JP3868441B2 - カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機、スキャナ付きレーザープリンタ、ファックス等のカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法に関し、更に詳細には、画像のエッジ部分でのトナー飛散をなくし、鮮明な画像形成を可能にするカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法に関するものである。
カラー画像形成装置においては、複数色のトナー像を重ね合わせて所望の色の画像を形成するのが一般的であるが、重ね合わせが後段になるほどトナー像の付着度合が低下することから、特に線画像部分でトナーが飛散し、不鮮明な画像形成となる傾向があった。従来、このような不具合を解消し、線画像のエッジ付近でトナー飛散のない鮮明なカラー画像を形成する方法として、各色に対し一律に線画像部分のトナー量を減少する総量規制の方法や、重ね合わせが後段になるほど線画像のエッジ部分にトナー像が付着し難くなることに鑑みて、後段の黒色トナーの使用量を他の色トナーの使用量より多くすることによって、画像端部の色相変化やトナー飛散を減少させる方法が提案されていた。
特開平5−207276号公報
しかしながら、上述した従来の方法では、画像端部のトナー飛散量は減少するが、原画の線幅より若干太く形成され、あるいは原画の画像端部の色相より黒色がかった画像となったり、更には、補正量が同じであるため装置間で効果の程度にばらつきが生じ、また同一装置であっても経年変化により効果の程度が変動するといった欠点があり、常にトナー飛散のない高品質の画像を形成し得るカラー画像形成装置を構成することが困難であった。
本発明は上述した従来のカラー画像形成装置の欠点を解消するためになされたものであって、装置毎のばらつきがなく、しかも経年変化による効果の変動もなく、線画像などのエッジ部分でのトナーの飛散をなくし、鮮明な画像を形成することができるカラー画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、画素データからトナー飛散のない画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成装置において、特定の色の画素を補正の対象から除外する補正除外手段と、画素データにおける背景画素と非背景画素との境界を検出する境界検出手段と、上記境界検出手段で検出された境界に位置する非背景画素から補正すべき非背景画素の画素数を検出する対象画素検出手段と、上記対象画素検出手段で検出された画素数が小さいほどトナー付着量が少なくなるような補正係数を決定し、決定した補正係数を使用して上記補正すべき非背景画素を補正する補正手段とを備えたことを主たる特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1記載のカラー画像形成装置において、上記補正すべき非背景画素の補正結果と上記背景画素とを比較し、上記補正すべき非背景画素の補正後におけるトナー付着量が上記背景画素のトナー付着量よりも少なくなると判断したとき、当該補正すべき非背景画素のデータを当該背景画素のデータに置き換える画素データ置換手段を有することを主たる特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載のカラー画像形成装置において、非背景画素で表される線画像の幅を検出する線幅検出手段を備え、上記線幅検出手段で検出された線画像の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては上記補正手段による補正を施さないようにしたことを主たる特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置が、各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置が、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うものであることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、画素データからトナー飛散のない画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成装置を用いてカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、特定の色の画素を補正の対象から除外する補正除外処理工程と、画素データにおける背景画素と非背景画素との境界を検出した後、検出した境界に位置する非背景画素からの補正すべき非背景画素の画素数を検出し、検出した画素数が小さいほどトナー付着量が少なくなるように、上記補正すべき非背景画素を補正する補正処理工程とを有することを主たる特徴とする。
請求項7の発明では、請求項6記載のカラー画像形成方法において、上記補正すべき非背景画素の補正結果と上記背景画素とを比較し、当該補正すべき非背景画素の補正後におけるトナー付着量が上記背景画素のトナー付着量よりも少なくなると判断したとき、当該補正すべき非背景画素のデータを当該背景画素のデータに置き換える置換工程を有することを主たる特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項6または請求項7記載のカラー画像形成方法において、非背景画素で表される線画像の幅を検出する線幅検出工程を有し、上記線幅検出工程で検出された線画像の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては上記補正処理工程による補正を施さないようにしたことを主たる特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項6〜8のいずれかに記載のカラー画像形成方法において、各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うことを主たる特徴とする。
