JPH09143442A - 光沢性再剥離型粘着剤及び光沢性再剥離型情報担持シート - Google Patents

光沢性再剥離型粘着剤及び光沢性再剥離型情報担持シート

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JPH09143442A
JPH09143442A JP32949595A JP32949595A JPH09143442A JP H09143442 A JPH09143442 A JP H09143442A JP 32949595 A JP32949595 A JP 32949595A JP 32949595 A JP32949595 A JP 32949595A JP H09143442 A JPH09143442 A JP H09143442A
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JP
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JP32949595A
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Yuji Shimizu
雄二 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一時的に接合した面から剥離することで記載
された情報を視認できるダイレクトメール等の葉書用紙
等で、印刷による写真調画像等の情報に低コストで光沢
感を与える。 【解決手段】光沢性再剥離型粘着剤は、非剥離性粘着主
剤にソープフリー乳化重合で得られた、SBR、NB
R、アクリル系樹脂等のラテックスを用い、充填剤とし
てポリスチレン樹脂粒子等の非孔質粒子を用いる。ま
た、光沢性再剥離型情報担持シートは、基材の再剥離す
る接着予定面に、接着前及び剥離後は通常の状態では接
着しない光沢性再剥離型粘着層が塗布形成されている情
報担持シートであって、基材と光沢性再剥離型粘着層と
の間に、プロセスカラーで印刷したフルカラーの写真調
の画像情報等の可視情報を形成した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親展葉書、ダイレ
クトメール、通知書、パンフレット、クジ等に使用さ
れ、一時的に接合した接合面を剥離することで情報記載
面に記録された情報を見ることができる様にした情報担
持シートに用いる再剥離型粘着剤、および得られる再剥
離型情報担持シートに関する。特に印刷による写真調画
像等の可視情報に光沢を付与できる粘着剤及び情報担持
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、剥がして開くと内部に記載された
情報を見ることができる、親展葉書やダイレクトメール
等が、その情報のセキュリティ性や、記載できる情報量
の多さの点で普及している。これらは、いずれも剥離可
能な接合面を有し、該接合面で積層されたシート同士を
剥離することで内部に記載された情報を目視できる様に
したものである。
【0003】例えば、二枚の透明熱可塑性樹脂フィルム
を剥離可能に接着し両面に感圧粘着層を施した接着シー
トを用意し、葉書の二倍大の葉書用紙を情報が記載され
た面を内側にして二つ折りにする際に、前記接着シート
をその中に挟み込んで積層することで、一枚の葉書の形
態として使用し、これを受取人は前記接着シートの透明
熱可塑性樹脂フィルム同士の接合面で剥離して、樹脂フ
ィルムを透して記載された情報を見るというものであ
る。この接着シートを用いる方法は、葉書の形態とする
のにその挟み込みが必要で工程が煩雑になる上、フィル
ムを用いることからコスト的にも高価である。また、挟
み込みの前に予め情報を記録しておく必要があることか
ら、印刷による固定的な情報でも構わない用途である、
ダイレクトメール等で使われることが多い。
【0004】一方、特に利用明細等のセキュリティ性を
目的とする場合は、情報は可変情報である場合が多く、
この場合、再剥離可能な接合面を予め設けたシートとし
てその接合面の上に可変情報を印字記録できることが製
造上好ましい。ところが、上記再剥離する樹脂フィルム
ではその接合面に印字適性は無く、印字適性の有る接合
面を有する再剥離可能なものが望まれた。そこで、可変
情報の記録手段はかつては(記録に熱が不要の)ドット
インパクトプリンタが主流であった為に、印字適性が有
り且つ再剥離可能な接合面を提供するものとして、感熱
接着剤による再剥離型感熱接着層を形成したものがあっ
た。しかし、現在の可変情報の記録手段は電子写真方式
が主流となりトナーを熱ロール或いはフラッシュランプ
で熱定着させるノンインパクトプリンタ(NIP)とな
っている。この為、記録時の熱で接着が活性化されNI
P内部を汚染する等の問題を起こすので、現在は感圧接
着剤を利用して、接合面の印字適性があり、加圧又は必
要に応じて熱との併用により接合する感圧タイプの再剥
離可能な再剥離型粘着層を塗布形成することが主流とな
っている。この再剥離型粘着層は、一般に天然ゴムラテ
ックス等の再剥離不能な通常の感圧性接着剤、即ち非剥
離性感圧粘着剤に、シリカ、澱粉等の充填剤を添加した
ものである。充填剤は接合前の粘着性を低下させ、しか
も接合後は再剥離を可能にし、また、接合面への印刷適
性と印刷時の耐ブロッキング性等も付与させる為のもの
である。そして、再剥離型粘着層は、前記した接着シー
トによりもコスト的にも優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、利用明細等
のセキュリティ性が目的の場合は、文字等の情報が視認
できれば充分であるが、ダイレクトメール等では伝達す
る情報の訴求効果が重要であり、例えばフルカラーで印
