JPH09140793A - 投薬器 - Google Patents

投薬器

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JPH09140793A
JPH09140793A JP33112395A JP33112395A JPH09140793A JP H09140793 A JPH09140793 A JP H09140793A JP 33112395 A JP33112395 A JP 33112395A JP 33112395 A JP33112395 A JP 33112395A JP H09140793 A JPH09140793 A JP H09140793A
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久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者が吸引したときに薬粉収容室内に空気流
を発生させ、薬粉を拡散させた状態で投薬を行い、薬粉
吸入量のバラツキを防止する。 【解決手段】 カプセルホルダ8には、カプセル収容室
10を挟んでカプセル収容室10の上側に流入側通気路
11を設け、下側に流出側通気路12を設ける。流入側
通気路11は、吸入側凹部9に開口した流入通路11A
と、流入通路11Aとカプセル収容室10とを連通する
ピン挿通穴11Bとからなり、流出側通気路12は、カ
プセルホルダ8の他側端面に開口する流出通路12A
と、流出通路12Aとカプセル収容室10とを連通する
ピン挿通穴12Bとからなる。カプセル収容室10を挟
んでピン挿通穴11Bは上側にピン挿通穴12Bは下側
に位置しているから、空気は上側から下側に流れ、粒径
の大きい薬粉や比重の大きな薬粉であっても重力に逆ら
わずに効率良く排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された薬粉を吸引する方法は、喘息患者
が薬粉を吸引する吸入器にカプセルを装着し、穴あけ針
を用いて該カプセルを破断することにより、吸入口から
カプセル内の薬粉を空気と共に吸入するというものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるカプセル方式を用いた吸入器では、カプセルに対し
て穴を1または2箇所だけあけ、この穴を介して薬粉を
吸引するものである。
【0005】このため、カプセル内の薬粉がかたまりと
なっていたときには、吸引される空気中に薬粉を効率良
く拡散させることができず、投薬終了後でもカプセル内
に薬粉が残存し、患者に薬粉を十分に吸引させることが
できないことがある。このような場合には、投与量にバ
ラツキが生じてしまうという問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、薬粉収容室内に充填された薬粉を撹拌し
て効果的に放出させ、規定量の薬粉を患者の肺内に確実
に投与できるようにした投薬器を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する投薬器は、患者に投
薬する吸入口を有する投薬器本体と、該投薬器本体内に
位置する薬粉収容室と、該薬粉収容室と大気側とを連通
するように前記投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向
通路および径方向に設けた径方向通路からなる流入側通
気路と、前記薬粉収容室と前記吸入口とを連通するよう
に前記投薬器本体の軸方向に設けた軸方向通路および径
方向に設けた径方向通路からなる流出側通気路とを有
し、前記流出側通路は前記薬粉収容室を挟んで径方向の
片側にのみ配置する構成としたことにある。
【0008】上記構成により、患者が投薬器を用いて薬
粉を吸引するときには、流入側通気路の軸方向通路と径
方向通路を介して薬粉収容室内に空気が流入し、薬粉収
容室内ではこの空気によって薬粉が撹拌され、薬粉が拡
散された空気を薬粉収容室の下側に位置した流出側通気
路の径方向通路から噴出し、前記吸入口から患者に吸入
される。このように、患者が投薬器を使用するに際し
て、例えば流出側通気路を薬粉収容室の下側に配置させ
て用いることにより、薬粉収容室の流出側に対して空気
の流れを上側から下側に向けて流すことができ、薬粉収
容室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬粉や比重の大きい
薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収容室から排出する
ことができる。
【0009】請求項2の発明は、患者に投薬する吸入口
を有する投薬器本体と、該投薬器本体内に位置する薬粉
収容室と、該薬粉収容室と大気側とを連通するように前
記投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向通路および径
方向に設けた径方向通路からなる流入側通気路と、前記
薬粉収容室と前記吸入口とを連通するように前記投薬器
本体の軸方向に設けた軸方向通路および径方向に設けた
径方向通路からなる流出側通気路とを有し、前記流入側
通気路は前記薬粉収容室を挟んで径方向の両側に位置し
て配設し、前記流出側通気路は薬粉収容室を挟んで径方
向の片側にのみ配置する構成としたことにある。
【0010】上記構成により、患者が投薬器を用いて薬
粉を吸引するときには、薬粉収容室の両側に位置した流
