JPH09152693A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH09152693A
JPH09152693A JP33419295A JP33419295A JPH09152693A JP H09152693 A JPH09152693 A JP H09152693A JP 33419295 A JP33419295 A JP 33419295A JP 33419295 A JP33419295 A JP 33419295A JP H09152693 A JPH09152693 A JP H09152693A
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俊之 幕田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低補充、低排出を可能とし、良好な発色性を
示し、更に長期保存時の高温高湿、光によるステインが
低減された感光材料を提供することにある。 【解決手段】 特定の構造を有するヒドラジ型化合物
である発色用還元剤と、色素形成カプラーと、一重項酸
素に対する消光速度定数(Kq)が1×107 -1・s
ec-1以上である化合物とが含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー写真技術に関
し、特に環境保全、簡易迅速処理に対応でき、更に発色
性、保存安定性や色相の良好なハロゲン化銀カラー写真
感光材料及びカラー画像形成法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー写真感光材料は、露光
後、発色現像することにより、酸化されたp−フェニレ
ンジアミン誘導体とカプラーが反応し画像が形成され
る。この方式においては減色法による色再現法が用いら
れ、青、緑、及び赤を再現する為にはそれぞれの補色の
関係にあるイエロー、マゼンタ、及びシアンの色画像が
形成される。発色現像は、露光されたカラー写真感光材
料をp−フェニレンジアミン誘導体を溶解したアルカリ
水溶液(発色現像液)中に浸漬することで達成される。
しかし、アルカリ水溶液としたp−フェニレンジアミン
誘導体は不安定で経時劣化を起こしやすく、安定した現
像性能を維持するに6発色現像液を頻繁に補充する必要
があるという問題がある。また、p−フェニレンジアミ
ン誘導体を含んだ使用済み発色現像液は廃棄処理が煩雑
であり、上記の頻繁な補充とあいまって、大量に排出さ
れる使用済み発色現像液の廃棄処理は大きな問題となっ
ている。このように、発色現像液の低補充、低排出の達
成が強く求められている。
【0003】発色現像液の低補充、低排出を解決する有
効な手段の一つとしては、芳香族第一級アミンまたはそ
の前駆体を親水性コロイド層中に内蔵する方法があり、
内蔵可能な芳香族第一級アミン現像主薬またはその前駆
体としては、例えば、米国特許第4060418号等に
記載の化合物が挙げられる。しかし、これら芳香族第一
級アミン及びその前駆体は不安定なため、未処理の感光
材料の長期保存または発色現像時にステインが発生する
という欠点を有している。いまひとつの有効な手段は、
例えば、欧州特許0545491A1号、同56516
5A1号などに記載のスルホニルヒドラジド型化合物を
親水性コロイド層中に内蔵する方法が挙げられる。しか
しながら、ここで挙げられているスルホニルヒドラジド
型化合物でも安定性が十分ではなく、特に処理後の長期
保存時の高温高湿、または光によるステインは未だに問
題となるレベルである。またこのスルホニルヒドラジド
型化合物は2当量カプラーを使用した場合ほとんど発色
しないと言う問題点がある。2当量カプラーは4当量カ
プラーに比べ、カプラー由来のステインを低減できた
り、カプラーの活性調節が容易であったり、また離脱基
に様々な機能を持たせることができる等の長所がある。
上記の問題に対して、発色性を上げる技術、さらには2
当量カプラーを用いられる技術の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低補
充、低排出を可能とし、良好な発色性を示し、更に感光
材料の長期保存時の高温高湿、光によるステインが低減
された感光材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の構
成により達成することができる。 (1) 支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該写真構
成層のいずれかに少なくとも一種の下記一般式(I)で
表される発色用還元剤と、少なくとも一種の色素形成カ
プラーと、一重項酸素に対する消光速度定数(Kq)が
1×107 -1・sec-1以上である化合物の少なくと
も一種とが含有されていることを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
【0006】
【化6】
【0007】式中、R11はアリール基またはヘテロ環基
であり、R12はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基またはヘテロ環基である。Xは−SO2
−、−CO−、−COCO−、−CO−O−、−CON
(R13)−、−COCO−O−、−COCO−N
(R13)−または−SO2−N(R13)−である。ここ
でR13は水素原子またはR12で述べた基である。 (2) 一般式(I)で表される化合物が下記の一般式
(II)または(III)で表されることを特徴とする前記
(1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0008】
【化7】
【0009】式中、Z1はアシル基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボ
ニル基を表し、Z2は、カルバモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基を表
し、X1、X2、X3、X4、X5は水素原子または置換基
を表す。但し、X1、X3、X5のハメットの置換基定数
σp値とX2、X4のハメットの置換基定数σm値の和は
0.80以上、3.80以下である。R3はヘテロ環基
を表す。 (3) 一般式(II)および(III)で表される化合物が
それぞれ一般式(IV)および(V)で表されることを特
徴とする前記(2)に記載のハロゲン化銀カラー写真感
光材料。
【0010】
【化8】
【0011】式中、R1、R2は水素原子または置換基を
表し、X1、X2、X3、X4、X5は水素原子または置換
基を表す。但し、X1、X3、X5のハメットの置換基定
数σp値とX2、X4のハメットの置換基定数σm値の和は
0.80以上、3.80以下である。R3はヘテロ環基
を表す。 (4) 一般式(IV)および(V)で表される化合物が
それぞれ一般式(VI)および(VII)で表されることを特
徴とする前記(3)に記載のハロゲン化銀カラー写真感
光材料。
【0012】
【化9】
【0013】式中、R4、R5は水素原子または置換基を
表し、X6、X7、X8、X9、X10は水素原子、シアノ
基、スルホニル基、スルフィニル基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、トリフルオロメチル
基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アシルチオ基、ま
たはヘテロ環基を表す。但し、X6、X8、X10のハメッ
トの置換基定数σp値とX7、X9のハメットの置換基定
数σm値の和は1.20以上、3.80以下である。Q1
はCとともに含窒素の5〜8員環のヘテロ環を形成する
のに必要な非金属原子群を表す。 (5) 一重項酸素に対する消光速度定数(Kq)が1
×107 -1・sec-1以上である化合物が一般式
(A)であることを特徴とする前記(1)〜(4)のい
ずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0014】
【化10】
【0015】式中Lは単結合またはアリーレン基を表
す。XaおよびXbは同一でも異なってもよく、それぞ
れ−O−または−N(Rc)−を表し、Ra、Rbおよ
びRcは同一でも異なってもよく、それぞれアルキル
基、アルケニル基、アリール基またはヘテロ環基を表
す。ここでRaとL、RaとRc、RbとRc、Rcと
Lが互いに結合して、5〜6員環を形成してもよい。た
だし、XaとXbが同時に−O−である場合、Lはアリ
ーレン基であり、また、Xaが−N(Rc)−でありL
がアリーレン基である場合、−XbRb−自体が水素原
子であってもよい。 (6) 全ての塗布層の合計塗布銀量が銀換算で0.0
03〜0.3g/m2 であることを特徴とする前記
(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 (7) 1画素当たりの露光時間が10-8〜10-4秒の
走査露光で露光されることを特徴とする前記(1)〜
(6)のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光
材料。
【0016】本発明の発色用還元剤は上記特定の消光速
度定数を有する化合物(本発明の化合物)と同一層中
に、又は別層中に分散することによってカプラーとの色
素形成において高い発色性を得ることができ、更に未露
光感光材料の長期保存によるステインの発生を少なくす
ることができる(保存性の改良)。また、特に一般式
(IV)または(V)で表される発色用還元剤は、上記
特定の消光速度定数を有する化合物と共に分散すること
によって得られる上記の発色性や保存性の効果が更に良
好となり、4当量カプラーのみならず2当量カプラーと
も良好に酸化カップリング反応して高発色濃度の色素を
形成することができる。なかでも、一般式(VI)又は
(VII)で表される発色用還元剤を用いた場合、本発
明の特定の消光速度定数を有する化合物との効果が特に
大きい。本発明の好ましい態様としては、上記の発色用
還元剤とカプラーの少なくとも一つが上記特定の消光速
度定数を有する化合物とともに有機溶媒中に溶解された
油滴の形で分散されており、更に好ましい態様として
は、発色用還元剤とカプラーと特定の消光速度定数を有
する化合物とが共に上記の有機溶媒中に溶解された油滴
の形で分散されている。また、本発明は、塗布銀量を
0.003〜0.3g/m2 とした低銀感光材料でも良
好な画像を得ることができ、環境保全に適しており、更
に走査露光で形成される画像においても、高い濃度を有
し保存後のステインの少ない画像が得られ、デジタル処
理に適している。
【0017】以下、本発明の具体的構成について詳細に
説明する。以下に本発明で用いられる発色用還元剤につ
いて詳しく説明する。本発明に用いられる一般式(I)
で表される発色用還元剤は、アルカリ溶液中、露光され
たハロゲン化銀と直接反応し酸化されるか、もしくは露
光されたハロゲン化銀によって酸化された補助現像主薬
と酸化還元反応し酸化される化合物であり、その酸化体
が色素形成カプラーと反応して、色素を形成する化合物
である。以下に一般式(I)で表される発色用還元剤の
構造について詳しく説明する。
【0018】一般式(I)において、R11は置換基を有
してもよいアリール基またはヘテロ環基を示す。R11
アリール基としては、好ましくは炭素数6ないし14の
もので、例えばフェニルやナフチルが挙げられる。R11
のヘテロ環基としては、好ましくは窒素、酸素、硫黄、
セレンのうち少なくとも一つを含有する飽和または不飽
和の5員環、6員環または7員環のものである。これら
にベンゼン環またはヘテロ環が縮合していてもよい。R
11のヘテロ環の例としては、フラニル、チエニル、オキ
サゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、
ピロリジニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリ
ル、ピリジル、ピリダジル、ピリミジニル、ピラジニ
ル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、フタ
ラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、プリニル、
プテリジニル、アゼピニル、ベンゾオキセピニル等が挙
げられる。
【0019】R11の有する置換基としては、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アルコキシカルボ
ニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カ
ルバモイルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、ア
リールスルホニルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、アミド基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ウレ
イド基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、
アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、アシルカルバモイル基、
カルバモイルカルバモイル基、スルホニルカルバモイル
基、スルファモイルカルバモイル基、アルキルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基、アルコキシスルホニル
基、アリールオキシスルホニル基、スルファモイル基、
アシルスルファモイル基、カルバモイルスルファモイル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル
基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、メルカプ
ト基、イミド基、アゾ基等が挙げられる。R12は置換基
を有してもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基またはヘテロ環基を表す。
【0020】R12のアルキル基としては、好ましくは炭
素数1ないし16の直鎖、分岐または環状のもので、例
えばメチル、エチル、ヘキシル、ドデシル、2−オクチ
ル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロオクチル等が
挙げられる。R12のアルケニル基としては、好ましくは
炭素数2ないし16の鎖状または環状のもので、例え
ば、ビニル、1−オクテニル、シクロヘキセニルが挙げ
られる。
【0021】R12のアルキニル基としては、好ましくは
炭素数2ないし16のもので、例えば1−ブチニル、フ
ェニルエチニル等が挙げられる。R12のアリール基及び
ヘテロ環基としては、R11で述べたものが挙げられる。
12の有する置換基としてはR11の置換基で述べたもの
が挙げられる。Xとしては−SO2 −、−CO−、−C
OCO−、−CO−O−、−CON(R13)−、−CO
CO−O−、−COCO−N(R13)−または−SO2
−N(R13)−が挙げられる。ここでR13は水素原子ま
たはR12で述べた基である。これらの基の中で−CO
−、−CON(R13)−、−CO−O−が好ましく、発
色性が特に優れるという点で−CON(R13)−が特に
好ましい。一般式(I)で表わされる化合物の中でも一
般式(II)および(III )で表わされる化合物が好まし
く、一般式(IV)および(V)で表わされる化合物がよ
り好ましく、一般式(VI)および(VII )が表わされる
化合物が更に好ましい。以下に一般式(II)ないし(VI
I )で表わされる化合物について詳しく説明する。
【0022】一般式(II)および一般式(III)において
1 はアシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、またはアリールオキシカルボニル基を表し、Z2
はカルバモイル基、アルコキシカルボニル基または、ア
リールオキシカルボニル基を表す。このアシル基として
は、炭素数1〜50のアシル基が好ましく、より好まし
くは炭素数は2〜40である。具体的な例としては、ア
セチル基、2−メチルプロパノイル基、シクロヘキシル
カルボニル基、n−オクタノイル基、2−ヘキシルデカ
ノイル基、ドデカノイル基、クロロアセチル基、トリフ
ルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−ドデシルオキシ
ベンゾイル基、2−ヒドロキシメチルベンゾイル基、3
−(N−ヒドロキシ−N−メチルアミノカルボニル)プ
ロパノイル基が挙げられる。Z1 、Z2 がカルバモイル
基である場合に関しては一般式(VI)〜(VII )で詳述
する。
【0023】アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基としては炭素数2〜50のアルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基が好ましく、よ
り好ましくは炭素数は2〜40である。具体的な例とし
ては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
イソブチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシ
カルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、4−オ
クチルオキシフェノキシカルボニル基、2−ヒドロキシ
メチルフェノキシカルボニル基、2−ドデシルオキシフ
ェノキシカルボニル基などが挙げられる。
【0024】X1 、X2 、X3 、X4 、X5 は水素原子
または置換基を表す。ここで置換基の例としては、炭素
数1〜50の直鎖または分岐、鎖状または環状のアルキ
ル基(例えば、トリフルオロメチル、メチル、エチル、
プロピル、ヘプタフルオロプロピル、イソプロピル、ブ
チル、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシ
ル等)、炭素数2〜50の直鎖または分岐、鎖状または
環状のアルケニル基(例えばビニル、1−メチルビニ
ル、シクロヘキセン−1−イル等)、総炭素数2〜50
のアルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル
等)、炭素数6〜50のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル、アントリル等)、炭素数1〜50のアシ
ルオキシ基(例えば、
【0025】アセトキシ、テトラデカノイルオキシ、ベ
ンゾイルオキシ等)、炭素数1〜50のカルバモイルオ
キシ基(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ
等)、炭素数1〜50のカルボンアミド基(例えば、ホ
ルムアミド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、
N−メチルホルムアミド、ベンツアミド等)、炭素数1
〜50のスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンア
ミド、ドデカンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、p−トルエンスルホンアミド等)、炭素数1〜50
のカルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、
N,N−ジエチルカルバモイル、N−メシルカルバモイ
ル等)、炭素数0〜50のスルファモイル基(例えば、
N−ブチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファ
モイル、N−メチル−N−(4−メトキシフェニル)ス
ルファモイル等)、炭素数1〜50のアルコキシ基(例
えば、メトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、オクチ
ルオキシ、t−オクチルオキシ、ドデシルオキシ、2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エトキシ
等)、炭素数6〜50のアリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ等)、
炭素数7〜50のアリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル
等)、
【0026】炭素数2〜50のアルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル等)、炭素数1〜50のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−テトラデカノイルスルファモイル、N−
ベンゾイルスルファモイル等)、炭素数1〜50のアル
キルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチ
ルスルホニル、2−メトキシエチルスルホニル、2−ヘ
キシルデシルスルホニル等)、炭素数6〜50のアリー
ルスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−ト
ルエンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルス
ルホニル等)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニル
アミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミノ等)、炭
素数7〜50のアリールオキシカルボニルアミノ基(例
えば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボ
ニルアミノ等)、炭素数0〜50のアミノ基(例えばア
ミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノ、アニリノ、モルホリノ等)、シアノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカ
プト基等)、炭素数1〜50のアルキルスルフィニル基
(例えば、メタンスルフィニル、オクタンスルフィニル
等)、炭素数6〜50のアリールスルフィニル基(例え
ば、ベンゼンスルフィニル、4−クロロフェニルスルフ