請求項10記載の発明では、請求項6〜8のいずれかに記載のカラー画像形成方法において、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うことを主たる特徴とする。
請求項1及び6記載の発明によれば、特定の色のトナーは補正の対象から予め除外することにより処理時間を短縮でき、補正すべき非背景画素に関しては背景画像との位置関係に応じて補正の度合いを変えることによりトナー飛散を極めて効果的に防止することができる。また、この請求項1記載の発明では、補正処理用の画像用紙の読み取り処理、テスト用の原稿画像と補正処理用の画像用紙に形成された線画像及びその近傍のトナー飛散状態を色別に抽出する処理、その色別に抽出した情報に基づいて色別補正データを算出する処理、等を行う必要がないので、テスト用に用紙を無駄に使用することがなく、しかも、短時間で補正処理を行うことができる。
請求項2及び7の発明では、更に、補正を行ったために非背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具合の発生を未然に防止できる。
請求項3及び8記載の発明では、更に、補正を行ったために細い線が途切れたり、消えたりする等の不具合の発生を未然に防止できる。すなわち、細線の箇所はべたの箇所とトナー飛散の発生の度合いが全く同じではないため、べたの箇所と同じ度合い(補正係数)で補正を行った場合、補正が強すぎて細線の画像を損ないかねないが、上記のように幅が所定値以下の細線部分を補正の対象から除外することで高品質の画像が得られる。
請求項4及び9記載の発明では、各色(C、M、Y、K、等)のトナー毎に別々にトナー飛散防止のための補正を施すことができ、装置構成を単純化して低コスト化できる。
請求項5及び10の発明は、各色(C、M、Y、K、等)のトナーに対し一度に補正を施すことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
ここでは本発明に係るカラー画像形成装置の適用例としてカラー電子写真複写機(以下、カラー複写機と記す)を例示して説明する。なお、カラー複写機自体の詳細な機能、構成は既に公知であるので説明を省略し、本発明に関する部分を中心に説明する
図1は、本発明のカラー画像形成装置の第1の実施の形態を示す装置要部のブロック図である。
同図において、符号21は画像処理手段、22は制御手段、23はROM、24はRAM、25は外部接続装置、30は以上の各部を備えたカラー画像形成装置総体中のコントローラ、26は画像形成手段、20は上記外部接続手段25を介してカラー画像形成装置に接続されるパソコン等の外部装置である。上記画像処理手段21は、特定の色のトナーは補正の対象から予め除外する補正除外手段21aと、背景画素と非背景画素との境界を検出する境界検出手段21bと、上記境界に接する非背景画素から数えて補正すべき非背景画素が何番目に位置するかを検出する対象画素検出手段21cと、この対象画素検出手段21cによる検出結果に応じて非背景画素を補正する補正手段21dと、外部装置20などから入力された画像データを画像形成装置26における各画素(ドット)に対応させて展開するための画像記憶手段21eとを有して構成される。制御手段22は、ROM23に格納されたプログラムに従って、RAM24をワーキング領域に使用しつつカラー画像形成装置全体を制御する。上記コントローラ30は、カラー複写機のコントローラの他に、電子写真式カラープリンタや、電子写真式カラーファクシミリなどのコントローラにも適用できるものである。
以上の構成において、本実施の形態の基本的な動作と処理手順の例を説明する。ここでは、カラー画像形成装置が、各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うタイプの装置である場合を例に取り説明する。以下、このタイプのカラー画像形成装置を面順次型装置という。
上記コントローラ30は、外部装置20などにより画像形成処理の実行指示がなされると、画像形成装置26において、まず、画像記憶手段21eに展開されたデータを画素毎に順次検出し、トナー散りが発生しないように補正処理を行う。
その際、補正除外手段21aは、各画素のデータからその画素の色を取得し、その色が経時的にトナー散りの発生する色であるかどうかを判別する。この判別処理は、画素の色が予め指定された特定の色であるかどうかを判別することによりなされる。また、上記第1の実施の形態のように補正テーブルを作成する機能を備えている装置であれば、その補正テーブルからトナー散りの発生する色であるかどうかを判別することもできる。そして、補正除外手段21aは、トナー散りの発生しない特定の色であった場合、その画素を補正の対象から除外し、すなわちその画素に関しては補正を行わずに次の画素の検出に移行させる。そして、補正除外手段21aにより画素の色が予め指定された特定の色であると判断されると、その画素を処理対象画素(注目画素)として、図2のフローチャートに示す処理を実行する。
