JPH09149281A - カラー画像形成装置 - Google Patents
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- JPH09149281A JPH09149281A JP8255591A JP25559196A JPH09149281A JP H09149281 A JPH09149281 A JP H09149281A JP 8255591 A JP8255591 A JP 8255591A JP 25559196 A JP25559196 A JP 25559196A JP H09149281 A JPH09149281 A JP H09149281A
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- H—ELECTRICITY
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- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/46—Colour picture communication systems
- H04N1/56—Processing of colour picture signals
- H04N1/60—Colour correction or control
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Abstract
なくし、鮮明な画像を形成することができるカラー画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 線画像のエッジ部分でトナー飛散のない
画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成
装置において、テスト用の原稿画像1から画像形成され
た補正処理用の画像用紙2と、補正処理用の画像用紙2
を読み取って、テスト用の原稿画像1と補正処理用の画
像用紙2に形成された線画像の線幅及びその近傍のトナ
ー飛散状態を色別に抽出する線幅色別抽出手段3と、線
幅色別抽出手段3の色別に抽出された情報に基づいて、
自動的に色別補正データを算出する手段14と、その算
出結果に基づいて一般用画像の形成時に補正を施す線幅
補正手段4とを有する。
Description
スキャナ付きレーザープリンタ、ファックス等の画像形
成装置に関し、更に詳細には、画像のエッジ部分でのト
ナー飛散をなくし、鮮明な画像形成を可能にする画像形
成装置に関するものである。
のトナー像を重ね合わせて所望の色の画像を形成するの
が一般的であるが、重ね合わせが後段になるほどトナー
像の付着度合が低下することから、特に線画像部分でト
ナーが飛散し、不鮮明な画像形成となる傾向があった。
従来、このような不具合を解消し、線画像のエッジ付近
でトナー飛散のない鮮明なカラー画像を形成する方法と
して、各色に対し一律に線画像部分のトナー量を減少す
る総量規制の方法や、重ね合わせが後段になるほど線画
像のエッジ部分にトナー像が付着し難くなることに鑑み
て、後段の黒色トナーの使用量を他の色トナーの使用量
より多くすることによって、画像端部の色相変化やトナ
ー飛散を減少させる方法が提案されていた(特開平5−
207276号公報参照)。
た従来の方法では、画像端部のトナー飛散量は減少する
が、原画の線幅より若干太く形成され、あるいは原画の
画像端部の色相より黒色がかった画像となったり、更に
は、補正量が同じであるため装置間で効果の程度にばら
つきが生じ、また同一装置であっても経年変化により効
果の程度が変動するといった欠点があり、常にトナー飛
散のない高品質の画像を形成し得るカラー画像形成装置
を構成することが困難であった。本発明は上述した従来
のカラー画像形成装置の欠点を解消するためになされた
ものであって、装置毎のばらつきがなく、しかも経年変
化による効果の変動もなく、線画像などのエッジ部分で
のトナーの飛散をなくし、鮮明な画像を形成することが
できるカラー画像形成装置を提供することを目的として
いる。
に、請求項1記載の発明は、線画像のエッジ部分でトナ
ー飛散のない画像を形成するための補正機能を有するカ
ラー画像形成装置において、テスト用の原稿画像から画
像形成された補正処理用の画像用紙と、上記補正処理用
の画像用紙を読み取って、上記テスト用の原稿画像と上
記補正処理用の画像用紙に形成された線画像の線幅及び
その近傍のトナー飛散状態を色別に抽出する線幅色別抽
出手段と、上記線幅色別抽出手段の色別に抽出された情
報に基づいて、自動的に色別補正データを算出する手段
と、その算出結果に基づいて一般用画像の形成時に補正
を施す線幅補正手段を有することを主たる特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1記載のカラー画像形成装
置において、上記テスト用の原稿画像を装置内に保持す
る保持手段を備えたカラー画像形成装置であることを主
たる特徴とする。請求項3の発明では、請求項2記載の
カラー画像形成装置において、上記テスト用の原稿画像
は、あらかじめ印刷されたテスト用紙、または、所定の
コードとして記憶された記憶媒体であることを主たる特
徴とする。請求項4の発明では、請求項1、請求項2、
または、請求項3記載のカラー画像形成装置において、
上記線幅補正手段は、線画像全体、または、線画像のエ
ッジ部分においてトナー飛散量が少なくなるように当該
部分のトナー量を減少する補正機能をもったカラー画像
形成装置であることを特徴とする。
ラー画像形成装置において、上記線幅補正手段は、線画
像全体および、線画像のエッジ部分においてトナー量を
減少する複数の補正パターンを備え、画像形成時にいず
れか一つを選択するように構成したカラー画像形成装置
であることを主たる特徴とする。請求項6の発明では、
請求項5記載のカラー画像形成装置において、上記線幅
補正手段の中のパターンの選択は、読み取られた原稿画
像の特徴に対応して決定されるカラー画像形成装置であ
ることを特徴とする。また、請求項7記載の発明は、ト
ナー飛散のない画像を形成するための補正機能を有する
カラー画像形成装置において、特定の色のトナーは補正
の対象から予め除外する補正除外手段と、背景画素と非
背景画素との境界を検出する境界検出手段と、上記境界
に接する非背景画素から数えて補正すべき非背景画素が
何番目に位置するかを検出する対象画素検出手段と、こ
の対象画素検出手段による検出結果に応じて非背景画素
を補正する補正手段とを備えたことを主たる特徴とす
る。