ィニル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数1〜5
0のアルキルチオ基(例えば、
【0027】メチルチオ、オクチルチオ、シクロヘキシ
ルチオ等)、炭素数6〜50のアリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ、ナフチルチオ等)、炭素数1〜50
のウレイド基(例えば、3−メチルウレイド、3,3−
ジメチルウレイド、1,3−ジフェニルウレイド等)、
炭素数2〜50のヘテロ環基(ヘテロ原子としては例え
ば、窒素、酸素およびイオウ等を少なくとも1個以上含
み、3ないし12員環の単環、縮合環で、例えば、2−
フリル、2−ピラニル、2−ピリジル、2−チエニル、
2−イミダゾリル、モルホリノ、2−キノリル、2−ベ
ンツイミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル等)、炭素数1〜50のアシル基(例え
ば、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル
等)、炭素数0〜50のスルファモイルアミノ基(例え
ば、N−ブチルスルファモイルアミノ、N−フェニルス
ルファモイルアミノ等)、炭素数3〜50のシリル基
(例えば、トリメチルシリル、ジメチル−t−ブチルシ
リル、トリフェニルシリル等)、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)が挙げられ
る。上記の置換基はさらに置換基を有していてもよく、
その置換基の例としてはここで挙げた置換基が挙げられ
る。またX1 、X2 、X3 、X4 、X5 は互いに結合し
て縮合環を形成しても良い。縮合環としては5〜7員環
が好ましく、5〜6員環が更に好ましい。
【0028】置換基の炭素数に関しては50以下が好ま
しいが、より好ましくは42以下であり、最も好ましく
は34以下である。また、1以上が好ましい。
【0029】一般式(II)におけるX1 、X2 、X3
4 、X5 に関しては、X1 、X3、X5 のハメットの
置換基定数σp値とX2 、X4 のハメットの置換基定数
σm値の和は0.80以上、3.80以下である。ま
た、一般式(VI)におけるX6、X7 、X8 、X9 、X
10は水素原子、シアノ基、スルホニル基、スルフィニル
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、アシルオキシ
基、アシルチオ基またはヘテロ環基を表し、これらはさ
らに置換基を有していても良く、互いに結合して縮合環
を形成しても良い。これらの具体例についてはX1 、X
2 、X3 、X4 、X5 で述べたものと同様である。但し
一般式(VI)においては、X6 、X8 、X10のハメット
の置換基定数σp値とX7 、X9 のハメットの置換基定
数σm値の和は1.20以上、3.80以下であり、
1.50以上、3.80以下が好ましく、更に好ましく
は1.70以上、3.80以下である。ここで、σp値
とσm値の総和が、0.80に満たないと発色性が十分
でないなどの問題があり、また逆に3.80をこえる
と、化合物自体の合成・入手が困難となる。
【0030】なお、ハメットの置換基定数σp、σmに
ついては、例えば稲本直樹著「ハメット則−構造と反応
性−」(丸善)、「新実験化学講座14・有機化合物の
合成と反応V」2605頁(日本化学会編、丸善)、仲
矢忠雄著「理論有機化学解説」217頁(東京化学同
人)、ケミカル・レビュー(91巻),165〜195
頁(1991年)等の成書に詳しく解説されている。
【0031】一般式(IV)、(V)におけるR1
2 、(VI)、(VII)におけるR4 、R5 は水素原子ま
たは置換基を表し、置換基の具体例としてはX1
2 、X3 、X4 、X5 について述べたものと同じ意味
を表すが、好ましくは水素原子または炭素数1〜50の
置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数6〜50の置
換もしくは無置換のアリール基、炭素数1〜50の置換
もしくは無置換のヘテロ環基であり、さらに好ましくは
1 、R2 の少なくとも一方およびR4 、R5 の少なく
とも一方は水素原子である。
【0032】一般式(III)、(V)においてR3 はヘテ
ロ環基を表す。ここで好ましいヘテロ環基は炭素数1〜
50のヘテロ環基であり、ヘテロ原子としては例えば、
窒素、酸素およびイオウ原子等を少なくとも一個以上を
含み、飽和または不飽和の3ないし12員環(好ましく
は3〜8員環)の単環または縮合環であり、ヘテロ環の
具体例としてはフラン、ピラン、ピリジン、チオフェ
ン、イミダゾール、キノリン、ベンツイミダゾール、ベ
ンゾチアゾール、ベンツオキサゾール、ピリミジン、ピ
ラジン、1,2,4−チアジアゾール、ピロール、オキ
サゾール、チアゾール、キナゾリン、イソチアゾール、
ピリダジン、インドール、ピラゾール、トリアゾール、
キノキサリンなどが挙げられる。これらのヘテロ環基は
置換基を有していてg良く、一個以上の電子吸引性の基
を有しているものが好ましい。ここで電子吸引性の基と
はハメットのσp値で正の値を有しているものを意味す
る。本発明の発色用還元剤を感光材料に内蔵させる場合
には、Z1 、Z2 、R1 〜R5 、X1 〜X10の少なくと
も1つの基にバラスト基を有していることが好ましい。
1 で完成されるヘテロ環の例は、具体的化合物例I−
16〜I−74に図示されている。
【0033】つぎに本発明で用いられる新規な発色用還
元剤を具体的に示すが、本発明の範囲はこれら具体例に
限定されるものではない。
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】
【化25】
【0049】本発明に好ましく使用されるカプラーとし
ては、以下の一般式(1)〜(12)に記載するような
構造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチ
レン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナ
フトール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
【0050】
【化26】
【0051】
【化27】
【0052】
【化28】
【0053】一般式(1)〜(4)は活性メチレン系カ
プラーと称されるカプラーを表し、式中R14は置換基を
有しても良いアシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール
基、ヘテロ環残基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基であ
る。
【0054】一般式(1)〜(3)において、R15は置
換基を有しても良いアルキル基、アリール基またはヘテ
ロ環残基である。一般式(4)においてR16は置換基を
有しても良いアリール基またはヘテロ環残基である。R
14、R15、R16が有しても良い置換基としては、前述の
1 〜X5 の例として述べたものが挙げられる。
【0055】一般式(1)〜(4)において、Yは水素
原子または発色用還元剤の酸化体とのカップリング反応
により脱離可能な基である。Yの例として、ヘテロ環基
(ヘテロ原子としては窒素、酸素、イオウ等を少なくと
も一個含み、飽和または不飽和の5〜7員環の単環もし
くは縮合環であり、例としては、スクシンイミド、マレ
インイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピロ
ール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリア
ゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾピラゾー
ル、ベンツイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダ
ゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジ
オン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン
−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チアゾリン−2
−オン、ベンツイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキサ
ゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2−
ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、イ
ンドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリン、
パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジ
オン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミドン、
6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミノ−1,3,
4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チアゾリ
ジン−4−オン等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原
子、臭素原子等)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、1−ナフトキシ等)、ヘテロ環オキシ基(例え
ば、ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ等)、アシルオ
キシ基(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、
アルコキシ基(例えば、メトキシ、ドデシルオキシ
等)、カルバモイルオキシ基(例えば、N,N −ジエチ
ルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ
等)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルオキシ等)、アルコキシカルボニル
オキシ基(例えば、メトキシカルボニルオキシ、エトキ
シカルボニルオキシ等)、アリールチオ基(例えば、フ
ェニルチオ、ナフチルチオ等)、ヘテロ環チオ基(例え
ば、テトラゾリルチオ、1,3,4−チアジアゾリルチ
オ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、ベンツイミダ
ゾリルチオ等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、オクチルチオ、ヘキサデシルチオ等)、アルキルス
ルホニルオキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ
等)、アリールスルホニルオキシ基(例えば、ベンゼン
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ等)、カ
ルボンアミド基(例えば、アセタミド、トリフルオロア
セタミド等)、スルホンアミド基(例えば、メタンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド等)、アルキルス
ルホニル基(例えば、メタンスルホニル等)、アリール
スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル等)、アル
キルスルフィニル基(例えば、メタンスルフィニル
等)、アリールスルフィニル基(例えば、ベンゼンスル
フィニル等)、アリールアゾ基(例えば、フェニルア
ゾ、ナフチルアゾ等)、カルバモイルアミノ基(例え
ば、N −メチルカルバモイルアミノ等)などである。
【0056】Yは置換基により置換されていても良く、
Yを置換する置換基の例としてはX1 〜X5 で述べたも
のが挙げられる。Yは好ましくはハロゲン原子、アリー
ルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、アリ
ールオキシカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、カルバモイルオキシ基である。一般式(1)
〜(4)において、R14とR15、R14とR16は互いに結
合して環を形成しても良い。一般式(5)は5−ピラゾ
ロン系カプラーと称されるカプラーを表し、式中R17
アルキル基、アリール基、アシル基またはカルバモイル
基を表す。R18はフェニル基または1個以上のハロゲン
原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基またはアシルアミノ基が置換したフェニ
ル基を表す。
【0057】一般式(5)で表される5−ピラゾロン系
カプラーの中でもR17がアリール基またはアシル基、R
18が1個以上のハロゲン原子が置換したフェニル基のも
のが好ましい。これらの好ましい基について詳しく述べ
ると、R17はフェニル基、2−クロロフェニル基、2−
メトキシフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンア
ミドフェニル基、2−クロロ−5−(3−オクタデセニ
ル−1−スクシンイミド)フェニル基、2−クロロ−5
−オクタデシルスルホンアミドフェニル基または2−ク
ロロ−5−〔2−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフ
ェノキシ)テトラデカンアミド〕フェニル基等のアリー
ル基またはアセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチ
ルフェノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベ
ンゾイル基等のアシル基であり、これらの基はさらに置
換基を有しても良く、それらは炭素原子、酸素原子、窒
素原子またはイオウ原子で連結する有機置換基またはハ
ロゲン原子である。Yについては前述したものと同じ意
味である。
【0058】R18は2,4,6−トリクロロフェニル
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフェニル
基等の置換フェニル基が好ましい。一般式(6)はピラ
ゾロアゾール系カプラーと称されるカプラーを表し、式
中、R19は水素原子または置換基を表す。Q3 は窒素原
子を2〜4個含む5員のアゾール環を形成するのに必要
な非金属原子群を表し、該アゾール環は置換基(縮合環
を含む)を有しても良い。一般式(6)で表されるピラ
ゾロアゾール系カプラーの中でも、発色色素の分光吸収
特性の点で、米国特許第4,500,630号に記載の
イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,
500,654号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕−
1,2,4−トリアゾール類、米国特許第3,725,
067号に記載のピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4
−トリアゾール類が好ましい。
【0059】置換基R19、Q3 で表されるアゾール環の
置換基の詳細については、例えば、米国特許第4,54
0,654号明細書中の第2カラム第41行〜第8カラ
ム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61−
65245号に記載されているような分岐アルキル基が
ピラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結した
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号
に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号
に記載されているアルコキシフェニルスルホンアミドバ
ラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62
−209457号もしくは同63−307453号に記
載されている6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を
持つピラゾロトリアゾールカプラー、および特開平2−
201443号に記載されている分子内にカルボンアミ
ド基を持つピラゾロトリアゾールカプラーである。Yに
関しては前述したものと同じ意味を表す。
【0060】一般式(7)、(8)はそれぞれフェノー
ル系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカプラ
ーであり、式中、R20は水素原子または−CONR22
23、−SO2 NR2223、−NHCOR22、−NHCO
NR2223、−NHSO2 NR2223から選ばれる基を
表す。R22、R23は水素原子または置換基を表す。一般
式(7)、(8)において、R21は置換基を表し、lは
0〜2から選ばれる整数、mは0〜4から選ばれる整数
を表す。l、mが2以上の時にはR21はそれぞれ異なっ
ていても良い。R21〜R23の置換基としては前記一般式
(II)や(IV)のX1 〜X5 の例として述べたもの
が挙げられる。Yに関しては前述のものと同じ意味を表
す。
【0061】一般式(7)で表されるフェノール系カプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号等に記載の2−アシルアミノ−5−アルキ
ルフェノール系、米国特許第2,772,162号、同
第3,758,308号、同第4,126,396号、
同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭59
−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミノフ
ェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系を挙げることができ
る。Yに関しては前述したものと同じである。
【0062】一般式(8)で表されるナフトールカプラ
ーの好ましい例としては、米国特許第2,474,29
3号、同第4,052,212号、同第4,146,3
96号、同第4,282,233号、同第4,296,
200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール
系および米国特許第4,690,889号等に記載の2
−カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙
げることができる。Yに関しては前述したものと同じで
ある。一般式(9)〜(12)はピロロトリアゾールと
称されるカプラーであり、R32、R33、R34は水素原子
または置換基を表す。Yについては前述したとおりであ
る。R32、R33、R34の置換基としては、前記X1 〜X
5 の例として述べたものが挙げられる。一般式(9)〜
(12)で表されるピロロトリアゾール系カプラーの好
ましい例としては、欧州特許第488,248A1号、
同第491,197A1号、同第545,300号に記
載のR32、R33の少なくとも一方が電子吸引性基である
カプラーが挙げられる。Yに関しては前述したものと同
じである。その他、縮環フェノール、イミダゾール、ピ
ロール、3−ヒドロキシピリジン、前記以外の活性メチ
レン、活性メチン、5,5−縮環複素環、5,6−縮環
複素環といった構造を有するカプラーが使用できる。
【0063】縮環フェノール系カプラーとしては米国特
許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーを使
用できる。イミダゾール系カプラーとしては、米国特許
第4,818,672号、同第5,051,347号等
に記載のカプラーが使用できる。3−ヒドロキシピリジ
ン系カプラーとしては特開平1−315736号等に記
載のカプラーが使用できる。
【0064】活性メチレン、活性メチン系カプラーとし
ては米国特許第5,104,783号、同第5,16
2,196号等に記載のカプラーが使用できる。5,5
−縮環複素環系カプラーとしては、米国特許第5,16
4,289号に記載のピロロピラゾール系カプラー、特
開平4−174429号に記載のピロロイミダゾール系
カプラー等が使用できる。5,6−縮環複素環系カプラ
ーとしては、米国特許第4,950,585号に記載の
ピラゾロピリミジン系カプラー、特開平4−20473
0号に記載のピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第
556,700号に記載のカプラー等が使用できる。
【0065】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号等に
記載されているカプラーも使用できる。本発明に使用で
きるカプラーの具体例を以下に示すが、本発明はもちろ
んこれによって限定されるわけではない。
【0066】
【化29】
【0067】
【化30】
【0068】
【化31】
【0069】
【化32】
【0070】
【化33】
【0071】
【化34】
【0072】
【化35】
【0073】
【化36】
【0074】
【化37】
【0075】
【化38】
【0076】
【化39】
【0077】
【化40】
【0078】
【化41】
【0079】
【化42】
【0080】
【化43】
【0081】
【化44】
【0082】
【化45】
【0083】本発明の発色用還元剤は十分な発色濃度を
得るために、発色層1層当たり0.01〜10mmol/m2
使用することが好ましい。更に好ましい使用量は0.0
5〜5mmol/m2であり特に好ましい使用量は0.1〜1
mmol/m2である。この範囲であると十分な発色濃度が得
られる点で好ましい。本発明の発色用還元剤が使用され
る発色層のカプラーの好ましい使用量は発色用還元剤に
対してモル換算で0.05〜20倍で、更に好ましくは
0.1〜10倍、特に好ましくは0.2〜5倍である。
この範囲であると十分な発色濃度が得られる点で好まし
い。
【0084】本発明のカラー感光材料は、基本的には支
