JPS61243192A - 燃料容器用表面処理鋼板 - Google Patents
燃料容器用表面処理鋼板Info
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- JPS61243192A JPS61243192A JP8444485A JP8444485A JPS61243192A JP S61243192 A JPS61243192 A JP S61243192A JP 8444485 A JP8444485 A JP 8444485A JP 8444485 A JP8444485 A JP 8444485A JP S61243192 A JPS61243192 A JP S61243192A
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- JP
- Japan
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- coating layer
- alloy
- thickness
- corrosion resistance
- steel sheet
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はアルコール燃料、アルコールを含有するガソリ
ン、ガソリンの如き燃料の容器材料として、すぐれた耐
食性能と成形加工性を有する燃料容器用表面処理鋼板に
関するものである。
ン、ガソリンの如き燃料の容器材料として、すぐれた耐
食性能と成形加工性を有する燃料容器用表面処理鋼板に
関するものである。
(従来技術)
最近の石油事情の悪化(石油コストの上昇および生産量
の減少)に伴って、自動車用燃料としてガソリンに代っ
て、メチルアルコールやエチルアルコールの如きアルコ
ール燃料或いはガソリンにメチルアルコール、エチルア
ルコール、メチルターシャリ−ブチルアルコール(MT
BA) 、 イア 7”CIピルアルコール等の如きア
ルコールを混入した燃料(所謂、ガソホール)を使用す
ることが提案され実施されつつある。
の減少)に伴って、自動車用燃料としてガソリンに代っ
て、メチルアルコールやエチルアルコールの如きアルコ
ール燃料或いはガソリンにメチルアルコール、エチルア
ルコール、メチルターシャリ−ブチルアルコール(MT
BA) 、 イア 7”CIピルアルコール等の如きア
ルコールを混入した燃料(所謂、ガソホール)を使用す
ることが提案され実施されつつある。
これらのアルコール燃料或いはアルコール添加ガソリン
(ガソホール)の自動車燃料容器材料は、特開昭50−
23345号公報、特開昭51−115240号公報な
ど多くの特許公報で発表されているPb−Sn合金被覆
鋼板が使用されているが、その鋼板の耐食性を著しく劣
化せしめる問題があった。
(ガソホール)の自動車燃料容器材料は、特開昭50−
23345号公報、特開昭51−115240号公報な
ど多くの特許公報で発表されているPb−Sn合金被覆
鋼板が使用されているが、その鋼板の耐食性を著しく劣
化せしめる問題があった。
これはPb−Sn合金被覆鋼板はPbを主体とするPb
とSnの共晶合金被覆層で構成されているが、例えば(
a) Pb金属はメチルアルコールに著しく腐食される
ため、被覆層のPb金属層の部分が腐食され易い。
とSnの共晶合金被覆層で構成されているが、例えば(
a) Pb金属はメチルアルコールに著しく腐食される
ため、被覆層のPb金属層の部分が腐食され易い。
(b)アルコール燃料又はアルコール添加ガソリンが酸
化されて生成されるアセトアルデヒド、さく酸(エチル
アルコールの浅化生成物)或いはホルムアルデヒド、ギ
酸(メチルアルコールの酸化生成物)によって、Pb金
金属著しく腐食され、被覆層中のPb金属層の部分が腐
食され易い。(c)アルコールに含有される水分或いは
アルコールの酸化生成物によって、被覆層で形成された
ピンホール部から腐食を増大せしめる。等の原因によっ
て、Pb−Sn 合金被覆鋼板はその耐食性が著しく劣
化せしめられる。
化されて生成されるアセトアルデヒド、さく酸(エチル
アルコールの浅化生成物)或いはホルムアルデヒド、ギ
酸(メチルアルコールの酸化生成物)によって、Pb金
金属著しく腐食され、被覆層中のPb金属層の部分が腐
食され易い。(c)アルコールに含有される水分或いは
アルコールの酸化生成物によって、被覆層で形成された
ピンホール部から腐食を増大せしめる。等の原因によっ
て、Pb−Sn 合金被覆鋼板はその耐食性が著しく劣
化せしめられる。
このため、このような燃料を収容する容器鋼板として、
被覆層のピンホールが少なく、またアルコールやアルコ
ールの酸化生成物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、ギ酸、さく酸)に対して、耐食性のすぐれた高耐食
性の素材が要求されることになる。
被覆層のピンホールが少なく、またアルコールやアルコ
ールの酸化生成物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、ギ酸、さく酸)に対して、耐食性のすぐれた高耐食
性の素材が要求されることになる。
これらの要求に対処する材料として、表面にN1メッキ
、Ni−Co合金メッキ、Ni−Sn系合金メッキ、S
n メッキのようにNi、Co、Sn やこれらの
合金の被覆層を施した鋼板が開発され、比較的良好な耐
食性が得られている。
、Ni−Co合金メッキ、Ni−Sn系合金メッキ、S
n メッキのようにNi、Co、Sn やこれらの
合金の被覆層を施した鋼板が開発され、比較的良好な耐
食性が得られている。
さらに燃料容器の加工形状或いは高速成形加工によって
、被覆層のピンホールの拡大、表面のグレスカジリ現象
による被覆層の疵付きによる地鉄に達する欠陥、取扱い
時の地鉄に達する疵等により、これら欠陥部から発生す
る赤錆現象がみられた。
、被覆層のピンホールの拡大、表面のグレスカジリ現象
による被覆層の疵付きによる地鉄に達する欠陥、取扱い
