JP2612412B2 - 補強土構造 - Google Patents

補強土構造

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JP2612412B2
JP2612412B2 JP5233391A JP23339193A JP2612412B2 JP 2612412 B2 JP2612412 B2 JP 2612412B2 JP 5233391 A JP5233391 A JP 5233391A JP 23339193 A JP23339193 A JP 23339193A JP 2612412 B2 JP2612412 B2 JP 2612412B2
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俊介 島田
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強化土エンジニヤリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発泡性合成樹脂材か
らなる複数個の壁体ブロックによって構築される壁体の
背面部に硬化性流動体を充填することにより構築される
補強土構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】道路な
どに面して構築される擁壁などの補強土構造物として、
例えば、複数枚の壁体パネルを補強材によって支持しな
がら設置し、かつこの壁体パネルによって構成される壁
体の背面部に盛り土を充填することにより構築されるも
のが知られている。
【0003】しかし、壁体パネルには、一般にコンクリ
ートパネルなどのきわめて重いパネルが使用されるの
で、山間部などの交通不便な地においては、運搬などに
際して、重くて取り扱いが困難であり、また現場での設
置などに際し、不安定な場所での作業を強いられ、危険
を伴うなどの課題があった。
【0004】また、壁体を支持するための基礎を構築す
る必要があるので、工事が大規模化し、さらに盛り土は
施工現場の土砂を転圧しながら充填されるが、永年の経
過と共に沈下するなどにより変位したり、あるいは流出
してしまうなどの課題もあった。
【0005】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、交通不便な場所においても容易に構築
でき、しかも半永久的に当初の状態を維持できる補強土
構造物を構築可能な補強土構造を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る補強土構
造は、地山の先端部に、発泡性合成樹脂材からなる複数
個の壁体ブロックを所定の高さに積み重ね、この壁体ブ
ロックのそれぞれに鉄筋グリット、ジオテキスタイル又
はエキスパンドメタルからなる補強部材を巻き掛けると
ともに、この補強部材の両端部を前記地山側に延長する
とともに、前記地山に固定して前記壁体ブロックのそれ
ぞれを固定し、さらに複数個の壁体ブロックからなる壁
体と前記地山との間に硬化性流動体を充填することによ
り構成されている。
【0007】この発明に係る補強土構造は、地盤上に、
発泡性合成樹脂材からなる複数個の壁体ブロックを所定
の高さに積み重ね、この壁体ブロックを、この壁体ブロ
ックを連続して貫通するアンカー部材によって前記地盤
上に固定することにより対向する壁体を構築し、この対
向する壁体間に硬化性流動体を充填することにより構成
されている。
【0008】
【実施例】実施例1. 図1および図2は、この発明に係る補強土構造の一実施
例を示し、図において、符号1は道路などに面して形成
された地山、2はこの地山1の先端部に上下方向および
横方向に突き合わせながら所定の高さに積み重ねられ、
上下方向および横方向に連続する壁体Aを構成する壁体
ブロック、3は中間部3aを壁体ブロック2に巻き掛け、
両端部3bを地山1側に水平に延長し、かつ両端部3bを地
山1に固定して設置され、各壁体ブロック2を地山1の
先端部に固定する補強部材、4はこの補強部材3の両端
部3bを地山1に固定するアンカー部材、5は壁体Aと地
山1とで構成される空間部Bに充填され、かつ硬化して
壁体ブロック2と補強部材3と地山1と完全に一体にな
る硬化性流動体、そして、符号6は壁体Aの表面部に添
え付けられ、壁体Aを覆うコンクリートパネル、場所打
ちコンクリートパネル又は植生マットからなる表面パネ
ルである。
【0009】壁体ブロック2は発泡性合成樹脂材から運
搬などの取り扱いがし易く、かつ自立可能なように直方
体形に形成されている。また、補強部材3は鉄筋グリッ
ト、ジオテキスタイル、エキスパンシドメタル、鋼材な
どから形成されている。
【0010】硬化性流動体5はモルタル、コンクリー
ト、軽量モルタル、発砲モルタル、土と硬化材とからな
る流動体、あるいは発砲ウレタンなどであって、充填
後、時間の経過と共に硬化して壁体ブロック2と補強部
材3と地山1と完全に一体化されるものである。
【0011】このような構成において、施工方法を説明
すると、最初に、地山1の先端部に複数個の壁体ブロッ
