JPH09144986A - 吸音ダクト構造体 - Google Patents

吸音ダクト構造体

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JPH09144986A
JPH09144986A JP7307917A JP30791795A JPH09144986A JP H09144986 A JPH09144986 A JP H09144986A JP 7307917 A JP7307917 A JP 7307917A JP 30791795 A JP30791795 A JP 30791795A JP H09144986 A JPH09144986 A JP H09144986A
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JP
Japan
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sound absorbing
duct
expanded
sound
absorbing duct
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JP7307917A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Watanabe
恭一 渡辺
Koichi Nemoto
好一 根本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/12Intake silencers ; Sound modulation, transmission or amplification
    • F02M35/1255Intake silencers ; Sound modulation, transmission or amplification using resonance
    • F02M35/1261Helmholtz resonators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/12Intake silencers ; Sound modulation, transmission or amplification
    • F02M35/1272Intake silencers ; Sound modulation, transmission or amplification using absorbing, damping, insulating or reflecting materials, e.g. porous foams, fibres, rubbers, fabrics, coatings or membranes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】低周波数から高周波数の全周波数域に於て優れ
た吸音特性を有する吸音ダクト構造体を提供すること。 【解決手段】 断面形状を問わない基ダクトの内径を基
準とし、該内径を拡張した断面形状を問わない部位を有
し、該拡張した部位の断面中心が基ダクトの断面中心に
一致しても良く又は一致しなくても良く、該拡張した部
位の長さ方向の形状を問わない吸音ダクト構造体におい
て、該拡張した部位の内部の長さ方向若しくは断面方向
の一部又は全面に吸音材を設置した拡張吸音ダクト部
と、該拡張吸音ダクト部の存在に起因し管内の音響系が
変化するために該拡張ダクト部を設置した後新たに発生
する共鳴の周波数域に、その新たな共鳴により発生する
騒音を少なくとも該拡張吸音ダクト部を設置する前の状
態に低減させるために該共鳴周波数域に設定し、又は任
意の周波数に設定した少なくとも1つ以上の単孔型、ス
リット型、又は挿入型の首部を有するヘルムホルツ共鳴
器部とを有し、前記拡張吸音ダクト部及び前記ヘルムホ
ルツ共鳴器部が構造的に一体となっていることを特徴と
する吸音ダクト構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸音を目的とした吸
音ダクト構造体に関し、特に低周波数から高周波数の全
周波数域に於て優れた吸音特性を有する吸音ダクト構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体の吸排気システム内の騒
音は、送風機の発生音、ブロアー、高圧弁、ノズル等の
気流音、内燃機関、ガス発生機の吸排気音、オイル又は
ガスバーナーの燃焼音を音源としており、この騒音を低
減させるために消音器等が用いられている。また、ダク
ト内を流れる流体の速度によっては、高周波領域に周波
数特性を有する気流音が発生するため、この騒音を減衰
させるために一部でグラスウール等の吸音材も使用され
ている。
【0003】この騒音を低減させるために従来行われい
ることは、流体とダクトとの抵抗をできるだけ小さく
し、音源となる音響エネルギーを極力減衰させること、
及び吸音材や消音器等を取付けることである。
【0004】しかしながら、消音器などの構造体は、特
定周波数の吸音には効果があるが、全周波数域に効果を
持たせることはできず、吸音材は比較的高周波数の騒音
にしか効果は得られなかった。
【0005】内燃機関の吸気騒音はエンジンの吸気によ
る脈動を音源とし、主として500Hz以下の低周波数
領域にある。この吸気音を低減させるために主としてレ
ゾネータやサイドブランチ等の吸音構造体を設置してい
るが、上記の例にもれず、この構造体には特定周波数に
起因する周波数の減衰効果しかないため、多数の周波数
の吸音を行うためには、多数の構造体等を設置する必要
があった。
【0006】この騒音を低減させるために、気化器とエ
アクリーナとを連結する吸気管に多数の小孔を設け、更
に小孔部の外側に吸音材を装着するタイプ(特開昭53
−148617号公報、実開昭55−167562号公
報)と、又は内燃機関側とエアクリーナエレメント側と
を仕切る仕切り壁を配置し、該仕切り壁に絞り孔を設け
たタイプ(特開昭64−53055号公報)とが提案さ
れている。
【0007】特定周波数の吸音を意図したレゾネータ
(共鳴型消音機)を用いたものに、エレメント室の中心
部に配設したレゾネータ内蔵型エアクリーナ(特開昭6
2−110722号公報)と、内燃機関の吸気管圧力変
化に応じて共鳴室容積を変化させる共鳴周波数可変型レ