持体に少なくとも1層の親水性コロイド層からなる写真
構成層を塗布して成り、この写真構成層のいずれかに感
光性ハロゲン化銀、色素形成用カプラー、発色用還元剤
を含有する。本発明に用いる色素形成カプラーおよび発
色用還元剤は、同一層に添加することが最も代表的な態
様であるが、反応可能な状態であれば分割して別層に添
加することができる。これらの成分は、感光材料中のハ
ロゲン化銀乳剤層又はその隣接層に添加されることが好
ましく、特にハロゲン化銀乳剤層にともに添加すること
が好ましい。
【0085】本発明の発色用還元剤、特定のKq値を有
する化合物及びカプラーは種々の公知分散方法により感
光材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応じて低沸
点有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液に乳化分
散してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分散法が好
ましい。本発明に用い得る高沸点有機溶媒は、融点が1
00℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の化合
物で、発色用還元剤、及びカプラーの良溶媒であれば使
用できる。高沸点有機溶媒の融点は好ましくは80℃以
下である。高沸点有機溶媒の沸点は、好ましくは160
℃以上であり、より好ましくは170℃以上である。こ
れらの高沸点有機溶媒の詳細については、特開昭62−
215272号公開明細書の第137頁右下欄〜144
頁右上欄に記載されている。本発明において、高沸点有
機溶媒を使用する際に高沸点有機溶媒の使用量はいかな
る量であっても良いが、好ましくは発色用還元剤に対し
て、重量比て高沸点有機溶媒/発色用還元剤比が20以
下が好ましく、0.02〜5が更に好ましく、0.2〜
4が特に好ましい。また本発明には公知のポリマー分散
法を用いても良い。ポリマー分散法の一つとしてのラテ
ックス分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体
例は、米国特許4,199,363号、西独特許出願第
(OLS)2,541,274号、同第2,541,2
30号、特公昭53−41091号及び、欧州特許公開
第029104号等に記載されており、又水不溶性かつ
有機溶媒可溶性ポリマーによる分散法についてPCT国
際公開番号WO88/00723号明細書に記載されて
いる。
【0086】本発明の発色用還元剤を含有する親油性微
粒子の平均粒子サイズはいかなる粒子サイズであっても
よい。発色性の観点で0.05〜0.3μmにすること
が好ましい。また0.05μm〜0.2μmが更に好ま
しい。
【0087】一般的に親油性微粒子の平均粒子サイズを
小さくするためには、界面活性剤の種類の選択、界面活
性剤の使用量を増やすこと、親水性コロイド溶液の粘度
を上げること、親油性有機層の粘度を低沸点有機溶媒の
併用などで低下させること、あるいは乳化装置の攪拌羽
根の回転を上げる等の剪断力を強くしたり、乳化時間を
長くすること等によって達成される。親油性微粒子の粒
子サイズは例えば英国コールター社製ナノサイザー等の
装置によって測定できる。次に本発明に用いられる一重
項酸素に対する消光速度定数が1×107M-1・sec-1
上である化合物について説明する。一重項酸素(12
の消光速度定数(kq)はJ. Rhys. Chem, 83(5), 591
(1979)記載の方法によって求めることができる。すなわ
ち、ルブレンのクロロホルム溶液およびルブレンとkq値
を求める化合物を混合したクロロホルム溶液に等エネル
ギーの光を照射する。この時のルブレンの初濃度を
〔R〕、kq値を求める化合物の濃度を〔Q〕とし、光照
射後のルブレン単独溶液のルブレン濃度を〔R〕 F 0、ル
ブレンとkq値を求める化合物の混合溶液中のルブレン濃
度を〔R〕F Qとすると、kq値は以下の式で表わすことが
できる。
【0088】
【式1】
【0089】本発明に用いる化合物はkq値が1×107M
-1・sec-1以上であるが、2×107M-1・sec-1以上がよ
り好ましく、さらに好ましくは3×107M-1・sec-1
上である。好ましい上限としては1×1011M -1・sec
-1以下、より好ましくは1×1010M -1・sec-1以下で
ある。これらのKq値を持つ化合物を用いることによっ
て、本発明の目的が効果的に達成される。本発明の効果
において特に好ましい化合物は前記の一般式〔A〕で表
わされる。
【0090】本発明の一般式〔A〕で表わされる化合物
をさらに詳細に説明する。一般式〔A〕におけるアルキ
ル基とは直鎖、分岐または環状のアルキル基であり、例
えばメチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロヘキシ
ル、n−オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シルが挙げられる。一般式〔A〕におけるアルケニル基
とは直鎖、分岐または環状のアルケニル基で、例えばビ
ニル、アリル、シクロヘキセニル、オレイルが挙げられ
る。一般式〔A〕におけるアリール基としては、例えば
フェニル、ナフチルが挙げられ、ヘテロ環基としては環
構成原子として酸素原子、窒素原子、イオウ原子を少な
くとも一つ含有する5〜7員環の基であり、例えばピロ
リジル、ピラゾリジル、イミダゾリジル、ピペラジル、
チエニル、フリル、クロマニルが挙げられる。一般式
〔A〕におけるアリーレン基としては例えばフェニレ
ン、ナフチレンが挙げられる。
【0091】一般式〔A〕における各基は置換基で置換
されていてもよく、これらの置換基としては例えば、ア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、ア
ルケニルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、アルケニルアミノ基、アリ
ールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニ
ル基、アシルオキシ基、シリルオキシ基、カルボキシ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ基、ニ
トロ基、スルホ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒ
ドロキシル基などが挙げられる。
【0092】一般式〔A〕で表わされる化合物のより好
ましいものは以下の一般式〔A−I〕〜〔A−IV〕で表
わすことができる。
【0093】
【化46】
【0094】一般式〔A−I〕〜〔A−IV〕において、
a、Rb、Rc、XaおよびXbは一般式〔A〕で定義し
た基を表わす。Rは置換基を表わし、R′は−Xb−Rb
以外の置換基を表わす。RおよびR′が複数存在する場
合、これらは同一でも異なってもよく、また互いにオル
ト位にある基が結合して5〜6員環を形成してもよい。
lは0〜4の整数を表わし、Mは0〜5の整数を表わ
す。
【0095】一般式〔A−I〕〜〔A−IV〕で表わされ
る各置換基のうち、Ra、RbおよびRcのいずれもがア
ルキル基、アルケニル基またはアリール基から選択され
るのが好ましい。Rはアルキル基、アリール基、−Xa
−Raで表わされる基が好ましく、R′はアルキル基、
アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基が好まし
い。
【0096】一般式〔A−I〕〜〔A−IV〕で好ましい
ものは化合物中の炭素数の総和が12以上、更には15
以上が好ましく、20以上だとより好ましい。一般式
〔A−I〕〜〔A−IV〕で表わされる化合物のうち、好
ましいものは一般式〔A−I〕、〔A−II〕、〔A−I
V〕で表わされるものであり、より好ましくは一般式
〔A−I〕、〔A−II〕で表わされるものである。一般
式〔A−I〕、〔A−II〕で更に好ましくはXaとXb
いずれもが−O−である場合か、又はXaとXbの一方が
−O−であり、他方が−N(Rc)−である場合であ
る。
【0097】以下に本発明の化合物の具体例を示すが、
これによって本発明が限定されるものではない。
【0098】
【化47】
【0099】
【化48】
【0100】
【化49】
【0101】
【化50】
【0102】
【化51】
【0103】
【化52】
【0104】
【化53】
【0105】
【化54】
【0106】
【化55】
【0107】
【化56】
【0108】
【化57】
【0109】本発明の一重項酸素に対する消光速度定数
(kq)が1×107 M-1・sec -1以上である化合物の
添加量に特に制限はないが、本発明の発色用還元剤に対
してモル比で0.002〜10倍であることが好まし
く、0.01〜2倍であることが更に好ましく、0.0
2〜0.5倍であることが特に好ましい。この範囲であ
ると本発明の目的が効果的に達成される。特定のKq値
を有する化合物の添加位置は、感光層と非感光層のいず
れでもよいが発色用還元剤と同一の感光層中に含有する
のが好ましい。
【0110】本発明において発色用還元剤と色素形成カ
プラーから生成する色素が拡散性色素である場合、感光
材料中に媒染剤を添加することが好ましい。本発明をこ
の様な形態に適応した場合、アルカリに浸漬して発色さ
せる必要が無くなり、そのため処理後の画像安定性が著
しく改良される。媒染剤はいずれの層に用いても良い
が、本発明の発色用還元剤が含有されている層に添加す
ると、発色用還元剤の安定性が悪化するために、本発明
の発色用還元剤を含まない層に用いることが好ましい。
更に、発色用還元剤とカプラーから生成する色素は処理
中膨潤したゼラチン膜中を拡散して媒染剤に染色する。
その為、良好な鮮鋭度を得るためには拡散距離が短い方
が好ましい。従って、媒染剤が添加される層は発色用還
元剤が含有されている層の隣接層に添加することが好ま
しい。又本発明の発色用還元剤と、本発明のカプラーか
ら生成する色素は水溶性色素であるので、処理液中に流
出してしまう可能性がある。従って、これを阻止するた
めに媒染剤が添加される層は発色用還元剤が含有されて
いる層に対して、支持体と反対側にあることが好まし
い。ただし、特開平7−168335号に記載されてい
るようなバリアー層を媒染剤を添加する層に対して支持
体と反対側に設ける場合には、媒染剤が添加される層が
発色用還元剤が含有されている層に対して支持体と同じ
側にあるのも好ましい。
【0111】また、本発明の媒染剤は複数の層に添加さ
れてもよく、特に、発色用還元剤が含有されている層が
複数である場合にはそれぞれの隣接層に、媒染剤を添加
することも好ましい。また拡散性色素を形成するカプラ
ーは本発明の発色用還元剤とカップリングして形成され
る拡散性色素が媒染剤まで到達するものであれば如何な
るカプラーでも良いが、形成される拡散性色素がpKa
(酸解離定数)12以下の解離基を1つ以上持つことが
好ましく、pKa8以下の解離基を1つ以上持つことが
更に好ましく、pKa6以下の解離基を持つことが特に
好ましい。形成される拡散性色素の分子量は200以上
2000以下が好ましい。さらに(形成される色素の分
子量/pKa12以下の解離基の数)は100以上20
00以下が好ましく、100以上1000以下であるこ
とが更に好ましい。ここでpKaの値はジメチルホルム
アミド:水=1:1を溶媒として測定した値を用いる。
【0112】拡散性色素を形成するカプラーは本発明の
発色用還元剤とカップリングして形成される拡散性色素
の溶解度が25℃までpH11のアルカリ液に1×10
-6モル/リットル以上溶けることが好ましく、1×10
-5モル/リットル以上溶けることが更に好ましく、1×
10-4モル/リットル以上溶けることが特に好ましい。
また拡散性色素を形成するカプラーは本発明の発色用還
元剤とカップリングして形成される拡散性色素の拡散定
数が25℃、pH11のアルカリ液中、10-4モル/リ
ットルの濃度で溶かしたときに1×10-8m2/s-1以上
であることが好ましく、1×10-7m2/s-1以上である
ことが更に好ましく、1×10-6m2/s-1以上であるこ
とが特に好ましい。
【0113】本発明で用いることの出来る媒染剤は通常
使用される媒染剤の中から任意に選ぶことが出来るが、
それらの中でも特にポリマー媒染剤が好ましい。ここで
ポリマー媒染剤とは、3級アミノ基を有するポリマー、
含窒素複素環部分を有するポリマー、及びこれらの4級
カチオン基を含むポリマー等である。
【0114】3級イミダゾール基を有するビニルモノマ
ー単位を含むホモポリマーやコポリマーの具体例として
は、米国特許第4,282,305号、同第4,11
5,124号、同第3,148,061号、特開昭60
−118834号、同60−122941号、同62−
244043号、同62−244036号等に記載され
ている媒染層を含め、以下のものが挙げられる。
【0115】4級イミダゾリウム塩を有するビニルモノ
マー単位を含むホモポリマーやコポリマーの好ましい具
体例としては、英国特許第2,056,101号、同第
2,093,041号、同第1,594,961号、米
国特許第4,124,386号、同第4,115,12
4号、同第4,450,224号、特開昭48−283
25号等に記載されている媒染剤を含め以下のものが挙
げられる。
【0116】その他、4級アンモニウム塩を有するビニ
ルモノマー単位を有するホモポリマーやコポリマーの好
ましい具体例としては、米国特許第3,709,690
号、同第3,898,088号、同第3,958,99
5号、特開昭60−57836号、同60−60643
号、同60−122940号、同60−122942
号、同60−235134号等に記載されている媒染剤
を含め以下のものが挙げられる。
【0117】その他、米国特許第2,548,564
号、同第2,484,430号、同第3,148,16
1号、同第3,756,814号明細書等に開示されて
いるビニルピリジンポリマー、およびビニルピリジニウ
ムカチオンポリマー;米国特許第3,625,694
号、同第3,859,096号、同第4,128,53
8号、英国特許第1,277,453号明細書等に開示
されているゼラチン等と架橋可能なポリマー媒染剤;米
国特許3,958,995号、同第2,721,852
号、同第2,798,063号、特開昭54−1152
28号、同54−145529号、同54−26027
号明細書等に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特
許第3,898,088号明細書に開示されている水不
溶性媒染剤;米国特許第4,168,976号(特開昭
54−137333号)明細書等に開示の染料と共有結
合を行うことのできる反応性媒染剤;更に米国特許第
3,709,690号、同第3,788,855号、同
第3,642,482号、同第3,488,706号、
同第3,557,066号、同第3,271,147
号、特開昭50−71332号、同53−30328
号、同52−155528号、同53−125号、同5
3−1024号明細書に開示してある媒染剤を挙げるこ
とができる。その他、米国特許第2,675,316
号、同第2,882,156号明細書に記載の媒染剤も
挙げることができる。
【0118】本発明のポリマー媒染剤の分子量は1,0
00〜1,000,000が適当であり、特に10,0
00〜200,000が好ましい。上記のポリマー媒染
剤は通常親水性コロイドと混合されて用いられる。親水
性コロイドとしては親水性コロイド、高吸湿性ポリマー
あるいはそれらの両方が使用できるが、ゼラチンが最も
代表的である。ポリマー媒染剤と親水性コロイドの混合
比、及びポリマー媒染剤の塗布量は、媒染されるべき色
素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、さらに用いられ
る画像形成過程などに応じて、当業者が容易に定めるこ
とができるが、媒染剤/親水性コロイド比が20/80
〜80/20(重量比)、媒染剤塗布量は0.2〜15
g/m2が適当であり、好ましくは0.5〜8g/m2で使
用するのが好ましい。本発明では感光材料中に補助現像
主薬およびその前駆体を用いることが好ましく、これら
化合物について以下に説明する。本発明で用いられる補
助現像主薬とは、ハロゲン化銀粒子の現像過程におい
て、発色用還元剤からハロゲン化銀への電子移動を促進
する作用を有する化合物であり、好ましくは露光された
ハロゲン化銀粒子を現像し、かつその酸化体が発色用還
元剤を酸化すること(以後クロス酸化と呼ぶ)かできる
化合物である。本発明で用いられる補助現像主薬は、好
ましくはピラゾリドン類、ジヒドロキシベンゼン類、レ
ダクトン類またはアミノフェノール類が用いられ、特に
好ましくはピラゾリドン類が用いられる。親水性コロイ
ド層中でのこれら化合物の拡散性は低い方が好ましく、
例えば水への溶解度(25℃)が、好ましくは0.1%
以下、更に好ましくは0.05%以下、特に好ましくは
0.01%以下である。本発明で用いられる補助現像主
薬の前駆体は、感材材料中では安定に存在するが、一旦
処理液で処理されると迅速に上記補助現像主薬を放出す
る化合物であり、この化合物を使用する場合にも親水性
コロイド層中での拡散性が低い方が好ましい。例えば水
への溶解度(25℃)が好ましくは0.1%以下、更に
好ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%
以下である。前駆体から放出される補助現像主薬の溶解
度は特に制限されないが、補助現像主薬自体も溶解度が
低い方が好ましい。本発明の補助現像主薬前駆体は好ま
しくは一般式(A)で表される。
【0119】一般式(A) A−(L)n−PUG Aは現像処理時に(L)n−PUGとの結合が開裂する
ブロック基を表し、Lは一般式(A)におけるLとAと
の結合が開裂した後、LとPUGとの結合が開裂する連
結基を表し、nは0〜3の整数を表し、PUGは補助現
像主薬を表す。補助現像主薬としてはp−フェニレンジ
アミン類の化合物以外のケンダール−ペルツ則に従う電
子放出性の化合物が用いられ、上記したピラゾリドン類
が好ましく用いられる。Aで表されるブロック基として
は、公知の以下のものを適用できる。即ち、米国特許第
3,311,476号等に記載のアシル基、スルホニル
基等のブロック基、特開昭59−105642号等に記
載の逆マイケル反応を利用するブロック基、特開平2−
280140号等に記載の分子内電子移動によりキノン
メチドまたはキノンメチド類似の化合物を利用するブロ
ック基、特開昭63−318555号(欧州特許公開0
295729号)等に記載の分子内求核置換反応を利用
するブロック基、特開平4−186344号等に記載の
共役不飽和結合への求核剤の付加反応を利用するブロッ
ク基、特開昭62−163051号に記載のβ−離脱反
応を利用するブロック基、特開昭61−188540号
に記載のジアリールメタン類の求核置換反応を利用した
ブロック基、特開昭62−187850号に記載のロッ
セン転位反応を利用したブロック基、特開昭62−14
7457号に記載されているチアゾリジン−2−チオン
のN−アシル体とアミンとの反応を利用したブロック
基、国際公開特許93/03419号に記載の2個の求
電子基を有して二求核剤と反応するブロック基等を挙げ
る事ができる。Lで表される基は現像処理時Aで表され
る基より離脱した後、(L)n−1−PUGを開裂する
ことが可能な連結基であり、この機能をもつものなら特
に制限はない。補助現像主薬またはその前駆体を具体的
に示すが、本発明に用いられる化合物はこれら具体例に
限定されるものではない。
【0120】
【化58】
【0121】
【化59】
【0122】これら化合物は感光層、中間層、下塗り
層、保護層のどの層に添加してもよいが、補助現像主薬
を含有する場合、好ましくは非感光層に添加して使用さ
れる。これら化合物を感光材料に含有させる方法として
は、メタノール等の水混和性の有機溶媒に溶解し、直接
親水性コロイド層に添加する方法、界面活性剤を共存さ
せて、水溶液あるいはコロイド分散物にして添加する方
法、実質上水と非混和性の溶媒やオイルに溶解した後、
水または親水性コロイドに分散したものを添加する方法
または固体微粒子分散体の状態で添加する方法等がとら
れ、従来の公知の方法が単独または併用して適用でき
る。固体微粒子分散物の調製方法としては、詳しくは特
開平2−235044号の20頁に記載されている。感
光材料中への添加量は、発色用還元剤に対し1mole%〜
200mole%、好ましくは5mole%〜100mole%、よ
り好ましくは10mole%〜50mole%である。
【0123】本発明に使用する支持体には、ガラス、
紙、プラスチックフィルムなど写真乳剤層を塗布できる
透過型または反射型支持体ならいかなる支持体も使用で
きる。本発明に使用するプラスチックフィルムには、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、三酢酸セルロースあるいは硝酸セルロースなどのポ
リエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボ
ネート、ポリスチレンフィルム等を用いることができ
る。本発明に使用しうる「反射型支持体」とは、反射性
を高めてハロゲン化銀乳剤層に形成された色素画像を鮮
明にするものをいい、このような反射型支持体には、支
持体上に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、硫酸
カルシウム等の光反射物質を分散含有する疎水性樹脂を
被覆したものや、光反射性物質を分散含有する疎水性樹
脂そのものを支持体として用いたものが含まれる。例え
ばポリエチレン被覆紙、ポリエステル被覆紙、ポリプロ
ピレン系合成紙、反射層を併設した、或いは反射性物質
を併用する支持体、例えばガラス板、ポリエチレンテレ
フタレート、三酢酸セルロース或いは硝酸セルロースな
どのポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、塩化ビ
ニル樹脂がある。ポリエステル被覆紙については、特に
欧州特許EP0,507,489号に記載されているポ
リエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル
被覆紙が好ましく用いられる。
【0124】本発明に使用する反射性支持体は、耐水性
樹脂層で両面を被覆された紙支持体で耐水性樹脂の少な
くとも一方が白色顔料微粒子を含有するものが好まし
い。この白色顔料粒子は12重量%以上の密度で含有さ
れていることが好ましく、より好ましくは14重量%以
上である。光反射性白色顔料としては、界面活性剤の存
