JPH09144163A - 建築用パネル及び木造家屋の建築工法 - Google Patents
建築用パネル及び木造家屋の建築工法Info
- Publication number
- JPH09144163A JPH09144163A JP7328420A JP32842095A JPH09144163A JP H09144163 A JPH09144163 A JP H09144163A JP 7328420 A JP7328420 A JP 7328420A JP 32842095 A JP32842095 A JP 32842095A JP H09144163 A JPH09144163 A JP H09144163A
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- JP
- Japan
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- frame
- panel
- building
- framework
- rectangular frame
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- Pending
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木造軸組工法家屋に於いて、壁面等の構築に
際して工場生産の木製パネル（矩形枠に構造用合板を貼
付した）を、軸組材で囲繞された空間に装着する場合、
パネルと軸組材との間隙を無くす。 【解決手段】 木柱（１１，１２）で形成した矩形枠
に、矩形枠より少なくとも左右及び上方部分を外方に突
出１６せしめて構造用合板１４を張着したパネル１を使
用し、壁面の軸組材２，３に構造用合板突出部分１６が
収まる凹部２１，３１を設けてなる。
際して工場生産の木製パネル（矩形枠に構造用合板を貼
付した）を、軸組材で囲繞された空間に装着する場合、
パネルと軸組材との間隙を無くす。 【解決手段】 木柱（１１，１２）で形成した矩形枠
に、矩形枠より少なくとも左右及び上方部分を外方に突
出１６せしめて構造用合板１４を張着したパネル１を使
用し、壁面の軸組材２，３に構造用合板突出部分１６が
収まる凹部２１，３１を設けてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、軸組工法による木造家
屋に使用する建築用パネル及びそのパネルを使用した建
築工法に関するものである。
屋に使用する建築用パネル及びそのパネルを使用した建
築工法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】木造家屋は、柱と桁の組み合わせを基本
的な家屋の耐力構造体としている軸組工法と、壁面や床
面自体をもって家屋の耐力構造体としているツーバイフ
ォーやパネル工法と称される工法が知られている。
的な家屋の耐力構造体としている軸組工法と、壁面や床
面自体をもって家屋の耐力構造体としているツーバイフ
ォーやパネル工法と称される工法が知られている。
【０００３】ところで前記の軸組工法に於いて、柱と桁
（胴さしや土台、梁などの横架体）等で構成される枠状
部分を耐力壁とするために所謂筋交いを組み込んだり、
また真壁や大壁とするために、当該枠状部分に胴抜き
や、間柱及び胴ぶち等を組み込む必要があり、更に必要
に応じて断熱材を組み入れるなどして壁面を構築してい
るものである。
（胴さしや土台、梁などの横架体）等で構成される枠状
部分を耐力壁とするために所謂筋交いを組み込んだり、
また真壁や大壁とするために、当該枠状部分に胴抜き
や、間柱及び胴ぶち等を組み込む必要があり、更に必要
に応じて断熱材を組み入れるなどして壁面を構築してい
るものである。
【０００４】しかし前記の構築には熟練を要すると共
に、繁雑な作業であるため、施工期間も長くなってしま
う。
に、繁雑な作業であるため、施工期間も長くなってしま
う。
【０００５】そこで前記の課題を解決する手段として、
前記の枠状部分に嵌合するパネル体を予め工場内で製作
しておき、このパネル体を構築現場に持ち込み、所定の
箇所に組み込む工法が採用されてきた（実開平７−００
４６１３号公報）。
前記の枠状部分に嵌合するパネル体を予め工場内で製作
しておき、このパネル体を構築現場に持ち込み、所定の
箇所に組み込む工法が採用されてきた（実開平７−００
４６１３号公報）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記した木造軸組工法
において、パネル体を組み込む手段を採用した場合に、
最初に軸組となる土台、柱、梁、胴差し等を連結し、そ
して予め製作していたパネル体を組み込むものであり、
パネル体は、木柱を以て矩形枠とし、その矩形枠に構造
用合板を釘で固定しているもので、また一応パネル体の
組み箇所とパネル体の大きさは一致させているが、厳密
な意味では一致しない。即ち構築現場における柱間の微
妙な誤差を考えると、当該パネル体を僅かに小さくして
おかないとパネル体の組み込みが不可能となってしま
い、現場でパネル体の修正が必要となってくる。このた
めパネル体は当該箇所への組み込み可能な大きさに形成
されている。そうすると、逆にパネル体を組み込んだ際
に、柱等で形成される枠状箇所とパネル体との間に間隙
が生ずることになり、断熱効率を高めるための気密性等
を考慮すると、この間隙の通気性を遮断する別の作業を
必要とする。
において、パネル体を組み込む手段を採用した場合に、
最初に軸組となる土台、柱、梁、胴差し等を連結し、そ
して予め製作していたパネル体を組み込むものであり、
パネル体は、木柱を以て矩形枠とし、その矩形枠に構造
用合板を釘で固定しているもので、また一応パネル体の
組み箇所とパネル体の大きさは一致させているが、厳密