ゾネータ(特開昭55−60444号公報)と、エンジ
ンの回転数の変化によって生ずる吸気圧変化に応じてレ
ゾネータの容積を制御するタイプ(特開平2−1964
4号公報)とが提案されている。
【0008】エアクリーナケースや各ダクトに減衰を目
的としたバイパスチューブを用いたタイプ(特開平5−
18329号公報)と、特殊な共鳴ダクトをエアクリー
ナケースに連通接続して特定周波数領域の共鳴を減衰さ
せるタイプ(特開平5−18330号公報)とが提案さ
れている。
【0009】一方、吸音材を用いたものに開口端近傍に
吸音材を設置するタイプ(特開昭53−14867号公
報)が提案されているが、低周波数には殆ど効果がな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】車両の吸気系の騒音
は、エンジンの回転数に応じて変化はあるものの、基本
的には500Hz以下の低周波数領域の騒音が問題とな
っており、この低周波数領域の全域に亘り特に効果の大
きな吸音構造体を得ることが課題となる。同時に車両の
エンジンルーム内はスペースが限られているため、高性
能でコンパクトな構造を達成することも重要な課題であ
る。
【0011】従って本発明は給排気経路のダクトや内燃
機関のダクト等の全周波数域の騒音を低減させることを
目的とし、特に低減効果が大きく、シンプルな構造の吸
音ダクト構造体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
断面形状を問わない基ダクトの内径を基準とし、該内径
を拡張した断面形状を問わない部位を有し、該拡張した
部位の断面中心が基ダクトの断面中心に一致しても良く
又は一致しなくても良く、該拡張した部位の長さ方向の
形状を問わないダクトにおいて、該拡張した部位の内部
の長さ方向若しくは断面方向の一部又は全面に吸音材を
設置した拡張吸音ダクト部と、該拡張吸音ダクト部の存
在に起因し管内の音響系が変化するために該拡張ダクト
部を設置した後新たに発生する共鳴の周波数域に、その
新たな共鳴により発生する騒音を少なくとも該拡張吸音
ダクト部を設置する前の状態に低減させるために該共鳴
周波数域に設定し、又は任意の周波数に設定した少なく
とも1つ以上の単孔型、スリット型、又は挿入型の首部
を有するヘルムモルツ共鳴器部とを有し、前記拡張吸音
ダクト部及び前記ヘルムモルツ共鳴器部が構造的に一体
となっていることを特徴とする吸音ダクト構造体(図1
参照)により達成された。
【0013】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0014】ダクトの内部に流れる空気によって引き起
こされる騒音は、主として500Hz以下の低周波数領
域の共鳴音と、中に形成される比較的高周波数の気流音
とである。これら全周波数に亘る幅広い周波数域の騒音
に対する吸音は、従来一つの吸音構造体では困難であっ
た。
【0015】本発明ではこの騒音を低減させるために、
内径を拡張した拡張ダクトと、中に設置された吸音材と
の特殊な組み合わせ、及び共鳴器との組み合わせにより
達成した。内径拡張は1種の空洞形消音器を形成し、比
較的低周波数の減衰に効果があり、内部の吸音材は多孔
質材料型吸音構造により、中・高周波側の吸音に効果が
ある。また、空洞型消音構造の形成により共鳴が新たに
発生するため音圧レベルが上昇し、悪化する周波数領域
があるが、この周波数に設定した共鳴器を取付けること
によって音圧レベルが上昇する周波数を空洞型消音構造
体設置前の状態まで低減させ、結果的に全周波数域に亘
り音圧レベルを下げることができる。
【0016】吸音ダクト部は丸型断面、四角断面、楕円
断面等を基本とするダクト(以下、基ダクトとする)に
内径を拡張させた部位(以下、拡張ダクトとする)を有
することが必要である。この拡張部位の断面形状は問わ
ない。従って、丸断面の基ダクトに楕円の拡張ダクトを
有する構造や楕円形状の基ダクトに楕円形状の拡張ダク
トを有する構造等様々な組み合わせが有効であるが、特
に限定はしない。
【0017】基ダクトの断面中心と拡張ダクトの断面中
心とは一致しても良く、一致しなくとも良い。従って、
基ダクトの外周と拡張ダクトの外周とが一辺で接してい
るような極端な配置でも良い。
【0018】拡張ダクト部の両側に位置する2つの基ダ
クトの断面中心もまた、もう片方の断面中心と一致して
も良く、一致しなくとも良い。更に2つの基ダクトの断
面中心と拡張ダクト部の断面中心との3つの断面中心が
一致しても良く、2つの断面中心が一致しても良く、そ
れぞればらばらでも良く、それぞれ有効である。上記の
拡張ダクトの断面中心と基ダクトの断面中心との関係
は、吸音ダクトを設置するスペースの制約により左右さ
れるが、目的とする500Hz以下の周波数の吸音性能
には左右されない。
【0019】しかしながら、1kHz以上の高周波数領
域においては、上記の基ダクトと拡張ダクトとの位置関
係が吸音性能に影響を与え、それぞれ3つの断面中心が
均等に拡散している状態が吸音性能には良好である。特
に、2つの基ダクトの断面中心はできるだけ離れている
ほうが良好であるが限定は行なわない。
【0020】これらの位置関係は吸音ダクトを取付ける
場所のスペースに依存されることが大きく、特に車両の
エンジンルーム内に設置する場合など、フロントタイヤ
ハウス形状やバッテリー等の位置により、拡張ダクトの
断面形状やダクトの中心位置は変化する。
【0021】拡張ダクトの長さ方向の形状も問わない。
従って円柱状、円錐状、四角錐状、開部の部スペースに
合致した形状等や様々なタイプを使用することができる
が特に限定しない。
【0022】空洞型消音器では消音要素を適切にモデル
化することにより、透過損失TLを理論的に計算するこ
とができる。理論式を下記数1に示す。
【数1】TL=10log |1+{1/2(m−1/m)
sin2kL}2 | m:内径の拡張比 k:波長定数 k=2πf/C(f:振動数,C:音
速) L:拡張部長さ
【0023】これより拡張ダクトの拡張比を大きくとれ
ば減衰量が増加し、拡張ダクト部の長さを長くすること
により、全周波数域での減衰効果(特に低周波数域に顕
著)が得られる。
【0024】しかしながら、発明品は空洞型消音器の内
部に吸音材を設置する構成であり、吸音材の効果を理論
式で完全に表すことができないため、上記数1式だけで
は説明がつかない。
【0025】拡張ダクトの内径は基ダクトの内径の1.
