JPH09144041A - マンホールの蓋高さ調整工法 - Google Patents

マンホールの蓋高さ調整工法

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JPH09144041A
JPH09144041A JP7300101A JP30010195A JPH09144041A JP H09144041 A JPH09144041 A JP H09144041A JP 7300101 A JP7300101 A JP 7300101A JP 30010195 A JP30010195 A JP 30010195A JP H09144041 A JPH09144041 A JP H09144041A
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manhole
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JP7300101A
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English (en)
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Mikio Oraku
幹夫 大楽
Hiromasa Shimura
博正 志村
Kenji Oshima
謙二 大島
Masatoshi Utano
正敏 歌野
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Hakko Co Ltd
Nagashima Foundry Co Ltd
Nichikon KK
Original Assignee
Hakko Co Ltd
Nagashima Foundry Co Ltd
Nichikon KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋高さ調整を含むマンホール築造の施工時間
を短縮し、また、一旦施工を完了した後に再度蓋高さの
調整をする際にも、作業時間の短縮と労力の軽減を図る
と共に、機材の再利用を可能にする。 【解決手段】 上部コンクリートブロック3に対して蓋
受枠4を上下に移動させて蓋部の高さを調節する際に、
マンホール上部のコンクリートブロックと蓋受枠との高
さ調整間隙Gに、高さ調整後発泡材を充填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路下のマンホール築
造の際に、マンホールの蓋受枠の高さを調整するように
したマンホールの蓋受枠の高さ調整工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、道路下のマンホール築造の際に、
マンホールの蓋部は路面の傾斜等に合わせて上下に調整
する必要があり、このためにマンホールの蓋受枠の高さ
を調整する工法又は調整装置が各種提案されている。
【0003】その一例として、特開昭62−24871
6号公報に記載されるような調整ボルトを用いたものが
知られている。これは図7に示すように、路盤51を開
削して設けられたマンホール本体52のマンホール上部
53の上面に、複数の高さ調整ボルト54を立設し、該
調整ボルト54に調整ナット55を螺合し、該調整ナッ
トの上に蓋受枠56を設置する。そして前記調整ナット
55の螺合量を調整して蓋受枠56が所定の高さ及び傾
きになるようにし、固定ナット57で蓋受枠56を固定
する。その後、マンホール上部53の上面と蓋受枠56
との間に形成される調整間隙にコンクリート58を打設
し固化させるものである。
【0004】また別の例として、特開平2−28252
4号公報に記載されるような、高さ調整のためにばね等
の弾性体を用いたものが知られている。これは図8に示
すように、マンホールの上部コンクリートブロック61
に固定ボルト62を立設させ、この固定ボルト62に、
コイルバネ63を挿通させ、さらに蓋受枠64のフラン
