JP3966822B2 - 軽量盛土の施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、軽量盛土の施工方法に関し、道路などの拡幅に必要な盛土として硬質ポリウレタンフォームを現場で発泡させて構築する場合に硬質ポリウレタンフォームの収縮の影響が壁体および支柱に及ばないようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路の拡幅や急傾斜地への道路の建設などを行う場合には、土を盛り上げる盛土が行われていたが、盛土の荷重軽減や土圧軽減を図るために、盛土材として発泡ポリスチレンブロックを積み重ねる工法や現場で硬質ポリウレタンフォームを発泡する軽量盛土工法が提案されており、土やコンクリートを用いる場合の1/50〜1/200に軽量化することができ、特に軟弱地盤上や急傾斜地の盛土として利用されている。
【0003】
このような軽量盛土工法のうち、現場発泡の硬質ポリウレタンフォームを盛土材とする場合には、接着性に優れるとともに、現場で発泡させるため地形に対する形状対応性や液状材料の輸送だけで済むことから経済性にも優れるという特徴がある。
【0004】
通常、この現場発泡の硬質ポリウレタンフォームで軽量盛土を構築する場合には、盛土の壁面となる位置に壁体を設け、この壁体と地山との間に現場で硬質ポリウレタンフォームを、1回に数十mm程度の仕上がり発泡厚さになるように吹き付けて層状に発泡し、これを繰り返して所定高さまで発泡成形するようにしており、壁体は重量構造物に対応した基礎を構築した後、この基礎上に支柱としてのH型鋼、C型鋼、L型鋼等の鋼材を立設し、この支柱に壁材としての厚さ50mm程度のPC板や押出成型セメント板等を取り付けて構成されている。
【0005】
例えば特許文献1の軽量盛土構造では、支柱に取り付けて壁体とする壁面材の発泡体側表面に切削による接着用粗面を設けておき、発泡体の発泡時の接着性により壁面材と結合させるようにしており、不測の事故などにより壁面材が壊れて飛散し難くすることが開示されている。
【0006】
このような盛土の壁面を形成する位置に壁体や壁面材を設置するために重量構造物に対応した基礎工事を行うと、多くの工期と費用を要することから、最近では、基礎を簡易で軽量な構造とすることが行われている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−4288号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、基礎を簡易で軽量な構造にした場合には、壁体の壁材や支柱に接着した硬質ポリウレタンフォームの収縮によって壁体が変形したり、傾いてしまうという問題があり、特に特許文献1のように壁面材の内側に接着用粗面を形成して発泡体との接着性を向上すると、施工過程で生じる硬質ポリウレタンフォームの収縮による壁面材の変形や傾きの問題が一層顕著になる。
【0009】
一般に、硬質ポリウレタンフォームが発泡・硬化・熟成する過程において、フォームの内部温度が最高150℃程度まで達し、その後、時間の経過とともに徐々に雰囲気温度まで低下する。一方、硬質ポリウレタンフォーム自体の線膨張係数が5×10-5/Kであることから、温度変化によりフォームに収縮が起こり、例えば長さ10mのフォームで内部最高温度が150℃まで達し、その後25℃まで低下した場合には約100mmの収縮が起こることになる。
【0010】
このため壁体の支柱がH型鋼等で比較的強固とされ、壁材が軽量なものとしてある場合には、壁体と一体化したフォームの収縮により、壁材が引っ張られて変形する恐れがあり、また、支柱もL型鋼などで比較的軽量構造とされた場合には、同様に壁体の支柱および壁材と一体化したフォームの収縮によって支柱および壁材が共に変形して傾いてしまうという問題がある。
【0011】
この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、現場で硬質ポリウレタンフォームを発泡充填して軽量盛土を構築する場合に、壁体の構造にかかわらず、壁体の変形や倒れの発生を防止することができ、強度上の問題のない軽量盛土の施工方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載の軽量盛土の施工方法は、壁体と、硬質ポリウレタンフォームからなる軽量盛土と、前記壁体を軽量盛土側で支える支柱とからなる軽量盛土構造を構築するに際し、前記壁体を支える前記支柱を囲んで仕切り部材を設けるとともに、前記壁体の軽量盛土側の面、又は前記壁体の軽量盛土側の面及び前記仕切り部材を覆うように縁切り材を設け、前記仕切り部材及び前記縁切り材の前記軽量盛土側、又