1〜3倍の範囲であることが好ましい。拡張比が1.1
倍よりも小さいと減衰効果が殆どなく、吸音ダクトの性
能を満足しない。一方、基ダクトの3倍を超える拡張比
を有する拡張ダクトを持つ構造体は、ヘルムホルム共鳴
器と一体となる本発明の吸音ダクト構造においては、体
積的に現実レベルから外れる。特に、車両のエンジンル
ーム内に使用するには、できるだけ小さな構造体が好ま
しく、3倍を超える拡張比の拡張ダクトは使用すること
はできない。尚、拡張比は減衰量に影響を与え、できる
だけ拡張比の大きいほうが音の減衰量が大きため、効果
が大きい。
【0026】拡張ダクトの長さは1〜100cmの範囲
であることが好ましい。拡張ダクトの長さが1cm未満
になると、吸音ダクトは拡張比を上げても消音効果が小
さく不適である。逆に、100cmを超える長さを有す
る拡張ダクトを持つ構造体は、ヘルムホルツ共鳴器と一
体となる本発明の吸音ダクト構造においては、体積的に
現実レベルから外れる。特に、車両のエンジンルーム内
に使用するにはできるだけ小さな構造体が好ましく、1
00cmを超える長さの拡張ダクトを使用することはで
きない。尚、拡張ダクトの長さもまた減衰量に影響を与
え、長いほど低周波域の減衰効果が大きくため、高周波
側にも効果が大きい。
【0027】本発明においては、筒内の少なくとも1箇
所以上の部位に繊維集合体たる吸音材を設置させること
が必要である。このとき繊維集合体は筒内に直接設置し
ても良く、吸音材の厚さだけ筒の内径を拡張し、通気抵
抗を上げないように設置しても良い。筒の内径を大きく
することは、空洞型消音器を形成させる効果もあり、吸
音性能を向上させるには効果がある。
【0028】このとき吸音材の厚さ以上に内径を大きく
しても良い。この構成により、吸音材の効果と空洞型消
音器の効果とが併合するので、吸音性能を向上させるの
に更に効果がある。
【0029】拡張ダクト内部に設置される吸音材は平均
径が0.1〜60μmの範囲の太さであることが好まし
い。吸音材の性能は吸音材を構成する繊維集合体の平均
繊維径に依存され、繊維径が細いほど吸音性能は高くな
る。しかし、細い繊維は一般的でなく、繊維自体の剛性
も小さいため、ダクト内の気流中に設置するのは困難で
ある。繊維の剛性が小さいと吸音材の性能の一つとされ
る嵩高性を付与することが難しく、更には繊維自体の結
合力も小さいため、気流中で吸音材中から繊維が抜け易
くなる。以上より0.1μm未満の繊維を用いることは
できない。一方、繊維を太くすると吸音性能が低下する
ため、60μmを超える繊維を用いると吸音性能を満足
させることはできない。
【0030】吸音材を構成する繊維は5cm以下の短繊
維でも良く、それ以上の長さを有する長繊維でも良い。
吸音性能は構成繊維の長さには依存しないため、吸音性
能を確保するのに繊維長を規定する必要性は殆どない。
しかし、吸音材の製造や吸音材自体の剛性等を考えると
き、繊維長によって吸音材の機械的強度が左右されるた
め、これらを規定する意味をもつ。繊維を吸音材に成形
するときには、繊維長が3〜10cmの範囲にあること
が好ましいが、特に限定しない。3cm未満の繊維長の
繊維は繊維長が短すぎるため、吸音材に成形することが
困難である。一方、一般の製造装置では10cmを超え
る長さの繊維を均一に分散させて吸音材を成形すること
は困難である。従って、一部の繊維体が吸音材中で片寄
った吸音材になる可能性が大きく、常に一定の性能を確
保することが難しくなる。
【0031】吸音材を構成する繊維集合体は、織布形態
でも不織布形態でも良い。吸音性能はこの繊維集合体の
形態に依存しないためである。しかし、嵩高性の確保や
吸音材の機械的強度の確保には、繊維集合体の形態が強
く依存するため、吸音材を設置する周りの環境を考慮
し、吸音材の形態を決定する必要がある。このとき嵩高
性を重視する場合には不織布形態が好ましく、機械的強
度を重視する場合には織布形態が好ましいが、特に限定
は行わない。
【0032】繊維集合体を構成する繊維は、天然繊維で
も合成繊維でも良いが、特に繊維の太さや繊維の単位長
さ、また繊維体の分布等全て規定することができ、常に
同じものを作製することができ、均一な密度分布の作製
が可能な合成繊維を使用することが好ましい。
【0033】本発明においては、繊維集合体を構成する
合成繊維としては、公知の合成繊維の中から適宜選択し
て使用することができ、例えばナイロン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、線状ポリエステル、ポリアミド等を好適に使用す
ることができる。
【0034】これらの合成繊維の中でも、特に吸音材の
リサイクルや同時一体成形性又は形状を維持することが
できる等のメリット等を鑑みると軟化点の異なる繊維の
配合が可能なポリエステル系繊維やポリプロピレン系繊
維を使用することが好ましい。
【0035】このポリエステル繊維は溶融紡糸法で製造
された平均径10〜40μmの範囲にあるものが好まし
い。溶融紡糸法では平均径10μm未満のポリエステル
繊維を製造することは困難であり、逆に40μmを超え
ると繊維の表面積に依存する吸音性能を確保することが
困難となる。また、溶融紡糸法で製造されたポリエステ
ル繊維は、最も一般的であり経済的である。
【0036】また、ポリプロピレン繊維は、メルトブロ
ーン法により超極細繊維を製造することができるので、
吸音性能を向上させることができる。このポリプロピレ
ン繊維の平均径は1〜15μmの範囲であることが好ま
しい。メルトブローン法では平均径が1μm未満のポリ
エステル繊維を製造することは困難であり、逆に平均径
が15μmを超えると経済性に劣る。
【0037】良好な吸音性能を得るためには、メルトブ
ローン法により製造されたポリプロピレン繊維が有効で
あるが、平均径が15μmを超える繊維を製造する場合
には性能や経済性の観点から、溶融紡糸法で製造された
ポリエステル繊維が有効となる。
【0038】吸音材自体の剛性が極細繊維では得られな
いため、ポリプロピレン繊維とポリエステル繊維の2繊
維を混合することによって、吸音性能と剛性とを合わせ
もつ吸音材としてもよく、特に気流が強い所に用いる場
合など非常に効果がある。
【0039】吸音材を成形する場合には、繊維集合体中
に軟化点が少なくとも20℃異なる繊維を配合すること
が好ましい。このように軟化点が少なくとも20℃異な
る繊維を配合することによって、繊維集合体としての形
状を維持させながら、加熱しプレス成形して製品を作製
することができる。
【0040】一方、軟化点の差が20℃より小さくなる
と、その軟化点の差に応じて一部の繊維のみを軟化させ
る温度範囲で、その軟化する繊維をバインダーとして繊
維集合体に形状を付与させることができなくなる。即
ち、繊維体全体が軟化し、融解することが考えられ、不