在下に白色顔料を十分に混練するのがよく、また顔料粒
子の表面を2〜4価のアルコールで処理したものが好ま
しい。本発明においては、第二種拡散反射性の表面をも
つ支持体が好ましく用いうる。第二種拡散反射性とは、
鏡面を有する表面に凹凸を与えて微細な異なった方向を
向く鏡面に分割して得た拡散反射性のことをいう。第二
種拡散反射性の表面の凹凸は、中心面に対する三次元平
均粗さが0.1〜2μm、好ましくは0.1〜1.2μ
mである。このような支持体の詳細については、特開平
2−239244号に記載されている。
【0125】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図上の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層が組み合わせて用いられる。たとえば
前記の支持体上に青感層、緑感層、赤感層の3層や、緑
感層、赤感層、赤外感層の3層などが組み合わせて塗布
される。各感光層は通常のカラー感光材料で知られてい
る種々の配列順序を採ることができる。またこれらの各
感光層は必要に応じて2層以上に分割してもよい。感光
材料には、前記の感光層と保護層、下塗り層、中間層、
アンチハレーション層、バック層等の種々の非感光層か
らなる写真構成層を設けることができる。更に色分離性
を改良するために種々のフィルター染料を写真構成層に
添加することもできる。
【0126】本発明に係わる感光材料に用いることので
きる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
ることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単
独あるいはゼラチンとともに用いることができる。ゼラ
チンのカルシウム含有量は800ppm以下が好ましく、
200ppm以下がより好ましく、ゼラチンの鉄含有量は
5ppm以下が好ましく、3ppm以下がより好ましい。また
親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の
黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号公
報に記載のような防黴剤を添加するのが好ましい。
【0127】本発明の感光材料をプリンター露光する
際、米国特許第4,880,726号に記載のバンドス
トップフィルターを用いることが好ましい。これによっ
て光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0128】本発明の感光材料は、通常のネガプリンタ
ーを用いたプリントシステムに使用される以外に、ガス
レーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レ
ーザーあるいは半導体レーザーを励起光源に用いた固体
レーザーと非線形光学結晶を組合せた第二高調波発生光
源(SHG)、等の単色高密度光を用いたデジタル走査
露光に好ましく使用される。システムをコンパクトで、
安価なものにするために半導体レーザー、半導体レーザ
ーあるいは固体レーザーと非線形光学結晶を組合せた第
二高調波発生光源(SHG)を使用することが好まし
い。特にコンパクトで、安価、更に寿命が長く安定性が
高い装置を設計するためには半導体レーザーの使用が好
ましく、露光光源の少なくとも一つは半導体レーザーを
使用することが望ましい。
【0129】このような走査露光光源を使用する場合、
本発明の感光材料の分光感度極大は使用する走査露光用
光源の波長により任意に設定することが出来る。半導体
レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあるいは半導
体レーザーと非線形光学結晶を組合せて得られるSHG
光源では、レーザーの発振波長を半分にできるので、青
色光、緑色光が得られる。従って、感光材料の分光感度
極大は通常の青、緑、赤の3つの領域に持たせることが
可能である。装置を安価で安定性の高いコンパクトなも
のにするために光源として半導体レーザーを使用するた
めには、少なくとも2層が670nm以上に分光感度極大
を有していることが好ましい。これは、入手可能な安価
で、安定なIII-V族系半導体レーザーの発光波長域が現
在赤から赤外領域にしかないためである。しかしながら
実験室レベルでは、緑や青域のII−VI族系半導体レーザ
ーの発振が確認されており、半導体レーザーの製造技術
が発達すればこれらの半導体レーザーを安価に安定に使
用することができるであろうことは十分に予想される。
このような場合は、少なくとも2層が670nm以上に分
光感度極大を有する必要性は小さくなる。
【0130】このような走査露光においては、感光材料
中のハロゲン化銀が露光される時間とは、ある微小面積
を露光するのに要する時間となる。この微小面積として
はそれぞれのディジタルデータから光量を制御する最小
単位を一般的に使用し、画素と称している。したがっ
て、この画素の大きさで画素当たりの露光時間は変わっ
てくる。この画素の大きさは、画素密度に依存し現実的
な範囲としては、50〜2000dpiである。露光時間
はこの画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを
露光する時間として定義すると好ましい露光時間として
は10-4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下である。
【0131】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は臭化
銀、塩化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀、
硫化銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別
粒子として、あるいはハロゲン化銀粒子の一部分として
含まれていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着および漂
白定着)工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有量
が90モル%以上の、いわゆる高塩化銀粒子が望まし
い。また適度に現像を抑制させる場合には沃化銀を含有
することが好ましい。好ましい沃化銀含量は目的の感光
材料によって異なる。本発明で使用する高塩化銀乳剤に
おいては臭化銀局在相を層状もしくは非層状にハロゲン
化銀粒子内部および/または表面に有する構造のものが
好ましい。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率
において少なくとも10モル%のものが好ましく、20
モル%を越えるものがより好ましい。臭化銀局在層の臭
化銀含有率は、X線回折法(例えば、「日本化学会編、
新実験化学講座6、構造解析」丸善、に記載されてい
る。)等を用いて分析することができる。そして、これ
らの局在相は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コーナー
あるいは面上にあることができるが、一つの好ましい例
として、粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したも
のを挙げることができる。また、現像処理液の補充量を
低減する目的でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に
高めることも有効である。この様な場合にはその塩化銀
含有率が98モル%〜100モル%であるような、ほぼ
純塩化銀の乳剤も好ましく用いられる。
【0132】本発明のハロゲン化銀乳剤はその粒子中
に、ハロゲン組成に関して分布あるいは構造を有するこ
とが好ましい。その典型的なものは特公昭43−131
62号、特開昭61−215540号、特開昭60−2
22845号、特開昭60−143331号、特開昭6
1−75337号、特開昭60−222844号に開示
されている。粒子の内部に構造を持たせるには上述のよ
うな包み込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有す
る粒子をつくることができる。これらの例は特開昭59
−133540号、特開昭58−108526号、欧州
特許第199,290A2号、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号などに開示されている。
【0133】接合構造の場合にはハロゲン化銀同士の組
み合せは当然可能であるが、ロダン銀、炭酸銀などの岩
塩構造でない銀塩化合物をハロゲン化銀と組み合せ接合
構造をとることができる。これらの構造を有する沃臭化
銀等の粒子の場合、コア部がシェル部よりも沃化銀含有
量を高くすることは好ましい態様である。逆にコア部の
沃化銀含有量が低く、シェル部が高い粒子が好ましい場
合もある。同様に接合構造を有する粒子についてもホス
ト結晶の沃化銀含有率が高く、接合結晶の沃化銀含有率
が相対的に低い粒子であっても、その逆の粒子であって
もよい。また、これらの構造を有する粒子のハロゲン組
成の異なる境界部分は、明確な境界であっても、不明確
な境界であってもよい。また積極的に連続的な組成変化
をつけたものも好ましい態様である。2つ以上のハロゲ
ン化銀が混晶として、あるいは構造をもって存在するハ
ロゲン化銀粒子の場合に粒子間のハロゲン組成分布を制
御することが重要である。粒子間のハロゲン組成分布の
測定法に関しては特開昭60−254032号に記載さ
れている。特にハロゲン組成分布の変動係数20%以下
の均一性の高い乳剤は好ましい。
【0134】粒子の表面近傍のハロゲン組成を制御する
ことは重要である。表面近傍の沃化銀含量を高くする、
あるいは塩化銀含量を高くすることは、色素の吸着性や
現像速度を変えるので目的に応じて選ぶことができる。
本発明に用いるハロゲン化銀粒子は双晶面を含まない正
常晶でも、日本写真学会編、「写真工業の基礎、銀塩写
真編」(コロナ社)、163ページ(昭和54年)に解
説されているような例、平行な双晶面を2つ以上含む平
行多重双晶、非平行な双晶面を2つ以上含む非平行多重
双晶などから目的に応じて選んで用いることができる。
また形状の異なる粒子を混合させる例は米国特許第4,
865,964号に開示されている。正常晶の場合には
(100)面からなる立方体、(111)面からなる八
面体、特公昭55−42737号、特開昭60−222
842号に開示されている(110)面からなる12面
体粒子を用いることができる。さらにJournal of Imagi
ng Science, 30巻247ページ(1986年)に報告さ
れているような(hlm)面を有する粒子を目的に応じ
て選んで用いることができる。(100)面と(11
1)面が一つの粒子に共存する14面体粒子、(10
0)面と(110)面が共存する粒子、あるいは(11
1)面と(110)面が共存する粒子など、2つの面あ
るいは多数の面が共存する粒子も目的に応じて選んで用
いることができる。投影面積の円相当直径を粒子厚みで
割った値をアスペクト比と呼び、平板状粒子の形状を規
定している。アスペクト比が1より大きい平板状粒子を
本発明に使用できる。平板状粒子は、クリーブ著「写真
の理論と実際」(Cleve, Photography Theory and Pract
ice (1930))、131頁;ガトフ著、フォトグラフィク
・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff, Pho
tographic Science and Engineering)、第14巻,24
8〜257頁(1970年);米国特許第4,434,
226号、同4,414,310号、同4,433,0
48号、同4,439,520号および英国特許第2,
112,157号などに記載の方法により調製すること
ができる。平板状粒子を用いた場合、被覆力が上がるこ
と、増感色素による色増感効率が上がることなどの利点
があり、先に引用した米国特許第4,434,226号
に詳しく述べられている。粒子の全投影面積の80%以
上の平均アスペクト比として、1以上100未満が望ま
しい。より好ましくは2以上20未満であり、特に好ま
しくは3以上10未満である。平板粒子の形状として三
角形、六角形、円形などを選ぶことができる。米国特許
第4,797,354号に記載されているような六辺の
長さがほぼ等しい正六角形は好ましい形態である。
【0135】平板粒子の粒子サイズとして投影面積の円
相当直径を用いることが多いが、米国特許第4,74
8,106号に記載されているような平均直径が0.6
ミクロン以下の粒子は高画質化にとって好ましい。ま
た、米国特許4,775,617号に記載されているよ
うな粒子サイズ分布の狭い乳剤も好ましい。平板粒子の
形状として粒子厚みを0.5ミクロン以下、より好まし
くは0.3ミクロン以下にするのは鮮鋭度を高める上で
好ましい。さらに粒子厚みの変動係数が30%以下の厚
みの均一性が高い乳剤も好ましい。さらに特開昭63−
163451号に記載されている粒子の厚みと双晶面の
面間距離を規定した粒子も好ましいものである。転位線
を全く含まない粒子、数本の転位を含む粒子あるいは多
数の転位を含む粒子を目的に応じて選ぶことは好まし
い。また粒子の結晶方位の特定の方向に対し直線的に導
入された転位あるいは曲った転位を選ぶこともできる
し、粒子全体に渡って導入する、あるいは粒子の特定の
部分にのみ導入する、例えば粒子のフリンジ部に限定し
て転位を導入する、などの中から選ぶことができる。転
位線の導入は平板粒子の場合だけでなく正常晶粒子、あ
るいはジャガイモ状粒子に代表される不定型粒子の場合
にも好ましい。本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は欧州
特許第96,727Bl号、同64,412B1号など
に開示されているような粒子に丸みをつける処理、ある
いは西独特許第2,306,447C2号、特開昭60
−221320号に開示されているような表面の改質を
行ってもよい。粒子表面が平坦な構造が一般的である
が、意図して凹凸を形成することは場合によって好まし
い。特開昭58−106532号、特開昭60−221
320号、あるいは米国特許第4,643,966号に
記載されている。
【0136】本発明に用いる乳剤の粒子サイズは電子顕
微鏡を用いた投影面積の円相当直径、投影面積と粒子厚
みから算出する粒子体積の球相当直径あるいはコールタ
ーカウンター法による体積の球相当直径などにより評価
できる。球相当直径として0.01ミクロン以下の超微
粒子から、10ミクロンを越える粗大粒子に至る広範囲
のなかから選んで用いることができる。好ましくは0.
1ミクロン以上3ミクロン以下の粒子を感光性ハロゲン
化銀粒子として用いることである。本発明に用いる乳剤
は粒子サイズ分布の広い、いわゆる多分散乳剤でも、サ
イズ分布の狭い単分散乳剤でも目的に応じて選んで用い
ることができる。サイズ分布を表わす尺度として粒子の
投影面積円相当直径あるいは体積の球相当直径の変動係
数を用いる場合がある。単分散乳剤を用いる場合、変動
係数が25%以下、より好ましくは20%以下、さらに
好ましくは15%以下のサイズ分布の乳剤を用いるのが
よい。また感光材料が目標とする階調を満足させるため
に、実質的に同一の感色性を有する乳剤層において粒子
サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳剤を同
一層に混合または別層に重層塗布することができる。さ
らに2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分
散乳剤と多分散乳剤との組合わせを混合あるいは重層し
て使用することもできる。本発明に用いられる写真乳剤
は、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides, Chimie et Physique Photograph
ique, Paul Montel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographi
c Emulsion Chemistry (Focal Press, 1966)、ゼリクマ
ン等著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社
刊(V.L.Zelikamn et al, Making and Coating Photogr
aphic Emulsion, Focal Press, 1964)などに記載され
た方法を用いて調製することができる。粒子を銀イオン
過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)
を用いることもできる。同時混合法の一つの形式として
ハロゲン化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ方
法、すなわちいわゆるコントロールド.ダブルジェット
法を用いることもできる。この方法によると、結晶形が
規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得
られる。
【0137】乳剤調製用の反応容器にあらかじめ沈澱形
成したハロゲン化銀粒子を添加する方法、米国特許第
4,334,012号、同4,301,241号、同
4,150,994号は場合により好ましい。これらは
種結晶として用いることもできるし,成長用のハロゲン
化銀として供給する場合も有効である。また表面を改質
させるために種々のハロゲン組成の微粒子を添加するこ
とも場合により有効である。ハロゲン化銀粒子のハロゲ
ン組成の大部分、あるいは極く一部分をハロゲン変換法
によって変換させる方法は米国特許第3,477,85
2号、同4,142,900号、欧州特許273,42
9号、同273,430号、西独公開特許第3,81
9,241号などに開示されている。より難溶性の銀塩
に変換するのに可溶性ハロゲンの溶液あるいはハロゲン
化銀粒子を添加することができる。粒子成長を一定濃
度、一定流速で可溶性銀塩とハロゲン塩を添加する方法
以外に、英国特許第1,469,480号、米国特許第
3,650,757号、同4,242,445号に記載
されているように濃度を変化させる、あるいは流速を変
化させる粒子形成法は好ましい方法である。濃度を増加
させる、あるいは流速を増加させることにより、供給す
るハロゲン化銀量を添加時間の一次関数、二次関数、あ
るいはより複雑な関数で変化させることができる。可溶
性銀塩と可溶性ハロゲン塩の溶液を反応させる時の混合
器は米国特許第2,996,287号、同3,342,
605号、同3,415,650号、同3,785,7
77号、西独公開特許2,556,885号、同2,5
55,364号に記載されている方法のなかから選んで
用いることができる。
【0138】熟成を促進する目的に対してハロゲン化銀
溶剤が有用である。例えば熟成を促進するのに過剰量の
ハロゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知られ
ている。また他の熟成剤を用いることもできる。これら
の熟成剤は銀塩およびハロゲン化物塩を添加する前に反
応器中の分散媒中に全量を配合しておくことができる
し、ハロゲン化物塩、銀塩または解膠剤を加えると共に
反応器中に導入することもできる。
【0139】これらの例としては、アンモニア、チオシ
アン酸塩(ロダンカリ、ロダンアンモニウム等)、有機
チオエーテル化合物(例えば、米国特許第3,574,
628号、同3,021,215号、同3,057,7
24号、同3,038,805号、同4,276,37
4号、同4,297,439号、同3,704,130
号、同4,782,013号、特開昭57−10492
6号などに記載の化合物。)、チオン化合物(例えば特
開昭53−82408号、同55−77737号、米国
特許第4,221,863号などに記載されている四置
換チオウレアや、特開昭53−144319号に記載さ
れている化合物)や、特開昭57−202531号に記
載されているハロゲン化銀粒子の成長を促進しうるメル
カプト化合物、アミン化合物(例えば特開昭54−10
0717号など)等があげられる。 本発明の乳剤の調
製時に用いられる保護コロイドとして、及びその他の親
水性コロイド層のバインダーとしては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用い
ることができる。例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他
の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン
等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如き
セルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体など
の糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコ
ール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子
物質を用いることができる。ゼラチンとしては石灰処理
ゼラチンのほか、酸処理ゼラチンやBull. Soc. Sci. Ph
oto. Japan, No.16, P30 (1966)に記載されたような酵
素処理ゼラチンを用いてもよく、また、ゼラチンの加水
分解物や酵素分解物も用いることができる。特開平1−
158426号に記載の低分子量ゼラチンを用いること
は平板状粒子の調製に好ましい。ハロゲン化銀乳剤は脱
塩のために水洗し、新しく用意した保護コロイド分散に
することが好ましい。水洗の温度は目的に応じて選べる
が、5°〜50℃の範囲で選ぶことが好ましい。水洗時
のpHも目的に応じて選べるが2〜10の間で選ぶこと
が好ましい。さらに好ましくは3〜8の範囲である。水
洗時のpAgも目的に応じて選べるが5〜10の間で選
ぶことが好ましい。水洗の方法としてヌードル水洗法、
半透膜を用いた透析法、遠心分離法、凝析沈降法、イオ
ン交換法のなかから選んで用いることができる。凝析沈
降法の場合には硫酸塩を用いる方法、有機溶剤を用いる
方法、水溶性ポリマーを用いる方法、ゼラチン誘導体を
用いる方法などから選ぶことができる。ハロゲン化銀乳
剤の調製時、例えば粒子形成時、脱塩工程、化学増感
時、塗布前に金属イオンの塩を存在させることは目的に
応じて好ましい。粒子にドープする場合には粒子形成
