JPH09150706A - エアバッグ装置付き車両用シート - Google Patents
エアバッグ装置付き車両用シートInfo
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- JPH09150706A JPH09150706A JP7311220A JP31122095A JPH09150706A JP H09150706 A JPH09150706 A JP H09150706A JP 7311220 A JP7311220 A JP 7311220A JP 31122095 A JP31122095 A JP 31122095A JP H09150706 A JPH09150706 A JP H09150706A
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
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- Air Bags (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】側面衝突用のエアバッグ装置を装備した車両用
シートにおいて、エアバッグの展開荷重を任意に設定可
能に構成するとともに、エアバッグ装置の装備によるシ
ートの外観意匠に対する影響を解消する。 【解決手段】シートバック１０ａの側部に設けた収容空
間部１４にエアバッグ装置２０を装着してなるエアバッ
グ装置付き車両用シートであり、シートバック１０ａの
収容空間部１４の開口部をシートカバー１１ｂの側部に
て覆蓋し、シートカバー１１ｂの側部を構成するカバー
体１１ｂ1，１１ｂ2を所定の力で破断される掛止手段１
５〜１８にて連結する。掛止手段１５〜１８の破断強度
を適宜に設定することにより、エアバッグの展開荷重を
容易に調整し、かつシートカバー１１ｂの外観意匠に対
するエアバッグ装置２０の影響を解消する。
シートにおいて、エアバッグの展開荷重を任意に設定可
能に構成するとともに、エアバッグ装置の装備によるシ
ートの外観意匠に対する影響を解消する。 【解決手段】シートバック１０ａの側部に設けた収容空
間部１４にエアバッグ装置２０を装着してなるエアバッ
グ装置付き車両用シートであり、シートバック１０ａの
収容空間部１４の開口部をシートカバー１１ｂの側部に
て覆蓋し、シートカバー１１ｂの側部を構成するカバー
体１１ｂ1，１１ｂ2を所定の力で破断される掛止手段１
５〜１８にて連結する。掛止手段１５〜１８の破断強度
を適宜に設定することにより、エアバッグの展開荷重を
容易に調整し、かつシートカバー１１ｂの外観意匠に対
するエアバッグ装置２０の影響を解消する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側部に外部
から大きな衝撃が作用した場合に作動して乗員の安全を
確保するためのエアバッグ装置、すなわち側面衝突用の
エアバッグ装置を装備した車両用シートに関する。
から大きな衝撃が作用した場合に作動して乗員の安全を
確保するためのエアバッグ装置、すなわち側面衝突用の
エアバッグ装置を装備した車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】側面衝突用のエアバッグ装置を装備した
車両用シートの一形式として、特開平４−３５６２４６
号公報に示されているように、シートバッグにおける車
両内壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を
装着してなるエアバッグ装置付き車両用シートがある。
車両用シートの一形式として、特開平４−３５６２４６
号公報に示されているように、シートバッグにおける車
両内壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を
装着してなるエアバッグ装置付き車両用シートがある。
【０００３】当該車両用シートに装着されているエアバ
ッグ装置は、シートバックの側部に設けた収容空間部に
収容されてバックフレームに固定されたケーシングと、
ケーシング内に収容されたインフレータと、ケーシング
内に収容されてインフレータの爆発により展開するエア
バッグと、ケーシングの開口部を覆蓋するエアバッグリ
ッドとにより構成されている。エアバッグリッドは、そ
の基端部にてケーシングの開口部の縁部に外側へ回動可
能に組付けられていて、ケーシングの開口部を覆蓋して
おり、インフレータの爆発によるエアバッグの膨張力に
より外側へ所定量回動して、エアバッグの外側への展開
を許容すべく機能する。
ッグ装置は、シートバックの側部に設けた収容空間部に
収容されてバックフレームに固定されたケーシングと、
