JPH09136794A - 高所作業車 - Google Patents
高所作業車Info
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- JPH09136794A JPH09136794A JP29545295A JP29545295A JPH09136794A JP H09136794 A JPH09136794 A JP H09136794A JP 29545295 A JP29545295 A JP 29545295A JP 29545295 A JP29545295 A JP 29545295A JP H09136794 A JPH09136794 A JP H09136794A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業対象物の所定位置への資材の搬入及び保
持と該資材の作業員による取付作業とを一台の高所作業
車により行えるようにする。 【解決手段】 ブーム4の先端部に取り付けられた作業
機取付用の基台10の適所に、該基台10に対して資材
52を移動可能に保持する資材保持手段20を設ける。
かかる構成によれば、上記資材52を資材保持手段20
により保持することで、例えば従来の補強作業のように
高所作業車の他に資材52を保持するためのクレーンを
用意する必要がなく、高所作業車のみを使用して上記資
材52を用いた所要の作業を行うことができ、それだけ
作業経費の低減が図れる。
持と該資材の作業員による取付作業とを一台の高所作業
車により行えるようにする。 【解決手段】 ブーム4の先端部に取り付けられた作業
機取付用の基台10の適所に、該基台10に対して資材
52を移動可能に保持する資材保持手段20を設ける。
かかる構成によれば、上記資材52を資材保持手段20
により保持することで、例えば従来の補強作業のように
高所作業車の他に資材52を保持するためのクレーンを
用意する必要がなく、高所作業車のみを使用して上記資
材52を用いた所要の作業を行うことができ、それだけ
作業経費の低減が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、高所作業車、特
に高速道路等の橋脚の補強作業等の高所作業において使
用される高所作業車に関するものである。
に高速道路等の橋脚の補強作業等の高所作業において使
用される高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4には、高速道路あるいは鉄道線路の
高架部を示している。この高架部は、コンクリート製の
橋桁50と同じくコンクリート製の橋脚51とで構成さ
れるが、該橋脚51は例えば経年脆化による強度性能の
低下により地震等における過大荷重の入力に対して十分
に耐えられなくなることが懸念されるため、かかる橋脚
51の強度性能の低下を補填してその強度上の信頼性を
回復すべく何らかの対策を講じることが必要となる。
高架部を示している。この高架部は、コンクリート製の
橋桁50と同じくコンクリート製の橋脚51とで構成さ
れるが、該橋脚51は例えば経年脆化による強度性能の
低下により地震等における過大荷重の入力に対して十分
に耐えられなくなることが懸念されるため、かかる橋脚
51の強度性能の低下を補填してその強度上の信頼性を
回復すべく何らかの対策を講じることが必要となる。
【0003】かかる背景から、図4に示すように、コン
クリート製の橋脚51の外側を鋼板製の補強材52,5
2,・・により包み込んでこれを補強することが行われ
ている。この補強材52を用いた橋脚51の補強方法
は、次の通りである。
クリート製の橋脚51の外側を鋼板製の補強材52,5
2,・・により包み込んでこれを補強することが行われ
ている。この補強材52を用いた橋脚51の補強方法
は、次の通りである。
【0004】即ち、上記補強材52は、上記橋脚51の
半周を包み込めるように鋼板を「コ」字状に折曲させて
形成され、該橋脚51の一側を包み込む基板部52aと
該基板部52aの左右両縁部から直交方向に延出し上記
橋脚51の他の側面の半分を包み込む左右一対の延出部
52b,52bとを備えている。そして、上記橋脚51
の一方側から装着される補強材52と他方側から装着さ
れる補強材52とを一組とし、これらで橋脚51をその
両側から包み込むとともにこれら両補強材52,52の
近接対向する延出部52b,52b同士を溶接してこれ
らを一体化させて筒状とする。しかる後、この筒状の補
強材52,52の下端縁部を、その下側位置において既
に橋脚51に取り付けられている他の補強材52,52
の上端縁部に溶接してこれらと一体化させ、最終的に橋
脚51の全域を筒状に組つけられた補強材52,52,
・・により包み込んでこれを補強するものである。
半周を包み込めるように鋼板を「コ」字状に折曲させて
形成され、該橋脚51の一側を包み込む基板部52aと
該基板部52aの左右両縁部から直交方向に延出し上記
橋脚51の他の側面の半分を包み込む左右一対の延出部
52b,52bとを備えている。そして、上記橋脚51
の一方側から装着される補強材52と他方側から装着さ
れる補強材52とを一組とし、これらで橋脚51をその
両側から包み込むとともにこれら両補強材52,52の
近接対向する延出部52b,52b同士を溶接してこれ
らを一体化させて筒状とする。しかる後、この筒状の補
強材52,52の下端縁部を、その下側位置において既
に橋脚51に取り付けられている他の補強材52,52
の上端縁部に溶接してこれらと一体化させ、最終的に橋
脚51の全域を筒状に組つけられた補強材52,52,
・・により包み込んでこれを補強するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
補強材52を使用して橋脚51を補強する場合、その補
強作業に際しては、2台のクレーンと一台の高所作業車
とを用意し、先ず一対の補強材52,52をそれぞれ専
用のクレーンにより作業位置まで吊り上げて概略的な位
置決めをする一方、高所作業車の作業床上に搭乗した作
