JP4344074B2 - 2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の燃料タンク用鋼板として優れたプレス加工性を有する防錆鋼板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンクは、車体デザインに合わせて最後に設計されることが通常で、その形状は近年益々複雑になる傾向にある。また、燃料タンクは自動車の重要保安部品であるため、この燃料タンクに使用される材料には、優れた深絞り特性は勿論のこと、成型後の衝撃による割れが無いことが要求される。これに加えて、孔あき腐食やフィルター目詰まりに繋がる腐食生成物の生成の無い材料で、しかも容易に安定して溶接でき、溶接部の気密性に優れた材料であることも重要である。
【0003】
これら様々な特性を有する材料として、従来よりターンシートと称されるPb−Sn合金めっき鋼板(特公昭57−61833号公報)が主に使用されてきた。この材料はガソリンに対して安定な化学的性質を持ち、かつめっきが潤滑性に優れるためプレス加工性に優れている。これ以外にも亜鉛めっき鋼板に厚クロメート処理を施した鋼板も使用されており、Pb−Sn合金程ではないが、やはり優れた加工性、耐食性を有している。しかし近年環境への負荷という意味からPbを使用しない材料が希求されている。
【0004】
このPbを使用しない自動車燃料タンク材料の候補材の一つが、アルミ(Al−Si)めっき鋼板である。アルミはその表面に安定な酸化皮膜が形成されるため、ガソリンを始めとして、アルコールやガソリン等が劣化したときに生じる有機酸に対しても耐食性が良好である。しかしながら、アルミめっき鋼板を燃料タンク材料として使用する際の課題が幾つかある。その一つは加工性で、アルミめっき鋼板は被覆層と鋼板の界面に生成する非常に硬質なFe−Al−Siの金属間化合物層(以降合金層と称する)のため、この部分を起点としてめっき剥離やめっきのクラックを生じやすい。この課題に対して本発明者らはめっき条件として特開平9−53166号公報において、めっき後の冷却速度,再加熱により解決できることを示した。
【0005】
しかし、鋼成分の点でアルミめっき鋼板のめっき剥離やめっきのクラックの生成について言及した知見はほとんどなかった。また、前述の通りに自動車燃料タンクは重要保安部品であるため、成形後の耐衝撃特性が要求される。この特性はプレス成形(1次成形)後の加工特性ということで2次加工性と呼ばれる。この2次加工性が良好な鋼板を開示したものとして特開昭57−35662号公報等があるが、自動車用燃料タンク材料として、めっき合金層との関係について言及した知見は存在しない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、アルミめっき鋼板のめっき剥離性やめっきのクラック発生に対する鋼成分の影響を検討した結果、鋼成分の最適化、すなわちCu,Ni,Crの複合添加と他の微量含有元素を制限することにより、合金層の性質に起因するめっきのクラック発生が改善されて2次加工性が向上することを見出した。明確な原因は不明であるが、これは以下のように考えられる。すなわち、Cu,Ni,Crや他の微量含有元素は熱間圧延でのスラブ再加熱中や焼鈍工程に表面に濃化していく。合金層の成長には鋼板からのFeのめっき層への拡散挙動が重要であるが、表面に濃化したCu,Ni,Crや他の微量含有元素はFeのめっき層への拡散に対するバリアになると考えられ、これらのバリアが存在することにより、めっき工程での合金層の成長が適正化されると考えられる。
【0007】
すなわち、バリアが存在しない場合、多量のFeがめっき層に拡散して合金層が過度に成長して、プレス成形後に合金層にクラックを生じ易くさせると推定される。このクラックは成形後の耐衝撃特性である2次加工性を悪化させると考えられる。また、過度のバリアが存在する場合、合金層の成長が過度に抑制されてめっきの密着性が低下し、プレス成形後の耐食性が低下すると考えられる。したがって、2次加工性とプレス加工性を両立させるためにはCu,Ni,Crや他の微量含有元素を制限することが必要となる。
【0008】
また、燃料タンク用鋼板には深絞り性を得るためにTi,Nbなどの炭窒化物形成元素を添加して固溶C,Nを固定した鋼が使われる。炭窒化物形成能がTiやNbよりも低いV,Mo,Zrを添加した場合は、固溶V,Mo,Zrが残存しやすく、これらの元素の熱間圧延でのスラブ再加熱中や焼鈍工程での表面濃化挙動を検討したところCu,Ni,Cr同様に表面に濃化することがわかった。そのため、上記のCu,Ni,Crによる2次加工性向上効果は促進され、添加量が少なくても有効に働くことが考えられる。
【0009】
本発明の要旨とするところは、
(1)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0010】
(2)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0011】
(3)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0012】
(4)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0013】