は前記縁切り材の前記軽量盛土側に前記軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したことを特徴とするものであり、この軽量盛土の施工方法によれば、支柱を囲んだ仕切り部材で硬質ポリウレタンフォームが支柱部分に入り込まないようにして収縮の影響が支柱に及ばないようにするとともに、壁体の軽量盛土側の面、又は壁体の軽量盛土側の面及び仕切り部材を覆うように設けた縁切り材で硬質ポリウレタンフォームが接着しないように(全く接着しないか、接着しても剥がせるように)し、これら仕切り部材及び縁切り材の軽量盛土側、又は縁切り材の軽量盛土側に、軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームを発泡充填して壁体及び支柱とこの硬質ポリウレタンフォームとが接着しないようにして体積の大きい(壁体に対する引っ張り方向の長さの長い)硬質ポリウレタンフォームの収縮の影響が壁体及び支柱に及ばないようにした。
【0013】
また、この発明の請求項2記載の軽量盛土の施工方法は、請求項1記載の構成に加え、前記壁体を支える前記支柱を設けた後、前記仕切り部材を設ける前に当該支柱の凹部に硬質ポリウレタンフォームを発泡充填することを特徴とするものであり、この軽量盛土の施工方法によれば、あらかじめ支柱の凹部に硬質ポリウレタンフォームを発泡充填することで、支柱部分の隙間をなくすことができ、しかも発泡充填も容易に行うことができるようになる。
【0014】
さらに、この発明の請求項3記載の軽量盛土の施工方法は、請求項1または2記載の構成に加え、前記硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したのち、この硬質ポリウレタンフォームの収縮によって形成される隙間に第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したことを特徴とするものであり、この軽量盛土の施工方法によれば、収縮によって形成された隙間、あるいはこの収縮によって形成された隙間に縁切り材及び/または仕切り部材を取り除くことで形成された隙間を加えた隙間に、体積の極小さい(壁体に対する引っ張り方向の長さの極短い)第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したので、硬質ポリウレタンフォーム全体と壁体とをより一層強固に接着一体化することができる。
ここで、第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填する場合の隙間とは、第1の硬質ポリウレタンフォームまたは仕切り部材と壁体との隙間、第1の硬質ポリウレタンフォームまたは仕切り部材と支柱との隙間、第1の硬質ポリウレタンフォームまたは仕切り部材と壁体および支柱との隙間の3つの場合がある。
【0015】
また、この発明の請求項4記載の軽量盛土の施工方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記仕切り部材を硬質ウレタンボードで構成する一方、前記縁切り材をポリエチレンシートで構成したことを特徴とするものであり、この軽量盛土の施工方法によれば、仕切り部材を発泡充填する硬質ポリウレタンフォームと同一の素材とすることで軽量盛土全体を均一な素材にするようにし、縁切り材をポリエチレンシートとすることで取付施工を容易とするとともに、硬質ポリウレタンフォームからの剥離も容易とし、形成される隙間に第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填する準備を簡単にできるようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の軽量盛土の施工方法の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3は、この発明の軽量盛土の施工方法の一実施の形態にかかり、図1は前半の2工程の説明図、図2は中間の2工程の説明図、図3は最終工程の説明図である。
【0017】
この軽量盛土の施工方法が適用される軽量盛土構造とは、第1に、壁体13と、硬質ポリウレタンフォーム19とからなる軽量盛土と、軽量盛土を構成する硬質ポリウレタンフォーム19に埋設されて壁体13を支える支柱14を備えた構造、第2に、壁体13と、硬質ポリウレタンフォーム19,19aとからなる軽量盛土と、軽量盛土を構成する硬質ポリウレタンフォーム19,19aに埋設されて壁体13を支える支柱14を備えた構造、第3に、壁体13と、硬質ポリウレタンフォーム19,19bとからなる軽量盛土と、軽量盛土を構成する硬質ポリウレタンフォーム19,19bに埋設されて壁体13を支える支柱14を備えた構造と、第4に、壁体13と、硬質ポリウレタンフォーム19,19a,19bとからなる軽量盛土と、軽量盛土を構成する硬質ポリウレタンフォーム19,19a,19bに埋設されて壁体13を支える支柱14を備えた構造の4つの構造をいう。