入側通気路の軸方向通路と径方向通路を介して薬粉収容
室内に空気が流入し、薬粉収容室内ではこの空気によっ
て薬粉が撹拌され、薬粉が拡散された空気を薬粉収容室
の一方側にのみ位置した流出側通気路の径方向通路から
噴出し、前記吸入口から患者に吸入される。このよう
に、投薬器を使用するに際して、流入側通気路を薬粉収
容室に対して上,下側に配置させ、流出側通気路を薬粉
収容室に対して下側に配置させて用いることにより、前
記各流入側通気路の径方向通路は薬粉収容室の上,下側
に位置しているため、薬粉収容室内で流入する空気流に
よって該薬粉収容室内で薬粉を拡散でき、さらに流出側
通気路は薬粉収容室の下側に位置しているため空気の流
れを上側から下側に向けて流すことができ、薬粉収容室
内の薬粉のうち、粒径の大きい薬粉や比重の大きい薬粉
を重力に逆らわずに有効に薬粉収容室から排出すること
ができる。
【0011】請求項3の発明は、一側がカプセル収容室
となり、他側が吸入口となった投薬器本体と、該投薬器
本体のカプセル収容室と大気側とを連通するように前記
投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向通路およびピン
挿通穴として径方向に設けられた径方向通路からなる流
入側通路と、前記カプセル収容室と前記吸入口とを連通
するように前記投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向
通路およびピン挿通穴として径方向に設けられた径方向
通路からなる流出側通気路と、前記カプセル収容室内に
収容されたカプセルに穴をあけるため、前記流入側通気
路のピン挿通穴と流出側通気路のピン挿通穴に挿通させ
るピンを有する穴あけ具を有し、前記流出側通気路の軸
方向通路は前記カプセル収容室を挟んで前記穴あけ具と
反対側に配置する構成としたことにある。
【0012】上記構成により、カプセル収容室にカプセ
ルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路のピン
挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって該カプ
セルに穴をあけることができ、この状態で吸入口から空
気を吸引することにより薬粉を吸入することができる。
このように、投薬器の使用時には、流出側通気路をカプ
セル収容室を挟んで下側に配置させることにより、カプ
セルの流出側において空気は上側から下側に流れ、カプ
セルから流出される空気は流出側通気路のピン挿通穴に
のみ流れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬
粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収
容室から排出することができる。
【0013】請求項4の発明は、一側がカプセル収容室
となり、他側が吸入口となった投薬器本体と、該投薬器
本体のカプセル収容室と大気側とを連通するように前記
投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向通路およびピン
挿通穴として径方向に設けられた径方向通路からなる流
入側通路と、前記カプセル収容室と前記吸入口とを連通
するように前記投薬器本体の軸方向に設けられた軸方向
通路およびピン挿通穴として径方向に設けられた径方向
通路からなる流出側通気路と、前記カプセル収容室内に
収容されたカプセルに穴をあけるため、前記流入側通気
路のピン挿通穴と流出側通気路のピン挿通穴に挿通させ
るピンを有する穴あけ具を有し、前記流入側通気路は前
記カプセル収容室を挟んで少なくとも径方向の一方側に
配置し、前記流出側通気路の軸方向通路は前記カプセル
収容室を挟んで前記穴あけ具と反対側に配置する構成と
たことにある。
【0014】上記構成により、カプセル収容室にカプセ
ルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路のピン
挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって該カプ
セルに穴をあけることができ、この状態で吸入口から空
気を吸引することにより薬粉を吸入することができる。
従って、投薬器の使用時には、カプセル収容室に対して
流入側通気路を上側に配置し、流出側通気路を下側に配
置した場合には、カプセルから流出される空気は上側に
位置した流出側通気路からカプセル収容室、流出側通気
路へと流れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい
薬粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉
収容室から排出することができる。
【0015】請求項5の発明は、軸方向の一側がホルダ
収容室となり、他側が吸入口となった吸引ピースと、該
吸引ピースのホルダ収容部内に設けられ、内部にカプセ
ル収容室が一側に開口して形成されたカプセルホルダ
と、該カプセルホルダのカプセル収容室と大気側とを連
通するように設けられ、前記吸引ピースの内周面と該カ
プセルホルダの外周面との少なくともいずれか一方の周
面に位置してカプセルホルダの軸方向に伸長した流入通
路および該流入通路に連通して前記カプセル収容室に開
口するように径方向に伸長したピン挿通穴からなる流入
側通気路と、前記カプセルホルダのカプセル収容室と吸
入口側とを連通するように設けられ、前記吸引ピースの