業員が人力操作により上記各補強材52,52の装着位
置の微調整を行うとともに、これら補強材52,52に
対して溶接を行うのが従来一般的な作業手順である。
補強材52を使用して橋脚51を補強する場合、その補
強作業に際しては、2台のクレーンと一台の高所作業車
とを用意し、先ず一対の補強材52,52をそれぞれ専
用のクレーンにより作業位置まで吊り上げて概略的な位
置決めをする一方、高所作業車の作業床上に搭乗した作
業員が人力操作により上記各補強材52,52の装着位
置の微調整を行うとともに、これら補強材52,52に
対して溶接を行うのが従来一般的な作業手順である。
【0006】ところが、このような従来の補強作業にお
いては、上述のように少なくとも2台のクレーンと一台
の高所作業車とを必要とすることから、作業経費が高く
つき不経済であるとともに、作業場所によってはクレー
ン等の作業用機材の搬入あるいは設置スペースの確保が
困難となり結果的に作業が行えないという場合も生じ得
る。
いては、上述のように少なくとも2台のクレーンと一台
の高所作業車とを必要とすることから、作業経費が高く
つき不経済であるとともに、作業場所によってはクレー
ン等の作業用機材の搬入あるいは設置スペースの確保が
困難となり結果的に作業が行えないという場合も生じ得
る。
【0007】さらに、補強材52をクレーンにより吊下
保持する場合、該補強材52がコ字状に折曲形成され且
つその内側を橋脚51に当接させるものであることか
ら、該補強材52の吊下位置は該補強材52の重心位置
から外れた位置とならざるを得ず、従って補強材52は
その吊下保持状態においては傾斜状態とされる。このた
め、この吊下状態にある補強材52を橋脚51の側面に
沿う如く鉛直吊下状態とし且つこれを該橋脚51側に組
付ける場合、作業者は高所作業車上という比較的高所位
置において、しかも該補強材52の下端側を比較的大き
な力で橋脚51側に押し付けてその姿勢を直すとともに
その設置位置の微調整を行わなければならないことか
ら、作業上の安全性という点において改善の余地があ
る。
保持する場合、該補強材52がコ字状に折曲形成され且
つその内側を橋脚51に当接させるものであることか
ら、該補強材52の吊下位置は該補強材52の重心位置
から外れた位置とならざるを得ず、従って補強材52は
その吊下保持状態においては傾斜状態とされる。このた
め、この吊下状態にある補強材52を橋脚51の側面に
沿う如く鉛直吊下状態とし且つこれを該橋脚51側に組
付ける場合、作業者は高所作業車上という比較的高所位
置において、しかも該補強材52の下端側を比較的大き
な力で橋脚51側に押し付けてその姿勢を直すとともに
その設置位置の微調整を行わなければならないことか
ら、作業上の安全性という点において改善の余地があ
る。
【0008】そこで本願発明は、作業対象物の所定位置
への資材の搬入及び保持と、該資材の作業者による取付
作業とを一台の高所作業車を使用してより安全に且つ経
済的に行えるようにすることを目的としてなされたもの
である。
への資材の搬入及び保持と、該資材の作業者による取付
作業とを一台の高所作業車を使用してより安全に且つ経
済的に行えるようにすることを目的としてなされたもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0010】本願の第1の発明では、車両1上に旋回及
び起伏駆動自在に取り付けたブーム4の先端部に、作業
機取付用の基台10を旋回駆動自在に取り付けた高所作
業車において、上記基台10の適所に、該基台10に対
して資材52を移動可能に保持する資材保持手段20を
設けたことを特徴としている。
び起伏駆動自在に取り付けたブーム4の先端部に、作業
機取付用の基台10を旋回駆動自在に取り付けた高所作
業車において、上記基台10の適所に、該基台10に対
して資材52を移動可能に保持する資材保持手段20を
設けたことを特徴としている。
【0011】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる高所作業車において、上記資材保持手段20を、
上記資材52を吊下支持する資材吊下装置28と、該資
材吊荷装置28により吊下支持された資材52の適所に
略水平方向の操作力を付与する操作力付与装置33,3
4とで構成したことを特徴としている。
かかる高所作業車において、上記資材保持手段20を、
上記資材52を吊下支持する資材吊下装置28と、該資
材吊荷装置28により吊下支持された資材52の適所に
略水平方向の操作力を付与する操作力付与装置33,3
4とで構成したことを特徴としている。
【0012】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる高所作業車において、上記資材保持手段
20を、作業対象物51を略水平方向に挟んで対向する
如く一対設けたことを特徴としている。
の発明にかかる高所作業車において、上記資材保持手段
20を、作業対象物51を略水平方向に挟んで対向する
如く一対設けたことを特徴としている。
【0013】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる高所作業車において、上記資材保
持手段20を、上記基台10の床面に対して平行移動可
能に取り付けたことを特徴としている。
は第3の発明にかかる高所作業車において、上記資材保
持手段20を、上記基台10の床面に対して平行移動可
能に取り付けたことを特徴としている。
【0014】本願の第5の発明では、上記第4の発明に
かかる高所作業車において、上記基台10に、作業者が
搭乗可能な作業床12,30を備えたことを特徴として
いる。
かかる高所作業車において、上記基台10に、作業者が
搭乗可能な作業床12,30を備えたことを特徴として
いる。
【0015】本願の第6の発明では、上記第5の発明に
かかる高所作業車において、上記作業床12,30を、
上記作業対象物51を略水平方向において取り囲むよう
な形状としたことを特徴としている。
かかる高所作業車において、上記作業床12,30を、
上記作業対象物51を略水平方向において取り囲むよう