図2のフローでは、まず、補正処理対象画素の周囲8方向の画素のデータ(デジタルデータ)を検出する(S21)。ここでは、上記8方向を図3に示すように規定し、各方向において、図4に示すように注目画素から4個目までの画素のデータを検出するものとする。そして、各画素について、後述するしきい値に基づき背景画素であるか非背景画素であるかの判断を行う(S22)。ここでの判断は、各色毎に各画素のデータをしきい値と比較することによって行う。その結果、背景画素が検出されなければ(S22でNo)、その注目画素に関する処理はせずに次の画素の処理に移行するが、背景画素が検出された場合には(S22でYes)、注目画素から最も近い背景画素までの画素数P、すなわち背景画素との境界に位置する非背景画素から数えて注目画素が何番目に位置するかを調べ(S23)(図4図5参照)、その値Pによって補正係数(t1、t2、t3)を決定する(S24)。例えば、図6(a)に示すように注目画素から2番目に背景画素がある場合、補正係数としてt2を使用する。また、図6(b)に示すように注目画素から1番目に背景画素がある場合には補正係数としてt1を使用し、図6(c)に示すように注目画素から3番目に背景画素がある場合には補正係数としてt3を使用する。この場合、補正の度合いはt1、t2、t3の順に小さくなるように設定されている。
以上のようにして決定された補正係数(t1、t2、t3)を使用して補正を行うことにより、図7に示すように、背景画素から3番目までの注目画素(非背景画素)が補正される。図7はトナー量を補正した例であり、このように画像のエッジ(境界)部分のトナー量を階段状に補正することにより、エッジ部におけるトナー散りを有効に防止することができる。上記ステップS22における背景画素であるか非背景画素であるかの判断は、図8に示すように、非背景画素に関してはしきい値1に基づいて、背景画素に関してはしきい値2に基づいて、それぞれ各色(Y、M、C、K)毎に行う。そして、相隣接する一方の画素のデジタルデータの値(N)がしきい値1の値(S1)より大(すなわちN>S1)で、且つ、他方の画素のデジタルデータの値(N)がしきい値2の値(S2)より小(すなわちN<S2)のとき、上記一方の画素が非背景画素で、上記他方の画素が背景画素であると判断される。したがって、図8の例では(a)の場合のみC1の画素が非背景画素で、C2の画素が背景画素であると判断される。また、相隣接する画素間のデジタルデータの値の差ΔNをしきい値dと比べることにより背景画素と非背景画素との境界であるか否かを判断することもできる。その場合、図8の例では、(a)のC1の画素とC2の画素間及び(b)のM1の画素とM2の画素間が境界であると判断される。
第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態では、しきい値と補正係数との組み合わせによっては注目画素(非背景画素)の補正結果が背景画素のデジタルデータの値を下回る場合がある(図11(b)参照)。そこで、このような不具合を解消すべく、この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態のコントローラ30の画像処理手段21内に、図9に示すように画素データ置換手段21fが付加されている。画素データ置換手段21fは、非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、その比較結果に応じて非背景画素のデータを背景画素のデータに置き換える処理をおこなうものである。
図10第2の実施の形態における処理の内容を示すフローチャートであり、ステップS31〜S33は上記第1の実施の形態おける図2のステップS21〜S23に対応している。
図10のフローでは、続くステップS34において非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、注目画素の補正結果が背景画素以下になる場合は非背景画素のデジタルデータを背景画素のデジタルデータに置き換える背景処理を行った後、ステップS33で求めた注目画素から背景画素までの画素数Pに応じて補正係数を決定する(S35)。上記背景処理(S34)を付加したことにより、図11に示すように、注目画素のデジタルデータが補正によって背景画素のデジタルデータの値より小さくなるのを防止し、非背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具合の発生を未然に防止できる。
第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
ここではカラー画像形成装置が、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うタイプの装置である場合を例にとり説明する。以下、このタイプのカラー画像形成装置を画素順次型装置という。この第3の実施の形態のカラー画像形成装置の全体的構成は、図1に示した第1の実施の形態の装置構成と同様である。ただし、第3の実施の形態のカラー画像形成装置は画素順次型装置であるため、画素記憶手段21eは各色毎に画像データを展開できるように、画像データ展開領域(以下、プレーンという)を複数(この場合、Y、M、C、Kの4色で多色表現を行うため4プレーン)有している。以上の構成において、第3の実施の形態の基本的な動作と処理手順の例を説明する。この第3の実施の形態における補正対象画素の判断の方法には、各色(Y、M、C、K)毎の背景画素検出結果を総合して処理対象画素か否かを判断する方法と、全色(C、M、Y、K)分のデジタルデータの和から判断する方法の2通りがある。
図12は、第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。