刷された商品の写真調画像を、その商品価値を損なうこ
となく最大限に表現することが望まれる。しかし、コス
ト的に優れる上記再剥離型粘着層はシリカや澱粉等の充
填剤で表面が荒く、該層の上に形成された印刷画像は光
沢感がなく、色合いもくすんだ感じとなり、通常のオフ
セットやグラビア印刷物の出来ばえに比較して著しく画
質が劣る。このため、従来のダイレクトメール等の写真
調の画像情報を印刷する用途では、コスト高で挟み込み
を要し葉書への製造工程が煩雑となっても、前記した再
剥離する接着シートを多用している。接着シートならば
樹脂フィルムによる為に、光沢感が得られるからであ
る。
【0006】また、ダイレクトメールが接着シートを使
うのは、インク付着面積の大きい写真調画像等が印刷さ
れていても、再剥離させる接合面の接着性を落とさない
からでもある。再剥離型粘着層では、接合面となる該層
上に印刷されたインクの層は剥離層として働きその部分
の接着力はない。インクの接着性への悪影響の問題は、
印刷を再剥離型粘着層の下に行っても解決しない。それ
は、下のインク層と再剥離型粘着層との接着力が弱く、
再剥離時にインクと再剥離型粘着層との間で剥離した
り、葉書の形態に製造する工程中の接合前に再剥離型粘
着層の浮きや剥離が発生する危険性のためである。ま
た、再剥離型粘着層が含有する多孔質のシリカや澱粉等
の充填剤により、該層を透して見る下の印刷画像が曇っ
たりして、画質が低下する問題も起こる。
【0007】そこで、本発明の課題は、特にダイレクト
メール等の記載された情報の光沢感が望まれる用途にお
いて、一時的に接合した面を再度剥離することによって
情報を見ることができる再剥離型情報担持シートについ
て、安価な塗布タイプである再剥離型粘着層による構成
でも、印刷形成されたカラーの画像情報等に光沢感を付
与できる光沢性再剥離型粘着層を形成し得る光沢性再剥
離型粘着剤と、該粘着剤を用いた、光沢性再剥離型情報
担持シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の光沢性再
剥離型粘着剤は、接着前及び剥離後は通常の状態では接
着せず、少なくとも圧力により接着する再剥離型感圧粘
着剤であって、非剥離性粘着主剤と非孔質粒子とを含有
する構成とする。また、上記光沢性再剥離型粘着剤にお
いて、非孔質粒子が樹脂粒子である構成とするものでも
ある。また、上記光沢性再剥離型粘着剤において、樹脂
粒子が球状粒子である構成とするものでもある。また、
上記光沢性再剥離型粘着剤において、球状粒子がポリス
チレン粒子である構成とするものでもある。
【0009】また、上記各光沢性再剥離型粘着剤におい
て、粘着主剤が、ゴムラテックス及びアクリル系樹脂ラ
テックスの群から選ばれたものである構成とするもので
もある。また、上記光沢性再剥離型粘着剤において、ゴ
ムラテックスが、スチレン−ブタジエンゴムラテックス
又はアクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックスであ
る構成とするものでもある。また、上記各光沢性再剥離
型粘着剤において、ゴムラテックス及びアクリル系樹脂
ラテックスが、ソープフリー乳化重合で得られたもので
ある構成とするものでもある。また、上記各光沢性再剥
離型粘着剤において、該粘着剤が水性エマルション型塗
液である構成とするものでもある。また、上記各光沢性
再剥離型粘着剤において、水性エマルション型塗液がイ
ソプロピルアルコールを含有する構成とするものでもあ
る。
【0010】次に、本発明の光沢性再剥離型情報担持シ
ートは、少なくとも基材の再剥離する接着予定面に、接
着前及び剥離後は通常の状態では接着しない光沢性再剥
離型粘着層が塗布形成されている情報担持シートであっ
て、基材と光沢性再剥離型粘着層との間には可視情報が
形成されており、該光沢性再剥離型粘着層が上記のいず
れかの光沢性再剥離型粘着剤により形成されている構成
とするものである。また、上記光沢性再剥離型情報担持
シートにおいて、可視情報が固定情報である構成とする
ものでもある。また、上記各光沢性再剥離型情報担持シ
ートにおいて、光沢性再剥離型粘着層の外面に可変情報
が形成されている構成とするものでもある。
【0011】また、上記各光沢性再剥離型情報担持シー
トにおいて、可視情報が、画像情報である構成とするも
のでもある。また、上記光沢性再剥離型情報担持シート
において、画像情報が、単色又は多色による印刷で形成
されている構成とするものでもある。また、上記光沢性
再剥離型情報担持シートにおいて、画像情報が、プロセ
スカラーによる印刷で形成されている構成とするもので
もある。また、上記光沢性再剥離型情報担持シートにお
いて、画像情報が、カラー原稿をプロセスカラーに色分
解して得た色分解画像情報を用いたプロセスカラーによ
る印刷で形成された、カラー画像情報である構成とする
ものでもある。また、上記各光沢性再剥離型情報担持シ
ートにおいて、画像情報が写真調画像情報である構成と
するものでもある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光沢性再剥離型粘
着剤、及び該粘着剤を用いた、本発明の光沢性再剥離型
情報担持シートについて、詳述する。
【0013】光沢性再剥離型粘着剤は、先ず、その接着
特性については、該粘着剤を塗工して得られる光沢性再
剥離型粘着層が、接着前及び剥離後は粘着性がなくて通
常の状態では他のものと接着せず、圧力、また必要に応
じて熱を併用することにより他のものと接着し、剥離時
は光沢性再剥離型粘着層は塗工された基材側に残り光沢
性再剥離型粘着層と他のものとの界面(接合面)で剥離
するものであればよい。このことは、塗工形成した光沢
性再剥離型粘着層の下に可視情報が形成されていても、