時、粒子表面の修飾あるいは化学増感剤として用いる時
は粒子形成後、化学増感終了前に添加することが好まし
い。粒子全体にドープする場合と粒子のコアー部のみ、
あるいはシェル部のみ、あるいはエピタシャル部分にの
み、あるいは基盤粒子にのみドープする方法も選べる。
Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Sc、Y、La、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、R
u、Rh、Pd、Re、Os、Ir、Pt、Au、C
d、Hg、Tl、In、Sn、Pb、Biなどを用いる
ことができる。これらの金属はアンモニウム塩、酢酸
塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、水酸塩あるいは6配位錯
塩、4配位錯塩など粒子形成時に溶解させることができ
る塩の形であれば添加できる。例えばCdBr2、Cd
Cl2、Cd(NO3)2、Pb(NO3)2、Pb(CH3CO
O)2、K3〔Fe(CN)6〕、(NH4)4〔Fe(C
N)6〕、K3IrCl6、(NH4)3RhCl6、K4Ru
(CN)6などがあげられる。配位化合物のリガンドとし
て好ましくはハロゲン、H2O、シアノ、シアネート、
チオシアネート、ニトロシル、チオニトロシル、オキ
ソ、カルボニルのなかから選ぶことができる。これらは
金属化合物を1種類のみ用いてもよいが2種あるいは3
種以上を組み合せて用いてもよい。米国特許第3,77
2,031号に記載されているようなカルコゲン化合物
を乳剤調製中に添加する方法も有用な場合がある。S、
Se、Te以外にもシアン塩、チオシアン塩、セレノシ
アン酸、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩を存在させてもよ
い。本発明に用いるハロゲン化銀粒子は硫黄増感、セレ
ン増感、テルル増感(これら3種はカルコゲン増感と総
称される。)、貴金属増感、又は還元増感の少なくとも
1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任意の工程で施こ
すことができる。2種以上の増感法を組み合せることは
好ましい。どの工程で化学増感するかによって種々のタ
イプの乳剤を調製することができる。粒子の内部に化学
増感核をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置にうめ
込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタイプが
ある。本発明に用いる乳剤は目的に応じて化学増感核の
場所を選ぶことができる。本発明で好ましく実施しうる
化学増感はカルコゲン増感と貴金属増感の単独又はそれ
らの組み合わせであり、ジェームス(T.H.James)著、ザ
・フォトグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン
社刊、1977年、(T.H.James, The Theory of the P
hotographic Process, 4th ed, Macmillan, 1977)67
−76頁に記載されるように活性ゼラチンを用いて行う
ことができるし、またリサーチ・ディスクロージャーIt
em 12008(1974年4月);同Item 13452(1975
年6月);同Item 307105(1989年ll月)、米国
特許第2,642,361号、同3,297,446
号、同3,772,031号、同3,857,711
号、同3,901,714号、同4,266,018
号、および同3,904,415号、並びに英国特許第
1,315,755号に記載されるようにpAg5〜1
0、pH5〜8および温度30〜80℃において硫黄、
セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウムま
たはこれら増感剤の複数の組合せで行なうことができ
る。
【0140】硫黄増感においては、不安定イオウ化合物
を用い、具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、
チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチル
チオ尿素、アリルチオ尿素等)、ローダニン類、メルカ
プト類、チオアミド類、チオヒダントイン類、4−オキ
ソ−オキサゾリジン−2−チオン類、ジあるいはポリス
ルフィド類、ポリチオン酸塩および元素状イオウ、なら
びに米国特許第3,857,711号、同4,266,
018号および同4,054,457号に記載されてい
る公知の硫黄含有化合物を用いることができる。硫黄増
感は貴金属増感と組み合せて用いられる場合が多い。ハ
ロゲン化銀粒子に対して使用する好ましい硫黄増感剤量
はハロゲン化銀1モル当り1×10-7〜1×10-3モル
であり、さらに好ましいのは5×10-7〜1×10-4
ルである。セレン増感においては、公知の不安定セレン
化合物を用い、例えば、米国特許第3,297,446
号、同3,297,447号等に記載のセレン化合物を
用いることができ、具体的には、コロイド状金属セレニ
ウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ
尿素、テトラメチルセレノ尿素等)、セレノケトン類
(例えば、セレノアセトン)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド)、セレノカルボン酸およびエ
ステル類、イソセレノシアネート類、セレナイド類(例
えば、ジエチルセレナイド、トリフェニルフォスフィン
セレナイド)、セレノフォスフェート類(例えば、トリ
−p−トリルセレノフォスフェート)等のセレン化合物
を用いることができる。セレン増感は硫黄増感あるいは
貴金属増感あるいはその両方と組み合せて用いた方が好
ましい場合がある。セレン増感剤の使用量は、使用する
セレン化合物やハロゲン化銀粒子の種類、化学熟成条件
等により変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10
-8〜10-4モル、好ましくは10-7〜10-5モル程度を
用いる。本発明で用いられるテルル増感剤としては、カ
ナダ特許第800,958号、英国特許第1,295,
462号、同1,396,696号、特願平2−333
819号、同3−131598号等に記載の化合物を用
いることができる。
【0141】貴金属増感においては、金、白金、パラジ
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2PdX6
たはR2PdX4で表わされる。ここでRは水素原子、ア
ルカリ金属原子またはアンモニウム基を表わす。Xはハ
ロゲン原子を表わし、塩素、臭素またはヨウ素原子を表
わす。具体的には、K2PdCl4、(NH4)2PdC
6、Na2PdCl4、(NH4)2PdCl4、Li2Pd
Cl4、Na2PdCl6またはK2PdBr4が好まし
い。金化合物およびパラジウム化合物はチオシアン酸塩
あるいはセレノシアン酸塩と併用することが好ましい。
本発明に用いられる乳剤は金増感を併用することが好ま
しい。金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モル
当り1×10-7〜1×10-3モルであり、さらに好まし
いのは5×10-7〜5×10-4モルである。パラジウム
化合物の好ましい範囲は5×10-7〜1×10-3モルで
ある。チオシアン化合物あるいはセレノシアン化合物の
好ましい範囲は1×10-6〜5×10-2モルである。ハ
ロゲン化銀乳剤を粒子形成中、粒子形成後でかつ化学増
感前あるいは化学増感中、あるいは化学増感後に還元増
感することは好ましい。ここで還元増感とはハロゲン化
銀乳剤に還元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれる
pAg1〜7の低pAgの雰囲気で成長させる、あるい
は熟成させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11
の高pHの雰囲気で成長させる、あるいは熟成させる方
法のいずれを選ぶことができる。また2つ以上の方法を
併用することもできる。
【0142】還元増感剤としては第一錫塩、アスコルビ
ン酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒ
ドラジンおよびその誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物、ボラン化合物などの公知の還元増感
剤を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を
併用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、
アミノイミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿
素)、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸およびそ
の誘導体が好ましい化合物である。いわゆる化学増感助
剤の存在下に化学増感することもできる。有用な化学増
感助剤には、アザインデン、アザピリダジン、アサピリ
ミジンのごとき、化学増感の過程でカブリを抑制し、且
つ感度を増大するものとして知られた化合物が用いられ
る。化学増感助剤の例は、米国特許第2,131,03
8号、同3,411,914号、同3,554,757
号、特開昭58−126526号および前述ダフィン著
「写真乳剤化学」、138〜143頁に記載されてい
る。乳剤の製造工程中に銀に対する酸化剤を用いること
が好ましい。銀に対する酸化剤とは、金属銀に作用して
銀イオンに変換せしめる作用を有する化合物をいう。特
にハロゲン化銀粒子の形成過程および化学増感過程にお
いて副生するきわめて微小な銀粒子を、銀イオンに変換
せしめる化合物が有効である。ここで生成する銀イオン
は、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化銀等の水に難溶の
銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀等の水に易溶の銀塩
を形成してもよい。銀に対する酸化剤は、無機物であっ
ても、有機物であってもよい。無機の酸化剤としては、
オゾン、過酸化水素およびその付加物(例えば、NaB
2・H22・3H2O、2NaCO3・3H22、Na4
27・2H22、2Na2SO4・H22・2H
2O)、ペルオキシ酸塩(例えばK228、K2
26、K228)、ペルオキシ錯体化合物(例えば、
2〔Ti(O2)C24〕・3H2O、4K2SO4・Ti
(O2)OH・SO4・2H2O、Na3〔VO(O2)(C
24)2・6H2O)、過マンガン酸塩(例えば、KMn
4)、クロム酸塩(例えば、K2Cr27)などの酸素
酸塩、沃素や臭素などのハロゲン元素、過ハロゲン酸塩
(例えば過沃素酸カリウム)、高原子価の金属の塩(例
えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオスル
フォン酸塩などがある。また、有機の酸化剤としては、
p−キノンなどのキノン類、過酢酸や過安息香酸などの
有機過酸化物、活性ハロゲンを放出する化合物(例え
ば、N−ブロムサクシイミド、クロラミンT、クロラミ
ンB)が例として挙げられる。
【0143】前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用
するのは好ましい態様である。本発明に用いられる写真
乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処
理中のカブリを防止し、あるいは写真性能を安定化させ
る目的で、種々の化合物を含有させることができる。す
なわチアゾール類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニト
ロイミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロ
ロベンズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール
類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベンゾチアゾ
ール類、メルカプトベンズイミダゾール類、メルカプト
チアジアゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリ
アゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプト
テトラゾール類(1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾールなど)など;メルカプトピリミジ
ン類;メルカプトトリアジン類;たとえばオキサドリン
チオンのようなチオケト化合物;アザインデン類、たと
えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特
に、4−ヒドロキシ−6−メチル(1,3,3a,7)
テトラアザインデン)、ペンタアザインデン類などのよ
うなカブリ防止剤または安定剤として知られた、多くの
化合物を加えることができる。たとえば米国特許第3,
954,474号、同3,982,947号、特公昭5
2−28660号に記載されたものを用いることができ
る。好ましい化合物の一つに特開昭63−212932
号に記載された化合物がある。かぶり防止剤および安定
剤は粒子形成前、粒子形成中、粒子形成後、水洗工程、
水洗後の分散時、化学増感前、化学増感中、化学増感
後、塗布前のいろいろな時期に目的に応じて添加するこ
とができる。本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素類その他によって分光増感されることが好ましい。用
いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロ
シアニン色素に属する色素である。これらの色素類に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チオゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核など;これらの核
に脂環式炭化水素環が融合した核;及びこれらの核に芳
香族炭化水素環が融合した核、即ち、インドレニン核、
ベンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキサド
ール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、
ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイ
ミダゾール核、キノリン核などが適用できる。これらの
核は炭素原子上に置換されていてもよい。
【0144】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核などの
5〜6員異節環核を適用することができる。これらの増
感色素は単独に用いてもよいが、それらの組合せを用い
てもよく、増感色素の組合せは特に、強色増感の目的で
しばしば用いられる。その代表例は米国特許第2,68
8,545号、同2,977,229号、同3,39
7,060号、同3,522,052号、同3,52
7,641号、同3,617,293号、同3,62
8,964号、同3,666,480号、同3,67
2,898号、同3,679,428号、同3,70
3,377号、同3,769,301号、同3,81
4,609号、同3,837,862号、同4,02
6,707号、英国特許第1,344,281号、同
1,507,803号、特公昭43−4936号、同5
3−12,375号、特開昭52−l10,618号、
同52−109,925号に記載されている。増感色素
とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素あるい
は可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感
を示す物質を乳剤中に含んでもよい。増感色素を乳剤中
に添加する時期は、これまで有用であると知られている
乳剤調製の如何なる段階であってもよい。もっとも普通
には化学増感の完了後塗布前までの時期に行なわれる
が、米国特許第3,628,969号、および同第4,
225,666号に記載されているように化学増感剤と
同時期に添加し分光増感を化学増感と同時に行なうこと
も、特開昭58−113,928号に記載されているよ
うに化学増感に先立って行なうことも出来、またハロゲ
ン化銀粒子沈澱生成の完了前に添加し分光増感を開始す
ることも出来る。更にまた米国特許第4,225,66
6号に教示されているように、これらの前記化合物を分
けて添加すること、即ちこれらの化合物の一部を化学増
感に先立って添加し、残部を化学増感の後で添加するこ
とも可能であり、米国特許第4,183,756号に開
示されている方法を始めとしてハロゲン化銀粒子形成中
のどの時期であってもよい。添加量は、ハロゲン化銀1
モル当り、4×10-6〜8×10-3モルで用いることが
できるが、より好ましいハロゲン化銀粒子サイズ0.2
〜1.2μmの場合は約5×10-5〜2×10-3モルが
より有効である。本技術に関する感光材料には、前記の
種々の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じ
て種々の添加剤を用いることができる。これらの添加剤
は、より詳しくはリサーチディスクロージャーItem 176
43(1978年12月)、同Item 18716(1979年1
1月)および同Item 307105(1989年ll月)に記
載されており、その該当個所を後掲の表にまとめて示し
た。
【0145】
【表1】
【0146】本発明の感光材料の全塗布銀量は、銀換算
で1m2当たり0.003〜12gで使用するのが好まし
い。カラーネガフィルム等の透過材料の場合には好まし
くは1〜12gで、更に好ましくは3〜10gである。
またカラーペーパー等の反射材料では0.003〜1g
が迅速処理や低補充化の点で好ましく、その場合各層の
添加量は、1つの感光層につき0.001〜0.4gが
好ましい。特に本発明の感光材料を補力処理する場合に
は0.003g〜0.3gが好ましく、更に好ましくは
0.01〜0.1g、特に好ましくは0.015〜0.
05gである。この場合1つの感光層につき0.001
〜0.1gが好ましく、更に好ましくは0.003g〜
0.03gである。本発明では、それぞれの感光層の塗
布銀量が1m2当たり0.001g未満だと銀塩の溶解が
進み、十分な発色濃度が得られず、また補力処理する場
合0.1gを越える場合にDminの増加や気泡が生
じ、鑑賞に耐え難くなりやすい。
【0147】本発明の感光材料の全ゼラチン量は、1m2
当たり1.0〜30gであり、好ましくは2.0〜20
gである。pH12のアルカリ液を用いた本感光材料の
膨潤において、その飽和膨潤膜厚(最大膨潤膜厚の90
%)の1/2の膨潤膜厚に到達する時間は、15秒以下
が好ましく、更に10秒以下が好ましい。また膨潤率
〔(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚×100〕は、50〜
300%が好ましく、特に100〜200%が好まし
い。本発明に用いられる処理素材および処理方法につい
て詳細に説明する。本発明において、感光材料は現像
(銀現像/内蔵還元剤のクロス酸化)、脱銀、および水
洗または安定化処理される。また水洗または安定化処理
後、アルカリ付与などの発色増強のための処理も施され
る場合がある。
【0148】本発明の感光材料を現像処理する際、現像
液にはハロゲン化銀の現像主薬として機能し、および/
または銀現像で生じる現像主薬酸化体が感光材料中に内
蔵してある発色用の還元剤をクロス酸化する機能を有す
る化合物が用いられうる。好ましくはピラゾリドン類、
ジヒドロキシベンゼン類、レダクトン類およびアミノフ
ェノール類が用いられ、特に好ましくはピラゾリドン類
が用いられる。ピラゾリドン類としては1−フェニル−
3−ピラゾリドン類が好ましく、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−
ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−
フェニル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
p−クロロフェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチ
ル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−ヒドロキシ
メチル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−2−アセチル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−2−ヒドロキシメチル−5−フェニル−3−ピラゾ
リドンなどがある。
【0149】ジヒドロキシベンゼン類としては、ハイド
ロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルフォン酸カリウム等がある。レ
ダクトン類としては、アスコルビン酸またはその誘導体
が好ましく、特開平6−148822号3頁〜10頁に
記載の化合物が用いられる。特にL−アスコルビン酸ナ
トリウムやエリソルビン酸ナトリウムが好ましい。p−
アミノフェノール類としては、N−メチル−p−アミノ
フェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミ
ノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシ
ン、2−メチル−p−アミノフェノール、などがある。
【0150】これら化合物は通常単独で用いるが、現像
およびクロス酸化活性を高めるために2種以上併用して
用いることも好ましい。これら化合物の現像液中での使
用量は、一般的には2.5×10-4モル/リットル〜
0.2モル/リットル、好ましくは0.0025モル/
リットル〜0.1モル/リットル、更に好ましくは0.
