JPH09242219A - 構造用壁材およびそれを用いた壁補強構造 - Google Patents

構造用壁材およびそれを用いた壁補強構造

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JPH09242219A
JPH09242219A JP8064696A JP8064696A JPH09242219A JP H09242219 A JPH09242219 A JP H09242219A JP 8064696 A JP8064696 A JP 8064696A JP 8064696 A JP8064696 A JP 8064696A JP H09242219 A JPH09242219 A JP H09242219A
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JP
Japan
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wall
tenon
structural
notch
wall material
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JP8064696A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Tsuchiya
誠一郎 土屋
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入隅側の壁を強固に補強して建物の耐震性を向
上させる。 【解決手段】本発明の構造用壁材11は 壁材としての
構造用合板12および同じく構造用合板13からなり、
構造用合板12、13の縁部には、欠き込み15および
ほぞ14が連続形成された組手仕口を形成してある。欠
き込み15の深さ、言い換えればほぞ14の長さは、構
造用合板12、13の板厚よりも実質的に大きくしてあ
り、構造用合板12、13の背面に突出する構造用合板
13、12のほぞ14を柱2に当接して該柱2に固定す
ることができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造軸組工法に用
いる構造用壁材およびそれを用いた壁補強構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】木造軸組工法は、柱、梁、土台等の軸組
を相互に接合して架構を構成するとともに、これらの軸
組に構造用合板や筋かいを取り付けることによって軸組
に作用する水平力を該構造用合板等に負担させる工法で
ある。
【0003】図5(a) は、かかる構造用合板1を柱2お
よび間柱3に釘止めした様子を示したものであるが、同
図でわかるように、該構造用合板1は、屋外側に取り付
けてあり、かかる構成によって柱2に作用する水平力を
構造用合板1に負担させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、壁開口を多く
とりたい場合や耐震性能を向上させたい場合、構造用合
板1を外壁面に設置するだけでは壁量が不足することが
ある。かかる場合には、図5(b) に示すように外壁側に
加えて内壁側にも構造用合板4a、4bを取り付けるこ
ととなる。
【0005】しかしながら、同図に示すX方向に関して
は、構造用合板4aが柱2にしっかりと接合されている
ので所定の水平耐力の向上を期待することができるもの
の、Y方向については、構造用合板4aが邪魔になって
構造用合板4bを間接的にしか柱2に接合することがで
きず、したがって、十分な補強ができないという問題を
生じていた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、十分な内壁補強を行うことができる構造用壁
材およびそれを用いた壁補強構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の構造用壁材は請求項1に記載したように、
欠き込みおよびほぞが連続形成された組手仕口を縁部に
形成するとともに前記欠き込みの深さ若しくは前記ほぞ
の長さを板厚よりも実質的に大きくした一対の壁材から
なり、該壁材のうち、一方の壁材の欠き込み内に直交方
向より嵌合された他方の壁材のほぞが前記一方の壁材の
背面から突出されるように構成したものである。
【0008】また、本発明の壁補強構造は請求項2に記
載したように、欠き込みおよびほぞが連続形成された組
手仕口を縁部に形成するとともに前記欠き込みの深さ若
しくは前記ほぞの長さを板厚よりも実質的に大きくした
一対の壁材を壁の入隅側に配置して互いに直交するよう
に組手接ぎで接合し、該壁材のうち、一方の壁材の欠き