な形状としたことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
り次のような効果が得られる。
【0017】 本願の第1の発明にかかる高所作業車
によれば、ブーム4の先端部に取り付けられた作業機取
付用の基台10の適所に、該基台10に対して資材52
を移動可能に保持する資材保持手段20を設けているの
で、該資材52を資材保持手段20により保持すること
で、例えば従来の補強作業のように高所作業車の他に資
材52を保持するためのクレーンを用意する必要がな
く、高所作業車のみを使用して上記資材52に所要の作
業を行うことができ、作業用機材の必要台数が少なくな
る分だけ作業経費の低減による経済的な作業の実現と、
作業機材の設置スペースという点での作業可能範囲の拡
大とが期待できるものである。
によれば、ブーム4の先端部に取り付けられた作業機取
付用の基台10の適所に、該基台10に対して資材52
を移動可能に保持する資材保持手段20を設けているの
で、該資材52を資材保持手段20により保持すること
で、例えば従来の補強作業のように高所作業車の他に資
材52を保持するためのクレーンを用意する必要がな
く、高所作業車のみを使用して上記資材52に所要の作
業を行うことができ、作業用機材の必要台数が少なくな
る分だけ作業経費の低減による経済的な作業の実現と、
作業機材の設置スペースという点での作業可能範囲の拡
大とが期待できるものである。
【0018】 本願の第2の発明にかかる高所作業車
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段20を、上
記資材52を吊下支持する資材吊下装置28と、該資材
吊荷装置28により吊下支持された資材52の適所に略
水平方向の操作力を付与する操作力付与装置33,34
とで構成しているので、例えば該資材52をその重心位
置から外れた位置において吊下したことで該資材52が
傾斜吊下状態となるような場合であっても、上記操作力
付与装置33,34によって該資材52の傾斜を規制し
てその姿勢を鉛直吊下状態に修正することができ、さら
に上記資材52を所定位置に正確に組付ける必要がある
ような作業においては、該資材52を上記資材吊下装置
28により吊下した状態で上記操作力付与手段33,3
4により該資材52に略水平方向の操作力を付与するこ
とで該資材52の水平方向における配置位置を容易に微
調整することができる。この結果、例えば従来の作業方
法の如く資材52の姿勢の修正と設置位置の微調整とを
作業者が高所において且つ比較的大きな操作力をかけて
行う必要がある場合に比して、作業上の安全性が格段に
向上するとともに、該資材52の設置位置の微調整が容
易である分だけ作業全体の迅速化が図れるものである。
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段20を、上
記資材52を吊下支持する資材吊下装置28と、該資材
吊荷装置28により吊下支持された資材52の適所に略
水平方向の操作力を付与する操作力付与装置33,34
とで構成しているので、例えば該資材52をその重心位
置から外れた位置において吊下したことで該資材52が
傾斜吊下状態となるような場合であっても、上記操作力
付与装置33,34によって該資材52の傾斜を規制し
てその姿勢を鉛直吊下状態に修正することができ、さら
に上記資材52を所定位置に正確に組付ける必要がある
ような作業においては、該資材52を上記資材吊下装置
28により吊下した状態で上記操作力付与手段33,3
4により該資材52に略水平方向の操作力を付与するこ
とで該資材52の水平方向における配置位置を容易に微
調整することができる。この結果、例えば従来の作業方
法の如く資材52の姿勢の修正と設置位置の微調整とを
作業者が高所において且つ比較的大きな操作力をかけて
行う必要がある場合に比して、作業上の安全性が格段に
向上するとともに、該資材52の設置位置の微調整が容
易である分だけ作業全体の迅速化が図れるものである。
【0019】 本願の第3の発明にかかる高所作業車
によれば、上記又はに記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段20
を、作業対象物51を略水平方向に挟んで対向する如く
一対設けているので、特に作業対象物51に対してその
水平方向の両側からそれぞれ上記資材52,52を同時
に組付ける必要があるような場合には、上記一対の資材
保持手段20,20を同時に作動させることで一台の高
所作業車であるにも拘わらずかかる作業上の要求を満た
すことができ、例えば従来の橋脚補強作業の如く一対の
補強材52,52(即ち、資材52,52)のそれぞれ
に専用のクレーンを必要とする場合に比して、作業経費
の更なる軽減と、作業能率の向上とが期待できるもので
ある。
によれば、上記又はに記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段20
を、作業対象物51を略水平方向に挟んで対向する如く
一対設けているので、特に作業対象物51に対してその
水平方向の両側からそれぞれ上記資材52,52を同時
に組付ける必要があるような場合には、上記一対の資材
保持手段20,20を同時に作動させることで一台の高
所作業車であるにも拘わらずかかる作業上の要求を満た
すことができ、例えば従来の橋脚補強作業の如く一対の
補強材52,52(即ち、資材52,52)のそれぞれ
に専用のクレーンを必要とする場合に比して、作業経費
の更なる軽減と、作業能率の向上とが期待できるもので
ある。
【0020】 本願の第4の発明にかかる高所作業車
によれば、上記,又はに記載の効果に加えて次の
ような特有の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段
20を、上記基台10の床面に対して平行移動可能に取
り付けているので、上記基台10を所定位置に保持した
まま上記資材保持手段20を適宜に平行移動させること
で該資材保持手段20に支持された上記資材52を上記
