JP2013014856A - 吸音材用表皮 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メルトブロー繊維から構成された不織布からなり、エンボスによる圧接面積が7%以上である吸音材用表皮。さらには、メルトブロー繊維がポリアミド成分を主とする繊維であることや、メルトブロー繊維の直径が10μmを超えるものであること、メルトブロー繊維が非ハロゲン系難燃剤を含有するものであること、メルトブロー繊維が顔料を含有するものであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
さらには、メルトブロー繊維がポリアミド成分を主とする繊維であることや、メルトブロー繊維の直径が10μmを超えるものであること、メルトブロー繊維が非ハロゲン系難燃剤を含有するものであること、メルトブロー繊維が顔料を含有するものであることが好ましい。
ここでメルトブロー繊維とは、熱可塑性重合体を溶融紡糸しながら、口金ノズルの直下にて高速加熱気流を噴射させて繊維を細化して得られる繊維である。メルトブロー繊維を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレンなど各種の重合体を用いることができ、繊維形成性があれば2種以上の熱可塑性樹脂を混合したものであってもよい。中でも熱可塑性樹脂としてはポリアミド樹脂であることが好ましく、メルトブロー繊維がポリアミド成分を主とする繊維であることが好ましい。ポリアミド成分を主とする場合には、50重量%以上、特に好ましくは80重量%以上の成分が、ポリアミド樹脂であることが好ましい。特にはこのポリアミド樹脂としては、ナイロン6やナイロン66を選択することが、融点が高くかつ取り扱い性に優れており好ましい。
このような本発明の吸音材用表皮は、十分なエンボス処理が行われたメルトブロー繊維不織布であるために、特段の防燃処理や撥水処理を後加工工程において行わなくとも十分な性能を有し、経済的にも極めて優れた吸音材用表皮となる。
JIS−L1906(1994)に準拠し、試料を30cm×30cmの試験片をカットし、その重量を測定し、平方メートル当たりの重さに換算した。標準偏差は幅方向に3箇所ずつ長さ方向にカットし、計100箇所測定して求めた。
JIS−L1906(1994)に準拠し、厚み計デジタルリニアゲージ(加圧子;直径0.79cm2,測定力10kPa(100gf/cm2))で測定した。標準偏差は幅方向に9箇所ずつ長さ方向に計100箇所測定して求めた。
JIS−L1906(1994)に準拠し、幅5cm、長さ30cmの試験片縦、横共に3枚とり、間隔200mm、引張速度100mm/分の条件にて測定し、3枚の各最高値の平均値を強度及び伸度とした。
表面に、ピペットを使用して約0.05〜0.1mlに調整した水滴を10ヵ所滴下し、3時間放置して染み込まなかった場合は○、一箇所でも染み込んだ場合は×とした。
表面に薬品(エンジンオイル、ガソリン、冷却液、ウォッシャー液、ブレーキオイル)を一定量(ピペット又はガラス棒を用い、約0.05〜0.1ml滴下)付着させ、24時間放置後、未使用のガーゼで薬品を拭き取り、表面状態に異常が無いか調べた。全ての薬品で表面状態に異常がない場合を○、一部薬品に溶解等している場合を×とした。
1000g/m2の雑綿を固めた片面に基布をおき、20mm以下にプレス成型した。その後、常温(23℃×50%)中にて24時間以上冷却し、FMVSS No.302(水平)法により、基布面を下向きにして測定を行った。試験回数は縦5回行い、全ての測定値が100mm/分以下の場合を○、例え1サンプルでも超える場合を×とした。
雑綿と接着し、下地が透けて見えるかどうかで判断した。×が最も透けており、遮蔽性(マスキング性)が優れる順に、○、△、×と評価した。
JIS−L1906(1994)に準拠し、フラジール法にて測定した。単位はcm3/cm2・秒とした。
ポリアミド樹脂(ナイロン6、融点225℃)100重量部に難燃剤(窒素系難燃剤)8重量部、顔料(カーボンブラック)0.35重量部を含有する樹脂を用い、メルトブロー製法にて平均繊維径13μmのメルトブロー繊維からなる、目付け60g/m2のメルトブロー不織布を作成した。
得られた不織布を圧着面積30%(頂上面積1.2mm2のダイヤ柄、ロール軸方向ピッチ2.24mm、ロール円周方向ピッチ1.9mm、深さ0.37mm)、温度150℃のエンボスロールにて、ローラー線圧力3.0MPaの条件にてエンボス処理を行い吸音材用表皮を得た。
得られた吸音材用表皮には明確にエンボス柄が刻印されており、目付け60g/m2(標準偏差0.1)、厚さ0.30mm(標準偏差0.03)の均一な厚さのシート状物であった。また通気度は44cm3/cm2・秒、強度は縦30N/5cm、横20N/5cm、伸度は縦横共に40%と縦横物性バランスに優れたものであった。また撥水性は3時間放置後も染み込みが無い優れたものであり、耐薬品性も十分なものであった。表1に物性を示した。
この吸音材用表皮を、フェノール樹脂を含む雑反毛と加熱接着して吸音材を作成したところ、裏側が透視されること無く審美性に優れた黒色吸音材であり、吸音性にも優れたものであった。
目付けを50g/m2と40g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして吸音材用表皮を得た。表1に物性を併せて示す。
ポリエチレンテレフタレート樹脂70重量部とポリプロピレン樹脂30重量部からなる繊維径35μmのバーストファイバーと、直径14μmのポリエチレンテレフタレート繊維を用いて積層延展し、薬品による難燃加工及び撥水処理を後処理にて行って、目付け60g/m2、厚さ0.15mmのシート状物を得た。後処理により難燃性や撥水性は確保できたものの、強度が10N/5cmと低く、また不織布に密度斑があり部分的に裏面が透けており、また通気度も高く遮音性に劣り、全体に表皮としての物性に劣るものであった。表1に物性を併せて示す。
エンボス処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして目付け60g/m2のシート状物を得た。厚さが厚いにもかかわらずマスキング性に劣り、撥水性は実施例1よりかなり劣るものであった。表1に物性を併せて示す。
Claims (5)
- メルトブロー繊維から構成された不織布からなり、エンボスによる圧接面積が7%以上であることを特徴とする吸音材用表皮。
- メルトブロー繊維が、ポリアミド成分を主とする繊維である請求項1記載の吸音材用表皮。
- メルトブロー繊維の直径が10μmを超えるものである請求項1または2記載の吸音材用表皮。
- メルトブロー繊維が非ハロゲン系難燃剤を含有するものである請求項1〜3のいずれか1項記載の吸音材用表皮。
- メルトブロー繊維が顔料を含有するものである請求項1〜4のいずれか1項記載の吸音材用表皮。
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