ー画像形成装置において、非背景画素の補正結果と背景
画素とを比較し、その比較結果に応じて非背景画素のデ
ータを背景画素のデータに置き換える画素データ置換手
段とを備えたことを主たる特徴とする。請求項9記載の
発明では、請求項8または請求項7記載のカラー画像形
成装置において、非背景画素で表される線画像の幅を検
出する線幅検出手段を備え、線画像の幅が所定値以下の
部分の非背景画素に対しては補正を施さないようにした
ことを主たる特徴とする。請求項10記載の発明は、請
求項7〜9のいずれかに記載のカラー画像形成装置が、
各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組
み合わせにより多色表現を行うものであることを特徴と
する。請求項11の発明は、請求項7〜9のいずれかに
記載のカラー画像形成装置が、各画素毎に複数の色のト
ナーの重ね合わせて多色表現を行うものであることを特
徴とする。
置は、テスト用の原稿画像から補正処理用の画像用紙を
形成し、その補正処理用の画像用紙を読み取り、線幅色
別抽出手段で上記テスト用の原稿画像と上記補正処理用
の画像用紙に形成された線画像との線幅の違いを色別に
抽出し、その抽出した情報に基づいて線幅補正手段で自
動的に色別補正データを算出し、その算出結果に基づい
て、画像形成時に線幅の違いが生じないように補正を施
すことができるので、個々の装置に適した色別の補正が
行われ、画像のエッジ部分でのトナー飛散による乱れ
や、色相違いの発生を防止したカラー画像形成装置を構
成することができる。請求項2のカラー画像形成装置で
は、上記1項のテスト用の原稿画像を装置内に保持する
保持手段を備えたので、テスト用の原稿画像を読み取る
手間が省け、何時でも迅速に線幅の補正を行うことがで
きる。
2項記載のカラー画像形成装置において、上記テスト用
の原稿画像としてあらかじめ印刷されたテスト用紙とし
たので、形成された補正処理用の画像用紙も、色別補正
された装置で画像形成された転写紙も、簡単に補正効果
を目で見て確認することができる。また、例えば、装置
内蔵のROM等のようにコードで記憶された記憶媒体で
あれば、テスト用紙のようにわざわざ原稿台にセットす
る手間を省け、半永久的に使用可能で、しかも、汚した
り紛失したりして使用不能になることはない。請求項4
のカラー画像形成装置では、上記1項、上記2項、また
は、上記3項記載のカラー画像形成装置において、線幅
色別抽出手段の色別に抽出した情報に基づいて、線画像
全体、または、線画像のエッジ部分のトナー量を制御す
る線幅補正手段を備えたので、画像のエッジ端部で発生
するトナー飛散による乱れをなくし、原画の線幅と色相
に合わせることができる。
4項の線幅補正手段は、線画像全体か、線画像のエッジ
部分のトナー量を少なくするパターンを複数備え、画像
形成時にどれか一つを選択するようにしたので、原稿画
像の特徴に合ったパターンを用いて画像形成させること
ができる。請求項6のカラー画像形成装置では、上記5
項の線幅補正手段のパターンの選択が原稿画像の形態に
より決められるので、文字が多い画像、絵の多い画像、
写真画の多い画像等、それぞれの特徴に適したパターン
を選択して画像形成することができる。
トナーは補正の対象から予め除外することにより処理時
間を短縮でき、補正すべき非背景画素に関しては背景画
像との位置関係に応じて補正の度合いを変えることによ
りトナー飛散を極めて効果的に防止することができる。
また、この請求項7記載では、上記請求項1におけるよ
うな補正処理用の画像用紙の読み取り処理、テスト用の
原稿画像と補正処理用の画像用紙に形成された線画像及
びその近傍のトナー飛散状態を色別に抽出する処理、そ
の色別に抽出した情報に基づいて色別補正データを算出
する処理、等を行う必要がないので、テスト用に用紙を
無駄に使用することがなく、しかも請求項1のカラー画
像形成装置よりも短時間で補正処理を行うことができ
る。請求項8の発明では、請求項7記載のカラー画像形
成装置において、非背景画素の補正結果と背景画素とを
比較し、その比較結果に応じて非背景画素のデータを背
景画素のデータに置き換えることにより、補正を行った
ために非背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具
合の発生を未然に防止できる。
請求項7記載のカラー画像形成装置において、非背景画
素で表される線画像の幅を検出し、線画像の幅が所定値
以下の部分の非背景画素に対しては補正を施さないよう
にしたので、補正を行ったために細い線が途切れたり、
消えたりする等の不具合の発生を未然に防止できる。す
なわち、細線の箇所はべたの箇所とトナー飛散の発生の
度合いが全く同じではないため、べたの箇所と同じ度合
い(補正係数)で補正を行った場合、補正が強すぎて細
線の画像を損ないかねないが、上記のように幅が所定値
以下の細線部分を補正の対象から除外することで高品質
の画像が得られる。請求項10記載の発明では、請求項
7〜9のいずれかに記載のカラー画像形成装置が、各画
素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合
わせにより多色表現を行うものであることにより、各色
(C、M、Y、K、等)のトナー毎に別々にトナー飛散
防止のための補正を施すことができ、装置構成を単純化
して低コスト化できる。請求項11の発明は、請求項7
〜9のいずれかに記載のカラー画像形成装置が、各画素
毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うも
のであることにより、各色(C、M、Y、K、等)のト
ナーに対し一度に補正を施すことができる。
て図面を参照して詳細に説明する。 [ 第1の実施の形態]ここでは本発明に係るカラー画像
形成装置の適用例としてカラー電子写真複写機(以下、
カラー複写機と記す)を例示して説明する。なお、カラ
ー複写機自体の詳細な機能、構成は既に公知であるので
説明を省略し、本発明に関する部分を中心に説明する。
図1は本発明のカラー画像形成装置の実施の形態の一例
を示すブロック構成図である。同図において符号1はテ
スト用の原稿画像であって、2は上記テスト用の原稿画
像に基づいて形成する補正処理用画像用紙、3はテスト
用画像と補正処理用画像とを比較して両者に基づいて線
画像とその近傍におけるトナー飛散状況を検出する線幅
色別抽出手段、4は線画像部分のトナー飛散が少なくな
るように補正する線幅補正手段、5は上記テスト用原画
像を記憶保存するための保持手段、6はスキャナ等の画
像読取装置、7は画像記憶手段、8は操作部、9は画像
