JP3247082B2 - 軽量盛土工法 - Google Patents

軽量盛土工法

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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軽量盛土工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、舗装路の拡幅工事や急傾斜地にお
ける舗装路の建設等に際して、地盤上に土や砂利等を敷
設する盛土がなされていた。しかし、この砂や砂利を用
いる盛土工法においては、材料の密度が高いため土圧が
大きくなり圧密沈下を生じたり、滑りが生じたりすると
いう問題点があった。
【0003】そこで、最近では、図8に示すように、土
や砂利の代わりに硬質のウレタンフォーム等からなる硬
質発泡層61を地盤51上に形成し、該硬質発泡層61
により嵩上げする軽量盛土工法が提案されている。な
お、図8では、急傾斜地における舗装路S1の構造を表
し、図中の符号51aは地盤上面、52は斜面、53は
前記地盤上面51aを水平にするための基礎平面、54
は前記地盤上面51aと斜面52とで硬質発泡層形成用
の空間を区画する壁面、55は前記硬質発泡層61の上
面に打設されたコンクリート床版、56は前記コンクリ
ート床版55のアンカー部、57は前記コンクリート床
板55上に敷設された覆土、58は舗装路表面を構成す
るアスファルト、C1,C2は舗装路上を通行する自動
車である。
【0004】前記軽量盛土工法は、図9のように、地盤
51上面51a(図示の場合には基礎平面53上面)に
液状発泡樹脂原料Pの吐出・発泡を複数回に分けて繰り
返し行い、前記地盤51上に複数の硬質発泡層62を順
次積層して一体化することによって複数層からなる硬質
発泡層61が形成される。この工法によれば、施工の際
に大型設備機械を必要とせず、施工者の負担を軽減で
き、しかも施工および原料の運搬を容易にすることがで
きる。なお、前記液状発泡樹脂原料Pの吐出は、スプレ
ー式注入機のノズルNから地盤上面51a全体に吹き付
けられるようにして行われ、一回の発泡樹脂原料Pの吐
出により形成される一の硬質発泡層62の厚みは20〜
30cmとされる。
【0005】ところで、前記工法によって硬質発泡層6
1で嵩上げした構造においては、安全上等の点から該発
泡層61には、その上方から垂直に加わる荷重に対する
強度、すなわち地盤鉛直方向Zの圧縮強度を大にするこ
とが要求される。具体的には、前記許容圧縮強度は0.
2kgf/cm2以上、好ましくは0.5kgf/cm2
以上とされている。
【0006】しかしながら、上記工法においては、用い
られる液状発泡樹脂原料Pは吐出直後の初期粘度が低い
ので、地盤51上に吐出された際には、まず地盤51の
水平方向へ広がり、反応の進行によって粘度が上昇し、
全体がクリーム状態となるまで流動が続く。そして、前
記液状発泡原料Pは外方へ向かって発泡することから、
液状発泡原料Pは流動方向へ広がるように発泡する。そ
の結果、発泡硬化によって形成された前記各々の硬質発
泡層62は、気泡(セル)が地盤鉛直方向Zに配列せ
ず、自由な方向となっているため、強度が不均一なもの
となる。しかも、前記硬質発泡層62が複数積層形成さ
れた硬質発泡層61の最上面においては、前記強度の不
均一さが加算増大され、局部的に弱い箇所ができて十分
な圧縮強度が得られない問題が生じる場合がある。
【0007】また、上記工法においては、一回の発泡樹
脂原料Pの吐出量は作業者の感に頼らざるを得ず、一の
硬質発泡層62の厚みを一定にすることが困難である。
しかも、各硬質発泡層62の厚みにバラツキがある場
合、当該複数層からなる硬質発泡層61の圧縮強度に悪
影響を及ぼすおそれがあるとともに、吐出された発泡樹
脂原料Pの発泡硬化時間の管理等、施工管理が困難にな