図12のフローでは、まず、各色のプレーン毎に補正処理対象画素の周囲8方向の画素のデータ(デジタルデータ)を検出する(S41)。ここでは、第1の実施の形態と同様、上記8方向を図3に示すように規定し、各方向において、図4に示すように注目画素から4個目までの画素のデータを検出するものとする。そして、各プレーンの各画素について、各色毎に設定されたしきい値に基づき背景画素であるか非背景画素であるかの判断を行う(S42)。その結果、背景画素が検出されなければ(S42でNo)、その注目画素に関する処理はせずに次の画素の処理に移行するが、背景画素が検出された場合には(S42でYes)、各プレーン毎に注目画素から背景画素までの画素数Pを数え(S43)(図4図5参照)、その値Pによって第1の実施の形態の場合と同様にして補正係数(t1、t2、t3)を決定する(S44)。以上のようにして決定された補正係数(t1、t2、t3)を使用して補正を行うことにより、第1の実施の形態の場合と同様にエッジ部分におけるトナー散りを有効に防止することができる。
上記ステップS42における背景画素であるか非背景画素であるかの判断は、図13に示すように、非背景画素に関してはしきい値Aに基づいて、背景画素に関してはしきい値Bに基づいて、それぞれ各色(Y、M、C、K)毎に合計4プレーン分行う。そして、相隣接する一方の画素のデジタルデータの値がしきい値Aの値より大で、且つ、他方の画素のデジタルデータの値がしきい値Bの値より小であるとき、上記一方の画素が非背景画素で、上記他方の画素が背景画素であると判断する。そして、4色中1色でも非背景画素と判断されれば、その画素を注目画素として補正処理を実行する。図13の例では、(a)のK(黒)、(c)のM(マゼンタ)、及び(d)のY(イエロー)に関しては非背景画素とは認められないが、(b)のC(シアン)が非背景画素であると判断されるため、その画素は注目画素と判断される。
また、図14に示すように、各色(Y、M、C、K)毎に相隣接する画素間のデジタルデータの値の差ΔNをしきい値dと比較し、ΔN>dの条件を満たした場合に背景画素と非背景画素との境界であると判断し、4色中1色でも背景画素と非背景画素との境界であると判断されれば、その結果に基づいて補正処理を実行する方法も有効である。また、図15に示すように、相隣接する画素間での4色分のデジタルデータの合計値の差ΔNをしきい値dと比較し、ΔN>dの条件を満たした場合に背景画素と非背景画素との境界であると判断して補正処理を実行するようにしてもよい。この場合、4色全ての補正係数tを一律に設定し、図16に示すように4色分の補正を一度に行うことができる。また、図17に示すように、相隣接する一方の画素の4色分のデジタルデータの合計値(N)がしきい値1の値(S1)より大(すなわちN>S1)で、且つ、他方の画素の4色分のデジタルデータの値(N)がしきい値2の値(S2)より小(すなわちN<S2)のとき、上記一方の画素が非背景画素で、上記他方の画素が背景画素であると判断して補正処理を実行するようにしてもよい。この場合も、4色全ての補正係数tを一律に設定し、図18に示すように4色分の補正を一度に行うことができる。
第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
上記第3の実施の形態では、しきい値と補正係数の組み合わせによっては注目画素(非背景画素)の補正結果が背景画素のデジタルデータの合計値(hc+hm+hy+hk)を下回る場合がある(図19(b)参照)。そこで、このような不具合を解消すべく、この第4の実施の形態では、上記第3の実施の形態のコントローラ30を構成する画像処理手段21内に、上記第2の実施の形態と同様に画素データ置換手段21fが付加されている。この画素データ置換手段21fは、非背景画素の補正結果と背景画素とを比較し、その比較結果に応じて非背景画素のデジタルデータを背景画素の4色分のデジタルデータの和に置き換える処理をおこなうものである。
図20はこの第4の実施の形態における処理の内容を示すフローチャートであり、ステップS51〜S53は上記第1の実施の形態おける図12のステップS41〜S43に対応している。
図20のフローでは、続くステップS54において非背景画素(注目画素)の補正結果のデジタルデータの和(t1*c+t1*m+t1*y+t1*k)と背景画素のデジタルデータの和(hc+hm+hy+hk)とを比較し、前者が後者を下回る場合は背景画素のデジタルデータの和と同じになるように補正係数(t4)を決定する(S55)。このとき、補正係数(t4)は4色(c、m、y、k)全て同じとする。これにより、図19(b)補正中においては、注目画素の補正結果のデジタルデータの和(t1*c+t1*m+t1*y+t1*k)と背景画素のデジタルデータの和(hc+hm+hy+hk)とは次式(1)で表される関係にあったものが、図19(c)補正後においては、次式(2)で表される関係になる。(t1*c+t1*m+t1*y+t1*k)<(hc+hm+hy+hk)・・・(式1)(t4*c+t4*m+t4*y+t4*k)=(hc+hm+hy+hk)・・・(式2)上記背景処理(S54)を付加したことにより、図19に示すように、注目画素のデジタルデータが補正によって背景画素のデジタルデータの値より小さくなるのを防止し、非背景画素が背景画素よりも薄くなるなどの不具合の発生を未然に防止できる。
第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
上記実施の形態2〜5では補正対象画素の補正係数を最も近い背景画素までの画素数で決めていた。しかしながら、トナー散りはべたの箇所と細線部とで異なる場合があるため、べたの箇所と同じ度合い(補正係数)で補正を行った場合、補正が強すぎて細線の画像を損ないかねない。そこで、この第5の実施の形態では、上記のような不具合を解消すべく、実施の形態2〜5の画像処理手段21内の補正除外手段21aが、非背景画素で表される線の幅を検出し、線の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては補正を施さないようにする機能を有している。さらに、この第5の実施の形態における画像処理手段21内の補正手段21dは、注目画素すなわち補正を施すべき非背景画素が細線部の画素であるかべた部の画素であるか、その注目画素が背景画素との境界の非背景画素から数えて何番目の画素であるかによって補正係数を決定する機能を有している。