ケーシング内に収容されたインフレータと、ケーシング
内に収容されてインフレータの爆発により展開するエア
バッグと、ケーシングの開口部を覆蓋するエアバッグリ
ッドとにより構成されている。エアバッグリッドは、そ
の基端部にてケーシングの開口部の縁部に外側へ回動可
能に組付けられていて、ケーシングの開口部を覆蓋して
おり、インフレータの爆発によるエアバッグの膨張力に
より外側へ所定量回動して、エアバッグの外側への展開
を許容すべく機能する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該エアバ
ッグ装置においては、エアバッグリッドのケーシングへ
の固定手段は不明であるが、固定手段として仮にエアバ
ッグリッドの回動端部をケーシングの開口部の縁部に掛
止する掛止手段を採用する場合には、エアバッグリッド
の回動荷重を所定の値に設定することが難しく、エアバ
ッグの展開荷重を所定の値に管理することは容易ではな
い。また、当該エアバッグ装置をシートバックの側部に
装着した状態では、エアバッグリッドの外側面が外部に
露出するため、シートの外観意匠を損ない、またエアバ
ッグリッドのケーシングに対する掛止状態を解除してエ
アバッグリッドを手で回動してケーシングを開放すると
いう悪戯をされる可能性がある。
ッグ装置においては、エアバッグリッドのケーシングへ
の固定手段は不明であるが、固定手段として仮にエアバ
ッグリッドの回動端部をケーシングの開口部の縁部に掛
止する掛止手段を採用する場合には、エアバッグリッド
の回動荷重を所定の値に設定することが難しく、エアバ
ッグの展開荷重を所定の値に管理することは容易ではな
い。また、当該エアバッグ装置をシートバックの側部に
装着した状態では、エアバッグリッドの外側面が外部に
露出するため、シートの外観意匠を損ない、またエアバ
ッグリッドのケーシングに対する掛止状態を解除してエ
アバッグリッドを手で回動してケーシングを開放すると
いう悪戯をされる可能性がある。
【０００５】従って、エアバッグ装置を装備した車両用
シートにおいては、一般には、エアバッグ装置のエアバ
ッグリッド側をシートバックを構成するシートカバーで
被覆する手段を採用して、エアバッグリッドが外部へ露
出するのを防止するとともに、シートカバーの被覆作用
にてエアバッグリッドをケーシングに所定の力で固定す
ることが考えられる。
シートにおいては、一般には、エアバッグ装置のエアバ
ッグリッド側をシートバックを構成するシートカバーで
被覆する手段を採用して、エアバッグリッドが外部へ露
出するのを防止するとともに、シートカバーの被覆作用
にてエアバッグリッドをケーシングに所定の力で固定す
ることが考えられる。
【０００６】しかしながら、後者のごとく、エアバッグ
装置をシートバックを構成するシートカバーにて被覆し
て、エアバッグリッドをケーシングに固定する手段を採
用した場合には、エアバッグはその膨張力にてエアバッ
グリッドを回動して、シートカバーのエアバッグリッド
を被覆する部位に位置するシートカバーの縫合部の縫目
部分を破壊して、エアバッグを外側へ展開させる構成と
なる。
装置をシートバックを構成するシートカバーにて被覆し
て、エアバッグリッドをケーシングに固定する手段を採
用した場合には、エアバッグはその膨張力にてエアバッ
グリッドを回動して、シートカバーのエアバッグリッド
を被覆する部位に位置するシートカバーの縫合部の縫目
部分を破壊して、エアバッグを外側へ展開させる構成と
なる。
【０００７】このため、かかる固定手段を採用する場合
には、シートカバーの縫合部の破壊強度の設定が重要な
要素となり、当該縫合部を構成する表皮材および縫合糸
の材質が大きく規制されることになる。すなわち、当該
縫合部を構成する表皮材および縫合糸は、インフレータ
の爆発でエアバッグリッドに作用する内側からの押圧力
で容易に破壊される程度の低い強度の材質のものに限定
され、一般には弱い生地の塩化ビニール製レザーとか薄
地の織編物が使用される。
には、シートカバーの縫合部の破壊強度の設定が重要な
要素となり、当該縫合部を構成する表皮材および縫合糸
の材質が大きく規制されることになる。すなわち、当該
縫合部を構成する表皮材および縫合糸は、インフレータ
の爆発でエアバッグリッドに作用する内側からの押圧力
で容易に破壊される程度の低い強度の材質のものに限定
され、一般には弱い生地の塩化ビニール製レザーとか薄
地の織編物が使用される。
【０００８】このため、シートカバーとして本皮製とか
厚地の織編物製の高級な品質で強度の高いものを採用し
たい場合には、インフレータとして大きな爆発力のある
強力なものを採用しなけばならず、またインフレータの
爆発によるエアバッグリッドの円滑な回動動作が望めな