剥離時に可視情報を構成するインクとの界面で光沢性再
剥離型粘着層が剥離しない特性を有することでもある。
また、光沢性再剥離型粘着層の外面に可変情報を形成す
る場合は、接合後の接合面の剥離時に元の光沢性再剥離
型粘着層側に該可変情報が残存する特性を発揮するもの
であればよい。
【0014】そして、本発明の光沢性再剥離型粘着剤
は、塗工形成して得た光沢性再剥離型粘着層により、該
層の下の可視情報を光沢感を持って視認できることが、
従来の再剥離型粘着剤に無い特徴である。
【0015】このような特性を有する本発明の光沢性再
剥離型粘着剤は、粘着主剤及び充填剤を含有する塗液に
て、特に充填剤に非孔質粒子を使用したものである。
【0016】使用する粘着主剤は、従来公知の再剥離型
粘着剤に使用される、各種ゴム等の非剥離性感圧粘着剤
でも良い。このような非剥離性感圧粘着剤は、例えば、
ゴムラテックスとして主として天然ゴム(NR)にメタ
クリル酸メチルをグラフト重合(PMMA)したアクリ
ル変性天然ゴム(以下、PMMA−NRという)であ
る。PMMAによる変性は、NR自身は自着性が強く優
れた感圧接着性を示すが、基材への接着性が低いために
これを向上させる為である。但し、粘着主剤としてPM
MA−NRはインクへの接着性が低く、塗工形成した光
沢性再剥離型粘着層の下の可視情報として印刷インクに
よる付着面積が大きい印刷領域がある場合には、そのイ
ンク層と光沢性再剥離型粘着層との接着力を得にくい。
したがって、光沢性再剥離型粘着層の塗工形成時に、或
いは塗工後に該再剥離型粘着層の上に可変情報を印字形
成時に、そして光沢性再剥離型粘着層を塗工形成したシ
ートを一枚の葉書の形態に整えるべくシート接合工程中
に光沢性再剥離型粘着層が剥がれ落ちたり、或いは接合
後に再剥離するときに、接合面で剥離せずにインク層と
光沢性再剥離型粘着層との間で剥離するなど剥離面が安
定せず、美観を損ねるという危険性がある。
【0017】そこで、粘着主剤として、上記PMMA−
NRに代わるラテックスとして、特に、ソープフリー乳
化重合で得られる、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)やアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)の
ゴムラテックス、或いはポリアクリル酸エステル等のア
クリル系樹脂ラテックス等を用いると、優れた感圧接着
性を示しながら、印刷インクへの接着力が強い等の優れ
た性能を与えることができる点でより好ましい。また、
これらのラテックスは水系のエマルションとして供給さ
れる。特に、ソープフリー乳化重合法によって得たこれ
らのラテックスは、特殊なオリゴマータイプの乳化剤を
使用し低分子量の乳化剤を含有しないために、そのガラ
ス転移温度Tgのわりには最低造膜温度が低く、ドライ
タック(べたつき感)が少ない点で好ましい。その上、
上記エマルションはイソプロピルアルコール(IPA)
との混和性に優れているために、IPAを消泡剤として
使用でき、ブリード(接着界面に移行した消泡剤で接着
力の経時安定性が低下する)の原因となる通常の消泡剤
が不要であり、また塗工時の固型分調整も任意の割合に
出来るという利点がある。例えば、IPAはエマルショ
ン原液100重量部に対して300重量部程度まで使用
できる。従って、塗液の発泡や版詰まり等を発生しにく
く出来、グラビア塗工適性に優れている。また、上記エ
マルションのラテックスは、NRベースのラテックスに
付きまとう自然劣化によるベトツキや接着力の変化等の
経時安定性の問題がなく品質安定化に寄与する利点もあ
る。
【0018】また、これらのエマルションは、塗工形成
される光沢性再剥離型粘着層の下の可視情報として、オ
フセット印刷によるカラー印刷の他に、面積階調表現で
なく濃度階調表現でありインクの付着面積的により厳し
いグラビア印刷によるカラー印刷等に対しても接着性が
優れている、光沢性再剥離型粘着層を与えることができ
る。また、粘着主剤としては、これらソープフリー乳化
重合によるラテックスに、低分子量の乳化剤を用いた通
常の乳化重合によるラテックスとして、スチレン−ブタ
ジエンゴム(SBR)、カルボキシ変性SBR(XSB
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
或いは、アクリル変性天然ゴム(PMMA−NR)、ポ
リアクリル酸エステル等のアクリル樹脂系ラテックスの
粘着剤等も、種々の特性向上の為に併用することもでき
る。なお、前記IPA以外の希釈剤として水、通常の消
泡剤等の従来公知の添加剤を、グラビア塗工適性、経時
的特性等を妨げない範囲で適宜用いてもよい。例えば、
上記ポリアクリル酸エステル系ラテックス、PMMA−
NR系ラテックスの粘着剤を使用する時は、IPAの添
加はゲル化を起こす等の問題があるため、水と通常の消
泡剤を用いる。
【0019】以上、特にソープフリー乳化重合から得ら
れるエマルションのラテックスによる粘着主剤のみによ
る光沢性再剥離型粘着剤としても、ある程度の接着性能
を発揮させた上で光沢感が得られるが、従来同様に接着
力の抑制成分として充填剤、特に非孔質粒子を加える
と、光沢感を持たせた上でより接着力を抑制する調整が
し易くなる。
【0020】このような充填剤としては、樹脂粒子等か
らなる非孔質粒子を使用する。例えば、平均粒子径が
0.1〜20μm程度で形状が球形のポリスチレン樹脂
粒子が好ましい。ポリスチレン粒子は前記したソープフ
リー乳化重合で得られるラテックスの粘着主剤と組み合
わせることで、良好なる調整された接着力、及び該接着
力による耐ブロッキング性等と、良好な光沢性を有する
光沢性再剥離型粘着層を与える。また、非孔質粒子とし