処理部、10は画像形成装置、11はROM、12はR
AM、13は外部接続手段、14は制御手段、15は以
上の各部を備えたカラ−画像形成装置総体、20は上記
外部接続手段13を介して接続されるパソコン等の外部
装置である。以上の構成において、本実施の形態の基本
的な動作と処理手順の例を説明する。
15の読取手段6にて読み取り、画像記憶手段7に記憶
すると共に、画像処理手段9にて処理後、画像形成手段
10により画像形成し、補正処理用の画像用紙2を作成
する。補正処理用の画像用紙2は、図示してないカラー
複写機の読み取り台にセットされ、読取手段6で読み取
られ、画像記憶手段7に記憶される。上記線幅色別抽出
手段3は、読み取られたテスト用の原稿画像1と補正処
理用の画像用紙2の線画像の線幅とを比較し、両者の線
幅の違う部分を色別に抽出し、画像記憶手段7かあるい
はRAM12に記憶する。線幅補正手段4は、その線幅
および線画像近傍の画像の差異情報に基づいて、希望す
る画像が得られるように色別補正データを算出し、画像
処理手段9に伝える。画像処理手段9では、この情報に
基づいて算出された色別補正デ−タを用いて、複写すべ
き原稿画像の画像形成処理を行う。なお、補正処理後に
更に転写紙に画像形成し、補正された状況を確認するこ
とができるが、その必要がない場合は省略することもで
きる。読み取った画像がテスト用の原稿画像1である
か、あるいは一般的な画像であるかの識別は、例えば特
定の記号やパターンを設定しておき、これら特定の記号
等を自動的に認識して、テスト用原画像であると認識し
た場合は補正処理用の画像用紙2として画像形成する。
また、操作部8の特殊キーが押下されたとき、テスト用
の原稿画像1の読み取りであると見なして補正処理用の
画像用紙2を作成する処理を行うことも可能である。
を保存するための記憶手段であって、例えばROMやR
AM等の記憶媒体を使用すれば、テスト用の原稿画像1
として用紙を保管する必要がなく、プリント基板上の所
要位置にROMやRAMを搭載しておけばよく、また
は、他の目的で使用する記憶媒体の一部を流用してもよ
い。なお、本発明ではテスト用の原画像を用紙に印刷し
て保管することも可能であり、特殊なテストパターンを
印刷した用紙を用意しておけばよい。制御手段14は、
一般にマイクロCPUを備えており、操作部8の押下さ
れたキーの認識や、上述した各手段の信号を同期を図り
ながら伝達し、あるいは、各手段が正常に動作している
か否かを監視する機能を担っている。ROM11は、制
御手段14のマイクロCPUのプログラムを格納してお
り、また上述したようにテスト用の原稿画像1を記憶保
管するのにも使用される。RAM12は、マイクロCP
Uの計算結果を一時的に記憶するのに用いる。外部接続
手段13は、パソコン等の外部装置20との接続に使用
し、外部装置からの画像データを受け取り、画像形成す
ることを可能にしている。
作を説明するための図である。図2(a)はテスト用の
原稿画像1の一例を示したもので、例えば、プラスパタ
ーンのカラー画像が描かれている。同図(b)はそのプ
ラスパターンを拡大したもので、線幅tのプラスパター
ンの様子が示されている。図3(a)は、上記図2のテ
スト用の原稿画像1を、補正しようとするカラー画像形
成装置15で読み取って画像作成した補正処理用の画像
用紙2である。この際、読み取ったテスト用の原稿画像
デ−タをメモリに記憶しておく。通常、画像形成された
図は同図(b)に示したようにプラスパターンの線幅t
より、両側に散り幅Δtだけはみ出した画像となる。図
3の補正処理用の画像用紙2に形成した画像を再びカラ
ー画像形成装置15によって読み取って一時的に記憶す
ると共に、先に記憶したテスト用の原稿画像デ−タと比
較し、線幅色別抽出手段3によって、線幅tにおける各
色別の情報C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、K(ブラック)夫々の散り幅Δtの色別の情報Δ
C、ΔM、ΔY、ΔKを抽出し、画像記憶手段7に記憶
する。
紙2のプラスパターンとを比較するのは、線幅tと散り
幅Δtを正確に識別するためであり、もし補正処理用の
画像用紙2のプラスパターンから正確にΔtが求められ
れば、テスト用原稿画像を記憶することも、両者を比較
することも省略することができる。図3(b)はプラス
パターンの線幅tの色別の情報C、M、Y、Kを示す部
分と、散り幅Δtの色別の情報ΔC、ΔM、ΔY、ΔK
を判り易く示したものである。線幅補正手段4は、得ら
れた線幅tの色別の情報C、M、Y、Kと、散り幅Δt
の色別の情報ΔC、ΔM、ΔY、ΔKを用いて、散り幅
Δtが生じないように補正データを作成する。散り幅Δ
tを極力すくなくする方法としては、例えば、線画像の
全てにおいてトナー量を少なくするか、または、線画像
のエッジ近傍付近のトナー量を少なくする方法がある。
よって散り幅Δtを生じないようにする方法を採用した
場合の補正デ−タ作成例を説明する図である。通常の画
像形成時と同様に、図2のテスト用の原稿画像1のプラ
スパターンを画像形成して補正処理用の画像用紙2を作
成する際に、図4に示すように幅tの色別のトナーC、
M、Y、Kが用いられた場合を想定する。縦方向の各色
の高さはトナー量を表す。その結果上記図3(b)に示
したように散り幅Δtが生じたとすると、その補正方法
として、図5(a)〜(d)に示すようにトナー量を調
整する方法が有効である。即ち、図5(a)は線幅tの
全般に渡って各色について高さを小さくすることによっ
て、トナー量をC’、M’、Y’、K’を減少させて使
用する方法である。図5(b)は各色の高さは同一で瞬
時のトナー量は同じであるが、幅方向の長さtをそれぞ
れ異ならせることによってトナー量を調節する例であ
る。図5(c)は線画像の両端エッジ部分のみ各トナー
量を所要量減少(図中y1で示す)させる場合であり、
図5(d)は線幅画像の両端エッジ部分のトナー量を変
化させて減少(図中y2で示す)させる場合である。な
お、上記説明図5(b)〜(d)では、瞬間的なトナー
量を図4と同じように各色とも同一にしたが、幅tの色
別の情報C、M、Y、Kと散り幅ΔtのΔC、ΔM、Δ
Y、ΔKから最適値となるように夫々の高さを調節して
適正値のトナー量とすることができることは云うまでも
ない。このようにして散り幅Δtが極端に減少するか、
あるいは、全く生じない複写画像を得ることができる。
は、図示していないがその他のトナー量の減少方法を使
用した場合、画像の形態によっては効果に微妙な違いが
生じることがある。そのため、本発明の請求項5に記載
したように、例えば、図5(a)〜(d)のようなトナ