い場合がある。その上、強力な爆発力のインフアレータ
を採用する場合には、エアバッグ、およびエアバッグ装
置を取付けるバックフレームの強度を強化する必要があ
る。
厚地の織編物製の高級な品質で強度の高いものを採用し
たい場合には、インフレータとして大きな爆発力のある
強力なものを採用しなけばならず、またインフレータの
爆発によるエアバッグリッドの円滑な回動動作が望めな
い場合がある。その上、強力な爆発力のインフアレータ
を採用する場合には、エアバッグ、およびエアバッグ装
置を取付けるバックフレームの強度を強化する必要があ
る。
【０００９】従って、本発明の目的は、エアバッグ装置
を装備した車両用シートにおいて、強度の高い品質や高
級な品質のシートカバーを採用し得るようにして、高強
度で外観意匠にも優れ、かつシートカバーの材質および
意匠の選定の自由度が高いエアバッグ装置付き車両用シ
ートを提供することにある。
を装備した車両用シートにおいて、強度の高い品質や高
級な品質のシートカバーを採用し得るようにして、高強
度で外観意匠にも優れ、かつシートカバーの材質および
意匠の選定の自由度が高いエアバッグ装置付き車両用シ
ートを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
装置付き車両用シートは、シートバックにおける車両内
壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を装着
してなるエアバッグ装置付き車両用シートであって、前
記シートバックの収容空間部の開口部を同シートバック
を構成するシートカバーの側部にて覆蓋してなり、かつ
同シートカバーの側部を構成する前後一対のカバー体の
端末を、内側からの所定の押圧力にて掛止状態を解除さ
れる掛止手段にて連結したことを特徴とするものであ
る。
装置付き車両用シートは、シートバックにおける車両内
壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を装着
してなるエアバッグ装置付き車両用シートであって、前
記シートバックの収容空間部の開口部を同シートバック
を構成するシートカバーの側部にて覆蓋してなり、かつ
同シートカバーの側部を構成する前後一対のカバー体の
端末を、内側からの所定の押圧力にて掛止状態を解除さ
れる掛止手段にて連結したことを特徴とするものであ
る。
【００１１】本発明に係る車両用シートにおいては、前
記掛止手段として、スライドファスナー、掛止凹所を有
し前記両カバー体の一方の端末に縫合される第１掛止部
材と、前記掛止凹所に離脱可能に掛止する掛止突起を有
し前記両カバー体の他方の端末に縫合さける第２掛止部
材とからなる掛止手段、前記両カバー体の一方の端末に
縫合される第１掛止フックと、同第１掛止フックに離脱
可能に掛止し前記両カバー体の他方の端末に縫合さける
第２掛止フックとからなる掛止手段、前記両カバー体の
一方の端末に縫合される第１感圧性接着テープと、同第
１感圧性接着テープに離脱可能に接着し前記両カバー体
の他方の端末に縫合さける第２感圧性接着テープとから
なる掛止手段等を採用することができる。
記掛止手段として、スライドファスナー、掛止凹所を有
し前記両カバー体の一方の端末に縫合される第１掛止部
材と、前記掛止凹所に離脱可能に掛止する掛止突起を有
し前記両カバー体の他方の端末に縫合さける第２掛止部
材とからなる掛止手段、前記両カバー体の一方の端末に
縫合される第１掛止フックと、同第１掛止フックに離脱
可能に掛止し前記両カバー体の他方の端末に縫合さける
第２掛止フックとからなる掛止手段、前記両カバー体の
一方の端末に縫合される第１感圧性接着テープと、同第
１感圧性接着テープに離脱可能に接着し前記両カバー体
の他方の端末に縫合さける第２感圧性接着テープとから
なる掛止手段等を採用することができる。
【００１２】
【発明の作用・効果】本発明に係る車両用シートにおい
ては、インフレータの爆発によるエアバッグの展開時に
は、シートカバーはエアバッグによる内側からの押圧力
を受け、掛止手段が破断してエアバッグの外側への展開
を許容する。これにより、エアバッグは当該シートの着
座者の安全を確保する。
ては、インフレータの爆発によるエアバッグの展開時に
は、シートカバーはエアバッグによる内側からの押圧力
を受け、掛止手段が破断してエアバッグの外側への展開
を許容する。これにより、エアバッグは当該シートの着
座者の安全を確保する。
【００１３】しかして、本発明に係る車両用シートにお
いては、シートカバーの側部を構成する前後一対のカバ
ー体の端末を掛止するための掛止手段の破断強度を任意
に設定することができる。このため、シートカバーおよ
び縫合糸の材質、シートカバーの意匠等がエアバッグ装