(5)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0014】
(6)質質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0015】
(7)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0016】
(8)質質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0017】
(9)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0018】
(10)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0019】
(11)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下、V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0020】
(12)質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
【0021】
(13)前記(1)〜(12)に示した鋼成分の鋼塊を1000℃以上で加熱した後にAr3 以上の温度で熱間圧延した後に冷却し800℃以下の温度で捲き取った熱延鋼板を、酸洗し、圧下率50%以上で冷延した後に、溶融めっきラインにて再結晶温度以上に加熱して鋼板が再結晶した後に冷却し、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる化学成分のめっきを施した後、ガスワイピングで付着量を制御することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板の製造方法にある。
【0022】
以下、本発明を詳細に説明する。まず鋼成分の限定理由を説明する。
C:本発明において、燃料タンクのような複雑な形状に加工できるだけの深絞り性を有した鋼板であることが必要で、C量は少ないほど好ましく、Cが0.01%を超えると成型性が低下するためこの値%を上限とする。更に高い成型性を求めるときには、0.003%以下が望ましい。
Si:Siは酸素との親和性が強く、溶融アルミめっき工程で表面に安定な酸化皮膜を形成しやすい。酸化皮膜が形成されるとめっき浴中でのAl−Fe反応を阻害してアルミめっき時に不めっきと呼ばれるめっき欠陥を形成しやすくなる。またこの元素は鋼板を硬化させる元素でもあるので、本発明のような高成型性を要求される鋼板としては少ない方が好ましく、0.2%以下とする。より好ましくは0.1%以下である。
【0023】
Mn:Mnは鋼板の高強度化に有効な元素であるが、本発明は軟質な鋼板を目的とするもので、少ない方が好ましい。Mnが0.6%以上では鋼が硬化して延性に富んだ鋼板を製造することは困難であるために、Mnは0.6%未満とした。望ましくは0.4%以下である。
P:Pは粒界偏析して粒界を脆化させる元素で、また鋼板の延性を阻害する元素で、少ない方が望ましい。また、理由は明確でないが、2次加工性に対しても影響が大きく、0.04%超添加するとBが添加されていても2次加工性を大きく低下させる。従って本発明において、0.04%以下に限定する。望ましくは0.02%以下である。
【0024】
Al:AlもSiと同じく酸素との親和性の強い元素で、溶融アルミめっきを困難にする傾向がある。また、Al2 5 系介在物を形成して鋼板加工性を阻害するために酸可溶Alとして0.1%以下とする。下限は特に設けないが、Ti酸化物による表面疵発生を抑制するために若干添加することが好ましく、0.01〜007%が好ましい添加範囲である。
N:Cと同様の理由でNも少ない方が好ましく、成型性確保の観点よりNの上限を0.01%とる。
【0025】
Ti:Nbは固溶C,Nを固定する元素であり、これらの元素でC,Nを固定して実質的に固溶C,Nを無くした鋼板がIF鋼として知られ、このようなIF鋼は軟質であるのは勿論、深絞り性にも優れている。本発明においてもこの目的でTi,Nbを添加するものとする。その添加量は(C+N)原子当量以上含有することが必要で、この値を下限とする。また添加量が多すぎても効果が飽和するとともに、特にTiについてはAl−Feを促進する元素で、量が多いと合金層が厚くなりやすくなり、めっき密着性を阻害する。また過度の添加は延性が低下してプレス加工性も低下させる。従って上限を0.5%とする。
【0026】
V,Mo,ZrもTi,Nb同様に固溶C,Nを固定する元素であり、十分な深絞り性を得るためにはTi,Nb,V,Mo,Zrの添加量が(C+N)の原子当量以上であることを必要とする。また、添加量が多すぎても効果が飽和するとともに、また過度の添加は延性が低下してプレス加工性も低下させる。従って、上限を0.5%とする。また、これらの元素は熱延スラブ加熱中や焼鈍工程にて表面に濃化するため、Cu,Ni,Crによる2次加工性向上効果を促進させる効果がある。
B:Bが一度深絞り成型した後に再度外力を受ける際の二次加工性や疲労強度を向上させることは知られている。この効果を発揮するには0.0001%以上の添加が必要で、0.0003%以上の添加で安定した性能が得られる。しかし添加量が多すぎると加工性が低下する。従って上限を0.0050%、望ましくは0.0030%とする。