ー量の調整方法に対応する複数のパターンを備えてお
き、画像形成時にどれか一つ最適なものを選択するよう
にすれば、常に高品質の画像を得ることができる。ま
た、いづれのパターンを選択するかは、請求項6に記載
したように、読み取られた原稿画像の形態により選択す
ればよい。即ち、原稿画像が文章のように文字から構成
されているものでは、線幅画像の両端エッジ部分が比較
的シャープになるものが見易いし、写真のようなもので
は両端エッジ部分がなだらかに変化するものが美しく見
える等の特徴を持っているので、選択するパターンも原
稿画像に対応して選ばれるようにしている。
御例を示したフローチャート図であり、図6は線幅の補
正テーブルを作成する場合の処理手順を示したフローチ
ャートである。図6において、テスト用の原稿画像1が
セットされると(ステップS1 Yes)、読み取りを
開始し(S2)、テスト用の原稿画像1の線幅tの情報
を画像記憶手段7に記憶する(S3)。その後、画像形
成して補正処理用の画像用紙2を作成する(S4)。次
ぎに、画像形成した上記補正処理用の画像用紙2がセッ
トされると(S5 Yes)、これの読み取りを開始す
る(S6)。画像記憶手段7からテスト用の原稿画像1
の線幅tの情報を読みだし(S7)、線幅色別抽出手段
3によって、その情報を参考にして補正処理用の画像用
紙2のプラスパターンから線幅tの色別の情報C、M、
Y、Kと(S8)、散り幅Δtの色別の情報ΔC、Δ
M、ΔY、ΔKを抽出し(S9)、画像記憶手段7に記
憶する。線幅補正手段4は、得られた線幅tの色別の情
報C、M、Y、Kと散り幅Δtの色別の情報ΔC、Δ
M、ΔY、ΔKから、画像形成時に散り幅Δtの部分が
生じないように補正値を計算し、補正テーブルを作成し
(S10)、処理を終了する。
了後、一般用の原稿画像を読み取る場合のフローチャー
トである。図7において、テスト用の原稿画像1や補正
処理用の画像用紙2が読まれた時は(S11、 N
o)、警告を出し、一般用の画像を読み取るように報知
する(S17)。一般用の原稿画像がセットされた時は
(S11でYes)、読み取りを開始し(S12)、線
画像を見つけると、色別の情報C1 、M1 、Y1 、K1
を得るが(S13)、そのまま出力せずに、作成した補
正テーブルを参照して(S14)、画像形成時のトナー
量C’ 、M’ 、Y’ 、K’ を決定し(S15)、決
定したトナー量C’ 、M’ 、Y’、K’ を用いて画
像を形成する(S16)。このような過程を経て、散り
幅のない画像を形成できる。
なくする方法について言及していないが、その方法は既
存の技術で対応可能である。例えば、その一つの方法と
して、カラー複写機において画像形成までの帯電、露
光、現像、転写、定着過程で、露光量を調整することに
よってトナー量を変化させることができる。原稿画像を
読み取って、画像信号を光量の変化に変えて、一様に帯
電された感光体に導くが、その光量を変化することによ
り現像段階でトナー量の付着量が変化する。その方法を
利用することにより簡単にトナー量を少なくすることが
できる。また、線画像のエッジ部分のトナー量を簡単に
少なくするには、エッジ部分のドットラインだけ、1ド
ットおきにする方法もある。この他にもトナー量を少な
くする方法があり、そのいづれの方法を使用しても本発
明を実現することができる。 [ 第2の実施の形態]次に、本発明の第2の実施の形態
について説明する。図8は、本発明のカラー画像形成装
置の他の実施の形態を示す装置要部のブロック図であ
る。同図において、符号21は画像処理手段、22は制
御手段、23はROM、24はRAM、25は外部接続
装置、30は以上の各部を備えたカラー画像形成装置総
体中のコントローラ、26は画像形成手段、20は上記
外部接続手段25を介してカラー画像形成装置に接続さ
れるパソコン等の外部装置である。上記画像処理手段2
1は、特定の色のトナーは補正の対象から予め除外する
補正除外手段21aと、背景画素と非背景画素との境界
を検出する境界検出手段21bと、上記境界に接する非
背景画素から数えて補正すべき非背景画素が何番目に位
置するかを検出する対象画素検出手段21cと、この対
象画素検出手段21cによる検出結果に応じて非背景画
素を補正する補正手段21dと、外部装置20などから
入力された画像データを画像形成装置26における各画
素(ドット)に対応させて展開するための画像記憶手段
21eとを有して構成される。制御手段22は、ROM
23に格納されたプログラムに従って、RAM24をワ
ーキング領域に使用しつつカラー画像形成装置全体を制
御する。上記コントローラ30は、カラー複写機のコン
トローラの他に、電子写真式カラープリンタや、電子写
真式カラーファクシミリなどのコントローラにも適用で
きるものである。
的な動作と処理手順の例を説明する。ここでは、カラー
画像形成装置が、各画素毎に単色のトナーを使用し、複
数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うタイプ
の装置である場合を例に取り説明する。以下、このタイ
プのカラー画像形成装置を面順次型装置という。
どにより画像形成処理の実行指示がなされると、画像形
成装置26において、まず、画像記憶手段21eに展開
されたデータを画素毎に順次検出し、トナー散りが発生
しないように補正処理を行う。
データからその画素の色を取得し、その色が経時的にト
ナー散りの発生する色であるかどうかを判別する。この
判別処理は、画素の色が予め指定された特定の色である
かどうかを判別することによりなされる。また、上記第
1の実施の形態のように補正テーブルを作成する機能を
備えている装置であれば、その補正テーブルからトナー
散りの発生する色であるかどうかを判別することもでき
る。そして、補正除外手段21aは、トナー散りの発生
しない特定の色であった場合、その画素を補正の対象か
ら除外し、すなわちその画素に関しては補正を行わずに
次の画素の検出に移行させる。そして、補正除外手段2
1aにより画素の色が予め指定された特定の色であると
判断されると、その画素を処理対象画素(注目画素)と
して、図9のフローチャートに示す処理を実行する。
素の周囲8方向の画素のデータ(デジタルデータ)を検
出する(S21)。ここでは、上記8方向を図10に示
すように規定し、各方向において、図11に示すように
注目画素から4個目までの画素のデータを検出するもの
とする。そして、各画素について、後述するしきい値に
基づき背景画素であるか非背景画素であるかの判断を行
う(S22)。ここでの判断は、各色毎に各画素のデー
タをしきい値と比較することによって行う。その結果、