基台10の床面に平行に移動させてその位置調整を行う
ことができ、例えばその構造上、位置の微調整が比較的
困難な基台10の位置調整により上記資材52の位置の
微調整を行う場合に比して、位置調整作業が容易であ
り、それだけ作業の正確さ及び迅速性が高められるもの
である。
によれば、上記,又はに記載の効果に加えて次の
ような特有の効果も得られる。即ち、上記資材保持手段
20を、上記基台10の床面に対して平行移動可能に取
り付けているので、上記基台10を所定位置に保持した
まま上記資材保持手段20を適宜に平行移動させること
で該資材保持手段20に支持された上記資材52を上記
基台10の床面に平行に移動させてその位置調整を行う
ことができ、例えばその構造上、位置の微調整が比較的
困難な基台10の位置調整により上記資材52の位置の
微調整を行う場合に比して、位置調整作業が容易であ
り、それだけ作業の正確さ及び迅速性が高められるもの
である。
【0021】 本願の第5の発明にかかる高所作業車
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記基台10に、作業者が搭
乗可能な作業床12,30を備えているので、上記資材
保持手段20による資材52の保持作業と作業床12,
30上においての作業者による溶接作業等の人的作業と
を一台の高所作業車のみを使用して行うことが可能とな
り、例えば従来の橋脚補強作業の如く資材保持用のクレ
ーンと作業者保持用の高所作業車とを必要とする場合に
比して、作業用機材の必要台数が少なくなる分だけ作業
経費の更なる軽減と作業能率の向上とが期待できるとと
もに、作業機材の設置スペースという点での作業可能範
囲の拡大が期待できるものである。
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記基台10に、作業者が搭
乗可能な作業床12,30を備えているので、上記資材
保持手段20による資材52の保持作業と作業床12,
30上においての作業者による溶接作業等の人的作業と
を一台の高所作業車のみを使用して行うことが可能とな
り、例えば従来の橋脚補強作業の如く資材保持用のクレ
ーンと作業者保持用の高所作業車とを必要とする場合に
比して、作業用機材の必要台数が少なくなる分だけ作業
経費の更なる軽減と作業能率の向上とが期待できるとと
もに、作業機材の設置スペースという点での作業可能範
囲の拡大が期待できるものである。
【0022】また、操作力付与装置33,34を作動さ
せることにより、作業者は安定した作業床12,30上
においてしかも軽微な操作力をかけるだけで上記資材5
2の姿勢の修正と設置位置の微調整とを行うことがで
き、それだけ作業上の安全性の向上と作業の迅速化とが
期待できるものである。
せることにより、作業者は安定した作業床12,30上
においてしかも軽微な操作力をかけるだけで上記資材5
2の姿勢の修正と設置位置の微調整とを行うことがで
き、それだけ作業上の安全性の向上と作業の迅速化とが
期待できるものである。
【0023】 本願の第6の発明にかかる高所作業車
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記作業床12,30を、上
記作業対象物51を略水平方向において取り囲むような
形状としているので、該作業対象物51の周囲から同時
に所要の作業を行うことができ、例えば作業対象物51
の一方側と他方側とにそれぞれ高所作業車を配置して作
業を行う場合に比して、作業の容易化及び迅速化が期待
できるものである。
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果も得られる。即ち、上記作業床12,30を、上
記作業対象物51を略水平方向において取り囲むような
形状としているので、該作業対象物51の周囲から同時
に所要の作業を行うことができ、例えば作業対象物51
の一方側と他方側とにそれぞれ高所作業車を配置して作
業を行う場合に比して、作業の容易化及び迅速化が期待
できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の高所作業車を好
適な実施形態に基づいて具体的に説明すると、図2ない
し図4には、主として上述の補強材52(特許請求の範
囲中の「資材」に該当する)を用いた橋脚51の補強作
業に使用される高所作業車Zを示している。尚、この補
強作業に使用される上記補強材52は、図2ないし図4
に示すように、基板部52aと左右一対の延出部52
b,52bとを備えた略コ字状の断面形状を有する折曲
プレート体であって、その基板部52aの一端寄り位置
には吊環53が備えられている。
適な実施形態に基づいて具体的に説明すると、図2ない
し図4には、主として上述の補強材52(特許請求の範
囲中の「資材」に該当する)を用いた橋脚51の補強作
業に使用される高所作業車Zを示している。尚、この補
強作業に使用される上記補強材52は、図2ないし図4
に示すように、基板部52aと左右一対の延出部52
b,52bとを備えた略コ字状の断面形状を有する折曲
プレート体であって、その基板部52aの一端寄り位置
には吊環53が備えられている。
【0025】上記高所作業車Zは、クローラ型自走式の
車両1上に旋回座2を介して旋回台3を旋回駆動自在に
搭載するとともに、該旋回台3にはベースブーム4Aと
セカンドブーム4Bとサードブーム4Cとトップブーム
4Dとを備えた伸縮ブーム4(特許請求の範囲中の「ブ
ーム」に該当する)を起伏自在に取り付け、該伸縮ブー
ム4を油圧シリンダ6により起伏駆動させるようにして
いる。また、この伸縮ブーム4の先端部、即ち、上記ト
ップブーム4Dの先端部には揺動アーム9を起伏自在に
取り付け、該揺動アーム9と上記トップブーム4Dとの
間に配置した油圧シリンダ7により該揺動アーム9を、
上記伸縮ブーム4の起伏角度の変化に拘わらず該揺動ア
ーム9の上面側に取り付けられる次述の基台10の床面
が常時水平を維持する如く起伏駆動させるようになって
いる。
車両1上に旋回座2を介して旋回台3を旋回駆動自在に