時の地鉄に達する疵等により、これら欠陥部から発生す
る赤錆現象がみられた。
又、特にタンク外面の融雪塩腐食問題も、近年さらにシ
ビアーになり、被覆層の欠陥部或いは道路散布塩の衝突
(いわゆるチッピング現象)にょる地鉄に達する疵の発
生によって、IJ−イオンによる腐食、特に孔あきにつ
ながる穿孔腐食も懸念された。
ビアーになり、被覆層の欠陥部或いは道路散布塩の衝突
(いわゆるチッピング現象)にょる地鉄に達する疵の発
生によって、IJ−イオンによる腐食、特に孔あきにつ
ながる穿孔腐食も懸念された。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明はこれらの状況に対してなされたもので、極低炭
素鋼に3〜20チのCrを含有させて、ガソリン、アル
コールもしくはアルコールを含有するガソリンの如き燃
料に対する耐食性を改善し、さらに少量のTi、Nb、
Zr、V の1種または2種以上にBを含有させて加工
性を改善し、かつCrの耐食性を促し、必要によっては
Ni、Co、Sn。
素鋼に3〜20チのCrを含有させて、ガソリン、アル
コールもしくはアルコールを含有するガソリンの如き燃
料に対する耐食性を改善し、さらに少量のTi、Nb、
Zr、V の1種または2種以上にBを含有させて加工
性を改善し、かつCrの耐食性を促し、必要によっては
Ni、Co、Sn。
Cu の1種または2種以上の被覆層を施し、Pb−
Sn 合金被覆層を施したもので、アルコール燃料、
アルコール含有ガソリン燃料等に対する耐食性問題や、
タンク外面の融雪塩腐食問題を解決すると共に、成形加
工性と溶接性にすぐれた容器用表面処理鋼板を提供する
ものである。
Sn 合金被覆層を施したもので、アルコール燃料、
アルコール含有ガソリン燃料等に対する耐食性問題や、
タンク外面の融雪塩腐食問題を解決すると共に、成形加
工性と溶接性にすぐれた容器用表面処理鋼板を提供する
ものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
アルコール、アルコールを含有する燃料、ガソリン、ア
ルコールの酸化物、(アルデヒド類、ギ酸、さく酸等の
有機酸)、これらに含まれる水分等に対して、Cr含有
量3チ以上含有する鋼板、特にCr含有量が5チ以上含
有される鋼板はすぐれた耐食性を示す。
ルコールの酸化物、(アルデヒド類、ギ酸、さく酸等の
有機酸)、これらに含まれる水分等に対して、Cr含有
量3チ以上含有する鋼板、特にCr含有量が5チ以上含
有される鋼板はすぐれた耐食性を示す。
しかしながら、Cr含有量が20%を超えると、加工性
と溶接性が劣化し、燃料容器製造時の成形加工、或いは
溶接性を困難にする。特に、成形加工性の点から、cr
11 tit以下のr相とα相の変態領域の組成にお
いては、鋼板製造時において、これらの変態により結晶
粒の粗大化がおこシにくく、苛酷な成形加工を受けた場
合に、リジングと呼ばれるはだ荒れ現象がおこりにくく
好ましい。従って、上記の腐食雰囲気に対する耐食性及
び加工性、溶接性の面から、Cr含有量を3〜2o%と
した。
と溶接性が劣化し、燃料容器製造時の成形加工、或いは
溶接性を困難にする。特に、成形加工性の点から、cr
11 tit以下のr相とα相の変態領域の組成にお
いては、鋼板製造時において、これらの変態により結晶
粒の粗大化がおこシにくく、苛酷な成形加工を受けた場
合に、リジングと呼ばれるはだ荒れ現象がおこりにくく
好ましい。従って、上記の腐食雰囲気に対する耐食性及
び加工性、溶接性の面から、Cr含有量を3〜2o%と
した。
好ましくは5〜11チである。
以上、耐食性の点からはCrの効果が最も大きいが、本
発明では自動車その他貯蔵用の燃料タンク素材を対象と
する観点から、Cおよび酸可溶Mその他の鋼成分につい
ても、その含有量を限定する。
発明では自動車その他貯蔵用の燃料タンク素材を対象と
する観点から、Cおよび酸可溶Mその他の鋼成分につい
ても、その含有量を限定する。
Cは含有量の増加につれてクロムカーバイドを析出して
、鋼の機械的性質と耐食性を劣化する。
、鋼の機械的性質と耐食性を劣化する。
従って、C含有量は0.02%以下、好ましくは0.0
05%以下が望ましい。
05%以下が望ましい。
Mは、鋼中に残存する酸可溶At(5otA1)量が0
.005%未満の歩合有量は、酸化性ガスによる気泡の
発生を防止する事が困難であり、鋼の表面欠陥発生率を
著しく高吟、鋼素材の耐食性劣化の起点となる。また、
0.10%を超える過剰な酸可溶Mは、M系酸化物を鋼
表面に点在せしめて、耐食性劣化の起点或いは本鋼板に
対して施されるメッキ面においては不メッキ、ピンホー
ル等を発生して、メッキ層の健全性を損じる。
.005%未満の歩合有量は、酸化性ガスによる気泡の
発生を防止する事が困難であり、鋼の表面欠陥発生率を
著しく高吟、鋼素材の耐食性劣化の起点となる。また、
0.10%を超える過剰な酸可溶Mは、M系酸化物を鋼
表面に点在せしめて、耐食性劣化の起点或いは本鋼板に
対して施されるメッキ面においては不メッキ、ピンホー
ル等を発生して、メッキ層の健全性を損じる。
又、本発明は、上記の鋼成分の他にTi、Nb。
Zr、V を1種又は2種以上で0.03〜0.50%
を含有させて、鋼中のCと結合せしめて含有されるCr
の有効化を計り、更にすぐれた成形加工性と、耐食性を
向上せしめるものである。
を含有させて、鋼中のCと結合せしめて含有されるCr
の有効化を計り、更にすぐれた成形加工性と、耐食性を
向上せしめるものである。
T1 などの鋼成分の含有量が0.03%未満ではク
ロムカーバイドの析出を防止して、成形加工性及び耐食
性を向上せしめる効果が少なく、またその含有量が0.
50%を超えると、その効果が飽和に達し経済的でなく
なると共に、これら成分の析出によって素材の硬質化を
起し、成形加工性を劣化する傾向にある。好ましい含有
量は0.075〜0.20チである。
ロムカーバイドの析出を防止して、成形加工性及び耐食
性を向上せしめる効果が少なく、またその含有量が0.