ジ部64aのボルト穴を挿通させて蓋受枠64を設置し
ている。そして前記フランジ部64aの上側からナット
65を前記固定ボルト62に螺装し、該ナット65を締
め付け又は緩めることによって、前記コイルバネ63を
弾性変形させながら前記蓋受枠64を上下調節して路面
60と面合わせする。その後、上部コンクリートブロッ
ク61と上記蓋受枠64の外周面及び内周面に沿って外
型枠66及び内型枠67を配設し、上部コンクリートブ
ロック61と上記蓋受枠64との高さ調整間隙にモルタ
ル等を充填して硬化させることによって蓋受枠64を位
置決め固定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におけ
るマンホールの蓋受枠の高さ調整工法では、マンホール
上部と蓋受枠との高さ調整間隙に、高さ調整の後に、コ
ンクリート又はモルタルを充填して硬化させ蓋受枠の位
置を固定している。このように調整後の蓋受枠の位置固
定にコンクリート又はモルタルを用いた場合に次のよう
な問題が生じる。
【0006】まず、コンクリート又はモルタルを完全に
硬化させるために通常2〜3時間の硬化時間が必要とな
って、その分マンホール敷設の施工時間が長期化してし
まう。マンホールは一般に道路下に敷設されることか
ら、交通の妨げになる敷設工事はできるだけ速やかに完
了させることが要求され、施工時間の長期化が大きな問
題となっている。
【0007】また、一旦、路面に対してマンホールの蓋
受枠高さを調整して施工を完了した後にも、経時的に路
面が陥没したり、路面の舗装のやり直し等によって路面
自体の高さが変化してしまい、再度蓋受枠の高さ調整を
やり直す必要がある。マンホール上部と蓋受枠との高さ
調整間隙にコンクリート又はモルタルを充填して硬化さ
せて蓋受枠の位置固定を行った場合には、蓋受枠の高さ
調整のやり直し作業に際して、硬化したコンクリート又
はモルタルを破壊しなければならず、作業に時間と労力
を要すると共に、上述の従来例で説明したような、蓋受
枠の高さ調整に要する調整ボルト,調整のためのナッ
ト,或はバネ等の調整治具もコンクリートまたはモルタ
ルと一緒に破壊してしまうので、それらの調整機材を再
利用できないという問題が生じる。
【0008】本発明は、上述の問題を解決するために提
案されたものであって、蓋高さ調整を含むマンホール築
造の施工時間を短縮し、また、一旦施工を完了した後に
再度蓋高さの調整をする際にも、作業時間の短縮と労力
の軽減を図ると共に、高さ調整治具の再利用を可能にす
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるマンホールの蓋高さ調整工法は、道路
下のマンホール築造の際に、マンホール上部のコンクリ
ートブロックに対して、高さ調整治具を用いて蓋受枠を
上下に移動させ、蓋部の高さを調節するようにしたマン
ホールの蓋高さ調整工法において、上記マンホール上部
のコンクリートブロックと蓋受枠との高さ調整間隙に、
高さ調整後、発泡材を充填することを特徴とする。
【0010】また、上記高さ調整治具は、上記コンクリ
ートブロック上面に立設されるスタンドボルトと、前記
コンクリートブロック上面と上記蓋受枠との間に介在さ
れるコイルスプリングと、前記蓋受枠の上側から前記ス
タンドボルトに螺合されるナットとで構成されることを
特徴とする。
【0011】さらに、上記高さ調整後の高さ調整間隙
に、該間隙に対応した厚みを有するスペーサを部分的に
介在させ、その後に発泡材を充填することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明によるマンホールの蓋高さ調整工法で
は、マンホールの上部を構成するコンクリートブロック
に対して、高さ調整治具を用いて蓋受枠の高さを調整
し、その後、前記コンクリートブロックと蓋受枠との高
さ調整間隙に発泡材を充填する。発泡材の充填作業自体
は短時間で完了するので、マンホールの蓋高さ調整作業
に要する作業時間を従来の工法に比べて大幅に短縮する
ことができる。
【0013】また、マンホール上部のコンクリートブロ