図21は、第5の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは面順次型装置の場合を例にとり説明する。
図21のフローでは、まず、注目画素の周囲8方向の画素のデータ(デジタルデータ)を検出する(S61)。そして、各画素について、背景画素であるか非背景画素であるかの判断を行う(S62)。その結果、背景画素が検出されなければ(S62でNo)、その注目画素に関する処理はせずに次の画素の処理に移行するが、背景画素が検出された場合には(S62でYes)、注目画素から最も近い背景画素までの画素数Pを数え(S63)、その結果に基づいて線幅Qを検出する(S64)。ここでの線幅Qの検出は、図3の<方向1−5>、<方向2−6>、<方向3−7>、<方向4−8>の4つの方向に関しておこなう。例えば、<方向1−5>における線幅Qは、方向1における注目画素から背景画素までの画素数P1と方向5における注目画素から背景画素までの画素数P5とから求められる。そして、上記4つの方向で最も細い線幅Qから、その注目画素がべた部の画素であるか細線部の画素であるかを判断し(S64)、べた部の画素の場合には、上記ステップS63で得られた画素数Pによって補正係数(t1、t2、t3)を決定し、細線部の画素の場合には、線幅Qとその注目画素から最も近い背景画素までの画素数とから補正係数を決定する(S65)。
例えば、注目画素がべた部の画素で背景画素まで2画素、すなわち注目画素が背景画素と隣接している画素から数えて2番目の画素の場合は注目画素の補正係数をt2とし(図22(a)参照)、背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数をt1とする(図22(b)参照)。また、注目画素が2画素幅細線部の画素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数をt12とし(図22(c)参照)、3画素幅細線部の画素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数をt13とし(図22(d)参照)、3画素幅細線部の画素で背景画素まで2画素の場合は注目画素の補正係数をt23とし(図22(e)参照)、4画素幅細線部の画素で背景画素まで1画素の場合は注目画素の補正係数をt14とし(図22(f)参照)、4画素幅細線部の画素で背景画素まで2画素の場合は注目画素の補正係数をt24とする(図22(g)参照)。ここでの補正の度合いは補正係数tの添え字の値が大きいほど小さくなるように設定されている。注目画素が1画素幅細線部の画素の場合は注目画素の補正係数をt(最大値)とし、その画素には補正を施さない。このように、注目画素すなわち補正すべき非背景画素がべた部の画素であるか細線部の画素であるかを判断し、べた部の画素の場合にはその注目画素が背景画素との境界の非背景画素から数えて何番目の画素であるかによって補正係数を決定し、細線部の画素の場合には、その線画像の線幅とその注目画素が背景画素との境界の非背景画素から数えて何番目の画素であるかによって補正係数を決定し、それぞれの場合に応じた補正係数により補正処理を行うことにより、べた画像に対しても線画像に対しても本来の画像を損なうことなく、エッジ部分でのトナーの飛散をなくして、自然で鮮明な画像を形成することができる。
発明のカラー画像形成装置の第1の実施の形態を示す装置要部のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の主要動作を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施の形態における注目画素からの画素検出方向を例示した説明図である。 本発明の第1の実施の形態における注目画素からの画素検出範囲を例示した説明図である。 本発明の第1の実施の形態における背景画素から注目画素のまでの画素数と補正係数との関係を例示した説明図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施の形態において背景画素から注目画素のまでの画素数に応じて補正係数を決定する際の規則を例示した説明図である。 本発明の第1の実施の形態における補正前と補正後の状態例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態を説明する図であり、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非背景画素の判断方法を例示した説明図である。 