001モル/リットル〜0.05モル/リットルであ
る。現像液に用いられる保恒剤としては、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、
ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシルア
ミン・硫酸塩などがあり、使用量としては0.1モル/
リットル以下が一般的であり、好ましくは0.001〜
0.02モル/リットルの範囲で用いられる。感光材料
に高塩化銀乳剤を使用する場合には、上記化合物の使用
量は0.001モル/リットル以下が一般的であり、全
く含有されないのが好ましい。本発明では、前記ヒドロ
キシルアミンや亜硫酸イオンに替えてジエチルヒドロキ
シルアミンや特開平4−97355号に記載のジアルキ
ルヒドロキシルアミン類などの有機保恒剤を含有するこ
とが好ましい。
【0151】現像液中には塩素イオン、臭素イオンや沃
素イオンなどのハロゲンイオンが含有されうる。ここで
ハライドは現像液中に直接添加されてもよく、現像処理
中に感光材料から現像液に溶出してもよい。本発明に使
用される現像液は、好ましくはpH8〜13、より好ま
しくは9〜12である。上記pHを保持するために、各
種緩衝液を用いるのが好ましい。炭酸塩、リン酸塩、四
ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩を用いることが好まし
い。現像液への該緩衝剤の添加量は、0.05モル/リ
ットル以上であることが好ましく、特に0.1〜0.4
モル/リットルであることが特に好ましい。その他、現
像液中にはカルシウムやマグネシウムの沈殿防止剤とし
て、あるいは現像液の安定性向上のために、各種キレー
ト剤を用いることができる。これらのキレート剤の添加
量は、現像液中の金属イオンを隠蔽するのに十分な量で
あればよく、例えば1リットル当たり0.1g〜10g
程度である。本発明においては、必要に応じて任意のカ
ブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカ
リ金属ハロゲン化物および含窒素ヘテロ環化合物が用い
られる。含窒素ヘテロ環化合物の添加量は、1×10-5
〜1×10-2モル/リットル、好ましくは、2.5×1
-5〜1×10-3モル/リットルである。
【0152】現像液には、必要により任意の現像促進剤
を添加できる。現像液には、蛍光増白剤を含有するのが
好ましい。特に4,4′−ジアミノ−2,2′−ジスル
ホスチルベン系化合物を用いるのが好ましい。本発明に
適用される現像液の処理温度は20〜50℃、好ましく
は30〜45℃である。処理時間は5秒〜2分、好まし
くは10秒〜1分である。補充量は少ない方が好ましい
が、感光材科1m2当たり15〜600ml、好ましくは2
5〜200ml、更に好ましくは35〜100mlである。
現像の後は脱銀処理される。脱銀処理には、定着処理す
る場合と漂白および定着処理する場合がある。漂白およ
び定着処理する場合、漂白処理と定着処理を個別に行な
ってもよいし、同時に行なってもよい(漂白定着処
理)。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、
漂白定着処理の前に定着処理すること、または漂白定着
処理後に漂白処理することも目的に応じて任意に実施で
きる。また現像の後に脱銀処理を施さず、安定化処理
し、銀塩や色像を安定化処理することも場合によっては
好ましい。
【0153】また現像の後に、西独特許(OLS)1,
813,920号、同2,044,993号、同2,7
35,262号、特開昭48−9728号、同49−8
4240号、同49−102314号、同51−538
26号、同52−13336号、同52−73731号
等に記載の過酸化物、亜ハロゲン酸類、ヨードソ化合物
およびコバルト(III)錯化合物を用いた画像補強処理
(補力)を施すことができる。更に画像補強を強めるた
めに、前記現像液に上記画像補強のための酸化剤を添加
し、一浴で現像と画像補力を同時に施すこともできる。
特に過酸化水素が、増幅率が高く好ましい。これら画像
補力法は、感光材料の銀量を大幅に低減できるため、漂
白処理が不用で、かつ安定化処理等で銀(や銀塩)の排
出しないですむこと等が可能になり環境保全上好ましい
処理方法である。漂白液や漂白定着液に用いられる漂白
剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム
(IV)、銅(II)等の多価金属の化合物、過酸類、キノ
ン類やニトロ化合物等が挙げられる。これらのうちエチ
レンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩;1,3−ジアミノプ
ロパン四酢酸鉄(III)錯塩などのアミノポリカルボン酸
鉄(III)や過酸化水素、過硫酸塩等は迅速処理および環
境汚染防止の観点から好ましい。これらのアミノポリカ
ルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液または漂白定着液
のpHは3〜8で用いられ、好ましくは5〜7である。
過硫酸塩や過酸化水素を用いた漂白液のpHは、4〜1
1で用いられ、好ましくは5〜10である。漂白液、漂
白定着液およびそれらの前浴には、必要に応じて漂白促
進剤を使用することができる。
【0154】漂白液、漂白定着液や定着液には従来から
知られている再ハロゲン化剤やpH緩衝剤や金属腐食防
止剤等の添加剤を用いることができる。特に漂白ステイ
ンを防止するためにも酸解離定数(pKa)が2〜7の
有機酸を含有させることが好ましい。定着液や漂白定着
液に用いられる定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオ尿素類、多量の沃化物塩および特開平4−3
65037号11頁〜21頁や同5−66540号10
88頁〜1092頁に記載のスルフィド基を有する含窒
素ヘテロ環系化合物、メソイオン系化合物、チオエーテ
ル系化合物を挙げることができる。定着液や漂白定着液
の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル
重亜硫酸付加物あるいは欧州特許第294769A号に
記載のスルフィン酸化合物が好ましい。定着液や漂白定
着液には、さらに各種の蛍光増白剤;消泡剤;界面活性
剤;ポリビニルピロリドン;メタノール等を含有させる
ことができる。脱銀工程の処理温度は20〜50℃、好
ましくは30〜45℃てある。処理時間は5秒〜2分、
好ましくは10秒〜1分である。補充量は少ない方が好
ましいが、感光材料1m2当たり15〜600ml、好まし
くは25〜200ml、更に好ましくは35〜100mlで
ある。蒸発分量を水て補う程度で、無補充で処理するこ
とも好ましい。
【0155】本発明の感光材料は、脱銀処理後に水洗工
程を経るのが一般的である。安定化処理を施した場合に
は、水洗工程を省いてもよい。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8543号、同58−1483
4号、同60−220345号に記載の方法や特開昭5
8−127926号、同58−137837号、同58
−140741号に記載の公知の方法すべて用いること
ができる。また、撮影用カラー感光材料の処理に代表さ
れる色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を最終
浴として使用するような水洗工程−安定化工程をおこな
ってもよい。水洗液および安定化液には、亜硫酸塩;無
機リン酸、ポリアミノカルボン酸、有機アミノホスホン
酸のような硬水軟化剤;Mg塩、Al塩、Bi塩のよう
な金属塩;界面活性剤;硬膜剤;pH緩衝剤;蛍光増白
剤;含窒素ヘテロ環化合物のような銀塩形成剤などを使
用できる。安定化液の色素安定化剤としては、ホルマリ
ンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチ
ロール化合物、へキサメチレンテトラミンあるいはアル
デヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。水洗や
安定化液のpHは4〜9であり、好ましくは5〜8であ
る。処理温度は15〜45℃が一般的であり、好ましく
は25℃〜40℃である。処理時間は5秒〜2分が一般
的であり、好ましくは10秒〜40秒である。上記水洗
および/または安定化液の補充に伴うオーバーフロー液
は脱銀工程等、他の工程において再利用できる。
【0156】水洗水および/または安定化液量は種々の
条件によって広範囲に設定しうるが、補充量は感光材料
1m2当たり15〜360mlが好ましく、25〜120ml
が更に好ましい。この補充水量の低減のために複数のタ
ンクを用い、多段向流方式で実施することが好ましい。
本発明においては、節水のためにオーバーフロー液やタ
ンク内液を逆浸透膜で処理した水を利用できる。例えば
逆浸透による処理は、多段向流水洗および/または安定
化の第2タンク以降の水に対して行なうのが好ましい。
本発明においては、攪拌はできるだけ強化されているこ
とが好ましい。攪拌強化の具体的な方法としては特開昭
62−183460号、同62−183461号に記載
の感光材料の乳剤面に処理液のジェット噴流を衝突させ
る方法、特開昭62−183461号の回転手段を用い
て攪拌効果を上げる方法、更には液中に設けられたワイ
パーブレードと乳剤面を接触させながら感光材料を移動
させ、乳剤表面を乱流化することによって攪拌効果を向
上させる方法や、処理液全体の循環流量を増加させる方
法が挙げられる。このような攪拌向上手段は、現像液、
漂白液、定着液、漂白定着液、安定化液、水洗いずれに
おいても有用である。これら方法は、液中の有効成分の
感光材料中への供給や感光材料の不要成分の拡散を促進
する点で有効である。
【0157】本発明においては、いずれの浴の液開口率
〔空気接触面積(cm2)/液体積(cm3)〕がいかなる状
態でも優れた性能を示すが、液成分の安定性の点から液
開口率としては0〜0.1cm-1が好ましい。連続処理に
おいては、実用的にも0.001cm-1〜0.05cm-1
範囲が好ましく、更に好ましくは0.002〜0.03
cm-1である本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処
理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果
は、各工程の処理時間の短縮や処理液補充量の低減に特
に有効である。また処理時間の短縮化のためにはクロス
オーバー時間(空中時間)を短くすることが好ましく、
例えば特開平4−86659号の図4、5または図6、
および特開平5−66540号の図4または図5に記載
の各処理時間を遮蔽効果のあるブレードを介して搬送す
る方法が好ましい。また連続処理で各処理液が蒸発によ
り濃縮する場合には、水を加えて濃縮補正することが好
ましい。本発明における工程の処理時間とは、ある工程
での感光材料の処理が開始してから次の工程での処理が
開始されるまでの所要時間を意味する。自動現像機での
実際の処理時間は通常線速度と処理浴の容量によって決
まるが、本発明では線速度の目安として500〜400
0mm/分が挙げられる。特に小型現像機の場合には50
0〜2500mm/分が好ましい。全処理工程つまり、現
像工程から乾燥工程までの処理時間は、360秒以下が
好ましく、120秒以下がさらに好ましく、特に90〜
30秒で使用することが好ましい。ここで処理時間と
は、感光材料が現像液に浸漬してから、処理機乾燥部か
ら出るまでの時間である。
【0158】本発明に適用される処理には種々の添加剤
が用いられ、より詳しくはリサーチ・ディスクロジャー
Item 36544(1994年9月)に記載されてお
り、その該当個所を以下にまとめて示した。 処理剤種類 頁 現像主薬 536 現像主薬の保恒剤 537左欄 カブリ防止剤 537 キレート剤 537右欄 緩衝剤 537右欄 界面活性剤 538左欄および539左欄 漂白剤 538 漂白促進剤 538右欄〜539左欄 漂白用キレート剤 539左欄 再ハロゲン化剤 539左欄 定着剤 539右欄 定着剤の保恒剤 539右欄 定着用キレート剤 540左欄 安定化用界面活性剤 540左側 安定化用スカム防止剤 540右側 安定用キレート剤 540右側 防菌防ばい剤 540右側 色像安定化剤 540右側 本発明に適用される節水技術としては、詳しくはリサー
チ・ディスクロージャーItem 36544(1994年9月)
540頁右欄〜541頁左欄に記載されている。
【0159】
【実施例】以下に、実施例を使って本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれに限定されるものでは
ない。 実施例1 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コ
ロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗り層を設け、さらに2種の
写真構成層を塗布して、以下に表す2層構成の印画紙
(100)を作製した。塗布液は以下のようにして調製
した。 第一層塗布液 カプラー(C−76)17g、発色用還元剤(I−1
6)20g、溶媒(Solv−1)80gを酢酸エチル
に溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム及びクエン酸を含む16%ゼラチン溶液4
00gに乳化分散させて乳化分散物Aを調製した。一
方、塩臭化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88
μmの大サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤A
との3:7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動
係数はそれぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤とも
臭化銀0.3モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面の
一部に局在して含有させた)を調製した。この乳剤には
下記に示す青感性増感色素A、B、Cが銀1モル当たり
大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ1.4×10-4
ル、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ1.7×
10-4モル添加されている。また、この乳剤の化学熟成
は硫黄増感剤と金増感剤を添加して最適に行なわれた。
前記の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解
し、以下に示す組成となるように第一層塗布液を調製し
た。乳剤塗布量は銀換算塗布量を示す。
【0160】第二層の塗布液も第一層塗布液と同様の方
法で調製した。各層のゼラチン硬膜剤としては、1−オ
キシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩
を用いた。また各層にCpd−2、Cpd−3、Cpd
−4とCpd−5をそれぞれ全量が15.0mg/m2、6
0.0mg/m2、50.0mg/m2および10.0mg/m2
なるように添加した。
【0161】
【化60】
【0162】また第一層に1−(5−メチルウレイドフ
ェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀
1モル当たり3.0×10-3モル添加した。 (層構成)以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g
/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表
す。 支持体 ポリエチレンラミネート紙〔第一層側のポリエチレンに
白色顔料(TiO2 15wt.%)と青味染料(群青)を
含む〕 第一層 前記の塩臭化銀乳剤A 0.20 ゼラチン 1.50 イエローカプラー(C−76) 0.17 発色用還元剤(I−16) 0.20 溶媒(Solv−1) 0.80
【0163】 第二層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−1) 0.01
【0164】第一層の塗布液中のイエローカプラー、発
色用還元剤とを表a−1、a−2に示したイエローカプ
ラー、発色用還元剤に等モルで置き代え、表a−1、a
−2に示す化合物を発色用還元剤に対し20mol%更
に溶媒に添加して共乳化した以外は試料(100)の作
製と全く同様にして試料(101)〜(137)を作製
した。
【0165】また第一層の塗布液中の塩臭化銀乳剤Aを
以下に示す塩臭化銀乳剤Bに当銀量で置き代え、カプラ
ー、発色用還元剤を表b−1、b−2に示すマゼンタカ
プラー、発色用還元剤に等モルで置き代え、表b−1、
b−2に示す化合物を発色用還元剤に対し20mol%
更に溶媒に添加して共乳化した以外は試料(100)と
全く同様にして、試料(200)〜(237)を作製し
た。
【0166】塩臭化銀乳剤B:立方体、平均粒子サイズ
0.55μmの大サイズ乳剤Bと、0.39μmの小サ
イズ乳剤Bとの1:3混合物(Agモル比)。粒子サイ
ズ分布の変動係数はそれぞれ0.10と0.08、各サ
イズ乳剤ともAgBr0.8モル%を、塩化銀を基体と
する粒子表面の一部に局在させて含有させた。塩臭化銀
乳剤Bには下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
【0167】
【化61】
【0168】(増感色素Dをハロゲン化銀1モル当た
り、大サイズ乳剤に対しては3.0×10-4モル、小サ
イズ乳剤に対しては3.6×10-4モル、また増感色素
Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対して
は4.0×10-5モル、小サイズ乳剤に対しては7.0
×10-5モル、または増感色素Fをハロゲン化銀1モル
当たり、大サイズ乳剤に対しては2.0×10-4モル、
小サイズ乳剤に対しては2.8×10-4モル添加した)
【0169】また第一層の塗布液中の塩臭化銀乳剤Aを
以下に示す塩臭化銀乳剤Cに等銀量で置き代え、カプラ
ーと発色用還元剤を表c−1、c−2に示すシアンカプ
ラー、発色用還元剤に等モルで置き代え、表c−1、c
−2に示す化合物を発色用還元剤に対し20mol%更
に溶媒に添加して共乳化した以外は試料(100)と全
く同様にして、試料(300)〜(337)を作製し
た。 塩臭化銀乳剤C:立方体、平均粒子サイズ0.5μmの
大サイズ乳剤Cと、0.41μmの小サイズ乳剤との
1:4混合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変動係
数は0.09と0.11、各サイズ乳剤ともAgBr
0.8モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面の一部に
局在させて含有させた。塩臭化銀乳剤Cには下記の分光
増感色素をそれぞれ用いた。
【0170】
【化62】
【0171】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤に対しては各々5.0×10-5モル、また小サイズ乳
剤に対しては8.0×10-5モル添加した。)
【0172】
【化63】
【0173】
【化64】
【0174】富士写真フイルム株式会社製FWH型感光
計(光源の色温度3200°K)を使用して直ちに上記
のように作製した試料(100)〜(137)に対して
はセンシトメトリー用青色フィルターで、試料(20
0)〜(237)にはセンシトメトリー用緑色フィルタ
ーで、試料(300)〜(337)にはセンシトメトリ
ー用赤色フィルターで直ちに階調露光を与えた。露光後
の試料を引き続いて下記の処理液を用い、下記の処理工
程にて処理を行なった。 処理工程 温 度 時 間 現 像 40℃ 20秒 漂白定着 40℃ 45秒 リンス 室 温 45秒 アルカリ処理 室 温 30秒
【0175】 現像液 水 600ml リン酸カリウム 40g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 10g KCl 5g ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(30%) 4ml 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 1g 水を加えて 1000ml pH(25℃/水酸化カリウムにて) 12
【0176】 漂白定着液 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 93ml 亜硫酸アンモニウム 40g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸(67%) 30g 水を加えて 1000ml pH(25℃/酢酸及びアンモニア水にて) 5.8 リンス液 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μS/cm以下) 1000ml pH 6.5
【0177】 アルカリ処理液 水 800ml 炭酸カリウム 30g 水を加えて 1000ml pH(1N硫酸、または1N水酸化カリウムにて) 10 処理後のサンプルの最大発色濃度部(Dmax)を試料
(100)〜(137)に対しては青色光、試料(20
0)〜(237)に対しては緑色光、試料(300)〜
(337)に対しては赤色光にて測定した。結果をそれ
ぞれ表a−1〜a−2、表b−1〜b−2、および表c
−1〜c−2に示す。また未処理の各試料を温度80
℃、湿度70%の条件で1週間放置した後前記と同じ温
度と時間と処方で漂白定着、リンスおよびアルカリ処理
の各処理を行った。処理後のサンプルの濃度(Dmi
n)を試料(100)〜(137)に対しては青色光、
試料(200)〜(237)に対しては緑色光、試料
(300)〜(337)に対しては赤色光にて測定し
た。得られた結果をそれぞれ表a−1〜a−2、表b−
1〜b−2、および表c−1〜c−2に示す。
【0178】
【表2】
【0179】
【表3】
【0180】
【表4】
【0181】
【表5】
【0182】
【表6】
【0183】
【表7】
【0184】表a−1〜c−2の結果から明らかなよう
に、本発明の発色用還元剤を用いた場合、処理後の感光
材料を高温高湿下で長期保存したときに未露光部のステ
インが上昇してしまうが、本発明の化合物を用いること
により、このようなステインの上昇を抑えることができ
ることが分かる。また、本発明の化合物を用いた時に発
色濃度の低下がみられないことが分かる。また、光照射
による同様の実験においても、本発明の化合物によって
同様にステインが抑えられた。
【0185】実施例2 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コ
ロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗り層を設け、さらに3種の
写真構成層を塗布して、以下に表す3層構成のカラー印
画紙(400)を作製した。塗布液は以下のようにして
調製した。 第二層塗布液 イエローカプラー(C−76)17g、発色用還元剤
(I−16)20g、溶媒(Solv−2)80gを酢
酸エチルに溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム及びクエン酸を含む16%ゼラチ
ン溶液に乳化分散させて乳化分散物Dを調製した。乳化
分散物Dと実施例1で用いた塩臭化銀乳剤Aとを混合溶
解し、以下に示す組成となるように第二層塗布液を調製
した。乳剤塗布量は銀換算塗布量を示す。
【0186】第一層から第三層の塗布液も第二層塗布液
と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬膜剤として
は、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナ
トリウム塩を用いた。また各層にCpd−2、Cpd−
3、Cpd−4とCpd−5をそれぞれ全量が15.0
mg/m2、60.0mg/m2、50.0mg/m2および10.