適当である。
【0041】また、ニードルパンチ等の工法を用いて繊
維体を成形し繊維集合体にしたものも有効である。この
繊維集合体は軟化点の等しい、一種類の繊維のみで不織
布を作製することが可能であり、比較的高価な軟化点の
異なる繊維を用いることなく吸音材を形成することがで
きる。
【0042】このようにして成形された吸音材の面密度
は50〜4000g/m2 の範囲であることが好まし
い。吸音材の面密度が50g/m2 未満になると吸音構
造体としての性能が確保することができない。逆に、4
000g/m2 を超えると、重量が増加し、またそれに
伴うコストが超過する割には性能が向上せず効果的で無
いばかりか、この面密度の増加に伴い、吸音材自体の通
気量が減少するため、吸音材で壁ができてしまい、ダク
トのみのものと減衰効果が変わらなくなる。
【0043】本発明においては、ダクト内の気体流によ
って設置した吸音材が流されることを防ぐために、拡張
ダクト部に基ダクトと同等の断面を有する開口率30〜
90%の範囲にある筒状の内管を取付けることが好まし
い。この内管は拡張ダクトの内部に位置し、2つの元ダ
クトに連結されて設置される。吸音材は基ダクトと拡張
ダクトとのスペースに充填される。
【0044】内管の開口率は吸音性能に依存するため、
できるだけ開口率が高いほうが好ましい。しかしなが
ら、開口率が高すぎると吸音材を設置することが困難に
なる。そこで、開口率が30%未満になると音の減衰量
が小さくなり不適当であり、90%を超えると吸音材を
気流に十分耐えうるように設置することが困難になる。
開口部の穴の形状は特に限定されない。従って、丸型や
四角等でも十分であり性能を満足する。
【0045】吸音ダクトの性能と吸音材の設置条件とを
検討すると、内管の開口率は50〜80%の範囲が最適
であるが、特に限定は行なわない。また、管状の構造物
ではなく、抑え棒的な高造物を設置してもよいが特に限
定は行なわない。
【0046】拡張ダクト内に設置した吸音材から繊維の
抜けを防止するために繊維集合体の内管側面又は繊維集
合体を覆う形で、平均繊維長が1〜100cm、平均径
が1〜30μm、面密度が20〜200g/m2 の範囲
にある合成繊維からなる不織布の表皮を設置することが
好ましい。構成される繊維は10cm以下の短繊維でも
良く、長繊維でも良い。
【0047】これらの繊維は布状の不織布又は織布に成
形されるが、不織布の場合にはニードルパンチ製法又は
布の一部を熱融着させて成形する製法は、布の剛性を上
げられ、通気性も確保できるため、有効である。また、
構成繊維に10cmを超える長繊維だけを用いること
は、更に布の剛性を向上させることが出来るため特に有
効であるが限定は行なわない。
【0048】以上は吸音ダクト部についての説明である
が、本発明はこの吸音ダクト部とヘルムホルツ共鳴器部
とを一体にして初めて成立する。以下、ヘルムホルツ共
鳴器部の説明を行う。
【0049】ヘルムホルツ共鳴器は新たに共鳴を形成す
ることにより、目的とする周波数の吸音を行う構造体で
あり、図14に示すように首部と体積部とで構成され
る。吸音を目的とする設定周波数frは首部の体積と体
積部の体積との比によって、下記数2の様に設定するこ
とができる。
【数2】fr=c/2π√(S/L/V) c:音速 S:首部の断面積 L:首部の長さ V:体積部の体積
【0050】このとき設定周波数に新たに共鳴を形成さ
せるため、従来そこにあった音圧の腹は、形成された共
鳴により潰されるため結果として、目的周波数の消音が
達成される。しかしながら、新たに形成された共鳴によ
る跳ね返りの音圧の腹が必ず出現するため、設定周波数
は消音されるが、その近傍の周波数に悪化代がでる。ま
た、大容量の共鳴器等は大きな共鳴を形成させるため、
新たに跳ね返る周波数の共鳴も大きくなり、悪化周波数
のレベルも大きくなる特質があった。
【0051】前述の空洞型消音器に於ても同様なことが
言え、吸音材を用いない空洞型消音器は跳ね返りの周波
数が発生する。しかしながら、吸音材を空洞型消音器内
部に設置した吸音ダクトの構成にすると、吸音材のダン
ピング作用により共鳴が大きく減衰されるため、新たに
形成された共鳴も大きく減衰し、吸音ダクト設置前の状
態とほぼ同等までに共鳴が減衰するため、悪化代が見ら
れなかった。
【0052】しかしながら、跳ね返りの周波数では殆ど
吸音されないため、この周波数の共鳴を更に減衰させ、
全周波数に亘り吸音を達成するために本発明では吸音ダ
クト構造とヘルムホルツ型共鳴器構造とを一体にした。
【0053】このとき吸音ダクト構造設置により跳ね返
る周波数域にヘルムホルツ共鳴器の設置周波数を合わせ
ることが重要である。周波数域としたのは、吸音ダクト
構造の容量等の関係で、跳ね返る周波数が数十Hzに亘
たる場合があるためであり、この場合は跳ね返りの音圧
レベルの最も高い周波数に設定することが好ましいが、
周波数域内の周波数であるならば効果が得られるため、
特に限定は行なわない。
【0054】吸音ダクトの跳ね返りの周波数に設定した
ヘルムホルツ共鳴器も、一般の共鳴器と同様に跳ね返り
周波数を有する。しかしながら、吸音ダクトの設置によ
り、跳ね返りの周波数以外の周波数は既に大きく減衰さ
れているので、減衰された周波数に跳ね返ることとな
り、吸音ダクト設置前の状態の音圧を超えることはな
く、結局全周波数で吸音効果が得られることになる。
【0055】ヘルムホルツ共鳴器を最も効果的に使用す
るためには、共鳴器を設定周波数の音圧の共鳴が起きて
いる場合に設置することが好ましく、音圧の減衰も大き
くなる。しかしながら、実際には目的とする共鳴が発生
している場所に共鳴器を設置することは困難な事が多
く、大きな減衰を有する共鳴器とならない場合がある。
【0056】この場合には新たに形成される共鳴が大き
くならなければ、跳ね返りも大きくならないという性質
がある。この原理を利用し、意図的にレゾネータの設置
位置をモードから外し、ヘルムホルツ型共鳴器を形成す
ることは、全周波数域に効果を有する吸音構造体として
有効である。これは元々吸音ダクト構造体を設置したこ
とによる跳ね返りは大きな共鳴ではないため、弱い共鳴
を形成させることで十分であるという理由でもある。
【0057】弱い共鳴を形成させるために体積の小さな
弱いヘルムホルツ共鳴器を設置することもできる。ヘル
ムホルツ共鳴器の周波数の設定は上記数2により首部と
体積部との比率により決定されるため、理論的には体積
の容量には依存しない。しかしながら、減衰効果は体積
に依存されるため、体積が大きい方が同じ設定周波数の
消音を行うに際しては効果的である。
【0058】跳ね返りの周波数よりも、別の周波数の吸
音を行いたい場合には、ヘルムホルツ共鳴器の設定周波
数をその目的とする周波数に設定することも有効であ