る問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み提案されたものであって、強度を向上すること
ができ、しかも施工管理が容易な軽量盛土構造および軽
量盛土工法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地盤
上に発泡樹脂原料の吐出・発泡硬化を複数回に分けて繰
り返し行うことにより、前記地盤上に複数の硬質発泡層
を順次積層して一体化する軽量盛土工法において、地盤
上にブロック状の硬質発泡体からなる発泡方向規制用の
仕切り部材を所定数配置して地盤上を複数の区画に仕切
り、該区画で発泡樹脂原料の吐出・発泡硬化を行うこと
により第一の硬質発泡層を形成した後、既に形成された
発泡層上面あるいは前記仕切り部材上面に新たな仕切り
部材を所定数配置して当該発泡層および仕切り部材の上
面を複数の区画に仕切り、該区画で発泡樹脂原料の吐出
・発泡硬化を行って新たな硬質発泡層を積層形成する積
層工程を行い、前記積層工程を所定回数繰り返して複数
の硬質発泡層を積層一体化することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明に係る軽量盛土工法
によって得られた軽量盛土構造の一実施例としての急傾
斜地における舗装路の構造を示す断面図、図2は図1の
舗装路を建設する際の基礎工事完了時を示す断面図、図
3は同じく防水プライマーの塗布時を示す断面図、図4
は同じく壁面形成時を示す断面図、図5は同じく硬質発
泡層形成時を示す断面図、図6は同硬質発泡層形成時に
おける地盤上への仕切り部材配置後の要部を示す部分斜
視図、図7は同硬質発泡層形成時における第一の硬質発
泡層形成後の要部を示す部分斜視図である。
【0011】まず、この発明に係る軽量盛土工法によっ
て得られる軽量盛土構造の一実施例を、図1に示す急傾
斜地における舗装路Sの建設に適用する盛土構造を例に
して説明する。前記軽量盛土構造は、地盤11上に発泡
樹脂原料を吐出し発泡硬化させて形成した硬質発泡層2
1により嵩上げするものである。この実施例では、前記
硬質発泡層21は、地盤11上面11aと斜面12と壁
面13で囲まれた空間内に形成されているが、この発明
ではそれに限るものではない。例えば、該盛土構造を地
盤沈下防止のために適用する場合等には、前記斜面ある
いは壁面が存在しない地盤(平地)上に当該硬質発泡層
21が形成されることもある。また、この実施例におけ
る前記硬質発泡層21は、複数の層22を積層一体化し
た複数層からなる。なお、前記壁面13は地盤に立設し
た支柱(図示せず)によって固定されている。図中の符
号14は地盤11上面11aを水平にするための基礎平
面、16は前記硬質発泡層21の上面21aに打設され
たコンクリート床版、17は前記コンクリート床版16
のアンカー部、18は前記コンクリート床版16上に敷
設された覆土、19は舗装路S表面を構成するアスファ
ルトである。
【0012】そして、本発明においては、前記硬質発泡
層21内には、発泡樹脂原料の発泡方向を規制するため
の仕切り部材31が所定数埋設されている。この仕切り
部材31は、吐出された発泡樹脂原料の流動を防止し
て、該発泡樹脂原料の発泡方向を地盤11の鉛直方向Z
へ規制するためのものである。なお、この実施例におけ
る各仕切り部材31は、後述する施工作業(発泡樹脂原
料吐出作業)の利便性を考慮して、前記斜面12および
壁面13と平行になるように所定間隔で並べて配置され
ているが、勿論これに限定されず、施工現場の状況に応
じて、例えば斜面12から壁面13の距離が大であると
き等には該仕切り部材31を斜面12と交差する方向に
設けてもよい。
【0013】上記構成にすれば、吐出後の発泡樹脂原料
が流動して地盤11の水平方向に流れ広がるのが前記仕
切り部材31で堰き止められ、前記発泡樹脂原料の発泡
方向が地盤11の鉛直方向Zへ正しく規制されるので、