ックと蓋受枠との高さ調整間隙に充填された発泡材は、
圧縮に対しては十分な強度を有して蓋受枠を固定する
が、熱あるいはせん断力には弱く、蓋高さ調整を再度や
り直す場合には容易に破壊することができる。したがっ
て、蓋高さ調整のやり直し作業を容易且つ短時間に完了
することができる。また、マンホール上部のコンクリー
トブロックと蓋受枠との高さ調整間隙に充填された発泡
材の破壊及び撤去は、その周辺の調整治具等を何等破壊
することなく行うことができるので、蓋高さ調整のやり
直し作業に際して治具の再利用が可能なる。
【0014】さらに、高さ調整治具としてスタンドボル
ト,コイルスプリング,ナットを用いた場合、発泡材を
充填する高さ調整間隙を規定より若干高めにセットして
おく。そして発泡材充填後、ナットを締め付けて蓋受枠
を若干下方に移動させる。この結果、発泡材の圧縮率が
高まり、圧縮に対してより十分な強度を持たせることが
できる。
【0015】またさらには、マンホール上部のコンクリ
ートブロックと蓋受枠との高さ調整間隙に、該間隙に対
応した厚みを有するスペーサを介在させてやることによ
って、圧縮に対して確実な強度を持たせることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1実施例を示すマンホールの
蓋高さ調整工法の部分側断面図で、図において、符号1
は道路の地下に築造された,通称プレホールといわれる
下水道用組立てマンホールで、このマンホール1内の下
部には、図示しないが例えば下水道管が貫通,接続され
ている。マンホール1の築造に当たっては、まず路面か
らの高さが確認され、設置される。
【0017】上記マンホール1は、基礎杭、グリ石等で
固められた基礎の上に各種のコンクリートリング2を順
に積み上げ、それぞれの接合部にエポキシ樹脂含浸体等
を配設して接着し、ずれ止めして設置される。そして前
記コンクリートリング2の最上段には上部コンクリート
ブロック3が配設されている。
【0018】符号4は金属製の蓋受枠で、該蓋受枠4に
は円周フランジ4aが形成されており、該円周フランジ
4aには挿通孔4bが複数個設けられている。また、蓋
受枠4の外周径は前記上部コンクリートブロック3の外
周径と略同径に形成されており、該蓋受枠4には鉄製の
マンホール蓋5が設置されている。
【0019】符号6は前記蓋受枠4の内周面と前記コン
クリートブロック3の内周面との間に架設される内型枠
で、該内型枠6は、ある程度の可撓性かつ剛性を有す
る,例えば硬質合成樹脂等で形成されている。該内型枠
6は、図2に示すように、所要厚みを有し、かつ、前記
蓋受枠4とコンクリートブロック3との間に架設できる
程度の高さを有する長方形の板状部材を円形状にしたも
ので、該内型枠6は、その外径が前記蓋受枠4及び上部
コンクリートブロック3の内径に合うように調整幅を持
たせてある。また、該内型枠6の内周面には、外径を固
定できるように、フック等の係止手段6aが設けられて
いる。
【0020】符号7は前記蓋受枠4の外周面と前記上部
コンクリートブロック3の外周面との間に架設される外
型枠で、該外型枠7は、前記内型枠6と同様にある程度
の可撓性かつ剛性を有する材料で形成され、その外径は
蓋受枠4と上部コンクリートブロック3の外径に合うよ
うに調整手段を持った円筒状に形成されている。また、
外周面には後述する発泡材を注入するための注入口7a
が少なくとも1カ所以上設けられている。
【0021】また符号8は発泡材が充填されている発泡
材供給タンクで、該タンク8内には、液状の熱硬化性樹
脂または熱過疎性樹脂、例えばポリウレタン,ユリア樹
脂,ポリスチレン,ABS樹脂等に沸点の低い有機薬品
と重合触媒、例えばフレオン,プロパン,ブタン,ペン
タン等を加えたものが入っている。そして該タンク8内
の発泡材をポンプ9で圧送して噴出させることで発泡ポ
リウレタン,発泡ユリア樹脂,発泡ポリスチレン,発泡
ABS等の発泡体層をつくる。
【0022】次に第1実施例におけるマンホールの蓋高
さ調整における工法を工程を追って説明すると、まず、