置により規制されることは全く無くて、これらの選定の
自由度が増大し、高級で外観意匠の優れた車両用シート
を提供することができる。
いては、シートカバーの側部を構成する前後一対のカバ
ー体の端末を掛止するための掛止手段の破断強度を任意
に設定することができる。このため、シートカバーおよ
び縫合糸の材質、シートカバーの意匠等がエアバッグ装
置により規制されることは全く無くて、これらの選定の
自由度が増大し、高級で外観意匠の優れた車両用シート
を提供することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図１には本発明の一例に係る車両用シートが
示されている。当該車両用シートはエアバッグ装置を装
備したもので、図２および図３に示すように、シートを
構成するシートバック１０ａにおける車両ドア側の収容
空間部１４にエアバッグ装置２０が装着されている。
明すると、図１には本発明の一例に係る車両用シートが
示されている。当該車両用シートはエアバッグ装置を装
備したもので、図２および図３に示すように、シートを
構成するシートバック１０ａにおける車両ドア側の収容
空間部１４にエアバッグ装置２０が装着されている。
【００１５】当該シートは、シートバック１０ａ、およ
びシートクッション１０ｂを備えているもので、シート
バック１０ａはクッション部１１と、これを支持する図
４に示すバックフレーム１２と、シートバックボード１
３とにより構成されている。クッション部１１は、クッ
ションパッド１１ａとこれを被覆するシートカバー１１
ｂにて構成されている。また、バックフレーム１２はメ
インフレーム１２ａと、メインフレーム１２ａの背部に
固定された上下一対の第１ブラケット１２ｂと、メイン
フレーム１２ａの側部に固定された第２ブラケット１２
ｃとにより構成されている。
びシートクッション１０ｂを備えているもので、シート
バック１０ａはクッション部１１と、これを支持する図
４に示すバックフレーム１２と、シートバックボード１
３とにより構成されている。クッション部１１は、クッ
ションパッド１１ａとこれを被覆するシートカバー１１
ｂにて構成されている。また、バックフレーム１２はメ
インフレーム１２ａと、メインフレーム１２ａの背部に
固定された上下一対の第１ブラケット１２ｂと、メイン
フレーム１２ａの側部に固定された第２ブラケット１２
ｃとにより構成されている。
【００１６】シートバック１０ａにおいては、シートカ
バー１１ｂの端末に固定用フック１１ｃが多数取付けら
ており、シートカバー１１ｂはクッションパッド１１ａ
の表面、側面、およびシートバック１０ａの収容空間部
１４に収容されたエアバッグ装置２０を被覆した状態
で、その端末に設けた各フック１１ｃをメインフレーム
１２ａの背部に固定された両第１ブラケット１２ｂ間に
設けた固定用ワイヤ１２ｄに掛止することにより、クッ
ションパッド１１ａと一体にバックフレーム１２に固定
されている。これにより、クッション部１１はバックフ
レーム１２に固定されて支持され、かつエアバッグ装置
２０はシートカバー１１ｂにて覆蓋されている。
バー１１ｂの端末に固定用フック１１ｃが多数取付けら
ており、シートカバー１１ｂはクッションパッド１１ａ
の表面、側面、およびシートバック１０ａの収容空間部
１４に収容されたエアバッグ装置２０を被覆した状態
で、その端末に設けた各フック１１ｃをメインフレーム
１２ａの背部に固定された両第１ブラケット１２ｂ間に
設けた固定用ワイヤ１２ｄに掛止することにより、クッ
ションパッド１１ａと一体にバックフレーム１２に固定
されている。これにより、クッション部１１はバックフ
レーム１２に固定されて支持され、かつエアバッグ装置
２０はシートカバー１１ｂにて覆蓋されている。
【００１７】シートバックボード１３は、バックフレー
ム１２の両第１ブラケット１２ｂに固定されていて、ク
ッション部１１の背面との間に所定の間隔を保持してい
る。シートバックボード１３としては、所定形状に形成
された基材１３ａと、同基材１３ａの表面を被覆する表
皮材１３ｂからなるボードが採用されていて、その背部
にてクッション部１１の背面を被覆し、かつその側部に
てクッション部１１の側面の後部を被覆している。シー
トバックボード１３においては、背部と側部の境界部位
における基材１３ａの裏面に縦溝１３ｃが形成されてい
て、当該境界部位は、内側からの所定の押圧力が作用し
た場合に側部を外側へ回動させるヒンジ部に成形されて
いる。
ム１２の両第１ブラケット１２ｂに固定されていて、ク
ッション部１１の背面との間に所定の間隔を保持してい
る。シートバックボード１３としては、所定形状に形成
された基材１３ａと、同基材１３ａの表面を被覆する表
皮材１３ｂからなるボードが採用されていて、その背部