該発泡樹脂原料が地盤11の鉛直上方へ均一に発泡し、
十分な圧縮強度を有する軽量盛土構造が得られる。
【0014】次に、この発明に係る軽量盛土工法の一実
施例を、上述した急傾斜地に舗装路S(幅約10m,長
さ約1km)を建設する場合を例にして、図2ないし図
7に基づいて説明する。
【0015】当該舗装路Sの建設においては、まず、図
2に示すように、地盤11および斜面12を堀削して、
地盤上面11aに足場としての基礎平面14を形成する
基礎工事が行われる。この基礎工事は、後述する各作業
を円滑に効率良く行うためになされる。この実施例で
は、該基礎工事の際、施工後の硬質発泡層21と地盤1
1若しくは斜面12との境界における間隙を流れる水流
の間隙流圧が上昇して前記硬質発泡層21が滑動するの
を防ぐため、地盤11上面(基礎平面)11aに排水溝
(図示せず)を設けている。なお、より効果的に前記発
泡層の滑動を防止するためには斜面12に段差部(段切
りとも称される。)を設け、該段差部に硬質発泡層21
が食い込むようにするのが好ましい。
【0016】前記基礎工事終了後、図3に示すように、
前記地盤11上面11a、この実施例では基礎平面14
上面および斜面12に防水プライマーを塗布(散布)し
所定時間放置する。この防水プライマーの塗布によっ
て、地盤11若しくは斜面12に防水性を付与するとと
もに硬質発泡層21との接着性を高めている。
【0017】次いで、図4に示すように、斜面12から
所定距離離れた地盤11上にH鋼等からなる支柱15を
所定間隔で複数立設し、隣り合う支柱15間を鋼板やコ
ンクリートパネル等で覆って壁面13を前記斜面12と
向かい合うように形成する。なお、前記隣り合う支柱1
5の間隔は、施工後の硬質発泡層21からの側圧あるい
は斜面12からの土圧に耐えられるように定められる。
【0018】その後、図5に示すように地盤11上、こ
の実施例では基礎平面14上に発泡樹脂原料Pの吐出・
発泡硬化を複数回に分けて繰り返し行うことにより、前
記地盤11上に複数の硬質発泡層22を順次積層一体化
して複数層からなる硬質発泡層21を形成する。前記発
泡樹脂原料Pとしては、施工現場で発泡可能なポリウレ
タン樹脂,ポリイソシアヌレート,ポリアミド,ポリイ
ミド,ウレア等が挙げられ、特には吐出成形(スプレー
成形)可能な硬質ウレタンフォームを用いるのが望まし
い。前記硬質ウレタンフォームは、ウレタン変性,カル
ボジイミド変性他TDIプレポリマー,クルードTD
I,ポリメリックMDI,各種変性MDI等のイソシア
ネートと、ポリエーテルポリオール,ポリエステルポリ
オールの双方あるいは何れか一方からなるポリオール
と、アミン触媒等の触媒と、水,フレオン,代換えフレ
オン等の発泡剤とで構成される。なお、主要ポリオール
としては、3官能以上短鎖多官能の水酸基価が350〜
550のものが好ましく、さらには反応性が早いアミン
ベースポリオールが好ましい。また、前記硬質ウレタン
フォームに、モノアミン,ジアミン化合物等を架橋剤と
して添加してもよい。
【0019】前記硬質発泡層22の成形の際、図6に示
すように、地盤11上、この実施例では基礎平面14上
に発泡方向規制用の仕切り部材31を所定数配置して前
記地盤11上を複数の区画に仕切り、該複数の区画で発
泡樹脂原料Pの吐出・発泡硬化を行うことによって、図
7に示すような所定厚み(この実施例では30cm程
度)からなる第一の硬質発泡層22を形成する。この実
施例では、作業効率等を考慮して、前記各仕切り部材3
1を、壁面13と平行となるようにし、かつ隣り合う仕
切り部材31の間隔あるいは仕切り部材31と斜面12
若しくは壁面13との間隔が1〜2mとなるようにして
配置する。そして、地盤11上の複数の区画間、この実
施例では各仕切り部材31間あるいは仕切り部材31と
前記斜面12若しくは壁面13間に、それぞれ発泡樹脂
原料Pを吐出し、所定時間放置して該発泡樹脂原料Pを
前記区画で発泡硬化させる。また、図5から理解される