50%を超えると、その効果が飽和に達し経済的でなく
なると共に、これら成分の析出によって素材の硬質化を
起し、成形加工性を劣化する傾向にある。好ましい含有
量は0.075〜0.20チである。
上記の鋼成分の他に、Bを添加する。Bは更にすぐれた
成形加工性と溶接、ロウ付けも含めて作業の熱影響部の
強度劣化を防止する目的で添加される。即ち、Bは次の
ような理由によって添加される。
成形加工性と溶接、ロウ付けも含めて作業の熱影響部の
強度劣化を防止する目的で添加される。即ち、Bは次の
ような理由によって添加される。
高度な成形加工が施され、寒冷地域で使用されるような
燃料容器には、低温度で衝撃を受けた場合に二次加工割
れと称される割れが発生する。これは、鋼中に含有され
る不可避的不純物のp、s等が結晶粒界に析出して結晶
粒界をぜい化するためと考えられる。Bはこれら不純物
に代って、結晶粒界に析出して、p、s等の析出を抑制
し、二次加工割れを防止するのである。
燃料容器には、低温度で衝撃を受けた場合に二次加工割
れと称される割れが発生する。これは、鋼中に含有され
る不可避的不純物のp、s等が結晶粒界に析出して結晶
粒界をぜい化するためと考えられる。Bはこれら不純物
に代って、結晶粒界に析出して、p、s等の析出を抑制
し、二次加工割れを防止するのである。
このようにBは結晶粒界に析出して、溶接作業等の高熱
操作を受ける熱影響部での結晶粒の成長と、粗大化を防
止する有効な成分として、0.003チ以下を添加し、
好ましくはO,001%以下を添加する。0.003%
を超えて添加されると、鋼板が硬質化し、成形加工性を
劣化せしめる。
操作を受ける熱影響部での結晶粒の成長と、粗大化を防
止する有効な成分として、0.003チ以下を添加し、
好ましくはO,001%以下を添加する。0.003%
を超えて添加されると、鋼板が硬質化し、成形加工性を
劣化せしめる。
上記のような成分組成で構成された鋼板を、そのままア
ルコールもしくはアルコール含有燃料容器材料に使用し
た場合、アルコール含有燃料に対する耐食性は良好であ
るが、燃料容器外面に対する耐食性が不充分である。特
に、道路散布塩によるCI−イオン或いはCL−イオン
の存在する海風雰囲気等において、燃料容器外面の赤錆
発生さらに、赤錆発生部から穿孔腐食へと発展し、耐食
寿命の劣化が著しい。
ルコールもしくはアルコール含有燃料容器材料に使用し
た場合、アルコール含有燃料に対する耐食性は良好であ
るが、燃料容器外面に対する耐食性が不充分である。特
に、道路散布塩によるCI−イオン或いはCL−イオン
の存在する海風雰囲気等において、燃料容器外面の赤錆
発生さらに、赤錆発生部から穿孔腐食へと発展し、耐食
寿命の劣化が著しい。
従って、本発明においては、上記鋼板の燃料容器外面に
相当する片面にのみ、厚さ1〜lOμのPbとSnを主
成分とする合金被覆層を設ける。これは、CJ−イオン
、水分等に対する耐食性が極めて優れ、上記の如き腐食
雰囲気に曝された場合も燃料容器外面の耐食性を向上せ
しめる優れた効果を付与しうる。
相当する片面にのみ、厚さ1〜lOμのPbとSnを主
成分とする合金被覆層を設ける。これは、CJ−イオン
、水分等に対する耐食性が極めて優れ、上記の如き腐食
雰囲気に曝された場合も燃料容器外面の耐食性を向上せ
しめる優れた効果を付与しうる。
特に、Cr含有鋼板とPb−Sn合金被覆層の間のカッ
プル腐食電流が、Crを含有しない鋼板を、被メツキ原
板に使用した場合に比し、極めて小さくなるか或いはC
r含有量によっては、Pb−Sn合金被覆層がアノ−デ
ィックになるため、合金被覆層のピンホール部、或いは
成形加工時の疵付き部分等からの被メツキ原板の腐食が
著しく軽減され、極めてすぐれた耐食寿命延長の効果が
得られる。
プル腐食電流が、Crを含有しない鋼板を、被メツキ原
板に使用した場合に比し、極めて小さくなるか或いはC
r含有量によっては、Pb−Sn合金被覆層がアノ−デ
ィックになるため、合金被覆層のピンホール部、或いは
成形加工時の疵付き部分等からの被メツキ原板の腐食が
著しく軽減され、極めてすぐれた耐食寿命延長の効果が
得られる。
また、Pb−Sn合金被覆層は、軟質で潤滑性に富む金
属であるため、燃料容器に成形加工される場合、被覆層
の潤滑効果が付与される。
属であるため、燃料容器に成形加工される場合、被覆層
の潤滑効果が付与される。
さらにまた、Pb−Sn合金被覆層は半田合金であるた
め、燃料容器の燃料送入管の如き配管類の接合が、半田
接合される部分が多いので、本発明の鋼板は半田性が極
めて優れ、燃料容器用鋼板として特に有利である。
め、燃料容器の燃料送入管の如き配管類の接合が、半田
接合される部分が多いので、本発明の鋼板は半田性が極
めて優れ、燃料容器用鋼板として特に有利である。
而して、とのPb−Sn合金被覆層の組成としては・特
に規定されるものではないが、半田性の点からSn含有
量が3チ以上、好ましくは5%以上のPb−Sn合金組
成のものが用いられ、Sn含有量の上限は規定されない
が、経済的な面からso%未満、好ましくは30チ以下
の組成の合金が使用される。
に規定されるものではないが、半田性の点からSn含有
量が3チ以上、好ましくは5%以上のPb−Sn合金組
成のものが用いられ、Sn含有量の上限は規定されない
が、経済的な面からso%未満、好ましくは30チ以下
の組成の合金が使用される。
この被覆層の厚さは、本発明の目的を達成するために重
要であり、その厚さは1〜10μの範囲である。
要であり、その厚さは1〜10μの範囲である。
即ち、その厚さが1μ未満では、Cr含有鋼板表面に対
する均−被優性が充分でなく、ピンホールの生成量が多
く、その耐食性が充分でなく、また被覆層が薄すぎるた
め、本発明め目的とする被覆層による潤滑効果、半田性
向上効果が得られない。
する均−被優性が充分でなく、ピンホールの生成量が多
く、その耐食性が充分でなく、また被覆層が薄すぎるた
め、本発明め目的とする被覆層による潤滑効果、半田性
向上効果が得られない。
また、その厚さが10μを超える場合、効果が飽和し、
経済的でなくなるとともに、被覆層の平滑性が増大する
ため成形加工時の接触抵抗が増加し、成形加工性が劣化
する事及び燃料容器作成の溶接時に、被覆層金属による
電極の汚染が増加するなど、溶接性が劣化するので好ま
しくない。従って、Pb−Sn合金被覆層の厚さは1〜