な意味では一致しない。即ち構築現場における柱間の微
妙な誤差を考えると、当該パネル体を僅かに小さくして
おかないとパネル体の組み込みが不可能となってしま
い、現場でパネル体の修正が必要となってくる。このた
めパネル体は当該箇所への組み込み可能な大きさに形成
されている。そうすると、逆にパネル体を組み込んだ際
に、柱等で形成される枠状箇所とパネル体との間に間隙
が生ずることになり、断熱効率を高めるための気密性等
を考慮すると、この間隙の通気性を遮断する別の作業を
必要とする。
【０００７】そこで本発明は、パネル体の組み込みで確
実な気密性を確保できる新規な建築用パネル及びそのパ
ネルを使用した建築工法を提案したものである。
実な気密性を確保できる新規な建築用パネル及びそのパ
ネルを使用した建築工法を提案したものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建築用パネ
ルは、木造軸組工法家屋で家屋を構築するに際して、予
め軸組で形成される枠状部分内に嵌合される大きさに形
成した木柱製の矩形枠に、矩形枠より少なくとも左右及
び上方部分を外方に突出せしめて構造用合板を張着して
なることを特徴とするものであり、また構造用合板の裏
面の矩形枠で囲繞された箇所に、断熱部材を装着してな
ることを特徴とするものである。
ルは、木造軸組工法家屋で家屋を構築するに際して、予
め軸組で形成される枠状部分内に嵌合される大きさに形
成した木柱製の矩形枠に、矩形枠より少なくとも左右及
び上方部分を外方に突出せしめて構造用合板を張着して
なることを特徴とするものであり、また構造用合板の裏
面の矩形枠で囲繞された箇所に、断熱部材を装着してな
ることを特徴とするものである。
【０００９】本発明に係る木造家屋の建築方法は、予め
前記パネルの嵌合箇所となる軸組部材に、パネルの構造
用合板突出部分が収まる凹部を形成して軸組を構築し、
当該枠状部分にに前記パネルを嵌合固着してなることを
特徴とするものである。
前記パネルの嵌合箇所となる軸組部材に、パネルの構造
用合板突出部分が収まる凹部を形成して軸組を構築し、
当該枠状部分にに前記パネルを嵌合固着してなることを
特徴とするものである。
【００１０】従ってパネルの突出部分が凹部に収まり突
出箇所の表裏いずれかの面が凹部面に当接するので、パ
ネルが軸組の枠状部分に確実に嵌合すると共に、枠状部
分の気密性が確保されるものである。
出箇所の表裏いずれかの面が凹部面に当接するので、パ
ネルが軸組の枠状部分に確実に嵌合すると共に、枠状部
分の気密性が確保されるものである。
【００１１】
【発明の実施形態】次に本発明の実施形態について説明
する。建築パネル１は、木造家屋の柱（縦構造材）２と
桁、梁、胴差し、土台等の横構造材３等で構成された矩
形状部分Ａに、嵌合される大きさとしたもので、適宜な
縦柱１１と横柱１２とを組み合わせて矩形枠とし、更に
必要に応じて間柱部１３を設け、この矩形枠の表面に、
矩形枠より少なくとも左右及び上方部分を外方に突出せ
しめて構造用合板１４を張着し、更に構造用合板１４の
裏面の矩形枠で囲繞された箇所に、断熱部材１５を装着
してなるものである。
する。建築パネル１は、木造家屋の柱（縦構造材）２と
桁、梁、胴差し、土台等の横構造材３等で構成された矩
形状部分Ａに、嵌合される大きさとしたもので、適宜な
縦柱１１と横柱１２とを組み合わせて矩形枠とし、更に
必要に応じて間柱部１３を設け、この矩形枠の表面に、
矩形枠より少なくとも左右及び上方部分を外方に突出せ
しめて構造用合板１４を張着し、更に構造用合板１４の
裏面の矩形枠で囲繞された箇所に、断熱部材１５を装着
してなるものである。
【００１２】他方木造家屋の前記軸組材（２，３）は、
建築パネル１における構造用合板１４の側縁突出部分１
６に対応する凹部２１，３１を、プレカット工法による
軸組材製出に際して形成しておくものである。
建築パネル１における構造用合板１４の側縁突出部分１
６に対応する凹部２１，３１を、プレカット工法による
軸組材製出に際して形成しておくものである。
【００１３】而して凹部２１，３１を形成した所定の軸
組部材２，３を用いて木造家屋の軸組を構築した後、従
前の間柱や筋交いを不要とし、建築パネル１を軸組材で
形成される矩形枠状部分Ａに嵌合し、更にパネルの構造
用合板１４の突出部分１６を凹部２１，３１に収め、パ
ネル１を釘等で軸組部材２，３に釘着固定するものであ
る。
組部材２，３を用いて木造家屋の軸組を構築した後、従
前の間柱や筋交いを不要とし、建築パネル１を軸組材で
形成される矩形枠状部分Ａに嵌合し、更にパネルの構造
用合板１４の突出部分１６を凹部２１，３１に収め、パ
ネル１を釘等で軸組部材２，３に釘着固定するものであ
る。
【００１４】従って軸組材２，３で構成される矩形空間
は、建築用パネル１で密閉されると共に、間柱や筋交い
を不要として、建築の効率化が達成され、容易に所定の
耐力壁を得ることができるものである。
は、建築用パネル１で密閉されると共に、間柱や筋交い
を不要として、建築の効率化が達成され、容易に所定の
耐力壁を得ることができるものである。
【００１５】また図４，５に示す様に構造用合板１４の
表裏に、縦柱１１ａと横柱１２ａを配置してパネル１ａ
を構成するようにし、柱等の構造材２，３には、前記建
築パネル１ａに対応する箇所に溝２２等を形成しておく
必要があり、更にその軸組構築に際して、同時にパネル
１ａを組み込む必要がある。
表裏に、縦柱１１ａと横柱１２ａを配置してパネル１ａ
を構成するようにし、柱等の構造材２，３には、前記建
築パネル１ａに対応する箇所に溝２２等を形成しておく
必要があり、更にその軸組構築に際して、同時にパネル
１ａを組み込む必要がある。
【００１６】更に図６に示すように建築用パネル１ｂの
厚みを構造材２の幅より薄く形成しても良く、特に真壁