上部コンクリートブロック3の上面で複数箇所にスタン
ドボルト10を立設する。そして、該スタンドボルト1
0にテーパコイルスプリング11とワッシャ12を挿通
し、蓋受枠4の円周フランジ4aに設けられた挿通孔4
bを挿通して蓋受枠4を設置する。さらに該蓋受枠4の
上側からスタンドボルト10にナット13を螺装し、該
ナット13の締め付けにより、テーパコイルスプリング
11を弾性変形させながらマンホール蓋5の上面が路面
と一致するように、蓋受枠4の高さを調整する。
【0023】そして前記上部コンクリートブロック3の
内周面と蓋受枠4の内周面との間に内型枠6を架設す
る。この時該内型枠6の外周面が前記コンクリートブロ
ック3及び蓋受枠4の内周面に密接するように、該内型
枠6の外径を調整して係止手段6aで固定する。次に前
記上部コンクリートブロック3の外周面と蓋受枠4の外
周面との間に外型枠7を密接するようにして架設する。
その結果、上部コンクリートブロック3,蓋受枠4,内
型枠6,外型枠7によって高さ調整間隙Gが形成され
る。
【0024】前述のように蓋受枠4の高さ調整が行われ
た後、上部コンクリートブロック3の上面に接着剤を塗
布し、その後上記高さ調整間隙Gに発泡材を充填する。
前記発泡材供給タンク8のホース8aを外型枠7の注入
口7aに連結する。そしてポンプ9を駆動して発泡材を
高さ調整間隙Gに噴出させる。発泡材は噴出すると同時
に気化して、高さ調整間隙G内全域に十分な強度の発泡
層が形成される。該発泡層は接着剤によって上部コンク
リートブロック3の上面に接着されるため、振動等によ
ってずれることはなくなる。そして発泡材充填後、内型
枠6及び外型枠7を取り外し、土砂を埋め戻して施工を
完了させる。また、発泡材を使用する利点としては、発
泡材硬化後に、例えば内周面を円滑にするために、表面
を簡易に削ることができる。また、内型枠6及び外型枠
7を埋め殺さないため再利用ができるため施工費用を割
安にでき、さらには、再び高さ調整を行う場合には、発
泡層を簡単に壊すことができるため、再施工の準備段階
が簡易になり、またさらに、ばね等の高さ調整治具を再
利用できる。
【0025】また、車両通過等に伴う圧縮に対しての強
度をさらに補強する手段として、図3,図4に示すよう
に、高さ調整が行われた後に、高さ調整間隙Gに、スペ
ーサ20を部分的に介在させてもよい。該スペーサ20
は、金属または硬質プラスッチック等の剛性を有する材
質で形成されており、前記高さ調整間隙Gの間隙に対応
した厚みに形成されている。その構成としては、予め厚
みの異なるスペーサを複数個用意しておき、間隙に対応
した厚みのスペーサを選択して設置する場合や、または
所要厚みに形成されたスペーサを複数個重ねることで間
隙に対応させて設置する。また発泡材が外型枠7側から
高さ調整間隙Gに沿って環状に充填される関係から、前
記スペーサ20の大きさは上部コンクリートブロック3
の上面幅より小さく、また設置場所は上部コンクリート
ブロック3の上面の内側よりに設置されることが望まし
い。さらにスペーサ20の表面に接着剤を塗布すること
によって、スペーサ20はコンクリートブロック3及び
発泡層とに接着するため、仮に該スペーサ20に集中的
に荷重が付加されても、該スペーサ20がずれて発泡層
を壊すことはない。このように高さ調整間隙Gに剛性を
有するスペーサ20を介在させることで、圧縮に対して
さらなる強度を持たせることができ、例えば大型車両等
が頻繁に通過するマンホールに対しては非常に有効にな
る。
【0026】また、圧縮に対する強度を向上させる他の
手段としては、上述の蓋受枠4の高さ調整を行う際に、
調整量を規定値より若干高めにしておき、発泡材充填後
に再びナット13を締付け、発泡材の圧縮率を高めるこ
とが考えられる。この際、内型枠6及び外型枠7は、あ
る程度剛性を有していることから、ナット13の締付け
に対して、発泡材が内周方向および外周方向に膨張する
ことはなく、適正に圧縮率を高めることができる。通常
の発泡の場合、例えば発泡ポリスチレンでは密度が0.