なお、図面には、硬質ポリウレタンフォーム19,19aのみを示し、硬質ポリウレタンフォーム19bは発泡充填すべき場所に記号を付し、発泡充填状態は図示省略してある。
【0018】
この軽量盛土の施工方法では、例えば地山11の谷側に道路を拡幅する場合には、地山11の法面(傾斜面)とこれに続く軽量盛土を構築する地盤12を掘削するなどで基礎工事を行い、図1(a)に示すように、拡幅すべき道路の幅に応じた間隔を地山11との間にあけて軽量盛土の壁面を形成する壁体13を立設する。
【0019】
この壁体13は拡幅すべき道路に必要な高さに構築され、例えば支柱14としてH型鋼、C型鋼、L型鋼等の鋼材を用い、これら支柱14の外側に壁材15としてPC板や軽量押出成形セメント板等を取り付けて構築され、従来の重量構造物に対する大掛かりな基礎とこれに立設される強固な壁体に比べ、簡易で軽量な壁体13となっている。そして、この壁体13と地山11との間の地盤12上には、排水層16が設けられ、例えば合成樹脂繊維をへちま状にした排水シートを一定間隔で敷設したり、不織布や孔の開いたホースと砂利等を敷設したり、これらを組み合わせて敷設して構築される。
【0020】
この後、支柱14の内側に軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームが入り込まないようにする仕切り部材17が設置されるとともに、少なくとも壁材15の内側(軽量盛土側)に軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームと壁材15の内側面とが接着しない(全く接着しないか、接着しても剥がせる)縁切り材18が設置される。
ここで、支柱14を設置後、仕切り部材17の設置前に支柱14の凹部14a、たとえばH型鋼のフランジの間のウエブの両側の空間やC型鋼の内側の空間などに、あらかじめ硬質ポリウレタンフォーム19cを発泡充填するようにしても良く、支柱14部分の隙間をなくすことができるとともに、狭い空間への発泡充填を容易に行うことができる。この支柱14の凹部14aへの硬質ポリウレタンフォームの発泡充填を第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填時に行うようにしても良い。
なお、図面には、硬質ポリウレタンフォーム19,19aのみを示し、硬質ポリウレタンフォーム19cは発泡充填すべき場所に記号を付し、発泡充填状態は図示省略してある。
【0021】
また、この縁切り材18を、さらに仕切り部材17の表面を覆うように設置し、壁体13の内側面全体に縁切り材18を設置するようにしても良く、ポリエチレンシートなどのシート状の縁切り材18を用いる場合に全面に取り付けることで取付作業を連続して行うことで効率的に行うことができる。
【0022】
これら仕切り部材17および縁切り材18の高さは、軽量盛土とする現場発泡の硬質ポリウレタンフォームの1日分の発泡充填厚さに対応するように設置され、1日分の発泡層の厚さと同等乃至それ以上とし、好ましくは現場での吹き付け後の発泡により膨らんでも乗り越えないように余裕のある高さとされ、例えば発泡層の厚さの1.0〜1.5倍の高さが好ましい。
【0023】
支柱14の外側(軽量盛土側)を囲んで硬質ポリウレタンフォームが入り込まないようにする仕切り部材17は、硬質ポリウレタンフォームの現場での吹き付け後の発泡により膨らんでもその発泡圧力に耐えることができるものが用いられる。
【0024】
この仕切り部材17としては、例えば硬質ポリウレタンフォームのボード(硬質ウレタンボード)や合板、またはダンボール等をあげることができるが、硬質ウレタンボードとすれば、軽量盛土となる現場発泡の硬質ポリウレタンフォームと仕切り部材17とを接着させ、一体構造とすることができる。
【0025】
また、硬質ポリウレタンフォームを、壁体13を構成する壁材15に、あるいは壁材15および仕切り部材17に、接着させない(全く接着しないか、接着しても剥がせる)縁切り材18としては、その後現場で発泡充填される硬質ポリウレタンフォーム19を収縮させた後、縁切り材18を取り除くか、そのままにして軽量盛土に埋設するかによって異なる構成のものが使用され、例えば図示例のように縁切り材18を取り除く場合には、硬質ポリウレタンフォーム19に対して離型性のあるものが用いられ、例えば離型用シートのみを壁材15に接着テープなどで仮止めして取り付けるようにする。