にてクッション部１１の背面を被覆し、かつその側部に
てクッション部１１の側面の後部を被覆している。シー
トバックボード１３においては、背部と側部の境界部位
における基材１３ａの裏面に縦溝１３ｃが形成されてい
て、当該境界部位は、内側からの所定の押圧力が作用し
た場合に側部を外側へ回動させるヒンジ部に成形されて
いる。
【００１８】エアバッグ装置２０は、インフレータ２１
と、インフレータ２１に接続されたエアバッグ２２を備
え、これら両者２１，２２は図２〜図４に示すように、
ケース２３の函体２３ａ内に収容されて蓋体２３ｂにて
覆蓋された状態で、バックフレーム１２の側部に設けた
ブラケット１２ｃに、ケース２３に設けたブラケット２
３ｃにて取付けられている。エアバッグ２２は、ケース
２３の函体２３ａ内に折畳まれた状態で収容されてい
る。これにより、エアバッグ装置２０は蓋体２３ｂにて
覆蓋された状態で、シートバック２０ａの収容空間部１
４に収容されてシートバック１０ａの側部に装着されて
おり、蓋体２３ｂの表面側がシートカバー１１ｂの側部
にて覆蓋されている。
と、インフレータ２１に接続されたエアバッグ２２を備
え、これら両者２１，２２は図２〜図４に示すように、
ケース２３の函体２３ａ内に収容されて蓋体２３ｂにて
覆蓋された状態で、バックフレーム１２の側部に設けた
ブラケット１２ｃに、ケース２３に設けたブラケット２
３ｃにて取付けられている。エアバッグ２２は、ケース
２３の函体２３ａ内に折畳まれた状態で収容されてい
る。これにより、エアバッグ装置２０は蓋体２３ｂにて
覆蓋された状態で、シートバック２０ａの収容空間部１
４に収容されてシートバック１０ａの側部に装着されて
おり、蓋体２３ｂの表面側がシートカバー１１ｂの側部
にて覆蓋されている。
【００１９】エアバッグ装置２０のケース２３において
は、函体２３ａと蓋体２３ｂとは別体に構成されてい
る。蓋体２３ｂは、その基端部にて函体２３ａの開口部
の縁部に固定されており、内側からの押圧力により基端
部を中心として外側へ容易に回動するように構成されて
いる。
は、函体２３ａと蓋体２３ｂとは別体に構成されてい
る。蓋体２３ｂは、その基端部にて函体２３ａの開口部
の縁部に固定されており、内側からの押圧力により基端
部を中心として外側へ容易に回動するように構成されて
いる。
【００２０】当該エアバッグ装置２０は公知のもので、
車両の側部、たとえば車両ドアに配設した衝撃検出セン
サにより側面衝突が検出された場合、衝撃検出センサの
検出信号に基づいて制御装置が作動して起爆信号を出力
し、この起爆信号に基づいてインフレータ２１が起爆
し、エアバッグ２２はその膨張力にてケース２３の蓋体
２３ｂを回動させて外側へ展開すべく機能する。
車両の側部、たとえば車両ドアに配設した衝撃検出セン
サにより側面衝突が検出された場合、衝撃検出センサの
検出信号に基づいて制御装置が作動して起爆信号を出力
し、この起爆信号に基づいてインフレータ２１が起爆
し、エアバッグ２２はその膨張力にてケース２３の蓋体
２３ｂを回動させて外側へ展開すべく機能する。
【００２１】しかして、当該車両用シートにおいては、
シートカバー１１ｂの側部が前後２枚のカバー体１１ｂ
1，１１ｂ2にて構成されており、両カバー体１１ｂ1，
１１ｂ2は図２，図３および図５に示すように、互いの
端末部にて掛止手段であるスライドファスナー１５にて
連結されている。スライドファスナー１５は縦帯状の第
１，第２ファスナー部材１５ａ，１５ｂを備え、図示し
ないスライダーにて両ファスナー部材１５ａ，１５ｂが
有する各爪部が互いに掛止され、かつ離脱されるもの
で、第１ファスナー部材１５ａは前側のカバー体１１ｂ
1の端末に縫合され、かつ第２ファスナー部材１５ｂは
後側のカバー体１１ｂ2の端末に縫合されている。
シートカバー１１ｂの側部が前後２枚のカバー体１１ｂ
1，１１ｂ2にて構成されており、両カバー体１１ｂ1，
１１ｂ2は図２，図３および図５に示すように、互いの
端末部にて掛止手段であるスライドファスナー１５にて
連結されている。スライドファスナー１５は縦帯状の第
１，第２ファスナー部材１５ａ，１５ｂを備え、図示し
ないスライダーにて両ファスナー部材１５ａ，１５ｂが
有する各爪部が互いに掛止され、かつ離脱されるもの
で、第１ファスナー部材１５ａは前側のカバー体１１ｂ
1の端末に縫合され、かつ第２ファスナー部材１５ｂは
後側のカバー体１１ｂ2の端末に縫合されている。
【００２２】従って、スライドファスナー１５は両カバ
ー体１１ｂ1，１１ｂ2の連結部Ｐ1を形成しており、こ
の連結部Ｐ1に内側から所定の押圧力が作用すると、両
ファスナー部材１５ａ，１５ｂが分離して破断される。
ー体１１ｂ1，１１ｂ2の連結部Ｐ1を形成しており、こ