【0027】
Cu,Ni,Cr:これらの元素は熱間圧延や焼鈍中に鋼板の表面に濃化し、Feのめっき層への拡散をコントロールすると考えられる。これらの元素の1種または2種以上の添加量が0.1%以下であるとバリア効果が乏しく合金層が成長するため、プレス加工後にクラックを生じ易くなって2次加工性が向上しない。また、炭窒化物形成元素として、V,Mo,Zrの1種または2種以上が添加されている場合には、これらの元素が表層に濃化するために、Cu,Ni,Crによるバリア効果が促進される。そのために0.002%以上の添加量より2次加工性が向上する。また、0.5%以上添加するとバリア効果が過度に働き合金層の成長を過度に抑制してめっき密着性が低下する。
【0028】
Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Po:これらの元素も熱間圧延や焼鈍中に鋼板の表面に濃化しバリアとなる。これらの元素の1種または2種以上の合計が0.02%以上となると前述のバリア効果が過度に働き合金層の成長を過度に抑制してめっき密着性が低下する。他の微量元素としては、酸化物・硫化物形成元素としてMg,Ca,Y,REMがあるが、過多に添加する延性が低下するため、これらの元素の和は0.01%以下とする。
【0029】
次に、被覆層の限定理由を説明する。めっき被覆層中のSi添加量であるが、この元素は通常合金層を薄くする目的から10%程度添加されている。前述したように溶融アルミめっきで生成する合金層は非常に硬質で、かつ脆性であるために破壊の起点となりやすく、鋼板自体の延性をも阻害する。通常の2〜3μm程度の合金層でも鋼板延性は3ポイント程度低下する。従って、この合金層は薄ければ薄いほど加工に対して有利に働く。Siは2%以上添加しないとこの合金層低減の効果が薄く、また、13%を超えるとその効果が飽和することに加えてSiが電気化学的にカソードとなりやすいことからSi量の増加はめっき層の耐食性低下につながる。このためSi量は2〜13%に限定する。
【0030】
また、他の成分としては耐食性を向上させる観点からMgを添加してもよい。その際の添加量は、溶融アルミ浴中のドロスの発生が多くなってしまうために、20%以下が望ましい。なお、めっき層中不純物元素として鋼板、めっき浴中機器等から不可避的に溶解するFe,Cr,更にはAl地金中の不純物としてCu,Ni,Ca,Mg等が有り得、Feは0.5%程度、その他元素は0.01〜0.1%程度が含有されうるが、これらの元素が含有されても何ら本発明の趣旨を損なうものではない。
【0031】
アルミめっきのそれ以外の条件については特に限定するものではない。めっき付着量は、増加するほど耐食性が増し、一方でめっき密着性、溶接性が低下する傾向がある。厳しい成型、種々の溶接を必要とする自動車燃料タンク材料としては片面当たり50g/m2 以下であることが、またその厚みも均一であることが望ましい。また合金層厚みは前述したように薄い方が好ましい。めっきの後行程として一次防錆のためのクロメート処理、めっき層の改質処理である焼鈍処理、表面状態、材質の調整のための調質圧延、潤滑性、溶接性を付与するための樹脂被覆等があり得るが、本発明においては特にこれらは限定するものではない。しかし安定した溶接性を得るには、0.3〜1μm程度の薄い有機被覆層を最表面に有することが望ましい。
【0032】
請求項1〜12の特徴を持つ燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板をいかなる方法で製造しても本特許の趣旨を損なうものではないが、経済的に有利な方法としては請求項13の方法が挙げられる。その製造方法の限定理由を以下に示す。
熱間圧延の加熱温度を1000℃以上とした理由は、これ以上でないと圧延での変形抵抗が高くなり不経済であるためである。熱間圧延をAr3 以上の温度で行うとした理由は、これ以下の温度では熱延板に粗大粒や加工粒が残存して冷延−再結晶焼鈍後の深絞り性を劣化させるためである。捲取を800℃以下の温度で行うとした理由は、この温度以上であれば熱延コイルのスケール厚みが熱くなり、酸洗工程にて不経済となるためである。冷延率を50%以上としたのは、これ以下の冷延率では燃料タンクのプレス加工に必要な深絞り性が得られないためである。溶融めっきラインでの焼鈍温度を再結晶温度以上としたのは、この温度以下では燃料タンクのプレス加工に必要な延性と深絞り性が得られないためである。
【0033】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【実施例】
表1〜7,表16〜18に示す鋼を通常の転炉−真空脱ガス処理により溶製し、鋼片とした後、通常の条件で熱間圧延、冷延工程を行い、冷延鋼板(板厚0.8mm)を得た。これを材料として、溶融アルミめっきを行った。溶融アルミめっきは無酸化炉−還元炉タイプのラインを使用し、焼鈍もこの溶融めっきライン内で行った。焼鈍温度は800〜850℃とした。めっき後ガスワイピング法でめっき厚みを両面約60g/m2 に調節した。この際のめっき温度は660℃とし、めっき浴組成としては基本的にAl−2%Feとして、これにSiを添加した。この浴中のFeは浴中のめっき機器やストリップから供給されるものである。こうして製造したアルミめっき鋼板の燃料タンクとしての性能を評価した。評価項目を以下に示す。
