JPH09136835A - 経皮吸収貼付剤 - Google Patents

経皮吸収貼付剤

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JPH09136835A
JPH09136835A JP29530795A JP29530795A JPH09136835A JP H09136835 A JPH09136835 A JP H09136835A JP 29530795 A JP29530795 A JP 29530795A JP 29530795 A JP29530795 A JP 29530795A JP H09136835 A JPH09136835 A JP H09136835A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
weight
adhesive layer
pressure
strap
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Pending
Application number
JP29530795A
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English (en)
Inventor
Michiari Hashimoto
通有 橋本
Kunio Yoneto
邦夫 米戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚刺激が少なく、かつ良好な吸収性を有す
る経皮吸収貼付剤を提供する。 【解決手段】 支持体の片面に、粘着剤層を積層してな
る経皮吸収貼付剤であって、前記粘着剤層が、アルキル
基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル50〜80モル%とビニルピロリドン20〜50
モル%とからなる粘着剤に、粘着剤層全体に対して、フ
ルラゼパム1〜20重量%、ミリスチン酸イソプロピル
10〜40重量%、ラウリン酸ジエタノールアミド1〜
15重量%、及び、刺激低減化剤として無水ケイ酸5〜
20重量%が含有されてなるものである経皮吸収貼付
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、催眠鎮静薬、抗不
安薬であるフルラゼパムを長時間にわたり安定的に放出
する経皮吸収貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】薬物を経皮吸収製剤とすることにより、
徐放化、肝初回通過効果の低減等、経口剤の欠点を補う
ことが汎用されている。特開昭57−185217号公
報では向精神薬の経皮吸収製剤が開示されている。しか
し近年は単に経皮吸収製剤化するだけではなく、より低
面積で取り扱いやすい製剤とするための吸収促進剤の研
究が盛んである。しかし経皮吸収貼付剤に吸収促進剤を
添加すると、薬物吸収量が増大する反面、皮膚刺激も増
大することが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、皮膚刺激が少なく、かつ良好な吸収性を有する経皮
吸収貼付剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の経皮吸収貼付剤
は、支持体の片面に、粘着剤層を積層してなる経皮吸収
貼付剤であって、前記粘着剤層が、アルキル基の炭素数
が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル50
〜80モル%とビニルピロリドン20〜50モル%とか
らなる粘着剤に、粘着剤層全体に対して、フルラゼパム
1〜20重量%、ミリスチン酸イソプロピル10〜40
重量%、ラウリン酸ジエタノールアミド1〜15重量
%、及び、刺激低減化剤として無水ケイ酸5〜20重量
%が含有されてなるものである。以下に本発明を詳述す
る。
【0005】本発明の経皮吸収貼付剤で使用される支持
体としては、柔軟で薬物を通過させないものであれば特
に限定されず、例えば、酢酸セルロース、エチルセルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート、可塑化酢酸ビニル
−塩化ビニル共重合体、ナイロン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム等が挙
げられる。これらは、例えば、単相のシート(フィル
ム)や2枚以上の積層(ラミネート)体として用いられ
る。
【0006】本発明の粘着剤層は、粘着剤とその他の成
分とからなる。上記粘着剤は、アルキル基の炭素数が2
〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル50〜8
0モル%と、ビニルピロリドン20〜50モル%とから
なる。上記粘着剤は、これら成分を共重合させることに
より得られ、常温で感圧性を有する性質を有する。
【0007】上記アルキル基の炭素数が2〜18の(メ
タ)アクリル酸エステルとしては特に限定されず、例え
ば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオ
クチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イ
ソオクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸イソデ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル
等が挙げられる。
【0008】上記粘着剤中には、凝集力を付与する目的
で、更に官能性モノマー又は多官能性モノマーを共重合
することができる。上記官能性モノマーとしては特に限
定されず、例えば、水酸基を有するモノマー、カルボキ
シル基を有するモノマー等が挙げられる。上記水酸基を
有するモノマーとしては特に限定されず、例えば、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキル等が挙げられる。
【0009】上記カルボキシル基を有するモノマーとし
ては特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸等のα,β不飽和カルボン酸;マレイン酸ブチル等の
マレイン酸モノアルキルエステル;マレイン酸;フマル
酸;クロトン酸等が挙げられる。更に、無水マレイン酸
もマレイン酸と同様の(共)重合体成分を与える。
【0010】上記多官能性モノマーとしては特に限定さ
れず、例えば、ヘキサメチレングリコール、オクタメチ
レングリコール等のポリメチレングリコール類と(メ
タ)アクリル酸とを結合して得られるジ(メタ)アクリ
ル酸エステル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール等のポリアルキレングリコール類と(メ
タ)アクリル酸とを結合して得られるジ(メタ)アクリ
ル酸エステル類等が挙げられる。
【0011】また、上記以外の共重合性モノマーとし
て、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、塩化
ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブ
タジエン等が共重合されてもよい。
【0012】本発明においては、粘着剤層に、フルラゼ
パム1〜20重量%を含有する。上記フルラゼパムの含
有量が少なくなると、必要投与量を確保するために貼付
面積が大きくなり、貼付性が悪く長時間の貼付が困難で
あり使い勝手の悪いものとなり、また、フルラゼパムの
含有量が多くなると、凝集力が低下し貼付性が悪く、や
はり長時間の貼付が困難となるので、上記範囲に限定さ
れる。
【0013】本発明においては、粘着剤層に、ミリスチ
ン酸イソプロピル10〜40重量%を含有する。上記ミ
リスチン酸イソプロピルの含有量が少なくなると、必要
投与量を確保するために貼付面積が大きくなり、貼付性
が悪く長時間の貼付が困難であり使い勝手の悪いものと
なり、また、ミリスチン酸イソプロピルの含有量が多く
なると、粘着基剤の凝集力が落ち、貼付が困難となるの
で、上記範囲に限定される。
【0014】本発明においては、粘着剤層に、ラウリン
酸ジエタノールアミド1〜15重量%を含有する。上記
ラウリン酸ジエタノールアミドの含有量が少なくなる
と、必要投与量を確保するために貼付面積が大きくな
り、貼付性が悪く長時間の貼付が困難であり使い勝手の
悪いものとなり、また、ラウリン酸ジエタノールアミド
の含有量が多くなると、粘着剤との相溶性が悪く粘着力
が不足し使用に耐えられないので、上記範囲に限定され
る。
【0015】本発明においては、粘着剤層に、刺激低減
化剤として無水ケイ酸5〜20重量%を含有する。上記
無水ケイ酸の含有量が少なくなると、皮膚刺激の低減効
果がなく、また、含有量が多くなると、無水ケイ酸の凝
集力増大作用により、粘着力が低下して貼付性が悪くな
るので、上記範囲に限定される。
【0016】上記無水ケイ酸としては、酸化ケイ素から
なり、粒径約0.01〜数10μmの微粉末が用いられ
る。一般に無水ケイ酸は、表面に水酸基を有する親水性
のものが使用されるが、表面がジメチルシラノール基で
覆われた疎水性の無水ケイ酸も使用されている。このよ
うな疎水性無水ケイ酸は、上記表面に水酸基を有する無
水ケイ酸粒子の表面をジメチルジクロルシランで処理し
て得られる。上記無水ケイ酸としては、親水性無水ケイ
酸、疎水性無水ケイ酸それぞれを単独で用いてもよい
し、両者を混合して用いてもよい。
【0017】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル65モル%(302
g)、N−ビニルピロリドン35モル%(98g)、及
び、ジメタアクリル酸1,6−ヘキサメチレングリコー
ル40.0mgをセパラブルフラスコに仕込み、更に酢
酸エチル400.0gを加えて、モノマー濃度を50重
量%とした。この溶液を窒素雰囲気下で温度60℃に加
熱し、2gの過酸化ラウロイルをシクロヘキサン100
gに溶解している重合開始剤溶液及び酢酸エチル240
gを少しずつ添加し、12時間にわたり重合反応を行っ
た。かくして、固形分35重量%のアクリル系粘着剤
(以後、アクリルAと記載)の酢酸エチル溶液を得た。
【0019】アクリルAを固形分として90重量部、フ