【0026】
この場合の離型用シートとしては、硬質ポリウレタンフォームが接着しないものであれば良く、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、フッ素系シートなどを用いることができ、破れない丈夫なものが好ましく、厚さは0.1mm以上、好ましくは0.2mm以上のものが用いられる。
【0027】
なお、縁切り材18としては、取り除くものとして硬質ポリウレタンフォームのボードや合板、またはダンボール等に離型用シートが張り付けられたもの、あるいは取り除かずに埋設するものとして硬質ポリウレタンフォームのボードや合板、あるいはダンボール等だけのある程度の剛性のあるもの、さらには接着性や離型性のシート状の剛性のないものなどが用いられる。
【0028】
また、縁切り材18として硬質ポリウレタンフォームに離型用シートあるいは接着用シートが貼られたものを用いる場合、現場で作製することができ、例えばこれらのシート状物に軽量盛土に用いる硬質ポリウレタンフォームを現場で発泡して積層することによって簡単に成形でき、輸送や保管なども容易で非常に都合が良く、必要な厚さのものを簡単に作成できる。
【0029】
この場合の離型用シートとしては、上記のもののほかポリオレフィンシートや離型紙等が使用でき、接着用シートとしては、ポリオレフィンシートにコロナ処理やプライマー処理したもの、クラフト紙や炭酸カルシウム紙等の紙類シート等が使用できる。もちろん幾種かのシートを積層したものであっても良い。
【0030】
使用する縁切り材18は、壁体13と地山11との間隔によって現場で発泡充填する硬質ポリウレタンフォーム19の体積(壁体に対する引っ張り方向の長さ)が異なり、これによって収縮量が変化することから、収縮量が次の第2の硬質ポリウレタンフォーム19aを発泡充填するのに必要な隙間が確保できるか否かによって縁切り材18を取り除いて隙間を拡大する必要があるかどうかによって定めるとともに、縁切り材18の厚さも定めるようにする。
【0031】
なお、第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填し易い隙間は、10〜300mmであり、好ましくは30〜150mmである。隙間が10mmより小さいと発泡充填が困難となる場合があり、300mmより大きいと発泡充填する第2の硬質ポリウレタンフォーム19a自体の収縮によって壁体13の壁材15の変形や倒れなどが生じる場合がある。
【0032】
したがって、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮後に取り除く縁切り材18の場合には、硬質ポリウレタンフォームのボードや合板、またはダンボール等に離型用シートが張り付けられたものや離型剤を塗布したもの、あるいは離型用シートだけのものを使用し、取り除く縁切り材18の厚さと収縮による隙間を加えた隙間が上記の範囲となるようにする。
【0033】
また、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮後に縁切り部材18及び/または仕切り部材17を取り除かない場合には、第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填し易い隙間があればそのまま発泡充填しても良い。なお、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮量によっては、第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填を行わなくても良く、硬質ポリウレタンフォーム19だけで軽量盛土を構成することもできる。
【0034】
ここでは、図1(a)に示すように、仕切り部材17として硬質ポリウレタンフォームのある程度剛性のある硬質ウレタンボードを用いて支柱14の外側を囲むようにし、地山11側にはほとんど隙間無く仕切り部材17を配置するとともに、これと直交する壁材15と平行な両側には、例え硬質ポリウレタンフォーム19の収縮がこの方向に生じても仕切り部材17を介して支柱14に収縮力が加わらないような隙間dをあけて設置してある。なお、この仕切り部材17の取り付け前に支柱14の凹部14aに硬質ポリウレタンフォーム19dを発泡充填するようにしても良い。
【0035】
そして、縁切り材18として壁材15の内側に離型性のあるポリエチレンシートが取り付けてある。
【0036】
こうして支柱14を囲んで仕切り部材17を設置するとともに、壁材15の内側に縁切り材18を設置した後、図1(b)に示すように、仕切り部材17および縁切り材18と地山11との間に現場発泡で硬質ポリウレタンフォーム19を1回に30〜150mm程度の仕上り発泡厚さで層状に発泡成形し、これを数回繰り返して1日分の軽量盛土を、例えば0.5〜1.5m発泡する。