10μ、好ましくは3〜7μである。
経済的でなくなるとともに、被覆層の平滑性が増大する
ため成形加工時の接触抵抗が増加し、成形加工性が劣化
する事及び燃料容器作成の溶接時に、被覆層金属による
電極の汚染が増加するなど、溶接性が劣化するので好ま
しくない。従って、Pb−Sn合金被覆層の厚さは1〜
10μ、好ましくは3〜7μである。
而して、Cr含有鋼板の片面のみに、Pb−Sn合金被
覆層を設ける方法は、1気メッキ方−法、溶融メッキ方
法、−気相蒸気メツ麦方法のいずれの方法でもよい。C
r含有鋼板の表面を、脱脂、酸洗等の表面清浄化、活性
化処理後にPb−Sn合金被覆処理が施される。
覆層を設ける方法は、1気メッキ方−法、溶融メッキ方
法、−気相蒸気メツ麦方法のいずれの方法でもよい。C
r含有鋼板の表面を、脱脂、酸洗等の表面清浄化、活性
化処理後にPb−Sn合金被覆処理が施される。
例えば、電気メツキ法の場合には、所定の合金組成に対
応するPbイオンとSnイオンを含有するホラフッ化物
浴を用いて、鋼板の片面のみに所定厚さを得るための電
気量を、通電電解処理する事によって得られる。また、
溶融メッキの場合には、Cr 含有鋼板の非メッキ面
に溶融Pb−Sn合金メッキ浴との反応を阻止するマス
キング剤、例えばCr2O3系化合物やケイ酸化合物を
塗布して、メッキ浴中に浸漬処理する事によって、片側
メッキ面のみに、所定含有量のSnを含む溶融Pb−S
n 合金メッキ被覆層を得ることができる。気相蒸気
メッキ法についても、片側メッキ面のみに真空中で溶融
Pb−Sn合金メッキ浴を加熱蒸発し、鋼板の片面のみ
にPb−Sn合金蒸着層を設ける事によって達成する事
ができる。
応するPbイオンとSnイオンを含有するホラフッ化物
浴を用いて、鋼板の片面のみに所定厚さを得るための電
気量を、通電電解処理する事によって得られる。また、
溶融メッキの場合には、Cr 含有鋼板の非メッキ面
に溶融Pb−Sn合金メッキ浴との反応を阻止するマス
キング剤、例えばCr2O3系化合物やケイ酸化合物を
塗布して、メッキ浴中に浸漬処理する事によって、片側
メッキ面のみに、所定含有量のSnを含む溶融Pb−S
n 合金メッキ被覆層を得ることができる。気相蒸気
メッキ法についても、片側メッキ面のみに真空中で溶融
Pb−Sn合金メッキ浴を加熱蒸発し、鋼板の片面のみ
にPb−Sn合金蒸着層を設ける事によって達成する事
ができる。
本発明においては、いずれの方法においてもPb−Sn
合金被覆層をCr含有鋼板の片面のみに設けられるが
、前記の1〜10μ厚さの被積層を性能面から設ける事
が必要である。
合金被覆層をCr含有鋼板の片面のみに設けられるが
、前記の1〜10μ厚さの被積層を性能面から設ける事
が必要である。
而して、このPb−Sn合金被覆層は、水分、CJ、″
″イオンSO,イオン等に対しては、すぐれた耐食性を
示すが、アルコール、アルコールの酸化物等に対して、
極めて耐食性が劣り、その溶解が著しい。その結果、ア
ルコール燃料に接する面に、Pb−Sn合金被覆層が存
在すると、アルコール燃料による腐食生成物がタンク配
管の目詰シを起こす問題がある。従って、このPb−S
n合金被覆層は、燃料容器外面に相当する片面のみに限
定されなければならない。
″イオンSO,イオン等に対しては、すぐれた耐食性を
示すが、アルコール、アルコールの酸化物等に対して、
極めて耐食性が劣り、その溶解が著しい。その結果、ア
ルコール燃料に接する面に、Pb−Sn合金被覆層が存
在すると、アルコール燃料による腐食生成物がタンク配
管の目詰シを起こす問題がある。従って、このPb−S
n合金被覆層は、燃料容器外面に相当する片面のみに限
定されなければならない。
さらに、また本発明においては、燃料容器外面に相当す
る片面のPb−Sn合金被覆層とCr含有鋼板の中間層
として、各々(1)0.01−1μ厚さのNi。
る片面のPb−Sn合金被覆層とCr含有鋼板の中間層
として、各々(1)0.01−1μ厚さのNi。
Co、Sn、Cu の下地被覆層またはこれら2種以
上の合金からなる下地被覆層(2)厚さ0.01μ以上
のNi 、 Go 、 Ni−Co 合金の拡散層(
3) O,Ol p厚さ以上のNi 、 Co 、 N
i−Co合金の拡散層と0.01〜1μ厚さのNi 、
Co、Sn 、 Cuの下地被覆層またはこれら2種
以上の合金からなる下地被覆層の二層中間被覆層が設け
られる。
上の合金からなる下地被覆層(2)厚さ0.01μ以上
のNi 、 Go 、 Ni−Co 合金の拡散層(
3) O,Ol p厚さ以上のNi 、 Co 、 N
i−Co合金の拡散層と0.01〜1μ厚さのNi 、
Co、Sn 、 Cuの下地被覆層またはこれら2種
以上の合金からなる下地被覆層の二層中間被覆層が設け
られる。
Cr 含有鋼板とPb−Sn合金被覆層の中間被覆層
に、これらの被覆層を設けると次の様な利点が得られる
。すなわち、Cr含有鋼板表面に直接Pb−Sn合金被
覆層を設けるのに比して、次の利点がある。
に、これらの被覆層を設けると次の様な利点が得られる
。すなわち、Cr含有鋼板表面に直接Pb−Sn合金被
覆層を設けるのに比して、次の利点がある。
■ Ni、 Co 、 Sn、 Cuの下地被覆層又は
これらの2種以上の合金からなる下地被覆層を設けると
、Pb−Sn合金被覆層とこれら下地被覆層との重畳効
果によるピンホールの減少による耐食性向上効果が得ら
れる。さらに、またこれらの下地被覆層を構成する金属
又は合金は、いずれもPb−Sn合金被覆層中のSn金
属との濡れ反応性が優れているため、溶接或いは半田作
業等の熱影響を受ける場合、被覆層とこれら下地金属と
のSnを含有する合金化反応が容易におこり、これら熱
影響部の耐食性劣化が防止できるとともに、半田接合性
が強化される等の利点が得られる。
これらの2種以上の合金からなる下地被覆層を設けると
、Pb−Sn合金被覆層とこれら下地被覆層との重畳効
果によるピンホールの減少による耐食性向上効果が得ら
れる。さらに、またこれらの下地被覆層を構成する金属
又は合金は、いずれもPb−Sn合金被覆層中のSn金
属との濡れ反応性が優れているため、溶接或いは半田作
業等の熱影響を受ける場合、被覆層とこれら下地金属と
のSnを含有する合金化反応が容易におこり、これら熱
影響部の耐食性劣化が防止できるとともに、半田接合性
