領域を容易に変えることができる。更に、外部
電極21が端面のみならず外周面の一部にも形成される
ことで、表面実装用のビーズインダクタとして実装基板
へのはんだ付けが容易になる。
【0021】なお、本発明において外部電極を構成する
材質については、上記各実施例のものに限定されず、ま
た外部電極の各層の形成の仕方についても適宜選択され
るものである。
【0022】
【発明の効果】本発明のビーズインダクタの製造方法に
よれば、複合材料で被覆された成形体を保持プレートに
挿入した状態で無電解メッキを施すので、無電解メッキ
が成形体の全面にではなく、端面又は端部にのみ形成さ
れる。それゆえ、成形体の全面に無電解メッキが行われ
た際に必要な、レジスト処理及びエッチング処理が不要
になるので製造工程が減少し、それに伴って製造工程の
簡略化と製造コストの削減が可能となっている。更に両
処理の際に排出される廃液による環境汚染の問題も解決
され、廃液処理のための特別な設備を持たない工場でも
ビーズインダクタの製造が可能になっている。しかも、
ブラスト処理から金属被膜処理までの工程を同一の保持
プレートに成形体を挿入したまま行うことが可能なの
で、ブラスト処理や金属被膜処理等の各工程において保
持プレートから成形体を着脱する必要がなく、全工程に
おいて保持プレートからの成形体の着脱が一度だけでよ
い。したがって、製造工程の工程数が減少し、それに伴
って、製造工程の簡略化及び製造コストの削減が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c),(d)は従来法による、ビーズイン
ダクタの製造工程を説明する図である。
【図2】(e),(f),(g),(h),(i)は従来法による、ビーズ
インダクタの製造工程を説明する図であって、図1の工
程に続く工程を示している。
【図3】(a),(b),(c),(d)は本発明の一実施形態にかか
るビーズインダクタの製造工程において成形体を成形す
る工程を説明する図である。
【図4】(a),(b),(c),(d)は同上の製造工程において、
ブラスト処理によって成形体の端面に線状導体を露出さ
せるまでの工程を説明する図である。
【図5】(e),(f),(g)は同上の製造工程の続きであっ
て、成形体の端面に外部電極を形成する工程を説明する
図である。
【図6】本発明にかかるビーズインダクタの製造工程で
用いる保持プレートの平面図である。
【図7】(a),(b),(c)は本発明の第2の実施形態による
ビーズインダクタの製造工程を説明する図である。
【符号の説明】
11 導体コイル 12 複合材料 12A 成形体 13 保持プレート 14 保持プレートの孔 15 無電解メッキ 16 レジスト剤 18〜20 電解メッキ 21 外部電極 22 ビーズインダクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体粉末と樹脂からなる複合材料中に
    線状導体を巻き回した導体コイルを埋め込んで成形体を
    形成し、 この成形体の両端部に前記導体コイルと電気的に導通す
    る外部電極を備えたビーズインダクタの製造方法におい
    て、 前記成形体を保持プレートの孔に挿入することで前記成
    形体の外周面をマスキングし、 前記保持プレートによって保持された成形体にブラスト
    処理を施すことによって前記線状導体の両端部を露出さ
    せ、 更にブラスト処理を施した時と同一の保持プレートに前
    記成形体を挿入した状態でマスキングされていない成形
    体の表面に金属被膜を形成することを特徴とするビーズ
    インダクタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形体の長さよりも厚い前記保持プ
    レートに形成された孔に成形体を挿入した状態で前記ブ
    ラスト処理及び前記金属被膜処理を施した後、 前記成形体のマスキングされていない端面にのみ金属被
    膜を形成することを特徴とする請求項1に記載のビーズ
    インダクタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形体の長さよりも薄い前記保持プ
    レートに形成された孔に成形体を挿入した状態で前記ブ
    ラスト処理及び前記金属被膜処理を施した後、 前記成形体のマスキングされていない端部にのみ金属被
    膜を形成することを特徴とする請求項1に記載のビーズ
    インダクタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成形体に外部電極を形成する工程に
    おいて、 前記成形体の金属被膜上に電解メッキを施すことを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載のビーズインダクタの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016154212A (ja) * 2015-02-13 2016-08-25 株式会社村田製作所 電子部品の製造方法

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JP2016154212A (ja) * 2015-02-13 2016-08-25 株式会社村田製作所 電子部品の製造方法

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