内周面と該カプセルホルダの外周面との少なくともいず
れか一方の周面に位置してカプセルホルダの軸方向に伸
長した流出通路および該流出通路に連通して前記カプセ
ル収容室に開口するように径方向に伸長したピン挿通穴
からなる流出側通気路と、前記カプセル収容室に収容さ
れたカプセルに前記流入側通気路、流出側通気路に連通
する穴をあけるため、該流入側通気路、流出側通気路の
ピン挿通穴に挿通されるピンを有する穴あけ具とを有
し、前記流出側通気路は前記カプセル収容室を挟んで前
記穴あけ具と反対側に配置する構成としたことにある。
【0016】上記構成により、カプセル収容室にカプセ
ルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路のピン
挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって該カプ
セルに穴をあけることができ、この状態で吸入口から空
気を吸引することにより薬粉を吸入することができる。
このとき、流出側通気路はカプセル収容室を挟んで下側
に位置しているから、下側のピン挿通穴にのみ空気が流
れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬粉や比
重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収容室か
ら排出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
添付図面に従って詳細に説明する。なお、各実施例では
穴あけ具が上下方向のうち上側に位置している場合を例
に挙げて説明する。
【0018】まず、図1および図2に本発明による第1
の実施例を示す。
【0019】図中、1は後述するカプセルホルダ8と共
に投薬器本体をなす吸引ピースを示し、該吸引ピース1
は筒状体からなり、該吸引ピース1は、軸方向の一側
(流入側)に位置してカプセルホルダ8を挿入保持する
ホルダ収容部2と、他側(流出側)に向けて漸次縮径す
るテーパ状に形成された吸入口3と、該吸入口3とホル
ダ収容部2との間に位置して外周側に形成された鍔部4
とからなり、前記吸入口3の内周側は吸込通路5となっ
ている。また、前記ホルダ収容部2の一側には後述する
穴あけ具15の支持部16を可動に支持するガイド筒部
2Aが径方向外向に突設され、該ガイド筒部2A内に
は、各流入側通気路11のピン挿通穴11Bに対応する
ピン穴6が形成され、他側には各流出側通気路12のピ
ン挿通穴12B,12Cに対応するピン穴7が形成され
ている。
【0020】8は吸引ピース1と共に投薬器本体を構成
するカプセルホルダで、該カプセルホルダ8は円柱状に
形成され、一端側外周には環状のストッパ部8Aが形成
され、該ストッパ部8Aによって当該カプセルホルダ8
は前記ホルダ収容部2内に位置決めされ、カプセルホル
ダ8の一端側には、一端外周から後述するカプセル収容
室10に向けて縮径して形成された吸入側凹部9が形成
されている。
【0021】さらに、前記カプセルホルダ8の内部構造
を説明するに、10は吸引ピース1の中央に位置してカ
プセルホルダ8の中央部に軸方向に伸長して形成された
カプセル収容室で、該カプセル収容室10は一端に開口
する有底穴として形成され、その内部には粉体状の薬品
(以下、薬粉という)が充填されたカプセルK(図2に
図示)を挿入するようになっている。また、カプセルホ
ルダ8にはカプセル収容室10の流入側に開口する流入
側通気路11と流出側に開口する流出側通気路12が形
成されている。
【0022】11はカプセルホルダ8の一側に設けられ
た流入側通気路を示し、該流入側通気路11は、カプセ
ル収容室10を挟んで上側に位置し、吸入側凹部9に開
口するようにカプセルホルダ8の軸方向に設けられた軸
方向通路となる流入通路11Aと、該流入通路11Aと
カプセル収容室10とを連通すべく、該カプセル収容室
10の径方向上側に形成されたピン挿通穴11Bとから
構成されている。
【0023】12はカプセルホルダ8の他側に設けられ
た流出側通気路を示し、該流出側通気路12は、カプセ
ル収容室10を挟んで下側に位置し、カプセルホルダ8
の軸方向他側の端面に開口するように当該カプセルホル
ダ8の軸方向に設けられた軸方向通路となる流出通路1
2Aと、該流出通路12Aとカプセル収容室10とを連
通すべく、該カプセル収容室10の径方向下側に形成さ
れたピン挿通穴12Bと、該ピン挿通穴12Bと同軸線
上に形成され、カプセル収容室10の径方向上側に形成
されたピン挿通穴12Cとから構成され、当該流出側通
気路12はカプセル収容室10を挟んで後述する穴あけ
具15と反対の位置に配設されている。なお、ピン挿通
穴12Cには前記穴あけ具15のピン18が常時挿入さ
れた状態となっているから、該ピン挿通穴12Cには空
気が流れることはない。
【0024】ここで、前記流入側通気路11は、そのピ
ン挿通穴11Bがカプセル収容室10(吸引ピース1)
に挟んで上側に形成されているから、図2に示すよう
に、流入側通気路11の流入通路11Aから流入する空
気は、1本のピン挿通穴11Bからカプセル収容室10
内のカプセルKに流入する。そして、該カプセルK内の
薬粉はこの空気流によって撹拌され、カプセルK内で撹
拌されたこの薬粉は、空気中に拡散した状態でカプセル
収容室10の下側に形成された流出側通気路12のピン
挿通穴12B、流出通路12Aを介して拡散状態のまま
吸込通路5側に流出される。
【0025】13,13はカプセルホルダ8のカプセル