込み内に嵌合され該壁材の背面から突出する他方の壁材
のほぞを柱の側面に当接して該柱に固定したものであ
る。
【0009】また、本発明の壁補強構造は、前記壁材を
室内側に配置したものである。
【0010】本発明の構造用壁材およびそれを用いた壁
補強構造においては、上述した一対の壁材を組手接ぎに
よって接合したとき、一方の壁材のほぞは、他方の壁材
の背面から突出した状態となるので、かかるほぞ部分を
柱にあてがって該柱に固定する。
【0011】すると、各壁材は、組手接ぎによって相互
に接合されるとともに、それらのほぞにおいて柱に固定
されることとなり、かくして、いずれの方向の水平力に
対しても確実な補強が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る構造用壁材お
よびそれを用いた壁補強構造の実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0013】図1は、本実施形態に係る構造用壁材を示
したものである。同図でわかるように、本実施形態に係
る構造用壁材11は 壁材としての構造用合板12およ
び同じく構造用合板13からなり、構造用合板12、1
3の縁部には、欠き込み15およびほぞ14が連続形成
された組手仕口を形成してある。
【0014】欠き込み15およびほぞ14は、構造用合
板12のほぞ14が構造用合板13の欠き込み15に嵌
まり込み、構造用合板13のほぞ14が構造用合板12
の欠き込み15に嵌まり込むようにほぼ同一の幅に加工
しておく。
【0015】また、欠き込み15の深さ、言い換えれば
ほぞ14の長さは、構造用合板12、13の板厚よりも
実質的に大きくしてあり、構造用合板12、13の欠き
込み15内に直交方向より嵌合された構造用合板13、
12のほぞ14が構造用合板12、13の背面から突出
するようになっている。
【0016】図2は、構造用壁材11を住宅の内壁側に
設置した様子を示したものである。同図でわかるよう
に、本実施形態の壁補強構造は、構造用合板12、13
を入隅になっている内壁側に配置するとともに上述した
ように組手接ぎで接合し、それら構造用合板12、13
のほぞ14を柱2の側面に当接し釘16で固定してあ
る。
【0017】ここで、梁や土台といった水平材が配置さ
れている高さにおいては、図2(b)でわかるように、か
かる梁17や土台20がほぞ14と干渉しないように、
ほぞ14の位置を適宜調整するとともに、梁17および
土台20と構造用合板12、13とが重複する部分につ
いては、L状金物18を該構造用合板12、13の上か
らあてがって釘16を打込み、梁17や土台20に固定
してある。
【0018】本実施形態の壁補強構造においては、図3
に示すように、構造用合板12、13を入隅になってい
る室内側に配置し、これらを柱2および間柱3に取り付
ける。取付けにあたっては、上述したように構造用合板
12、13を組手接ぎしてそれらのほぞ14をコーナー
に立設された柱2の側面にあてがい該柱2に釘止めする
とともに、構造用合板12、13の上から釘16を打ち
込んでその他の柱2や間柱3に固定する。
【0019】次に、断熱材21を構造用合板12、13
の背面に取付け、しかる後に構造用合板1を外壁位置に
取り付ける。
【0020】以上説明したように、本実施形態の構造用
壁材およびそれを用いた壁補強構造によれば、欠き込み
およびほぞが連続形成された一対の構造用合板を壁の入
隅側に配置して組手接ぎで接合するとともに、ほぞの突
出部分を柱の側面にあてがって該柱に固定するようにし
たので、構造用合板同士が組手接ぎによって強固に接合
されるとともに、該構造用合板のそれぞれが隅柱に緊結
されることとなり、かくして、柱に作用する水平力は、
いずれの方向においても対応する構造用合板に確実に負
担させることが可能となる。
【0021】すなわち、従来であれば、構造用合板を出
隅側、平面形状が単純な矩形である場合には屋外側に取
り付けるしかなかったが、本実施形態の構造用合板を用
いれば、入隅側にも取り付けることが可能となり、室内
側においても十分な補強を行うことができる。
【0022】したがって、必要があれば、室外側および
室内側の両方を二重に壁補強することも可能となり、耐
震性能が飛躍的に向上するとともに、従来よりも窓等の
開口を大きくして室内の快適性を改善することができ
る。
【0023】また、本実施形態の壁補強構造によれば、
上述した構造用合板を室内側に配置するようにしたの
で、内壁側が組手接ぎとなって気密性が向上し、断熱構
造の採用と相まって省エネルギーに優れた住宅にするこ
とができる。
【0024】本実施形態では、室内側の構造用合板に適
用した例を説明したが、建物の平面形状が複雑であって