搭載するとともに、該旋回台3にはベースブーム4Aと
セカンドブーム4Bとサードブーム4Cとトップブーム
4Dとを備えた伸縮ブーム4(特許請求の範囲中の「ブ
ーム」に該当する)を起伏自在に取り付け、該伸縮ブー
ム4を油圧シリンダ6により起伏駆動させるようにして
いる。また、この伸縮ブーム4の先端部、即ち、上記ト
ップブーム4Dの先端部には揺動アーム9を起伏自在に
取り付け、該揺動アーム9と上記トップブーム4Dとの
間に配置した油圧シリンダ7により該揺動アーム9を、
上記伸縮ブーム4の起伏角度の変化に拘わらず該揺動ア
ーム9の上面側に取り付けられる次述の基台10の床面
が常時水平を維持する如く起伏駆動させるようになって
いる。
【0026】上記基台10は、基部10aと該基部10
aの左右両側から前方へそれぞれ延出し相互に所定間隔
をもって対向する左右一対の延出部10b,10bとを
備えた略コ字状の平面形状をもつフレーム体であって、
該基部10aの下面略中央部が旋回座13を介して上記
揺動アーム9の上面側に取り付けられ、油圧モータ8に
より全旋回可能とされている。
aの左右両側から前方へそれぞれ延出し相互に所定間隔
をもって対向する左右一対の延出部10b,10bとを
備えた略コ字状の平面形状をもつフレーム体であって、
該基部10aの下面略中央部が旋回座13を介して上記
揺動アーム9の上面側に取り付けられ、油圧モータ8に
より全旋回可能とされている。
【0027】尚、この基台10の上面はその全域が作業
床12とされている。また、この基台10の上記一対の
延出部10b,10bの対向間隔は、この高所作業車Z
の主たる作業対象物である橋脚51をその内側に進入さ
せ且つ該橋脚51に対して所定の補強作業を行える十分
なスペースを確保し得るような寸法に設定されており、
以下、この一対の延出部10b,10b間のスペースを
開口部14という。
床12とされている。また、この基台10の上記一対の
延出部10b,10bの対向間隔は、この高所作業車Z
の主たる作業対象物である橋脚51をその内側に進入さ
せ且つ該橋脚51に対して所定の補強作業を行える十分
なスペースを確保し得るような寸法に設定されており、
以下、この一対の延出部10b,10b間のスペースを
開口部14という。
【0028】さらに、上記基台10の上記一対の延出部
10b,10b上には、次述する吊荷ユニット20がそ
れぞれ備えられている。
10b,10b上には、次述する吊荷ユニット20がそ
れぞれ備えられている。
【0029】上記吊荷ユニット20は、特許請求の範囲
中の「資材保持手段20」に該当するものであって、上
記延出部10b上に配置されて該延出部10b上を上記
開口部14に接離する方向へ移動可能とされた移動台2
1を備えている。
中の「資材保持手段20」に該当するものであって、上
記延出部10b上に配置されて該延出部10b上を上記
開口部14に接離する方向へ移動可能とされた移動台2
1を備えている。
【0030】即ち、この移動台21は、上記延出部10
bの幅方向両端位置にそれぞれ上記移動方向に向けて配
置された前後一対のガイドレール11,11(尚、延出
部10bの先端寄りに位置するガイドレール11は作図
の都合上、図示を省略している)に沿ってその軸方向へ
スライド自在に配置された前後一対のガイドレール2
3,24と、この前後一対のガイドレール23,24の
後端部間に跨がって配置されこれらを一体的に結合する
桁材22とで構成された略コ字状フレームであって、上
記各ガイドレール23,24側にそれぞれ配置した油圧
シリンダ26,27によって該ガイドレール23,24
に沿って移動せしめられ、図2及び図3に実線図示する
如く該移動台21が上記延出部10b上に重合する位置
(以下、この時の上記吊荷ユニット20の位置を「後退
位置」という)と、同図に鎖線図示(符号20参照)す
る如くその先端が上記対向間隔の中央に位置し他方側の
移動台21の先端に近接する位置(以下、この時の吊荷
ユニット20の位置を「前進位置」という)との間で進
退駆動される。
bの幅方向両端位置にそれぞれ上記移動方向に向けて配
置された前後一対のガイドレール11,11(尚、延出
部10bの先端寄りに位置するガイドレール11は作図
の都合上、図示を省略している)に沿ってその軸方向へ
スライド自在に配置された前後一対のガイドレール2
3,24と、この前後一対のガイドレール23,24の
後端部間に跨がって配置されこれらを一体的に結合する
桁材22とで構成された略コ字状フレームであって、上
記各ガイドレール23,24側にそれぞれ配置した油圧
シリンダ26,27によって該ガイドレール23,24
に沿って移動せしめられ、図2及び図3に実線図示する
如く該移動台21が上記延出部10b上に重合する位置
(以下、この時の上記吊荷ユニット20の位置を「後退
位置」という)と、同図に鎖線図示(符号20参照)す
る如くその先端が上記対向間隔の中央に位置し他方側の
移動台21の先端に近接する位置(以下、この時の吊荷
ユニット20の位置を「前進位置」という)との間で進
退駆動される。
【0031】尚、この吊荷ユニット20の「前進位置」
においては、図3に鎖線図示する如く、後述の支持フレ
ーム31は上記基台10側の開口部14内に位置してい
る。また、移動台21の上記ガイドレール24側の上面
部分は作業床30とされており、この作業床30と上記
基台10の作業床12とで特許請求の範囲中の「作業
床」が構成される。
においては、図3に鎖線図示する如く、後述の支持フレ
ーム31は上記基台10側の開口部14内に位置してい
る。また、移動台21の上記ガイドレール24側の上面
部分は作業床30とされており、この作業床30と上記
基台10の作業床12とで特許請求の範囲中の「作業
床」が構成される。
【0032】さらに、この移動台21の上記桁材22の
長手方向中央部には、所定高さの支柱25が立設固定さ
れるとともに、該桁材22の上端部にはウィンチ28と
シーブ29とが備えられ、該ウィンチ28から繰り出さ
れるとともに上記シーブ29を介して上記支柱25の前
面側に引き下ろされるワイヤーロープにより所定の吊荷