収容室10の外周側に設けられた2本の補助通気路(1
本のみ図示)で、該各補助通気路13は、流入側通気路
11,流出側通気路12から90度ずらした位置でカプ
セルホルダ8を軸方向に貫通するように形成されてい
る。
【0026】なお、14はカプセルホルダ8の他端中央
に位置して前記カプセル収容室10と連通する小穴で、
該小穴14はカプセル収容室10内の使用済みのカプセ
ルKをピン状の治具(図示せず)を使って除去するため
のものである。
【0027】次に、15はカプセルKに穴をあけるため
にホルダ収容部2の外周側に設けられた穴あけ具で、該
穴あけ具15は、ガイド筒部2A内に可動に支持された
支持部16と、基端側が該支持部16に固着され、先端
側がピン穴6,7に挿入されたピン17,18とから大
略構成されている。また、該ピン17,18は同一の径
寸法であるものの、ピン17はピン18の長さ寸法より
もカプセルKの直径分程度短くなるように形成されてい
るため、ピン17によってカプセルKの上側に上側流入
穴H1 を1個形成し、ピン18によってカプセルKに穴
を形成して下側のみを下側流出穴H2 とする(図2参
照)。さらに、ピン17,18の先端はカプセルKに穴
をあけるための鋭利な針先17A,18Aとなってい
る。一方、前記各支持部16とホルダ収容部2との間に
は、該支持部16を介してピン17,18を初期位置に
戻す戻しばね19が配設されている。
【0028】ここで、前記穴あけ具15は、支持部16
をホルダ収容部2に向けて押動することにより、ピン1
7の針先17Aをピン穴6からピン挿通穴11Bを介し
てカプセル収容室10内のカプセルKに突き刺し、該カ
プセルKに上側流入穴H1 を形成する。一方、ピン18
の針先18Aをピン穴7からピン挿通穴12Cを介して
カプセル収容室10内のカプセルKに突き刺し、ピン挿
通穴12Bに挿通させることにより、前記カプセルKに
下側流出穴H2 を形成する。なお、カプセルKに穴を形
成した後に、支持部16への外力を取り除くと、戻しば
ね19の付勢力によってピン17,18がカプセルKか
ら抜き取られて、ピン17の針先17Aがピン挿通穴1
1Bの上側に位置し、ピン18の針先18Aがピン挿通
穴12Cの下側に位置する初期位置に戻される。この状
態では、カプセルKにピン18で形成された穴のうち上
側の穴はピン18の針先18Aによって塞がれることに
なり、連通する穴は下側流出穴H2 のみとなる。
【0029】本実施例による投薬器は上述の如き構成を
有するもので、次に、穴あけ具15を上側に位置させ
て、患者が薬粉を吸入するまでの準備動作と吸入時の投
薬器内の空気の流れについて説明する。
【0030】まず、吸引ピース1のホルダ収容部2内に
カプセルホルダ8を一端側から挿入し、該カプセルホル
ダ8のストッパ部8Aがホルダ収容部2の一端面に当接
するまで挿入する。この場合には、ホルダ収容部2に形
成されたピン穴6と流入側通気路11のピン挿通穴11
B、ピン穴7と流出側通気路12のピン挿通穴12Bと
をそれぞれ連通するようにする。
【0031】次に、カプセルKをカプセル収容室10内
に一側から挿入する。なお、カプセルホルダ8の一端面
は漸次縮径した吸入側凹部9となっているから、容易に
カプセルKをカプセル収容室10内に誘導できる。
【0032】そして、カプセルKに穴をあけるには、穴
あけ具15の支持部16をホルダ収容部2に向けて押動
し、ピン17,18の針先17A,18Aをピン穴6,
7からピン挿通穴11B,12B,12Cを介してカプ
セル収容室10に向けて移動させる。このとき、ピン1
7の針先17Aをカプセル収容室10内のカプセルKに
突き刺すことにより、該カプセルKの上側に上側流入穴
H1 を形成し、ピン18の針先18Aをカプセル収容室
10内のカプセルKに突き刺すことにより、該カプセル
Kの下側に下側流出穴H2 を形成できる。また、カプセ
ルKに上側流入穴H1 ,下側流出穴H2 を形成した後に
は、支持部16への外力を取り除くことにより、戻しば
ね19の付勢力によってピン17,18がカプセルKか
ら抜き取られて初期位置に戻る。
【0033】ここで、本実施例ではカプセルKの上側流
入穴H1 と下側流出穴H2 とは上側から下側に空気が流
れるように段違いに形成されている。
【0034】次に、患者が薬粉を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気の流れと薬粉の移動について述べる。
【0035】まず、患者が口で吸入口3を銜え息を吸込
むと、空気は吸入側凹部9から吸入式投薬器内に流れ込
む。そして、その空気の流れは補助通気路13,13に
おいては、一端から他端に向けて流れて吸込通路5に流
れ込む。
【0036】また、流入側通気路11の空気の流れにお
いては、該流入側通気路11の流入通路11Aからピン
挿通穴11B、上側流入穴H1 を介してカプセルK内に
流入し、カプセルKの下側流出穴H2 、ピン挿通穴12
Bおよび流出通路12Aと流れるから、カプセルKに対
しては空気は上側から下側に向けて流れる。またこのと
き、カプセルK内に流入する空気によって薬粉を強制的
に撹拌し、薬粉を空気中に確実に拡散させることができ
る。
【0037】さらに、カプセルK内で空気中に混入した
薬粉の流れは、該カプセルKの下側に形成した下側流出
穴H2 と流出側通気路12のピン挿通穴12Bと流出通
路12Aを介して吸込通路5側に流出する。このとき、
カプセルK内の薬粉のうち、粒径の大きい薬粉や比重の
大きい薬粉があったとしても、重力に逆らわずに有効的