が強化される等の利点が得られる。
■ Ni 、 Co 、 Ni−Co合、金のCr含有
鋼板に対して拡散層を設ける事によって、Cr含有鋼板
のCj−イオン存在腐食雰囲気での電位を責な方向に近
づけ、Pb−Sn合金被覆層とのカップル腐食電流を小
さくする事が可能であり、その結果Pb−Sn合金被覆
層との複合効果により、その耐食寿命をさらに一層向上
させる事が可能である。
鋼板に対して拡散層を設ける事によって、Cr含有鋼板
のCj−イオン存在腐食雰囲気での電位を責な方向に近
づけ、Pb−Sn合金被覆層とのカップル腐食電流を小
さくする事が可能であり、その結果Pb−Sn合金被覆
層との複合効果により、その耐食寿命をさらに一層向上
させる事が可能である。
さらに、Cr含有鋼板はその材質を確保する焼鈍工程に
おいて、一般に酸化され易く、そのため焼鈍条件の厳格
な雰囲気管理と、また焼鈍後にPb−Sn 合金メッキ
層を設ける場合に、脱脂酸洗等の前処理、活性化処理が
要求される。
おいて、一般に酸化され易く、そのため焼鈍条件の厳格
な雰囲気管理と、また焼鈍後にPb−Sn 合金メッキ
層を設ける場合に、脱脂酸洗等の前処理、活性化処理が
要求される。
従って、Ni 、 Co 、 Ni−Co合金の如き、
加熱焼鈍工程において酸化され難く、また前処理酸洗等
においても比較的容易に活性化されるので、続いて行な
われるPb−Sn合金被覆層の均一被覆性、被覆層のメ
ッキ密着性等が向上し、その耐食性向上効果或いは成形
加工における被覆層の剥離(所謂、パウダリング性)が
軽減される等の効果が得られる。
加熱焼鈍工程において酸化され難く、また前処理酸洗等
においても比較的容易に活性化されるので、続いて行な
われるPb−Sn合金被覆層の均一被覆性、被覆層のメ
ッキ密着性等が向上し、その耐食性向上効果或いは成形
加工における被覆層の剥離(所謂、パウダリング性)が
軽減される等の効果が得られる。
■ Ni 、 Co 、 Ni−Co合金の拡散被覆層
とNi。
とNi。
co、sn、cu 或いはこれらの2種以上の合金の下
地被覆層の二層中間層を施す場合には、上記■と■の複
合効果によって、燃料容器外面の耐食性、成形加工性、
半田接合性がより一層の性能向上効果が得られる。
地被覆層の二層中間層を施す場合には、上記■と■の複
合効果によって、燃料容器外面の耐食性、成形加工性、
半田接合性がより一層の性能向上効果が得られる。
而して、これらの性能向上効果を得るためには。
Ni、 Co、 Sn、 Cu及びこれら2種以上を含
有する合金の下地被覆を設け、前記の本発明の性能向上
効果を得るために、0.O1〜1μ厚さの下地被積層が
設けられる。
有する合金の下地被覆を設け、前記の本発明の性能向上
効果を得るために、0.O1〜1μ厚さの下地被積層が
設けられる。
これは、その下地被覆層の厚さが0.01μ未満では、
Cr含有鋼板表面に対する下地被覆層の均一被覆性が不
充分であり、ピンホールの生成量が多く、本発明の目的
とする効果が得られない。
Cr含有鋼板表面に対する下地被覆層の均一被覆性が不
充分であり、ピンホールの生成量が多く、本発明の目的
とする効果が得られない。
一方、この下地被覆層の厚さが、1μを超えると、性能
向上効果が飽和し、経済的でなくなるとともに、加工時
に下地被覆層の影響により、Pb−Sn 合金被覆層
の被膜剥離或いは下地被覆層が起点となったクラックが
、表面のPb−Sn合金被覆層表面に達し易くなるなど
の欠点を生じるので好ましくない。従って、これらの下
地被覆層の厚さは、0.01〜1μ、好ましくは0.0
5〜0.3μの範囲である。
向上効果が飽和し、経済的でなくなるとともに、加工時
に下地被覆層の影響により、Pb−Sn 合金被覆層
の被膜剥離或いは下地被覆層が起点となったクラックが
、表面のPb−Sn合金被覆層表面に達し易くなるなど
の欠点を生じるので好ましくない。従って、これらの下
地被覆層の厚さは、0.01〜1μ、好ましくは0.0
5〜0.3μの範囲である。
而して、これらの下地被覆層を設ける方法は特に規定す
るものではないが、Cr含有鋼板を脱脂、酸洗後に通常
の電気メツキ法で施せばよい。
るものではないが、Cr含有鋼板を脱脂、酸洗後に通常
の電気メツキ法で施せばよい。
次に、Cr含有鋼板とPb−Sn合金被覆層の中間被覆
層として、Ni 、 Co 、 Ni−Co合金の拡散
層も、厚さ0.O1μ1μが必要である。この拡散層の
厚さが0.01μ未満では、Cr含有鋼板の表面に拡散
層が均一に生成されず、上記の目的が達成されない。好
ましくは0.05μ以上である。
層として、Ni 、 Co 、 Ni−Co合金の拡散
層も、厚さ0.O1μ1μが必要である。この拡散層の
厚さが0.01μ未満では、Cr含有鋼板の表面に拡散
層が均一に生成されず、上記の目的が達成されない。好
ましくは0.05μ以上である。
この拡散層を得る方法としては、特に規定するものでは
ないが例えば以下の様な方法で達成される。すなわち、
冷間圧延材(As Co1d材)表面を脱脂、酸洗後に
Ni 、 Co 、 Ni−Co合金を電気メッキ法或
いはこれらの金属塩を含有する水溶液の塗布法により、
所定の厚さの予備被覆層を設け、冷間圧延材の焼鈍工程
を活用して、還元雰囲気で焼鈍と同時に、例えば700
〜950’Cの温度範囲で、30〜180秒間の加熱処
理によって、拡散被覆層が設けられる。
ないが例えば以下の様な方法で達成される。すなわち、
冷間圧延材(As Co1d材)表面を脱脂、酸洗後に
Ni 、 Co 、 Ni−Co合金を電気メッキ法或
いはこれらの金属塩を含有する水溶液の塗布法により、
所定の厚さの予備被覆層を設け、冷間圧延材の焼鈍工程
を活用して、還元雰囲気で焼鈍と同時に、例えば700
〜950’Cの温度範囲で、30〜180秒間の加熱処
理によって、拡散被覆層が設けられる。
勿論、焼鈍材(フルフィニツシユ材)にNi 。
Co 、 Ni−Co の予備被覆層を設けて、加熱
拡散処理を行なってもよいが、前記の冷間圧延材を用い
る方が、冷間圧延材の有する加工歪によシ、予備被覆層
と鋼板の相互拡散が一層促進されるので、短時間の加熱
処理で目的の拡散層が生成され、しかも焼鈍工程時Cr
含有鋼板の表面融化を防止できる利点があシ、工程的に
も有利である。
拡散処理を行なってもよいが、前記の冷間圧延材を用い
る方が、冷間圧延材の有する加工歪によシ、予備被覆層