背景画素が検出されなければ(S22でNo)、その注
目画素に関する処理はせずに次の画素の処理に移行する
が、背景画素が検出された場合には(S22でYe
s)、注目画素から最も近い背景画素までの画素数P、
すなわち背景画素との境界に位置する非背景画素から数
えて注目画素が何番目に位置するかを調べ(S23)
(図11、図12参照)、その値Pによって補正係数
(t1、t2、t3)を決定する(S24)。例えば、
図13(a)に示すように注目画素から2番目に背景画
素がある場合、補正係数としてt2を使用する。また、
図13(b)に示すように注目画素から1番目に背景画
素がある場合には補正係数としてt1を使用し、図13
(c)に示すように注目画素から3番目に背景画素があ
る場合には補正係数としてt3を使用する。この場合、
補正の度合いはt1、t2、t3の順に小さくなるよう
に設定されている。
1、t2、t3)を使用して補正を行うことにより、図
14に示すように、背景画素から3番目までの注目画素
(非背景画素)が補正される。図14はトナー量を補正
した例であり、このように画像のエッジ(境界)部分の
トナー量を階段状に補正することにより、エッジ部にお
けるトナー散りを有効に防止することができる。上記ス
テップS22における背景画素であるか非背景画素であ
るかの判断は、図15に示すように、非背景画素に関し
てはしきい値1に基づいて、背景画素に関してはしきい
値2に基づいて、それぞれ各色(Y、M、C、K)毎に
行う。そして、相隣接する一方の画素のデジタルデータ
の値(N)がしきい値1の値(S1)より大(すなわち
N>S1)で、且つ、他方の画素のデジタルデータの値
(N)がしきい値2の値(S2)より小(すなわちN<
S2)のとき、上記一方の画素が非背景画素で、上記他
方の画素が背景画素であると判断される。したがって、
図15の例では(a)の場合のみC1の画素が非背景画
素で、C2の画素が背景画素であると判断される。ま
た、相隣接する画素間のデジタルデータの値の差ΔNを
しきい値dと比べることにより背景画素と非背景画素と
の境界であるか否かを判断することもできる。その場
合、図15の例では、(a)のC1の画素とC2の画素
間及び(b)のM1の画素とM2の画素間が境界である
と判断される。 [ 第3の実施の形態]次に、本発明の第3の実施の形態
について説明する。上記第2の実施の形態では、しきい
値と補正係数との組み合わせによっては注目画素(非背
景画素)の補正結果が背景画素のデジタルデータの値を
下回る場合がある(図18(b)参照)。そこで、この
ような不具合を解消すべく、この第3の実施の形態で
は、上記第2の実施の形態のコントローラ30の画像処
理手段21内に、図16に示すように画素データ置換手
段21fが付加されている。画素データ置換手段21f
は、非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、その
比較結果に応じて非背景画素のデータを背景画素のデー
タに置き換える処理をおこなうものである。図17は第
3の実施の形態における処理の内容を示すフローチャー
トであり、ステップS31〜S33は上記第2の実施の
形態おける図9のステップS21〜S23に対応してい
る。図17のフローでは、続くステップS34において
非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、注目画素
の補正結果が背景画素以下になる場合は非背景画素のデ
ジタルデータを背景画素のデジタルデータに置き換える
背景処理を行った後、ステップS33で求めた注目画素
から背景画素までの画素数Pに応じて補正係数を決定す
る(S35)。上記背景処理(S34)を付加したこと
により、図18に示すように、注目画素のデジタルデー
タが補正によって背景画素のデジタルデータの値より小
さくなるのを防止し、非背景画素が背景画素よりも薄く
なるなどの不具合の発生を未然に防止できる。
の実施の形態について説明する。ここではカラー画像形
成装置が、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて
多色表現を行うタイプの装置である場合を例にとり説明
する。以下、このタイプのカラー画像形成装置を画素順
次型装置という。この第4の実施の形態のカラー画像形
成装置の全体的構成は、図8に示した第2の実施の形態
の装置構成と同様である。ただし、第4の実施の形態の
カラー画像形成装置は画素順次型装置であるため、画素
記憶手段21eは各色毎に画像データを展開できるよう
に、画像データ展開領域(以下、プレーンという)を複
数(この場合、Y、M、C、Kの4色で多色表現を行う
ため4プレーン)有している。以上の構成において、第
4の実施の形態の基本的な動作と処理手順の例を説明す
る。この第4の実施の形態における補正対象画素の判断
の方法には、各色(Y、M、C、K)毎の背景画素検出
結果を総合して処理対象画素か否かを判断する方法と、
全色(C、M、Y、K)分のデジタルデータの和から判
断する方法の2通りがある。
手順を示すフローチャートである。図19のフローで
は、まず、各色のプレーン毎に補正処理対象画素の周囲
8方向の画素のデータ(デジタルデータ)を検出する
(S41)。ここでは、第2の実施の形態と同様、上記
8方向を図10に示すように規定し、各方向において、
図11に示すように注目画素から4個目までの画素のデ
ータを検出するものとする。そして、各プレーンの各画
素について、各色毎に設定されたしきい値に基づき背景
画素であるか非背景画素であるかの判断を行う(S4
2)。その結果、背景画素が検出されなければ(S42
でNo)、その注目画素に関する処理はせずに次の画素
の処理に移行するが、背景画素が検出された場合には
(S42でYes)、各プレーン毎に注目画素から背景
画素までの画素数Pを数え(S43)(図11、図12
参照)、その値Pによって第2の実施の形態の場合と同
様にして補正係数(t1、t2、t3)を決定する(S
44)。以上のようにして決定された補正係数(t1、
t2、t3)を使用して補正を行うことにより、第2の
実施の形態の場合と同様にエッジ部分におけるトナー散
りを有効に防止することができる。
るか非背景画素であるかの判断は、図20に示すよう
に、非背景画素に関してはしきい値Aに基づいて、背景
画素に関してはしきい値Bに基づいて、それぞれ各色
(Y、M、C、K)毎に合計4プレーン分行う。そし
て、相隣接する一方の画素のデジタルデータの値がしき
い値Aの値より大で、且つ、他方の画素のデジタルデー
タの値がしきい値Bの値より小であるとき、上記一方の
画素が非背景画素で、上記他方の画素が背景画素である