作業を行うようになっている。尚、このウィンチ28
は、特許請求の範囲中の「資材吊下装置」に該当する。
長手方向中央部には、所定高さの支柱25が立設固定さ
れるとともに、該桁材22の上端部にはウィンチ28と
シーブ29とが備えられ、該ウィンチ28から繰り出さ
れるとともに上記シーブ29を介して上記支柱25の前
面側に引き下ろされるワイヤーロープにより所定の吊荷
作業を行うようになっている。尚、このウィンチ28
は、特許請求の範囲中の「資材吊下装置」に該当する。
【0033】一方、上記支柱25の下端寄り位置には、
次述の支持フレーム31が備えられている。この支持フ
レーム31は、上記補強材52をその基板部52a側か
ら所定間隔をもって取り囲み得るような大きさをもった
コ字状フレームであって、上記補強材52の基板部52
aに対向する位置と一対の延出部52b,52bにそれ
ぞれ対向する位置には、それぞれ錐状の当接部材32,
32,・・が突設され、これら各当接部材32,32,
・・により上記補強材52の水平方向における揺動規制
が行えるようになっている。
次述の支持フレーム31が備えられている。この支持フ
レーム31は、上記補強材52をその基板部52a側か
ら所定間隔をもって取り囲み得るような大きさをもった
コ字状フレームであって、上記補強材52の基板部52
aに対向する位置と一対の延出部52b,52bにそれ
ぞれ対向する位置には、それぞれ錐状の当接部材32,
32,・・が突設され、これら各当接部材32,32,
・・により上記補強材52の水平方向における揺動規制
が行えるようになっている。
【0034】また、この支持フレーム31は、上記支柱
25に設けたベースプレート35上にスライド自在に載
置されるとともに、該支柱25との間において相互に直
交状態でそれぞれ配置された油圧シリンダ33(図2参
照)と油圧シリンダ34(図3及び図4参照)とにより
略水平面に沿って前後方向と左右方向の二方向へ移動せ
しめられるようになっている。尚、この油圧シリンダ3
3と油圧シリンダ34は、特許請求の範囲中の「操作力
付与装置」に該当する。
25に設けたベースプレート35上にスライド自在に載
置されるとともに、該支柱25との間において相互に直
交状態でそれぞれ配置された油圧シリンダ33(図2参
照)と油圧シリンダ34(図3及び図4参照)とにより
略水平面に沿って前後方向と左右方向の二方向へ移動せ
しめられるようになっている。尚、この油圧シリンダ3
3と油圧シリンダ34は、特許請求の範囲中の「操作力
付与装置」に該当する。
【0035】続いて、上述の如く構成された高所作業車
Zを使用して、上記補強材52,52を用いて橋脚51
の補強作業を行う場合についてその作動等を作業手順に
従って説明する。
Zを使用して、上記補強材52,52を用いて橋脚51
の補強作業を行う場合についてその作動等を作業手順に
従って説明する。
【0036】先ず最初に、上記左右一対の吊荷ユニット
20,20への補強材52の吊り込み作業を行う。例え
ば、一組として補強作業に使用される一対の補強材5
2,52を対向状態で地面上に載置するとともに、高所
作業車Zの基台10を適宜に移動させてその開口部14
を上記一対の補強材52,52の直上に位置させる。こ
の状態で、上記左右一対の吊荷ユニット20,20を共
に「前進位置」に設定し、それぞれその支柱25,25
に設けたウィンチ28,28からワイヤーロープを巻き
戻し、該各ワイヤーロープの先端を上記補強材52,5
2の吊環53,53にそれぞれ連結してこれを上記基台
10の床面より上方位置まで引き上げる。しかる後、上
記吊荷ユニット20,20をそれぞれ「前進位置」から
「後退位置」まで後退させ、そのまま待機させる。
20,20への補強材52の吊り込み作業を行う。例え
ば、一組として補強作業に使用される一対の補強材5
2,52を対向状態で地面上に載置するとともに、高所
作業車Zの基台10を適宜に移動させてその開口部14
を上記一対の補強材52,52の直上に位置させる。こ
の状態で、上記左右一対の吊荷ユニット20,20を共
に「前進位置」に設定し、それぞれその支柱25,25
に設けたウィンチ28,28からワイヤーロープを巻き
戻し、該各ワイヤーロープの先端を上記補強材52,5
2の吊環53,53にそれぞれ連結してこれを上記基台
10の床面より上方位置まで引き上げる。しかる後、上
記吊荷ユニット20,20をそれぞれ「前進位置」から
「後退位置」まで後退させ、そのまま待機させる。
【0037】この場合、上記補強材52の吊環53は該
補強材52の基板部52aに設けられており、該吊環5
3部分にてこれを吊下することで、該補強材52はその
重心位置を外れた位置で吊下されることになるので、該
補強材52は当然にその下端側が上記支柱25側に接近
する如く傾斜状態で吊下されることになる。ところが、
上記支柱25の下端寄りに上記支持フレーム31が設け
られているので、この補強材52の下端側がこの支持フ
レーム31により支持され、傾斜状態となるのが規制さ
れ、該補強材52はその吊下位置が偏っているにも拘わ
らずほぼ鉛直状態で吊下されることになる。尚、このよ
うに左右一対の吊荷ユニット20,20に対して同時に
補強材52,52の吊り込みを行うのではなく、これら
を別々に行っても良いことは勿論である。
補強材52の基板部52aに設けられており、該吊環5
3部分にてこれを吊下することで、該補強材52はその
重心位置を外れた位置で吊下されることになるので、該
補強材52は当然にその下端側が上記支柱25側に接近
する如く傾斜状態で吊下されることになる。ところが、
上記支柱25の下端寄りに上記支持フレーム31が設け
られているので、この補強材52の下端側がこの支持フ
レーム31により支持され、傾斜状態となるのが規制さ
れ、該補強材52はその吊下位置が偏っているにも拘わ
らずほぼ鉛直状態で吊下されることになる。尚、このよ
うに左右一対の吊荷ユニット20,20に対して同時に
補強材52,52の吊り込みを行うのではなく、これら
を別々に行っても良いことは勿論である。
【0038】上記一対の吊荷ユニット20,20におけ
る補強材52,52の吊り込み作業が完了すると、上記