と鋼板の相互拡散が一層促進されるので、短時間の加熱
処理で目的の拡散層が生成され、しかも焼鈍工程時Cr
含有鋼板の表面融化を防止できる利点があシ、工程的に
も有利である。
さらに、Pb−Sn合金被覆層とCr含有鋼板の中間下
地被覆層として、前記の拡散層と下地被覆層の二層中間
被覆層を設ける事によって、さらに一層の性能向上が可
能であるが、本発明の目的とする効果を得るために、各
前記の規定厚さの範囲内で各被覆層を設ける。
地被覆層として、前記の拡散層と下地被覆層の二層中間
被覆層を設ける事によって、さらに一層の性能向上が可
能であるが、本発明の目的とする効果を得るために、各
前記の規定厚さの範囲内で各被覆層を設ける。
而して、これらの二層の中間下地被覆層を設ける方法に
ついても前記の如く拡散被覆層を設け、そのまま或いは
酸洗による活性化処理後に、電気メッキ法等によシ、下
地被覆層を設ければよい。
ついても前記の如く拡散被覆層を設け、そのまま或いは
酸洗による活性化処理後に、電気メッキ法等によシ、下
地被覆層を設ければよい。
尚、本発明の中間下地被覆層として、下地被覆層を設け
る場合には、Ni、 Co、 Sn、 Cu及びこれら
の2種以上からなる合金を選定し、又拡散層の場合には
Ni 、 Co 、 N1−Co合金を選定したのは次
のような理由による。すなわち、Ni 、 Co 、S
n。
る場合には、Ni、 Co、 Sn、 Cu及びこれら
の2種以上からなる合金を選定し、又拡散層の場合には
Ni 、 Co 、 N1−Co合金を選定したのは次
のような理由による。すなわち、Ni 、 Co 、S
n。
Cu 及びこれら2種以上からなる合金は、Pb−S
n合金被覆層中のSnとの濡れ反応性が優れている事及
びC1−イオン、水分等に対する耐食性が優れている。
n合金被覆層中のSnとの濡れ反応性が優れている事及
びC1−イオン、水分等に対する耐食性が優れている。
従って、前記した様に溶接部、半田部等の熱影響部等で
は、Pb−Sn被覆層中のsnとの反応により合金層が
生成され易く、これら熱影響部の耐食性向上と、半田接
合部の接合性向上が可能である。
は、Pb−Sn被覆層中のsnとの反応により合金層が
生成され易く、これら熱影響部の耐食性向上と、半田接
合部の接合性向上が可能である。
また、Pb−Sn合金被覆層は極めて軟質なため、取扱
い等或いは成形加工時に地鉄に達する傷つき易く、しば
しば耐食性劣化の原因となる。
い等或いは成形加工時に地鉄に達する傷つき易く、しば
しば耐食性劣化の原因となる。
しかしながら、このような下地被覆層が存在すゝ る
事によって、地鉄に達する傷つきを防止し、これらの耐
食性の良好な下地被覆層によって耐食性の劣化を防止す
ることができる。また、拡散被覆層をNi 、 Co
、 Ni−Co合金に限定したのは、Sn。
事によって、地鉄に達する傷つきを防止し、これらの耐
食性の良好な下地被覆層によって耐食性の劣化を防止す
ることができる。また、拡散被覆層をNi 、 Co
、 Ni−Co合金に限定したのは、Sn。
Cu 及びこれらを含有する合金では、Snの場合その
融点が低く、加熱拡散処理によってSnの拡散が均一に
行なわれ難く、またCuの場合には、拡散処理によって
Cr含有鋼板の材質が硬化するので、成形加工性を劣化
し、燃料容器の成形加工時、割れを生じ易くするので好
ましくない事による。
融点が低く、加熱拡散処理によってSnの拡散が均一に
行なわれ難く、またCuの場合には、拡散処理によって
Cr含有鋼板の材質が硬化するので、成形加工性を劣化
し、燃料容器の成形加工時、割れを生じ易くするので好
ましくない事による。
尚、Pb−Sn合金被覆層中に、Zn、Sb等が含有さ
れる場合においては、本発明の性能に対して何ら悪影響
を及ぼさないので、こ′れらが5チ程度以下を含有して
もよい。
れる場合においては、本発明の性能に対して何ら悪影響
を及ぼさないので、こ′れらが5チ程度以下を含有して
もよい。
さらに、また本発明に使用されるCr含有鋼板に、耐食
性向上元素のNi、Mo、Co 等が、10%以下含
有しても、本発明の目的を何ら妨げるものではない。
性向上元素のNi、Mo、Co 等が、10%以下含
有しても、本発明の目的を何ら妨げるものではない。
次に、燃料容器外面を対象としたPb−Sn合金被覆層
表面に対して、その被覆層の欠陥部をさらに化学的に処
理して、耐食性能を向上し、或いは塗装して使用する場
合の塗装性能を向上することを目的として、リン酸イオ
ンを含有する水溶液或いFi cr+6 q cr+3
イオンを含有する水溶液で化学処理を施してもよい。
表面に対して、その被覆層の欠陥部をさらに化学的に処
理して、耐食性能を向上し、或いは塗装して使用する場
合の塗装性能を向上することを目的として、リン酸イオ
ンを含有する水溶液或いFi cr+6 q cr+3
イオンを含有する水溶液で化学処理を施してもよい。
例えば、0.1〜5%のリン酸水溶液を用いて、常温〜
80℃の温度で1〜10秒間の浸漬或いはスプレィ処理
を行なって、その耐食性或いは塗料密着性を向上する事
が可能である。
80℃の温度で1〜10秒間の浸漬或いはスプレィ処理
を行なって、その耐食性或いは塗料密着性を向上する事
が可能である。
以上本発明をアルコールもしくはアルコールを含有する
燃料タンクについて主として説明したが、通常のガソリ
ンを対象とした燃料タンクに適用又は共用しても、その
耐食性は良好であり、何ら差支えない。
燃料タンクについて主として説明したが、通常のガソリ
ンを対象とした燃料タンクに適用又は共用しても、その
耐食性は良好であり、何ら差支えない。
(実施例)
第1表にCr含有量を中心に変化させた鋼成分の鋼板を
用いて、脱脂、酸洗等の前処理、活性化処理を施した後
、Cr含有鋼板の片面に、被覆処理を所定量節した本発
明の製品について、各々燃料容器外面及び内面(非メッ
キ面)を対象とした性能評価を行なった結果を示した。
用いて、脱脂、酸洗等の前処理、活性化処理を施した後
、Cr含有鋼板の片面に、被覆処理を所定量節した本発
明の製品について、各々燃料容器外面及び内面(非メッ
キ面)を対象とした性能評価を行なった結果を示した。
また、本発明の製品について、燃料容器形成を想定した
成形加工性、半田接合性についての性能評価を行なった
結果を併せ示した。尚、P’b−Sn合金層表面は0.