【0037】
この硬質ポリウレタンフォーム19の吹き付け後、硬質ポリウレタンフォーム19が発泡により膨らむが、支柱14の外側が仕切り部材17で囲んであるので、硬質ポリウレタンフォーム19が支柱14の間に入り込むことが防止され、特にH型鋼やC型鋼で支柱14を構成した場合には、入り込んだ硬質ポリウレタンフォーム19の収縮で支柱14に変形を与えるような力が加わることも防止することができる。
【0038】
このような現場発泡の硬質ウレタンフォーム19は、例えばポリオール成分に、ポリオール、触媒、減粘剤、難燃剤、発泡剤等が配合され、これとポリイソシアネート成分が混合されて発泡・硬化され、その密度を30〜50kg/m3、JIS−K7220に準拠した1%歪時の圧縮強度を約5N/cm2以上とすることが好ましい。
【0039】
また、ポリオールはエステル型とエーテル型があるが、耐久性、特に耐加水分解性の点からポリエーテルポリオールが好適に用いられる。ポリイソシアネート成分としては特に制限されないが、一般にはクルードMDI等の有機ジイソシアネートが用いられる。発泡剤としては、特に制限されないが、水を100%使用し、フロンを併用しない方が環境対策上好ましい。
【0040】
こうして1日分の硬質ポリウレタンフォーム19を現場で発泡充填した後、収縮を生じさせるため、24時間以上、好ましくは48時間以上待つ。
【0041】
24時間未満では、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮が進行中であり、さらなる収縮が起こるため、次の工程で壁体13の変形等の問題が生じる恐れがある。
【0042】
こうして1日分の硬質ポリウレタンフォーム19を現場で発泡充填した後、24時間以上、好ましくは48時間以上待って収縮を生じさせた状態では、図2(a)に示すように、支柱14の外側を囲む仕切り部材17と硬質ポリウレタンフォーム19が接着した状態で仕切り部材17が収縮分だけ地山11側に移動して壁材15との間に隙間(第2の硬質ポリウレタンフォーム19aが発泡充填される場合がある隙間)が形成されるとともに、壁材15に仮止めした離型用シートの縁切り材18が硬質ポリウレタンフォーム19の収縮分だけ硬質ポリウレタンフォーム19と一緒に地山11側に移動して壁材15との間に隙間(第2の硬質ポリウレタンフォーム19aが発泡充填される場合がある隙間)が形成され、さらに、支柱14と仕切り部材14との間にも隙間(第2の硬質ポリウレタンフォーム19bが発泡充填される場合がある隙間)が形成される。
【0043】
この後、図2(b)に示すように、縁切り材18を取り除く。この場合、縁切り材18として離型用シートを用いているので硬質ポリウレタンフォーム19から簡単に取り除くことができ、この結果、収縮による隙間と縁切り材18の厚さ分とが加わった隙間20が壁体13と硬質ポリウレタンフォーム19との間に形成される。
【0044】
そして、この収縮による隙間と縁切り材18の厚さ分とが加わった隙間20に第2の硬質ポリウレタンフォーム19aを現場で発泡充填する。
【0045】
この第2の硬質ポリウレタンフォーム19aは、硬質ポリウレタンフォーム19と全く同一の性状のもので良く、発泡充填し易い隙間が形成されるので容易に発泡充填作業を行うことができるとともに、この第2の硬質ポリウレタンフォーム19a自体の収縮が生じてもその絶対量が小さく、壁体13への影響を回避することができる。
【0046】
このような第2の硬質ポリウレタンフォーム19aを壁体13と仕切り部材17と第1の硬質ポリウレタンフォーム19との間に発泡充填することで、壁体13の支柱14および壁材15の変形や倒れを生じさせること無くこれらを接着一体化することができ、仕切り部材17として硬質ウレタンボードを用いることで、これと第2の硬質ポリウレタンフォーム19aとも接着一体化することもできる。
なお、第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填の際に支柱14の凹部14aにも発泡充填するようにしたり、支柱14と仕切り部材17あるいは仕切り部材17を取り除いた部分との隙間に第2の硬質ポリウレタンフォーム19bを発泡充填しても良く、これらを組み合わせて硬質ポリウレタンフォーム19a,19bを発泡充填したり、それぞれを単独に硬質ポリウレタンフォーム19aだけあるいは、硬質ポリウレタンフォーム19bだけを発泡充填するようにしても良い。
【0047】