にカプセルK内から排出することができる。
【0038】このように、カプセルK内から流出した薬
粉は、上述したように空気中に拡散した状態で吸入口3
を介して患者の口内、気管を介して肺内に到達するよう
になっている。
【0039】かくして、本実施例によれば、投薬器の使
用時には、カプセルK内に空気を流入する流入側通気路
11をカプセル収容室10の上側に位置させ、ピン挿通
穴11Bをカプセル収容室10の径方向上側に向けて形
成し、かつ流出側通気路12をカプセル収容室10の下
側に位置させ、ピン挿通穴12Bをカプセル収容室10
の径方向下側に向けて形成したから、穴あけ具15によ
ってカプセルKに形成される穴は上側流入穴H1 と下側
流出穴H2 となる。そして、ピン挿通穴11Bからカプ
セルK内に流入する空気によって、該カプセルK内の薬
粉を撹拌し、カプセルKの下側流出穴H2 から流出され
る空気流に混合させて患者の肺内に確実に到達させるこ
とができる。
【0040】特に、本実施例では、カプセルK内の薬粉
のうち、粒径の大きい薬粉や比重の大きい薬粉があった
としても、カプセルKの下側に形成した下側流出穴H2
によって、重力に逆らわずに有効的にカプセルK内から
薬粉を排出することができ、該カプセルK内に残存する
薬粉を低減することができる。
【0041】従って、投薬時に薬粉吸入量にバラツキが
生じるのを防止できる上に、カプセルK内に薬粉を残す
ことなく患者に投与することができ、規定量の薬粉を患
者に投与することにより薬粉の効能を高めることができ
る。
【0042】次に、図3および図4に本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、カプセル収容室の
上,下側に流入側通気路をそれぞれ形成したことにあ
る。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0043】図中、21は吸引ピース1の軸方向の一側
(流入側)に位置して後述するカプセルホルダ24を挿
入保持するホルダ収容部を示し、該ホルダ収容部21
は、一側には各流入側通気路27のピン挿通穴27Bに
対応するピン穴22が形成され、他側には各流出側通気
路28のピン挿通穴28B,28Cに対応するピン穴2
3が形成され、またホルダ収容部21の一側には後述す
る穴あけ具31の支持部32を可動に支持するガイド筒
部21Aが径方向外向に突設されている。
【0044】24は吸引ピース1と共に投薬器本体を構
成するカプセルホルダで、該カプセルホルダ24は前記
第1の実施例で述べたカプセルホルダ8と同様に、円柱
状に形成され、その一端側外周にはホルダ収容部21内
に位置決めされる環状のストッパ部24Aが形成され、
該一端外周から後述する内周側のカプセル収容室26に
向けて縮径された吸入側凹部25が形成されている。
【0045】26は吸引ピース1の中央に位置してカプ
セルホルダ24の中央部に軸方向に伸長して形成された
カプセル収容室で、該カプセル収容室26は一端に開口
する有底穴として形成され、その内部には粉体状の薬品
(以下、薬粉という)が充填されたカプセルK(図4に
図示)を挿入するようになっている。
【0046】27,27はカプセルホルダ24の一側で
180度対向して設けられた2本の流入側通気路を示
し、該各流入側通気路27は、カプセル収容室26に挟
んで上,下側に180度対向した位置で、吸入側凹部2
5に開口するようにカプセルホルダ24の軸方向に設け
られた軸方向通路となる流入通路27Aと、該流入通路
27Aとカプセル収容室26とを連通すべく径方向に形
成された小径なピン挿通穴27Bとから構成される。
【0047】28はカプセルホルダ24の他側で前記下
側に位置した流入側通気路27と同一軸線方向位置に設
けられた流出側通気路を示し、該流出側通気路28は、
カプセル収容室26を挟んで下側に位置し、カプセルホ
ルダ24の他側端面に開口するように該カプセルホルダ
24の軸方向に設けられた流出通路28Aと、該流出通
路28Aとカプセル収容室26とを連通すべく径方向に
形成された大径なピン挿通穴28Bと、該ピン挿通穴2
8Bと同軸線上に形成され、カプセル収容室26の径方
向上側に形成されたピン挿通穴28Cとから構成されて
いる。なお、ピン挿通穴28Cには後述する穴あけ具3
1のピン34が常時挿入された状態となっているから、
該ピン挿通穴28Cには空気が流れることはない。
【0048】ここで、前記流入側通気路27,27は、
そのピン挿通穴27Bがカプセル収容室26を挟んで
上,下に形成されているから、図4に示すように、各流
入側通気路27の流入通路27Aから流入する空気は、
対向する2本の小径なピン挿通穴27Bからカプセル収
容室26内のカプセルKに流入するときに空気流の衝突
によって乱流となるから、該カプセルK内の薬粉をこの
乱流によって効果的に撹拌できる。そして、カプセルK
内で撹拌された薬粉は、空気中に拡散した状態で、カプ
セル収容室26内に開口するように径方向に形成された
大径なピン挿通穴28Bを介して乱流状態のまま吸込通
路5側に容易に流出できる。
【0049】なお、29,29はカプセルホルダ24の
カプセル収容室26の外周側に設けられた2本の補助通
気路(1本のみ図示)、30はカプセルホルダ24の他
端中央に位置して前記カプセル収容室26と連通する小
穴である。
【0050】次に、31はカプセルKに2個の小径流入
穴H3 と2個の大径流出穴H4 をあけるためにホルダ収
容部21の外周側に設けられた穴あけ具で、該穴あけ具