5 % IJン酸水溶液を用い、70℃で7.5秒間の
浸漬処理−リ1ンガーロール絞り処理、乾燥による化学
処理を施した。
成形加工性、半田接合性についての性能評価を行なった
結果を併せ示した。尚、P’b−Sn合金層表面は0.
5 % IJン酸水溶液を用い、70℃で7.5秒間の
浸漬処理−リ1ンガーロール絞り処理、乾燥による化学
処理を施した。
この結果、本発明の製品は比較材に較べ、アルコールも
しくはアルコールを含有する燃料容器用鋼板として極め
てすぐれた特性を有する。
しくはアルコールを含有する燃料容器用鋼板として極め
てすぐれた特性を有する。
評価試験については以下の方法で実施した。
1.燃料容器外面を対象とした耐食性評価(ト)塩水噴
霧試験による耐食性 塩水噴霧試験500時間後の燃料容器外面(被覆層面)
を対象とした耐食性を評価し、評価基準は以下の基準に
よった。
霧試験による耐食性 塩水噴霧試験500時間後の燃料容器外面(被覆層面)
を対象とした耐食性を評価し、評価基準は以下の基準に
よった。
◎・・・・・100 X 300 mmの試験片サイズ
中の赤錆発生個数5個以下 O・・・・・loo X 300 msの試験片サイズ
中の赤錆発生個数6〜12個 △・・・・・100 X 300 IIJの試験片サイ
ズ中の赤錆発生個数13〜20個 ×・・・・・100 X 300 、の試験片サイズ中
の赤錆発生個数21個以上 (B)C,C,T試験による耐食性 サイクルコロ−ジョン試験(C,C,T試験)■塩水1
j# (54NaC235℃×4時間)→■乾燥(70
℃ 湿度60% 2時間)→■湿潤(49℃ 湿度98
チ 6時間)→■冷却(−20℃×2時間)→■塩水噴
霧 ■〜■が1サイクルのC,C,T試験60サイクルを行
ない、0.8 、の板厚の試験片を用いて、赤錆発生、
腐食部の板厚減少量の測定により耐食性評価を行なった
。
中の赤錆発生個数5個以下 O・・・・・loo X 300 msの試験片サイズ
中の赤錆発生個数6〜12個 △・・・・・100 X 300 IIJの試験片サイ
ズ中の赤錆発生個数13〜20個 ×・・・・・100 X 300 、の試験片サイズ中
の赤錆発生個数21個以上 (B)C,C,T試験による耐食性 サイクルコロ−ジョン試験(C,C,T試験)■塩水1
j# (54NaC235℃×4時間)→■乾燥(70
℃ 湿度60% 2時間)→■湿潤(49℃ 湿度98
チ 6時間)→■冷却(−20℃×2時間)→■塩水噴
霧 ■〜■が1サイクルのC,C,T試験60サイクルを行
ない、0.8 、の板厚の試験片を用いて、赤錆発生、
腐食部の板厚減少量の測定により耐食性評価を行なった
。
◎・・・・・板厚減少量0.25 fi未満○・・・・
・ z O,25以上〜0.45m未満Δ”
”’ # 0.45113以上〜0.7
5襲未満×・・・・・ l00750以上 (C) 0.8 X 100 X l 50 mmの試
験片を用い、直径1〜2鰭のアランダムを、圧力IKP
/cJで10秒間、試験片の被覆層面に1d当り1.5
1を衝突、チッピングさせてから、上記C,C,T試験
を45サイクル実施し、赤錆発生部の板厚減少量を測定
して、上記(B)の評価基準により評価を行なった。
・ z O,25以上〜0.45m未満Δ”
”’ # 0.45113以上〜0.7
5襲未満×・・・・・ l00750以上 (C) 0.8 X 100 X l 50 mmの試
験片を用い、直径1〜2鰭のアランダムを、圧力IKP
/cJで10秒間、試験片の被覆層面に1d当り1.5
1を衝突、チッピングさせてから、上記C,C,T試験
を45サイクル実施し、赤錆発生部の板厚減少量を測定
して、上記(B)の評価基準により評価を行なった。
2、燃料容器内面対象試験
ブランクサイズ0.8X150wφの試験片より、ポン
チ直径75藺φ、しわ押え力1tで751jφ×高さ4
01Iaの円筒容器を作成、l OOCCの以下のアル
コール燃料を対象とした腐食促進溶液を充填、密封して
評価試験を行なった。
チ直径75藺φ、しわ押え力1tで751jφ×高さ4
01Iaの円筒容器を作成、l OOCCの以下のアル
コール燃料を対象とした腐食促進溶液を充填、密封して
評価試験を行なった。
CD)ガソホール対象試験
(10%メタノール+3%インプロピルアルコール+0
.01チギ酸十〇、25チ蒸溜水+残ガソリン)溶液を
用いて、3ケ月間評価試験実施(K)ガソホール対象試
験 (20チェタノール+0.03チさく酸+〇、50チ蒸
溜水士残ガソリン)溶液を用いて、3ケ月間評価試験実
施 CF) l O0%アルコール対象試験(99チメタノ
ール+0,2%ギ酸+0.8%蒸溜水)溶液を用いて、
3ケ月間評価試験実施(G)ガソリン対象試験 (99%ガソリン+1%蒸溜水)系溶液を用いて3ケ月
間評価試験 評価基準は以下の方法により、評価を実施した。
.01チギ酸十〇、25チ蒸溜水+残ガソリン)溶液を
用いて、3ケ月間評価試験実施(K)ガソホール対象試
験 (20チェタノール+0.03チさく酸+〇、50チ蒸
溜水士残ガソリン)溶液を用いて、3ケ月間評価試験実
施 CF) l O0%アルコール対象試験(99チメタノ
ール+0,2%ギ酸+0.8%蒸溜水)溶液を用いて、
3ケ月間評価試験実施(G)ガソリン対象試験 (99%ガソリン+1%蒸溜水)系溶液を用いて3ケ月
間評価試験 評価基準は以下の方法により、評価を実施した。
◎・・・円筒容器内(溶液浸漬部、蒸気接触部共)の赤
錆発生数0〜3個 O・・・ 3〜lO
個Δ・・・ lO〜
20個×・・・ 2
1個以上〜多数発生3゜半田性 燃料容器の配管に使用される5n−Zn合金(Sn中8
0〜90チ)メッキ鋼板と、本評価材の外面の半田接合
性を評価するため、Zn142− HCj系フラックス
及びa o % 5n−4o%Pb半田を用いて、Sn
−z、n合金メッキ面と、被覆層面間の半田昇り性と
半田接合部の強度を測定して、総合的に評価材、比較材
の相対評価を行なった。
錆発生数0〜3個 O・・・ 3〜lO
個Δ・・・ lO〜
20個×・・・ 2
1個以上〜多数発生3゜半田性 燃料容器の配管に使用される5n−Zn合金(Sn中8
0〜90チ)メッキ鋼板と、本評価材の外面の半田接合
性を評価するため、Zn142− HCj系フラックス
及びa o % 5n−4o%Pb半田を用いて、Sn
−z、n合金メッキ面と、被覆層面間の半田昇り性と
半田接合部の強度を測定して、総合的に評価材、比較材
の相対評価を行なった。
◎・・・・・・・・・極めて良好
O・・・・・・・・・比較的良好
△・・−・・・・・・やや劣る