の連結部Ｐ1に内側から所定の押圧力が作用すると、両
ファスナー部材１５ａ，１５ｂが分離して破断される。
【００２３】このように構成した車両用シートにおいて
は、エアバッグ装置２０はシートバック１０ａの側部の
収容空間部１４に図２に示す状態で収容されており、車
両の側面衝突時には衝撃検出センサの検出信号に基づ
き、エアバッグ装置２０のインフレータ２１が起爆して
エアバッグ２２を膨張させる。膨張したエアバッグ２２
はケース２３の蓋体２３ｂを外側へ回動してシートカバ
ー１１ｂの連結部Ｐ1を構成しているスライドファスナ
ー１５の両ファスナー部材１５ａ，１５ｂを分離して破
断して、図３に示すように、両カバー体１１ｂ1，１１
ｂ2の端末部間から外部へ展開して、当該車両用シート
の着座者を保護する。
は、エアバッグ装置２０はシートバック１０ａの側部の
収容空間部１４に図２に示す状態で収容されており、車
両の側面衝突時には衝撃検出センサの検出信号に基づ
き、エアバッグ装置２０のインフレータ２１が起爆して
エアバッグ２２を膨張させる。膨張したエアバッグ２２
はケース２３の蓋体２３ｂを外側へ回動してシートカバ
ー１１ｂの連結部Ｐ1を構成しているスライドファスナ
ー１５の両ファスナー部材１５ａ，１５ｂを分離して破
断して、図３に示すように、両カバー体１１ｂ1，１１
ｂ2の端末部間から外部へ展開して、当該車両用シート
の着座者を保護する。
【００２４】このように、当該車両用シートにおいて
は、シートカバー１１ｂの側部を構成する両カバー体１
１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ1を構成しているスラ
イドファスナー１５の両ファスナー部材１５ａ，１５ｂ
を分離して破断してエアバッグ２２を外部へ展開させる
ものであり、両ファスナー部材１５ａ，１５ｂの破断強
度を任意に設定することができる。このため、シートカ
バー１１ｂおよび縫合糸の材質、シートカバー１１ｂの
意匠等に対するエアバッグ装置２０による規制は全く無
くて、これらの選定の自由度が増大し、高級で外観意匠
の優れた車両用シートを提供することができる。
は、シートカバー１１ｂの側部を構成する両カバー体１
１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ1を構成しているスラ
イドファスナー１５の両ファスナー部材１５ａ，１５ｂ
を分離して破断してエアバッグ２２を外部へ展開させる
ものであり、両ファスナー部材１５ａ，１５ｂの破断強
度を任意に設定することができる。このため、シートカ
バー１１ｂおよび縫合糸の材質、シートカバー１１ｂの
意匠等に対するエアバッグ装置２０による規制は全く無
くて、これらの選定の自由度が増大し、高級で外観意匠
の優れた車両用シートを提供することができる。
【００２５】図６には、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2の
端末の連結部を構成する掛止手段の３つの変形例が示さ
れている。
端末の連結部を構成する掛止手段の３つの変形例が示さ
れている。
【００２６】図６（ａ）に示す第１変形例の掛止手段１
６は、縦帯状の第１，第２掛止部材１６ａ，１６ｂにて
構成されているもので、第１掛止部材１６ａは長手方向
に所定間隔を保持して複数の掛止突起１６ｃを備え、か
つ第２掛止部材１６ｂは長手方向に所定間隔を保持して
複数の掛止凹所１６ｄを備えている。第１掛止部材１６
ａは前側のカバー体１１ｂ1に縫合されているととも
に、第２掛止部材１６ｂは後側のカバー体１１ｂ2に縫
合されていて、各掛止突起１６ｃを各掛止凹所１６ｄに
掛止することにより、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそ
れらの端末にて所定の力で連結されている。従って、掛
止手段１６は、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連
結部Ｐ2を構成している。
６は、縦帯状の第１，第２掛止部材１６ａ，１６ｂにて
構成されているもので、第１掛止部材１６ａは長手方向
に所定間隔を保持して複数の掛止突起１６ｃを備え、か
つ第２掛止部材１６ｂは長手方向に所定間隔を保持して
複数の掛止凹所１６ｄを備えている。第１掛止部材１６
ａは前側のカバー体１１ｂ1に縫合されているととも
に、第２掛止部材１６ｂは後側のカバー体１１ｂ2に縫
合されていて、各掛止突起１６ｃを各掛止凹所１６ｄに
掛止することにより、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそ
れらの端末にて所定の力で連結されている。従って、掛