31は、ガイド筒部21A内に可動に支持された支持部
32と、基端側が該支持部32に固着され、先端側がピ
ン穴22に挿入される小径なピン33と、先端側がピン
穴23に挿入される大径なピン34とから大略構成され
ている。また、前記ピン33,34の径寸法はピン33
がピン34よりも小径に形成され、該各ピン33,34
の先端はカプセルKに穴をあけるための鋭利な針先33
A,34Aとなっている。また、前記各支持部32,ホ
ルダ収容部21間には、該支持部32を介して各ピン3
3,34を初期位置に戻す戻しばね35が配設されてい
る。
【0051】ここで、前記穴あけ具31は、支持部32
をホルダ収容部21に向けて押動することにより、ピン
33の針先33Aをピン穴22からピン挿通穴27Bを
介してカプセル収容室26内のカプセルKに突き刺し、
該カプセルKに2個の小径流入穴H3 を形成し、ピン3
4の針先34Aをピン穴23からピン挿通穴28Cを介
してカプセル収容室26内のカプセルKに突き刺し、ピ
ン挿通穴28Bに挿通し、前記カプセルKに2個の大径
流出穴H4 を形成するものである。
【0052】なお、カプセルKに2個の小径流入穴H3
と2個の大径流出穴H4 を形成した後に、支持部32へ
の外力を取り除くと、戻しばね35の付勢力によってピ
ン33,34がカプセルK、ピン挿通穴27B,28
B,28Cから抜き取られて初期位置に戻される。この
とき、カプセルKの2個の大径流出穴H4 のうち、上側
の穴はピン挿入穴28Cのピン34によって閉塞されて
いるから、下側に位置した大径流出穴H4 のみが本実施
例による流出穴となる。
【0053】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、流入側
通気路27のピン挿通穴27Bの本数を上,下に対向し
て形成したから、流入側通気路27の2本のピン挿通穴
27BとカプセルKの2個の小径流入穴H3 から該カプ
セルK内に流入する空気によって、空気流が衝突して該
カプセル内に乱流を発生させて薬粉を撹拌させることが
できる。
【0054】一方、カプセルK内の拡散した薬粉は、空
気と共にカプセルKの下側に形成した大径流出穴H4 と
流出側通気路28のピン挿通穴28Bによって円滑に放
出することができ、薬粉の撹拌、拡散をより確実にして
薬粉の吸入効率を向上することができる。しかも、カプ
セルKから流出する大径流出穴H4 を下側でしかも大径
に形成しているから、粒径の大きい薬粉や比重の大きい
薬粉があったとしても、重力に逆らわずに有効的にカプ
セルK内から排出することができ、該カプセルK内に残
存する薬粉を低減できる。
【0055】なお、前記実施例では、薬粉収容室を薬粉
が充填されたカプセルを収容するカプセル収容室とし、
カプセル内の薬粉を投与する投薬器について述べたが、
本発明はこれに限らず、投薬器本体に1回分の薬粉を薬
粉収容室に分配する薬粉分配手段を設けた投薬器に用い
てもよいことは勿論である。
【0056】また、前記第1の実施例では、流入側通気
路11の径向通路をカプセル収容室10に対して上側に
位置したピン挿通穴11Bとしたが、本発明はこれに限
らず、図5に示した第1の変形例による投薬器のよう
に、流入側通気路11に代えて、流入側通気路41のよ
うに形成してもよい。即ち、前記流入側通気路41は、
カプセル収容室10の上側に位置した軸方向通路となる
流入通路41Aと、該流入通路41Aとカプセル収容室
10を連通すべく径方向に形成された径方向通路となる
ピン挿通穴41Bと、前記カプセル収容室10の下側に
位置したピン挿通穴41Cとから構成している。この場
合には、穴あけ具15のピン18′の長さ寸法を他方の
ピン17の長さ寸法と同一にすることができる。
【0057】さらに、前記第1の実施例では、流入側通
気路11をカプセル収容室10に対して上側にのみ位置
させ、第2の実施例では、流入側通気路27をカプセル
収容室26に対して上,下に位置させるようにしたが、
本発明はこれに限らず、図6に示した第2の変形例によ
る投薬器のように、流入側通気路11,27に代えて、
流入側通気路51のように形成してもよい。即ち、前記
流入側通気路51は、カプセル収容室26の下側に位置
した軸方向通路となる流入通路51Aと、流入通路51
Aとカプセル収容室26とを連通すべく径方向に形成さ
れたピン挿通穴51Bと、前記カプセル収容室26の上
側に位置したピン挿通穴51Cとから構成している。こ
の場合にも、穴あけ具15のピン18′の長さ寸法を他
方のピン17の長さ寸法と同一にすることができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、患者が投薬器を用いて薬粉を吸引するときには、
流入側通気路の軸方向通路と径方向通路を介して薬粉収
容室内に空気が流入し、薬粉収容室内ではこの空気によ
って薬粉が撹拌され、薬粉が拡散された空気を薬粉収容
室の下側に位置した流出側通気路の径方向通路から噴出
し、前記吸入口から患者に吸入される。従って、投薬器
を使用するに際して、例えば流出側通気路を薬粉収容室
の下側に配置させて用いることにより、薬粉収容室の流
出側に対して空気の流れを上側から下側に向けて流すこ
とができ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬
粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収
容室から排出することができ、該薬粉収容室内に残存す