5〜0.8(g/cm3)程度だが、このようにするこ
とでさらに密度を高めることができ、圧縮に対する強度
を向上させることができる。
【0027】次に、図5によって本発明の第2の実施例
を説明する(第1実施例と同じ箇所には同じ符号を付け
て説明を一部省略する)。図5は、第2実施例における
マンホールの蓋高さ調整工法の部分側断面図である。こ
の第2実施例では、第1実施例と同様に蓋高さの調整を
行った後、高さ調整間隙G内に発泡性樹脂のビーズ30
を配置し、該ビーズ30を発泡させることで、高さ調整
間隙G内に発泡層を形成するようにしている。ここで本
第2実施例を行うに際して、内型枠6’は、ある程度の
可撓性かつ剛性かつ耐熱性を有する材質で形成されてお
り、例えばアルミニウムのような金属または硬質樹脂等
で形成されている。また形状としては、図6に示すよう
に中空のパイプ部材を円環状に形成したものである。該
内型枠6’は、その外径が調整できるように端部が互い
にスライド嵌合しており、また、その外径が固定できる
ようにフック等の係止手段6aが設けられている。そし
て外周面には加熱気体を噴出するための噴出孔6’aが
複数箇所に設けられており、さらに、加熱気体供給源3
1に連通するホース6’bが連結されている。
【0028】また外型枠7’は、前記内型枠6’と同様
にある程度の可撓性かつ剛性かつ耐熱性を有する材質で
形成されており、形状は第1実施例の外型枠7と同様に
調整に調整手段を持った円筒状に形成されている。
【0029】さらに前記ビーズ30は、スチレン樹脂,
ウレタン樹脂,フェノール樹脂等が用いられ、該樹脂ビ
ーズ30は加熱気体によって発泡するものである。そし
て該発泡ビーズ30の量を調整することによって、高さ
調整間隙G内の圧縮強度を調整することができる。
【0030】次に、第2実施例におけるマンホールの蓋
高さ調整における工法を工程を追って説明すると、第1
実施例と同様に、スタンドボルト10,テーパコイルス
プリング11,ワッシャ12,ナット13を使用して、
上部コンクリートブロック3に対して蓋受枠4の高さを
調整する。そして上部コンクリートブロック3の上面に
接着剤を塗布した後、前記樹脂ビーズ30を量を調整し
て配置する。ここで配置する量の調整としては、高さ調
整間隙の狭い所にはビーズ30の量を少なめにし、逆に
間隙の広い所には量を多めに配置する。これにより発泡
後の間隙内での密度が均一になる。
【0031】次に前記上部コンクリートブロック3の内
周面と蓋受枠4の内周面との間に内型枠6’を架設す
る。この時該内型枠6’の外周面が前記コンクリートブ
ロック3及び蓋受枠4の内周面に密接するように外径を
調整して係止手段6aで固定し、かつ、内型枠6’の外
周面に設けられた噴出孔6’aが高さ調整間隙G内に臨
むように設置する。そしてさらに前記上部コンクリート
ブロック3の外周面と蓋受枠4の外周面との間に外型枠
7’を密接するようにして架設する。
【0032】前述のように蓋受枠4の高さ調整が行わ
れ、内型枠6’及び外型枠7’が設置された後、加熱気
体供給源31を駆動させ、ホース6’bを介して内型枠
6’に加熱気体を供給する。そして内型枠6’に供給さ
れた加熱気体は噴射孔6’aより高さ調整間隙G内に噴
出され、接着剤が塗布された発泡ビーズ30を発泡させ
る。その結果、高さ調整間隙G内全域に十分な強度を有
する発泡層が形成される。また、該発泡層には接着剤が
塗布されるようになるので、蓋受枠4は発泡層に接着さ
れ、振動等によってずれることはなくなる。そして発泡
材充填後、内型枠6及び外型枠7を取り外し、土砂を埋
め戻して施工を完了させる。
【0033】また、第2実施例においても、上述した第
1実施例に記載したスペーサ20を介在させてもよく、
また、発泡後にナット13を締め付けて発泡材の圧縮率
を高めて、圧縮に対する強度強化の手段をこうじてもよ
い。
【0034】また、上述の実施例では、高さ調整間隙に
ばね等の弾性材を介在させた蓋高さ調整工法を例に説明
したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、従
来例で示したスタンドボルトのみによって蓋高さ調整を
行う工法等の蓋高さ調整間隙の充填にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
次に記載する効果を奏する。 (1)蓋高さ調整の後に、マンホール上部のコンクリー
トブロックと蓋受枠との高さ調整間隙に十分な圧密状態
で発泡材を充填することにより、蓋受枠を位置決め固定
し、調整間隙への水分等の異物の侵入を防いで調整間隙
内に配置された調整機材等の劣化を防止する。 (2)マンホール上部のコンクリートブロックと蓋受枠