止手段１６は、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連
結部Ｐ2を構成している。
【００２７】図６（ｂ）に示す第２変形例の掛止手段１
７は、縦帯状の第１，第２掛止フック１７ａ，１７ｂに
て構成されている。第１掛止部材１７ａは前側のカバー
体１１ｂ1に縫合されているとともに、第２掛止部材１
７ｂは後側のカバー体１１ｂ2に縫合されていて、各フ
ック部１７ｃ，１７ｄを互いに掛止することにより、両
カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそれらの端末にて所定の力
で連結されている。従って、掛止手段１７は、両カバー
体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ3を構成してい
る。
７は、縦帯状の第１，第２掛止フック１７ａ，１７ｂに
て構成されている。第１掛止部材１７ａは前側のカバー
体１１ｂ1に縫合されているとともに、第２掛止部材１
７ｂは後側のカバー体１１ｂ2に縫合されていて、各フ
ック部１７ｃ，１７ｄを互いに掛止することにより、両
カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそれらの端末にて所定の力
で連結されている。従って、掛止手段１７は、両カバー
体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ3を構成してい
る。
【００２８】図６（ｃ）に示す第３変形例の掛止手段１
８は、縦帯状の第１，第２感圧性接着テープ１８ａ，１
８ｂにて構成されているもので、第１感圧性接着テープ
１８ａはその表面に無数の突起状の掛止部を備え、かつ
第２感圧性接着テープ１８ｂはその表面に無数のループ
状の掛止部を備えている。第１感圧性接着テープ１８ａ
は前側のカバー体１１ｂ1に縫合されているとともに、
第２感圧性接着テープ１８ｂは後側のカバー体１１ｂ2
に縫合されていて、両掛止部を押圧して掛止することに
より、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそれらの端末にて
所定の力で連結されている。従って、掛止手段１８は、
両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ4を構成
している。
８は、縦帯状の第１，第２感圧性接着テープ１８ａ，１
８ｂにて構成されているもので、第１感圧性接着テープ
１８ａはその表面に無数の突起状の掛止部を備え、かつ
第２感圧性接着テープ１８ｂはその表面に無数のループ
状の掛止部を備えている。第１感圧性接着テープ１８ａ
は前側のカバー体１１ｂ1に縫合されているとともに、
第２感圧性接着テープ１８ｂは後側のカバー体１１ｂ2
に縫合されていて、両掛止部を押圧して掛止することに
より、両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2はそれらの端末にて
所定の力で連結されている。従って、掛止手段１８は、
両カバー体１１ｂ1，１１ｂ2の端末の連結部Ｐ4を構成
している。
【００２９】これらの連結部Ｐ2〜Ｐ4を有するシートカ
バー１１ｂにてエアバッグ装置２０を覆蓋してなる車両
用シートにおいては、スライドファスナー１５にて連結
部Ｐ1を構成されている上記した車両用シートと同様に
機能し、かつ同様の作用効果を奏するものである。
バー１１ｂにてエアバッグ装置２０を覆蓋してなる車両
用シートにおいては、スライドファスナー１５にて連結
部Ｐ1を構成されている上記した車両用シートと同様に
機能し、かつ同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一例に係るエアバッグ装置付き車両用
シートの斜視図である。
シートの斜視図である。
【図２】同シートのエアバッグ非展開時における図１の
矢印２−２線方向の部分横断面図である。
矢印２−２線方向の部分横断面図である。
【図３】同シートのエアバッグ展開時における図２に対
応する部分横断面図である。
応する部分横断面図である。
【図４】同シートを構成するバックフレームの部分斜視
図である。
図である。
【図５】同シートを構成するシートカバーにおける側部
を構成するカバー体の連結部を示す横断面図である。
を構成するカバー体の連結部を示す横断面図である。
【図６】同連結部の第１変形例を示す横断面図（ａ）、
同連結部の第２変形例を示す横断面図（ｃ）、同連結部
の第３変形例を示す横断面図である。
同連結部の第２変形例を示す横断面図（ｃ）、同連結部
の第３変形例を示す横断面図である。
１０ａ…シートバック、１１…クッション部、１１ａ…
クッションパッド、１１ｂ…シートカバー、１１ｂ1，