こうして1日分の高さに相当する硬質ポリウレタンフォーム19,19aの軽量盛土が完成した後、図示省略したが、この上に同様の工程を繰り返し、最終的に図3(b)に示すように、所定高さの硬質ポリウレタンフォーム19,19aの軽量盛土を形成する。
なお、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮量によっては、第2の硬質ポリウレタンフォーム19aの発泡充填を行わずに1日分の高さに相当する硬質ポリウレタンフォーム19の盛土を完成し、同様の工程を繰り返して所定高さの硬質ポリウレタンフォーム19だけで軽量盛土を形成することもできる。
【0048】
このようにして施工された硬質ポリウレタンフォーム19,19aの軽量盛土や図示省略した硬質ポリウレタンフォーム19だけの軽量盛土、硬質ポリウレタンフォーム19,19bの軽量盛土、あるいは硬質ポリウレタンフォーム19,19a,19bの軽量盛土には、図3(a)に示すように、溶接鉄筋21が入れられたコンクリート床版22が形成され、路盤23、表層24などが形成されて道路の拡幅が完成する。
【0049】
このような軽量盛土の施工方法によれば、支柱14の外側を囲んで硬質ポリウレタンフォーム19の入り込みを防止する硬質ウレタンボードの仕切り部材17を設けるようにしたので、硬質ポリウレタンフォーム19が支柱14部分に入り込まないようにでき、硬質ポリウレタンフォーム19の収縮の影響が支柱14に及ばないようにすることができる。
【0050】
また、硬質ポリウレタンフォーム19が接着しない(全く接着しないか、接着しても剥がせる)縁切り材18を壁材15の内側面に接触して設けて体積の大きい(壁体13に対する引っ張り方向の長さの長い)硬質ポリウレタンフォーム19の発泡充填を行うことで収縮の影響が壁材15に及ばないようにでき、収縮によって形成された隙間、あるいはこの隙間に縁切り材18を取り除くことで形成された隙間を加えた隙間20に、体積の極小さい(壁体に対する引っ張り方向の長さの極短い)第2の硬質ポリウレタンフォーム19aを発泡充填して硬質ポリウレタンフォーム19,19a全体と壁体13を接着一体化した軽量盛土を施工することができる。
【0051】
なお、上記実施の形態では、縁切り材を取り除いた隙間と収縮によって形成された隙間とを加えた隙間に第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填するようにしたが、離型用シートで構成した縁切り材をそのまま埋設するようにしても良く、より一層施工が容易となる。
【0052】
さらに、上記実施の形態では、硬質ポリフレタンフォームを発泡充填後、所定時間収縮を待って第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填する場合に、縁切り材のみを取り除き仕切り部材をそのままにして第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填するようにしたが、これに限らず仕切り部材を取り除くようにして第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したり、仕切り部材をそのまま残す場合にも仕切り部材の支柱側の支柱との隙間にも第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填するようにしても良く、さらにこれらを単独あるいは組み合わせて第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填するようにしても良く、より一層強固に壁体および支柱と第2の硬質ポリウレタンフォームとを接着一体化することができる。
【0053】
また、上記実施の形態では、軽量盛土の一方のみが壁体で構成される場合で説明したが、これに限らず両方等である場合にも同様にこの施工方法を適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の軽量盛土の施工方法によれば、壁体と、硬質ポリウレタンフォームからなる軽量盛土と、前記壁体を軽量盛土側で支える支柱とからなる軽量盛土構造を構築するに際し、前記壁体を支える前記支柱の軽量盛土側を囲んで仕切り部材を設けるとともに、前記壁体の軽量盛土側の面、又は前記壁体の軽量盛土側の面及び前記仕切り部材を覆うように縁切り材を設け、前記仕切り部材及び前記縁切り材の前記軽量盛土側、又は前記縁切り材の前記軽量盛土側に前記軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したので、支柱の外側(軽量盛土側)を囲んだ仕切り部材で硬質ポリウレタンフォームが支柱部分に入り込まないようにして収縮の影響が支柱に及ばないようにすることができるとともに、壁体の軽量盛土側の面、又は壁体の軽量盛土側の面及び仕切り部材を覆うように設けた縁切り材で硬質ポリウレタンフォームが接着しないように(全く接着しないか、接着しても剥がせるように)でき、これら仕切り部材及び縁切り材の軽量盛土側、又は縁切り材の軽量盛土側に、軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームを発泡充填して壁体及び支柱とこの硬質ポリウレタンフォームとが接着しないようにすることで、体積の大きい(壁体に対する引っ張り方向の長さの長い)硬質ポリウレタンフォームの収縮の影響が壁体及び支柱に及ばないようにできる。