【0034】
(1)2次加工性評価
油圧成形試験機により、ポンチ径40mmφ、ポンチ肩R5mm、ダイス径42.8mmφ、ダイス肩R5mmの金型を用いて、しわ押え力1000kgf、絞り比2.0にて成形したカップを冷却し、テーパー(角度37度)付きポンチにカップをのせ、1mの高さから5kgの錘を落下させた。その際に、脆性割れが生じた温度をもって評価した。
〔評価基準〕
◎:−120℃以下
○:−100℃以下
△:−70℃以下
×:−70℃以上
−:成形できず
【0035】
(2)プレス加工性とめっき密着性評価
油圧成形試験機により、ポンチ径40mmφ、ポンチ肩R5mm、ダイス径42.8mmφ、ダイス肩R5mmの金型を用いて、しわ押え力1000kgfにて限界絞り比(L.D.R)を求めた。成形性の評価は次の指標によった。
〔評価基準〕
◎:L.D.R≧2.2
○:2.0≦L.D.R<2.2
△:1.8≦L.D.R<2.0
×:L.D.R<1.8
この時、限界絞り比で深絞り加工したときのめっき剥離状況を目視で観察し、めっき剥離性を評価した。
〔評価基準〕
○:めっき剥離無し
×:めっき剥離あり
【0036】
(3)耐食性評価
ガソリンに対する耐食性を評価した。方法は油圧成型試験機により、フランジ幅20mm、直径50mm、深さ25mmの平底円筒絞り加工した試料に、試験液を入れて、シリコンゴム製リングを介してガラスで蓋をした。これを室温で3ヶ月放置した後の腐食状況を目視観察した。
試験液:ガソリン+蒸留水10%+蟻酸200ppm
〔評価基準〕
−:成型不可能のため評価不可能
○:赤錆発生0.1%未満
△:赤錆発生0.1〜5%または白錆発生有り
×:赤錆発生5%超または白錆顕著
【0037】
【表1】
Figure 0004344074
【0038】
【表2】
Figure 0004344074
【0039】
【表3】
Figure 0004344074
【0040】
【表4】
Figure 0004344074
【0041】
【表5】
Figure 0004344074
【0042】
【表6】
Figure 0004344074
【0043】
【表7】
Figure 0004344074
【0044】
【表8】
Figure 0004344074
【0045】
No1〜313については鋼成分の液を検討した。実験結果を表2〜表5に示す。
No1〜47はTi,Nb添加鋼の各特性に及ぼすC量、Ti,Nb量、Cu,Cr、Ni量、B量の影響を検討したものである。その結果を表8に示す。このときめっき浴中のSi添加量は9.4%とした。また、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの和は質量%で0.005〜0.019%、Mg,Ca,Y,REMの和は質量%で0.0001〜0.0099%であった。No1,6,9はTiとNbの添加量がC+N等量以下であったため、成形性が低下した。No5,8,12はTiとNbの添加量の和が制限を超えていたために、めっき密着性と成形性が低下した。
【0046】
No13,23,33,39はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以下であったため、2次加工性が向上しなかった。No22,32はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以上であったため、めっき密着性が低下して耐食性が劣化した。No34,40はB添加量が制限以下であったため、2次加工性が低下した。No38,44はB添加量が制限以上であったために、成形性が低下した。その他の実験については本発明の範囲内であるため、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板が製造できた。
【0047】
No48〜232はTi,Nb添加、かつV,Mo,Zrを添加した鋼の各特性に及ぼすC量、Ti,Nb,V,Mo,Zr量、Cu,Cr,Ni量、B量の影響を検討したものである。その結果を表9〜表12に示す。このときめっき浴中のSi添加量は9.4%とした。また、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの和は質量%で0.005〜0.019%、Mg,Ca,Y,REMの和は質量%で0.0001〜0.0099%であった。No111,114,117,122,125,128はTi,Nb,V,Mo、Zrの添加量がC+N等量以下であったため、成形性が低下した。No50,53,56,59,62,65,68,78,81,84,87,90,93,96はTi,Nb,V,Mo,Zrの添加量の和が制限を超えていたために、めっき密着性と成形性が低下した。
【0048】