は、上記以外にも、アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレ
ン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子等でも良い。また、
耐熱性の要求される用途には、架橋樹脂粒子を用いると
良い。
【0021】しかし、従来公知のシリカは充填剤として
好ましくない。シリカは平均粒子径がnmオーダの一次
粒子が凝集して平均粒子径が1〜10μm程度の二次粒
子を構成した多孔質の粒子であり、この多孔質性が、塗
工形成される再剥離型粘着層の光沢性を阻害する。従来
の再剥離型粘着剤はこの充填剤の多孔性によって、電子
写真印刷方式のプリンタの熱ロール部分で使用されるシ
リコーンオイルの吸収作用等を持たせていた。ところ
で、電子写真印刷方式のプリンタの画像定着手段は熱ロ
ールのみではなく、より高速対応でき且つシリコーンオ
イル不要のフラッシュランプも開発されており、フラッ
シュランプによるプリンタを用いればシリコーンオイル
対策は不要となり、非孔質の充填剤でも支障はない。但
し、所望の光沢性を損なわない範囲で、前記樹脂粒子等
の非孔質粒子と、シリカ等の多孔質の無機粒子、或いは
澱粉等の粒径の大きい有機粒子等を併用してもよい。こ
れらと併用すれば、光沢性再剥離型粘着層の表面を適度
に粗面化して、シリコーンオイル吸収性、印刷適性、ス
タンプ適性等を良好にすることもできる。
【0022】また、非孔質粒子の粒径は、通常、塗工形
成する光沢性再剥離型粘着層の膜厚は1〜5μm程度と
するが、例えば6〜10μm程度の膜厚よりも大きな平
均粒径の樹脂粒子を大量に加え粒子が該層から突出して
表面が荒れても、低下はするが光沢感は得られる。樹脂
粒子は粘着主剤と同じ樹脂からなり、また形状が球状で
あることが好影響をしていると考えられる。従って、目
的とする光沢性再剥離型粘着層の膜厚にもよるが、非孔
質粒子のサイズは、最大粒子が20μm以下、好ましく
は10μm以下とし、これを平均粒子径でみれば、その
粒子径分布(特に最大径側)にもよるが、3〜10μm
の範囲が好ましく、6〜10μmが最適である。なお、
平均粒子径が0.1μm未満と小さくなると、粘着主剤
の接着力の抑止作用が少なくなってしまう。なお、耐ブ
ロッキング防止に使用する従来公知の澱粉は、平均粒子
径がおおよそ10〜20μm程あり、好ましくない。
【0023】充填剤の配合量は、例えば、ポリスチレン
等の樹脂粒子であれば、粘着主剤100重量部(固形分
基準)当たり1〜100重量部である。なお、配合量
は、用いる粘着主剤のドライタック及び目的とする物性
により適宜調整するものである。
【0024】なお、上記した光沢性再剥離型粘着剤は、
通常、粘着主剤がエマルションで供給されるから、これ
に所望の上記充填剤やその他の添加剤が加えられた塗液
であり、該塗液をグラビアコート、エアナイフコート等
の従来公知の塗工手段で、基材に塗工すれば、光沢性再
剥離型粘着層が得られる。
【0025】次に、以上の光沢性再剥離型粘着剤を使用
した、本発明の光沢性再剥離型情報担持シートを詳述す
る。
【0026】図1は、本発明の光沢性再剥離型情報担持
シートの一実施例を示す部分断面図である。同図に示す
本発明の光沢性再剥離型情報担持シート10は、基材1
と塗布形成された光沢性再剥離型粘着層2との間に可視
情報3を有し、さらに光沢性再剥離型粘着層2の外面に
可変情報4を有する構成である。基材1と光沢性再剥離
型粘着層2との界面(実際には基材1の表面)が可視情
報が形成される第1の情報記載面P1であり、光沢性再
剥離型粘着層2の外面(表面)が可変情報が形成される
第2の情報記載面P2であり、且つ他のものとの接合面
P3、すなわち接着予定面でもある。
【0027】ところで、前記した如く、塗工する本発明
の光沢性再剥離型粘着剤に、その粘着主剤として、特
に、ソープフリー乳化重合で得られる、スチレン−ブタ
ジエンゴム(SBR)やアクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)のゴムラテックス、或いはポリアクリル
酸エステル等のアクリル系樹脂ラテックス等を用いたも
のを使うと、優れた感圧接着性を示しながら、印刷イン
クへの接着力が強いという優れた性能が得られる。この
ため、印刷インクによる付着面積が大きい可視情報を基
材と光沢性再剥離型粘着層との間に形成できる。この性
能は特にダイレクトメール等では重要な意味を持つ。
【0028】すなわち、ダイレクトメール等では一枚の
葉書の実質的な面積を拡大し多くの情報を伝達できるこ
とは重要な要素である。また、ダイレクトメールでは伝
達する情報の訴求効果も重要であり、例えば商品のカラ
ー写真をプロセスカラーで印刷しようとすると(印刷手
段にはグラビア印刷、シルクスクリーン印刷等があるが
通常はオフセット印刷で行う)、網点により濃度階調を
表現し、且つ3色又は通常はブラックインクも含めた4
色による階調画像を形成するために、印刷による画像情
報の領域部分はプリンタで文字等を印刷記録した領域に
比較して、インク付着面積が極めて広くなる。従って、
再剥離型粘着層の上に写真調の画像情報を印刷形成する
従来の形態では、剥離層として作用するインクの層の影
響が無視できなくなる。
【0029】そこで、従来はこのような画像情報を掲載
する場合には、その領域の接着性は期待できないので、
接合面の周縁部は避けて形成した。周縁部では再剥離の
きっかけとなるからである。また、周縁部を避けた中央
部であっても、対面する接合面にもインクが形成されて
いれば、インク同士が対面する部分は殆ど接着性を期待
できない。文字等からなる可変情報では略同じ位置であ
っても、文字を形成する線画が微妙にずれるので問題は
ないが、特に、網点からなる写真調の画像情報の印刷領