0mg/m2となるように添加した。第二層の塩臭化銀乳剤
には実施例1で用いた青色増感色素A、B、及びCを実
施例1で用いた量と同量用いた。
【0187】また第二層には1−(5−メチルウレイド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化
銀1モル当たり3.0×10-3モル添加した。 (層構成)以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g
/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表
す。 支持体 ポリエチレンラミネート紙〔第一層側のポリエチレンに
白色顔料(TiO2 15wt.%)と青味染料(群青)を
含む〕 第一層 ゼラチン 1.12 1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドン(前記のETA−6) 0.02 (微粒子固体分散状態) 第二層 前記の塩臭化銀乳剤A 0.20 ゼラチン 1.50 イエローカプラー(C−76) 0.17 発色用還元剤(I−16) 0.20 溶媒(Solv−2) 0.80
【0188】 第三層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−1) 0.01
【0189】
【化65】
【0190】第二層の塗布液中のイエローカプラー、発
色用還元剤とを表dに示したイエローカプラー、発色用
還元剤に等モルで置き代え、表dに示す化合物を発色用
還元剤に対して20mol%更に溶媒に添加して共乳化
した以外は試料(400)の作製と全く同様にして試料
(401)〜(413)を作製した。また第二層の塗布
液中の塩臭化銀乳剤Aを実施例1で用いた塩臭化銀乳剤
Bに等銀量で置き代え、カプラー、発色用還元剤を表e
に示すマゼンタカプラー、発色用還元剤に等モルで置き
代え、表eに示す化合物を発色用還元剤に対して20m
ol%更に溶媒に添加して共乳化した以外は試料(40
0)と全く同様にして、試料(500)〜(513)を
作製した。塩臭化銀乳剤Bには実施例1で用いた緑色増
感色素D、E、Fを実施例1で用いた量と同量用いた。
第二層の塗布液中の塩臭化銀乳剤Aを実施例1で用いた
塩臭化銀乳剤Cに等銀量で置き代え、カプラーと発色用
還元剤を表fに示すシアンカプラー、発色用還元剤に等
モルで置き代え、表fに示す化合物を発色用還元剤に対
して20mol%更に溶媒に添加して共乳化した以外は
試料(400)と全く同様にして、試料(600)〜
(613)を作製した。塩臭化銀乳剤Cには実施例1で
用いた赤色増感色素G、Hを実施例1で用いた量と同量
用いた。
【0191】富士写真フイルム株式会社製FWH型感光
計(光源の色温度3200°K)を使用して直ちに上記
のように作製した試料(400)〜(413)に対して
はセンシトメトリー用青色フィルターで、試料(50
0)〜(513)にはセンシトメトリー用緑色フィルタ
ーで、試料(600)〜(613)にはセンシトメトリ
ー用赤色フィルターで直ちに階調露光を与えた。露光後
の試料を引き続き下記の処理液を用い、下記の処理工程
にて処理を行なった。 処理工程 温 度 時 間 現 像 40℃ 20秒 漂白定着 40℃ 45秒 リンス 室 温 45秒
【0192】 現像液(アルカリ活性化液) 水 600ml リン酸カリウム 40g KCl 5g ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(30%) 4ml 水を加えて 1000ml pH(25℃/水酸化カリウムにて) 12 漂白定着液及びリンス液は実施例1で使用した漂白定着
液及びリンス液を用いた。処理後のサンプルの最大発色
濃度部を試料(400)〜(413)に対しては、青色
光、試料(500)〜(513)に対しては緑色光、試
料(600)〜(613)に対しては赤色光にて測定し
た。得られた結果をそれぞれ表d、表e、表fに示す。
また、実施例1と同様に未処理の各試料を温度80℃、
湿度70%で保存後、実施例1と同様に漂白定着とリン
スの処理を行って処理後のサンプルの濃度(Dmin)
を試料(400)〜(413)に対しては青色光、試料
(500)〜(513)に対しては緑色光、試料(60
0)〜(613)に対しては赤色光にて測定した。得ら
れた結果をそれぞれ表d、表e、表fに示す。
【0193】
【表8】
【0194】
【表9】
【0195】
【表10】
【0196】表d、e、fから明らかなように、補助現
像主薬を感光材料中に内蔵した場合でも、実施例1と同
様に本発明の化合物を用いることにより、ステインの上
昇を抑えることができることが分かる。またこの場合
も、発色濃度の低下が起こらないことが分かる。また、
光照射による同様の実験においても、本発明の化合物に
よって同様にステインが抑えられた。
【0197】実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コ
ロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗り層を設け、さらに種々の
写真構成層を塗布して、以下に表す層構成の多層カラー
印画紙(700)を作製した。塗布液は以下のようにし
て調製した。 第一層塗布液 カプラー(C−76)17g、発色用還元剤(I−1
6)20g、溶媒(Solv−2)80gを酢酸エチル
に溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム及びクエン酸を含む16%ゼラチン溶液に
乳化分散させて乳化分散物Dを調製した。乳化分散物D
と実施例1で用いた塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解し、以
下に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。乳
剤塗布量は銀換算塗布量を示す。
【0198】第二層から第七層の塗布液も第一層塗布液
と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬膜剤として
は、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナ
トリウム塩を用いた。また各層にCpd−2、Cpd−
3、Cpd−4とCpd−5をそれぞれ全量が15.0
mg/m2 、60.0mg/m2 、50.0mg/m2
および10.0mg/m2 となるように添加した。第一
層、第三層および第五層の塩臭化銀乳剤には実施例1で
用いた青色増感色素A、B、C、緑色増感色素D、E、
F、および赤色増感色素G、Hを実施例1で用いた量と
同量用いた。第五層(赤感層)には更に、下記の化合物
をハロゲン化銀1モル当たり2.6×10-2モル添加し
た。
【0199】
【化66】
【0200】また青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感性
乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−
5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1
モル当たり3.5×10-4モル、3.0×10-3モル、
2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層と緑
感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲン化
銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル添加
した。また、イラジエーション防止のために、乳剤層に
下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0201】
【化67】
【0202】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2 )を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換
算塗布量を表す。
【0203】支持体 ポリエチレンラミネート紙〔第一層側のポリエチレンに
白色顔料(TiO2 15wt%)と青味染料(群青)を
含む〕
【0204】 第一層(青感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤A 0.20 ゼラチン 1.50 イエローカプラー(C−76) 0.17 発色用還元剤(I−16) 0.20 溶媒(Solv−2) 0.80
【0205】 第二層(混色防止層) ゼラチン 1.09 混色防止剤(Cpd−6) 0.11 溶媒(Solv−1) 0.19 溶媒(Solv−3) 0.07 溶媒(Solv−4) 0.25 溶媒(Solv−5) 0.09 1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドン 0.03 (微粒子固体分散状態)
【0206】 第三層(緑感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤B 0.20 ゼラチン 1.50 マゼンタカプラー(C−56) 0.24 発色用還元剤(I−16) 0.20 溶媒(Solv−2) 0.80
【0207】 第四層(混色防止層) ゼラチン 0.77 混色防止剤(Cpd−6) 0.08 溶媒(Solv−1) 0.14 溶媒(Solv−3) 0.05 溶媒(Solv−4) 0.14 溶媒(Solv−5) 0.06 1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドン 0.02 (微粒子固体分散状態)
【0208】 第五層(赤感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤C 0.20 ゼラチン 0.15 シアンカプラー(C−43) 0.21 発色用還元剤(I−16) 0.20 溶媒(Solv−2) 0.80
【0209】 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.64 紫外線吸収剤(UV−1) 0.39 溶媒(Solv−6) 0.05
【0210】 第七層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−1) 0.01
【0211】
【化68】
【0212】
【化69】
【0213】試料(700)に対してカプラー、発色用
還元剤を表gに示したカプラー、発色用還元剤に等モル
で置き代え、表gに示す化合物を発色用還元剤に対して
20mol%更に溶媒に添加して共乳化した以外は試料
(700)の作製と全く同様にして試料(700)〜
(709)を作製した。上記のように作製した全試料に
対して、直ちに富士写真フイルム株式会社製FWH型感
光計(光源の色温度3200°K)を使用してセンシト
メトリー用3色分解フィルターの階調露光を与えた。露
光後の試料を引き続いて下記の処理液を用い、下記の処
理工程にて処理を行なった。
【0214】カラー現像液、漂白定着液及びリンス液は
実施例2で用いた現像液、漂白定着液及びリンス液を用
いた。処理後のサンプルの最大発色濃度部を赤色光、緑
色光、青色光にて測定した。得られた結果を表gに示
す。また実施例1と同様に温度80℃、湿度70%で保
存後、実施例1と同様に漂白定着とリンスの処理を行っ
た。
【0215】処理後のサンプルの濃度(Dmin)を青
色光、緑色光、赤色光にて測定した。結果をそれぞれ表
gに示す。
【0216】
【表11】
【0217】表gの結果から明らかなように、補助現像
主薬を感光材料内に内蔵した重層の感光材料の場合に
も、実施例1と同様に本発明の化合物を用いることによ
り、ステインの上昇を抑えることができることが分か
る。また、この場合も本発明の化合物を用いることによ
って発色濃度が低下することがないことが分かる。また
光照射による同様の実験においても、本発明の化合物に
よって同様にステインが抑えられた。
【0218】実施例4 実施例3の試料(700)の第一層、第三層および第五
層の塩臭化銀乳剤A、BおよびCを以下に示す塩臭化銀
乳剤E、F、Gにかえ、塗布銀量をそれぞれ1m2 当た
り0.01g、0.01gおよび0.015gとする以
外は全く同じ成分の試料(800)を作製した。 塩臭化銀乳剤D:立方体、平均粒子サイズ0.10μm
の大サイズ乳剤Dと、0.08μmの小サイズ乳剤Dと
の3:7混合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変動
係数はそれぞれ0.08gと0.10、各サイズ乳剤とも
AgBr0.3モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面
の一部に局在含有させた。この乳剤の化学熟成は硫黄増
感剤と金増感剤を添加して最適に行った。 塩臭化銀乳剤Dには実施例1で用いた青感性増感色素
A、B、Cを以下に示す量用いた。(増感色素A、B、
Cをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤
Dに対しては、それぞれ7.0×10-4モル、また小サ
イズ乳剤Dに対しては、それぞれ8.5×10-4モル添
加した。)
【0219】塩臭化銀乳剤E:立方体、平均粒子サイズ
0.10μmの大サイズ乳剤Bと、0.08μmの小サ
イズ乳剤Bとの1:3混合物(Agモル比)。粒子サイ
ズ分布の変動係数はそれぞれ0.10と0.08、各サ
イズ乳剤ともAgBr0.8モル%を、塩化銀を基体と
する粒子表面の一部に局在含有させた。 塩臭化銀乳剤Eには実施例1で用いた緑色増感色素D、
E、Fを以下に示す量用いた。(増感色素Dをハロゲン
化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては1.5×1
-3モル、小サイズ乳剤に対しては1.8×10-3
ル、また増感色素Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サ
イズ乳剤に対しては2.0×10-4モル、小サイズ乳剤
に対しては3.5×10-4モル、また増感色素Fをハロ
ゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては1.0
×10-3モル、小サイズ乳剤に対しては1.4×10-3
モル添加した)
【0220】塩臭化銀乳剤F:立方体、平均粒子サイズ
0.10μmの大サイズ乳剤Cと、0.08μmの小サ
イズ乳剤との1:4混合物(Agモル比)。粒子サイズ
分布の変動係数は0.09と0.11、各サイズ乳剤と
もAgBr0.8モル%を、塩化銀を基体とする粒子表
面の一部に局在含有させた。 塩臭化銀乳剤Fには実施例1で用いた赤色増感色素G、
Hを以下に示す量用いた。
【0221】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤に対しては各々2.5×10-4モル、また小サイズ乳
剤に対しては4.0×10-4モル添加した。) 試料(800)に対して発色用還元剤、カプラーをそれ
ぞれ等モルで以下のように代え、本発明の化合物を第一
層、第三層および第五層に、その各々の発色用還元剤の
20mol%の量において以下のように各々の溶媒に添
加して共乳化した以外は試料(800)と同様の試料
(801)〜(809)を作製した。
【0222】 イエロー マゼンタ シアン 本発明の 試料 発色用還元剤 カプラー カプラー カプラー 化合物 801 I−16 C−76 C−56 C−43 A−4 802 I−16 C−76 C−56 C−43 A−13 803 I−16 C−76 C−56 C−43 A−17 804 I−16 C−76 C−56 C−43 A−25 805 I−16 C−76 C−56 C−43 A−39 806 I−8 C−77 C−28 C−42 − 807 I−8 C−77 C−28 C−42 A−17 808 I−32 C−21 C−56 C−69 − 809 I−32 C−21 C−56 C−69 A−25
【0223】この試料を用い、実施例3と同様な露光し
た後、実施例3で用いた現像液に過酸化水素を添加した
pH12.0の過酸化水素0.3%水溶液の補力液で処
理したところ、大幅に低銀化した感光材料を用いても実
施例3と同様の高い最高濃度を有する画像が得られた。
また本発明の化合物を加えた試料は画像の保存性も良好
で、高温高湿または光照射条件下での保存後もステイン
の少ない、鮮明な画像が得られた。本発明の感光材料は
低銀感光材料の補力処理による増幅された画像形成にも
好ましいことが分かった。
【0224】実施例5 実施例3の試料(700)〜(709)を用い、下記の
ように露光をする以外は実施例3と同様の処理と評価を
実施した。 (露光)光源として半導体レーザーGaAlAs(発振
波長、808.5nm)を励起光源としたYAG固体レ
ーザー(発振波長、946nm)をKNb03のSHG
結晶により波長変換して取りだした473nm、半導体
レーザーGaAlAs(発振波長、808.7nm)を
励起光源としたYVO4 固体レーザー(発振波長、10
64nm)をKTPのSHG結晶により波長変換して取
りだした532nm、AlGaInP(発振波長、約6
70nm:東芝製 タイプNo.TOLD9211)を
用いた。レーザー光はそれぞれ回転多面体により、走査
方向に対して垂直方向に移動するカラー印画紙上に、順
次走査露光できるような装置である。この装置を用い
て、光量を変化させて感光材料の濃度(D)と光量
(E)との関係D−logEを求めた。この際3つの波
長のレーザー光は、外部変調器を用いて光量を変調し、
露光量を制御した。この走査露光は400dpiで行い
この時の画素当たりの平均露光時間は約5×10-8秒で
ある。半導体レーザーは、温度による光量変動を押さえ
るためペルチェ素子を利用して温度を一定に保った。
【0225】その結果、高照度のデジタル露光で形成さ
れる画像においても、高い最高濃度を有する画像が得ら
れ、本発明の化合物を用いた場合、高温高湿、光照射条
件下での保存後もステインの少ない画像が得られた。
【0226】
【発明の効果】本発明によって、低補充、低排出を可能
とし、感光材料の長期保存によるステインが低減され、
かつ高い発色濃度の画像が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】1、Z2アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基としては炭素数2〜50のアル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基が好
ましく、より好ましくは炭素数は2〜40である。具体
的な例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、シクロヘキ
シルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニ
ル基、4−オクチルオキシフェノキシカルボニル基、2
−ヒドロキシメチルフェノキシカルボニル基、2−ドデ
シルオキシフェノキシカルボニル基などが挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】炭素数2〜50のアルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル等)、炭素数1〜50のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−テトラデカノイルスルファモイル、N−
ベンゾイルスルファモイル等)、炭素数1〜50のアル
キルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチ
ルスルホニル、2−メトキシエチルスルホニル、2−ヘ
キシルデシルスルホニル等)、炭素数6〜50のアリー
ルスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−ト
ルエンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルス
ルホニル等)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニル
アミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミノ等)、炭
素数7〜50のアリールオキシカルボニルアミノ基(例
えば、フェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボ
ニルアミノ等)、炭素数0〜50のアミノ基(例えばア
ミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノ、アニリノ、モルホリノ等)、シアノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカ
プト基、炭素数1〜50のアルキルスルフィニル基(例
えば、メタンスルフィニル、オクタンスルフィニル
等)、炭素数6〜50のアリールスルフィニル基(例え
ば、ベンゼンスルフィニル、4−クロロフェニルスルフ
ィニル、p−トルエンスルフィニル等)、炭素数1〜5
0のアルキルチオ基(例えば、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】一般式(II)、(IV)におけるX1
2 、X3 、X4 、X5 に関しては、X 1 、X3 、X5
のハメットの置換基定数σp値とX2 、X4 のハメット
の置換基定数σm値の和は0.80以上、3.80以下
である。また、一般式(VI)におけるX6 、X7
8 、X9 、X10は水素原子、シアノ基、スルホニル
基、スルフィニル基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
子、アシルオキシ基、アシルチオ基またはヘテロ環基を
表し、これらはさらに置換基を有していても良く、互い
に結合して縮合環を形成しても良い。これらの具体例に
ついてはX1 、X2 、X3 、X4 、X5 で述べたものと
同様である。但し一般式(VI)においては、X6
8 、X10のハメットの置換基定数σp値とX7 、X9
のハメットの置換基定数σm値の和は1.20以上、
3.80以下であり、1.50以上、3.80以下が好
ましく、更に好ましくは1.70以上、3.80以下で
ある。ここで、σp値とσm値の総和が、0.80に満
たないと発色性が十分でないなどの問題があり、また逆
に3.80をこえると、化合物自体の合成・入手が困難
となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】一般式(III)、(V)においてR3 はヘテ
ロ環基を表す。ここで好ましいヘテロ環基は炭素数1〜
50のヘテロ環基であり、ヘテロ原子としては例えば、
窒素、酸素およびイオウ原子等を少なくとも一個以上を
含み、飽和または不飽和の3ないし12員環(好ましく
は3〜8員環)の単環または縮合環であり、ヘテロ環の
具体例としてはフラン、ピラン、ピリジン、チオフェ
ン、イミダゾール、キノリン、ベンツイミダゾール、ベ
ンゾチアゾール、ベンツオキサゾール、ピリミジン、ピ
ラジン、1,2,4−チアジアゾール、ピロール、オキ
サゾール、チアゾール、キナゾリン、イソチアゾール、
ピリダジン、インドール、ピラゾール、トリアゾール、
キノキサリンなどが挙げられる。これらのヘテロ環基は
置換基を有していて良く、一個以上の電子吸引性の基を
有しているものが好ましい。ここで電子吸引性の基とは
ハメットのσp値で正の値を有しているものを意味す
る。本発明の発色用還元剤を感光材料に内蔵させる場合
には、Z1 、Z2 、R1 〜R 5 、X1 〜X10の少なくと
も1つの基にバラスト基を有していることが好ましい。
1 で完成されるヘテロ環の例は、具体的化合物例I−
16〜I−74に図示されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】本発明のカラー感光材料は、基本的には支
持体に少なくとも1層の親水性コロイド層からなる写真
構成層を塗布して成り、この写真構成層のいずれかに感
光性ハロゲン化銀、色素形成用カプラー、発色用還元剤
を含有する。本発明に用いる色素形成カプラーおよび発
色用還元剤は、同一層に添加することが最も代表的な態
様であるが、反応可能な状態であれば分割して別層に添
加することができる。これらの成分は、感光材料中のハ
ロゲン化銀乳剤層又はその隣接層に添加されることが好
ましく、特にハロゲン化銀乳剤層に添加することが好ま
しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】本発明のポリマー媒染剤の分子量は1,0