×・・・・・・・・・非常に劣る
4、成形加工性
評価法■
ブランクサイズ0.8X500X500Iu、潤滑油塗
布後、シワ押え圧力30tの条件で、15o×150勧
角のポンチで角筒絞りを行ない、絞り深さの限界と、角
筒絞シ材外面のカジリの発生状況より評価した。
布後、シワ押え圧力30tの条件で、15o×150勧
角のポンチで角筒絞りを行ない、絞り深さの限界と、角
筒絞シ材外面のカジリの発生状況より評価した。
◎・・・・・・被覆層又は鋼板面のカジリによる損傷な
く、成形加工性極めて良好 ○・・・・・・被覆層又は鋼板面のカジリによる損傷な
く、また成形加工性可成シ良好 Δ・・・・・・加工度によっては被覆層又は鋼板面のカ
ジリによる損傷莢干発生 ×・・・・・・成形加工性極めて劣る 評価法■ 板厚0.8uの試料を用い、ブランク径133.2鰭で
各々絞り比が1段絞り(2,22)→2段絞り(2,8
9)→3段絞り(3,6)の3段絞りを行ない、−40
℃で上記加工材に円錐ポンチを押し込み、上記加工材に
縦割れが発生するか否かで、その二次加工性を評価した
。
く、成形加工性極めて良好 ○・・・・・・被覆層又は鋼板面のカジリによる損傷な
く、また成形加工性可成シ良好 Δ・・・・・・加工度によっては被覆層又は鋼板面のカ
ジリによる損傷莢干発生 ×・・・・・・成形加工性極めて劣る 評価法■ 板厚0.8uの試料を用い、ブランク径133.2鰭で
各々絞り比が1段絞り(2,22)→2段絞り(2,8
9)→3段絞り(3,6)の3段絞りを行ない、−40
℃で上記加工材に円錐ポンチを押し込み、上記加工材に
縦割れが発生するか否かで、その二次加工性を評価した
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.02%以下、 SolAl:0.005〜0.1%、 Cr:3〜20%の他にTi、Nb、Zr、Vの1種ま
たは2種以上で、0.03〜0.50%を含有し、さら
にB:0.003%以下を含有して、残部が鉄および不
可避的不純物からなる鋼板の燃料容器外面該当側に、厚
さ1〜10μのPb−Sn合金被覆層を施したことを特
徴とする燃料容器用表面処理鋼板。 2、C:0.02%以下、 SolAl:0.005〜0.1%、 Cr:3〜20%の他にTi、Nb、Zr、Vの1種ま
たは2種以上で0.03〜0.50%を含有し、さらに
B:0.003%以下を含有して、残部が鉄および不可
避的不純物からなる鋼板の燃料容器外面該当側に、厚さ
0.01〜1μのNi、Co、Sn、Cuの1種または
2種以上の被覆層を施し、その上に厚さ1〜10μのP
b−Sn合金被覆層を施したことを特徴とする燃料容器
用表面処理鋼板。 3、C:0.02%以下、 solAl:0.005〜1%、 Cr:3〜20%の他にTi、Nb、Zr、Vの1種ま
たは2種以上で0.03〜0.50%を含有し、さらに
B:0.003%以下を含有して、残部が鉄および不可
避的不純物からなる鋼板の燃料容器外面該当側に、厚さ
0.01μ以上のNi、Coの1種または2種からなる
拡散被覆層、その上に厚さ1〜10μのPb−Sn合金
被覆層を施したことを特徴とする燃料容器用表面処理鋼
板。 4、C:0.02%以下、 SolAl:0.005〜0.1%、 Cr:3〜20%の他にTi、Nb、Zr、Vの1種ま
たは2種以上で0.03〜0.50%を含有し、さらに
B:0.003%以下を含有して残部が鉄および不可避
的不純物からなる鋼板の燃料容器外面該当側に、厚さ0
.01μ以上のNi、Coの1種または2種からなる拡
散被覆層、さらに厚さ0.01〜1μのNi、Co、S
n、Cuの1種または2種以上からなる被覆層、さらに
その上に厚さ1〜10μのPb−Sn合金被覆層を施し
たことを特徴とする燃料容器用表面処理鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8444485A JPS61243192A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 燃料容器用表面処理鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8444485A JPS61243192A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 燃料容器用表面処理鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61243192A true JPS61243192A (ja) | 1986-10-29 |
Family
ID=13830768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8444485A Pending JPS61243192A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 燃料容器用表面処理鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61243192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107709630A (zh) * | 2015-06-23 | 2018-02-16 | 新日铁住金株式会社 | 容器用钢板及容器用钢板的制造方法 |
-
1985
- 1985-04-22 JP JP8444485A patent/JPS61243192A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107709630A (zh) * | 2015-06-23 | 2018-02-16 | 新日铁住金株式会社 | 容器用钢板及容器用钢板的制造方法 |
CN107709630B (zh) * | 2015-06-23 | 2019-05-28 | 新日铁住金株式会社 | 容器用钢板及容器用钢板的制造方法 |
US10851467B2 (en) | 2015-06-23 | 2020-12-01 | Nippon Steel Corporation | Steel sheet for containers, and method for producing steel sheet for containers |
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