o151,161,171,181,191,201,211,222,228はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以下であったため、2次加工性が向上しなかった。No150,160,170,180,190,200,210,220はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以上であったため、めっき密着性が低下して耐食性が劣化した。No221,227はB添加量が制限以下であったため、2次加工性が低下した。No226,232はB添加量が制限以上であったために、成形性が低下した。その他の実験については本発明の範囲内であるため、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板が製造できた。
【0049】
【表9】
Figure 0004344074
【0050】
【表10】
Figure 0004344074
【0051】
【表11】
Figure 0004344074
【0052】
【表12】
Figure 0004344074
【0053】
No233〜313はV,Mo,Zr添加鋼の各特性に及ぼすC量、V,Mo,Zn量、Cu,Cr,Ni量、B量の影響を検討したものである。その結果を表13〜表14に示す。このときめっき浴中のSi添加量は9.4%とした。また、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの和は質量%で0.005〜0.019%、Mg,Ca,Y,REMの和は質量%で0.0001〜0.0099%であった。No 233,237,241,245,249,253,257はV,Mo,Zrの添加量がC+N等量以下であったため、成形生が低下した。No236,240,244,248,252,256,260はV,Mo,Zrの添加量の和が制限を超えていたために、めっき密着性と成形性が低下した。
【0054】
No268,278,288,298,309はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以下であったため、2次加工性が向上しなかった。No277,287,297,307,はCu,Cr,Niの添加量の和が制限以上であったため、めっき密着性が低下して耐食性が劣化した。No308はB添加量が制限以下であったため、2次加工性が低下した。No313はB添加量が制限以上であったために成形性が低下した。その他の実験については本発明の範囲内であるため、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板が製造できた。
【0055】
【表13】
Figure 0004344074
【0056】
【表14】
Figure 0004344074
【0057】
No314〜335ではめっき浴中のSi濃度の影響を検討した。その結果を表15に示す。No316と325にはAl,Siの他の成分としてMgを20%添加した。実験結果を表6、表7に示す。鋼C,AV,HZ,J,BQ,CA,IPを用いて検討を行った。No314,319,324,328,330,332,334はめっき浴中のSi濃度が制限よりも低いために、めっき密着性が低下した。そのために耐食性も低下した。No318,323,327,329,331,333,335はめっき浴中のSi濃度が制限よりも高いために耐食性が低下した。その他の実験ではめっき密着性も耐食性も良好であり、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用アルミめっき鋼板が製造できた。
【0058】
【表15】
Figure 0004344074
【0059】
No336〜426は鋼中微量元素の影響を検討した。ベース鋼として鋼C,AV,HZ,J,BQ,CA,IPを用い、これに微量元素を添加した鋼を用いて燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板を製造した。添加した微量元素量と実験結果を表16〜表18に示す。No334〜348,357〜361,370〜374,383〜387,396〜400,409〜413,422〜426はHf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの和が制限以上であったため、めっき密着性が低下した。そのために耐食性も低下した。No343,355,369,382,395,408,421はMg,Ca,Y,REMの和が制限以上であったため成形性が低下した。他の実験では本発明の範囲内であるため、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用溶融アルミめっき鋼板が製造できた。
【0060】
【表16】
Figure 0004344074
【0061】
【表17】
Figure 0004344074
【0062】
【表18】
Figure 0004344074
【0063】