との高さ調整間隙に、従来のコンクリートやモルタルに
換えて発泡材を充填することにより、発泡材の充填作業
自体は短時間で完了するので、マンホールの蓋高さ調整
作業に要する作業時間を従来の工法に比べて短縮するこ
とができる。また、作業コストを低減することもでき
る。 (3)マンホール上部のコンクリートブロックと蓋受枠
との高さ調整間隙に充填された発泡材は容易に破壊する
ことができるので、蓋高さ調整のやり直し作業を容易且
つ短時間に完了することができる。また、高さ調整間隙
に充填された発泡材の破壊及び撤去は、その周辺の調整
治具等を何等破壊することなく行うことができるので、
蓋高さ調整のやり直し作業に際して機材の再利用が可能
なる。 (4)さらには、マンホール上部のコンクリートブロッ
クと蓋受枠との高さ調整間隙にスペーサを介在させてや
ることによって、圧縮に対してさらなる強度を持たせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、マンホールの蓋高
さ調整工法の部分側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例で使用する内型枠の説明図
である。
【図3】スペーサを介在させた蓋高さ調整工法の部分側
断面図である。
【図4】スペーサの設置場所を示した上面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す、マンホールの蓋高
さ調整工法の部分側断面図である。
【図6】本発明の第2実施例で使用する内型枠の説明図
である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マンホール 2 コンクリートリング 3 上部コンクリートブロック 4 蓋受枠 4a フランジ 4b 挿通孔 5 マンホール蓋 6 内型枠 6a 係止手段 6’ 内型枠 6’a 噴出孔 6’b ホース 7,7’ 外型枠 8 発泡材供給タンク 9 ポンプ 10 スタンドボルト 11 テーパコイルスプリング 12 ワッシャ 13 ナット 20 スペーサ 30 樹脂ビーズ 31 加熱気体供給源 G 高さ調整間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 博正 東京都目黒区鷹番1−10−6 株式会社ハ ッコー内 (72)発明者 大島 謙二 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 (72)発明者 歌野 正敏 神奈川県川崎市中原区新丸子町751

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路下のマンホール築造の際に、マンホ
    ール上部のコンクリートブロックに対して、高さ調整治
    具を用いて蓋受枠を上下に移動させ、蓋部の高さを調節
    するようにしたマンホールの蓋高さ調整工法において、 上記マンホール上部のコンクリートブロックと蓋受枠と
    の高さ調整間隙に、高さ調整後、発泡材を充填すること
    を特徴とするマンホールの高さ調整工法。
  2. 【請求項2】 上記高さ調整治具は、上記コンクリート
    ブロック上面に立設されるスタンドボルトと、前記コン
    クリートブロック上面と上記蓋受枠との間に介在される
    コイルスプリングと、前記蓋受枠の上側から前記スタン
    ドボルトに螺合されるナットとで構成されることを特徴
    とする請求項1記載のマンホールの蓋高さ調整工法。
  3. 【請求項3】 上記高さ調整後の高さ調整間隙に、該間
    隙に対応した厚みを有するスペーサを部分的に介在さ
    せ、その後に発泡材を充填することを特徴とする請求項
    1,2記載のマンホールの蓋高さ調整工法。
JP7300101A 1995-11-17 1995-11-17 マンホールの蓋高さ調整工法 Pending JPH09144041A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1329558A1 (de) * 2002-01-18 2003-07-23 Gudrun Mietz Vorrichtung zum Anheben von Schachtabdeckungen von Revisionsschächten auf Strassenniveau
KR102172918B1 (ko) * 2019-12-05 2020-11-02 한국건설기술연구원 맨홀뚜껑 받침구조

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