ク2を所定の高さに積み重ねるとともに、各壁体ブロッ
ク2のそれぞれに補強部材3の中間部3aをそれぞれ巻き
掛け、両端部3bを地山1側に水平に延長し、かつ地山1
にアンカー部材4によって固定することにより各壁体ブ
ロック2を移動しないようにそれぞれ固定する。
【0012】次に、複数個の壁体ブロック2からなる壁
体Aと地山1とで構成される空間部Bに硬化性流動体5
を充填し、充分に養生する。
【0013】硬化性流動体5は時間の経過とともに硬化
して壁体ブロック2と補強部材3と地山1と完全に一体
化され、その結果として、強度的に安定した補強土構造
物が得られる。そして、壁体Aの表面に表面パネル6を
取り付ける。
【0014】実施例2. 図3は、同じくこの発明に係る補強土構造の他の実施例
を示し、図において、符号7は地盤上に所定高さに積み
上げられ、対向する壁体Aを所定の高さにそれぞれ構成
する壁体ブロック、8はこれらの壁体ブロック7を連続
して貫通し、かつこれらの壁体ブロック7を地盤上に一
体的に固定するアンカー部材、9は対向する壁体A,A 間
の空間部に充填された硬化性流動体、そして、符号10は
対向する左右壁体A,A と硬化性流動体9とからなる堤体
の上に構築された道路である。
【0015】壁体ブロック7は実施例1の壁体ブロック
2と同様に、発泡性合成樹脂材から形成され、また硬化
性流動体9も実施例1の硬化性流動体5と同様にモルタ
ル、コンクリート、軽量モルタル、発砲モルタル、土と
硬化材とからなる流動体、発泡ウレタン等であって充填
後、時間の経過とともに硬化するものが使用されてい
る。
【0016】
【発明の効果】この発明に係る第1項および第2項記載
の補強土構造は、以上説明した構成からなり、壁体を構
成する壁体ブロックが発泡性合成樹脂材から形成されて
いるので、きわめて軽く運搬や施工現場における設置等
が容易で施工がし易く、また壁体ブロックからなる壁体
はきわめて軽量なことから、この壁体を支持する基礎を
省略でき、工期の短縮化、工事費の低減及び施工の省力
化等が図れ、特に交通不便な山間部での施工に適してい
る。
【0017】また、所定の高さに積み重ねられた複数個
の壁体ブロックは、鉄筋グリット、ジオテキスタイル又
はエキスパンドメタルからなる補強部材を巻き掛け、そ
の両端部を地山側に延長するとともに、前記地山に固定
して移動しないようにそれぞれ固定され、さらに複数個
の壁体ブロックからなる壁体と前記地山との間に、硬化
性流動体を充填することにより、壁体ブロックと補強部
材と地山とが完全に一体化されているので、きわめて安
定した補強土構造物を構築できるとともに、当初の構造
および形態を半永久的に維持できる効果がある。
【0018】さらに、補強部材が鉄筋グリット、ジオテ
キスタイル又はエキスパンドメタルから形成されている
ので、補強部材と硬化性流動体との一体性が高く、補強
部材によって硬化性流動体をより強固に補強できるとと
もに、各壁体パネルを強固に固定できる。また、補強部
材は各壁体ブロックにその中間部を巻き掛けて連結され
ているので、壁体ブロックが発泡性合成樹脂材から形成
されて軟らかいものでも、補強部材を壁体ブロックに確
実に連結できて、壁体ブロックを確実に保持できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る補強土構造の一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】この発明に係る補強土構造の他の実施例を示す
縦断面図である。
【図3】この発明に係る補強土構造の他の実施例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1…地山、2…壁体ブロック、3…補強部材、4…アン
カー部材、5…硬化性流動体、6…コンクリートパネ
ル、場所打ちコンクリートパネル、又は植生マット(表
面パネル)、7…壁体ブロック、8…アンカー部材、9
…硬化性流動体、10…道路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山の先端部に、発泡性合成樹脂材から
    なる複数個の壁体ブロックを所定の高さに積み重ね、こ
    の壁体ブロックのそれぞれに鉄筋グリット、ジオテキス
    タイル又はエキスパンドメタルからなる補強部材を巻き
    掛けるとともに、この補強部材の両端部を前記地山側に
    延長し、かつ前記地山に固定して前記壁体ブロックのそ
    れぞれを固定し、さらに複数個の壁体ブロックからなる
    壁体と前記地山との間に硬化性流動体を充填してなるこ
    とを特徴とする補強土構造。
  2. 【請求項2】 地盤上に、発泡性合成樹脂材からなる複
    数個の壁体ブロックを所定の高さに積み重ね、この壁体
    ブロックを、この壁体ブロックを連続して貫通するアン
    カー部材によって前記地盤上に固定することにより対向
    する壁体を構築し、この対向する壁体間に硬化性流動体
    を充填してなることを特徴とする補強土構造。
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