域が対面すると、インク付着部同士の対面部分が多いか
ら接着性低下の問題は大きい。したがって、網点、或い
は全ベタでインクを接合面に形成する場合は、その対面
する接合面には同様な網点や全ベタの模様(画像情報)
が来ない様に形成した。すなわち、図5の如く、従来の
再剥離型情報担持シートである二つ折り葉書用紙20
は、その第1シート11及び第2シート12に写真調の
画像情報がそれぞれ可視情報3c及び3dとして形成さ
れているが、折込線5cで折り重ねたときに可視情報3
c及び3d同士が対面しない位置にレイアウトしてあ
る。なお、図6は図5のB−B線での断面図であり、再
剥離型粘着層2cの外面、すなわち接合面P3に可視情
報3dが形成されていることを示す。
【0030】以上の様に、再剥離型粘着層の上に印刷で
可視情報を形成する従来のものは、低コストは実現でき
るが、写真調の画像情報等のインク付着面積が広い情報
を形成するときは、その画像情報の領域の面積、及びレ
イアウト上の制約があり、また、再剥離型粘着層の表面
が荒れているので、光沢も得られないということが最大
の欠点であり、プロセス印刷を用いたダイレクトメール
用途では実用上使用できなかった。このため、従来、ダ
イレクトメール等の写真調の画像情報を印刷する用途で
は、コスト高となっても接合面の接着性へ影響せず印刷
面積に制約がなく、また光沢感も得られる、再剥離する
接着シートを用いることが多かった。
【0031】しかし、本発明の光沢性再剥離型粘着剤で
ソープフリー乳化重合によるラテックスを用いたもので
は、上記インキ付着面積による接着性の低下の問題も解
決できる。そこで、以下の説明では、光沢性とともに可
視情報として画像情報が形成された例について説明す
る。
【0032】すなわち、図2は光沢性再剥離型情報担持
シートの一実施例としてダイレクトメール用のZ折りタ
イプの葉書用シート10aの表面図を示し、図3は図2
の葉書用シート10aのA−A線での断面図を示し、図
4はこの葉書用シート10aをZ折りし接着予定面同士
を光沢性再剥離型粘着層で接合して得られた一枚の葉書
を示す断面図である。
【0033】図2の葉書用シート10aは、三つ折りタ
イプの一種であるZ折りタイプのものであり、何方も葉
書大のサイズの第1シート11、第2シート12及び第
3シート13とに区画され、それらは折り込み線5a及
び5bを介して連接している。そして、第2シート12
及び第3シート13には、その周縁部を僅かに残して中
央全面に且つ接合時に略対面する位置に可視情報3a及
び3bとして、それぞれにフルカラーの写真調の画像情
報がオフセット印刷により形成されている。なお、周縁
部を残してあるのは、図面上でシート12及び13に形
成された可視情報3を該シートに対して区別して見やす
くするためで、可視情報はシート12及び13の全面に
わたって形成されていてもかまわない。そして、これら
の可視情報3a及び3bを覆うように各シート11、1
2及び13の全面に光沢性再剥離型粘着層が塗工形成し
てある。このうち、第2シート12及び第3シート13
の表側が接着予定面となる。さらに、第1シート11の
光沢性再剥離型粘着層2aの外面(表面)には宛て名等
の可変情報がプリンタによって印字形成されている。
【0034】以上を図2のA−A線での断面図である図
3で、さらに説明すれば、第1シート11、第2シート
12及び第3シート13の表面側には、全面に光沢性再
剥離型粘着層2aが形成されており、また各シートの裏
面側にも全面に表面側と同じ組成の光沢性再剥離型粘着
層2bが形成されている。なお、裏面側の光沢性再剥離
型粘着層2bは同一組成とせず、非光沢の或いは永久接
着の粘着層或いは接着層でもよい。また、接着予定面と
ならない、第1シート11の表面側の光沢性再剥離型粘
着層2a、及び第3シート13の裏面側の光沢性再剥離
型粘着層2bは、省略することもできる。そして、図3
は、このような光沢性再剥離型情報担持シート10aを
Z折りして一枚の葉書とした場合の断面図を示す。この
葉書を接合面P3で剥離すれば、可視情報3a及び3b
を光沢感を持って視認できる。
【0035】なお、上記実施例はZ折りタイプの葉書用
紙であったが、本発明の光沢性再剥離型情報担持シート
を葉書用シートとして使用する場合は、Z折りタイプ以
外のその他の三つ折りタイプ、四つ折りタイプ、或いは
二つ折りタイプ、或いは図7の如く葉書大のサイズの第
1シート14と葉書大よりも小なるサイズの第2シート
15とが連接した葉書用紙10bを、折込線5で折り返
して一枚の葉書とする半折りタイプ等の従来各種の形態
に適用できる。また、折込線も葉書の縦方向に限らず横
方向でも良い。また、一枚の用紙を折らずに、複数枚の
用紙を積層するタイプでも良い。また、多数のマージナ
ル孔が連設されたマージナル部を有し且つ一単位の用紙
が複数連続した連続帳票でも良いし、カット紙プリンタ
専用の枚葉のシートでも良い。また、用途は、ダイレク
トメール、親展葉書等の葉書用シートに限らず、パンフ
レット、通知書、クジ等の各種用途のシートで、光沢感
が望まれる用途で使用できるものである。
【0036】次に、本発明の光沢性再剥離型情報担持シ
ートで使用できる基材1としては、固定情報等の可視情
報を印刷等の手段により形成でき、また再剥離時に光沢
性再剥離型粘着層が基材側に残り光沢性再剥離型粘着層
と他面との界面(接合面)で剥離する様な基材面を提供
できるものであればよく、従来公知のものが使用でき
る。具体的にはNIP(ノンインパクトプリンタ)用紙
等の紙類の他、合成紙、ポリプロピレン樹脂、セルロー
ス系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の
樹脂フィルム類、不織布類、及びこれらの複合体等でも
よい。また、樹脂フィルムの場合は、印刷適性、接着性
等を好適とするためにコロナ処理やマット処理等の表面
処理を施しておいても良い。また、本発明では、基材に
ミラーコート紙等の光沢面を有する基材を特に使わなく
ても、光沢性再剥離型粘着層によって、最終的に光沢感
が得られる点も、利点である。
【0037】可視情報3は、基材自身に感熱記録紙やジ
アゾ記録紙等を用いるインクの付着によらない記録方式
で形成しても良いが、通常は基材にインクを印刷するこ
とで形成する。特に本発明では、印刷手法としてプリン
タ等のみならず、オフセット印刷等による通常のカラー
印刷も使用できる点が最大の特徴である。印刷手法とし
ては、この他、グラビア印刷、活版印刷、フレキソ印
刷、シルクスクリーン印刷、電子写真印刷、インクジェ
ット印刷等でも良い。また、印刷のインクとしては、オ
フセットインク、グラビアインク、紫外線硬化型のオフ
セット用等のインクでも良い。なお、紫外線硬化型のオ
フセットインクは、通常の酸化重合型のオフセットイン
クに対して高価だが、硬化度合いを一定に管理し易い。
但し、紫外線硬化型インクは、耐摩性、耐熱性付与の為
に、ポリエチレンワックスやシリコーンが含まれている
ものが上市されているが、濡れが悪く、接着剤の接着性
が劣るため、ワックス成分やシリコーン成分を含まない
インクが良い。一方、酸化重合型は放置時間で硬化度合
いが異なるので、その上に光沢性再剥離型粘着層を塗工
形成して接着させるのに、品質管理上、制御しにくいと
いう難がある。但しこれらインクは用途により使い分け
れば良い。
【0038】また、可視情報としては、単なる黒色の文
字や記号等以外に、単色や多色のカラー印刷でもよく、
また黒白や二色或いはフルカラーの写真調の画像情報で
もよい。特に、カラー原稿を、イエロー、マゼンタ、シ
アン、それに必要に応じてブラックも加えたプロセスカ
ラー成分に色分解して得た色分解画像情報を用いて、該
プロセスカラーでオフセット印刷等で印刷形成したカラ
ー画像情報でも良いことは、本発明の光沢性再剥離型情
報担持シートの大きな利点である。なお、カラー原稿と
は、印刷製版に於ける従来公知の原稿であり、カラーフ
ィルムやカラー印画紙等の他に、コンピュータで人工的
に創成した無形又は有形の原稿等も含む。また、色分解
して得た色分解画像情報とは、オフセット印刷であれが
各プロセスカラー毎の印刷版という有形のものである
が、インクジェット印刷や電子写真印刷等であれば適宜
メモリ等に蓄積される電気的な信号という無形のもので
ある。
【0039】また、可視情報3は、光沢性再剥離型粘着
層を形成する前に形成する必要があることから、葉書の
宛名等の可変情報でも良いが、商品説明等の固定情報の
方が適している。なお、可変情報とは、一単位の光沢性
再剥離型情報担持シート毎に異なる情報、一単位の光沢
性再剥離型情報担持シートの或る複数単位を一群とし
て、該一群の中で異なる情報である。具体的には、葉書
用シートであれば、宛名、利用明細内容等である。ま
た、固定情報とは、一単位の光沢性再剥離型情報担持シ
ート間で共通する情報、一単位の光沢性再剥離型情報担
持シートの或る複数単位を一群として、該一群の中で共
通する情報である。具体的には、葉書用シートであれ
ば、商品説明、差出人の情報、可変情報の記入枠等であ
る。
【0040】なお、本発明の光沢性再剥離型情報担持シ
ートは、基本的には以上の基材、光沢性再剥離型粘着
層、及び可視情報からなるが、光沢性再剥離型粘着層の
上に例えば文字等の別の可視情報も印字形成できるもの
である。また、光沢性再剥離型粘着層にシリカ等の充填
剤を含有させて表面を適度に荒らせば、印刷インクの印
刷適性やスタンプ適性等も持たせることもできる。ま
た、光沢性再剥離型粘着層によって、該層上に形成され
る情報にも該層の下の可視情報ほどではないが、光沢感
を付与できる。
【0041】なお、本発明の光沢性再剥離型情報担持シ
ートは、従来公知の方法によって、周縁部の一部等の光
沢性再剥離型粘着層の外面にインク等による剥離層を設
けたり、重ね合わせるシートの角をカットしたりして、
再剥離時の剥離のきっかけを作っておいてもよい。ま
た、再剥離する接合面は、対面する面に互いに光沢性再
剥離型粘着層を形成することを前提とするが、例えば、
接合時の圧力の調整によっては、或いは合成紙等でその
表面物性から接着性が比較的安定しておれば、片面のみ
の光沢性再剥離型粘着層による接合でも再剥離性の接合
面、及び剥離後の光沢感を与えることが出来る。
【0042】
【実施例】以下、本発明の光沢性再剥離性粘着剤及びそ
れを用いた光沢性再剥離型情報担持シートについて、実
施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。
【0043】基材として、フォーム用グロスコート紙
(日本製紙(株)製、MC−G<90>)を用い、この
用紙をZ折りした時に対面する両接着予定面を三等分し
た領域にし、その一つはインクによる可視情報の領域が
対面する様に、次の一つには可視領域と基材とが対面す
る様に、最後の一つには基材と基材とが対面する様にし
て、UV硬化型インクでベタ柄をオフセット印刷した
後、紫外線照射しインクを硬化させて、可視情報のイン
ク層を形成した。次いで、印刷領域を含む用紙の全面
に、表1及び表2に示す粘着主剤及び充填剤を原料を用
い、表3−1及び表3−2に示す配合の光沢性再剥離性
粘着剤及び比較例としての再剥離性粘着剤を塗工して再
剥離型粘着層を塗工成形した。塗工は線数150線、版
深50μmのコンベンショナルグラビア版を使用したグ
ラビアコータにより、乾燥塗布重量を3g/m2 とし
た。さらに、実施例及び比較例の再剥離型粘着層の上
に、フラッシュ定着式連続帳票用のノンインパクトプリ
ンタ(昭和情報機器(株)製、SX−6300III )で
文字を印字形成した。
【0044】なお、比較例は、オフセット印刷による画
像形成を、従来の(非光沢性の)再剥離型粘着層を形成
した後に該層の上に行ったものである。
【0045】以上に様にして得られた、実施例及び比較
例の再剥離型粘着層上に文字がプリントされている、再
剥離型情報担持シートの1枚をZ折りして、メールシー
ラー(大日本印刷(株)製、MS−9000)で圧力を
加えて(ローラギャップ170μm)、対面する再剥離
型粘着層同士を接合した後、接合面を剥離することで、
以下の各種性能を評価した。
【0046】※性能評価項目 光沢感:接合面を剥離後に、再剥離型粘着層の下に形
成された可視情報の光沢感を目視にて評価し、優れてい
るものを○、やや劣るものを△、劣るものを×とした。 用紙への接着性:再剥離型粘着層と用紙間の接着力
を、接合前の状態でセロハンテープ剥離により行い、優
れているものを○、やや劣るものを△、劣るものを×と
した。 インクへの接着性:再剥離型粘着層と印刷インク層間
の接着力を、接合前の状態でセロハンテープ剥離により
行い、優れているものを○、やや劣るものを△、劣るも
のを×とした。 :感圧接着性:接合直後の再剥離型粘着層同士の間の
剥離力をJIS−K6854が規定するT形剥離試験に
準じて測定した。剥離力が10以上〜50未満〔g/2
5mm〕で適度なものを○、剥離力が5以上〜10未満
〔g/25mm〕でやや劣り剥がれやすいか、又は50
以上〜100未満〔g/25mm〕でやや強すぎるもの
を△、剥離力が5g/25mm未満で容易に剥がれ過ぎ
るか、又は100g/25mm以上で強過ぎるものを×
とした。 ドライタック:触感で評価し、優れているものを○、
やや劣るものを△、劣るものを×とした。 耐ブロッキング性:〔再剥離型粘着層同士が対向する
様に重ね合わせて、重りにより20g/cm2 の圧力を
加えて常温常湿下で1週間放置することで評価し、優れ
ているものを○、やや劣るものを△、劣るものを×とし
た。 グラビア塗工適性:インク化適性(発泡がないこと)
及び機上安定性(塗布面の均一性及び凝集異物発生がな
いこと)で評価し、これらが優れているものを○、やや
劣るものを△、劣るものを×とした。 プリント適性:再剥離型粘着層上へのNIPによるト
ナーの文字形成について、問題なく形成できるものを
○、やや劣るものを△、劣るものを×とした。 再剥離適性:接合直後および一日経過後に接合面を剥
がしたときに、の感圧接着性による剥離力が、殆ど変
化しないもの(一般的には時間とともに上昇する)を
○、若干変化するものを△、大きく変化するものを×と
した。
【0047】※再剥離型粘着剤の構成原料 表1及び表2に、表3中の材料記号の内容を示す。ま
た、表3中の粘着主剤及び充填剤の配合量は重量基準
で、固型分の記載のあるものは固形分以外の溶媒分も含
んだ重量を示す。また、所望の塗工量になる様に、粘着
主剤と充填剤とに適量のIPAを添加希釈した液を塗工
液として使用した。なお、表1中の記号Cのアクリル系
樹脂(Acr)は、IPAではなく水で希釈し消泡剤を
用いた。
【0048】
【表1】 A、B、Cはソープフリー乳化重合によるラテックス
【0049】
【表2】 ※ PSt:ポリスチレン
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明の光沢性再剥離型粘着剤、及び該
粘着剤を塗工形成した光沢性再剥離型粘着層を有する、
本発明の光沢性再剥離型情報担持シートによれば、記載
した情報に低コストで光沢感を付与できる。特に、特定
の粘着主剤等を用いることにより、インクと光沢性再剥
離型粘着層との接着力が低下しない特性については、商
品の訴求効果が重要なダイレクトメールではその効果が
大きい。すなわち、ダイレクトメールではフルカラー印
刷による写真調の画像情報が多く、しかも光沢感が要求
されるので、従来は高価な再剥離する接着シートを使用
していたが、このようなインク付着面積の大きいフルカ
ラーの写真調画像情報も可能した上で、低コストで高意
匠性の光沢感を実現できることは、ダイレクトメールの
経費削減に顕著な効果をもたらす。また、インクにより
接着性が低下しない点については、光沢性再剥離型粘着
層と基材上の情報記載面の全領域に対して自由なサイズ
で印刷できるので、接合時に対面する情報記載面に同様
な印刷領域があっても接着性に影響しないから、印刷領
域を自由にレイアウトできる利点もある。さらに、第2
の情報記載面として、光沢性再剥離型粘着層の外面にも
文字等をプリントできるので、宛て名等の可変情報にも
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光沢性再剥離型情報担持シートの一実
施例の層構成を示す部分断面図。
【図2】本発明の光沢性再剥離型情報担持シートの一実
施例であるZ折りタイプの葉書用シートを示す表面図。
【図3】図2の葉書用シートのA−A線での断面図。
【図4】図2の葉書用シートをZ折りして得られる一枚
の葉書の断面図。
【図5】従来の材料構成による写真調印刷の可視情報の
形成領域を示す平面図。
【図6】図5のB−B線での断面図。
【図7】本発明の光沢性再剥離型情報担持シートの他の
実施例である半折りタイプを示す断面図。
【符号の説明】
1 基材 2,2a,2b 光沢性再剥離型粘着層 3,3a,3b 可視情報 4 可変情報 5,5a〜5c 折込線 10、10a,10b 光沢性再剥離型情報担持シート 11,14 第1シート 12,15 第2シート 13 第3シート 20 従来の再剥離型情報担持シート P1 第1の情報記載面(写真調の印刷が可能) P2 第2の情報記載面(可変情報のプリントが可能) P3 接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJX C09J 7/02 JJX JJY JJY JLE JLE 109/04 JDW 109/04 JDW 109/08 JDW 109/08 JDW 121/00 JDU 121/00 JDU 133/06 JDB 133/06 JDB JDD JDD