と判断する。そして、4色中1色でも非背景画素と判断
されれば、その画素を注目画素として補正処理を実行す
る。図20の例では、(a)のK(黒)、(c)のM
(マゼンタ)、及び(d)のY(イエロー)に関しては
非背景画素とは認められないが、(b)のC(シアン)
が非背景画素であると判断されるため、その画素は注目
画素と判断される。
M、C、K)毎に相隣接する画素間のデジタルデータの
値の差ΔNをしきい値dと比較し、ΔN>dの条件を満
たした場合に背景画素と非背景画素との境界であると判
断し、4色中1色でも背景画素と非背景画素との境界で
あると判断されれば、その結果に基づいて補正処理を実
行する方法も有効である。また、図22に示すように、
相隣接する画素間での4色分のデジタルデータの合計値
の差ΔNをしきい値dと比較し、ΔN>dの条件を満た
した場合に背景画素と非背景画素との境界であると判断
して補正処理を実行するようにしてもよい。この場合、
4色全ての補正係数tを一律に設定し、図23に示すよ
うに4色分の補正を一度に行うことができる。また、図
24に示すように、相隣接する一方の画素の4色分のデ
ジタルデータの合計値(N)がしきい値1の値(S1)
より大(すなわちN>S1)で、且つ、他方の画素の4
色分のデジタルデータの値(N)がしきい値2の値(S
2)より小(すなわちN<S2)のとき、上記一方の画
素が非背景画素で、上記他方の画素が背景画素であると
判断して補正処理を実行するようにしてもよい。この場
合も、4色全ての補正係数tを一律に設定し、図25に
示すように4色分の補正を一度に行うことができる。
の実施の形態について説明する。上記第4の実施の形態
では、しきい値と補正係数の組み合わせによっては注目
画素(非背景画素)の補正結果が背景画素のデジタルデ
ータの合計値(hc+hm+hy+hk)を下回る場合
がある(図26(b)参照)。そこで、このような不具
合を解消すべく、この第5の実施の形態では、上記第4
の実施の形態のコントローラ30を構成する画像処理手
段21内に、上記第3の実施の形態と同様に画素データ
置換手段21fが付加されている。この画素データ置換
手段21fは、非背景画素の補正結果と背景画素とを比
較し、その比較結果に応じて非背景画素のデジタルデー
タを背景画素の4色分のデジタルデータの和に置き換え
る処理をおこなうものである。
理の内容を示すフローチャートであり、ステップS51
〜S53は上記第2の実施の形態おける図19のステッ
プS41〜S43に対応している。図27のフローで
は、続くステップS54において非背景画素(注目画
素)の補正結果のデジタルデータの和(t1* c+t1
*m+t1* y+t1* k)と背景画素のデジタルデー
タの和(hc+hm+hy+hk)とを比較し、前者が
後者を下回る場合は背景画素のデジタルデータの和と同
じになるように補正係数(t4)を決定する(S5
5)。このとき、補正係数(t4)は4色(c、m、
y、k)全て同じとする。これにより、図26(b)補
正中においては、注目画素の補正結果のデジタルデータ
の和(t1* c+t1* m+t1* y+t1* k)と背
景画素のデジタルデータの和(hc+hm+hy+h
k)とは次式(1)で表される関係にあったものが、図
26(c)補正後においては、次式(2)で表される関
係になる。 (t1* c+t1* m+t1* y+t1* k)<(hc+hm+hy+hk)・・・ (式1) (t4* c+t4* m+t4* y+t4* k)=(hc+hm+hy+hk)・・・ (式2) 上記背景処理(S54)を付加したことにより、図26
に示すように、注目画素のデジタルデータが補正によっ
て背景画素のデジタルデータの値より小さくなるのを防
止し、非背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具
合の発生を未然に防止できる。
5では補正対象画素の補正係数を最も近い背景画素まで
の画素数で決めていた。しかしながら、トナー散りはべ
たの箇所と細線部とで異なる場合があるため、べたの箇
所と同じ度合い(補正係数)で補正を行った場合、補正
が強すぎて細線の画像を損ないかねない。そこで、この
第6の実施の形態では、上記のような不具合を解消すべ
く、実施の形態2〜5の画像処理手段21内の補正除外
手段21aが、非背景画素で表される線の幅を検出し、
線の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては補正
を施さないようにする機能を有している。さらに、この
第6の実施の形態における画像処理手段21内の補正手
段21dは、注目画素すなわち補正を施すべき非背景画
素が細線部の画素であるかべた部の画素であるか、その
注目画素が背景画素との境界の非背景画素から数えて何
番目の画素であるかによって補正係数を決定する機能を
有している。
手順を示すフローチャートである。なお、ここでは面順
次型装置の場合を例にとり説明する。図28のフローで
は、まず、注目画素の周囲8方向の画素のデータ(デジ
タルデータ)を検出する(S61)。そして、各画素に
ついて、背景画素であるか非背景画素であるかの判断を
行う(S62)。その結果、背景画素が検出されなけれ
ば(S62でNo)、その注目画素に関する処理はせず
に次の画素の処理に移行するが、背景画素が検出された
場合には(S62でYes)、注目画素から最も近い背
景画素までの画素数Pを数え(S63)、その結果に基
づいて線幅Qを検出する(S64)。ここでの線幅Qの
検出は、図10の<方向1−5>、<方向2−6>、<
方向3−7>、<方向4−8>の4つの方向に関してお
こなう。例えば、<方向1−5>における線幅Qは、方
向1における注目画素から背景画素までの画素数P1と
方向5における注目画素から背景画素までの画素数P5
とから求められる。そして、上記4つの方向で最も細い
線幅Qから、その注目画素がべた部の画素であるか細線
部の画素であるかを判断し(S64)、べた部の画素の
場合には、上記ステップS63で得られた画素数Pによ
って補正係数(t1、t2、t3)を決定し、細線部の
画素の場合には、線幅Qとその注目画素から最も近い背
景画素までの画素数とから補正係数を決定する(S6
5)。
素まで2画素、すなわち注目画素が背景画素と隣接して
いる画素から数えて2番目の画素の場合は注目画素の補
正係数をt2とし(図29(a)参照)、背景画素まで
1画素の場合は注目画素の補正係数をt1とする(図2
9(b)参照)。また、注目画素が2画素幅細線部の画
素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数を