る。また、跳ね返りの周波数の吸音を行うために、少な
くとも2以上の周波数に設定された複数のヘルムホルツ
共鳴器若しくは少なくとも2以上の同じ周波数に設定さ
れた複数のヘルムホルツ型共鳴器、又は跳ね返りの周波
数以外の周波数を同時に吸音するために少なくとも2以
上周波数に設定された複数のヘルムホルツ共鳴器を設置
しても有効であり、吸音効果を得ることができる。この
とき全体の体積との兼合により、現実レベルの体積であ
るか否かが決定されるが、特に限定は行なわない。
【0059】ヘルムホルツ共鳴器の首部の断面積は7〜
400cm2 の範囲にあることが好ましい。ヘルムホル
ツ共鳴器の周波数の設定は首部の体積と体積部の体積と
で行うため、低周波数に設定するために首部の断面積を
小さくしたり、首部の長さを長くすることが行なわれ
る。このとき首部の断面積が7cm2 未満になると周波
数の設定は可能であるが、最低限必要な減衰効果を得る
ことができなくなり、吸音ダクト構造体として意味をな
さない。逆に、400cm2 を超える断面積を有するヘ
ルムホルツ型共鳴器は非常に容量が大きくなり、これほ
ど大きな共鳴器を用いる状況が殆ど無いばかりか、車両
を例に考えたときに、大型車の共鳴器としても体積的に
大きすぎ、実用レベルから外れてしまい不適当である。
小型乗用車に於ては首部の断面積は5〜25cm2 の範
囲にあることが体積と性能との兼合から好ましいが特に
限定は行なわない。
【0060】ヘルムホルツ共鳴器の首部の形状は穴が一
つである単孔型でも良く、穴が複数であるスリット型で
も良い。これらはヘルムホルツ共鳴器の体積や設定周波
数若しくは吸音ダクト構造との兼合によって選ぶことが
できるが、特に限定は行なわない。また、断面積を確保
しながら、より小さい体積の下で低周波側に周波数を設
定するために、体積部中に首部を挿入したタイプの首部
を有するヘルムホルツ共鳴器は特に有効である。この挿
入型首部は、基ダクト内にも設定が可能であるが、基ダ
クトの通気抵抗を上昇させてしまうため好ましいとは言
えない。従って、挿入型の首部は体積部中に設置するこ
とが好ましい。
【0061】ヘルムホルツ型共鳴器の首部は吸音ダクト
構造体の基ダクトの任意の場所に設置することができ
る。共鳴ダクト部の減衰効果を上げるには吸音ダクト構
造体の両脇に設置させ、目的周波数の音圧の腹の位置の
できるだけ近傍にその首部を位置させることが効果的で
ある。また、複数のヘルムホルツ型共鳴器を設置するた
めに吸音ダクト構造体の中央部及び両脇等に首部を設け
ることも可能である。
【0062】ヘルムホルツ型共鳴器の体積部は、吸音ダ
クト構造体の周囲の任意の場所(図7〜9参照)、又は
吸音ダクト構造体を包み込む状態に位置している(図2
〜6参照)ことが好ましい。このように大容量の体積部
は分散して設置するとスペース的に問題となる場合が多
いため、集中させて一体化させる。また、一体成形は分
散タイプと異なり、連結するための部品が不要となるた
め、構成的コスト的にも有利である。
【0063】しかしながら、一体とするよりも分散させ
る方が有利な場合も想定され、吸音性能的には分散タイ
プも十分であるため、この吸音ダクト構造体は吸音ダク
ト部とヘルムホルツ共鳴器部とが一体構造であることに
限定されるものではない。
【0064】本発明の吸音ダクト構造体は車輌用の吸気
系内のダクト中に用いることが特に有効である。この吸
音ダクト構造体は流路を狭め、通気抵抗をあげることな
く、ダクト上の任意の場所に設置することが可能であ
り、エンジンの吸気により発生する吸気音を効率良く吸
音することができる。更に、低周波数域のみならず中・
高周波域にも高い吸音特性が得られ、非常に効果的な騒
音の低減を行うことができる。
【0065】更に、この目的を達成するために吸気系に
設置されたレゾネータやサイドブランチの一部又は全て
を取り除くことが可能となる。これはエンジン内スペー
スの確保と附属部品撤去のコスト効果とがあり非常に有
効である。
【0066】
【発明の実施の形態】本発明の吸音ダクト構造体を家屋
の送風機ダクト上や車両用の吸気系用エアダクト中に設
置した結果、低周波領域のみならず中・高周波数域にお
いても高い消音特性を有する優れた吸音ダクト構造とな
ることを確認することができた。
【0067】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0068】実施例1 拡張ダクト部が丸断面の基ダクト(直径5cm)に対
し、拡張比1.5倍及び長さ20cmを有し、基ダクト
の断面中心と拡張ダクト部の断面中心とが一致してお
り、拡張されたダクト部内に平均繊維径が3〜5μmの
範囲にあるポリプロピレン(以下、PPと略す)より構
成された面密度が800g/cm2 の吸音材を20g設
置し、基ダクトと同等の断面を有する開口率が80%の
筒状のダクトにより拡張部内に鋏むように設置して構成
し、ヘルムホルツ共鳴器部は150Hzに設定し、首部
は挿入型で開口部の断面積9cm2 であり、拡張吸音ダ
クト部を包み込む形状を有しており、拡張吸音ダクト部
とヘルムホルツ共鳴器部とを一体にした長さ約20c
m、基ダクトからの拡張比2倍の円柱形の吸音ダクト形
状A(図2参照)からなる吸音ダクト構造体1を作製し
た。
【0069】実施例2 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の形状を単孔型(吸音ダク
ト形状B:図3参照)とした他は吸音ダクト構造体1と
全く同様にして吸音ダクト構造体2を作製した。
【0070】実施例3 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の形状をスリット型(吸音
ダクト形状B:図3参照)とした他は、吸音ダクト構造
体1と全く同様にして吸音ダクト構造体3を作製した。
【0071】実施例4 150Hzに設定し、首部は挿入型で開口部の断面積9
cm2 であり、吸音ダクト構造体1を包み込む形状を有
しているヘルムホルツ共鳴器部を、二つとも吸音ダクト
構造体1の周囲に設置した(吸音ダクト形状C:図4参
照)他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダ
クト構造体4を作製した。
【0072】実施例5 150Hzに設定し、首部は挿入型で開口部の断面積9
cm2 であり、吸音ダクト構造体1を包み込む形状のヘ
ルムホルツ共鳴器部と、130Hzに設定し、首部は挿
入型で開口部の断面積9cm2 であるヘルムホルツ共鳴
器部を、二つとも吸音ダクト構造体1の周囲に設置した
(吸音ダクト形状D:図5参照)他は、吸音ダクト構造
体1と全く同様にして吸音ダクト構造体5を作製した。
【0073】実施例6 150Hzに設定し、首部は挿入型で開口部の断面積9