本発明のカラー画像形成装置の第2の実施の形態を示す装置要部のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の主要動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態における補正前、補正中、補正後の状態例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態の主要動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態を説明する図であり、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非背景画素の判断方法を例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態を説明する図であり、(a)〜(d)はしきい値に基づいた背景画素と非背景画素の別の判断方法を例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態におけるしきい値に基づいた背景画素と非背景画素の別の判断方法を例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態における補正後の状態を例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態におけるしきい値に基づいた背景画素と非背景画素の別の判断方法を例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態における補正後の状態を例示した説明図である。 本発明の第4の実施の形態を説明する図であり、(a)〜(c)はそれぞれ補正前、補正中、補正後の状態例を示した説明図である。 本発明の第4の実施の形態の主要動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態の主要動作を示すフローチャートである。 (a)〜(g)は本発明の第5の実施の形態において背景画素から注目画素のまでの画素数に応じて補正係数を決定する際の規則を例示した説明図である。
符号の説明
0・・・外部装置21・・・画像処理手段、21a・・・補正除外手段、21b・・・境界検出手段、21c・・・対象画素検出手段、21d・・・補正手段、21e・・・画像記憶手段、21f・・・画像データ置換手段、22・・・制御手段、23・・・ROM、24・・・RAM、25・・・外部接続装置、30・・・コントローラ、26・・・画像形成手段

Claims (10)

  1. 画素データからトナー飛散のない画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成装置において、
    特定の色の画素を補正の対象から除外する補正除外手段と、
    画素データにおける背景画素と非背景画素との境界を検出する境界検出手段と、
    上記境界検出手段で検出された境界に位置する非背景画素から補正すべき非背景画素の画素数を検出する対象画素検出手段と、
    上記対象画素検出手段で検出された画素数が小さいほどトナー付着量が少なくなるような補正係数を決定し、決定した補正係数を使用して上記補正すべき非背景画素を補正する補正手段とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 上記補正すべき非背景画素の補正結果と上記背景画素とを比較し、上記補正すべき非背景画素の補正後におけるトナー付着量が上記背景画素のトナー付着量よりも少なくなると判断したとき、当該補正すべき非背景画素のデータを当該背景画素のデータに置き換える画素データ置換手段を有することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 非背景画素で表される線画像の幅を検出する線幅検出手段を備え、
    上記線幅検出手段で検出された線画像の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては上記補正手段による補正を施さないようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
  4. 上記カラー画像形成装置は、各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 上記カラー画像形成装置は、各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
  6. 画素データからトナー飛散のない画像を形成するための補正機能を有するカラー画像形成装置を用いてカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、
    特定の色の画素を補正の対象から除外する補正除外処理工程と、
    画素データにおける背景画素と非背景画素との境界を検出した後、検出した境界に位置する非背景画素からの補正すべき非背景画素の画素数を検出し、検出した画素数が小さいほどトナー付着量が少なくなるように、上記補正すべき非背景画素を補正する補正処理工程とを有することを特徴とするカラー画像形成方法。
  7. 上記補正すべき非背景画素の補正結果と上記背景画素とを比較し、当該補正すべき非背景画素の補正後におけるトナー付着量が上記背景画素のトナー付着量よりも少なくなると判断したとき、当該補正すべき非背景画素のデータを当該背景画素のデータに置き換える置換工程を有することを特徴とする請求項6記載のカラー画像形成方法。
  8. 非背景画素で表される線画像の幅を検出する線幅検出工程を有し、
    上記線幅検出工程で検出された線画像の幅が所定値以下の部分の非背景画素に対しては上記補正処理工程による補正を施さないようにしたことを特徴とする請求項6または7記載のカラー画像形成方法。
  9. 各画素毎に単色のトナーを使用し、複数の画素の色の組み合わせにより多色表現を行うことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のカラー画像形成方法。
  10. 各画素毎に複数の色のトナーの重ね合わせて多色表現を行うことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のカラー画像形成方法。
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