No427〜458は鋼C,J,HZ,IPを用いて製造条件の影響を検討したものである。その結果を表19に示す。このときめっき浴中のSi添加量は9.4%とした。また、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの和は質量%で0.005〜0.019%、Mg,Ca,Y,REMの和は質量%で0.0001〜0.0099%であった。今回は酸洗コストも検討したが、捲き取り温度650℃の時を基準としてコストが50%以上増加したものを×とした。No428,429,436,437,444,445,452,453は熱延仕上げ圧延温度が制限を外れたため、成形性がやや劣る傾向があった。No430,438,446,454は捲き取り温度が請求項13の範囲を外れたため、酸洗コストが増加した。No432,440,448,456は冷延圧下率が請求項13の範囲を外れたため、成形性がやや劣る傾向があった。No434,442,450,458は焼鈍温度が請求項13の範囲を外れたために、成形性がやや劣る傾向があった。その他の実験では製造条件は請求項13の範囲内でありめっき密着性も耐食性も良好であり、2次加工性とプレス加工性が良好な燃料タンク用アルミめっき鋼板が製造できた。
【0064】
【表19】
Figure 0004344074
【0065】
【発明の効果】
本発明は、自動車燃料タンク材料として必要な耐食性,プレス加工性を兼備し,かつ重要保安部品である自動車燃料タンクとして必須の2次加工性が良好な溶融アルミめっき鋼板を提供するもので、今後Pb系材料が環境問題でしようが困難となったときの新しい燃料タンク材として非常に有望であり、産業上の寄与も大きい。

Claims (13)

  1. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  2. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.040%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  3. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  4. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.1%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  5. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  6. 質質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  7. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下,N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  8. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,Ti,Nbの1種または2種とV,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  9. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  10. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  11. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下、V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  12. 質量%で、C:0.01%以下,Si:0.2%以下,Mn:0.6%未満,P:0.04%以下,酸可溶Al:0.1%以下、N:0.01%以下,V,Mo,Zrの1種または2種以上を合計で(C+N)量の原子当量以上0.5%以下、B:0.0001〜0.005%、Cu,Cr,Niの1種または2種以上を合計で0.002%以上0.5%以下を含有し、Hf,Ta,W,Tc,Re,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Pd,Pt,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Bi,Se,Te,Poの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.02%以下、Mg,Ca,Y,REMの1種あるいは2種以上の和が質量%で0.01%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板の表面に、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなる被覆層を有することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板。
  13. 請求項1〜12に示した鋼成分の鋼塊を1000℃以上で加熱した後にAr3 以上の温度で熱間圧延した後に冷却し800℃以下の温度で捲き取った熱延鋼板を、酸洗し、圧下率50%以上で冷延した後に、溶融めっきラインにて再結晶温度以上に加熱して鋼板が再結晶した後に冷却し、質量%でSi:2〜13%を含有し、残部がAlの含有量が50%以上のAl系の化学成分からなるめっきを施した後、ガスワイピングで付着量を制御することを特徴とする2次加工性とプレス加工性に優れた燃料タンク用防錆鋼板の製造方法。
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