ように、この実施例においては、前記発泡樹脂原料Pの
吐出は、スプレー式注入機を用い、作業者が前記区画間
を後退しながら、該作業者が把持した前記注入機のノズ
ルを左右に移動させて該ノズルから発泡樹脂原料Pを吐
出させることによって行われ、その際、吐出された発泡
樹脂原料Pが前記区画から溢れないようにされる。な
お、図示しないが、この第一の硬質発泡層22の形成に
先立って、地盤11上面11aに発泡樹脂原料を所定量
予備的に吐出(下吹きとも称される。)してもよい。
【0020】その後、図7に示すように、既に形成され
た発泡層22上面22aあるいは前記地盤上面に配置さ
れた仕切り部材31上面31aに新たな仕切り部材31
を所定数配置して、当該既成の発泡層22および仕切り
部材31の上面を複数の区画に仕切り、上記第一の硬質
発泡層22の形成方法と同じように、該区画で発泡樹脂
原料Pの吐出・発泡硬化を行って、所定厚み(この実施
例では30cm程度)の新たな硬質発泡層22を積層形
成する積層工程を行い、前記積層工程を所定回数繰り返
し複数の硬質発泡層22を積層一体化することによっ
て、複数層からなる硬質発泡層21を形成する。なお、
この実施例では、斜面12の傾斜に伴い上方に向かうに
つれて該斜面12と壁面13との間隔が大になるのに対
応して、上方の硬質発泡層における仕切り部材31の配
置数を増やし、最も斜面12に近い仕切り部材31と斜
面12との間隔が2m以上とならないようにされてい
る。
【0021】ここで、前記仕切り部材31としては、十
分な圧縮強度、具体的には1.0kgf/cm2以上の
圧縮強度を有し、しかも軽量性に優れ、具体的には密度
が100kg/m3以下からなるブロック状の硬質発泡
体が用いられる。その仕切り部材31の例として、硬質
ウレタン発泡体,ポリエチレン発泡体,ポリスチレン発
泡体,アクリル発泡体等の硬質発泡体が挙げられる。特
に連続成形可能な硬質ウレタン発泡体は、経済的かつ簡
単に得られるため好適である。なお、該仕切り部材31
の材質を硬質発泡層21、すなわち前記吐出用の発泡樹
脂原料Pの材質と同じものを用いる場合には、上端が開
放した矩形の箱体(簡易成形型)内に発泡樹脂原料Pを
注入し、発泡硬化後脱型することによって作業現場で成
形することもでき、当該仕切り部材31を運搬する必要
がなくなり便利である。前記仕切り部材31の高さは、
一回の発泡樹脂原料Pの吐出により形成される硬質発泡
層22の厚みに対応して定められ、この実施例では30
cm程度とされる。また、前記仕切り部材31は、適宜
の長さのものが、その長さ方向に所要数並べて配置され
る。さらに、前記仕切り部材31の配置時、その仕切り
部材31の表面にあらかじめ両面接着テープ等の固定手
段を設けておき、その固定手段を利用して仕切り部材3
1を確実に位置固定してもよい。
【0022】このように、仕切り部材31で仕切られた
区画内で発泡樹脂原料Pを吐出・発泡硬化するようにす
れば、吐出された発泡樹脂原料Pが流動して地盤11の
水平方向に流れ広がるのを前記仕切り部材31で堰き止
めることができ、該発泡樹脂原料Pの発泡方向を均一に
地盤11の鉛直方向Zへ規制することができる。したが
って、従来のように積層一体形成された硬質発泡層に局
部的に弱い箇所ができるのを防ぎ、当該積層一体形成さ
れた硬質発泡層21の地盤鉛直方向Zの圧縮強度を高め
ることができる。また、前記仕切り部材31の高さを一
定なものとし、該仕切り部材31の高さに合わせて発泡
樹脂原料Pを吐出するようにすれば、各硬質発泡層22
の厚みを簡単に一定とすることができるとともに、吐出
された発泡樹脂原料Pの発泡硬化時間の管理等、施工管
理が容易となる。さらに、前記仕切り部材31の体積分
だけ発泡樹脂原料Pの吐出量を低減することができるの
で、該発泡樹脂原料Pの発泡硬化時間を短縮することが
でき、ひいては工期の短期化を図ることができる。
【0023】上記多層の硬質発泡層21の形成後、該発