00〜1,000,000が適当であり、特に10,0
00〜200,000が好ましい。上記のポリマー媒染
剤は通常親水性コロイドと混合されて用いられる。親水
性コロイドとしては親水性コロイド、高吸湿性ポリマー
あるいはそれらの両方が使用できるが、ゼラチンが最も
代表的である。ポリマー媒染剤と親水性コロイドの混合
比、及びポリマー媒染剤の塗布量は、媒染されるべき色
素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、さらに用いられ
る画像形成過程などに応じて、当業者が容易に定めるこ
とができるが、媒染剤/親水性コロイド比が20/80
〜80/20(重量比)、媒染剤塗布量は0.2〜15
g/m2が適当であり、好ましくは0.5〜8g/m2で使
用するのが好ましい。本発明では感光材料中に補助現像
主薬又はその前駆体を用いることが好ましく、これら化
合物について以下に説明する。本発明で用いられる補助
現像主薬とは、ハロゲン化銀粒子の現像過程において、
発色用還元剤からハロゲン化銀への電子移動を促進する
作用を有する化合物であり、好ましくは露光されたハロ
ゲン化銀粒子を現像し、かつその酸化体が発色用還元剤
を酸化すること(以後クロス酸化と呼ぶ)かできる化合
物である。本発明で用いられる補助現像主薬は、好まし
くはピラゾリドン類、ジヒドロキシベンゼン類、レダク
トン類またはアミノフェノール類が用いられ、特に好ま
しくはピラゾリドン類が用いられる。親水性コロイド層
中でのこれら化合物の拡散性は低い方が好ましく、例え
ば水への溶解度(25℃)が、好ましくは0.1%以
下、更に好ましくは0.05%以下、特に好ましくは
0.01%以下である。本発明で用いられる補助現像主
薬の前駆体は、感材材料中では安定に存在するが、一旦
処理液で処理されると迅速に上記補助現像主薬を放出す
る化合物であり、この化合物を使用する場合にも親水性
コロイド層中での拡散性が低い方が好ましい。例えば水
への溶解度(25℃)が好ましくは0.1%以下、更に
好ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%
以下である。前駆体から放出される補助現像主薬の溶解
度は特に制限されないが、補助現像主薬自体も溶解度が
低い方が好ましい。本発明の補助現像主薬前駆体は好ま
しくは一般式(A)で表される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】一般式(A) A−(L)n−PUG Aは現像処理時に(L)n−PUGとの結合が開裂する
ブロック基を表し、Lは一般式(A)におけるLとAと
の結合が開裂した後、LとPUGとの結合が開裂する連
結基を表し、nは0〜3の整数を表し、PUGは補助現
像主薬を表す。補助現像主薬としてはp−フェニレンジ
アミン類の化合物以外のケンダール−ペルツ則に従う電
子放出性の化合物が用いられ、上記したピラゾリドン類
が好ましく用いられる。Aで表されるブロック基として
は、公知の以下のものを適用できる。即ち、米国特許第
3,311,476号等に記載のアシル基、スルホニル
基等のブロック基、特開昭59−105642号等に記
載の逆マイケル反応を利用するブロック基、特開平2−
280140号等に記載の分子内電子移動によりキノン
メチドまたはキノンメチド類似の化合物を利用するブロ
ック基、特開昭63−318555号(欧州特許公開0
295729号)等に記載の分子内求核置換反応を利用
するブロック基、特開平4−186344号等に記載の
共役不飽和結合への求核剤の付加反応を利用するブロッ
ク基、特開昭62−163051号に記載のβ−離脱反
応を利用するブロック基、特開昭61−188540号
に記載のジアリールメタン類の求核置換反応を利用した
ブロック基、特開昭62−187850号に記載のロッ
セン転位反応を利用したブロック基、特開昭62−14
7457号に記載されているチアゾリジン−2−チオン
のN−アシル体とアミンとの反応を利用したブロック
基、国際公開特許93/03419号に記載の2個の求
電子基を有して二求核剤と反応するブロック基等を挙げ
る事ができる。Lで表される基は現像処理時Aで表され
る基より離脱した後、(L)n-1−PUGを開裂するこ
とが可能な連結基であり、この機能をもつものなら特に
制限はない。補助現像主薬またはその前駆体を具体的に
示すが、本発明に用いられる化合物はこれら具体例に限
定されるものではない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は臭化
銀、塩化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀、
硫化銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別
粒子として、あるいはハロゲン化銀粒子の一部分として
含まれていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着および漂
白定着)工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有量
が90モル%以上の、いわゆる高塩化銀粒子が望まし
い。また適度に現像を抑制させる場合には沃化銀を含有
することが好ましい。好ましい沃化銀含量は目的の感光
材料によって異なる。本発明で使用する高塩化銀乳剤に
おいては臭化銀局在相を層状もしくは非層状にハロゲン
化銀粒子内部および/または表面に有する構造のものが
好ましい。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率
において少なくとも10モル%のものが好ましく、20
モル%を越えるものがより好ましい。臭化銀局在の臭
化銀含有率は、X線回折法(例えば、「日本化学会編、
新実験化学講座6、構造解析」丸善、に記載されてい
る。)等を用いて分析することができる。そして、これ
らの局在相は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コーナー
あるいは面上にあることができるが、一つの好ましい例
として、粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したも
のを挙げることができる。また、現像処理液の補充量を
低減する目的でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に
高めることも有効である。この様な場合にはその塩化銀
含有率が98モル%〜100モル%であるような、ほぼ
純塩化銀の乳剤も好ましく用いられる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正内容】
【0142】還元増感剤としては第一錫塩、アスコルビ
ン酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒ
ドラジンおよびその誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物、ボラン化合物などの公知の還元増感
剤を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を
併用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、
アミノイミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿
素)、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸およびそ
の誘導体が好ましい化合物である。いわゆる化学増感助
剤の存在下に化学増感することもできる。有用な化学増
感助剤には、アザインデン、アザピリダジン、アピリ
ミジンのごとき、化学増感の過程でカブリを抑制し、且
つ感度を増大するものとして知られた化合物が用いられ
る。化学増感助剤の例は、米国特許第2,131,03
8号、同3,411,914号、同3,554,757
号、特開昭58−126526号および前述ダフィン著
「写真乳剤化学」、138〜143頁に記載されてい
る。乳剤の製造工程中に銀に対する酸化剤を用いること
が好ましい。銀に対する酸化剤とは、金属銀に作用して
銀イオンに変換せしめる作用を有する化合物をいう。特
にハロゲン化銀粒子の形成過程および化学増感過程にお
いて副生するきわめて微小な銀粒子を、銀イオンに変換
せしめる化合物が有効である。ここで生成する銀イオン
は、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化銀等の水に難溶の
銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀等の水に易溶の銀塩
を形成してもよい。銀に対する酸化剤は、無機物であっ
ても、有機物であってもよい。無機の酸化剤としては、
オゾン、過酸化水素およびその付加物(例えば、NaB
2・H22・3H2O、2NaCO3・3H22、Na4
27・2H22、2Na2SO4・H22・2H
2O)、ペルオキシ酸塩(例えばK228、K2
26、K228)、ペルオキシ錯体化合物(例えば、
2〔Ti(O2)C24〕・3H2O、4K2SO4・Ti
(O2)OH・SO4・2H2O、Na3〔VO(O2)(C
24)2・6H2O)、過マンガン酸塩(例えば、KMn
4)、クロム酸塩(例えば、K2Cr27)などの酸素
酸塩、沃素や臭素などのハロゲン元素、過ハロゲン酸塩
(例えば過沃素酸カリウム)、高原子価の金属の塩(例
えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオスル
フォン酸塩などがある。また、有機の酸化剤としては、
p−キノンなどのキノン類、過酢酸や過安息香酸などの
有機過酸化物、活性ハロゲンを放出する化合物(例え
ば、N−ブロムサクシイミド、クロラミンT、クロラミ
ンB)が例として挙げられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0157
【補正方法】変更
【補正内容】
【0157】本発明においては、いずれの浴の液開口率
〔空気接触面積(cm2)/液体積(cm3)〕がいかなる状
態でも優れた性能を示すが、液成分の安定性の点から液
開口率としては0〜0.1cm-1が好ましい。連続処理に
おいては、実用的にも0.001cm-1〜0.05cm-1
範囲が好ましく、更に好ましくは0.002〜0.03
cm-1である 本発明の感光材料に用いられる自動現像機は、特開昭6
0−191257号、同60−191258号、同60
−191259号に記載の感光材料搬送手段を有してい
ることが好ましい。このような搬送手段は前浴から後浴
への処理液の持込みを著しく削減でき、処理液の性能劣
化を防止する効果が高い。このような効果は、各工程の
処理時間の短縮や処理液補充量の低減に特に有効であ
る。また処理時間の短縮化のためにはクロスオーバー時
間(空中時間)を短くすることが好ましく、例えば特開
平4−86659号の図4、5または図6、および特開
平5−66540号の図4または図5に記載の遮蔽効果
のあるブレードを介して感光材料を搬送する方法が好ま
しい。また連続処理で各処理液が蒸発により濃縮する場
合には、水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発
明における工程の処理時間とは、ある工程での感光材料
の処理が開始してから次の工程での処理が開始されるま
での所要時間を意味する。自動現像機での実際の処理時
間は通常線速度と処理浴の容量によって決まるが、本発
明では線速度の目安として500〜4000mm/分が挙
げられる。特に小型現像機の場合には500〜2500
mm/分が好ましい。全処理工程つまり、現像工程から乾
燥工程までの処理時間は、360秒以下が好ましく、1
20秒以下がさらに好ましく、特に90〜30秒で使用
することが好ましい。ここで処理時間とは、感光材料が
現像液に浸漬してから、処理機乾燥部から出るまでの時
間である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正内容】
【0183】
【表7】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正内容】
【0186】第一層第三層の塗布液も第二層塗布液と
同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬膜剤として
は、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナ
トリウム塩を用いた。また各層に実施例1で用いたCp
d−2、Cpd−3、Cpd−4とCpd−5をそれぞ
れ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、50.0mg
/m2および10.0mg/m2となるように添加した。第二
層の塩臭化銀乳剤には実施例1で用いた青色増感色素
A、B、及びCを実施例1で用いた量と同量用いた。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正内容】
【0213】試料(700)に対してカプラー、発色用
還元剤を表gに示したカプラー、発色用還元剤に等モル
で置き代え、表gに示す化合物を発色用還元剤に対して
20mol%更に溶媒に添加して共乳化した以外は試料
(700)の作製と全く同様にして試料(70)〜
(709)を作製した。上記のように作製した全試料に
対して、直ちに富士写真フイルム株式会社製FWH型感
光計(光源の色温度3200°K)を使用してセンシト
メトリー用3色分解フィルターの階調露光を与えた。露
光後の試料を引き続いて下記の処理液を用い、下記の処
理工程にて処理を行なった。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0214
【補正方法】変更
【補正内容】
【0214】カラー現像液、漂白定着液及びリンス液は
実施例2で用いた現像液、漂白定着液及びリンス液を用
いた。処理後のサンプルの最大発色濃度部を赤色光、緑
色光、青色光にて測定した。得られた結果を表に示す。
また実施例1と同様に未処理のサンプルを温度80℃、
湿度70%で保存後、実施例1と同様に漂白定着とリン
スの処理を行った。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0218
【補正方法】変更
【補正内容】
【0218】実施例4 実施例3の試料(700)の第一層、第三層および第五
層の塩臭化銀乳剤A、BおよびCを以下に示す塩臭化銀
乳剤にかえ、塗布銀量をそれぞれ1m2 当た
り0.01g、0.01gおよび0.015gとする以
外は全く同じ成分の試料(800)を作製した。 塩臭化銀乳剤D:立方体、平均粒子サイズ0.10μm
の大サイズ乳剤Dと、0.08μmの小サイズ乳剤Dと
の3:7混合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変動
係数はそれぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤ともA
gBr0.3モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面の
一部に局在含有させた。この乳剤の化学熟成は硫黄増感
剤と金増感剤を添加して最適に行った。 塩臭化銀乳剤Dには実施例1で用いた青感性増感色素
A、B、Cを以下に示す量用いた。(増感色素A、B、
Cをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤
Dに対しては、それぞれ7.0×10-4モル、また小サ
イズ乳剤Dに対しては、それぞれ8.5×10-4モル添
加した。)
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0219
【補正方法】変更
【補正内容】
【0219】塩臭化銀乳剤E:立方体、平均粒子サイズ
0.10μmの大サイズ乳剤と、0.08μmの小サ
イズ乳剤との1:3混合物(Agモル比)。粒子サイ
ズ分布の変動係数はそれぞれ0.10と0.08、各サ
イズ乳剤ともAgBr0.8モル%を、塩化銀を基体と
する粒子表面の一部に局在含有させた。 塩臭化銀乳剤Eには実施例1で用いた緑色増感色素D、
E、Fを以下に示す量用いた。(増感色素Dをハロゲン
化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては1.5×1
-3モル、小サイズ乳剤に対しては1.8×10-3
ル、また増感色素Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サ
イズ乳剤に対しては2.0×10-4モル、小サイズ乳剤
に対しては3.5×10-4モル、また増感色素Fをハロ
ゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては1.0
×10-3モル、小サイズ乳剤に対しては1.4×10-3
モル添加した)
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0220
【補正方法】変更
【補正内容】
【0220】塩臭化銀乳剤F:立方体、平均粒子サイズ
0.10μmの大サイズ乳剤と、0.08μmの小サ
イズ乳剤との1:4混合物(Agモル比)。粒子サイ
ズ分布の変動係数は0.09と0.11、各サイズ乳剤
ともAgBr0.8モル%を、塩化銀を基体とする粒子
表面の一部に局在含有させた。 塩臭化銀乳剤Fには実施例1で用いた赤色増感色素G、
Hを以下に示す量用いた。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0224
【補正方法】変更
【補正内容】
【0224】実施例5 実施例3の試料(700)〜(709)を用い、下記の
ように露光をする以外は実施例3と同様の処理と評価を
実施した。 (露光)光源として半導体レーザーGaAlAs(発振
波長、808.5nm)を励起光源としたYAG固体レ
ーザー(発振波長、946nm)をKNbO3 のSHG
結晶により波長変換して取りだした473nm、半導体
レーザーGaAlAs(発振波長、808.7nm)を
励起光源としたYVO4 固体レーザー(発振波長、10
64nm)をKTPのSHG結晶により波長変換して取
りだした532nm、AlGaInP(発振波長、約6
70nm:東芝製 タイプNo.TOLD9211)を
用いた。レーザー光はそれぞれ回転多面体により、走査
方向に対して垂直方向に移動するカラー印画紙上に、順
次走査露光できるような装置である。この装置を用い
て、光量を変化させて感光材料の濃度(D)と光量
(E)との関係D−logEを求めた。この際3つの波
長のレーザー光は、外部変調器を用いて光量を変調し、
露光量を制御した。この走査露光は400dpiで行い
この時の画素当たりの平均露光時間は約5×10-8秒で
ある。半導体レーザーは、温度による光量変動を押さえ
るためペルチェ素子を利用して温度を一定に保った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/00 510 G03C 7/00 510 520 520

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の写真構成層
    を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該
    写真構成層のいずれかに少なくとも一種の下記一般式
    (I)で表される発色用還元剤と、少なくとも一種の色
    素形成カプラーと、一重項酸素に対する消光速度定数
    (Kq)が1×107 -1・sec-1以上である化合物
    の少なくとも一種とが含有されていることを特徴とする
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 式中、R11はアリール基またはヘテロ環基であり、R12
    はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
    基またはヘテロ環基である。Xは−SO2−、−CO
    −、−COCO−、−CO−O−、−CON(R13
    −、−COCO−O−、−COCO−N(R13)−また
    は−SO2−N(R13)−である。ここでR13は水素原
    子またはR12で述べた基である。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される化合物が下記の
    一般式(II)または(III)で表されることを特徴とする
    請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化2】 式中、Z1はアシル基、カルバモイル基、アルコキシカ
    ルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基を表
    し、Z2は、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
    基、またはアリールオキシカルボニル基を表し、X1
    2、X3、X4、X5は水素原子または置換基を表す。但
    し、X1、X3、X5のハメットの置換基定数σp値と
    2、X4のハメットの置換基定数σm値の和は0.80
    以上、3.80以下である。R3はヘテロ環基を表す。
  3. 【請求項3】 一般式(II)および(III)で表される化
    合物がそれぞれ一般式(IV)および(V)で表されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化3】 式中、R1、R2は水素原子または置換基を表し、X1
    2、X3、X4、X5は水素原子または置換基を表す。但
    し、X1、X3、X5のハメットの置換基定数σp値と
    2、X4のハメットの置換基定数σm値の和は0.80
    以上、3.80以下である。R3はヘテロ環基を表す。
  4. 【請求項4】 一般式(IV)および(V)で表される化
    合物がそれぞれ一般式(VI)および(VII)で表されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化4】 式中、R4、R5は水素原子または置換基を表し、X6
    7、X8、X9、X10は水素原子、シアノ基、スルホニ
    ル基、スルフィニル基、スルファモイル基、カルバモイ
    ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
    ニル基、アシル基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
    子、アシルオキシ基、アシルチオ基、またはヘテロ環基
    を表す。但し、X6、X8、X10のハメットの置換基定数
    σp値とX7、X9のハメットの置換基定数σm値の和は
    1.20以上、3.80以下である。Q1はCとともに
    含窒素の5〜8員環のヘテロ環を形成するのに必要な非
    金属原子群を表す。
  5. 【請求項5】 一重項酸素に対する消光速度定数(K
    q)が1×107 -1・sec-1以上である化合物が一
    般式(A)であることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化5】 式中Lは単結合またはアリーレン基を表す。Xaおよび
    Xbは同一でも異なってもよく、それぞれ−O−または
    −N(Rc)−を表し、Ra、RbおよびRcは同一で
    も異なってもよく、それぞれアルキル基、アルケニル
    基、アリール基またはヘテロ環基を表す。ここでRaと
    L、RaとRc、RbとRc、RcとLが互いに結合し
    て、5〜6員環を形成してもよい。ただし、XaとXb
    が同時に−O−である場合、Lはアリーレン基であり、
    また、Xaが−N(Rc)−でありLがアリーレン基で
    ある場合、−XbRb−自体が水素原子であってもよ
    い。
  6. 【請求項6】 全ての塗布層の合計塗布銀量が銀換算で
    0.003〜0.3g/m2 であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真
    感光材料。
  7. 【請求項7】 1画素当たりの露光時間が10-8〜10
    -4秒の走査露光で露光されることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。
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