る薬粉の量を低減して投薬量のバラツキを防止し、規定
量の薬粉の投与によって薬粉の効能を高めることができ
る。
【0059】請求項2の発明によれば、患者が投薬器を
用いて薬粉を吸引するときには、薬粉収容室の両側に位
置した流入側通気路の軸方向通路と径方向通路を介して
薬粉収容室内に空気が流入し、薬粉収容室内ではこの空
気によって薬粉が撹拌され、薬粉が拡散された空気を薬
粉収容室の一方側にのみ位置した流出側通気路の径方向
通路から噴出し、前記吸入口から患者に吸入される。従
って、投薬器を使用するに際して、流入側通気路を薬粉
収容室に対して上,下側に配置させ、流出側通気路を薬
粉収容室に対して下側に配置させて用いることにより、
前記各流入側通気路の径方向通路は薬粉収容室の上,下
側に位置しているため、薬粉収容室内で流入する空気流
によって該薬粉収容室内で薬粉を拡散でき、さらに流出
側通気路は薬粉収容室の下側に位置しているため空気の
流れを上側から下側に向けて流すことができ、薬粉収容
室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬粉や比重の大きい薬
粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収容室から排出するこ
とができ、該薬粉収容室内に残存する薬粉の量を低減し
て投薬量のバラツキを防止し、規定量の薬粉の投与によ
って薬粉の効能を高めることができる。
【0060】請求項3の発明では、カプセル収容室にカ
プセルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路の
ピン挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって該
カプセルに穴をあけることができ、この状態で吸入口か
ら空気を吸引することにより薬粉を吸入することができ
る。このため、投薬器の使用時には、流出側通気路をカ
プセル収容室を挟んで下側に配置させることにより、カ
プセルの流出側において空気は上側から下側に流れ、カ
プセルから流出される空気は流出側通気路のピン挿通穴
にのみ流れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい
薬粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉
収容室から排出することができ、カプセル内に残存する
薬粉の量を低減して投薬量のバラツキを防止し、規定量
の薬粉の投与を行うことができる。
【0061】請求項4の発明では、カプセル収容室にカ
プセルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路の
ピン挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって該
カプセルに穴をあけることができ、この状態で吸入口か
ら空気を吸引することにより薬粉を吸入することができ
る。このため、投薬器の使用時には、カプセル収容室に
対して流入側通気路を上側に配置し、流出側通気路を下
側に配置することにより、カプセルから流出される空気
は上側に位置した流出側通気路からカプセル収容室、流
出側通気路へと流れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径
の大きい薬粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有
効に薬粉収容室から排出することができ、カプセル内に
残存する薬粉の量を低減して投薬量のバラツキを防止
し、規定量の薬粉の投与を行うことができる。
【0062】請求項5の発明は、薬粉収容室は薬粉が充
填されたカプセルを収容するカプセル収容室となり、流
入側通気路と流出側通気路の径方向通路は穴あけ具のピ
ンを挿通するピン挿通穴となるから、カプセル収容室に
カプセルを収容した後に、流入側通気路と流出側通気路
のピン挿通穴に穴あけ具のピンを挿通することによって
該カプセルに穴をあけ、この状態で吸入口から空気を吸
引することにより薬粉を吸入することができ、カプセル
に穴をあけた後は、径方向通路として兼用することがで
きる。このとき、流出側通気路はカプセル収容室を挟ん
で下側に位置しているから、下側のピン挿通穴にのみ空
気が流れ、薬粉収容室内の薬粉のうち、粒径の大きい薬
粉や比重の大きい薬粉を重力に逆らわずに有効に薬粉収
容室から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
【図2】図1中のカプセルホルダ内の空気の流れを示す
拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
【図4】図3中のカプセルホルダ内の空気の流れを示す
拡大断面図である。
【図5】第1の変形例による吸入式投薬器を示す断面図
である。
【図6】第2の変形例による吸入式投薬器を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 吸引ピース(投薬器本体) 2,21 ホルダ収容部 3 吸入口 6,7,22,23 ピン穴 8,24 カプセルホルダ(投薬器本体) 10,26 カプセル収容室(薬粉収容室) 11,27,41,51 流入側通気路 11A,27A,41A,51A 流入通路(軸方向通
路) 11B,12B,12C,27B,28B,28C 4
1B,41C,51B,51C ピン挿通穴(径方向通