ルラゼパム10重量部、無水ケイ酸(アエロジル20
0:日本アエロジル、以下同じ)17重量部、ミリスチ
ン酸イソプロピル30重量部、ラウリン酸ジエタノール
アミド10重量部、更に酢酸エチルを固形分濃度が25
重量%となるように加え、全体を均一とし塗工液とし
た。この塗工液を、厚さ48μmのポリエチレンテレフ
タレートをシリコン処理した剥離紙上に乾燥後の厚みが
80μmとなるように塗布後、60℃、30分ギヤオー
ブン中で乾燥し、厚み38μmmの支持体(ポリエチレ
ンテレフタレートとエチレン−酢酸ビニル共重合体を積
層したもの;以下PET−EVAと記載)を貼り合わせ
て製剤とした。
【0020】実施例2及び比較例1〜3 実施例2及び比較例1〜3の製剤は表1に示す組成で、
実施例1と同様に調製した。なお、表1中のIPMはミ
リスチン酸イソプロピル、LDはラウリン酸ジエタノー
ルアミドを表す。
【0021】実施例1及び2、比較例1〜3で得られた
製剤について以下に示す実験により薬物の皮膚透過性及
び皮膚刺激を評価した。皮膚透過性 ヘアレスマウス(7週齢、雄)を頚椎脱臼し屠殺した
後、皮膚を剥離し、ヘアレスマウス摘出皮膚を得た。本
皮膚を皮膚透過性試験用セルにセットし、皮膚透過性試
験を行った。テープ製剤は3.14cm2 の円形に打ち
抜いたものを使用し、レセプター槽には約15mlのレ
セプター液を満たした。試験開始後24時間後にレセプ
ター槽に存在する薬物量をHPLCにて定量した。値
は、1cm2当たりの透過量の平均を示し、n=3の平
均値を示す。
【0022】皮膚刺激 モルモット(6週齢、雄)の腹部を剃毛し、先に示した
製剤(3.14cm2に打ち抜いたもの)を貼付した。
24時間後に製剤を剥離し、剥離後24時間後に以下に
示す判定基準で皮膚刺激の測定を行った。値は、n=6
の平均値を示す。
【0023】 0:皮膚刺激なし 1:わずかな紅斑が認められる 2:明かな紅斑が認められる 3:強度の紅斑が認められる
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の経皮吸収貼付剤は、粘着剤層中
にフルラゼパム、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン
酸ジエタノールアミド、刺激低減化剤として無水ケイ酸
を含有するので、製剤を皮膚に貼付した際、ミリスチン
酸イソプロピル及びラウリン酸ジエタノールアミドが吸
収促進剤として皮膚に作用しフルラゼパムの皮膚透過性
を高めると考えられる。その結果、小面積の製剤で有効
な透過量が得られる。更に、単に吸収促進剤を加えただ
けでは増大する皮膚刺激を無水ケイ酸の添加で抑えるこ
とが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/04 A61K 47/04 Z 47/14 47/14 E 47/16 47/16 E C07D 243/24 504 C07D 243/24 504

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、粘着剤層を積層してな
    る経皮吸収貼付剤であって、前記粘着剤層が、アルキル
    基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエ
    ステル50〜80モル%とビニルピロリドン20〜50
    モル%とからなる粘着剤に、粘着剤層全体に対して、フ
    ルラゼパム1〜20重量%、ミリスチン酸イソプロピル
    10〜40重量%、ラウリン酸ジエタノールアミド1〜
    15重量%、及び、刺激低減化剤として無水ケイ酸5〜
    20重量%が含有されてなるものであることを特徴とす
    る経皮吸収貼付剤。
JP29530795A 1995-11-14 1995-11-14 経皮吸収貼付剤 Pending JPH09136835A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003525224A (ja) * 2000-02-01 2003-08-26 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー ザレプロンの投与のための経皮治療システム
CN100402036C (zh) * 2004-04-26 2008-07-16 袁重华 治疗失眠的涂敷剂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003525224A (ja) * 2000-02-01 2003-08-26 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー ザレプロンの投与のための経皮治療システム
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Effective date: 20051018

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

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