１１ｂ2…カバー体、１２…バックフレーム、１３…シ
ートバックボード、１４…収容空間部、１５…スライド
ファスナー（掛止手段）、１６，１７，１８…掛止手
段、２０…エアバッグ装置、２１…インフレータ、２２
…エアバッグ、２３…ケース、Ｐ1，Ｐ2，Ｐ3，Ｐ4…連
結部。
クッションパッド、１１ｂ…シートカバー、１１ｂ1，
１１ｂ2…カバー体、１２…バックフレーム、１３…シ
ートバックボード、１４…収容空間部、１５…スライド
ファスナー（掛止手段）、１６，１７，１８…掛止手
段、２０…エアバッグ装置、２１…インフレータ、２２
…エアバッグ、２３…ケース、Ｐ1，Ｐ2，Ｐ3，Ｐ4…連
結部。
Claims (5)
- 【請求項１】シートバックにおける車両内壁側の側部に
設けた収容空間部にエアバッグ装置を装着してなるエア
バッグ装置付き車両用シートであり、前記シートバック
の収容空間部の開口部を同シートバックを構成するシー
トカバーの側部にて覆蓋してなり、かつ同シートカバー
の側部を構成する前後一対のカバー体の端末を、内側か
らの所定の押圧力にて掛止状態を解除される掛止手段に
て連結したことを特徴とするエアバッグ装置付き車両用
シート。 - 【請求項２】請求項１に記載の車両用シートにおいて、
前記掛止手段がスライドファスナーであるエアバッグ装
置付き車両用シート。 - 【請求項３】請求項１に記載の車両用シートにおいて、
前記掛止手段が、掛止凹所を有し前記両カバー体の一方
の端末に縫合される第１掛止部材と、前記掛止凹所に離
脱可能に掛止する掛止突起を有し前記両カバー体の他方
の端末に縫合さける第２掛止部材とにより構成されてい
るエアバッグ装置付き車両用シート。 - 【請求項４】請求項１に記載の車両用シートにおいて、
前記掛止手段が、前記両カバー体の一方の端末に縫合さ
れる第１掛止フックと、同第１掛止フックに離脱可能に
掛止し前記両カバー体の他方の端末に縫合さける第２掛
止フックとにより構成されているエアバッグ装置付き車
両用シート。 - 【請求項５】請求項１に記載の車両用シートにおいて、
前記掛止手段が、前記両カバー体の一方の端末に縫合さ
れる第１感圧性接着テープと、同第１感圧性接着テープ
に離脱可能に接着し前記両カバー体の他方の端末に縫合
さける第２感圧性接着テープとにより構成されているエ
アバッグ装置付き車両用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7311220A JPH09150706A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | エアバッグ装置付き車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7311220A JPH09150706A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | エアバッグ装置付き車両用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09150706A true JPH09150706A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18014550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7311220A Pending JPH09150706A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | エアバッグ装置付き車両用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09150706A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0971204A (ja) * | 1995-09-08 | 1997-03-18 | Takashimaya Nippatsu Kogyo Kk | エアバッグ装置を備えた車輛用シート |
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-
1995
- 1995-11-29 JP JP7311220A patent/JPH09150706A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040219 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040224 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |