JPH09142466A - 燃料タンク用防錆鋼板 - Google Patents
燃料タンク用防錆鋼板Info
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- JPH09142466A JPH09142466A JP9489896A JP9489896A JPH09142466A JP H09142466 A JPH09142466 A JP H09142466A JP 9489896 A JP9489896 A JP 9489896A JP 9489896 A JP9489896 A JP 9489896A JP H09142466 A JPH09142466 A JP H09142466A
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- Japan
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- solid lubricant
- silica
- steel sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Al系めっき鋼板に有機樹脂被膜を形成し
た防錆鋼板において、タンク製造の際の抵抗溶接性、プ
レス加工性を有し、適性溶接電流範囲の広い燃料タンク
用防錆鋼板を提供する。 【解決手段】 有機樹脂被膜にシリカおよび高分子固体
潤滑剤を添加して、シリカ量をシリカ、高分子固体潤滑
剤および有機樹脂合計量の5〜50重量%、高分子固体
潤滑剤量を高分子固体潤滑剤と有機樹脂合計量の1〜2
0重量%とし、被膜厚を0.1〜3.0μmにした。
た防錆鋼板において、タンク製造の際の抵抗溶接性、プ
レス加工性を有し、適性溶接電流範囲の広い燃料タンク
用防錆鋼板を提供する。 【解決手段】 有機樹脂被膜にシリカおよび高分子固体
潤滑剤を添加して、シリカ量をシリカ、高分子固体潤滑
剤および有機樹脂合計量の5〜50重量%、高分子固体
潤滑剤量を高分子固体潤滑剤と有機樹脂合計量の1〜2
0重量%とし、被膜厚を0.1〜3.0μmにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、劣化ガソリンやアルコ
−ルを含む燃料の貯蔵に使用しても錆が発生せず、タン
ク製造の際の抵抗溶接性、プレス加工性を有する燃料タ
ンク用防錆鋼板に関する。
−ルを含む燃料の貯蔵に使用しても錆が発生せず、タン
ク製造の際の抵抗溶接性、プレス加工性を有する燃料タ
ンク用防錆鋼板に関する。
【0002】
【従来技術】自動車などの燃料タンク材としては、抵抗
溶接性やプレス加工性に優れ、自動車に装着中に燃料に
よりタンク内面が腐食されて、穴あきが発生したり、燃
料循環系統のフィルタ−に目詰まりが生じたりしないこ
とが必要である。このような特性を備えた燃料タンク材
としては溶融Pb−Sn合金めっき鋼板(特公昭57−
6133号公報)や亜鉛めっき鋼板(特公昭53−19
981号公報)があり、従来より燃料タンクの製造に広
く使用されている。
溶接性やプレス加工性に優れ、自動車に装着中に燃料に
よりタンク内面が腐食されて、穴あきが発生したり、燃
料循環系統のフィルタ−に目詰まりが生じたりしないこ
とが必要である。このような特性を備えた燃料タンク材
としては溶融Pb−Sn合金めっき鋼板(特公昭57−
6133号公報)や亜鉛めっき鋼板(特公昭53−19
981号公報)があり、従来より燃料タンクの製造に広
く使用されている。
【0003】しかし、溶融Pb−Sn合金めっき鋼板
は、燃料がガソリン単味であれば、優れた耐食性を発揮
するが、燃料がメタノ−ルやエタノ−ルのようなアルコ
−ル燃料あるいはこれとガソリンの混合燃料であると、
アルコ−ルにより腐食されてしまう。また、溶融亜鉛め
っき鋼板の場合は燃料に粗悪ガソリンを使用して、長期
間高温多湿環境に放置したりすると、ガソリンの酸化劣
化により腐食性の強い蟻酸や酢酸が生じて、白錆を発生
させてしまう。
は、燃料がガソリン単味であれば、優れた耐食性を発揮
するが、燃料がメタノ−ルやエタノ−ルのようなアルコ
−ル燃料あるいはこれとガソリンの混合燃料であると、
アルコ−ルにより腐食されてしまう。また、溶融亜鉛め
っき鋼板の場合は燃料に粗悪ガソリンを使用して、長期
間高温多湿環境に放置したりすると、ガソリンの酸化劣
化により腐食性の強い蟻酸や酢酸が生じて、白錆を発生
させてしまう。
【0004】そこで、このような問題のない燃料タンク
材として、AlまたはAl−Si系合金めっきを施した
Al系めっき鋼板(特公平4−68399号公報)また
はこれにエポキシ樹脂被覆を施した防錆鋼板(特開平6
−306638号公報)が提案されている。しかし、こ
れらの燃料タンク材は耐食性に優れているものの、前者
の場合はCr−Cu合金などの電極や電極輪でスポット
溶接やシ−ム溶接すると、溶接電極がめっき層のAlを
ピックアップして、表層が合金化し、脆くなってしまう
ため、長時間連続溶接できないという問題があった。後
者にしても、エポキシ樹脂は抵抗熱で瞬時に分解、焼失
してしまうため、溶接電極がAlをピックアップし、同
様の現象が生じるものであった。
材として、AlまたはAl−Si系合金めっきを施した
Al系めっき鋼板(特公平4−68399号公報)また
はこれにエポキシ樹脂被覆を施した防錆鋼板(特開平6
−306638号公報)が提案されている。しかし、こ
れらの燃料タンク材は耐食性に優れているものの、前者
の場合はCr−Cu合金などの電極や電極輪でスポット
溶接やシ−ム溶接すると、溶接電極がめっき層のAlを
ピックアップして、表層が合金化し、脆くなってしまう
ため、長時間連続溶接できないという問題があった。後
者にしても、エポキシ樹脂は抵抗熱で瞬時に分解、焼失
してしまうため、溶接電極がAlをピックアップし、同
様の現象が生じるものであった。
【0005】また、Al系めっき鋼板では軟質のめっき
層金属が溶接時の加圧力により容易に変形して、電流通
電路周辺に押し出され、電流通電路の面積を増加させ、
結果として溶接電流密度を低下させる。このため、冷延
鋼板より溶接電流を高くしなければならず、逆に溶接電
流が少しでも高いと、表層が欠落したり、外周形状が変
形したりして、ナゲットの生成が不完全になり、スポッ
ト溶接の場合は溶接面積の縮小、シ−ム溶接の場合はナ
ゲットの不連続等の溶接不良が生じ、適性溶接電流範囲
が狭いという問題もあった。さらに、Al系めっき層や
エポキシ樹脂は、潤滑性が劣るため、プレス加工でタン
ク部材を製造する場合、材料が破断したりするという問
題もあった。
層金属が溶接時の加圧力により容易に変形して、電流通
電路周辺に押し出され、電流通電路の面積を増加させ、
結果として溶接電流密度を低下させる。このため、冷延
鋼板より溶接電流を高くしなければならず、逆に溶接電
流が少しでも高いと、表層が欠落したり、外周形状が変
形したりして、ナゲットの生成が不完全になり、スポッ
ト溶接の場合は溶接面積の縮小、シ−ム溶接の場合はナ
ゲットの不連続等の溶接不良が生じ、適性溶接電流範囲
が狭いという問題もあった。さらに、Al系めっき層や
エポキシ樹脂は、潤滑性が劣るため、プレス加工でタン
ク部材を製造する場合、材料が破断したりするという問
題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決した燃料タンク用防錆鋼板を提供するものであ
る。
題を解決した燃料タンク用防錆鋼板を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Al系めっき
鋼板に有機樹脂被膜を形成した防錆鋼板において、有機
樹脂被膜にシリカおよび高分子固体潤滑剤を添加して、
シリカ量をシリカ、高分子固体潤滑剤および有機樹脂合
計量の5〜50重量%、高分子固体潤滑剤量を高分子固
体潤滑剤と有機樹脂合計量の1〜20重量%とし、被膜
厚を0.1〜3.0μmにした。
鋼板に有機樹脂被膜を形成した防錆鋼板において、有機
樹脂被膜にシリカおよび高分子固体潤滑剤を添加して、
シリカ量をシリカ、高分子固体潤滑剤および有機樹脂合
計量の5〜50重量%、高分子固体潤滑剤量を高分子固
体潤滑剤と有機樹脂合計量の1〜20重量%とし、被膜
厚を0.1〜3.0μmにした。
【0008】
【作用】本発明者らは、有機樹脂被覆Al系めっき鋼板
の抵抗溶接性、適性溶接電流範囲および加工性を改善す
べく種々検討した結果、抵抗溶接性、適性溶接電流範囲
を改善するには被膜にシリカを添加すればよいことを見
いだしたのである。すなわち、シリカを添加すると、溶
接時に有機樹脂が分解焼失しても、シリカが残存するた
め、めっき層Alの溶接電極へのピックアップは防止さ
れ、合金化されることがない。
の抵抗溶接性、適性溶接電流範囲および加工性を改善す
べく種々検討した結果、抵抗溶接性、適性溶接電流範囲
を改善するには被膜にシリカを添加すればよいことを見
いだしたのである。すなわち、シリカを添加すると、溶
接時に有機樹脂が分解焼失しても、シリカが残存するた
め、めっき層Alの溶接電極へのピックアップは防止さ
れ、合金化されることがない。
【0009】また、シリカは、溶接時の加圧により押し
出されためっき層金属上に残存し、電極−鋼板間あるい
は鋼板板間における電気通電路面積の広がりを防止する
ため、電流密度が低下せず、溶接電流を小さくできるほ
か、溶接電極がめっき層のAlをピックアップしない
と、溶接電極の合金化の問題が生じないので、溶接電流
を高くできる。このため、適性溶接電流範囲は広くな
る。なお、シリカとしてはシリカゾル、シリカ粉末など
を用いればよい。
出されためっき層金属上に残存し、電極−鋼板間あるい
は鋼板板間における電気通電路面積の広がりを防止する
ため、電流密度が低下せず、溶接電流を小さくできるほ
か、溶接電極がめっき層のAlをピックアップしない
と、溶接電極の合金化の問題が生じないので、溶接電流
を高くできる。このため、適性溶接電流範囲は広くな
る。なお、シリカとしてはシリカゾル、シリカ粉末など
を用いればよい。
【0010】しかし、シリカ添加量を増大させると、シ
リカは潤滑性に劣るため、燃料タンク部材にプレス加工
する場合、限界絞り比が通常必要とされている2.3よ
り小さくなってしまうという新たな問題が生じた。本発
明者らはこれを解決するために樹脂粉末の高分子固体潤
滑剤を添加したところ、限界絞り比を2.3以上にでき
ることを見いだしたのである。この高分子固体潤滑剤と
してはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
フッ素系樹脂の微粉末を用いて、被膜中に分散させれば
よい。
リカは潤滑性に劣るため、燃料タンク部材にプレス加工
する場合、限界絞り比が通常必要とされている2.3よ
り小さくなってしまうという新たな問題が生じた。本発
明者らはこれを解決するために樹脂粉末の高分子固体潤
滑剤を添加したところ、限界絞り比を2.3以上にでき
ることを見いだしたのである。この高分子固体潤滑剤と
してはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
フッ素系樹脂の微粉末を用いて、被膜中に分散させれば
よい。
【0011】被膜中へのシリカと高分子固体潤滑剤の添
加は、シリカの場合、SiO2換算でシリカ、高分子固
体潤滑剤および有機樹脂の3成分合計量の5〜50重量
%にする。5重量%未満であると、抵抗溶接性が有機樹
脂単独被膜の場合よりあまり向上せず、50重量%を超
えると、高分子固体潤滑剤の添加にも拘わらず限界絞り
比を2.3以上にすることができない。シリカ量は30
重量%以上にすると、スポット溶接で連続4000打点
以上可能になる。
加は、シリカの場合、SiO2換算でシリカ、高分子固
体潤滑剤および有機樹脂の3成分合計量の5〜50重量
%にする。5重量%未満であると、抵抗溶接性が有機樹
脂単独被膜の場合よりあまり向上せず、50重量%を超
えると、高分子固体潤滑剤の添加にも拘わらず限界絞り
比を2.3以上にすることができない。シリカ量は30
重量%以上にすると、スポット溶接で連続4000打点
以上可能になる。
【0012】被膜の有機樹脂は、特に限定はなく、エポ
キシ系、フェノキシ系、フェノ−ル系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、フタル酸系、アクリル系、フッ素
系、シリコ−ン系などの有機樹脂を利用できる。また、
これらの2種以上でもよい。
キシ系、フェノキシ系、フェノ−ル系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、フタル酸系、アクリル系、フッ素
系、シリコ−ン系などの有機樹脂を利用できる。また、
これらの2種以上でもよい。
【0013】一方、高分子固体潤滑剤は高分子固体潤滑
剤と有機樹脂の合計量の1〜20重量%にする。高分子
固体潤滑剤は30重量%まで被膜中に安定的に分散可能
であるが、このように多く分散させると、タンクに加工
後チッピング対策としてタンク外面に塗布する塩化ビニ
−ルなどの塗料との密着性が低下するので、20重量%
以下にする。しかし、1重量%未満にすると、添加効果
が小さくなるので、少なくとも1重量%以上にする。
剤と有機樹脂の合計量の1〜20重量%にする。高分子
固体潤滑剤は30重量%まで被膜中に安定的に分散可能
であるが、このように多く分散させると、タンクに加工
後チッピング対策としてタンク外面に塗布する塩化ビニ
−ルなどの塗料との密着性が低下するので、20重量%
以下にする。しかし、1重量%未満にすると、添加効果
が小さくなるので、少なくとも1重量%以上にする。
【0014】被膜厚は、0.1μm未満であると、抵抗
溶接性の向上効果が認められず、3.0μmを超える
と、被膜が絶縁体になり、抵抗溶接が困難になるので、
0.1〜3.0μmにする。なお、スポット溶接の場合は
シ−ム溶接のように溶接電極で有機樹脂被膜を加圧して
薄くしないので、被膜厚が1.5μmを超えると、抵抗
溶接が困難になるので、0.1〜1.5μmにするのが好
ましい。
溶接性の向上効果が認められず、3.0μmを超える
と、被膜が絶縁体になり、抵抗溶接が困難になるので、
0.1〜3.0μmにする。なお、スポット溶接の場合は
シ−ム溶接のように溶接電極で有機樹脂被膜を加圧して
薄くしないので、被膜厚が1.5μmを超えると、抵抗
溶接が困難になるので、0.1〜1.5μmにするのが好
ましい。
【0015】Al系めっき鋼板としては、純Alめっき
鋼板、Al−3〜13%Si合金めっき鋼板、Al−Z
n合金めっき鋼板、Al−Zn−Si合金めっき鋼板、
Al−Mg合金めっき鋼板、Al−Mn合金めっき鋼板
などが挙げられる。Al系めっき鋼板の製造法として
は、溶融めっき法、蒸着めっき法、溶融塩めっき法など
があるが、純Alめっき鋼板を溶融めっき法で製造する
と、めっき界面に延性の乏しいFe−Al合金層が厚く
形成されるため、Alめっき鋼板は蒸着めっき法または
溶融塩めっき法で製造したものを用いるのが好ましい。
一方、Al合金めっき鋼板の場合は溶融めっき法で安価
に製造できるので、溶融めっき法で製造したものを用い
るのが好ましい。Al系めっき鋼板には被膜密着性を高
めるため、前処理として、金属Cr換算で5〜20mg
/m2のクロメ−ト皮膜を形成するのが好ましい。
鋼板、Al−3〜13%Si合金めっき鋼板、Al−Z
n合金めっき鋼板、Al−Zn−Si合金めっき鋼板、
Al−Mg合金めっき鋼板、Al−Mn合金めっき鋼板
などが挙げられる。Al系めっき鋼板の製造法として
は、溶融めっき法、蒸着めっき法、溶融塩めっき法など
があるが、純Alめっき鋼板を溶融めっき法で製造する
と、めっき界面に延性の乏しいFe−Al合金層が厚く
形成されるため、Alめっき鋼板は蒸着めっき法または
溶融塩めっき法で製造したものを用いるのが好ましい。
一方、Al合金めっき鋼板の場合は溶融めっき法で安価
に製造できるので、溶融めっき法で製造したものを用い
るのが好ましい。Al系めっき鋼板には被膜密着性を高
めるため、前処理として、金属Cr換算で5〜20mg
/m2のクロメ−ト皮膜を形成するのが好ましい。
【0016】
実施例1 極低炭素Ti添加冷延鋼板のAl−9%Si合金めっき
鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量80g/m2)にシ
リカゾルおよび/またはポリエチレン樹脂粉末を含有す
る有機樹脂組成物をバ−コ−ト法で塗布して、200℃
で1分間加熱することにより被膜を硬化させ、防錆鋼板
を製造した。次に得られた防錆鋼板に次のような耐食
性、抵抗溶接性およびプレス加工性試験を施した。表1
にこの結果を示す。
鋼板(板厚0.8mm、めっき付着量80g/m2)にシ
リカゾルおよび/またはポリエチレン樹脂粉末を含有す
る有機樹脂組成物をバ−コ−ト法で塗布して、200℃
で1分間加熱することにより被膜を硬化させ、防錆鋼板
を製造した。次に得られた防錆鋼板に次のような耐食
性、抵抗溶接性およびプレス加工性試験を施した。表1
にこの結果を示す。
【0017】(1)耐食性試験 試験片(80mm×50mmの平板)を下記試験液に浸
漬して、1週間ごとに試験液を取り替えながら10週間
浸漬し続けた後、溶出減量を測定して、溶出減量0.5
g未満のものを記号○で、0.5g以上を記号×で評価
した。 試験液A ガソリン50%と水(蟻酸350ppm含有)50%の
混合液 試験液B メタノ−ル85%、ガソリン15%および蟻酸350p
pmの混合液
漬して、1週間ごとに試験液を取り替えながら10週間
浸漬し続けた後、溶出減量を測定して、溶出減量0.5
g未満のものを記号○で、0.5g以上を記号×で評価
した。 試験液A ガソリン50%と水(蟻酸350ppm含有)50%の
混合液 試験液B メタノ−ル85%、ガソリン15%および蟻酸350p
pmの混合液
【0018】(2)抵抗溶接性試験 試験片を2枚重ねて、Cr−Cu合金電極でスポット溶
接を行った。スポット溶接は各試験片について予め適性
電流、適性加重を求めた後行い、溶接性は連続打点数4
000以上のものを記号◎で、3000〜4000未満
のものを記号○で、3000未満のものを記号×で評価
した。
接を行った。スポット溶接は各試験片について予め適性
電流、適性加重を求めた後行い、溶接性は連続打点数4
000以上のものを記号◎で、3000〜4000未満
のものを記号○で、3000未満のものを記号×で評価
した。
【0019】(3)プレス加工性試験 平底円筒絞り加工(ポンチ径40mm)で限界絞り比が
2.3以上のものを記号○で、2.3未満のものを記号×
で評価した。
2.3以上のものを記号○で、2.3未満のものを記号×
で評価した。
【0020】
【表1】 (注1)シリカ量はシリカ、高分子固体潤滑剤および有
機樹脂の合計量に対するシリカの重量%であり、ポリエ
チレン粉末量はポリエチレン粉末と有機樹脂の合計量に
対するポリエチレン粉末量の重量%である。 (注2)本発明外材のNo.2はポリモノメチルシロキ
サンを塗布したものである。
機樹脂の合計量に対するシリカの重量%であり、ポリエ
チレン粉末量はポリエチレン粉末と有機樹脂の合計量に
対するポリエチレン粉末量の重量%である。 (注2)本発明外材のNo.2はポリモノメチルシロキ
サンを塗布したものである。
【0021】実施例2 実施例1で製造した防錆鋼板を2枚重ね合わせて、電極
輪で加圧力200kgf、11サイクルでスポット溶接
して、ナゲット径が板厚平方根の4倍以上になる最小電
流値を下限、溶接チリの発生しない最大電流値を上限と
する方法で溶接適性電流範囲を求めた。表2にこの結果
を示す。
輪で加圧力200kgf、11サイクルでスポット溶接
して、ナゲット径が板厚平方根の4倍以上になる最小電
流値を下限、溶接チリの発生しない最大電流値を上限と
する方法で溶接適性電流範囲を求めた。表2にこの結果
を示す。
【0022】
【表2】
【0023】実施例3 実施例1において、極低炭素Ti添加冷延鋼板のAl−
9%Si合金めっき鋼板の代わりに極低炭素Ti添加冷
延鋼板のZn−55%Al合金めっき鋼板(板厚0.8
mm、めっき付着量80g/m2)を使用して、防錆鋼
板を製造し、耐食性、抵抗溶接性およびプレス加工性試
験を施した。表3にこの結果を示す。
9%Si合金めっき鋼板の代わりに極低炭素Ti添加冷
延鋼板のZn−55%Al合金めっき鋼板(板厚0.8
mm、めっき付着量80g/m2)を使用して、防錆鋼
板を製造し、耐食性、抵抗溶接性およびプレス加工性試
験を施した。表3にこの結果を示す。
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の燃料タンク用防
錆鋼板は、劣化したガソリンに対しても、また、アルコ
−ルを含む燃料に対しても優れた耐食性を有する。ま
た、抵抗溶接性、プレス加工性にも優れているほかに適
性溶接電流範囲を広くできるので、燃料タンクの生産能
率を高めることができる。
錆鋼板は、劣化したガソリンに対しても、また、アルコ
−ルを含む燃料に対しても優れた耐食性を有する。ま
た、抵抗溶接性、プレス加工性にも優れているほかに適
性溶接電流範囲を広くできるので、燃料タンクの生産能
率を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 忠 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所表面処理研究部内 (72)発明者 南 直孝 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所表面処理研究部内
Claims (1)
- 【請求項1】 Al系めっき鋼板に有機樹脂被膜を形
成した防錆鋼板において、有機樹脂被膜にシリカおよび
高分子固体潤滑剤を添加して、シリカ量をシリカ、高分
子固体潤滑剤および有機樹脂合計量の5〜50重量%、
高分子固体潤滑剤量を高分子固体潤滑剤と有機樹脂合計
量の1〜20重量%とし、被膜厚を0.1〜3.0μmに
したことを特徴とする燃料タンク用防錆鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9489896A JPH09142466A (ja) | 1995-09-21 | 1996-03-25 | 燃料タンク用防錆鋼板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-267872 | 1995-09-21 | ||
JP26787295 | 1995-09-21 | ||
JP9489896A JPH09142466A (ja) | 1995-09-21 | 1996-03-25 | 燃料タンク用防錆鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09142466A true JPH09142466A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=26436132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9489896A Pending JPH09142466A (ja) | 1995-09-21 | 1996-03-25 | 燃料タンク用防錆鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09142466A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000023336A1 (fr) * | 1998-10-19 | 2000-04-27 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Feuille d'acier recouverte d'aluminium pour une cuve de mazout et procede de production d'une cuve de mazout a partir d'une feuille d'acier |
WO2002099205A1 (fr) | 2001-05-31 | 2002-12-12 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Machine de construction |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP9489896A patent/JPH09142466A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000023336A1 (fr) * | 1998-10-19 | 2000-04-27 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Feuille d'acier recouverte d'aluminium pour une cuve de mazout et procede de production d'une cuve de mazout a partir d'une feuille d'acier |
US6905041B1 (en) | 1998-10-19 | 2005-06-14 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Fuel tank made from aluminum coated steel sheet |
DE19983661B4 (de) * | 1998-10-19 | 2006-04-13 | Nisshin Steel Co., Ltd. | AL-beschichtetes Stahlblech zur Verwendung als Kraftstofftank |
WO2002099205A1 (fr) | 2001-05-31 | 2002-12-12 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Machine de construction |
EP1391562A1 (en) * | 2001-05-31 | 2004-02-25 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Construction machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020402 |