屋外側で入隅になっているコーナーにおいては、本発明
を室外側の構造用合板に適用してもよい。
【0025】また、本実施形態では、通常の構造用合板
を出隅側において併用する場合について説明したが、場
合によってはかかる構造用合板に代えてラスボードを設
置し、モルタル仕上げとしてもよい。かかる構成におい
ては、入隅側に設置された本実施形態の構造用合板での
み建物の水平力を負担することとなる。
【0026】また、本実施形態では、組手仕口のほぞを
柱に直接釘打ちするようにしたが、ほぞの幅が小さい場
合には図4に示すように、固定材31をほぞ14の上か
らあてがい、かかる固定材31の上から釘打ちするよう
にしてもよい。また、ほぞ14を柱2に固定するにあた
っては、釘16の他にねじ等の他の固定具を使用しても
よい。
【0027】また、本実施形態では、1階の壁に適用し
たが、さらに上階に適用してもよいことは言うまでもな
い。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構造用壁材
は、欠き込みおよびほぞが連続形成された組手仕口を縁
部に形成するとともに前記欠き込みの深さ若しくは前記
ほぞの長さを板厚よりも実質的に大きくした一対の壁材
からなり、該壁材のうち、一方の壁材の欠き込み内に直
交方向より嵌合された他方の壁材のほぞが前記一方の壁
材の背面から突出されるように構成したので、入隅側の
壁を両方向に強固に補強して建物の耐震性を向上させる
ことができる。
【0029】また、本発明の壁補強構造は、欠き込みお
よびほぞが連続形成された組手仕口を縁部に形成すると
ともに前記欠き込みの深さ若しくは前記ほぞの長さを板
厚よりも実質的に大きくした一対の壁材を壁の入隅側に
配置して互いに直交するように組手接ぎで接合し、該壁
材のうち、一方の壁材の欠き込み内に嵌合され該壁材の
背面から突出する他方の壁材のほぞを柱の側面に当接し
て該柱に固定したので、入隅側の壁を両方向に強固に補
強して建物の耐震性を向上させることができる。
【0030】また、本発明の壁補強構造は、前記壁材を
室内側に配置するようにしたので、上述の効果に加えて
さらに室内の気密性を向上させるという効果も奏する。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る構造用壁材の図であり、(a)
は分解斜視図、(b)は接合された状態での全体斜視図。
【図2】本実施形態に係る構造用壁材を用いた壁補強構
造の図であり、(a) は水平断面図、(b)はA―A線方向
から見た鉛直断面図。
【図3】本実施形態に係る壁補強構造を示した全体斜視
図。
【図4】本実施形態に係る壁補強構造の変形例を示した
水平断面図。
【図5】従来技術の壁補強構造を示した図であり、(a)
は構造用合板を出隅側に配置した場合の水平断面図、
(b) は構造用合板を入隅側にも配置した場合の水平断面
図。
【符号の説明】
2 柱 11 構造用壁材 12、13 構造用合板(一対の壁材) 14 ほぞ 15 欠き込み
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 631 E04B 2/56 631B 631C 631K 641 641Z 643 643A E04C 2/30 E04C 2/30 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠き込みおよびほぞが連続形成された組
    手仕口を縁部に形成するとともに前記欠き込みの深さ若
    しくは前記ほぞの長さを板厚よりも実質的に大きくした
    一対の壁材からなり、該壁材のうち、一方の壁材の欠き
    込み内に直交方向より嵌合された他方の壁材のほぞが前
    記一方の壁材の背面から突出されるように構成したこと
    を特徴とする構造用壁材。
  2. 【請求項2】 欠き込みおよびほぞが連続形成された組
    手仕口を縁部に形成するとともに前記欠き込みの深さ若
    しくは前記ほぞの長さを板厚よりも実質的に大きくした
    一対の壁材を壁の入隅側に配置して互いに直交するよう
    に組手接ぎで接合し、該壁材のうち、一方の壁材の欠き
    込み内に嵌合され該壁材の背面から突出する他方の壁材
    のほぞを柱の側面に当接して該柱に固定したことを特徴
    とする壁補強構造。
  3. 【請求項3】 前記壁材を室内側に配置した請求項2記
    載の壁補強構造。
JP8064696A 1996-03-08 1996-03-08 構造用壁材およびそれを用いた壁補強構造 Withdrawn JPH09242219A (ja)

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