車両1の走行、伸縮ブーム4の起伏、旋回動作及び上記
基台10の旋回動作により該基台10を三次元方向に移
動させ、該基台10の開口部14内に上記橋脚51を位
置させる。この基台10の位置設定が完了すると、上記
各吊荷ユニット20,20をそれぞれ「後退位置」から
「前進位置」まで前進させ、上記補強材52を橋脚51
に対してその外側から被せる。この場合、上記補強材5
2が上記ウィンチ28によりその上端寄りで一本吊りと
され水平方向への位置調整が容易な状態であるため、該
補強材52の下端寄り部分を抱持する上記支持フレーム
31を上記油圧シリンダ33あるいは油圧シリンダ34
により水平方向の直交する二方向に適宜に移動させるこ
とで、該補強材52の姿勢及び上記橋脚51に対する相
対的な取付位置を容易に微調整してこれを上記橋脚51
に対して的確に沿わせることができる。
る補強材52,52の吊り込み作業が完了すると、上記
車両1の走行、伸縮ブーム4の起伏、旋回動作及び上記
基台10の旋回動作により該基台10を三次元方向に移
動させ、該基台10の開口部14内に上記橋脚51を位
置させる。この基台10の位置設定が完了すると、上記
各吊荷ユニット20,20をそれぞれ「後退位置」から
「前進位置」まで前進させ、上記補強材52を橋脚51
に対してその外側から被せる。この場合、上記補強材5
2が上記ウィンチ28によりその上端寄りで一本吊りと
され水平方向への位置調整が容易な状態であるため、該
補強材52の下端寄り部分を抱持する上記支持フレーム
31を上記油圧シリンダ33あるいは油圧シリンダ34
により水平方向の直交する二方向に適宜に移動させるこ
とで、該補強材52の姿勢及び上記橋脚51に対する相
対的な取付位置を容易に微調整してこれを上記橋脚51
に対して的確に沿わせることができる。
【0039】このようにして各吊荷ユニット20,20
にそれぞれ吊荷保持された一対の補強材52,52の上
記橋脚51に対する適正位置へのセットが完了すると、
次は作業者が溶接にて該一対の補強材52,52同士を
接合してこれを一体的な筒状体とする。また、例えばこ
の筒状体の下側位置に既に別の筒状体が取り付けられて
いる場合には、この既存の筒状体の上端縁部と今回の筒
状体の下端縁部とをさらに溶接にて接合し、これらを一
体化させる。
にそれぞれ吊荷保持された一対の補強材52,52の上
記橋脚51に対する適正位置へのセットが完了すると、
次は作業者が溶接にて該一対の補強材52,52同士を
接合してこれを一体的な筒状体とする。また、例えばこ
の筒状体の下側位置に既に別の筒状体が取り付けられて
いる場合には、この既存の筒状体の上端縁部と今回の筒
状体の下端縁部とをさらに溶接にて接合し、これらを一
体化させる。
【0040】この溶接作業に際しては、上記左右一対の
吊荷ユニット20,20が共に「前進位置」に設定され
ていることで図2及び図3にそれぞれ鎖線図示する如く
上記各移動台21,21により上記基台10の開口部1
4の開口端側が閉塞されるとともにここに作業床30,
30が存在している。従って、この作業床30,30と
上記基台10の作業床12とによって上記橋脚51の周
囲にはこれを取り囲むようにして一連の作業床が形成さ
れることとなり、作業者は上記基台10を所定位置に固
定保持したまま上記橋脚51に装着された補強材52,
52に対してその全周に溶接等の作業を行うことができ
る。尚、上記ウィンチ28のワイヤーロープは、上記補
強材52,52の仮付け溶接が終了した時点で取り外し
ておけばよい。
吊荷ユニット20,20が共に「前進位置」に設定され
ていることで図2及び図3にそれぞれ鎖線図示する如く
上記各移動台21,21により上記基台10の開口部1
4の開口端側が閉塞されるとともにここに作業床30,
30が存在している。従って、この作業床30,30と
上記基台10の作業床12とによって上記橋脚51の周
囲にはこれを取り囲むようにして一連の作業床が形成さ
れることとなり、作業者は上記基台10を所定位置に固
定保持したまま上記橋脚51に装着された補強材52,
52に対してその全周に溶接等の作業を行うことができ
る。尚、上記ウィンチ28のワイヤーロープは、上記補
強材52,52の仮付け溶接が終了した時点で取り外し
ておけばよい。
【0041】補強材52,52の取付作業が完了する
と、上記一対の吊荷ユニット20,20を共にその「前
進位置」から「後退位置」まで後退させ、上記基台10
の開口部14を開放する。しかる後、上記基台10を移
動させて上記橋脚51を上記開口部14から退出させ
る。以上で、補強材52,52による橋脚51の補強作
業の一工程が完了する。かかる作業を順次繰り返して行
うことで、上記橋脚51はその全長に亙って補強材5
2,52,・・で補強されることになる。
と、上記一対の吊荷ユニット20,20を共にその「前
進位置」から「後退位置」まで後退させ、上記基台10
の開口部14を開放する。しかる後、上記基台10を移
動させて上記橋脚51を上記開口部14から退出させ
る。以上で、補強材52,52による橋脚51の補強作
業の一工程が完了する。かかる作業を順次繰り返して行
うことで、上記橋脚51はその全長に亙って補強材5
2,52,・・で補強されることになる。
【0042】以上のように、この実施形態の高所作業車
Zによれば、これに備えた吊荷ユニット20,20を使
用して補強材52,52の吊り込み・保持を行うととも
に、上記基台10の作業床12上及び上記移動台21の
作業床30上において溶接等の補強作業に付随する所要
の作業を行うことができる。即ち、この高所作業車Z一
台で補強作業の全てに対処することができ、例えば従来
のように一対の補強材52,52をそれぞれ吊り込み・
保持する2台のクレーンと溶接作業等を行うための足場
としての高所作業車とを必要とする場合に比して、作業
に必要な作業用機材の必要台数が少なくて済み、それだ
け作業経費の低減が図れるとともに、作業機材の設置ス
ペースという点での作業可能範囲の拡大とが期待でき
る。
Zによれば、これに備えた吊荷ユニット20,20を使
用して補強材52,52の吊り込み・保持を行うととも