t12とし(図29(c)参照)、3画素幅細線部の画
素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数を
t13とし(図29(d)参照)、3画素幅細線部の画
素で背景画素まで2画素の場合は注目画素の補正係数を
t23とし(図29(e)参照)、4画素幅細線部の画
素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数を
t14とし(図29(f)参照)、4画素幅細線部の画
素で背景画素まで2画素の場合は注目画素の補正係数を
t24とする(図29(g)参照)。ここでの補正の度
合いは補正係数tの添え字の値が大きいほど小さくなる
ように設定されている。注目画素が1画素幅細線部の画
素の場合は注目画素の補正係数をt(最大値)とし、そ
の画素には補正を施さない。このように、注目画素すな
わち補正すべき非背景画素がべた部の画素であるか細線
部の画素であるかを判断し、べた部の画素の場合にはそ
の注目画素が背景画素との境界の非背景画素から数えて
何番目の画素であるかによって補正係数を決定し、細線
部の画素の場合には、その線画像の線幅とその注目画素
が背景画素との境界の非背景画素から数えて何番目の画
素であるかによって補正係数を決定し、それぞれの場合
に応じた補正係数により補正処理を行うことにより、べ
た画像に対しても線画像に対しても本来の画像を損なう
ことなく、エッジ部分でのトナーの飛散をなくして、自
然で鮮明な画像を形成することができる。
手段でテスト用の原稿画像と補正処理用の画像用紙に形
成された線画像との線幅の違いを色別に抽出し、その抽
出した情報に基づいて線幅補正手段で自動的に色別補正
データを算出し、一般の画像形成時に線幅の違いが生じ
ないように補正するようにしたので、装置のばらつきに
影響されることなくトナー飛散の現象を同一手段によっ
て防止することができ、線画像のエッジ端部でのトナー
飛散が確実になくなり、色相違いをなくし高品質の画像
形成を可能にしたカラー画像形成装置を構成することが
できる。請求項2の発明によれば、画像装置内に上記テ
スト用の原稿画像を保持する保持手段を備えたので、テ
スト用原稿画像をその都度読み取る手間を省き、何時で
も迅速に線幅の補正を行うことができる。
カラー画像形成装置において、上記テスト用の原稿画像
としてあらかじめ印刷されたテスト用紙を用意したの
で、形成された補正処理用の画像用紙も、色別補正され
た装置で画像形成された転写紙も、簡単にその補正効果
を目で見て確認することができる。また、例えば、装置
内蔵のROM等のようにコードで記憶された記憶媒体で
あれば、テスト用紙のようにわざわざ原稿台にセットす
る手間を省け、半永久的に使用可能でき、しかも、汚し
たり紛失したりする虞もない。請求項4の発明によれ
ば、上記1項、上記2項、または、上記3項記載のカラ
ー画像形成装置において、線幅色別抽出手段の色別に抽
出した情報に基づいて、線画像全体に渡って、または、
線画像のエッジ部分のトナー量を制御する線幅補正手段
を備えたので、画像の輪郭部で発生するトナー飛散によ
る乱れをなくし、原画の線幅と色相に一致するカラー画
像を得ることができる。
補正手段は、線画像全体か、線画像のエッジ部分のトナ
ー量を少なくするパターンを複数備えておき、画像形成
時にどれか一つを選択できるので、原稿画像の特徴に合
ったパターンを用いて、きれいな画像を形成することが
できる。請求項6の発明によれば、上記5項の線幅補正
手段のパターンの選択は原稿画像の形態に対応して決定
することができるので、文字が多い画像、絵が多い画
像、写真画が多い画像等、それぞれの特徴に適したパタ
ーンを選択して画像形成し、常に美しい鮮明な画像を得
ることができる画像形成装置を構成する上で効果があ
る。
トナーは補正の対象から予め除外することにより処理時
間を短縮でき、補正すべき非背景画素に関しては背景画
像との位置関係に応じて補正の度合いを変えることによ
りトナー飛散を極めて効果的に防止することができる。
また、この請求項7記載では、上記請求項1におけるよ
うな補正処理用の画像用紙の読み取り処理、テスト用の
原稿画像と補正処理用の画像用紙の線幅及びその近傍の
トナー飛散状態を色別に抽出する処理、その色別に抽出
した情報に基づいて色別補正データを算出する処理、等
を行う必要がないので、テスト用に用紙を無駄に使用す
ることがなく、しかも請求項1のカラー画像形成装置よ
りも短時間で補正処理を行うことができる。請求項8の
発明では、請求項7記載のカラー画像形成装置におい
て、非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、その
比較結果に応じて非背景画素のデータを背景画素のデー
タに置き換えることにより、補正を行ったことにより非
背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具合の発生
を未然に防止できる。
請求項7記載のカラー画像形成装置において、非背景画
素で表される線の幅を検出し、線の幅が所定値以下の部
分の非背景画素に対しては補正を施さないようにしたの
で、補正を行ったために細い線が途切れたり、消えたり
する等の不具合の発生を未然に防止し、高品質の画像が
得られる。請求項10記載の発明では、請求項7〜9の
いずれかに記載のカラー画像形成装置が、各画素毎に単
色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせによ
り多色表現を行うものであることにより、各色のトナー
毎に別々にトナー飛散防止のための補正を施すことがで
き、装置構成を単純化して低コスト化できる。請求項1
1の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載のカラー画
像形成装置が、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わ
せて多色表現を行うものであることにより、各色のトナ
ーに対し一度に補正を施すことができる。
成装置の要部のブロック図である。
スト用の原稿画像の要部を説明図であって、(a)はテ
スト用紙の一部を示す図であり、(b)はその一つのパ
ターンの拡大図である。
であり、(a)はテスト用の原稿画像の要部示す図であ
り、(b)はその一つのパターンの拡大図である。
り、補正しない状態の際の色別トナー量を説明する説明
図である。
を説明するための図であり、補正して画像形成する際の
色別トナー量を説明する説明図である。
置で散り幅をなくす補正テーブルを作成する主要動作の