cm2 であり、吸音ダクト構造体1を包み込む形状のヘ
ルムホルツ共鳴器部と、350Hzに設定し、首部は挿
入型で開口部の断面積9cm2 であるヘルムホルツ共鳴
器部を、二つとも吸音ダクト構造体1の周囲に設置した
(吸音ダクト形状E:図6参照))他は、吸音ダクト構
造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体6を作製し
た。
【0074】実施例7 ヘルムホルツ共鳴器部を吸音ダクト部の横に設置し、首
部を基ダクト部と体積部との間に有する形状F(図7参
照)にした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして
吸音ダクト構造体7を作製した。
【0075】実施例8 150Hzと350Hzとに設定されたヘルムホルツ共
鳴器部を吸音ダクト部の横の同位置に設置し、首部を基
ダクト部と体積部との間に有する形状G(図8参照)に
した他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダ
クト構造体8を作製した。
【0076】実施例9 150Hzと350Hzとに設定されたヘルムホルツ共
鳴器部を吸音ダクト部の横の逆位置に設置し、首部を基
ダクト部と体積部との間に有する形状H(図9参照)に
した他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダ
クト構造体9を作製した。
【0077】実施例10 拡張ダクト部が丸断面の基ダクト(直径5cm)に対
し、横方向だけに拡張比1.5倍で拡張された長方形で
あり、拡張ダクト部が長さ20cm、基ダクトの断面中
心と拡張ダクト部の断面中心とが一致している拡張され
たダクト部内に、平均繊維径3〜5μmの範囲にあるP
Pより構成された面密度が800g/cm 2 の吸音材を
拡張された方向の左右両側二面に設置し、基ダクトと同
等の断面を有する開口率が80%の筒状ダクトにより拡
張部内に鋏むように設置して構成し、ヘルムホルツ共鳴
器部は150Hzに設定し、首部は挿入型で開口部の断
面積9cm2 であるものと、350Hzに設定し、首部
は挿入型で開口部の断面積9cm2 であるものを両側の
拡張部内に設置する吸音ダクト形状I(図10参照)か
らなる吸音ダクト構造体10を作製した。
【0078】実施例11 150Hzと350Hzとのヘルムホルツ共鳴器を片側
の拡張部内に設置した(吸音ダクト形状J:図11参
照)他は、吸音ダクト構造体9と全く同様にして吸音ダ
クト構造体11を作製した。
【0079】実施例12 150Hzと350Hzとのヘルムホルツ共鳴器を片側
の拡張部内に設置し、130Hzに設定したヘルムホル
ツ共鳴器を逆側の拡張部内に設置した(吸音ダクト形状
K:図12参照)他は、吸音ダクト構造体9と全く同様
にして吸音ダクト構造体12を作製した。
【0080】実施例13 拡張ダクト部の拡張比を2倍、吸音ダクト形状Aの拡張
比を5倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様に
して吸音ダクト構造体13を作製した。
【0081】実施例14 拡張ダクト部の拡張比を1.5倍、吸音ダクト形状Aの
拡張比を4倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同
様にして吸音ダクト構造体14を作製した。
【0082】実施例15 拡張ダクト部の拡張比を1.1倍、吸音ダクト形状Aの
拡張比を1.5倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全
く同様にして吸音ダクト構造体15を作製した。
【0083】実施例16 拡張ダクト部の長さを90cm、吸音ダクト形状Aの長
さを約90cmとした他は、吸音ダクト構造体1と全く
同様にして吸音ダクト構造体16を作製した。
【0084】実施例17 拡張ダクト部の長さを2cm、吸音ダクト形状Aの長さ
を約5cmとした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様
にして吸音ダクト構造体17を作製した。
【0085】実施例18 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の開口部の断面積を6cm
2 とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸
音ダクト構造体18を作製した。
【0086】実施例19 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の開口部の断面積を290
cm2 とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にし
て吸音ダクト構造体19を作製した。
【0087】実施例20 使用する吸音材を平均繊維径約20μmのポリエステル
(以下、PETと略す)より構成された面密度が100
0g/cm2 の吸音材とした他は、吸音ダクト構造体1
と全く同様にして吸音ダクト構造体20を作製した。
【0088】実施例21 使用する吸音材を平均繊維径約20μmのPETより構
成された面密度が2000g/cm2 の吸音材とした他
は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダクト構
造体21を作製した。
【0089】実施例22 使用する吸音材を平均繊維径約40μmのPETより構
成された面密度が1000g/cm2 の吸音材とした他
は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダクト構
造体22を作製した。
【0090】実施例23 使用する吸音材を平均繊維径約3μmのPPより構成さ
れた面密度が600g/cm2 の吸音材を10gとした
他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音ダクト
構造体23を作製した。
【0091】実施例24 使用する吸音材を平均繊維径約3μmのPPと平均繊維
径約15μmのPETとより構成された面密度が100
0g/cm2 の吸音材を20gとした他は、吸音ダクト
構造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体24を作製
した。
【0092】実施例25 吸音材の内管側面に平均繊維長約20cm、平均繊維径
約20μmのPET繊維からなる面密度が50g/cm
2 の不織布からなる表皮を設置した他は、吸音ダクト構
造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体25を作製し
た。