構造とする場合に構造合板１１の表面に塗り壁面を形成
したり、塗り壁用クロスを貼付すれば良いものである。
厚みを構造材２の幅より薄く形成しても良く、特に真壁
構造とする場合に構造合板１１の表面に塗り壁面を形成
したり、塗り壁用クロスを貼付すれば良いものである。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明は、木造軸組建築に
於いて、柱等の軸組構造体で形成される矩形枠部分内
に、木造パネルを装着して耐力壁とする工法を採用した
際に、木造パネルを、特にその周囲部分に突出部を形成
して、突出部を軸組構造体側に張り出させて装着したも
ので、当該パネルの装着で確実な気密性を確保できたも
のである。
於いて、柱等の軸組構造体で形成される矩形枠部分内
に、木造パネルを装着して耐力壁とする工法を採用した
際に、木造パネルを、特にその周囲部分に突出部を形成
して、突出部を軸組構造体側に張り出させて装着したも
ので、当該パネルの装着で確実な気密性を確保できたも
のである。
【図１】本発明の実施形態を示す建築用パネルの斜視
図。
図。
【図２】同パネル組み込み状態の説明図。
【図３】同パネル組み込み状態の断面図
【図４】パネルの別の実施形態の一部裁断した斜視図。
【図５】同パネルの組み込み状態の断面図。
【図６】パネルの別の実施形態の組み込み状態の断面
図。
図。
１ 建築パネル １１ 縦柱 １２ 横柱 １３ 間柱部 １４ 構造用合板 １５ 断熱部材 １６ 突出部 ２，３ 軸組材 ２１，３１ 凹部 ２２，３２ 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０５ Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０５Ｅ ６１１ ６１１Ｃ ６２２ ６２２Ｂ ６２２Ｋ ６３２ ６３２Ｂ ６３２Ｄ ６３２Ｋ ６４３ ６４３Ａ ６４５ ６４５Ｃ Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｊ
Claims (3)
- 【請求項１】 木柱体で木造軸組工法家屋における軸組
で形成される枠状部分内に嵌合される大きさに形成した
矩形枠に、矩形枠より少なくとも左右及び上方部分を外
方に突出せしめて構造用合板を張着してなることを特徴
とする建築用パネル。 - 【請求項２】 請求項１に於いて、構造用合板の裏面の
矩形枠で囲繞された箇所に、断熱部材を装着してなるこ
とを特徴とする建築用パネル。 - 【請求項３】 木造軸組工法家屋で家屋を構築するに際
して、予め軸組で形成される枠状部分内に嵌合される大
きさに形成した木柱製の矩形枠に、矩形枠より少なくと
も左右及び上方部分を外方に突出せしめて構造用合板を
張着した建築パネルを形成しておき、他方予め当該パネ
ルの嵌合箇所となる軸組部材に、パネルの構造用合板突
出部分が収まる凹部若しくは溝を形成して軸組を構築
し、若しくは構築途中に、当該枠状部分に前記パネルを
嵌合固着してなることを特徴とする木造家屋の建築工
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7328420A JPH09144163A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 建築用パネル及び木造家屋の建築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7328420A JPH09144163A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 建築用パネル及び木造家屋の建築工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144163A true JPH09144163A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18210066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7328420A Pending JPH09144163A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 建築用パネル及び木造家屋の建築工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144163A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009084952A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Yoshikuni Okura | 耐力板 |
| JP2017206941A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-24 | 久信 大本 | 耐震パネル |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP7328420A patent/JPH09144163A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009084952A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Yoshikuni Okura | 耐力板 |
| JP2017206941A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-24 | 久信 大本 | 耐震パネル |
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