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着前及び剥離後は通常の状態では接着
    せず、少なくとも圧力により接着する再剥離型感圧粘着
    剤であって、非剥離性粘着主剤と非孔質粒子とを含有す
    ることを特徴とする光沢性再剥離型粘着剤。
  2. 【請求項2】 非孔質粒子が樹脂粒子であることを特徴
    とする請求項1記載の光沢性再剥離型粘着剤。
  3. 【請求項3】 樹脂粒子が球状粒子であることを特徴と
    する請求項2記載の光沢性再剥離型粘着剤。
  4. 【請求項4】 球状粒子がポリスチレン粒子であること
    を特徴とする請求項3記載の光沢性再剥離型粘着剤。
  5. 【請求項5】 粘着主剤が、ゴムラテックス及びアクリ
    ル系樹脂ラテックスの群から選ばれたものであることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光沢性
    再剥離型粘着剤。
  6. 【請求項6】 ゴムラテックスが、スチレン−ブタジエ
    ンゴムラテックス又はアクリロニトリル−ブタジエンゴ
    ムラテックスであることを特徴とする請求項5記載の光
    沢性再剥離型粘着剤。
  7. 【請求項7】 ゴムラテックス及びアクリル系樹脂ラテ
    ックスが、ソープフリー乳化重合で得られたものである
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の光沢性再剥離型
    粘着剤。
  8. 【請求項8】 水性エマルション型塗液であることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光沢性再
    剥離型粘着剤。
  9. 【請求項9】 水性エマルション型塗液がイソプロピル
    アルコールを含有することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の光沢性再剥離型粘着剤。
  10. 【請求項10】 少なくとも基材の再剥離する接着予定
    面に、接着前及び剥離後は通常の状態では接着しない光
    沢性再剥離型粘着層が塗布形成されている情報担持シー
    トであって、基材と光沢性再剥離型粘着層との間には可
    視情報が形成されており、該光沢性再剥離型粘着層が請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の光沢性再剥離型粘着
    剤により形成されていることを特徴とする光沢性再剥離
    型情報担持シート。
  11. 【請求項11】 可視情報が固定情報であることを特徴
    とする請求項10記載の光沢性再剥離型情報担持シー
    ト。
  12. 【請求項12】 光沢性再剥離型粘着層の外面に可変情
    報が形成されていることを特徴とする請求項10又は1
    1記載の光沢性再剥離型情報担持シート。
  13. 【請求項13】 可視情報が、画像情報であることを特
    徴とする請求項10,11又は12記載の光沢性再剥離
    型情報担持シート。
  14. 【請求項14】 画像情報が、単色又は多色による印刷
    で形成されていることを特徴とする請求項13記載の光
    沢性再剥離型情報担持シート。
  15. 【請求項15】 画像情報が、プロセスカラーによる印
    刷で形成されていることを特徴とする請求項14記載の
    光沢性再剥離型情報担持シート。
  16. 【請求項16】 画像情報が、カラー原稿をプロセスカ
    ラーに色分解して得た色分解画像情報を用いたプロセス
    カラーによる印刷で形成された、カラー画像情報である
    ことを特徴とする請求項15記載の光沢性再剥離型情報
    担持シート。
  17. 【請求項17】 画像情報が写真調画像情報であること
    を特徴とする請求項13〜16項のいずれか1項に記載
    の光沢性再剥離型情報担持シート。
JP32949595A 1995-11-27 1995-11-27 光沢性再剥離型粘着剤及び光沢性再剥離型情報担持シート Pending JPH09143442A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9052649B2 (en) 2013-03-08 2015-06-09 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for producing detachable information sheet and method of producing detachable information sheet

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9052649B2 (en) 2013-03-08 2015-06-09 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for producing detachable information sheet and method of producing detachable information sheet

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