に、上記基台10の作業床12上及び上記移動台21の
作業床30上において溶接等の補強作業に付随する所要
の作業を行うことができる。即ち、この高所作業車Z一
台で補強作業の全てに対処することができ、例えば従来
のように一対の補強材52,52をそれぞれ吊り込み・
保持する2台のクレーンと溶接作業等を行うための足場
としての高所作業車とを必要とする場合に比して、作業
に必要な作業用機材の必要台数が少なくて済み、それだ
け作業経費の低減が図れるとともに、作業機材の設置ス
ペースという点での作業可能範囲の拡大とが期待でき
る。
【0043】また、吊荷ユニット20の一対の油圧シリ
ンダ33,34を適宜に作動させて支持フレーム31に
より補強材52の姿勢を調整等することで、作業者が大
きな操作力をかけずとも上記補強材52の吊下姿勢の修
正あるいは設置位置の微調整を行うことができ、これに
より作業上の安全性の向上と作業性の向上とが図られる
ものである。
ンダ33,34を適宜に作動させて支持フレーム31に
より補強材52の姿勢を調整等することで、作業者が大
きな操作力をかけずとも上記補強材52の吊下姿勢の修
正あるいは設置位置の微調整を行うことができ、これに
より作業上の安全性の向上と作業性の向上とが図られる
ものである。
【図1】本願発明にかかる高所作業車の好適な実施形態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図1のIII-III矢視図である。
【図4】橋脚補強作業の説明図である。
1は車両、2は旋回座、3は旋回台、4は伸縮ブーム、
5はブームヘッド、6及び7は油圧シリンダ、8は油圧
モータ、9は揺動アーム、10は基台、11はガイドレ
ール、12は作業床、13は旋回座、14は開口部、2
0は吊荷ユニット、21は移動台、22は桁材、23は
ガイドレール、24はガイドレール、25は支柱、26
及び27は油圧シリンダ、28はウィンチ、29はシー
ブ、30は作業床、31は支持フレーム、32は当接部
材、33及び34は油圧シリンダ、35はベースプレー
ト、50は橋桁、51は橋脚、52は補強材、53は吊
環である。
5はブームヘッド、6及び7は油圧シリンダ、8は油圧
モータ、9は揺動アーム、10は基台、11はガイドレ
ール、12は作業床、13は旋回座、14は開口部、2
0は吊荷ユニット、21は移動台、22は桁材、23は
ガイドレール、24はガイドレール、25は支柱、26
及び27は油圧シリンダ、28はウィンチ、29はシー
ブ、30は作業床、31は支持フレーム、32は当接部
材、33及び34は油圧シリンダ、35はベースプレー
ト、50は橋桁、51は橋脚、52は補強材、53は吊
環である。
Claims (6)
- 【請求項1】 車両(1)上に旋回及び起伏駆動自在に
取り付けたブーム(4)の先端部に、作業機取付用の基
台(10)を旋回駆動自在に取り付けた高所作業車であ
って、 上記基台(10)の適所に、該基台(10)に対して資
材(52)を移動可能に保持する資材保持手段(20)
が設けられていることを特徴とする高所作業車。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記資材保持手段(20)が、上記資材(52)を吊下
支持する資材吊下装置(28)と、該資材吊荷装置(2
8)により吊下支持された資材(52)の適所に略水平
方向の操作力を付与する操作力付与装置(33,34)
とで構成されていることを特徴とする高所作業車。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記資材保持手段(20)が、作業対象物(51)を略
水平方向に挟んで対向する如く一対設けられていること
を特徴とする高所作業車。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記資材保持手段(20)が、上記基台(10)の床面
に対して平行移動可能に取り付けられていることを特徴
とする高所作業車。 - 【請求項5】 請求項4において、 上記基台(10)が、作業者が搭乗可能な作業床(1
2,30)を備えていることを特徴とする高所作業車。 - 【請求項6】 請求項5において、 上記作業床(12,30)が、上記作業対象物(51)
を略水平方向において取り囲むような形状とされている
ことを特徴とする高所作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29545295A JPH09136794A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 高所作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29545295A JPH09136794A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 高所作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136794A true JPH09136794A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17820776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29545295A Pending JPH09136794A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 高所作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136794A (ja) |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29545295A patent/JPH09136794A/ja active Pending
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