泡層21上に鉄筋コンクリート等からなるコンクリート
版16を形成するとともに、該コンクリート版16上に
覆土18を敷設し、アスファルト19等で舗装すること
によって、図1に示すような舗装路Sの建設施工が完了
する。
【0024】なお、上記した実施例では、急傾斜地の舗
装路における盛土構造および盛土工法について述べた
が、本発明はこれに限定されることなく、例えば、舗装
路の拡幅工事や地盤沈下防止等のための盛土工法にも適
用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
軽量盛土工法によれば、ブロック状の硬質発泡体からな
る仕切り部材により仕切られた区画内で発泡樹脂原料を
吐出・発泡硬化させるので、吐出された発泡樹脂原料が
流動して流れ広がるのを前記仕切り部材で堰き止めるこ
とができ、該発泡樹脂原料の発泡方向を均一に地盤の鉛
直方向に規制することができる。したがって、従来のよ
うに積層一体形成された硬質発泡層に局部的に弱い箇所
ができるのを防止し、当該硬質発泡層の強度、特には地
盤鉛直方向の圧縮強度を高めることができる。また、前
記仕切り部材の高さを一定なものとし、該仕切り部材の
高さに合わせて発泡樹脂原料を吐出するようにすれば、
各硬質発泡層の厚みを簡単に一定なものとすることがで
きるとともに、吐出された発泡樹脂原料の発泡硬化時間
の管理等、施工管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る軽量盛土工法によって得られた
軽量盛土構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の舗装路を建設する際の基礎工事完了時を
示す断面図である。
【図3】防水プライマーの塗布時を示す断面図である。
【図4】壁面形成時を示す断面図である。
【図5】硬質発泡層形成時を示す断面図である。
【図6】地盤上への仕切り部材配置後の要部を示す部分
斜視図である。
【図7】第一の硬質発泡層形成後の要部を示す部分斜視
図である。
【図8】一般的な急傾斜地における舗装路の構造を示す
断面図である。
【図9】図8の硬質発泡層形成時を示す断面図である。
【符号の説明】
11 地盤 11a 地盤上面 21 複数層からなる硬質発泡層 22 一の硬質発泡層 22a 発泡層上面 31 仕切り部材 31a 仕切り部材上面 P 発泡樹脂原料 Z 地盤の鉛直方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−33438(JP,A) 特開 昭48−65737(JP,A) 特開 平4−5327(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/18 E01C 1/00 E01C 7/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤上に発泡樹脂原料の吐出・発泡硬化
    を複数回に分けて繰り返し行うことにより、前記地盤上
    に複数の硬質発泡層を順次積層して一体化する軽量盛土
    工法において、 地盤上にブロック状の硬質発泡体からなる発泡方向規制
    用の仕切り部材を所定数配置して地盤上を複数の区画に
    仕切り、該区画で発泡樹脂原料の吐出・発泡硬化を行う
    ことにより第一の硬質発泡層を形成した後、 既に形成された発泡層上面あるいは前記仕切り部材上面
    に新たな仕切り部材を所定数配置して当該発泡層および
    仕切り部材の上面を複数の区画に仕切り、該区画で発泡
    樹脂原料の吐出・発泡硬化を行って新たな硬質発泡層を
    積層形成する積層工程を行い、 前記積層工程を所定回数繰り返して複数の硬質発泡層を
    積層一体化することを特徴とする軽量盛土工法。
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