【0093】実施例26 吸音材の内管側面に基ダクトと同等の断面を有する開口
率が80%の筒状のダクトを外した他は、吸音ダクト構
造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体26を作製し
た。
【0094】比較例1 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の開口部の断面積を2.3
cm2 とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にし
て吸音ダクト構造体を作製した。
【0095】比較例2 ヘルムホルツ共鳴器部の首部の開口部の断面積を450
cm2 とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にし
て吸音ダクト構造体を作製したが、現実的なサイズとな
らなかったため、実際に車両に設置する際にその他エン
ジンルーム内の部品と干渉し、設置することができなか
った。
【0096】比較例3 拡張ダクト部の拡張比を1.05倍、吸音ダクト形状A
の拡張比を2倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全く
同様にして吸音ダクト構造体を作製した。
【0097】比較例4 拡張ダクト部の拡張比を3.5倍、吸音ダクト形状Aの
拡張比を5倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同
様にして吸音ダクト構造体を作製したが、この拡張ダク
ト部のサイズが大きすぎるため、跳ね返りの周波数にヘ
ルムホルツ共鳴器を効果的に形成させることができなか
った。
【0098】比較例5 拡張ダクト部の拡張比を2倍、吸音ダクト形状Aの拡張
比を6倍とした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様に
して吸音ダクト構造体を作製したが、現実的なサイズと
ならなかったため、実際に車両に設置する際にその他エ
ンジンルーム内の部品と干渉し、設置することができな
かった。
【0099】比較例6 拡張ダクト部の長さを3cm、吸音ダクト形状Aの長さ
を約3cmとした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様
にして吸音ダクト構造体を作製した。
【0100】比較例7 拡張ダクト部の長さを120cm、吸音ダクト形状Aの
長さを約120cmとした他は、吸音ダクト構造体1と
全く同様にして吸音ダクト構造体を作製したが、現実的
なサイズとならなかったため、実際に車両に設置する際
にその他エンジンルーム内の部品と干渉し、設置するこ
とができなかった。
【0101】比較例8 吸音材を構成する繊維を平均繊維径0.1μm未満のP
Pとした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸
音ダクト構造体を作製したが、吸音材の剛性が足りない
ため、測定最中に吸音材が吹き飛んでしまい、吸音ダク
ト構造体を維持することができなかった。
【0102】比較例9 吸音材を構成する繊維を平均繊維径約65μm以上のP
ETとした他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして
吸音ダクト構造体を作製した。
【0103】比較例10 吸音材の面密度を30g/m2 とした他は、吸音ダクト
構造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体を作製し
た。
【0104】比較例11 吸音材の面密度を5000g/m2 とした他は、吸音ダ
クト構造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体を作製
した。
【0105】比較例12 吸音材の内管側面に基ダクトと同等の断面を有する開口
率20%の筒状のダクトを設置した他は、吸音ダクト構
造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体を作製した。
【0106】比較例13 吸音材の内管側面に基ダクトと同等の断面を有する開口
率20%の筒状のダクトを設置した他は、吸音ダクト構
造体1と全く同様にして吸音ダクト構造体を作製した
が、測定最中に吸音材が吹き飛んでしまい、吸音ダクト
構造体を維持することができなかった。
【0107】比較例14 吸音材の内管側面に平均繊維長20cm、平均繊維径約
20μmのPET繊維からなる面密度が250g/cm
2 の不織布からなる吸音材の飛散防止のために表皮を設
置した他は、吸音ダクト構造体1と全く同様にして吸音
ダクト構造体を作製した。表皮の面密度が請求項7を外
れたため、吸音効果が劣っていた。
【0108】比較例15 吸音材の内管側面に平均繊維長20cm、平均繊維径約
20μmのPET繊維からなる面密度が10g/cm2
の不織布からなる表皮を設置した他は、吸音ダクト構造
体1と全く同様にして吸音ダクト構造体を作製したが、
測定最中に表皮、及び吸音材が吹き飛んでしまい、吸音
ダクト構造体を維持することができなかった。
【0109】参考例1 実施例1の吸音ダクト構造を車両のエアクリーナ室の外
気側ダクトに接続し、エンジンをかけて各周波数毎の音
圧レベルを測定したところ、音響加振の結果とほぼ同等
の吸音効果があることを確認することができた。
【0110】参考例2 実施例1、実施例9、実施例24の吸音ダクト構造を車
両のエアクリーナ室のエンジン側ダクトに接続し、エン
ジンをかけて各周波数毎の音圧レベルを測定したとこ
ろ、吸音材の抜けもなく、音響加振の結果とほぼ同等の
吸音効果があることを確認することができた。
【0111】参考例3 実施例1の吸音構造体を家屋の送風機付きエアダクト内
に使用したところ、通気を妨げることなく、音響加振の
結果とほぼ同等の消音効果があることを確認することが
できた。
【0112】吸気ダクトに200Hzに設定したレゾネ
ータを設置した。 試験例 上記実施例、従来例及び比較例において得られた吸音ダ
クト構造体について、以下の試験を実施した。
【0113】試験例1 上記各実施例及び比較例の方法によって得られた吸音ダ
クト構造体を、半無響音室に設置した4気筒エンジンの
吸気システム系のエアクリーナーダクトに図13に示す
ように取付けた。このシステムについて、エンジンに連
結されたインテークマニホールド側の音圧と吸気口側の
音圧の差である挿入損失(IL)を測定した。このとき
加振源をスピーカとし、吸気口側から加振する逆配置法
でILを測定した。そのときの音圧レベル差をdB表示
で各周波数毎に測定し、300Hz以下の低周波、30
0〜1kHzの中周波、及び1kHz以上の高周波数領