【0055】
また、この発明の請求項2記載の軽量盛土の施工方法によれば、壁体を支える支柱を設けた後、仕切り部材を設ける前に当該支柱の凹部に硬質ポリウレタンフォームを発泡充填するようにしたので、ことを特徴とするものであり、あらかじめ支柱の凹部に硬質ポリウレタンフォームを発泡充填することで、支柱部分の隙間をなくすことができ、しかも小さな空間の凹部への発泡充填も容易に行うことができる。
【0056】
さらに、この発明の請求項3記載の軽量盛土の施工方法によれば、前記硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したのち、この硬質ポリウレタンフォームの収縮によって形成された隙間、あるいはこの収縮によって形成された隙間に縁切り材及び/または仕切り部材を取り除くことで形成された隙間を加えた隙間に、体積の極小さい(壁体に対する引っ張り方向の長さの極短い)第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したので、硬質ポリウレタンフォーム全体と壁体とを、より一層強固に接着一体化することができる。
【0057】
また、この発明の請求項4記載の軽量盛土の施工方法によれば、前記仕切り部材を硬質ウレタンボードで構成する一方、前記縁切り材をポリエチレンシートで構成するようにしたので、仕切り部材を発泡充填する硬質ポリウレタンフォームと同一の素材とすることで軽量盛度全体を均一な素材にすることができ、縁切り材をポリエチレンシートとすることで取付施工を容易とするとともに、硬質ポリウレタンフォームからの剥離も容易とし、第2の硬質ポリウレタンフォームの発泡充填への準備を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の軽量盛土の施工方法の一実施の形態にかかる前半の2工程の説明図である。
【図2】この発明の軽量盛土の施工方法の一実施の形態にかかる中間の2工程の説明図である。
【図3】この発明の軽量盛土の施工方法の一実施の形態にかかる最終工程の説明図である。
【符号の説明】
11 地山
12 地盤
13 壁体
14 支柱
14a 凹部
15 壁材
16 排水層
17 仕切り部材
18 縁切り材
19 硬質ポリウレタンフォーム
19a,19b 第2の硬質ポリウレタンフォーム
19c 支柱の凹部の硬質ポリウレタンフォーム
20 隙間
21 溶接鉄筋
22 コンクリート床盤
23 路盤
24 表層
d 支柱と仕切り部材との隙間

Claims (4)

  1. 壁体と、硬質ポリウレタンフォームからなる軽量盛土と、前記壁体を軽量盛土側で支える支柱とからなる軽量盛土構造を構築するに際し、前記壁体を支える前記支柱を囲んで仕切り部材を設けるとともに、前記壁体の軽量盛土側の面、又は前記壁体の軽量盛土側の面及び前記仕切り部材を覆うように縁切り材を設け、前記仕切り部材及び前記縁切り材の前記軽量盛土側、又は前記縁切り材の前記軽量盛土側に前記軽量盛土となる硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したことを特徴とする軽量盛土の施工方法。
  2. 前記壁体を支える前記支柱を設けた後、前記仕切り部材を設ける前に当該支柱の凹部に硬質ポリウレタンフォームを発泡充填することを特徴とする請求項1記載の軽量盛土の施工方法。
  3. 前記硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したのち、この硬質ポリウレタンフォームの収縮によって形成される隙間に第2の硬質ポリウレタンフォームを発泡充填したことを特徴とする請求項1または2記載の軽量盛土の施工方法。
  4. 前記仕切り部材を硬質ウレタンボードで構成する一方、前記縁切り材をポリエチレンシートで構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軽量盛土の施工方法。
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