路) 12,28 流出側通気路 12A,28A 流出通路(軸方向通路) 15,31 穴あけ具 17,18,33,34 ピン K カプセル H1 上側流入穴 H2 下側流出穴 H3 小径流入穴 H4 大径流出穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都築区富士見が丘5−3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に投薬する吸入口を有する投薬器本
    体と、該投薬器本体内に位置する薬粉収容室と、該薬粉
    収容室と大気側とを連通するように前記投薬器本体の軸
    方向に設けられた軸方向通路および径方向に設けた径方
    向通路からなる流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記
    吸入口とを連通するように前記投薬器本体の軸方向に設
    けた軸方向通路および径方向に設けた径方向通路からな
    る流出側通気路とを有し、前記流出側通路は前記薬粉収
    容室を挟んで径方向の片側にのみ配置する構成としてな
    る投薬器。
  2. 【請求項2】 患者に投薬する吸入口を有する投薬器本
    体と、該投薬器本体内に位置する薬粉収容室と、該薬粉
    収容室と大気側とを連通するように前記投薬器本体の軸
    方向に設けられた軸方向通路および径方向に設けた径方
    向通路からなる流入側通気路と、前記薬粉収容室と前記
    吸入口とを連通するように前記投薬器本体の軸方向に設
    けた軸方向通路および径方向に設けた径方向通路からな
    る流出側通気路とを有し、前記流入側通気路は前記薬粉
    収容室を挟んで径方向の両側に位置して配設し、前記流
    出側通気路は薬粉収容室を挟んで径方向の片側にのみ配
    置する構成としてなる投薬器。
  3. 【請求項3】 一側がカプセル収容室となり、他側が吸
    入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
    容室と大気側とを連通するように前記投薬器本体の軸方
    向に設けられた軸方向通路およびピン挿通穴として径方
    向に設けられた径方向通路からなる流入側通路と、前記
    カプセル収容室と前記吸入口とを連通するように前記投
    薬器本体の軸方向に設けられた軸方向通路およびピン挿
    通穴として径方向に設けられた径方向通路からなる流出
    側通気路と、前記カプセル収容室内に収容されたカプセ
    ルに穴をあけるため、前記流入側通気路のピン挿通穴と
    流出側通気路のピン挿通穴に挿通させるピンを有する穴
    あけ具を有し、前記流出側通気路の軸方向通路は前記カ
    プセル収容室を挟んで前記穴あけ具と反対側に配置する
    構成としてなる投薬器。
  4. 【請求項4】 一側がカプセル収容室となり、他側が吸
    入口となった投薬器本体と、該投薬器本体のカプセル収
    容室と大気側とを連通するように前記投薬器本体の軸方
    向に設けられた軸方向通路およびピン挿通穴として径方
    向に設けられた径方向通路からなる流入側通路と、前記
    カプセル収容室と前記吸入口とを連通するように前記投
    薬器本体の軸方向に設けられた軸方向通路およびピン挿
    通穴として径方向に設けられた径方向通路からなる流出
    側通気路と、前記カプセル収容室内に収容されたカプセ
    ルに穴をあけるため、前記流入側通気路のピン挿通穴と
    流出側通気路のピン挿通穴に挿通させるピンを有する穴
    あけ具を有し、前記流入側通気路は前記カプセル収容室
    を挟んで少なくとも径方向の一方側に配置し、前記流出
    側通気路の軸方向通路は前記カプセル収容室を挟んで前
    記穴あけ具と反対側に配置する構成としてなる投薬器。
  5. 【請求項5】 軸方向の一側がホルダ収容室となり、他
    側が吸入口となった吸引ピースと、該吸引ピースのホル
    ダ収容部内に設けられ、内部にカプセル収容室が一側に
    開口して形成されたカプセルホルダと、該カプセルホル
    ダのカプセル収容室と大気側とを連通するように設けら
    れ、前記吸引ピースの内周面と該カプセルホルダの外周
    面との少なくともいずれか一方の周面に位置してカプセ
    ルホルダの軸方向に伸長した流入通路および該流入通路
    に連通して前記カプセル収容室に開口するように径方向
    に伸長したピン挿通穴からなる流入側通気路と、前記カ
    プセルホルダのカプセル収容室と吸入口側とを連通する
    ように設けられ、前記吸引ピースの内周面と該カプセル
    ホルダの外周面との少なくともいずれか一方の周面に位
    置してカプセルホルダの軸方向に伸長した流出通路およ
    び該流出通路に連通して前記カプセル収容室に開口する
    ように径方向に伸長したピン挿通穴からなる流出側通気
    路と、前記カプセル収容室に収容されたカプセルに前記
    流入側通気路、流出側通気路に連通する穴をあけるた
    め、該流入側通気路、流出側通気路のピン挿通穴に挿通
    されるピンを有する穴あけ具とを有し、前記流出側通気
    路は前記カプセル収容室を挟んで前記穴あけ具と反対側
    に配置する構成としてなる投薬器。
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