域で平均をとり表1に記した。これらの試験結果を表1
に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1に示すように、実施例で作成された各
種吸音構造体は、従来例に比べ、低周波数(300Hz
以下)、中周波数(300〜1kHz)、及び高周波数
(1kHz以上)の領域において、優れた吸音特性を示
し、従来のレゾネータ等に比べ、場所を取らず、取付け
性に優れる吸音構造体であることを確認することができ
た。
【0116】また、本発明の規定範囲より外れる仕様で
作成した比較例は、特に必要とされる低・中周波数領域
の吸音性能(判断基準として、この領域で10dBの消
音性能がないものは不可とした)、更にスペース的(実
際の車両のエンジンルーム内スペースに納まらないもの
は不可とした)に満足できないことを確認することがで
きた。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸音ダク
ト構造体は主としてダクト内を流れる気流による騒音を
全周波数領域で低減させるのに効果があると共に、スペ
ースの限られた場所で低周波領域の吸音性能を向上させ
る構造体として非常に効果的であるため、建築用はもち
ろんのこと、自動車用のなど十分スペースのとれない場
所に用いる吸音構造体として相応しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸音ダクト構造体の透過図である。
【図2】吸音ダクト形状Aの構造模式図である。
【図3】吸音ダクト形状Bの構造模式図である。
【図4】吸音ダクト形状Cの構造模式図である。
【図5】吸音ダクト形状Dの構造模式図である。
【図6】吸音ダクト形状Eの構造模式図である。
【図7】吸音ダクト形状Fの構造模式図である。
【図8】吸音ダクト形状Gの構造模式図である。
【図9】吸音ダクト形状Hの構造模式図である。
【図10】吸音ダクト形状Iの構造模式図である。
【図11】吸音ダクト形状Jの構造模式図である。
【図12】吸音ダクト形状Kの構造模式図である。
【図13】吸音ダクト構造体を吸気系に設置した図であ
る。
【図14】ヘルムホルツ共鳴器の模式図である。
【符号の説明】 1 基ダクト 2 ヘルムホルツ共鳴器部 3 吸音ダクト部 4 基ダクト 5 イン吸音ダクト部 6 ヘルムホルツ共鳴器部 7 ヘルムホルツ共鳴器部の首部 8 吸音材 9 スリット 10 150Hz共鳴器部 11 150Hz共鳴器部 12 130Hz共鳴器部 13 150Hz共鳴器部 14 350Hz共鳴器部 15 150Hz共鳴器部 16 共鳴器部の体積部 17 150Hz共鳴器部 18 350Hz共鳴器部 19 350Hz共鳴器部 20 150Hz共鳴器部 21 350Hz共鳴器部 22 150Hz共鳴器部 23 150Hz共鳴器部 24 350Hz共鳴器部 25 150Hz共鳴器部 26 350Hz共鳴器部 27 130Hz共鳴器部 28 インテークマニホールド 29 エアクリーナ 30 吸音ダクト構造体 31 基ダクト 32 ヘルムホルツ共鳴器の首部 33 ヘルムホルツ共鳴器の体積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状を問わない基ダクトの内径を基
    準とし、該内径を拡張した断面形状を問わない部位を有
    し、該拡張した部位の断面中心が基ダクトの断面中心に
    一致しても良く又は一致しなくても良く、該拡張した部
    位の長さ方向の形状を問わない吸音ダクト構造体におい
    て、該拡張した部位の内部の長さ方向若しくは断面方向
    の一部又は全面に吸音材を設置した拡張吸音ダクト部
    と、該拡張吸音ダクト部の存在に起因し管内の音響系が
    変化するために該拡張ダクト部を設置した後新たに発生
    する共鳴の周波数域に、その新たな共鳴により発生する
    騒音を少なくとも該拡張吸音ダクト部を設置する前の状
    態に低減させるために該共鳴周波数域に設定し、又は任
    意の周波数に設定した少なくとも1つ以上の単孔型、ス
    リット型、又は挿入型の首部を有するヘルムホルツ共鳴
    器部とを有し、前記拡張吸音ダクト部及び前記ヘルムホ
    ルツ共鳴器部が構造的に一体となっていることを特徴と
    する吸音ダクト構造体。
  2. 【請求項2】 拡張吸音ダクト部の基ダクト部にヘルム
    ホルツ共鳴器部の単孔、スリット又は首部の開口部の断
    面積が7〜400cm2 の範囲であり、単孔とスリット
    の厚さ、又は挿入型の首部は体積部内に存在しており、
    更にヘルムホルツ共鳴器部の体積部は拡張吸音ダクト部
    の周囲又は拡張吸音ダクト部を包み込む状態に位置して
    いることを特徴とする請求項1項記載の吸音ダクト構造
    体。
  3. 【請求項3】 拡張吸音ダクト部の内径が基ダクト内径
    の1.1〜3倍の範囲にあり、構造体の外径が基ダクト
    内径の1.5〜5倍の範囲にあり、構造体の全長が5〜
    100cmの範囲にあることを特徴とする請求項2項記
    載の吸音ダクト構造体。
  4. 【請求項4】 拡張吸音ダクト部の内部に設置される吸
    音材が平均径0.1〜60μmの範囲にある短繊維、又
    は長繊維を主成分とする面密度が50〜4000g/m
    2 の範囲にある織布、又は不織布で構成されることを特
    徴とする請求項1乃至3項記載の吸音ダクト構造体。
  5. 【請求項5】 吸音材を構成する繊維が平均径10〜4
    0μmの範囲にあるポリエステル繊維及び/又は平均径
    0.1〜10μmの範囲にあるポリプロピレン繊維であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4項記載の吸音ダクト
    構造体。
  6. 【請求項6】 拡張吸音ダクト中に基ダクトと同等の断
    面を有し、開口率が30%以上、90%未満の筒状の内
    管を有することを特徴とする請求項1乃至5項記載の吸
    音ダクト構造体。
  7. 【請求項7】 吸音材の内管側面又は全面に、繊維長1
    0cm以上、平均径1〜30μmの範囲にある合成繊維
    よりなる面密度20〜200g/m2 の範囲にある不織
    布からなる表皮を有することを特徴とする請求項1乃至
    6項記載の吸音ダクト構造体。
  8. 【請求項8】 車両の内燃機関の吸気用ダクトのエアク
    リーナーで仕切られた吸気口側ダクト又はエンジン側ダ
    クトに少なくとも1つ設置することを特徴とする請求項
    1乃至7項記載の吸音ダクト構造体。
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