一例を示したフローチャート図である。
置で一般用の原稿画像に補正して読み取る主要動作の一
例を示したフローチャート図である。
態を示す装置要部のブロック図である。
ローチャート図である。
からの画素検出方向を例示した説明図である。
からの画素検出範囲を例示した説明図である。
から注目画素のまでの画素数と補正係数との関係を例示
した説明図である。
において背景画素から注目画素のまでの画素数に応じて
補正係数を決定する際の規則を例示した説明図である。
補正後の状態例を示す説明図である。
り、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非
背景画素の判断方法を例示した説明図である。
形態を示す装置要部のブロック図である。
フローチャート図である。
補正中、補正後の状態例を示す説明図である。
フローチャートである。
り、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非
背景画素の判断方法を例示した説明図である。
り、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非
背景画素の別の判断方法を例示した説明図である。
に基づいた背景画素と非背景画素の別の判断方法を例示
した説明図である。
状態を例示した説明図である。
に基づいた背景画素と非背景画素の別の判断方法を例示
した説明図である。
状態を例示した説明図である。
り、(a)〜(c)はそれぞれ補正前、補正中、補正後
の状態例を示した説明図である。
フローチャートである。
フローチャートである。
において背景画素から注目画素のまでの画素数に応じて
補正係数を決定する際の規則を例示した説明図である。
像用紙、3・・・線幅色別抽出手段、4・・・線幅補正
手段、5・・・保持手段、6・・・読取手段、7・・・
画像記憶手段、8・・・操作部、9・・・画像処理手
段、10・・・画像形成手段、11・・・ROM、12
・・・RAM、13・・・外部接続手段、14・・・制
御手段、15・・・カラー画像形成装置、20・・・外
部装置 21・・・画像処理手段、21a・・・補正除外手段、
21b・・・境界検出手段、21c・・・対象画素検出
手段、21d・・・補正手段、21e・・・画像記憶手
段、21f・・・画像データ置換手段、22・・・制御
手段、23・・・ROM、24・・・RAM、25・・
・外部接続装置、30・・・コントローラ、26・・・
画像形成手段。
Claims (11)
- 【請求項1】 線画像のエッジ部分でトナー飛散のない
画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成
装置において、 テスト用の原稿画像から画像形成された補正処理用の画
像用紙と、上記補正処理用の画像用紙を読み取って、上
記テスト用の原稿画像と上記補正処理用の画像用紙に形
成された線画像の線幅及びその近傍のトナー飛散状態を
色別に抽出する線幅色別抽出手段と、上記線幅色別抽出
手段の色別に抽出された情報に基づいて自動的に色別補
正データを算出する補正データ算出手段と、その算出結
果に基づいて一般用画像の形成時に補正を施す線幅補正
手段と、を有することを特徴とするカラー画像形成装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のカラー画像形成装置にお
いて、上記テスト用の原稿画像を装置内に保持する保持
手段を備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のカラー画像形成装置にお
いて、上記テスト用の原稿画像は、あらかじめ印刷され
たテスト用紙、または、所定のコードとして記憶された
記憶媒体であることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2、または、請求項3
記載のカラー画像形成装置において、上記線幅補正手段
は、線画像全体、または、線画像のエッジ部分において
トナー飛散量が少なくなるように当該部分のトナー量を
減少する補正機能をもったことを特徴とするカラー画像
形成装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のカラー画像形成装置にお
いて、上記線幅補正手段は、線画像全体および、線画像
のエッジ部分においてトナー量を減少する複数の補正パ
ターンを備え、画像形成時にいづれか一つを選択するよ
うに構成したことを特徴とするカラー画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のカラー画像形成装置にお
いて、上記線幅補正手段の中のパターンの選択は、読み
取られた原稿画像の特徴に対応して決定したことを特徴
とするカラー画像形成装置。 - 【請求項7】 トナー飛散のない画像を形成するための
補正機能を有するカラー画像形成装置において、 特定の色のトナーは補正の対象から除外する補正除外手
段と、背景画素と非背景画素との境界を検出する境界検
出手段と、上記境界に接する非背景画素から数えて補正
すべき非背景画素が何番目に位置するかを検出する対象
画素検出手段と、この対象画素検出手段による検出結果
に応じて非背景画素を補正する補正手段とを備えたこと
を特徴とするカラー画像形成装置。 - 【請求項8】 非背景画素の補正結果と背景画素とを比
較し、その比較結果に応じて非背景画素のデータを背景
画素のデータに置き換える画素データ置換手段とを備え
たことを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装
置。 - 【請求項9】 非背景画素で表される線画像の幅を検出
する線幅検出手段を備え、線画像の幅が所定値以下の部
分の非背景画素に対しては補正を施さないようにしたこ
とを特徴とする請求項7または8記載のカラー画像形成
装置。 - 【請求項10】 上記カラー画像形成装置は、各画素毎
に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせ
により多色表現を行うことを特徴とする請求項7〜9の
いずれかに記載のカラー画像形成装置。 - 【請求項11】 上記カラー画像形成装置は、各画素毎
に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うこと
を特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のカラー画
像形成装置。
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